JP2009029287A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電動パワーステアリング装置において、レイアウト性の改善、出力向上及びEMCの改善を図るとともに、コントロールユニットからの振動や作動音の発生を抑制する。
【解決手段】車両のステアリング系に操舵補助トルクを与える電動モータ12と、電動モータ12を駆動制御するコントロールユニット15と、を備える電動パワーステアリング装置において、コントロールユニット15を、電動モータ12と、ステアリング系を構成するステアリング系構成部品18と、の双方に固定する。
【選択図】図2
【解決手段】車両のステアリング系に操舵補助トルクを与える電動モータ12と、電動モータ12を駆動制御するコントロールユニット15と、を備える電動パワーステアリング装置において、コントロールユニット15を、電動モータ12と、ステアリング系を構成するステアリング系構成部品18と、の双方に固定する。
【選択図】図2
Description
本発明は、電動モータによる操舵補助力を車両のステアリング系に付与する電動パワーステアリング装置に関するものである。
現在、自動車等の車両のステアリング装置を電動モータの回転力で助勢する電動パワーステアリング装置が提案され、実用化されている。かかる電動パワーステアリング装置は、操向ハンドルの操作によりステアリングコラムに発生する操舵トルクを検出し、その検出信号に基づいて、コントロールユニットが電動モータを駆動制御して操向ハンドルの操舵力を補助するものである。
ところで、このような電動パワーステアリング装置において、CPU等の各種電気部品を備えたコントロールユニットと、電動モータと、を接続する際にハーネスを用いると、車載レイアウト等の関係からその取り回しが困難な場合がある。このため、近年においては、電動パワーステアリング装置の車載時のレイアウト性(各部品の配置構成における美観)の改善、EMC(電磁環境適合性)の改善、出力向上等を目的として、電動モータにコントロールユニットをマウントする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−267233号公報
しかし、前記特許文献1に記載された技術を採用すると、コントロールユニットが電動モータにのみマウントされるため、片持ち支持のような状態となる。このため、電動モータやステアリング系構成部品の加振力でコントロールユニットが振動させられ、剛性の比較的弱いその筐体がスピーカとして作用し振動を増幅する等して作動音が増大してしまう可能性があった。また、前記特許文献1に記載された技術においては、信号線の取り回しやレイアウト性に関し依然として改善の余地があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、電動パワーステアリング装置において、レイアウト性の改善、EMCの改善及び出力向上を図りながら、コントロールユニットからの振動や作動音の発生を抑制することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、車両のステアリング系に操舵補助トルクを与える電動モータと、この電動モータを駆動制御するコントロールユニットと、を備える電動パワーステアリング装置において、コントロールユニットが、電動モータと、ステアリング系を構成するステアリング系構成部品と、の双方に固定されるものである。
かかる構成を採用すると、コントロールユニットが、電動モータとステアリング系構成部品との双方に固定されるため、片持ち支持のような状態が解消されて取付剛性が上がり、電動モータやステアリング系構成部品の加振力による振動が抑制される。従って、コントロールユニットからの作動音の発生を抑制することができる。また、コントロールユニットが、電動モータとステアリング系構成部品との双方に固定されるため、取付面積が拡大し、コントロールユニットの熱を電動モータとステアリング系構成部品とに良好に放熱することができる。さらに、従来の近接配置構造と同様に、レイアウト性の改善、EMCの改善及び出力向上等を図ることができる。
