JP2009023762A - エレベータの救出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造がより簡単であり、かつ乗りかごを容易にかつ確実に最寄階に着床させることができるエレベータの救出装置を提供する。
【解決手段】メインシーブ1と同軸にかつ一体に回転するワイヤドラム6と、このワイヤドラム6にその一端側が巻き付けられるとともにその他端側が乗りかご4へと延びる操作ワイヤ8と、この操作ワイヤ8の他端側を巻き取る、乗りかご4に回転自在に設けられた巻取ドラム7と、乗りかごの内部の乗客Pが操作する回転ハンドル13の回転駆動力を巻取ドラム7に伝達する駆動力伝達手段11,12,9とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、メインシーブに巻き掛けたメインロープによって乗りかごと釣合錘が釣瓶状に懸架されているエレベータの救出装置に関し、より詳しくは、乗りかごの内部からメインシーブを操作して回転させることにより乗りかごを昇降させて最寄階に着床させることができるようにした救出装置に関する。
従来、エレベータのなかには、停電が発生して乗りかごが階間に停止すると停電時自動着床装置が作動して乗りかごを最寄階に着床させるものや、地震が発生すると地震時管制運転装置が作動して乗りかごを最寄階に着床させるものがあり、乗りかご内部の乗客を速やかに建物側に避難させることができるようになっている。
しかしながら、このような停電時自動着床装置や地震時管制運転装置が装備されていないエレベータにおいては、乗りかごが階間停止すると、乗りかご内の乗客は外部からの救出を待つことになる。
そこで、停電等の非常時に乗りかごが階間停止した場合に、乗りかご内の乗客の操作によって乗りかごを昇降させて最寄階に着床させるようにした救出装置がいくつか提案されている(例えば下記特許文献1,2を参照)。
特開平3−297776号公報 特開平5−97338号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている救出装置は、昇降路に設けたラックと乗りかごに設けたピニオンとの噛み合いによって乗りかごを降させるものであり、その全体的な構造が大がかりである。
また、特許文献2に記載されている救出装置は、乗りかごを吊り下げているメインロープのうち、乗りかごに固定されている部分を乗りかごから順次繰り出すことによって乗りかごを降下させるものであり、その構造が複雑である。
そこで本発明の目的は、上述した従来技術が有する問題点を解消し、その構造がより簡単であり、かつ乗りかごを容易かつ確実に最寄階に着床させることができるエレベータの救出装置を提供することにある。
上記の課題を解決するための請求項1に記載した手段は、
メインシーブに巻き掛けたメインロープによって乗りかごと釣合錘が釣瓶状に懸架されているエレベータにおいて階間停止した前記乗りかごを上昇もしくは降下させて最寄階に着床させる救出装置であって、
前記メインシーブと同軸にかつ一体に回転するワイヤドラムと、
このワイヤドラムにその一端側が巻き付けられるとともにその他端側が前記乗りかごへと延びる操作ワイヤと、
この操作ワイヤの他端側を巻き取る、前記乗りかごに回転自在に設けられた巻取ドラムと、
前記乗りかごの内部の乗客が操作する回転ハンドルによる回転駆動力を前記巻取ドラムに伝達する駆動力伝達手段と、
前記メインシーブの回転を制動しているブレーキを前記乗りかごから解除して前記メインシーブを回転可能とするブレーキ解除手段と、
を備えることを特徴としている。
すなわち、請求項1に記載したエレベータの救出装置においては、停電や地震等によって乗りかごが階間停止したときに、まず最初にブレーキ解除手段を操作し、メインシーブの回転を制動しているブレーキを解除する。
このとき、乗りかごの重量と釣合錘の重量とが釣り合っていなければ、乗りかごは自然に昇降するから、ブレーキ解除手段の操作によって乗りかごを最寄階に着床させることができる。
これに対して、乗りかごの重量と釣合錘の重量とが釣り合っている状態では、乗りかごが自然に昇降することはない。
この場合、乗りかご内に設けられている回転ハンドルを乗客が操作すると、回転ハンドルによる回転駆動力が駆動力伝達手段を介して巻取ドラムに伝達され、巻取ドラムは操作ワイヤの他端側を徐々に巻き取る。
そして、ワイヤドラムと巻取ドラムとの間で操作ワイヤがピンと張った状態から、巻取ドラムがさらに回転して操作ワイヤをさらに巻き取ると、乗りかごの全体重量の一部が操作ワイヤを介してワイヤドラムに作用する。
このとき、請求項2に記載したように、操作ワイヤの他端側がワイヤドラムから乗りかご側において乗りかごへと延びており、かつワイヤドラムの有効径がメインシーブの有効径よりも大きい場合には、メインシーブおよびワイヤドラムを乗りかご側に回動させようとするモーメントが、釣合錘側に回動させようとするモーメントよりも大きくなる。
これにより、メインシーブは乗りかご側に回動することになり、乗りかごは降下する。
また、請求項3に記載したように、操作ワイヤの他端側がワイヤドラムから乗りかご側において乗りかごへと延びており、かつワイヤドラムの有効径がメインシーブの有効径よりも小さい場合には、メインシーブおよびワイヤドラムを乗りかご側に回動させようとするモーメントが、釣合錘側に回動させようとするモーメントよりも小さくなる。
これにより、メインシーブは釣合錘側に回動することになり、乗りかごは上昇する。
