JP2009032436A - コネクタ用シールド部材及びこれを用いたコネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】金属板の両端部の接合を強固にすることの可能なコネクタ用シールド部材及びこれを用いたコネクタを提供する。
【解決手段】金属板の一方の端部31aに、他方の端部31bとの対向方向と直交する方向、即ち下方に照射されたレーザLにより溶融して他方の端部31bに接合する溶接部34を設けたので、金属板の一方の端部31aと他方の端部31bを一体化させることができるので、例えば合わせ目部分に引っ張り力が集中した場合でも両端部31a,31bの接合が解かれるとともにシールド部材30が変形することを確実に防止することができる。従って、単に金属板の両端部31a,31bをプレス加工により接合する場合よりも接合を強固にすることができ、外来電磁波の影響を確実に低減させることができる。
【選択図】図2
【解決手段】金属板の一方の端部31aに、他方の端部31bとの対向方向と直交する方向、即ち下方に照射されたレーザLにより溶融して他方の端部31bに接合する溶接部34を設けたので、金属板の一方の端部31aと他方の端部31bを一体化させることができるので、例えば合わせ目部分に引っ張り力が集中した場合でも両端部31a,31bの接合が解かれるとともにシールド部材30が変形することを確実に防止することができる。従って、単に金属板の両端部31a,31bをプレス加工により接合する場合よりも接合を強固にすることができ、外来電磁波の影響を確実に低減させることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えばEMI(Electro magnet Interference)対策として用いられるコネクタ用シールド部材及びこれを用いたコネクタに関するものである。
従来、この種のコネクタ用シールド部材(以下、シールド部材という。)として、金属板を折り曲げるとともにその両端部を互いに合わせることにより形成され、接続対象物に接触する端子の周囲を覆うようにコネクタ本体に設けられたものが知られている。
このシールド部材は、図8(a)に示すように金属板の一方の端部1aと他方の端部1bとが互いに接触した状態でプレス加工することにより、両端部1a,1bに間隙が形成されないようになっている。
特開2001−93626号公報
しかしながら、このシールド部材1では、単に金属板1の一方の端部1aと他方の端部1bとをプレス加工により合わせているので、例えば嵌合相手によるこじりやコネクタ本体をシールド部材1に圧入する場合に、図8(b)に示すように一方の端部1aと他方の端部1bの合わせ目部分の接合が解かれるとともに、シールド部材1が変形するおそれがあることから、強度上不十分であるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、金属板の両端部の接合を強固にすることの可能なコネクタ用シールド部材及びこれを用いたコネクタを提供することにある。
本発明のコネクタ用シールド部材は、前記目的を達成するために、折り曲げられた金属板の両端部を互いに合わせることにより、接続対象物に接触する端子の周囲を覆うようにコネクタ本体に設けられたコネクタ用シールド部材において、前記金属板の一方の端部に、他方の端部との対向方向と直交する方向に照射されたレーザにより溶融して他方の端部に接合する溶接部を設けている。
また、本発明のコネクタは、前記目的を達成するために、前記コネクタ用シールド部材を備えている。
これにより、溶接部が、レーザに照射されると溶融して他方の端部に接合することから、金属板の一方の端部と他方の端部を一体化させることが可能になる。
本発明によれば、金属板の一方の端部と他方の端部を一体化させることができるので、例えば合わせ目部分に引っ張り力が集中した場合でも両端部の接合が解かれるとともにシールド部材が変形することを確実に防止することができる。従って、単に金属板の両端部をプレス加工により接合する場合よりも接合を強固にすることができ、外来電磁波の影響を確実に低減させることができる。
図1乃至図7は本発明の一実施形態を示すもので、図1はコネクタの分解斜視図、図2はシールド部材の要部拡大正面図、図3はシールド部材の平面図、図4はシールド部材の強度特性を示す図、図5及び図6は溶接部の変形例を示すシールド部材の要部拡大正面図、図7は溶接部の変形例を示すシールド部材の要部拡大斜視図である。
本実施形態のコネクタは、例えばUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394またはHDMI(High-Definition Multimedia Interface)等の仕様に準拠したものであり、接続対象物としてのコネクタケーブル(図示省略)の一端を挿入可能なコネクタ本体10と、コネクタ本体10内に互いに幅方向(図中X方向)に等間隔で配置された複数の端子20と、コネクタ本体10及び各端子20を覆うように設けられたシールド部材30とから構成されている。
コネクタ本体10は合成樹脂の成型品からなり、前面及び背面を開口している。即ち、コネクタ本体10は、上面部11、底面部12及び左右側面部13からなり、前面開口部からコネクタケーブルが挿入されるようになっている。コネクタ本体10の背面側には複数の端子孔10aが互いに幅方向に等間隔で設けられ、各端子孔10aには各端子20がそれぞれ保持されるようになっている。
各端子20は導電性の金属板からなり、コネクタ本体10の各端子孔10aにそれぞれ背面側から圧入することによって保持されている。各端子20は、前後方向(図中Y方向)に延びる接続部21と、接続部21の前端から上方(図中Z方向)に延びる真直部22と、真直部22の上端から前方に延びる接触部23とから構成されており、接続部21は基板に接続されるようになっている。また、接触部23は、コネクタケーブルがコネクタ本体10内に挿入されると、コネクタケーブルに設けられた導電部(図示省略)に接触することによりコネクタケーブルと電気的に接続されるようになっている。