前記電動パワーステアリング装置において、モータ側パワーコネクタと、このモータ側パワーコネクタに設けられたモータ側パワー端子と、を有する電動モータを採用するとともに、ユニット側モータパワーコネクタと、このユニット側モータパワーコネクタに設けられたユニット側モータパワー端子と、を有するコントロールユニットを採用することができる。かかる場合において、ユニット側モータパワーコネクタがモータ側パワーコネクタにモータ軸方向に結合されるとともに、ユニット側モータパワー端子がモータ側パワー端子にモータ軸方向に接続されるように構成することができる。
かかる構成を採用すると、ユニット側モータパワーコネクタがモータ軸方向に移動するようにコントロールユニットを移動させることにより、ユニット側モータパワーコネクタをモータ側パワーコネクタに結合し、ユニット側モータパワー端子をモータ側パワー端子に接続することができる。従って、モータ軸線が取付方向の指標となるため、取付作業性を向上させることができる。
また、前記電動パワーステアリング装置において、電動モータとして、モータ側信号コネクタと、このモータ側信号コネクタに設けられたモータ側位置検出信号端子と、を有するブラシレスモータを採用することができる。かかる場合において、ユニット側信号コネクタと、このユニット側信号コネクタに設けられたユニット側位置検出信号端子と、を有するコントロールユニットを採用することができる。そして、ユニット側モータパワーコネクタがモータ側パワーコネクタに結合される際に、ユニット側信号コネクタがモータ側信号コネクタにモータ軸方向に結合されるとともに、ユニット側位置検出信号端子がモータ側位置検出信号端子にモータ軸方向に接続されるように構成することができる。
かかる構成を採用すると、ユニット側モータパワーコネクタ及びユニット側信号コネクタがモータ軸方向に移動するようにコントロールユニットを移動させることにより、ユニット側モータパワーコネクタをモータ側パワーコネクタに結合すると同時に、ユニット側信号コネクタをモータ側信号コネクタに結合し、ユニット側位置検出信号端子をモータ側位置検出信号端子に接続することができるため、取付作業性を向上させることができる。また、例えばピニオンアシストタイプの電動パワーステアリング装置の場合は、車外に配置されて飛び石等の影響を受け易い位置検出信号線をなくすことができるため、信頼性を向上させることができる。
また、前記電動パワーステアリング装置において、モータ側パワーコネクタ及びモータ側信号コネクタを、同一のコネクタ(モータ側コネクタ)とすることもできる。また、ユニット側モータパワーコネクタ及びユニット側信号コネクタを、同一のコネクタ(ユニット側コネクタ)とすることもできる。
かかる構成を採用すると、モータ側パワーコネクタ及びモータ側信号コネクタとして機能する一つのモータ側コネクタを、ユニット側モータパワーコネクタ及びユニット側信号コネクタとして機能する一つのユニット側コネクタに結合するだけで、パワー端子同士の接続と、位置検出信号端子同士の接続と、の双方を実現させることができるため、さらに取付作業性が向上する。
また、前記電動パワーステアリング装置において、コラムに適切なトルクを与えるには、手入力トルクの信号が必要である。かかる場合において、センサ側パワーコネクタと、このセンサ側パワーコネクタに設けられたセンサ側パワー端子と、を有するトルクセンサを備えるコラムを採用するとともに、ユニット側センサパワーコネクタと、このユニット側センサパワーコネクタに設けられたユニット側センサパワー端子と、を有するコントロールユニットを採用することができる。そして、ユニット側センサパワーコネクタがセンサ側パワーコネクタにモータ軸方向に結合され、かつ、ユニット側センサパワー端子がセンサ側パワー端子にモータ軸方向に接続されるように構成することができる。
かかる構成を採用すると、ユニット側センサパワーコネクタがモータ軸方向に移動するようにコントロールユニットを移動させることにより、ユニット側センサパワーコネクタをセンサ側パワーコネクタに結合し、ユニット側センサパワー端子をセンサ側パワー端子に接続することができる。この際、同時に、ユニット側モータパワーコネクタ(ユニット側信号コネクタ)をモータ軸方向に移動させて、ユニット側モータパワーコネクタをモータ側パワーコネクタに(ユニット側信号コネクタをモータ側信号コネクタに)結合し、ユニット側モータパワー端子をモータ側パワー端子に(ユニット側位置検出信号端子をモータ側位置検出信号端子に)接続することができるため、さらに取付作業性を向上させることができる。