さらに、請求項4に記載したように、操作ワイヤの他端側がワイヤドラムから釣合錘側において乗りかごへと延びている場合には、ワイヤドラムの有効径の大小にかかわらず、メインシーブおよびワイヤドラムを釣合錘側に回動させようとするモーメントが、乗りかご側に回動させようとするモーメントよりも常に大きい。
これにより、メインシーブは釣合錘側に回動することになり、乗りかごは上昇する。
すなわち、請求項1に記載したエレベータの救出装置は、メインシーブに巻き掛けたメインロープによって乗りかごと釣合錘とが釣瓶状に懸架されているエレベータにおいて、乗りかご内からメインシーブを操作して回動させることにより乗りかごを上昇または降下させるものである。
そして、メインシーブにワイヤドラムを設けるとともに、乗りかごに巻取ドラムを設け、かつ両ドラム間に操作ワイヤを吊設する構造であるから、その全体構造を簡単なものとすることができる。
また、メインシーブに作用する回転モーメントの不釣合いによって乗りかごを昇降させるものであるから、容易にかつ確実に乗りかごを昇降させることができる。
また、上記の課題を解決するための請求項5に記載した手段は、
メインシーブに巻き掛けたメインロープによって乗りかごと釣合錘が釣瓶状に懸架されているエレベータにおいて階間停止した前記乗りかごを上昇もしくは降下させて最寄階に着床させる救出装置であって、
前記メインシーブと同軸にかつ一体に回転する、その有効径が前記メインシーブの有効径よりも大きいワイヤドラムと、
このワイヤドラムにその長手方向の中央部が巻き付けられるとともに、その一端側が前記乗りかごの側において前記乗りかごへと延び、かつその他端側が前記釣合錘の側において前記乗りかごへと延びる操作ワイヤと、
この操作ワイヤの一端側あるいは他端側とそれぞれ係合して前記乗りかごに引き寄せ可能な、前記乗りかごに回転自在に設けられた回転ドラムと、
前記乗りかごの内部の乗客が操作する回転ハンドルによる回転駆動力を前記回転ドラムに伝達する駆動力伝達手段と、
前記乗りかごの内部の乗客が前記回転ハンドルを正方向に回転させるときに、前記操作ワイヤの一端側をそれぞれ前記回転ドラムの外周面に押圧して摩擦係合させる第1の操作ワイヤ押圧手段と、
前記メインシーブの回転を制動しているブレーキを前記乗りかご側から解除して前記メインシーブを回転可能とするブレーキ解除手段と、を備えることを特徴としている。
前述した請求項1に記載の救出装置は、乗りかご内の乗客が回転ハンドルを回転させると操作ワイヤが巻取ドラムに巻き取られ、それによって乗りかごが上昇あるいは降下する構造であった。
これに対して、請求項5に記載の救出装置は、乗りかご内の乗客が回転ハンドルを回転させると操作ワイヤが回転ドラムに係合して乗りかご側に引き寄せられ、それによって乗りかごが上昇あるいは降下する構造となっている。
具体的には、乗りかご内の乗客が回転ハンドルを正方向に回転させると、第1の操作ワイヤ押圧手段が作動し、操作ワイヤの一端側を回転ドラムの外周面に押圧して摩擦係合させる。
これにより、回転ドラムが正方向に回転すると、操作ワイヤの一端側が乗りかごに引き寄せられる。
このとき、操作ワイヤの一端側は乗りかごの側においてワイヤドラムから乗りかごへと延びており、かつワイヤドラムの有効径がトラクションシーブの有効径よりも大きいので、メインシーブおよびワイヤドラムを乗りかご側に回動させようとするモーメントが釣合錘側に回動させようとするモーメントよりも大きくなる。
これにより、メインシーブは乗りかごの側に回動することになり、したがって乗りかごは降下する。
さらに、請求項6に記載した救出装置は、請求項5に記載した救出装置に対し、前記乗りかごの内部の乗客が前記回転ハンドルを逆方向に回転させるときに、前記操作ワイヤの他端側をそれぞれ前記回転ドラムの外周面に押圧して摩擦係合させる第2の操作ワイヤ押圧手段を追加した構造となっている。
したがって、乗りかご内の乗客が回転ハンドルを逆方向に回転させると、第2の操作ワイヤ押圧手段が操作ワイヤの他端側を回転ドラムの外周面に押圧して摩擦係合させる。
そして、回転ドラムが逆方向に回転すると、操作ワイヤの他端側が乗りかごに引き寄せられる。
このとき、操作ワイヤの他端側は釣合錘側においてワイヤドラムから乗りかごへと延びているので、メインシーブおよびワイヤドラムを釣合錘側に回動させようとするモーメントが乗りかご側に回動させようとするモーメントよりも大きい。
これにより、メインシーブは釣合錘側に回動するから乗りかごは上昇する。
すなわち、請求項6に記載したエレベータの救出装置においては、乗りかご内の乗客が回転ハンドルを正方向に回転させると乗りかごが降下し、逆方向に回転させると乗りかごが上昇する構造となっている。
これにより、停電や地震によって階間停止した乗りかごを上昇あるいは降下させて最寄階に着床させることができる。
なお、請求項7に記載したように、請求項5および請求項6に記載した救出装置に対し、前記乗りかごの昇降経路に沿って前記ワイヤドラムから離間して配設されたテンショナシーブを追加するとともに、前記操作ワイヤを前記ワイヤドラムと前記テンショナシーブの間で無端状に巻回すことができる。
すなわち、請求項5および請求項6に記載した救出装置においては、ワイヤドラムから乗りかごへと延びる操作ワイヤが、請求項1に記載した救出装置のように巻取ドラムに巻き取られることがない。
