JP2009035639A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】油汚れ等に対して優れた洗浄力を有し、香料を含み、青系に着色されており、且つ光暴露されても充填容器の凹みなどを防止できる、特に台所まわり用洗浄剤として好適な液体洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】(a)アミンオキサイド類、(b)アルカリ剤、(c)特定の銅フタロシアニン系青色顔料、(d)−OH基および/または−CHO基を有する香料化合物、及び水を含有する、pH10以上(25℃)の液体洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、液体洗浄剤組成物、より詳細には、油汚れに対して優れた洗浄力を有する、硬質表面用として好適な液体洗浄剤組成物に関する。
一般に洗浄剤は、浴室、台所、床等の処理対象の異なる汚れを除去するため、それぞれに適した組成のものが用いられている。例えば、レンジ、オーブン、レンジまわりの壁や床、換気扇といった台所まわりに用いられる台所まわり用洗浄剤としては、熱、日光、空気中の酸素等の作用により変質した油汚れを除去するため、界面活性剤、溶剤及びアルカリ剤等を含む洗浄剤が用いられている。また、浴槽、浴室の壁及び床といった浴室に用いられる浴室用洗浄剤としては、金属石鹸、特に脂肪酸のカルシウム塩の汚れを除去するため、界面活性剤、溶剤、金属イオン封鎖剤等を含む洗浄剤が用いられている。かかる洗浄剤は、高い洗浄性能を発揮するためpH10以上のアルカリ性に調整される場合が多い。
特許文献1には、界面活性剤、溶剤、アルカリ剤及び顔料を含む洗浄剤に、特定の水溶性有機ポリマーを配合することにより、組成物中の顔料分散性が高められ、貯蔵安定性を向上させ得る旨が記載されている。
特開平7−292398号公報
液体洗浄剤の魅力の一つとして洗浄剤の液色が挙げられる。洗浄剤の液色は無色であっても洗浄性能には影響を及ぼさないが、液色があることによって消費者に対する印象を向上させることができる。ところがpH10以上のアルカリ性条件下において、熱や光等の影響を受けても長期間退色しない顔料又は染料は少なく、長期間の保存安定性に優れた明るい色調の青色や緑色などに着色することは非常に困難である。
さらに、香料成分は洗浄剤組成物の嗜好性や賦香性を高めるために必要な成分であるが、顔料又は染料(特に、水溶性銅フタロシアニン化合物)、及び香料成分(特に、水酸基又はアルデヒド基を含有する香料化合物)を含有する組成物を透明容器又は半透明容器に充填した製品では、洗浄剤容器中の充液率が低い(すなわち容器の空隙率が高い)条件下(例えば、使用に伴い内容物が減少していった場合など)において、容器が光暴露されると容器が凹むという現象を起こすことがある。
また、特許文献1のように、顔料の沈殿を防ぐために特定の水溶性有機ポリマー等を分散剤として配合することが知られているが、水溶性有機ポリマー等は高価であり、経済的な側面から可能であれば配合しない方が好ましい。すなわち、水溶性有機ポリマー等の分散剤を配合しなくても、顔料の貯蔵安定性を向上させた洗浄剤が望まれている。
本発明は、青系の明るい色に着色されており、かつ色相や組成物の安定性に優れ、各種汚れ、特に変性油汚れに対して高い洗浄力を発揮でき、更に光暴露されても充填容器の凹みなどを防止できるアルカリ性の液体洗浄剤組成物を提供することを課題とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、洗浄性能を発揮するために最低限必要となる、アミンオキサイド類とアルカリ剤の組み合わせに対し、銅フタロシアニン系青色顔料を単独もしくは他の色素との組み合わせで用いることにより青系の明るい色に着色されており、かつ光曝露時の容器凹みを起こさない組成物が得られることを見出した。更に、特定の構造の銅フタロシアニン系青色顔料は、分散性が良好で、前記の容器凹み抑制の効果を維持した上で、賦香に好ましい成分である水酸基やアルデヒド基を有する香料化合物の存在下においても、貯蔵安定性が良好であることを見出し、本発明を完成した。
即ち本発明は、
(a)アミンオキサイド類 0.01〜30質量%、
(b)アルカリ剤 0.01〜30質量%、
(c)一般式(VI)で表される銅フタロシアニン系青色顔料、
C32H(16-n)XnN8Cu (VI)
(式中、nは平均で0〜4の数、Xはハロゲン原子を示す)
(d)−OH基および/または−CHO基を有する香料化合物 0.001〜10質量%、
及び水を含有する、pH10以上(25℃)の液体洗浄剤組成物を提供するものである。また、本発明は、前記本発明の液体洗浄剤組成物を容器に充填してなる容器入り液体洗浄剤に関する。