また、前記電動パワーステアリング装置において、電動モータ、コントロールユニット及びトルクセンサに、各々、モータ軸方向における相互の機械的な結合を実現させる機械的結合手段を設けることができる。そして、この機械的結合手段によりコントロールユニットを電動モータ及びトルクセンサに機械的に結合させることにより、コネクタ同士の結合が同時に実現され、もって、電動モータ、コントロールユニット及びトルクセンサ間の機械的・電気的結合が実現されるように構成することができる。なお、機械的結合手段としては、圧入固定手段、ボルト締結手段及び接着固定手段の少なくとも何れか一つを採用することができる。
かかる構成を採用すると、機械的結合手段により、コントロールユニットを電動モータ及びトルクセンサに機械的に結合することができるので、コントロールユニットから発生する作動音を一層抑制することができる。また、機械的結合手段による結合と同時にコネクタ結合が実現されるため、組立工数を低減させることができる。
また、前記電動パワーステアリング装置において、電動モータのコネクタ(モータ側パワーコネクタ、モータ側信号コネクタ)、コントロールユニットのコネクタ(ユニット側モータパワーコネクタ、ユニット側信号コネクタ、ユニット側センサパワーコネクタ)及びトルクセンサのコネクタ(センサ側パワーコネクタ)の少なくとも何れか二つに、可動機構を設けることができる。
かかる構成を採用すると、可動機構で寸法公差を吸収して各コネクタ同士を円滑に結合することができるため、さらに取付作業性を向上させることができる。しかも、結合後にコネクタに不要なテンションがかかるのを防止することができる。
また、前記電動パワーステアリング装置において、電動モータに接続されるギヤ群を収納するギヤボックスを備え、電動モータをギヤボックスに対して二箇所の取付部で取り付けることができる。かかる場合において、電動モータとコントロールユニットとの機械的な結合を実現させる機械的結合手段を、取付部の中間位置に配置することが好ましい。
かかる構成を採用すると、電動モータをギヤボックスに対して二箇所の取付部で取り付けることにより取付部の中間位置が構造上振動し易くなった場合においても、取付部の中間位置に機械的結合手段を配置するため、この中間位置の振動を効果的に抑制することができる。
また、前記電動パワーステアリング装置において、コントロールユニットの電動モータ側に吸音材を設けてもよい。
かかる構成を採用すると、コントロールユニットに設けられた吸音材で電動モータの作動音を低減できるため、静粛性を向上させることが可能となる。
本発明によれば、電動パワーステアリング装置において、レイアウト性の改善、出力向上及びEMCの改善を図るとともに、コントロールユニットからの振動や作動音の発生を抑制することが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置について説明する。
図1は、電動パワーステアリング装置の概略構成図である。ステアリングホイール1に連結されたステアリングシャフト2は、運転者の操舵力が作用する入力軸2aと出力軸2bとを有し、入力軸2aと出力軸2bとの間にトルクセンサ3及び減速ギヤボックス11が介装されている。ステアリングシャフト2の出力軸2bに伝達された操舵力は、ユニバーサルジョイント4を介してロアシャフト5に伝達され、さらにユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達される。ピニオンシャフト7に伝達された操舵力は、ステアリングギヤ8を介してタイロッド9に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。ステアリングギヤ8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aと、ピニオン8aに噛合するラック8bと、を有するラックアンドピニオン形式として構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで直進運動に変換している。