また、メインシーブの有効径よりもワイヤドラムの有効径が大きいため、乗りかごが昇降するときの昇降ストロークと、ワイヤドラムから乗りかごへと繰り出される操作ワイヤの長さとが等しくない。
このため、請求項5および請求項6に記載した救出装置においては、乗りかごの昇降ストロークに対して操作ワイヤの長さに余裕を持たせる必要があり、弛んだ操作ワイヤが回転ドラムや乗りかごと干渉しないように配慮する必要がある。
これに対して、請求項7に記載した救出装置においては、操作ワイヤがワイヤドラムとテンションシーブとの間で無端状に延びて弛むことがないから、回転ドラムや乗りかごとの干渉を防止することができる。
本発明によれば、その構造がより簡単であり、かつ階間停止した乗りかごを容易にかつ確実に最寄階に着床させることができるエレベータの救出装置を提供することができる。
以下、図1乃至図15を参照し、本発明に係るエレベータの救出装置の各実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、同一の部分には同一の符号を用いて重複した説明を省略する。
第1実施形態
まず最初に図1を参照し、第1実施形態のエレベータの救出装置について説明する。
本第1実施形態の救出装置100を適用するエレベータは、メインシーブ1および反らせシーブ2に巻き掛けられたメインロープ3によって、乗りかご4と釣合錘5を釣瓶状に懸架した構造となっている。
メインシーブ1にはワイヤドラム6が同軸にかつ一体に回転するように連設されているが、メインシーブ1の有効径をR1、ワイヤドラム6の有効径をR2としたときに、R1>R2の関係を満たしている。
乗りかご4の上部には巻取ドラム7が回転自在に設けられている。
ワイヤドラム6には操作ワイヤ8の一端側が巻き付けられ、かつその他端側は乗りかご4へと延びて巻取ドラム7に巻き取られている。
なお、操作ワイヤ8は、その一端側が余裕をもってワイヤドラム6に巻き付けられ、かつその全長にも余裕があり、乗りかご4の昇降に支障を来さないようになっている。
巻取ドラム7には大径のスプロケット9が同軸にかつ一体に回転するように設けられ、、乗りかご4には小径のスプロケット11が回転自在に支持され、かつこれらのスプロケット9,11の間にチェーン12が無端状に巻回されている。
これにより、小径のスプロケット11に取り付けられた回転ハンドル13を乗りかご4の内部の乗客Pが操作して回転させると、巻取ドラム7が回転し、操作ワイヤ8の他端側を巻取ドラム7に巻取ることができる。
また、乗りかご4の内部には停電時にバッテリで作動する操作盤14が設けられ、メインシーブ1を回転駆動する巻上機15のブレーキを乗りかご4の内部から操作し、メインシーブ1の制動を解除して回転可能とすることができる。
さらに、操作盤14には巻上機15からの信号が入力し、乗りかご4の現在の階床位置が表示されるようになっている。
停電や地震等によって乗りかご4が階間停止した非常時には、乗りかご4の内部の乗客Pはまず最初に操作盤14を操作し、メインシーブ1の回転を制動している巻上機15のブレーキを解除する。
このとき、乗りかご4の重量と釣合錘5の重量とが釣り合っていなければ、乗りかご4は自然に昇降するから、操作盤14を介したブレーキ操作によって乗りかご4を最寄階に着床させることができる。
これに対して、乗りかご4の重量と釣合錘5の重量とが釣り合っている状態では、乗りかご4が自然に昇降することはない。
この場合、乗りかご4に設けられている回転ハンドル13を乗客Pが操作すると、回転ハンドル13の回転駆動力がスプロケット11,チェーン12,スプロケット9を介して巻取ドラム7に伝達され、操作ワイヤ8の他端側は巻取ドラム7に徐々に巻き取られる。
そして、ワイヤドラム6と巻取ドラム7との間で操作ワイヤ8がピンと張った状態から、巻取ドラム7がさらに回転して操作ワイヤ8をさらに巻き取ると、乗りかご4の全体重量Wpの一部が操作ワイヤ8を介してワイヤドラム6に作用する。
このとき、操作ワイヤ8の他端側がワイヤドラム6から乗りかご側において乗りかご4へと延びており、かつワイヤドラム6の有効径R2がメインシーブ1の有効径R1よりも小さい(R1>R2)。
ここで、ワイヤドラム6の有効径R2の値がメインシーブ1の有効径R1の70%であり、かつ乗りかご4の重量Wpの10パーセントが操作ワイヤ8を介してワイヤドラム6に作用するものと仮定すると、
メインシーブ1およびワイヤドラム6を乗りかご側(図示時計方向)に回動させようとするモーメントMpの大きさは、
Mp=0.9Wp×R1+0.1Wp×R2
=0.9Wp×R1+0.1Wp×0.7R1
=0.97Wp×R1 (1)
である。これに対して、メインシーブ1およびワイヤドラム6を釣合錘5側(図示反時計方向)に回動させようとするモーメントMcの大きさは、釣合錘5の重量Wc=乗りかご4の重量Wpであるから、
Mc=Wc×R1 (2)
となり、
Mc>Mp (3)
である。
したがって、本第1実施形態の救出装置100においては、乗りかご4の内部の乗客Pが回転ハンドル13を回転させて操作ワイヤ8の他端側を巻取ドラム7に巻き取ると、メインシーブ1およびワイヤドラム6は釣合錘5側(図示反時計方向)に回動することになり、乗りかご4は上昇する。
そして、操作盤14に表示されている階床表示によって乗りかご4が最寄階に着床したことが確認されると、乗客Pは操作盤14を操作して巻上機15のブレーキを作用させ、メインシーブ1の回転を制動する。