本発明の液体洗浄剤組成物は、油汚れ洗浄力に優れ、明るい青系の外観を有し、色相や組成物の安定性に優れているだけでなく、香料成分が配合されている状態で光曝露の影響を受けても、透明ないし半透明の容器が凹まない。このため、製品の美観が長期間にわたって損なわれない。本発明の液体洗浄剤組成物は、特に台所まわり用洗浄剤として適している。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)成分として、アミンオキサイド類を含有する。本発明で用いる(a)成分のアミンオキサイド類は、洗浄力のみならず、顔料の色相安定性にも効果がある。アミンオキサイド類としては、例えば炭素数1〜24の直鎖又は分岐鎖アルキル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニルアミンオキサイドを挙げることができる。より好ましいアミンオキサイドとしては、下記の一般式(I)で表されるアルキルアミンオキサイドを挙げることができる。
Figure 2009035639
〔式中、R1は炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2及びR3は同一又は異なる炭素数1〜3のアルキル基を示し、Dは−NHC(=O)−基又は−C(=O)NH−基を示し、Eは炭素数1〜5のアルキレン基を示し、a及びbはa=0、b=0又はa=1、b=1を示す。〕
上記一般式(I)において、R1は炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基であるが、特に炭素数12〜18のアルキル基が好ましい。R2、R3は炭素数1〜3のアルキル基であるが、特に炭素数1のメチル基が好ましい。
(a)成分の含有量は、充分な洗浄力を付与するため、液体洗浄剤組成物中において、0.01〜30質量%であり、好ましくは0.05〜15質量%であり、より好ましくは0.1〜10質量%である。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(b)成分として、アルカリ剤を含有する。本発明で用いる(b)成分のアルカリ剤としては、アルカリ金属の水酸化物もしくは炭酸塩もしくはケイ酸塩、アルカリ土類金属の水酸化物、並びに下記の一般式(II)、(III)、(IV)及び(Vで表されるアミン化合物、から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
Figure 2009035639
〔式中、R11、R14、R16、R18、R20、R22、R23は、それぞれ水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R12、R13、R15、R17、R19、R21は、それぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基を示し、Dは酸素原子、又は炭素数1〜3のアルキレン基を示す。〕
一般式(II)で表される化合物としては、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等を挙げることができる。一般式(III)で表される化合物としては、N−(β−アミノエチル)エタノールアミン等を挙げることができる。一般式(IV)で表される化合物としては、ジエチレントリアミン等を挙げることができる。一般式(V)で表される化合物としては、モルホリン、N−エチルモルホリン等を挙げることができる。これらの中でもモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、モルホリンが好ましい。
(b)成分の含有量は、組成物のpH(25℃)を10以上にするための濃度である。充分な洗浄力を付与するため、液体洗浄剤組成物中において、好ましくは0.05〜30質量%であり、より好ましくは0.1〜20質量%であり、最も好ましくは0.3〜10質量%である。特に洗浄力の点から、アルカリ剤としてアルカノールアミンを必須成分として配合することが好ましく、その配合濃度は0.1〜10質量%が好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(c)成分として、下記一般式(VI)で表される銅フタロシアニン系青色顔料を含有する。
C32H(16-n)XnN8Cu (VI)
(式中、nは平均で0〜4の数、Xはハロゲン原子を示す)