ステアリングシャフト2の出力軸2bには、操舵補助力を出力軸2bに伝達する操舵補助機構10が連結されている。操舵補助機構10は、出力軸2bに連結された減速ギヤボックス11と、減速ギヤボックス11に連結されかつ操舵補助力を発生させる電動モータ12と、を備えている。なお、ステアリングシャフト2、トルクセンサ3及び減速ギヤボックス11により、車両のステアリング系構成部品であるコラム18が構成されており、電動モータ12は、コラム18の出力軸2bに操舵補助トルクを与える。すなわち、本実施形態における電動パワーステアリング装置は、コラムアシスト式となっている。
トルクセンサ3は、ステアリングホイール1を介して入力軸2aに伝達された操舵力を操舵トルクとして検出するものであり、例えば操舵トルクを入力軸2a−出力軸2b間のトーションバーの捻れ角変位に変換し、この捻れ角変位をポテンショメータで検出するように構成されている。トルクセンサ3は、例えば、入力される操舵トルクが0のときに所定の中立電圧V0となり、この状態から右切りすると、操舵トルクの増加に応じて中立電圧V0より増加する電圧となり、操舵トルクが0の状態から左切りすると操舵トルクの増加に応じて中立電圧V0より減少する電圧となるトルク検出値を出力するように構成される。
電動モータ12の駆動を制御するコントロールユニット15には、イグニッションスイッチIGがオンの状態でバッテリBから電力が供給される。コントロールユニット15は、トルクセンサ3で検出された操舵トルク及び走行速度センサ16で検出された走行速度に基づいてアシスト指令の操舵補助指令値を算出し、その算出された操舵補助指令値に基づいてモータ12への供給電流値を制御する。
図2及び図3は、本実施形態の要部を示すものであって、図2(A)はコントロールユニット15を電動モータ12及びトルクセンサ3に取り付けた状態を、図2(B)は取り付ける前の状態を、各々示す正面図(ステアリングホイール1側から見た図)である。図3(A)はコントロールユニット15を電動モータ12及びトルクセンサ3に取り付けた状態を、図3(B)は取り付ける前の状態を、各々示す側面図である。また、図4はコントロールユニット15が取り付けられる前の状態の電動モータ12の平面図である。
電動モータ12は、ブラシレスモータであり、図2及び図3に示すように、モータ本体21と、モータ本体21の軸線方向一端側に設けられたフランジ部22と、を有している。そして、フランジ部22には、図2(B)に示すように、二箇所のボルト挿通穴23,23が形成されており、また、そのモータ本体21側のモータ軸に直交する取付面22aには、これらボルト挿通穴23,23の中間位置に、ボルト挿通穴23,23を結ぶ線と平行な横長形状のオスのモータ側コネクタ25が設けられている。
モータ側コネクタ25には、電動モータ12への電源供給用のモータ側パワー端子26と、電動モータ12の位置検出信号用のモータ側位置検出信号端子27と、が収められている。すなわち、単一のモータ側コネクタ25が、モータ側パワー端子26を有するモータ側パワーコネクタ及びモータ側位置検出信号端子27を有するモータ側信号コネクタとして機能している。ここで、モータ側コネクタ25は、フランジ部22の取付面22aの面に対して直角な方向(すなわちモータ軸方向)に沿ってモータ本体21側に指向しており、その内部のモータ側パワー端子26及びモータ側位置検出信号端子27もモータ軸方向に沿ってモータ本体21側に指向している。
また、フランジ部22の取付面22aには、ボルト挿通穴23,23の中間位置であって、ボルト挿通穴23,23を結ぶ線に沿う方向のモータ側コネクタ25の両側に、図4にも示す一対のモータ側嵌合凹部28,28(機械的結合手段、圧入固定手段)がモータ側コネクタ25から等距離離れて設けられている。これらモータ側嵌合凹部28,28もモータ軸方向に沿ってモータ本体21側に指向している。
減速ギヤボックス11は、図2(B)に示すように、ステアリングシャフト2の出力軸2bに固定されるウォームホイール31と、ウォームホイール31に噛み合うウォームギヤ32と、ウォームホイール31を収納するホイール収納部33及びウォームギヤ32を収納するギヤ収納部34を有するケース35と、を備えている。ウォームギヤ32は電動モータ12の出力軸に固定され、ケース35はギヤ収納部34において電動モータ12に固定される。ギヤ収納部34には、電動モータ12のフランジ部22のボルト挿通穴23,23に挿通されたボルト37を螺合させる一対のボルト穴38,38が形成されている。そして、電動モータ12は、その回転を減速する減速ギヤボックス11に、ボルト挿通穴23、ボルト穴38及びボルト37を有する二箇所の取付部39,39で取り付けられる。これら取付部39,39の間には、前記したように、フランジ部22の一対のモータ側嵌合凹部28,28が配置されている。