次いで、所定の手順で乗りかご4側のドアおよびホール側のドアを開けることにより、乗客Pは乗りかご4から着床階に脱出することができる。
第1変形例
次に図2を参照し、第1実施形態のエレベータの救出装置100の第1変形例について説明する。
図2に示した本第1変形例の救出装置110は、図1に示した救出装置100の巻取ドラム7を、メインシーブの有効径R1より大きい有効径R3を有したワイヤドラム16に置き換えたものである。
このとき、操作ワイヤ8の他端側がワイヤドラム6から乗りかご側において乗りかご4へと延びており、かつワイヤドラム16の有効径R3がメインシーブ1の有効径R1よりも大きい(R3>R1)。
ここで、ワイヤドラム16の有効径R2の値がメインシーブ1の有効径R1の130%であり、かつ乗りかご4の重量Wpの10パーセントが操作ワイヤ8を介してワイヤドラム6に作用するものと仮定すると、
メインシーブ1およびワイヤドラム6を乗りかご側(図示時計方向)に回動させようとするモーメントMpの大きさは、
Mp=0.9Wp×R1+0.1Wp×R3
=0.9Wp×R1+0.1Wp×1.3R1
=1.03Wp×R1 (4)
である。これに対して、メインシーブ1およびワイヤドラム6を釣合錘5側(図示反時計方向)に回動させようとするモーメントMcの大きさは、釣合錘5の重量Wc=乗りかご4の重量Wpであるから、
Mc=Wc×R1 (2)
となり、
Mp>Mc (5)
である。
したがって、本第1変形例の救出装置110においては、乗りかご4の内部の乗客Pが回転ハンドル13を回転させて操作ワイヤ8の他端側を巻取ドラム7に巻き取ると、メインシーブ1およびワイヤドラム16は乗りかご4の側(図示時計方向)に回動することになり、乗りかご4は降下する。
第2変形例
次に図3を参照し、第1実施形態のエレベータの救出装置100の第2変形例について説明する。
図3に示した本第1変形例の救出装置120は、図1に示した救出装置100における操作ワイヤ8が、ワイヤドラム6から釣合錘5の側において乗りかご4へと延びるように変更したものである。
ここで、ワイヤドラム6の有効径R2の値がメインシーブ1の有効径R1の70%であり、かつ乗りかご4の全体重量Wpの10パーセントが操作ワイヤ8を介してワイヤドラム6に作用するものと仮定すると、
メインシーブ1およびワイヤドラム6を乗りかご側(図示時計方向)に回動させようとするモーメントMpの大きさは、
Mp=0.9Wp×R1 (6)
である。これに対して、メインシーブ1およびワイヤドラム6を釣合錘5側(図示反時計方向)に回動させようとするモーメントMcの大きさは、釣合錘5の重量Wc=乗りかご4の重量Wpであるから、
Mc=Wc×R1+0.1Wp×R2
=Wc×R1+0.1Wp×0.7R1
=1.07Wc×R1 (7)
となり、
Mc>Mp (8)
である。
したがって、本第2変形例の救出装置120においては、乗りかご4の内部の乗客Pが回転ハンドル13を回転させて操作ワイヤ8の他端側を巻取ドラム7に巻き取ると、メインシーブ1およびワイヤドラム6は釣合錘5の側(図示反時計方向)に回動することになり、乗りかご4は上昇する。
なお、ワイヤドラム6の有効径(R3)がメインシーブ1の有効径(R1)より大きい場合も、メインシーブ1およびワイヤドラム6は釣合錘5の側(図示反時計方向)に回動することになり、乗りかご4は上昇する。
第3変形例
次に図4を参照し、第1実施形態のエレベータの救出装置100の第3変形例について説明する。
図4に示した本第3変形例の救出装置130は、図1に示した救出装置100において、乗りかご4の上部に乗り移った作業員が巻取ドラム7を回転させることができるように、第2の小径スプロケット11A、第2のチェーン12A,第2の回転ハンドル13A、および第2の操作盤14Aを追加したものである。
これにより、停電や地震等によって乗りかご4が階間停止した非常時に、乗りかご4の上部に乗り移った作業員は、第2の操作盤14Aを操作して巻上機15のブレーキを解除しつつ、第2の回転ハンドル13Aを操作して巻取ドラム7を回転させることにより、乗りかご4を上昇させて最寄階に着床させることができる。
なお、図2および図3に示した変形例においても、全く同様に構成することができる。 また、第2の回転ハンドル13Aは、巻取ドラム7に直接取り付けてこれを回転駆動する構造とすることもできるし、あるいは減速ギヤを介して巻取ドラム7を回転駆動することもできる。
第4変形例
次に図5を参照し、第1実施形態のエレベータの救出装置100の第4変形例について説明する。
図5に示した本第4変形例の救出装置140は、図1に示した救出装置100における操作盤14に、バッテリ(図示せず)からではなく、手動の発電機から電力を供給できるようにしたものである。
そのため、乗りかご4の内部には、発電機21,発電機21と一体に回転する小径スプロケット22,乗りかご4に回転自在に支持された大径スプロケット23,この大径スプロケット23を回転させるための第3の回転ハンドル24、小径スプロケット22と大径スプロケット23との間に巻回された無端状の第3のチェーン25が追加されている。
これにより、巻上機15の側に設けられたバッテリ(図示せず)から電力を供給できない場合には、乗りかご4の内部の乗客Pが第3の回転ハンドル24を回転させると発電機21が回転し、操作盤14から巻上機15のブレーキに電力を供給してブレーキを解除することができる。
また、この電力を用いて乗りかご4の現在の階床位置に関する情報を巻上機15から取得して表示することもできるし、バッテリを充電する構造とすることもできる。
