JP2009023573A - 自動車の側部車体構造 - Google Patents

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Atsushi Ito
敦 伊藤
誠之 ▲高▼木
Masayuki Takagi
Takayuki Kimura
隆之 木村
Masanobu Kobashi
正信 小橋
Masanori Motoki
正紀 元木
Kazuya Fukutani
和也 福谷
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Abstract

【課題】この発明は、側突時の荷重を係合部材へ確実に伝達させることを可能にし、係合部材がドア侵入抑制機能を十分に発揮することができる自動車の側部車体構造を提供することを目的とする。
【解決手段】フロントドア2のドアインナパネル22下部にキャッチャーピン26を固定するとともに、側突時にキャッチャーピン26と係合するキャッチャーピン受け部30d、31aをサイドシル30に備えた自動車の側部車体構造であって、フロントドア2内には、キャッチャーピン26の上方にウインドレギュレータ14のガイドレール14aを備えるとともに、該ガイドレール14aとキャッチャーピン26とを連結する連結パネル28を備えた。
【選択図】図2

Description

この発明は、サイドドアのインナパネル下部に係合部材を固定するとともに、側突時に前記係合部材と係合する被係合部をサイドシルに備えた自動車の側部車体構造に関する。
従来から、自動車のサイドドアのインナパネルに、車体側のサイドシルに向けて突出する所謂キャッチャーピンと呼ばれる係合部材を設ける構造が知られており、このような構造においては、サイドシルアウタの係合部材と対応する位置に被係合部が設けられている(特許文献1参照)。
前記係合部材は、サイドドアを閉じた時、被係合部に係合(嵌合)されるようになっており、側突時には、両者の係合によってサイドドアが車室内側へ侵入することを抑制できるようにしている。
特に、係合部材に対応する位置でサイドドアが荷重を受けた場合には、この荷重が係合部材へ伝達され易くなるため、係合部材が確実に被係合部と係合し、この係合箇所を通じて前記荷重を車体側に効率よく伝達させることができる。この場合、係合部材がドア侵入抑制機能を発揮するため、サイドドアの侵入は確実に抑制される。
特開2003−25844号公報
しかしながら、側突時の係合部材への荷重伝達はあくまでもインナパネルを介してなされるために、サイドドアが前記荷重が入力される位置によってはインナパネルの変形等の影響により前記荷重を前記係合部材に向かって十分に伝達できなかったり、係合部材が被係合部に確実に係合されなかったりする場合がある。
このような場合には、係合部材と被係合部材との係合箇所を通して前記荷重を車体側へうまく伝達させることができなくなるため、結局、係合部材はドア侵入抑制機能を十分に発揮することができなくなってしまう。
この発明は、側突時の荷重を係合部材へ確実に伝達させることを可能にし、係合部材がドア侵入抑制機能を十分に発揮することができる自動車の側部車体構造を提供することを目的とする。
この発明の自動車の側部車体構造は、サイドドアのインナパネル下部に係合部材を固定するとともに、側突時に前記係合部材と係合する被係合部をサイドシルに備える自動車の側部車体構造であって、前記サイドドア内には、前記係合部材の上方に剛性部材を備えるとともに、該剛性部材と前記係合部材とを連結する連結部を備えたものである。
この構成によれば、側突時にサイドドアが荷重を受けた時には、これを剛性部材及び連結部を介して確実に係合部材に伝達させることができる。
この場合、係合部材に対して押込力が適切に付与されることになるため、係合部材は、被係合部と確実に係合することができ、前記荷重を係合部材と被係合部材との係合箇所において確実に伝達させることができる。
この発明の一実施態様においては、前記係合部材の上方にドアガラスを昇降させるガイドレールを備え、該ガイドレールを剛性部材として、これを前記連結部により前記係合部材に連結したものである。
この構成によれば、元々高い剛性を有するガイドレールを係合部材に連結したため、部品点数の大幅な増大を招くことなく、係合部材への荷重伝達を確実なものとすることができる。
この発明の一実施態様においては、前記係合部材の上方に側突時の荷重を受けるインパクトバーを備え、該インパクトバーを前記剛性部材として、これを前記連結部により前記係合部材に連結したものである。
この構成によれば、元々高い剛性を有するインパクトバーを係合部材に連結したため、部品点数の大幅な増大を招くことなく、係合部材への荷重伝達を確実なものとすることができる。
この発明の一実施態様においては、前記係合部材の前記連結部に対する固定部位が、前記係合部材の前記インナパネルに対する固定部位から車外側に離間しているものである。