ステアリング系構成部品であるコラム18の一部を構成するトルクセンサ3には、電動モータ12のフランジ部22の取付面22aに平行になるように、モータ本体21側に取付面3aが設けられており、この取付面3aに、オスのセンサ側パワーコネクタ41が設けられている。センサ側パワーコネクタ41には、トルクセンサ3への電源供給用のセンサ側パワー端子42が収められている。ここで、センサ側パワーコネクタ41は、トルクセンサ3の取付面3aに対して直角な方向(モータ軸方向)に沿ってモータ本体21側に指向しており、その内部のセンサ側パワー端子42もモータ軸方向に沿ってモータ本体21側に指向している。
また、トルクセンサ3の取付面3aには、電動モータ12のボルト挿通穴23,23を結ぶ線に沿う方向におけるセンサ側パワーコネクタ41の両端付近に、一対のセンサ側嵌合凹部(機械的結合手段、圧入固定手段)44,44がセンサ側パワーコネクタ41から等距離離れて設けられている。これらセンサ側嵌合凹部44,44もモータ軸方向に沿ってモータ本体21側に指向している。
このように、電動モータ12に設けられたモータ側コネクタ25、モータ側パワー端子26、モータ側位置検出信号端子27及びモータ側嵌合凹部28,28の指向方向は、モータ軸方向に設定される。また、コラム18のトルクセンサ3に設けられたセンサ側パワーコネクタ41、センサ側パワー端子42及びセンサ側嵌合凹部44,44の指向方向もまた、モータ軸方向に設定されている。
コントロールユニット15は、例えばCPU等の各種電気部品を収納した筐体であり、図3に示すように、2つの直方体を結合させたような段付き形状を有している。すなわち、コントロールユニット15は、コラム18に対して遠い位置に配置される厚さの厚い第一構成部47と、コラム18に対して近い位置に配置される厚さの薄い第二構成部48と、から構成されている。
第1構成部47の第2構成部48側の取付面47aには、横長形状のメスのユニット側コネクタ51が設けられている。ユニット側コネクタ51には、電動モータ12への電源供給用のユニット側パワー端子52と、電動モータ12の位置検出信号用のユニット側位置検出信号端子53と、が収められている。すなわち、単一のユニット側コネクタ51が、ユニット側モータパワー端子52を有するユニット側モータパワーコネクタ及びユニット側位置検出信号端子53を有するユニット側信号コネクタとして機能する。ここで、ユニット側コネクタ51は、取付面47aに対して直角な方向に指向しており、その内部のユニット側モータパワー端子52及びユニット側位置検出信号端子53も取付面47aに対して直角な方向に指向している。また、第1構成部47の取付面47aには、ユニット側コネクタ51の長さ方向における両端付近に、一対のユニット側モータ嵌合凸部(機械的結合手段、圧入固定手段)55,55がユニット側コネクタ51から等距離離れて設けられている。これらユニット側モータ嵌合凸部55,55も取付面47aに対して直角な方向に指向している。
第2構成部48の第1構成部47とは反対側の取付面48aは、第1構成部47の取付面47aに平行になるように設けられており、この取付面48aに、メスのユニット側センサパワーコネクタ57が設けられている。ユニット側センサパワーコネクタ57には、トルクセンサ3への電源供給用のユニット側センサパワー端子58が収められている。ここで、ユニット側センサパワーコネクタ57は、第2構成部48の取付面48aに対して直角な方向に指向しており、その内部のユニット側センサパワー端子58も取付面48aに対して直角な方向に指向している。また、第2構成部48の取付面48aには、前記した一対のユニット側モータ嵌合凸部55,55を結ぶ方向と平行な方向におけるユニット側センサパワーコネクタ57の両端付近に、一対のユニット側センサ嵌合凸部(機械的結合手段、圧入固定手段)59,59がユニット側センサパワーコネクタ57から等距離離れて設けられている。これらユニット側センサ嵌合凸部59,59も取付面48aに対して直角な方向に指向している。
