JP2009035643A - ビードエイペックス用ゴム組成物およびそれを用いたビードエイペックスを有する空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、転がり抵抗を低減させ、かつ加工性を改良させることができるビードエイペックス用ゴム組成物ならびにそれを用いたビードエイペックスを有する空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】ジエン系ゴムからなるゴム成分100重量部に対して、チッ素吸着比表面積が20〜65m2/gのシリカを5〜80重量部、さらにシリカ100重量部に対してシランカップリング剤を2〜12重量部含有するビードエイペックス用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ。
【選択図】なし
【解決手段】ジエン系ゴムからなるゴム成分100重量部に対して、チッ素吸着比表面積が20〜65m2/gのシリカを5〜80重量部、さらにシリカ100重量部に対してシランカップリング剤を2〜12重量部含有するビードエイペックス用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ。
【選択図】なし
Description
本発明は、ビードエイペックス用ゴム組成物およびそれを用いたビードエイペックスを有する空気入りタイヤに関する。
近年、省エネルギーを目的としてタイヤの低燃費化が求められている。タイヤの転がり抵抗を低減させる方法の1つとして、トレッドゴム配合に充填剤としてカーボンブラックの代わりにシリカを用いることが多く行なわれているが、トレッドゴムのみにシリカを用いて転がり抵抗を低減させるのにも限界があり、他の部材においてもシリカを適用していく必要がある。
ビードエイペックスは、タイヤのビード部に位置し、カーカスとビードワイヤーに囲まれたタイヤ部位である。タイヤの優れた操縦安定性を得るためには、ビードエイペックスの剛性を向上させる必要があり、従来より多量のカーボンブラックを配合するビードエイペックス用ゴム組成物が開発されてきた。
しかし、フィラーでの高剛性化は可能であるものの、損失正接(tanδ)の増大によりタイヤ走行中に発熱しやすくなり、熱疲労により耐久性が損なわれ、かつ、タイヤの転がり抵抗が増大する(転がり抵抗特性が低減する)という不利益が生じるという問題があった。
特許文献1には、ビードエイペックス用ゴム組成物にシリカを配合することが記載されているが、転がり抵抗特性については改良の余地があり、またムーニー粘度が高いため加工しにくいという問題があった。
本発明は、転がり抵抗を低減させ、かつ加工性を改良させることができるビードエイペックス用ゴム組成物ならびにそれを用いたビードエイペックスを有する空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、ジエン系ゴムからなるゴム成分100重量部に対して、チッ素吸着比表面積が20〜65m2/gのシリカを5〜80重量部、さらにシリカ100重量部に対してシランカップリング剤を2〜12重量部含有するビードエイペックス用ゴム組成物に関する。
前記ビードエイペックス用ゴム組成物は、ゴム成分として天然ゴムおよびスチレンブタジエンゴムを含有することが好ましい。
また、本発明は、前記ビードエイペックス用ゴム組成物を用いたビードエイペックスを有する空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、チッ素吸着比表面積が20〜65m2/gのシリカおよびシランカップリング剤を特定量含有することで、転がり抵抗を低減させ、かつ加工性を改良させることができるビードエイペックス用ゴム組成物ならびにそれを用いたビードエイペックスを有する空気入りタイヤを提供することができる。
本発明のビードエイペックス用ゴム組成物は、ジエン系ゴムからなるゴム成分、チッ素吸着比表面積が20〜65m2/gのシリカおよびシランカップリング剤を含む。
前記ジエン系ゴムは、とくに制限はなく、たとえば、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、イソモノオレフィンとパラアルキルスチレンとの共重合体のハロゲン化物などがあげられ、これらのゴム成分は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、NRは、強度に優れ、SBRは、剛性を向上させることができるという理由から、NRおよびSBRが好ましい。
NRとSBRを併用する場合には、耐久性および低燃費性に優れる点から、ゴム成分中にNRを40重量%以上含有することが好ましく、50重量%以上含有することがより好ましい。また、操縦安定性に優れるという点から、ゴム成分中にNRを90重量%以下含有することが好ましく、80重量%以下含有することがより好ましい。