第5変形例
次に図6を参照し、第1実施形態のエレベータの救出装置100の第5変形例について説明する。
図6に示した本第5変形例の救出装置150は、図1に示した救出装置100に、機械式の階床表示装置80を追加したものである。
この階床表示装置80は、エレベータ昇降路の内壁面81に各階毎に突設されたストライカ82と、乗りかご4に揺動自在に支持された揺動部材83と、この揺動部材83を水平状態に維持するための上下一対のコイルばね84と、揺動部材83の揺動を機械的に検出するセンサ85とを有している。
これにより、停電によって乗りかご4が階間停止した非常時に乗客Pが回転ハンドルを操作して乗りかごを上昇させると、揺動部材83の先端がストライカ82に衝接して揺動部材83が揺動するため、乗りかご4が最寄階に着床したことを表す信号がセンサ85から操作盤14に供給される。
したがって、乗客Pは操作盤14の表示によって、乗りかご4が最寄階に着床したことを確認できるから、乗りかご4のドアおよびホールドアを開けて着床階に避難することができる。
なお、階床表示装置80は、通常時には乗りかご4の側に退避しており、乗客Pが回転ハンドル13を操作したときに昇降路の内壁面81に向かって突出するように構成することもできる。
この場合には、乗りかご4の通常運転時に、ストライカ82と揺動部材83とが衝突することがないから、乗りかご4の内部の静粛性を高めることができる。
また、通常時に巻上機15から供給される階床表示信号を操作盤14が記憶するように構成するとともに、揺動部材83の揺動に伴ってセンサ85から得られた信号に基づいて、操作盤14が乗りかご4の現在の階床位置をデジタル表示するように構成することもできる。
第2実施形態
次に図7〜図10を参照し、第2実施形態のエレベータの救出装置について説明する。
本第2実施形態の救出装置200は、前述した第1実施形態の救出装置100に対し以下の点において異なっている。
(a)操作ワイヤが無端状に延びている。
(b)操作ワイヤを乗りかごに引き寄せるための回転ドラムが設けられている。
(c)操作ワイヤを回転ドラムの外周面に押圧するための押圧手段が設けられている。
(d)回転ハンドルを回転させる方向に応じて乗りかごが上昇あるいは降下する。
図7に示したように、操作ワイヤ31は、メインシーブ1と同軸にかつ一体に回転する、その有効径R3がメインシーブ1の有効径R1よりも大きいワイヤドラム32と、乗りかご4の昇降経路に沿ってワイヤドラム32から離間して配設されたテンションシーブ33とに巻回されて無端状に延びている。
なお、操作ワイヤ31は、所定の回数だけワイヤドラム32に巻き付けられている。
図8に拡大して示したように、乗りかご4の上部には、正逆両方向に回転自在に支持された回転ドラム41が設けられている。
この回転ドラム41は、操作ワイヤ31のうち乗りかご4の側で上下に延びる部分31aと、釣合錘5の側で上下に延びる部分31bとの間の隙間内に配設され、通常時に乗りかご4が昇降する際には、その外周面が操作ワイヤ31に接触しないようになっている。 また、回転ドラム41と同軸にかつ一体に回転するように設けられた大径のスプロケット9と、乗りかご4に回転自在に支持された小径のスプロケット11とには無端状のチェーン12が巻回されており、乗りかご4の内部の乗客Pが回転ハンドル13を正逆両方向にそれぞれ回転させる操作を行うと、回転ドラム41を正逆両方向にそれぞれ回転させることができるようになっている。
一方、回転ドラム41の左右の近傍には、操作ワイヤ31の両部分31a,31bを回転ドラム41の外周面にそれぞれ押圧するための左右一対の押圧ドラム42L,42Rがそれぞれ配設されている。
これらの押圧ドラム42L,42Rには、同軸にかつ一体に回転するギヤ43L,43Rが連設されている。
また、これらのギヤ43L,43Rと噛み合って反対方向に回転する第2のギヤ44L,44Rが、押圧ドラム42L,42Rおよびギヤ43L,43Rと一体に支持されている。
さらに、第2のギヤ44L,44Rには、同軸にかつ一体に回転する大径のスプロケット45L,45Rが連設されている。
そして、これらの大径のスプロケット45L,45Rと、乗りかご4に設けられている小径のスプロケット11との間には、無端状のチェーン46L,46Rがそれぞれ巻回されている。
これにより、乗りかご4の内部の乗客Pが回転ハンドルを正逆両方向に回転させる操作を行うと、左右一対の押圧ドラム42L,42Rを正逆両方向にそれぞれ回転させることができるようになっている。
なお、左右一対の押圧ドラム42L,42Rが回転する方向は、回転ドラム41が回転する方向に対して常に反対となる。
他方、上述したギヤ43L,43Rには、同軸にかつ一体に回転するピニオンギヤ47L,47Rが連設されている。
また、乗りかご4の上部には、これらのピニオンギヤ47L,47Rと噛み合うラック48L,48Rが上下方向には可動であるが左右方向には不動に支持されている。
さらに、これらのラック48L,48Rは、コイルばね49によって上方に付勢されてピニオンギヤ47L,47Rと噛み合うようになっている。
次に、図9および図10を参照し、本第2実施形態の救出装置200の作動について説明する。
図9に示したように、乗りかご4の内部の乗客が回転ハンドル13を時計方向に回転させると、回転ドラム41は時計方向に回転するが、左右一対の押圧ドラム42L,42Rは反時計方向に回転する。