このように、コントロールユニット15に設けられたコネクタ群及び端子群(ユニット側コネクタ51、ユニット側モータパワー端子52、ユニット側位置検出信号端子53、ユニット側センサパワーコネクタ57、ユニット側センサパワー端子58)の指向方向と、コントロールユニット15に設けられた凸部(ユニット側モータ嵌合凸部55,55及びユニット側センサ嵌合凸部59,59)の指向方向と、は全て一致している。
そして、コントロールユニット15は、ユニット側コネクタ51のモータ側コネクタ25へのモータ軸方向に沿った結合(ユニット側モータパワー端子52のモータ側パワー端子26への接続及びユニット側位置検出信号端子53のモータ側位置検出信号端子27への接続)と、ユニット側モータ嵌合凸部55,55のモータ側嵌合凹部28,28へのモータ軸方向に沿った圧入による結合と、ユニット側センサパワーコネクタ57のセンサ側パワーコネクタ41へのモータ軸方向に沿った結合(ユニット側センサパワー端子58のセンサ側パワー端子42への接続)と、ユニット側センサ嵌合凸部59,59のセンサ側嵌合凹部44,44へのモータ軸方向に沿った圧入による結合と、を同時に行うことにより、電動モータ12とコラム18のトルクセンサ3との双方に固定される。このとき、図2(A)及び図3(A)に示すように、コントロールユニット15の取付面47aが電動モータ12の取付面22aに、コントローラユニット15の取付面48aがトルクセンサ3の取付面3aに、各々当接する。
以上の実施形態に係る電動パワーステアリング装置においては、コントロールユニット15が、電動モータ12と、コラム18のトルクセンサ3と、の双方に固定されるため、取付剛性が上がり、電動モータ12や減速ギヤボックス11の加振力による振動が抑制される。従って、コントロールユニット15からの作動音の発生を抑制することができる。また、コントロールユニット15が、電動モータ12とコラム18との双方に固定されるため、取付面積が拡大し、コントロールユニット15の熱を電動モータ12とコラム18とに良好に放熱することができる。また、従来の近接配置構造と同様に、レイアウト性の改善、EMCの改善及び出力向上等を図ることができる。特に、コントロールユニット15が、電動モータ12とコラム18との双方に固定されるため、コントロールユニット15と電動モータ12とトルクセンサ3とは完全にハーネスレス構造となり、レイアウト性を格段に改善することが可能となる。
また、以上の実施形態に係る電動パワーステアリング装置においては、ユニット側センサパワーコネクタ57がモータ軸方向に移動するようにコントロールユニット15を移動させることにより、ユニット側センサパワーコネクタ57をセンサ側パワーコネクタ41に結合し、ユニット側センサパワー端子58をセンサ側パワー端子42に接続することができる。この際、同時に、ユニット側コネクタ51がモータ軸方向に移動するようにコントロールユニット15を移動させて、ユニット側コネクタ51をモータ側コネクタ25に結合し、ユニット側モータパワー端子52をモータ側パワー端子26に接続し、ユニット側位置検出信号端子53をモータ側位置検出信号端子27に接続することができる。すなわち、モータ軸線が取付方向の指標となるため、取付作業性を向上させることができる。
また、以上の実施形態に係る電動パワーステアリング装置においては、ユニット側モータパワーコネクタ及びユニット側信号コネクタを、同一のコネクタ(ユニット側コネクタ51)とし、モータ側パワーコネクタ及びモータ側信号コネクタを、同一のコネクタ(モータ側コネクタ25)としている。このため、モータ側パワーコネクタ及びモータ側信号コネクタとして機能する一つのモータ側コネクタ25を、ユニット側モータパワーコネクタ及びユニット側信号コネクタとして機能する一つのユニット側コネクタ51に結合するだけで、パワー端子同士の接続と、位置検出信号端子同士の接続と、の双方を実現させることができるため、さらに取付作業性を向上させることができる。
また、以上の実施形態に係る電動パワーステアリング装置においては、機械的結合手段(ユニット側モータ嵌合凸部55,55、モータ側嵌合凹部28,28、ユニット側センサ嵌合凸部59,59、センサ側嵌合凹部44,44)により、コントロールユニット15を電動モータ12及びトルクセンサ3に機械的に結合することができるので、コントロールユニット15から発生する作動音を一層抑制することができる。また、機械的結合手段による結合と同時にコネクタ結合が実現されるため、組立工数を低減させることができる。