また、NRとSBRを併用する場合には、操縦安定性に優れるという点から、ゴム成分中にSBRを10重量%以上含有することが好ましく、20重量%以上含有することがより好ましい。また、耐久性および低燃費性に優れるという点から、ゴム成分中にSBRを60重量%以下含有することが好ましく、50重量%以下含有することがより好ましい。
転がり抵抗を軽減することができ、ムーニー粘度を抑え加工性が良好であるという点から、シリカのチッ素吸着比表面積(N2SA)は、65m2/g以下であり、55m2/g以下であることが好ましい。また、耐久性、強度および操縦安定性に優れるという点から、シリカのN2SAは20m2/g以上が好ましく、30m2/g以上であることがより好ましい。
シリカの含有量は、低燃費性に優れるという点から、ゴム成分100重量部に対して5重量部以上であり、10重量部以上であることが好ましい。また、シリカの含有量は、操縦安定性および耐久性に優れるという点から、ゴム成分100重量部に対して80重量部以下であり、70重量部以下であることが好ましい。
シランカップリング剤としては、従来から白色充填剤とともに使用されるものとすることができ、たとえば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)ジスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリメトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィドなどのスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシランなどのメルカプト系、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランなどのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピルトリエトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、2−クロロエチルトリメトキシシラン、2−クロロエチルトリエトキシシランなどのクロロ系などがあげられる。なかでも、加工性に優れるという点から、デグッサ社のSi69(ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)、Si266(ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)を用いることが好ましい。
シランカップリング剤の含有量は、補強効果に優れるという点から、シリカ100重量部に対し2重量部以上であり、5重量部以上であることが好ましい。また、シランカップリング剤の含有量は、コスト面に優れるという点から、シリカ100重量部に対して12重量部以下であり、10重量部以下であることが好ましい。
また、本発明のビードエイペックス用ゴム組成物は、強度と低燃費性に優れることから、シリカとカーボンブラックを含有することが好ましい。
カーボンブラックとしては、とくに制限はなく、たとえば、SAF、ISAF、IISAF、HAF、FEF、GPFなどの通常タイヤ工業で使用されるものを使用することができる。
カーボンブラックを含有する場合、カーボンブラックの含有量は、充分な強度が得られ、操縦安定性に優れるという点から、ゴム成分100重量部に対して30重量部以上が好ましく、40重量部以上がより好ましい。また、カーボンブラックの含有量は、加工性が良好であるという点から、ゴム成分100重量部に対して100重量部以下が好ましく、90重量部以下がより好ましい。
シリカおよびカーボンブラックを配合する場合、シリカおよびカーボンブラックの合計含有量は、コストが低減され、強度に優れるという点から、ゴム成分100重量部に対して40重量部以上が好ましく、50重量部以上がより好ましい。また、補強用充填剤の合計含有量は、加工性に優れるという点から、ゴム成分100重量部に対して140重量部以下が好ましく、120重量部以下がより好ましい。
また、本発明のビードエイペックス用ゴム組成物は、フェノール樹脂および/または変性フェノール樹脂を含有してもよい。
フェノール樹脂は、とくに限定されないが、フェノール類と、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、フルフラールなどのアルデヒド類を酸またはアルカリ触媒で反応させることにより得られるものなどがあげられる。
変性フェノール樹脂としては、たとえばカシューオイル、トールオイル、アマニ油、各種動植物油、不飽和脂肪酸、ロジン、アルキルベンゼン樹脂、アニリン、メラミンなどを使って変性したフェノール樹脂などがあげられる。
フェノール樹脂および/または変性フェノール樹脂としては、硬度(Hs)を向上させられるという理由から、変性フェノール樹脂が好ましく、カシューオイル変性フェノール樹脂またはロジン変性フェノール樹脂が好ましい。