この構成によれば、係合部材を一点で支持する場合に比べてその固定状態を安定化させることができる。このため、係合部材の姿勢が安定し、前記係合の確実性を向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、前記係合部材の前記連結部に対する固定部位と、前記係合部材の前記インナパネルに対する固定部位との間で前記係合部材の固定を補強する補強部材を備えたものである。
この構成によれば、係合部材の姿勢がより安定し、前記係合の確実性をさらに向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、前記補強部材が、前記連結部と前記インナパネルとの間に配設されるスペーサにより構成され、前記係合部材は、前記スペーサに螺合されているものである。
この構成によれば、係合部材の連結部に対する固定部位と、係合部材のインナパネルに対する固定部位との間をスペーサによって補強することができ、これによって係合部材の固定を補強することができる。
さらに、スペーサを係合部材と螺合させるように構成することで、係合部材の取付けを容易にすることができる。
この発明の一実施態様においては、前記補強部材が、前記インナパネルから車外側に向けて立設するブラケットにより構成され、該ブラケットは、前記インナパネルとにより正面視で閉空間を形成するものである。
この構成によれば、係合部材の連結部に対する固定部位と、係合部材のインナパネルに対する固定部位との間を閉空間によって補強することができ、これによって係合部材の固定を補強することができる。
この発明の一実施態様においては、前記ブラケットが、前記インナパネルの車室内側縦壁部とその下部から車外側に延びる下壁部とに跨って設けられるものである。
この構成によれば、インナパネルの複数の面を利用することで、閉空間周辺の剛性を向上させることができ、これによって係合部材の連結部に対する固定部位と、係合部材のインナパネルに対する固定部位との間をさらに補強することができる。
この発明の一実施態様においては、前記補強部材が、スペーサと、前記インナパネルから車外側に向けて立設するブラケットとにより構成され、前記スペーサは、前記連結部と前記インナパネルとの間に配設され、前記係合部材と螺合される一方、前記ブラケットは、前記インナパネルとにより正面視で閉空間を形成するものである。
この構成によれば、スペーサと、閉空間を形成するブラケットとの協働によって、係合部材の連結部に対する固定部位と、係合部材のインナパネルに対する固定部位との間を補強することができ、これによって係合部材の固定をさらに補強することができる。
この発明の一実施態様においては、前記インナパネルに、ドア機能部品が一体的に組み付けられてモジュール化されたドアモジュールユニットを取付けるためのドアモジュールユニット取付け用開口部を形成するとともに、該開口部を、前記係合部材の上方に配置したものである。
この構成によれば、係合部材の上方の剛性部材を荷重伝達経路として利用することで、開口部の影響を受けることなく前記荷重を係合部材に確実に伝達することができ、この場合、前記荷重を剛性部材を介して係合部材に伝達させる効果がより顕著となる。
この発明によれば、側突時にサイドドアが荷重を受けた時には、これを剛性部材及び連結部を介して確実に係合部材に伝達させることができるため、係合部材は、被係合部と確実に係合することができる。その結果、前記荷重は係合部材と被係合部との係合箇所において確実に車体側へ伝達されることになり、係合部材はドア侵入抑制機能を十分に発揮することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
(第1実施形態)
まず、図1、図2に示す第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る自動車の側部車体構造を示す外観側面図、図2は、図1におけるA−A線矢視断面図である。なお、図中において矢印(F)は車両前方、矢印(R)は車両後方を示し、矢印(IN)は車両内方、矢印(OUT)は車両外方を示す。
車両1の車体側面には、フロントドア2とリヤドア3とで構成されるサイドドアが設けられ、フロントドア2及びリヤドア3の各前端部に、それぞれヒンジ部としてのフロントドアヒンジ4及びリヤドアヒンジ5が設けられている。上述の各ドアヒンジ4、5はドア側ヒンジブラケット、ヒンジピン、ボディ側ヒンジブラケットを有するものである。
上述のフロントドア2はフロントドアヒンジ4、4を介して車体剛性部材としてのヒンジピラー(不図示)に開閉可能に枢着される一方、上述のリヤドア3はリヤドアヒンジ5、5を介してセンターピラー6に開閉可能に枢着され、これらの両ドア2、3により開口部7、7を開閉可能に覆っている。
ここで、サイドドアを構成するもののうちフロントドア2を例に挙げて説明すると、フロントドア2は、ドア本体8とドアサッシュ部9とウインドガラス10(但し、樹脂製のものも含む)とで構成され、このうちドア本体8の内部には車両の前後方向に延びる剛性部材としてのインパクトバー11、12が設けられている。
