JP2009041480A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Shinya Hirota
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Hiromasa Nishioka
寛真 西岡
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Abstract

【課題】特に、触媒上流の排気通路が湾曲部を有することによって生じる排気ガスの流速の偏りが、触媒に部分的な破壊や劣化が生じないよう、触媒を全体として効率的に使用することが可能にする。
【解決手段】機関排気通路内に、SOxを捕集するSOxトラップ触媒24を配置し、SOxトラップ触媒24下流排気通路内にNOx吸蔵還元触媒25を配置し、機関排気通路が湾曲部を有し湾曲部外側を通過することによって排気通路内に流速の偏りが生じた状態で排気ガスがSOxトラップ触媒24に流入することによって流入量に部分的な偏りがある内燃機関において、流速制御弁61が、湾曲部外側を通って流速が早くなっている排気通路内のSOxトラップ触媒24の上流に配置され、排気ガスの平均流速Vavに応じた予め定められた位置に制御されることによって、排気ガスの流れをSOxトラップ触媒24に均一に流入するように制御する。
【選択図】図12

Description

本発明は内燃機関の排気浄化装置に関する。
排気通路内に、内燃機関本体から排出された排気ガス中の有害成分を浄化する触媒が配置された内燃機関において、排気管の構造等による排気ガスの流動方向に対して垂直な面内に流速の偏りが存在する。そのため、触媒に流入する単位時間当たりの排気ガスの流量にも部分的な偏りが生じ、それによって触媒が部分的に加熱されて触媒担体の破壊を招いたり、部分的な早期劣化を招いたりしてしまうという問題がある。そして、触媒全体としてはまだ使用可能な部分が多くあるにも関わらず、破壊された部分や劣化した部分を通過した排気ガス中の有害成分を十分に浄化することができないので、触媒全体を廃棄し交換しなければならない。
触媒に流入する排気ガスの流速の偏りを均一化することによってこの問題を解決するために、内燃機関の複数の気筒から排出される排気ガスを、各気筒に対応する排気マニホルドを介して集合させて触媒に導く排気マニホルドの排出ポート構造であって、複数の排気マニホルドが、排気マニホルドの少なくとも排出側にて合体すると共に、複数の排気マニホルドの合体した部分にて排気マニホルドの各排気流路を隔てる隔壁部の排出側端部又は排出側端部近傍に、排気流路間を連通する連通部を形成したことによって、排気タイミングの違いによる排気ガスの脈動による偏りが生じないようにした排気マニホルドの排出ポート構造が公知である(特許文献1参照)。
特開平11−148345号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構造は、複数の排気マニホルドの合体した部分の排出側端部又は排出側端部近傍における構造によって、排気ガスの流速の均一化を図っている。そのため、複数の排気マニホルドを有さない内燃機関には適用することができない。
また、後で構成を詳細に説明するように、機関排気通路内に、排気ガス中のNOxを吸蔵還元するNOx吸蔵還元触媒と、その上流の排気通路内に配置され、NOx吸蔵還元触媒に排気ガス中のSOxが流入しないようにSOxを捕集するSOxトラップ触媒を配置した内燃機関においてはさらに特有の問題が生じる。すなわち、SOxトラップ触媒は、触媒の活性温度に早期に昇温させたり、後述するように捕集したSOxを内部に拡散して捕集能力を回復させるために高温にしたりしなければならない場合がある。そのため、排気ガスがより高温な内燃機関本体の近傍の排気通路内に配置されていることが好ましい。しかしながら内燃機関本体近傍では、排気通路が湾曲していることが多く、排気ガスが湾曲部を通過することによって排気通路内に流速の偏りが生じる。従って、湾曲部近傍に触媒が配置されることに起因した排気ガスの流速の偏りが、触媒の部分的な加熱による触媒担体の破壊や部分的な早期劣化の前述の問題を新たに引き起こしている。車両の小型化を目指すために設計上の観点からも、このような場所に配置しなければならないことがしばしばある。
本発明は上記問題に鑑み、特に、触媒上流の排気通路が湾曲部を有することによって生じる排気ガスの流速の偏りが、触媒に部分的な破壊や劣化を引き起こさず、触媒を全体として効率的に使用することが可能な内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明によれば、機関排気通路内に、SOxを捕集するSOxトラップ触媒を配置し、該SOxトラップ触媒下流排気通路内に、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになると吸蔵したNOxを還元浄化するNOx吸蔵還元触媒を配置し、機関排気通路が湾曲部を有し該湾曲部を通過することによって排気通路内に流速の偏りが生じた状態で排気ガスが前記SOxトラップ触媒に流入することによって流入量に部分的な偏りがある内燃機関において、前記湾曲部外側を通って流速が早くなっている排気通路内の領域に配置され、SOxが前記SOxトラップ触媒に均一に捕集されるように排気ガスの流れを調整する排気ガス調整手段を具備した内燃機関の排気浄化装置が提供される。