同時に、左右一対のラック48L,48Rと噛み合っているピニオンギヤ47L,47Rもまた反時計方向に回転するから、左右一対の押圧ドラム42L,42Rはそれぞれ図示左方向に変位する。
すると、図示右側の押圧ドラム42Rは、操作ワイヤ31のうち乗りかご側において上下方向に延びている部分31aを回転ドラム41の外周面に押圧して摩擦結合させる。
これにより、操作ワイヤ31のこの部分31aが回転ドラム41の時計方向の回転に伴って乗りかご4に向かって引き寄せられるから、ワイヤドラム32、したがってメインシーブ1は時計方向に回転することになり、乗りかご4は降下することになる。
このとき、ピニオンギヤ47Rは押圧ドラム42Rと一体に反時計方向に回転し続けるため、ラック48R上を図示左方向に移動し続けようとする。
しかしながら、押圧ドラム42Rが操作ワイヤ31を挟んで回転ドラム41に当接した状態では、ピニオンギヤ47Rは図示左方向に移動することができなくなる。
すると、ラック48Rは、ピニオンギヤ47Rとの噛み合い反力により押し下げられ、コイルばね49の上向きの付勢力に抗して降下するから、ピニオンギヤ47Rとラック48Rは空転する。
そして、押圧ドラム42Rには、ピニオンギヤ47Rとラック48Rの噛み合い反力に起因する図示左方向の付勢力が作用し、操作ワイヤ31を回転ドラム41の外周面に押圧することになる。
同時に、ピニオンギヤ47Lもまた押圧ドラム42Lと一体に反時計方向に回転し続けるため、ラック48L上を図示左方向に移動し続けようとする。
しかしながら、押圧ドラム42Lは所定の範囲を超えて図示左方向に移動することができないように乗りかご4上に支持されているから、ラック48Lは、ピニオンギヤ47Lとの噛み合い反力によって押し下げられ、コイルばね49の上向きの付勢力に抗して降下するから、ピニオンギヤ47Lとラック48Lは空転する。
これに対して、図10に示したように、乗りかご4の内部の乗客が回転ハンドル13を反時計方向に回転させると、回転ドラム41は反時計方向に回転するが、左右一対の押圧ドラム42L,42Rは時計方向に回転する。
同時に、左右一対のラック48L,48Rと噛み合っているピニオンギヤ47L,47Rもまた時計方向に回転するから、左右一対の押圧ドラム42L,42Rはそれぞれ図示右方向に変位する。
すると、図示左側の押圧ドラム42Lは、操作ワイヤ31のうち乗りかご側において上下方向に延びている部分31bを回転ドラム41の外周面に押圧して摩擦結合させる。
これにより、操作ワイヤ31のこの部分31bが回転ドラム41の反時計方向の回転に伴って乗りかご4に向かって引き寄せられるから、ワイヤドラム32、したがってメインシーブ1は反時計方向に回転することになり、乗りかご4は上昇することになる。
なお、それ以外の部分の作動は、図9を参照して上述したものと全く同様である。
すなわち、本第2実施形態の救出装置200においては、乗りかご4の内部の乗客が回転ハンドル13を時計方向に回転操作すると乗りかご4が降下し、反時計方向に回転操作すると乗りかご4が上昇する。
これにより、停電や地震等によって階間停止した乗りかご4を自在に上昇あるいは降下させて、所望の最寄階に着床させることができる。
また、操作ワイヤ31がワイヤドラム32とテンションシーブ33との間で無端状に延びて弛むことがないから、回転ドラム41や乗りかご4との干渉することを防止できる。
第3実施形態
次に図11を参照し、第3実施形態の救出装置について説明すると、この第3実施形態の救出装置300は、第2実施形態の救出装置200をダブルデッキエレベータに適用したものである。
これにより、上かご4Uおよび下かご4Lが階間停止した非常時には、上かご4Uあるいは下かご4Lの内部の乗客が回転ハンドル13を操作することにより、上かご4Uおよび下かご4Lを昇降させて所望の最寄階に着床させることができる。
第4実施形態
次に図12を参照し、第4実施形態の救出装置について説明すると、この第4実施形態の救出装置400は、第2実施形態の救出装置200を、巻上機15が昇降路の底部に配設されている形式のエレベータに適用したものである。
このとき、乗りかご4および釣合錘5は、メインシーブ51、反らせシーブ52,53に巻き掛けられたメインロープ3によって釣瓶状に懸架されている。
また、操作ワイヤ31は、メインシーブ51と同軸にかつ一体に回転するワイヤドラム32と、昇降路の頂部に設けられて反らせシーブ52と同軸にかつ一体に回転するテンションシーブ33との間に無端状に巻回されている。
これにより、乗りかご4が階間停止した非常時には、乗りかご4の内部の乗客が回転ハンドル13を操作することにより、乗りかご4を昇降させて所望の最寄階に着床させることができる。
第5実施形態
次に図13〜図15を参照し、第5実施形態の救出装置について説明する。
本第5実施形態の救出装置500は、図7に示した第2実施形態の救出装置200の構造をより簡単にしたものであり、非常時には乗りかご4を上昇させて最寄階に着床させることができるようになっている。
具体的に説明すると、操作ワイヤ61は、メインシーブ1と同軸にかつ一体に回転する、その有効径R2がメインシーブ1の有効径R1よりも小さいワイヤドラム62と、乗りかご4の昇降経路に沿ってワイヤドラム62から離間して配設されたテンションシーブ63とに巻回されて無端状に延びている。
また、乗りかご4の上部には、回転ドラム71が回転自在に支持されている。