また、以上の実施形態に係る電動パワーステアリング装置においては、電動モータ12を減速ギヤボックス11に対して二箇所の取付部39,39で取り付けているため、取付部39,39の中間位置が、構造上、図4に示す矢印方向に振動し易くなる。しかし、電動モータ12とコントロールユニット15との機械的結合手段(モータ側嵌合凹部28,28及びユニット側モータ嵌合凸部55,55)を取付部39,39の中間位置に配置しているため、この中間位置の振動を効果的に抑制することができる。
なお、以上の実施形態においては、機械的結合手段として、圧入固定手段(ユニット側モータ嵌合凸部55,55、モータ側嵌合凹部28,28、ユニット側センサ嵌合凸部59,59、センサ側嵌合凹部44,44)を採用した例を示したが、例えばボルト締結手段や接着固定手段等の他の機械的結合手段を採用することもできる。また、これらを適宜組み合わせて採用してもよい。
また、電動モータ12に設けたモータ側コネクタ25、コントロールユニット15に設けたユニット側コネクタ51及びユニット側センサパワーコネクタ57、トルクセンサ3に設けたセンサ側パワーコネクタ41の少なくとも何れか二つに、結合方向に対して直角な方向に僅かに移動可能なラバーマウント等の可動機構を設けることもできる。このようにすると、可動機構で寸法公差を吸収して各コネクタ同士を円滑に結合することができるため、さらに取付作業性を向上させることができる。しかも、結合後にコネクタに不要なテンションがかかるのを防止することができる。
また、コントロールユニット15の電動モータ12側の面に吸音材を設けることもできる。このようにすると、コントロールユニット15に設けられた吸音材で電動モータ12の作動音を低減できるため、静粛性を向上させることが可能となる。
また、以上の実施形態においては、本発明をコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置に適用した例を示したが、電動モータによりピニオン8aに操舵補助トルクを与えるピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置に本発明を適用することもできる。かかる場合には、コントロールユニットを、電動モータとステアリング系構成部品であるギヤボックスとの双方に固定するようにする。また、防水の目的から、ユニット側コネクタ51及びモータ側コネクタ25の双方と、ユニット側センサパワーコネクタ57及びセンサ側パワーコネクタ41の双方と、前記したラバーマウントを装着するのが好ましい。ピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置に本発明を適用すると、車外に配置されて飛び石等の影響を受け易い位置検出信号線をなくすことができ、信頼性を向上させることができる。
3…トルクセンサ、11…減速ギヤボックス、12…電動モータ、15…コントロールユニット、18…コラム(ステアリング系構成部品)、25…モータ側コネクタ(モータ側パワーコネクタ、モータ側信号コネクタ)26…モータ側パワー端子、27…モータ側位置検出信号端子、28…モータ側嵌合凹部(機械的結合手段、圧入固定手段)、39…取付部、41…センサ側パワーコネクタ、42…センサ側パワー端子、44…センサ側嵌合凹部(機械的結合手段、圧入固定手段)、51…ユニット側コネクタ(ユニット側モータパワーコネクタ、ユニット側信号コネクタ)、52…ユニット側モータパワー端子、53…ユニット側位置検出信号端子、55…ユニット側モータ嵌合凸部(機械的結合手段、圧入固定手段)、57…ユニット側センサパワーコネクタ、58…ユニット側センサパワー端子、59…ユニット側センサ嵌合凸部(機械的結合手段、圧入固定手段)。
Claims (10)
- 車両のステアリング系に操舵補助トルクを与える電動モータと、この電動モータを駆動制御するコントロールユニットと、を備える電動パワーステアリング装置において、
前記コントロールユニットは、前記電動モータと、前記ステアリング系を構成するステアリング系構成部品と、の双方に固定されるものである、
電動パワーステアリング装置。 - 前記電動モータは、モータ側パワーコネクタと、このモータ側パワーコネクタに設けられたモータ側パワー端子と、を有し、