すなわち、請求項1に記載の発明では、SOxがSOxトラップ触媒に均一に捕集されるように排気ガスの流れを調整することによって、触媒を全体として効率的に使用することが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば請求項1に記載の発明において、前記排気ガス調整手段が、前記SOxトラップ触媒上流に配置され、排気ガスの平均流速に応じた予め定められた位置に制御されることによって、排気ガスの流れを前記SOxトラップ触媒に均一に流入するように制御する可動部材である内燃機関の排気浄化装置が提供される。すなわち、請求項2に記載の発明では、排気ガスの平均流速に応じて可動部材をその都度位置決めすることによって、SOxトラップ触媒に流入する排気ガスの流量を常に均一になるようにし、触媒を全体として効率的に使用することが可能となる。
また、請求項3に記載の発明によれば請求項1に記載の発明において、前記排気ガス調整手段が、前記SOxトラップ触媒の上流又は前記NOx吸蔵還元触媒の下流に配置され、前記SOxトラップ触媒の捕集能力が飽和した部分に排気ガスが流入しないように制限する位置に制御される可動部材である請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置が提供される。すなわち、請求項3に記載の発明では、排気ガスの流れを使用期間の経過に伴って徐々に調整することによって最終的に触媒を全体として効率的に使用することが可能となる。
また、請求項4に記載の発明によれば、機関排気通路内に、SOxを捕集するSOxトラップ触媒を配置し、該SOxトラップ触媒下流排気通路内に、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになると吸蔵したNOxを還元浄化するNOx吸蔵還元触媒を配置し、機関排気通路が湾曲部を有し該湾曲部を通過することによって排気通路内に流速の偏りが生じた状態で排気ガスが前記SOxトラップ触媒に流入することによって流入量に部分的な偏りがある内燃機関において、前記SOxトラップ触媒のSOx捕集可能量を前記偏りに応じて予め偏らせた内燃機関の排気浄化装置が提供される。すなわち、請求項4に記載の発明ではSOx捕集可能量を予め偏らせることによって、排気通路内に付加的な機構を必要とすることなく、触媒を全体として効率的に使用することが可能となる。
また、請求項5に記載の発明によれば、機関排気通路内に、SOxを捕集するSOxトラップ触媒を配置し、該SOxトラップ触媒下流排気通路内に、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになると吸蔵したNOxを還元浄化するNOx吸蔵還元触媒を配置し、機関排気通路が湾曲部を有し該湾曲部を通過することによって排気通路内に流速の偏りが生じた状態で排気ガスが前記SOxトラップ触媒に流入することによって流入量に部分的な偏りがある内燃機関において、前記SOxトラップ触媒に流入する排気ガスの圧力損失の傾向を前記偏りに応じて予め偏らせた内燃機関の排気浄化装置が提供される。すなわち、請求項5に記載の発明では、圧力損失の傾向を予め偏らせることによって、排気通路内に付加的な機構を必要とすることなく、触媒を全体として効率的に使用することが可能となる。
各請求項に記載の発明によれば、特に、触媒上流の排気通路が湾曲部を有することによって生じる排気ガスの流速の偏りが、触媒に部分的な破壊や劣化を引き起こさず、触媒を全体として効率的に使用することが可能となるという共通の効果を奏する。
図1は本発明を圧縮着火式内燃機関に適用した場合を示している。しかしながら本発明を火花点火式内燃機関に適用することもできる。
図1を参照すると、1は機関本体、2は各気筒の燃焼室、3は各燃焼室2内にそれぞれ燃料を噴射するための電子制御式燃料噴射弁、4は吸気マニホルド、5は排気マニホルドをそれぞれ示す。吸気マニホルド4は吸気ダクト6を介して排気ターボチャージャ7のコンプレッサ7aの出口に連結され、コンプレッサ7aの入口はエアフローメータ8を介してエアクリーナ9に連結される。吸気ダクト6内には電気制御式スロットル弁10が配置され、更に吸気ダクト6周りには吸気ダクト6内を流れる吸入空気を冷却するための冷却装置11が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置11内に導かれ、機関冷却水によって吸入空気が冷却される。一方、排気マニホルド5は排気ターボチャージャ7の排気タービン7bの入口に連結され、排気タービン7bの出口は排気後処理装置20に連結される。