一般式(VI)中、Xで示されるハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、その中でも塩素原子が好ましい。銅フタロシアニン系青色顔料は、骨格中の塩素付加数の増加に伴って色相が青色から緑色に変化する傾向にある。例えば、緑色顔料である平均塩素付加数が14個であるPigment Green 7は、アルカリ洗浄剤中での長期分散安定性が十分ではない。この理由は、塩素付加数が多いと銅フタロシアニン自体の水分散性を低下させるか、もしくは粒子同士の合一傾向が大きくなるためと考えられる。また塩素原子により化合物の比重が増加することもその理由として推測することができる。従って青色色素としての銅フタロシアニン系顔料において、塩素基の付加数は少ない方が好ましく、本発明では1つの化合物に対する平均塩素付加数〔式(VI)中のn〕は0〜4個のものが使用され、更には0〜3、特には0〜1が好ましい。具体的な銅フタロシアニン系青色顔料としては、Color Index(C.I.)nameで表記するとPigment Blue 15〔式(VI)中のn=0〕、Pigment Blue 15:1〔式(VI)中のn=0〕、Pigment Blue 15:2〔式(VI)中のn=0〕、Pigment Blue 15:3〔式(VI)中のn=0〕、Pigment Blue 15:4〔式(VI)中のn=0〕等の色素、またこれ以外にもCAS−RNで12239−87−1〔式(VI)中のn=1〕、147−13−7〔式(VI)中のn=1〕、15975−60−7〔式(VI)中のn=1〕、35254−77−4〔式(VI)中のn=2〕、29719−96−8〔式(VI)中のn=3〕、27614−71−7〔式(VI)中のn=4〕、16040−69−0〔式(VI)中のn=4〕として登録されている化合物が挙げられる。これら化合物のうち好ましいものは、平均塩素付加数nが0〜1の化合物であるPigment Blue 15、Pigment Blue 15:1、Pigment Blue 15:2、Pigment Blue 15:3、Pigment Blue 15:4であり、特に好ましいものはPigment Blue 15:3およびPigment Blue 15:4である。
(c)成分の組成物中の含有量は0.00001〜0.02質量%であることが好ましく、より好ましくは0.00002〜0.01質量%、特に好ましくは0.00005〜0.005質量%である。
本発明で用いる(c)成分の銅フタロシアニン系青色色素は、アルカリ耐性の高い他の色素と組み合わせて、青以外の色調とすることができる。例えば、Acid Yellow 36やLiquitint(登録商標) Bright Yellow等の黄色系色素と組み合わせることで緑色を、Acid Red 52、Acid Violet 9、Liquitint(登録商標) Red ST、Liquitint(登録商標) Pink AL等の赤色系色素と組み合わせることで紫色を調整することができる。
(c)成分および(c)成分と組み合わせる他の色素の組成物中の合計含有量〔(c)+他の色素〕は0.000015〜0.1質量%であることが好ましく、より好ましくは0.00002〜0.05質量%、特に好ましくは0.00005〜0.03質量%である。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(d)成分として、−OH基および/または−CHO基を有する香料化合物を含有する。(d)成分としては、テルペン系アルコール、芳香族アルコール、脂肪族アルデヒド、芳香族アルデヒドを挙げることができる。
テルペン系アルコールとしては、リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、テトラヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、α−テルピネオール、l−メントールが好ましい。芳香族アルコールとしては、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、フェノキシエチルアルコール、スチラリルアルコール、アニスアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、オイゲノールが好ましい。脂肪族アルデヒドとしては、n−オクタナール、n−ノネナール、n−デカナール、n−ウンデカナール、n−ドデカナール、メチルノニルアセトアルデヒド、トランス−2−ヘキセナール、2,6−ノナジエナールが好ましい。芳香族アルデヒドとしては、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、シクラメンアルデヒド、p−t−ブチル−α−メチルヒドロシンナミックアルデヒド、ヘリオトロピン、ヘリオナールが好ましい。
(d)成分の組成物中の合計含有量は0.001〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.002〜5質量%、さらに好ましくは0.002〜2質量%である。
本発明の液体洗浄剤組成物には、(e)成分として、(a)成分以外の界面活性剤を配合することができる。(e)成分としては、特許文献の特開平11−189796号公報に「(b)成分」として列挙されている化合物のうち、本特許における(a)成分に該当しないものを1種又は2種以上用いることができる。
本発明の液体洗浄剤組成物には、(f)成分として、ビルダー成分を配合することができる。ビルダー成分としては、下記に挙げる1種又は2種以上を用いることができる。