フェノール樹脂および/または変性フェノール樹脂の含有量は、充分な硬度が得られるという点から、ゴム成分100重量部に対して5重量部以上であることが好ましく、7重量部以上であることがより好ましい。また、フェノール樹脂および/または変性フェノール樹脂の含有量は、破断強度に優れるという点で、ゴム成分100重量部に対して30重量部以下であることが好ましく、25重量部以下であることがより好ましい。
本発明のビードエイペックス用ゴム組成物は、前記ゴム成分、シリカ、シランカップリング剤以外にも、カーボンブラック、フェノール樹脂および/または変性フェノール樹脂、タイヤ工業において一般的に使用されるシリカやカーボンブラック以外の補強用充填剤、硫黄などの加硫剤、加硫促進剤、ワックス、プロセスオイル、各種老化防止剤、ステアリン酸、酸化亜鉛などの添加剤を適宜配合することができる。
本発明の空気入りタイヤは、本発明のビードエイペックス用ゴム組成物を用いて通常の方法で製造することができる。すなわち、必要に応じて前記配合剤を配合した本発明のビードエイペックス用ゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤのビードエイペックスの形状にあわせて押出し加工し、タイヤ成形機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによりタイヤを得る。
実施例にもとづいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
つぎに、実施例および比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
天然ゴム(NR):RSS#3
スチレンブタジエンゴム(SBR):日本ゼオン(株)製のNipol 1502
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN330T(N2SA:71m2/g)
シリカ(1):デグッサ社製ウルトラシル360(N2SA:50m2/g)
シリカ(2):デグッサ社製のウルトラシルVN3(N2SA:200m2/g)
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛
ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸「椿」
プロセスオイル:出光興産(株)製のダイアナプロセスAH−24
変性フェノール樹脂:住友ベークライト(株)製のPR12686(カシューオイル変性フェノール樹脂)
硫黄:軽井沢硫黄(株)製の粉末硫黄
加硫促進補助剤(1):三新化学工業(株)製のサンセラーH−T(ヘキサメチレンテトラミン)
加硫促進剤(2):大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
天然ゴム(NR):RSS#3
スチレンブタジエンゴム(SBR):日本ゼオン(株)製のNipol 1502
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN330T(N2SA:71m2/g)
シリカ(1):デグッサ社製ウルトラシル360(N2SA:50m2/g)
シリカ(2):デグッサ社製のウルトラシルVN3(N2SA:200m2/g)
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛
ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸「椿」
プロセスオイル:出光興産(株)製のダイアナプロセスAH−24
変性フェノール樹脂:住友ベークライト(株)製のPR12686(カシューオイル変性フェノール樹脂)
硫黄:軽井沢硫黄(株)製の粉末硫黄
加硫促進補助剤(1):三新化学工業(株)製のサンセラーH−T(ヘキサメチレンテトラミン)
加硫促進剤(2):大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
実施例1〜3および比較例1〜2
表1に示す配合処方にしたがい、1.7Lのバンバリーミキサーを用いて、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を150℃の条件下で3分間混練りし、混練り物を得た。次に、2軸ロールを用いて、得られた混練り物に硫黄および加硫促進剤を添加し、90℃の条件下で5分間混練りし、未加硫ゴム組成物を得た。さらに、得られた未加硫ゴム組成物を170℃の条件下で12分間プレス加硫し、実施例1〜3および比較例1〜2の加硫ゴム組成物を作製した。
表1に示す配合処方にしたがい、1.7Lのバンバリーミキサーを用いて、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を150℃の条件下で3分間混練りし、混練り物を得た。次に、2軸ロールを用いて、得られた混練り物に硫黄および加硫促進剤を添加し、90℃の条件下で5分間混練りし、未加硫ゴム組成物を得た。さらに、得られた未加硫ゴム組成物を170℃の条件下で12分間プレス加硫し、実施例1〜3および比較例1〜2の加硫ゴム組成物を作製した。