排気マニホルド5と吸気マニホルド4とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路12を介して互いに連結され、EGR通路12内には電気制御式EGR制御弁13が配置される。また、EGR通路12周りにはEGR通路12内を流れるEGRガスを冷却するための冷却装置14が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置14内に導かれ、機関冷却水によってEGRガスが冷却される。一方、各燃料噴射弁3は燃料供給管15を介してコモンレール16に連結される。このコモンレール16内へは電子制御式の吐出量可変な燃料ポンプ17から燃料が供給され、コモンレール16内に供給された燃料は各燃料供給管15を介して燃料噴射弁3に供給される。
排気後処理装置20は排気タービン7bの出口に連結された排気管21と、排気管21に連結された触媒コンバータ22と、触媒コンバータ22に連結された排気管23とを具備する。触媒コンバータ22内には上流側から順にSOxトラップ触媒24及びNOx吸蔵還元触媒25が配置される。また、排気管23には触媒コンバータ22から排出された排気ガスの温度を検出するための温度センサ26と、触媒コンバータ22から排出された排気ガスの空燃比を検出するための空燃比センサ27とが配置される。触媒コンバータ22から排出された排気ガスの温度はSOxトラップ触媒24及びNOx吸蔵還元触媒25の温度を表している。
一方、図1に示されるように排気マニホルド5には燃料添加弁28が取り付けられる。この燃料添加弁28にはコモンレール16から燃料が添加され、燃料添加弁28から排気マニホルド5内に燃料が添加される。本発明による実施例ではこの燃料は軽油からなる。なお、燃料添加弁28を排気管21に取り付けることもできる。
電子制御ユニット30はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35及び出力ポート36を具備する。エアフローメータ8、温度センサ26、及び空燃比センサ27の出力信号はそれぞれ対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。また、アクセルペダル39にはアクセルペダル39の踏み込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ40が接続され、負荷センサ40の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。更に入力ポート35にはクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ41が接続される。CPU34ではクランク角センサ41からの出力パルスに基づいて機関回転数Nが算出される。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介して燃料噴射弁3、スロットル弁10駆動装置、EGR制御弁13、燃料ポンプ17、及び燃料添加弁28に接続される。
まず初めに図1に示されるNOx吸蔵還元触媒25について説明する。このNOx吸蔵還元触媒25は例えばアルミナからなる触媒担体を有しており、図2はこの触媒担体45の表面部分の断面を図解的に示している。図2に示されるように触媒担体45の表面上には貴金属触媒46が分散して担持されており、更に触媒担体45の表面上にはNOx吸収剤47の層が形成されている。
本発明による実施例では貴金属触媒46として白金Ptが用いられており、NOx吸収剤47を構成する成分としては例えばカリウムK、ナトリウムNa、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つが用いられている。
機関吸気通路、燃焼室2およびNOx吸蔵還元触媒25上流の排気通路内に供給された空気および燃料(炭化水素)の比を排気ガスの空燃比と称すると、NOx吸収剤47は排気ガスの空燃比がリーンのときにはNOxを吸収し、排気ガス中の酸素濃度が低下すると吸収したNOxを還元放出するNOxの吸収放出作用を行う。しかしながらリーン空燃比のもとでの燃焼が継続して行われるとその間にNOx吸収剤47のNOx吸収能力が飽和してしまい、NOx吸収剤47によりNOxを吸収できなくなってしまう。そこで本発明による実施例ではNOx吸収剤47の吸収能力が飽和する前に燃料添加弁28から燃料を供給することによって排気ガスの空燃比を一時的にリッチにし、それによってNOx吸収剤47からNOxを還元放出させるようにしている。さらに、圧縮着火式内燃機関は排気ガスの温度が低いため、触媒の温度が上がらず触媒の反応性が悪い場合がある。そのようなときにも燃料添加弁28から燃料を供給し、その反応熱で触媒を昇温させることができる。
ところで排気ガス中にはSOx、すなわちSO2が含まれており、このSO2がNOx吸蔵還元触媒25に流入するとこのSO2は白金Pt46において酸化されてSO3となる。次いでこのSO3はNOx吸収剤47内に吸収されて酸化バリウムBaOと結合しながら、硫酸イオンSO4 2-の形でNOx吸収剤47内に拡散し、安定した硫酸塩BaSO4を生成する。しかしながらNOx吸収剤47が強い塩基性を有するためにこの硫酸塩BaSO4は安定していて分解しづらく、排気ガスの空燃比を単にリッチにしただけでは硫酸塩BaSO4は分解されずにそのまま残る。従ってNOx吸収剤47内には時間が経過するにつれて硫酸塩BaSO4が増大することになり、こうして時間が経過するにつれてNOx吸収剤47が吸収しうるNOx量が低下することになる。