(1)オルソリン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、メタリン酸、ヘキサメタリン酸、フィチン酸等のリン酸系化合物のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。
(2)エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸及びその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。
(3)2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸等のホスホノカルボン酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。
(4)アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミノ酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。
(5)ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミノポリ酢酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。
(6)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸等の有機酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。
(7)ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。
(8)アミノポリ(メチレンホスホン酸)及びそのアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩、ポリエチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)及びそのアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。
これらの中でも、クエン酸、リンゴ酸等のヒドロキシカルボン酸、ピロリン酸等の縮合リン酸、エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸等のアミノカルボン酸又はこれらのナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩及びそれらの水溶性塩が好ましい。
(f)成分のビルダーの組成物中の含有量は、洗浄力の点から、0.01〜30質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜20質量%であり、特に好ましくは0.5〜10質量%である。
本発明の液体洗浄剤組成物には、上記成分以外にも、本発明の目的を損なわない範囲の他の成分を配合することができる。例えば、エタノール、プロパノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、アルキル基の炭素数が3〜8のアルキルモノグリセリルエーテル、ポリオキシエチレン(n=1〜5)フェニルエーテル(あるいはベンジルエーテル)等の溶剤、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、クメンスルホン酸塩等のハイドロトロープ剤、BHT等の酸化防止剤、防カビ・防菌剤、及び防腐剤を挙げることができる。なお、本発明の液体洗浄剤では、任意成分としてポリアクリル酸およびその塩、オレフィンと無水マレイン酸との共重合物およびその塩、ノニルフェノールのエチレンオキサイド付加物、スチレン化フェノールのエチレンオキサイド付加物、その他、特開平7−292398号の段落0035〜0038に記載されたカルボン酸系ポリマーやスルホン酸系ポリマーなどの有機顔料のための分散剤を配合することができるが、本発明の(c)成分である銅フタロシアニン系青色顔料は顔料分散剤がなくとも安定に分散することができるため、分散剤を実質的に含有しない組成であっても十分な安定性を得ることができる。
本発明の液体洗浄剤組成物においては、上記各成分とともに水を配合する。水の配合量は、合計で100質量%となるように調整する量である。また、本発明の液体洗浄剤組成物の25℃でのpHは、高い洗浄力を得るためにpH10以上であり、好ましくはpH10.5以上、また好ましくはpH14以下であり、より好ましくはpH13以下である。pHは、(株)堀場製作所製pHメータD−52S、pH電極6367−10Dを用いて測定したものである。