(加工性)
前記未加硫ゴムシートから所定のサイズの試験片を作成し、JIS K 6300「未加硫ゴム−物理特性−第1部:ムーニー粘度計による粘度およびスコーチタイムの求め方」に準じて、ムーニー粘度試験機を用いて、1分間の予熱によって熱せられた130℃の温度条件にて、小ローターを回転させ、4分間経過した時点でのムーニー粘度(ML1+4/130℃)を測定し、比較例1のムーニー粘度指数を100とし、下記計算式により、各配合のムーニー粘度を指数表示した。なお、ムーニー粘度指数が大きいほど、ムーニー粘度が小さく、加工性に優れることを示す。
(ムーニー粘度指数)=(比較例1のムーニー粘度)
÷(各配合のムーニー粘度)×100
前記未加硫ゴムシートから所定のサイズの試験片を作成し、JIS K 6300「未加硫ゴム−物理特性−第1部:ムーニー粘度計による粘度およびスコーチタイムの求め方」に準じて、ムーニー粘度試験機を用いて、1分間の予熱によって熱せられた130℃の温度条件にて、小ローターを回転させ、4分間経過した時点でのムーニー粘度(ML1+4/130℃)を測定し、比較例1のムーニー粘度指数を100とし、下記計算式により、各配合のムーニー粘度を指数表示した。なお、ムーニー粘度指数が大きいほど、ムーニー粘度が小さく、加工性に優れることを示す。
(ムーニー粘度指数)=(比較例1のムーニー粘度)
÷(各配合のムーニー粘度)×100
(転がり抵抗指数)
前記加硫ゴム組成物から所定の試験片を切り出し、(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターVESを用いて、初期歪10%、動歪2%、周波数10Hzの条件下で、70℃における正接損失(tanδ)の測定を行い、比較例1の転がり抵抗指数を100とし、下記計算式により、転がり抵抗をそれぞれ指数表示した。なお、転がり抵抗指数が大きいほど、転がり抵抗が低減され、良好であることを示す。
(転がり抵抗指数)=(比較例1のtanδ)
÷(各配合のtanδ)×100
前記加硫ゴム組成物から所定の試験片を切り出し、(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターVESを用いて、初期歪10%、動歪2%、周波数10Hzの条件下で、70℃における正接損失(tanδ)の測定を行い、比較例1の転がり抵抗指数を100とし、下記計算式により、転がり抵抗をそれぞれ指数表示した。なお、転がり抵抗指数が大きいほど、転がり抵抗が低減され、良好であることを示す。
(転がり抵抗指数)=(比較例1のtanδ)
÷(各配合のtanδ)×100
前記実施例1〜3および比較例1〜2の未加硫ゴム組成物をビードエイペックスの形状に成形し、他のタイヤ部材とともに貼りあわせ、未加硫タイヤを形成した。さらに、該未加硫タイヤを185℃の条件下で10分間プレス加硫することにより、実施例1〜3および比較例1〜2の試験用タイヤ(サイズ:195/65R15)を製造した。
(操縦安定性)
前記の試験用タイヤを試験用車輌の全輪に装着し、ドライアスファルト路面のテストコースにて実車走行試験を行った。実車走行した際の、操舵時のコントロールの安定性をテストドライバーが評価し、比較例1を100として指数表示した。数値が大きいほどドライ路面における操縦安定性が高いことを示す。
前記の試験用タイヤを試験用車輌の全輪に装着し、ドライアスファルト路面のテストコースにて実車走行試験を行った。実車走行した際の、操舵時のコントロールの安定性をテストドライバーが評価し、比較例1を100として指数表示した。数値が大きいほどドライ路面における操縦安定性が高いことを示す。
Claims (3)
- ジエン系ゴムからなるゴム成分100重量部に対して、チッ素吸着比表面積が20〜65m2/gのシリカを5〜80重量部、さらにシリカ100重量部に対してシランカップリング剤を2〜12重量部含有するビードエイペックス用ゴム組成物。
- ゴム成分が天然ゴムおよびスチレンブタジエンゴムを含有する請求項1記載のビードエイペックス用ゴム組成物。
- 請求項1または2記載のビードエイペックス用ゴム組成物を用いたビードエイペックスを有する空気入りタイヤ。
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JP2007201717A JP2009035643A (ja) | 2007-08-02 | 2007-08-02 | ビードエイペックス用ゴム組成物およびそれを用いたビードエイペックスを有する空気入りタイヤ |
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- 2007-08-02 JP JP2007201717A patent/JP2009035643A/ja not_active Withdrawn
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