そこで本発明ではNOx吸蔵還元触媒25の上流にSOxトラップ触媒24を配置してこのSOxトラップ触媒24により排気ガス中に含まれるSOxを捕集し、それによってNOx吸蔵還元触媒25にSOxが流入しないようにしている。次にこのSOxトラップ触媒24について説明する。
図3(A)及び図3(B)はSOxトラップ触媒24の構造を示している。なお、図3(A)はSOxトラップ触媒24の正面図を示しており、図3(B)はSOxトラップ触媒24の中心軸線を通る図3(A)の線A−Aにおける側面断面図を示している。図3(A)及び図3(B)に示される実施例ではSOxトラップ触媒24はハニカム構造のモノリス触媒からなり、SOxトラップ触媒24の軸線方向にまっすぐに延び、薄肉の隔壁48により互いに分離された複数個の排気ガス流通路49を有する。各隔壁48の両側表面上には例えばアルミナからなる触媒担体が担持されており、図4はこの触媒担体50の表面部分の断面を図解的に示している。図4に示されるように触媒担体50の表面上にはSOx捕集材51が形成されており、このSOx捕集材51の表面上には貴金属触媒52が分散して保持されている。
本発明による実施例では貴金属触媒52として白金が用いられており、SOx捕集材51を構成する成分としては例えばカリウムK、ナトリウムNa、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つが用いられている。即ち、SOxトラップ触媒24のSOx捕集材51は強塩基性を呈している。
さて、排気ガス中に含まれるSOx、すなわちSO2は図4に示されるように白金Pt52において酸化され、次いでSOx捕集材51内に捕集される。即ち、SO2は硫酸イオンSO4 2-の形でSOx捕集材51内に拡散し、硫酸塩を形成する。なお、上述したようにSOx捕集材51は強塩基性を呈しており、従って図4に示されるように排気ガス中に含まれるSO2の一部は直接SOx捕集材51内に捕集される。
図4においてSOx捕集材51内における濃淡は捕集されたSOxの濃度を示している。図4からわかるようにSOx捕集材51内におけるSOx濃度はSOx捕集材51の表面近傍が最も高く、奥部に行くに従って次第に低くなっていく。SOx捕集材51の表面近傍におけるSOx濃度が高くなるとSOx捕集材51の表面の塩基性が弱まり、SOxの捕集能力が弱まる。ここで排気ガス中に含まれるSOxのうちでSOxトラップ触媒24に捕集されるSOxの割合をSOxトラップ率と称すると、SOx捕集材51の表面の塩基性が弱まればそれに伴ってSOxトラップ率が低下することになる。本発明による実施例ではSOxトラップ率が予め定められた率よりも低下したときには排気ガスの空燃比がリーンのもとでSOxトラップ触媒24の温度を上昇させる昇温制御を行い、それによってSOxトラップ率を回復させるようにしている。ここで昇温制御として、燃料添加弁28から燃料を供給し、その反応熱で触媒を昇温させている。
すなわち、排気ガスの空燃比がリーンのもとでSOxトラップ触媒24の温度を上昇させるとSOx捕集材51内の表面近傍に集中的に存在するSOxはSOx捕集材51内におけるSOx濃度が均一となるようにSOx捕集材51の奥部に向けて拡散していく。すなわち、SOx捕集材51内に生成されている硝酸塩はSOx捕集材51の表面近傍に集中している不安定な状態からSOx捕集材51内の全体に亘って均一に分散した安定した状態に変化する。SOx捕集材51内の表面近傍に存在するSOxがSOx捕集材51の奥部に向けて拡散するとSOx捕集材51の表面近傍のSOx濃度が低下し、このようにしてSOxトラップ触媒24の昇温制御が完了するとSOxトラップ率が回復する。
SOxトラップ触媒24の昇温制御を行ったときにSOxトラップ触媒24の温度をほぼ450℃程度にすればSOx捕集材51の表面近傍に存在するSOxをSOx捕集材51内に拡散させることができ、SOxトラップ触媒24の温度を600℃程度まで上昇させるとSOx捕集材51内のSOx濃度をかなり均一化することができる。従ってSOxトラップ触媒24の昇温制御時には排気ガスの空燃比がリーンのもとでSOxトラップ触媒24の温度を600℃程度まで昇温させることが好ましい。
さて、ここで図5は排気管21が、図1に示すように触媒コンバータ22との連結部付近で湾曲しているときの排気ガスの流速を図解的に示している。矢印が排気ガスの流れを表し、矢印の密度が濃い程流速が大きいことを表す。排気ガスの流れはその慣性力のために湾曲部の外側の流速が大きくなる。従って、SOxトラップ触媒24に流入する排気ガスの流量もそれに相当する部分、すなわち、図5において左側が大きくなる。これをa側と称し、反対側すなわち右側をb側と称すと、前述したように、SOxトラップ触媒24のa側が部分的に加熱されて触媒担体の破壊や、部分的な早期劣化といった上述の問題が生じてしまう。この問題について、以下により詳細に説明する。