前記コントロールユニットは、ユニット側モータパワーコネクタと、このユニット側モータパワーコネクタに設けられたユニット側モータパワー端子と、を有し、前記ユニット側モータパワーコネクタが前記モータ側パワーコネクタにモータ軸方向に結合されるとともに、前記ユニット側モータパワー端子が前記モータ側パワー端子にモータ軸方向に接続されるものである、
請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記電動モータは、モータ側信号コネクタと、このモータ側信号コネクタに設けられたモータ側位置検出信号端子と、を有するブラシレスモータであり、
前記コントロールユニットは、ユニット側信号コネクタと、このユニット側信号コネクタに設けられたユニット側位置検出信号端子と、を有し、前記ユニット側モータパワーコネクタが前記モータ側パワーコネクタに結合される際に、前記ユニット側信号コネクタが前記モータ側信号コネクタにモータ軸方向に結合されるとともに、前記ユニット側位置検出信号端子が前記モータ側位置検出信号端子にモータ軸方向に接続されるものである、
請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記モータ側パワーコネクタ及び前記モータ側信号コネクタは、同一のモータ側コネクタであり、
前記ユニット側モータパワーコネクタ及び前記ユニット側信号コネクタは、同一のユニット側コネクタである、
請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記コラムは、センサ側パワーコネクタと、このセンサ側パワーコネクタに設けられたセンサ側パワー端子と、を有するトルクセンサを備え、
前記コントロールユニットは、ユニット側センサパワーコネクタと、このユニット側センサパワーコネクタに設けられたユニット側センサパワー端子と、を有し、前記ユニット側センサパワーコネクタが前記センサ側パワーコネクタにモータ軸方向に結合されるとともに、前記ユニット側センサパワー端子が前記センサ側パワー端子にモータ軸方向に接続されるものである、
請求項1から4の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記電動モータ、前記コントロールユニット及び前記トルクセンサは、各々、モータ軸方向における相互の機械的な結合を実現させる機械的結合手段を有し、
前記機械的結合手段により前記コントロールユニットを前記電動モータ及び前記トルクセンサに機械的に結合させることにより、前記コネクタ同士の結合が同時に実現され、もって、前記電動モータ、前記コントロールユニット及び前記トルクセンサ間の機械的・電気的結合が実現されるものである、
請求項5に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記機械的結合手段は、圧入固定手段、ボルト締結手段及び接着固定手段の少なくとも何れか一つである、
請求項6に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記電動モータの前記コネクタ、前記コントロールユニットの前記コネクタ及び前記トルクセンサの前記コネクタの少なくとも何れか二つに可動機構が設けられてなる、
請求項7に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記電動モータに接続されるギヤ群を収納するギヤボックスを備え、
前記電動モータは、前記ギヤボックスに対して二箇所の取付部で取り付けられ、
前記電動モータと前記コントロールユニットとの機械的な結合を実現させる前記機械的結合手段は、前記取付部の中間位置に配置される、
請求項6から8の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記コントロールユニットの前記電動モータ側に設けられた吸音材を備える、
請求項1から9の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
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2007
- 2007-07-27 JP JP2007195960A patent/JP2009029287A/ja active Pending
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