この回転ドラム71は、操作ワイヤ61のうち乗りかご4の側で上下に延びる部分61aと、釣合錘5の側で上下に延びる部分61bとの間の隙間内に配設されており、通常時に乗りかご4が昇降する際には、その外周面が操作ワイヤ61に接触しないようになっている。
また、回転ドラム71と同軸にかつ一体に回転するように設けられた大径のスプロケット72と、乗りかご4に回転自在に支持された小径のスプロケット11との間には無端状のチェーン12が巻回されており、乗りかご4の内部の乗客Pが回転ハンドル13を図示反時計方向に回転させる操作を行うと、回転ドラム71を図示反時計方向に回転させることができるようになっている。
一方、回転ドラム41の図示左側の近傍には、操作ワイヤ61のうち釣合錘5の側で上下方向に延びている部分61bを回転ドラム71の外周面に押圧するための押圧ドラム73が配設されている。
この押圧ドラム73は、揺動アーム74によって乗りかご4の上部に図示左右方向に揺動自在に支持されているとともに、乗りかご4の固定部分75に取り付けられたコイルばね76により回転ドラム71に向かって付勢されている。
また、揺動アーム74の揺動端にその基端が軸支されている保持ロッド77は、回転ドラム71の端面近傍に配設された乗りかご4の固定部分78にその先端が当接し、押圧ドラム73を操作ワイヤ61および回転ドラムから離間した状態に保持している。
さらに、大径のスプロケット72の側面には、図示反時計方向に回転したときに保持ロッド77の先端を下方に押動して固定部分78との当接を解除するための突出部72aが設けられている。
これにより、停電や地震等によって乗りかご4が階間停止した非常時に、乗りかご4の内部の乗客が回転ハンドル13を図示反時計方向に回転させると、大径の回転ドラム71もまた図示反時計方向に回転する。
このとき、大径のスプロケット72の側面に設けられている突出部72aが、保持ロッド77の先端を下方に押動して固定部分78との当接を解除すると、押圧ドラム73がコイルばね76の付勢力によって回転ドラム71の側に変位し、操作ワイヤ61の部分61bを回転ドラム71の外周面に押圧して摩擦係合させる。
そして、回転ドラム71がさらに反時計方向に回転すると、操作ワイヤ61の部分61bが乗りかご4に引き寄せられるため、ワイヤドラム62、したがってメインシーブ1が図示反時計方向に回転し乗りかご4は上昇する。
すなわち、本第5実施形態の救出装置500は、図7に示した第2実施形態の救出装置200と同様に、操作ワイヤ61がワイヤドラム62とテンションシーブ63との間で無端状に延びる構造であるから、操作ワイヤ61が弛むことが無く、回転ドラム71や乗りかご4と干渉することを防止できる。
また、操作ワイヤ61を回転ドラム71の外周面に押圧する構造が極めて簡単であるから、乗りかご4が小さくてその上部に充分なスペースを確保できない場合にも対応することができる。
なお、ワイヤドラム62をその有効径がメインシーブ1の有効径より大きいものに置き換えるとともに、操作ワイヤ61のうち乗りかご4の側で乗りかご4へと延びる部分61aを回転ドラム71および押圧ドラム73によって挟持し、乗りかご4に引き寄せる構造とすれば、回転ハンドル13の回転操作によって乗りかごを降下させることができる。
以上、本発明に係るエレベータの救出装置の各実施形態について詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、図4〜図6に示した変形例の構造を、図8〜図15に示した実施形態の救出装置に適用することもできる。
第1実施形態の救出装置を示す正面図。 第1変形例を示す正面図。 第2変形例を示す正面図。 第3変形例を示す正面図。 第4変形例を示す正面図。 第5変形例を示す正面図。 第2実施形態の救出装置を示す正面図。 図7の要部を拡大して示す正面図。 第2実施形態の救出装置の作動を説明する正面図。 第2実施形態の救出装置の作動を説明する正面図。 第3実施形態の救出装置の作動を説明する正面図。 第4実施形態の救出装置を示す正面図。 第5実施形態の救出装置を示す正面図。 図13の要部を拡大して示す正面図。 第5実施形態の救出装置の作動を示す正面図。
符号の説明
1 メインシーブ
2 反らせシーブ
3 メインロープ
4 乗りかご
5 釣合錘
6 ワイヤドラム
7 巻取ドラム
8 操作ワイヤ
9,11 スプロケット
12 チェーン
13 回転ハンドル
14 操作盤
15 巻上機
16 ワイヤドラム
21 発電機
22,23 スプロケット
24 回転ハンドル
25 チェーン
31 操作ワイヤ
32 ワイヤドラム
33 テンションシーブ
41 回転ドラム
42 押圧ドラム
43,44 ギヤ
45 スプロケット
46 チェーン
47 ピニオンギヤ
48 ラック
49 コイルばね
51 メインシーブ
52,53 反らせシーブ
61 操作ワイヤ
62 ワイヤドラム
63 テンションシーブ
71 回転ドラム
72 スプロケット
73 押圧ドラム
74 揺動アーム
75,78 固定部分
76 コイルばね
77 保持ロッド
80 階床表示装置
81 昇降路の内壁面
82 ストライカ
83 揺動部材
84 コイルばね
85 センサ
100 第1実施形態のエレベータの救出装置
110 第1変形例の救出装置
120 第2変形例の救出装置
130 第3変形例の救出装置
140 第4変形例の救出装置
150 第5変形例の救出装置
200 第2実施形態のエレベータの救出装置