図6(A)は、当該内燃機関を長期間運転させ、その間にSOxトラップ触媒24に流入した排気ガス中に含まれるSOxの総流入量の分布を、図3(B)に示すような断面における分布曲線として図解的に示している。図6(A)において左側が、図5におけるa側に相当し、右側が図5におけるb側に相当する。ここでSOxトラップ触媒24がSOxを吸収しきれず捕集能力が飽和する量、すなわち限界捕集量をSOX0として図6(A)に示す。分布曲線と限界捕集量SOX0を比較すると、a側の一部の領域において分布曲線が限界捕集量SOX0を上回っている。すなわち、この領域については、SOxトラップ触媒24が、分布曲線が限界捕集量SOX0を上回っている分のSOx量だけ捕集しきれず、そのまま下流のNOx吸蔵還元触媒25に対して排出している。その結果、対応する位置のNOx吸蔵還元触媒25の領域において、NOx吸収剤47にその分のSOxが流入してしまい(図6(B))、前述のようなNOx吸収剤47が吸収しうるNOx量の低下という問題が生じる。
仮に、分布曲線に示すSOx量と同量のSOxが、偏ることなく均一にSOxトラップ触媒24に流入したとすると、SOXEに示すような直線となる。すなわち、排気ガスが均一にSOxトラップ触媒24に流入した場合には、SOxトラップ触媒24のいずれの箇所においても限界捕集量SOX0を超えず、NOx吸収剤47が吸収しうるNOx量の低下という問題が生じることはない。
そこで本発明による1番目の実施形態では、SOxトラップ触媒24のSOxの限界捕集量に予め偏りを持たせることによって、流入する排気ガスの流量が多い部分だけが限界捕集量を超えてしまうという上記問題を解決している。
まず、限界捕集量を偏らせる方法を説明する前に、基準となる偏り傾向をどのように決定するかについて説明する。そのために、実際にSOxトラップ触媒24に流入する排気ガス量の分布を測定し、排気ガス中に含まれるのSOxの比率は一定であると仮定してSOx量の偏りを決定する。当然のことながら、実際にSOxトラップ触媒24に流入する排気ガス量の偏り傾向は内燃機関の構成、すなわち排気管の湾曲の程度、排気管の長さ及び太さ等に大きく関連している。従って、その構成に応じて個別に測定し、決定する必要がある。さらに、機関の運転状況に応じても様々に変化するが、これは運転条件を仮定する。1つの方法として、排気ガスの流速が最も早く最も偏りが大きいと考えられる、スロットル弁が全開状態且つ高負荷の場合に、SOxトラップ触媒24に流入する排気ガス量の分布を測定することである。その他の方法としては、予め決められた車両の走行パターンに応じて内燃機関を運転させ、そのときのSOxトラップ触媒24に流入する排気ガス量の分布を測定すること等が考えらる。これら方法によって図6(A)の分布曲線に示すような実際の偏り傾向が得られる。得られた実際の偏り傾向が図6(A)の分布曲線に示すものであるとして、以下の実施形態において説明する。
限界捕集量の偏り傾向を実現する方法の1つとして、触媒担体量を偏らせる方法について図7を参照しながら説明する。図7は、SOxトラップ触媒24の排気ガス流通路の内周壁面上の表面部分の断面を図解的に示している。これを更に拡大すると先に示した図4となる。基材53上の触媒担体50は複数の細孔54を有している。触媒担体50上の表面部分には、図4の拡大図に示すように、SOx捕集材51を介して貴金属触媒52が分散して担持されている。従って、触媒担体50量を増やしてより厚く基材上に堆積させれば、その分細孔も増えて表面積が大きくなる。結果として触媒担体50表面のSOx捕集材51の面積及び貴金属触媒52量も増えることとなり、SOxの限界捕集量が向上する。
この方法によってa側の触媒担体50量をb側と比較して相対的に増やし、最終的に図8に示すように、a側及びb側間の触媒担体50量すなわち表面積の分布傾向が図6(A)の分布曲線の傾向と同じような傾向となるように形成する。その結果、b側よりもa側に多くの排気ガスが流入しても、限界捕集量に達するまでの運転時間はa側及びb側間でほぼ同じとなる。従って、SOxトラップ触媒24が部分的に使用不能となることはなく、触媒を全体として無駄なく使用することが可能となる。
その他の方法として、触媒の反応性を向上させるために、触媒の貴金属活性(例えば、貴金属触媒52量)やSOx捕集材51量の分布傾向が、図8のような傾向となるように形成することによっても同様の目的が達せられる。また、SOxトラップ触媒24のハニカム構造の排気ガス流通路49の単位面積当たりの数、すなわち排気ガス流通路49の配置の密度を高くし、排気ガス流通路49内の表面積の傾向を図6(A)の傾向と同じ図8のような傾向となるように形成することによっても同様の目的が達せられる。
本発明による2番目の実施形態では、排気ガスがSOxトラップ触媒24に流入する際の圧力損失の傾向を偏らせることによって、排気ガスがSOxトラップ触媒24全体に均一に流入するようにして上記問題を解決している。すなわち、排気ガスの流速の多いa側において圧力損失がより大きくなるようにすると、必然的にその部分に流入する排気ガスの量が減少する。そして減少した分、より圧力損失の小さいb側へ排気ガスの流れが移行し、SOxトラップ触媒24に流入する排気ガスの量が全体として均一になる。それによって、触媒を全体として効率的に使用することが可能となる。