本発明の液体洗浄剤組成物は、容器に充填した容器入り洗浄剤として用いることができる。審美的観点から透明又は半透明の容器に充填することが好ましい。容器は、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びポリプロピレンから選ばれる1種以上から製造され得る。本発明でいう透明又は半透明とは、660nmの光透過率が10%以上を意味するが、本発明においては、容器の透明性を重視するという観点からは、前記光透過率が30%以上の容器が好ましく、60%以上の容器がより好ましい。光透過率は、島津製作所製のUV−2500PC型測定器を用い、660nmの波長の光透過率により求めることができる。本発明の液体洗浄剤組成物は、このような透明又は半透明の容器に充填した場合に、充液率が低い条件下で光暴露されても容器の凹みを抑制することができる。透明又は半透明の容器は、液体洗浄剤組成物の収容部が透明又は半透明であればよく、他の部分は透明又は半透明でない部材からなるものであってもよい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、各種洗浄用途に適用することができるが、特に硬質表面用の洗浄剤組成物として好ましい。ここで「硬質表面」とは、平面的であるか又は立体的であるかを問わず、一定の形状を保持しているものを意味するものであり、洗浄処理ができるものであれば、硬さの程度は限定されるものではない。この硬質表面としては、プラスチック、ゴム、金属、タイル、レンガ、コンクリート、セメント、ガラス、木等からなる床、階段、壁等の固定物のほか、それらからなる各種器械、器具、道具、家具、食器等の人が接触するもの全般を挙げることができる。
よって、本発明の液体洗浄剤組成物は、台所まわり用洗浄剤、浴室用洗浄剤、床用洗浄剤、食器用洗浄剤、全自動洗濯機洗濯槽の洗浄剤、排水パイプの洗浄剤、台所や洗面所の小物の洗浄剤等として適用することができるが、特に好ましくは台所まわり用洗浄剤として適用できる。
実施例1〜39、比較例1〜5
表1〜4に示す各成分を用い、実施例、比較例の各液体洗浄剤組成物を得た。pH(25℃)は水酸化ナトリウム又は塩酸で調整した。各液体洗浄剤組成物を用い、下記の方法により、外観安定性、油汚れ洗浄性の各試験を行った。結果を表1〜4に示す。
(外観安定性)
各成分を配合後、高密度ポリエチレン製の500ml容器(株式会社ニッコー製標準規格瓶 丸型広口(光透過率:660nmで12%))に250g入れ、日光暴露条件下で紫外部の積算放射照度が30MJ/m2(積算照度計:スガ試験機株式会社製PH-11UT)となるように静置保存した場合の組成物および容器の外観を目視により観察し、下記の基準で外観安定性(色相、容器および相状態)を評価した。
(色相)
○:組成物の色相に変化なし
△:組成物の色相が少し変化する
×:組成物の色相に変化あり
(容器)
○:容器変形なし
△:容器が少し変形する
×:容器変形あり
(相状態)
○:組成物の相分離や濁り発生なし
△:組成物の濁りが少し発生する
×:組成物の相分離や濁り発生あり
(油汚れ洗浄性)
天ぷら油10gを鉄板に均一に塗布し、180℃の温度で30分間焼き付けたのち、さらに室温で3ヶ月間放置することにより、殆ど乾いた膜を形成してモデル汚染板とした。液体洗浄剤組成物約0.5mlを、水平に固定したモデル汚染板に滴下し、1分間放置した。その後、浮き上がった汚れを脱脂綿で軽く除去した。この操作を計20回行い、それぞれの洗浄の程度を目視により観察して下記の基準により評価し、20回の平均値で表示した。
5:完全な汚れ落ち
4:80%程度の汚れ落ち
3:60%程度の汚れ落ち
2:50%程度の汚れ落ち
1:30%程度の汚れ落ち
0:まったく汚れが落ちない
Figure 2009035639
Figure 2009035639
Figure 2009035639
Figure 2009035639

Claims (3)

  1. (a)アミンオキサイド類 0.01〜30質量%、
    (b)アルカリ剤 0.01〜30質量%、
    (c)一般式(VI)で表される銅フタロシアニン系青色顔料、
    C32H(16-n)XnN8Cu (VI)
    (式中、nは平均で0〜4の数、Xはハロゲン原子を示す)
    (d)−OH基および/または−CHO基を有する香料化合物 0.001〜10質量%、
    及び水を含有する、pH10以上(25℃)の液体洗浄剤組成物。
  2. (c)成分が、Pigment Blue 15、Pigment Blue 15:1、Pigment Blue 15:2、Pigment Blue 15:3、及びPigment Blue 15:4から選ばれる1種以上の顔料である、請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
  3. 請求項1又は2記載の液体洗浄剤組成物を容器に充填してなる容器入り液体洗浄剤。
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