300 第3実施形態のエレベータの救出装置
400 第4実施形態のエレベータの救出装置
500 第5実施形態のエレベータの救出装置

Claims (10)

  1. メインシーブに巻き掛けたメインロープによって乗りかごと釣合錘が釣瓶状に懸架されているエレベータにおいて階間停止した前記乗りかごを上昇もしくは降下させて最寄階に着床させる救出装置であって、
    前記メインシーブと同軸にかつ一体に回転するワイヤドラムと、
    このワイヤドラムにその一端側が巻き付けられるとともにその他端側が前記乗りかごへと延びる操作ワイヤと、
    この操作ワイヤの他端側を巻き取る、前記乗りかごに回転自在に設けられた巻取ドラムと、
    前記乗りかごの内部の乗客が操作する回転ハンドルによる回転駆動力を前記巻取ドラムに伝達する駆動力伝達手段と、
    前記メインシーブの回転を制動しているブレーキを前記乗りかごから解除して前記メインシーブを回転可能とするブレーキ解除手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータの救出装置。
  2. 前記操作ワイヤの他端側が、前記ワイヤドラムから前記乗りかご側において前記乗りかごへと延びており、
    かつ前記ワイヤドラムの有効径が、前記メインシーブの有効径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載したエレベータの救出装置。
  3. 前記操作ワイヤの他端側が、前記ワイヤドラムから前記乗りかご側において前記乗りかごへと延びており、
    かつ前記ワイヤドラムの有効径が、前記メインシーブの有効径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載したエレベータの救出装置。
  4. 前記操作ワイヤの他端側が、前記ワイヤドラムから前記釣合錘側において前記乗りかごへと延びていることを特徴とする請求項1に記載したエレベータの救出装置。
  5. メインシーブに巻き掛けたメインロープによって乗りかごと釣合錘が釣瓶状に懸架されているエレベータにおいて階間停止した前記乗りかごを上昇もしくは降下させて最寄階に着床させる救出装置であって、
    前記メインシーブと同軸にかつ一体に回転する、その有効径が前記メインシーブの有効径よりも大きいワイヤドラムと、
    このワイヤドラムにその長手方向の中央部が巻き付けられるとともに、その一端側が前記乗りかごの側において前記乗りかごへと延び、かつその他端側が前記釣合錘の側において前記乗りかごへと延びる操作ワイヤと、
    この操作ワイヤの一端側および他端側とそれぞれ係合して前記乗りかごに引き寄せ可能な、前記乗りかごに回転自在に設けられた回転ドラムと、
    前記乗りかごの内部の乗客が操作する回転ハンドルによる回転駆動力を前記回転ドラムに伝達する駆動力伝達手段と、
    前記乗りかごの内部の乗客が前記回転ハンドルを正方向に回転させるときに、前記操作ワイヤの一端側をそれぞれ前記回転ドラムの外周面に押圧して摩擦係合させる第1の操作ワイヤ押圧手段と、
    前記メインシーブの回転を制動しているブレーキを前記乗りかご側から解除して前記メインシーブを回転可能とするブレーキ解除手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータの救出装置。
  6. 前記乗りかごの内部の乗客が前記回転ハンドルを逆方向に回転させるときに、前記操作ワイヤの他端側をそれぞれ前記回転ドラムの外周面に押圧して摩擦係合させる第2の操作ワイヤ押圧手段をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載したエレベータの救出装置。
  7. 前記乗りかごの昇降経路に沿って前記ワイヤドラムから離間して配設されたテンショナシーブをさらに備え、
    前記操作ワイヤは、前記ワイヤドラムと前記テンショナシーブの間で無端状に巻回されていることを特徴とする請求項5または6に記載したエレベータの救出装置。
  8. 前記巻取ドラムは、前記乗りかごの上部に乗り移った作業員が回転駆動可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のエレベータの救出装置。
  9. 前記ブレーキ解除手段は、前記回転ハンドルによって回転駆動可能な発電機を前記乗りかごに有しており、前記発電機で発電した電力を用いて前記ブレーキを解除できるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のエレベータの救出装置。
  10. 前記乗りかごが現在の位置している階床を表示する階床表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載したエレベータの救出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105883521A (zh) * 2016-04-28 2016-08-24 广州日滨科技发展有限公司 支持轿内自救的电梯及其工作方法、电梯的安装结构
CN107215742A (zh) * 2017-06-30 2017-09-29 合肥市迅立达电梯有限公司 一种滚动式电梯防坠装置
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