圧力損失を大きくする方法として、例えば、図9に示すように排気ガス流通路49の口径を小さくし、その分排気ガス流通路49の数を増やし、密度をより高くすることが考えられる。排気ガス流通路49の口径を小さくし、配置の密度を高くすれば、それだけその部分の圧力損失が大きくなる。また、排気ガス流通路49の口径及び配置の密度は変えずに触媒担体50の量を増やし、実質的に隔壁48の厚さを厚くすることも考えられる。すなわち、触媒担体50量を増やすと1番目の実施形態において説明したように、表面積が大きくなるが、それと背反に隔壁48が全体として厚くなるため排気ガス流通路の口径が小さくなり、圧力損失が大きくなる。さらに別の方法として、触媒全体として使用可能な部分が減少するが、図10に示すように排気ガス流通路49を栓55で塞ぐことによって物理的に排気ガスが通り抜けないようにすることも考えられる。この場合、SOxトラップ触媒24の上流である入口側を塞ぐか下流すである出口側を塞ぐか選択できるが、出口側を塞いだ方が塞がれた排気ガス流通路49自体の触媒も少なからず利用できるのでより好ましい。
これらの方法によって圧力損失を調節することが可能となり、a側及びb側間の圧力損失の傾向を、図6(A)の分布曲線の傾向と同じような傾向となるように形成することが可能となる。より詳しく説明すると、排気ガス流通路49の口径を小さくし、配置の密度を高くする方法においては、a側の排気ガスの流通路49の口径をより小さく、配置の密度をより高くし、触媒担体50の量を増やす方法においては、a側の触媒担体50をより多くし、排気ガス流通路を栓55で塞ぐ方法においては、塞ぐ穴の配置、割合、間隔等を変える。それによって図11に示すような圧力損失の傾向を実現でき、SOxトラップ触媒24に流入する排気ガスの量が全体として均一になる。それによって、触媒を全体として効率的に使用することが可能となる。
次に、3番目の実施形態について説明する。本実施形態では、図12に示すように、SOxトラップ触媒24の上流の排気通路内に配置され、アクチュエータ60によって制御可能な平面的な流速制御弁61を用いることで、SOxトラップ触媒24に流入する排気ガスの流量が均一になるように排気ガスの流れを調整している。SOxトラップ触媒24は前述の実施形態とは異なり、限界捕集量又は圧力損失に偏りがないものを用いる。
流速制御弁61は、実線で示された閉位置と破線で示された開位置との間で、アクチュエータ60によって段階的又は無段階的に駆動させられる。アクチュエータ60は電子制御ユニット(ECU)30からの出力信号に基づいて制御される。閉位置とは、流速制御弁61が排気通路の中心軸線と略直交する断面内に位置し、排気ガスをその流れに対して略垂直に受けて流れを阻止する位置であり、開位置とは、流速制御弁61が排気ガスの流れと略平行な断面内に位置し、排気ガスを遮らない位置である。
内燃機関運転時、排気ガスが流速制御弁61に衝突すると、流速制御弁61後方に後流渦62が発生する。この後流渦62を以下に示すような流速制御弁61を用いて変化させることによって、下流の排気通路内の排気ガスが整流され、偏り無く略均一な流速となってSOxトラップ触媒24に流入することとなる。
次に、流速制御弁61の設計事項及び制御原理について説明する。排気通路の中心軸線と直交する或る断面を基準面と称し、その基準面内における排気ガスの流速分布の平均値を平均流速Vavと称す(図13)。流速制御弁61の形状及び大きさや、排気通路内の取り付け位置等の諸々の設計事項は、排気ガスの平均流速Vavが最大の時に、閉位置にある流速制御弁61がSOxトラップ触媒24に流入する排気ガスの流速分布を均一とするように決定される。当然のことながら、上記流速制御弁61の諸々の設計事項は、適用する排気通路の形状、大きさ、長さ、及び触媒の配置等に応じて決定しなければならない。
ここで、流速制御弁61の実施例を図14及び図15に示す。これら実施例によると流速制御弁61は、半月状の薄板であり、回転軸Xを中心に閉位置(図14(A)、図15(A))及び開位置(図14(B)、図15(B))間でアクチュエータ60によって位置決めされる。
また、アクチュエータ60によって位置決めされる流速制御弁61の制御目標値Cは、平均流速Vavが或る値の時、SOxトラップ触媒24に流入する排気ガスが均一となる後流渦62を生成するような位置に決定される。制御目標値Cは、閉位置における流速制御弁61の角度を0度とし、回転軸X回りの角度によって表すことができる。そして、本実施形態において、閉位置の流速制御弁61を含む排気通路内の断面を基準面とすると、基準面での平均流速Vavは要求トルクTQ及び機関回転数Nに応じて変化する。したがって、平均流速Vavに応じた制御目標値Cも、要求トルクTQ及び機関回転数Nの関数で表すことができ、図16に示されるようなマップの形で予めROM32内に記憶されている。
次に図17を参照しながら流速均一化操作のフローチャートについて説明する。この操作は、電子制御ユニット(ECU)30により予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行されるルーチンとして行われる。