シールド部材30は、導電性の金属板を角筒状に折り曲げたものからなり、金属板の両端部を平板状に重ね合わせることにより形成されている。即ち、シールド部材30は、上面部31、底面部32及び左右側面部33からなり、上面部31は、金属板の一方の端部31aと他方の端部31bを互いに上下方向に重ね合わせることにより形成されている。一方の端部31aの上端側には、図2(a)に示すように他方の端部31bとの対向方向(本実施形態では幅方向)と直交する方向、即ち下方に照射されたレーザLにより溶融して他方の端部31bに接合する溶接部34が幅方向に突出するように設けられている。また、他方の端部31bには、溶接部34に係合可能に形成された凹部35が設けられており、図2(b)に示すように溶接部34と凹部35とが互いに上下方向に係合するようになっている。
以上のように構成されたコネクタは、シールド部材30の内部にコネクタ本体10を収容させることにより、各端子20をシールド部材30で覆うことができ、EMI対策を実現することが可能となる。
また、前記シールド部材30においては、溶接部34が他方の端部31bの凹部35と上下方向に係合するように形成されていることから、図3に示すように平面図において両端部31a,31b間に幅方向の間隙が形成されることがない。この場合、レーザLを溶接部34に確実に照射することができることから、レーザLが両端部31a,31b間に形成された間隙を擦り抜けることにより溶接部34の溶接不良が発生することを防止することができる。また、レーザLの照射位置が幅方向にずれた場合でもレーザLを溶接部34に照射することができるので、溶接不良を確実に防止することができる。
なお、シールド部材30の一方の端部31aと他方の端部31bとの合わせ目部分の強度を、溶接部34をレーザ溶接する前後それぞれの場合について実測したものを図4に示す。この実測においては、荷重容量50kgのロードセルを使用し、押込み量を1ミリメートル/分とした場合の強度を求めている。また、図中点線で表したものがレーザ溶接前の合わせ部分の強度であり、図中実線で表したものがレーザ溶接後の合わせ目部分の強度である。図4から明らかなように、溶接部34をレーザ溶接することにより合わせ目部分の強度を向上させることができる。
このように、本実施形態のシールド部材30及びこれを用いたコネクタによれば、金属板の一方の端部31aに、他方の端部31bとの対向方向と直交する方向、即ち下方に照射されたレーザLにより溶融して他方の端部31bに接合する溶接部34を設けたので、金属板の一方の端部31aと他方の端部31bを一体化させることができるので、例えば合わせ目部分に引っ張り力が集中した場合でも両端部31a,31bの接合が解かれるとともにシールド部材30が変形することを確実に防止することができる。従って、単に金属板の両端部31a,31bをプレス加工により接合する場合よりも接合を強固にすることができ、外来電磁波の影響を確実に低減させることができる。
また、溶接部34を、レーザLの照射方向に沿って金属板の他方の端部31bと重なり合うように形成したので、レーザLを溶接部34に確実に照射することができ、溶接部34の溶接不良を確実に防止することができる。
さらに、溶接部34を、他方の端部31bに設けられた凹部35に係合可能に形成したので、溶接部34と金属板の他方の端部31bとをレーザLの照射方向に沿って重ね合わせることができることから、レーザLを溶接部34に確実に照射することができ、溶接部34の溶接不良を確実に防止することができる。
なお、上記実施形態は本発明の一具体例に過ぎず本発明が上記実施形態のみに限定されることはない。例えば、前記実施形態では、溶接部34を他方の端部31bに設けられた凹部35に係合可能に形成したものを説明したが、図5に示すように溶接部34を他の端部31bとの対向方向、即ち幅方向に傾斜させるように形成してもよい。この場合においても、溶接部34と金属板の他方の端部31bとをレーザLの照射方向に沿って重ね合わせることができることから、レーザLを溶接部34に確実に照射することができ、溶接部34の溶接不良を確実に防止することができる。また、図6に示すように溶接部34を一方の端部31aの上下方向中央部に設けてもよい。さらに、図7に示すように溶接部34を、一方の端部31aの前後方向の一部に設けてもよい。
10…コネクタ本体、20…複数の端子、30…シールド部材、31a…一方の端部、31b…他方の端部、34…溶接部、35…凹部、L…レーザ。
Claims (5)
- 折り曲げられた金属板の両端部を互いに合わせることにより、接続対象物に接触する端子の周囲を覆うようにコネクタ本体に設けられたコネクタ用シールド部材において、
前記金属板の一方の端部に、他方の端部との対向方向と直交する方向に照射されたレーザにより溶融して他方の端部に接合する溶接部を設けた
ことを特徴とするコネクタ用シールド部材。 - 前記溶接部を、レーザの照射方向に沿って金属板の他方の端部と重なり合うように形成した
ことを特徴とする請求項1記載のコネクタ用シールド部材。 - 前記溶接部を、他方の端部に設けられた凹部に係合可能に形成した
ことを特徴とする請求項2記載のコネクタ用シールド部材。 - 前記溶接部を、他方の端部との対向方向に傾斜するように形成した
ことを特徴とする請求項2記載のコネクタ用シールド部材。 - 請求項1、2、3または4記載のコネクタ用シールド部材を備えた
ことを特徴とするコネクタ。
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JP2007192971A JP2009032436A (ja) | 2007-07-25 | 2007-07-25 | コネクタ用シールド部材及びこれを用いたコネクタ |
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WO2023189545A1 (ja) * | 2022-04-01 | 2023-10-05 | 住友電装株式会社 | シールド部材およびシールドコネクタ |
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2007
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