図17を参照すると、まず初めにステップ100において、当該ルーチン実行時点での要求トルクTQ及び機関回転数Nを基に、ROM32に記憶された図16に示すマップから制御目標値Cが読み込まれる。次いでステップ101では、流速制御弁61が制御目標値Cとなるようにアクチュエータ60によって位置決めし、そしてルーチンを終了する。
次に、4番目の実施形態について説明する。本実施形態においては、図18に示すように、NOx吸蔵還元触媒25のすぐ下流であって流速が早いa側に、アクチュエータ65によって制御可能な流入制限弁66を配置する。アクチュエータ65は電子制御ユニット(ECU)30からの出力信号に基づいて制御される。流入制限弁66を用いることによって、SOxトラップ触媒24の捕集能力が飽和し、使用不能になった部分に排気ガスが流入しないように制御している。
流入制限弁66の機能について図18を用いて具体的に説明する。流入制限弁66は、実線で示された閉位置と破線で示された開位置との間で、アクチュエータ65によって段階的又は無段階的に駆動させられる。閉位置とは、流入制限弁66がNOx吸蔵還元触媒25の排出側の平面的な端面と平行な平面内に配置された位置であり、開位置とは、流入制限弁66がNOx吸蔵還元触媒25から排出される排気ガスの流れを遮らない位置である。開位置以外に位置決めされた流入制限弁66は、その位置に対応するNOx吸蔵還元触媒25の排気ガス流通路から排出される排気ガスの流れを遮って排出されにくくする。そうすると、排出が遮られた部分に対応するSOxトラップ触媒24の排気ガス流通路に流入する排気ガスの流入時の抵抗が大きくなる。その結果、流入する排気ガスの流れが、排気ガスの排出が遮られていない、よりb側の方向に変化し、流入量を調節することが可能となる。
この機能を利用した実際の使用方法について、SOxトラップ触媒24のSOx捕集量を示す図19を参照しながら説明する。まだ未使用の内燃機関において、流入制限弁66は開位置にある。内燃機関の運転時間に比例してSOxトラップ触媒24に捕集されるSOx量は、図19の線Iに示すようにa側に偏りがあるまま全体として徐々に増加する。このような状態で運転を続けると、まずSOxトラップ触媒24のa側の一番外周に近い部分が限界捕集量に達し、捕集能力が飽和する(線II)。そうすると、この部分についてはもう使用することができないので、排出ガスの排出を遮るように流入制限弁66を駆動する。そうするとその部分にはもう排気ガスが流入せず、よりb側に排気ガスの流れが変化する。それによってさらに内側の部分も限界捕集量に達すると(線III)、さらに流入制限弁66を駆動して流入を制限する。これを繰り返し、限界捕集量に達した部分について排気ガスの流入を制限するよう、流入制限弁66を制御することでSOxトラップ触媒24を全体として効率的に使用することが可能となる。
次に平均流速Vavに応じたSOxトラップ触媒24に流入するSOxの分布を推定し、推定されたSOx量に基づいて流入制限弁66を操作する方法について説明する。本実施形態において、閉位置の流入制限弁66を含む排気通路内の断面を基準面とする。平均流速Vavは要求トルクTQ及び機関回転数Nの関数として図20に示されるようなマップの形で予めROM32内に記憶されている。そして、SOxトラップ触媒24に単位時間当たりに流入するSOx量SOXはa側からb側に向かう座標軸によって示される位置Xと平均流速Vavの関数として図21に示されるようなマップの形で予めROM32内に記憶されている。従って、SOx量SOXを積算することによって或る位置の或る時点におけるSOxの総捕集量ΣSOXが算出される。
そしてこのように算出された総捕集量ΣSOXが限界捕集量SOX0を超えている場合には、その部分のSOxトラップ触媒24は使用不能と判断して、流入制限弁66を位置決めして前述のように排気ガスの流入を制限する。なお、流入制限弁66の開位置を角度0度とし、回転軸X回りの角度で表される制御目標値Cと、それに対応する排気ガスの流入を制限可能な位置Xは予めROM32に記憶されている。
次に図22を参照しながら流入制限操作のフローチャートについて説明する。この操作は、電子制御ユニット(ECU)30により予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行されるルーチンとして行われる。
図22を参照すると、まず初めにステップ200において、当該ルーチン実行時点での要求トルクTQ及び機関回転数Nを基に、ROM32に記憶された図20に示すマップから平均流速Vavが読み込まれる。次いでステップ201では、読み込まれた平均流速Vavから、まだ使用可能な範囲で一番a側寄りの位置XにおけるSOx量SOXが読み込まれる。次いでステップ202では、読み込まれたSOx量SOXを総捕集量ΣSOXに加算する。次いでステップ203では、算出された総捕集量ΣSOXが限界捕集量SOX0を超えたかどうかが判定される。その結果、まだ限界捕集量SOX0を超えていない場合、ルーチンを終了する。一方、総捕集量ΣSOXが限界捕集量SOX0を超えている場合、ステップ204に進む。ステップ204では、限界捕集量SOX0を超えた位置Xに対応する制御目標値Cが読み込まれる。次いでステップ205では、流入制限弁66が制御目標値Cとなるようにアクチュエータ65によって位置決めし、そしてルーチンを終了する。
なお、本実施形態において、流入制限弁66は、NOx吸蔵還元触媒25の下流に配置したが、これをSOxトラップ触媒24のすぐ上流に配置し、捕集能力が飽和した部分のSOxトラップ触媒24に排気ガスが流入しないように排気ガス流通路49を塞ぐようにしても良い。
内燃機関の全体図である。 NOx吸蔵還元触媒の触媒担体の表面部分の断面図である。 SOxトラップ触媒の構造を示す図である。 SOxトラップ触媒の触媒担体の表面部分の断面図である。 SOxトラップ触媒に流入する排気ガスの流速のイメージ図である。 SOxトラップ触媒とNOx吸蔵還元触媒に流入するSOx量を示す図である。 SOxトラップ触媒の触媒担体の表面部分の断面図である。 SOx捕集可能量の偏りを示す図である。 本発明によるSOxトラップ触媒の構造を示す図である。 本発明によるSOxトラップ触媒の構造を示す図である。 圧力損失の偏りを示す図である。 流速制御弁の構造と排気ガスの流れを示す図である。 平均流速の基本的な考え方を示す図である。 流速制御弁の形状及び構造を示す図である。 流速制御弁の形状及び構造を示す別の図である。 制御目標値Cのマップを示す図である。 流速制御弁を制御して流速を均一にするためのフローチャートである。 流入制限弁66の構造と排気ガスの流れを示す図である。 SOx捕集量の遷移を示す図である。 平均流速Vavのマップを示す図である。 単位時間当たりに流入するSOx量のマップを示す図である。 流入制限弁を制御して排気ガスの流入を制限するためのフローチャートである。
符号の説明
1 機関本体
21 排気管
24 SOxトラップ触媒
25 NOx吸蔵還元触媒

Claims (5)

  1. 機関排気通路内に、SOxを捕集するSOxトラップ触媒を配置し、該SOxトラップ触媒下流排気通路内に、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになると吸蔵したNOxを還元浄化するNOx吸蔵還元触媒を配置し、機関排気通路が湾曲部を有し該湾曲部を通過することによって排気通路内に流速の偏りが生じた状態で排気ガスが前記SOxトラップ触媒に流入することによって流入量に部分的な偏りがある内燃機関において、前記湾曲部外側を通って流速が早くなっている排気通路内の領域に配置され、SOxが前記SOxトラップ触媒に均一に捕集されるように排気ガスの流れを調整する排気ガス調整手段を具備した内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記排気ガス調整手段が、前記SOxトラップ触媒上流に配置され、排気ガスの平均流速に応じた予め定められた位置に制御されることによって、排気ガスの流れを前記SOxトラップ触媒に均一に流入するように制御する可動部材である請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記排気ガス調整手段が、前記SOxトラップ触媒の上流又は前記NOx吸蔵還元触媒の下流に配置され、前記SOxトラップ触媒の捕集能力が飽和した部分に排気ガスが流入しないように制限する位置に制御される可動部材である請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 機関排気通路内に、SOxを捕集するSOxトラップ触媒を配置し、該SOxトラップ触媒下流排気通路内に、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになると吸蔵したNOxを還元浄化するNOx吸蔵還元触媒を配置し、機関排気通路が湾曲部を有し該湾曲部を通過することによって排気通路内に流速の偏りが生じた状態で排気ガスが前記SOxトラップ触媒に流入することによって流入量に部分的な偏りがある内燃機関において、前記SOxトラップ触媒のSOx捕集可能量を前記偏りに応じて予め偏らせた内燃機関の排気浄化装置。
  5. 機関排気通路内に、SOxを捕集するSOxトラップ触媒を配置し、該SOxトラップ触媒下流排気通路内に、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになると吸蔵したNOxを還元浄化するNOx吸蔵還元触媒を配置し、機関排気通路が湾曲部を有し該湾曲部を通過することによって排気通路内に流速の偏りが生じた状態で排気ガスが前記SOxトラップ触媒に流入することによって流入量に部分的な偏りがある内燃機関において、前記SOxトラップ触媒に流入する排気ガスの圧力損失の傾向を前記偏りに応じて予め偏らせた内燃機関の排気浄化装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015140789A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 マツダ株式会社 エンジンの排気ガス浄化装置
JP2015183603A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 トヨタ自動車株式会社 過給機を備えた内燃機関の排気浄化システム

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