上述のフロントドア2はドアアウタパネル21とドアインナパネル22とを備え、ドアインナパネル22には図1に示すようにドアモジュールユニット取付け用の2つの開口部23、24と、これら開口部23、24間に位置して斜め方向つまり前高後低状に傾斜して上下方向に延びる仕切り部25とが形成されている。つまり、上述の各開口部23、24は仕切り部25によって前後に分割されると共に、前記仕切り部25をスラント配設して、斜交いとしての補強機能をもたせたものである。しかも、この仕切り部25と上述の2つのインパクトバー11、12とは図示のように側面視で互いに交差するように配設されている。
また、図2においては、下側のインパクトバー12のみを示しているが、上下方向に離間する複数のインパクトバー11、12は、いずれも図示のように車外側に突出するような横向き凸状の断面形状を有している。この断面構造により、インパクトバー11、12それ自体の剛性向上を図ると共に、インパクトバー11、12を上下に離間して複数設けることにより、側突時の荷重入力に対して上下方向の広範囲においてこれを受け止めることを可能にしている。
また、ドアインナパネル22の開口部23、24には、図2に示すモジュールパネル13(ドアモジュール、モジュールプレートと同意)が取付けられ、このモジュールパネル13を介してドアモジュールユニットが設けられている。ドアモジュールユニットは、モジュールパネル13に複数のドア機能部品が一体的に組付けられることにより構成されている。
本実施形態では、ドア本体8の内部において、モジュールパネル13に対して、ガイドレール14a、キャリアプレート14b、モータ14c等からなるウインドレギュレータ14を取付けており、実際には、この他にも複数のコネクタを有するワイヤーハーネス(不図示)や、スピーカ(不図示)等が前記ドア機能部品として取付けられている。
ここで、ウインドガラス10は、このウインドレギュレータ14によって昇降駆動される。即ち、ウインドレギュレータ14では、モータ14cの駆動によりキャリアプレート14bがガイドレール14aに沿って上下動するようになっており、このキャリアプレート14bの上下動に伴ってウインドガラス10が昇降可能となっている。
また、ウインドレギュレータ14のうち、ガイドレール14aは、キャリアプレート14b及びウインドガラス10の昇降により発生する負荷に耐え得るように、他の部材よりも高い剛性を有する剛性部材とされている。
また、フロントドア2においては、その下端部に、ドアインナパネル22から車体側に向けて突出するキャッチャーピン26を設けている。
ここで、ドアインナパネル22の下端部に位置する取付ブラケット27(図2参照)には、ナット27aを予め溶接固定しており、このナット27aと対向するドアインナパネル22にはキャッチャーピン26のネジ部を挿通する孔部を形成して、上述のキャッチャーピン26をドアインナパネル22下部の車室内側から前記ナット27aに締付け固定している。
また、本実施形態では、ウインドレギュレータ14のうち、キャッチャーピン26の上方に位置するガイドレール14aの下端に連結パネル28が接合されており、この連結パネル28にナット28aを予め溶接固定している。そして、このナット28aによってドアインナパネル22(取付ブラケット27)に対する固定部位から車外側に離間した位置でキャッチャーピン26の車外側端部が締付け固定されており、これによってガイドレール14aとキャッチャーピン26とが連結されている。
また、上述のキャッチャーピン26は、車体側のサイドシル30のサイドシルアウタ30a及びキャブサイドアウタパネル31に向けてドアインナパネル22から車室内側に突出している。
ここで、サイドシル30は、図2に示すように、主に、サイドシルアウタ30aとサイドシルインナ30bとを備えており、これら両板材30a、30bにより実質的に閉断面状に構成されている。そして、この閉断面構造を補強するために、両板材30a、30b間にレインフォースメント30c(サイドシルレインフォースメント)が配設されている。
そして、サイドシル30のサイドシルアウタ30a及びキャブサイドアウタパネル31においては、キャッチャーピン26と対応する位置にそれぞれキャッチャーピン受け部30d、31aが設けられており、フロントドア2の閉時には上述のキャッチャーピン26がキャッチャーピン受け部30d、31aに挿入されるようになっている。
さらに、車両の側突時には、キャッチャーピン26がキャッチャーピン受け部30d、31aに挿入されて互いに係合可能とされており、フロントドア2に作用する衝突荷重を両者の係合箇所を通じて車体側に伝達させることができるようになっている。このため、ドア2の侵入を抑制することが可能になっている。
特に、本実施形態では、連結パネル28を介してガイドレール14aとキャッチャーピン26とを連結するように構成されているため、側突時にフロントドア2が荷重を受けた時には、これをガイドレール14a及び連結パネル28を介して確実にキャッチャーピン26に伝達させることができる。
この場合、キャッチャーピン26に対して押込力が適切に付与されることになるため、キャッチャーピン26は、キャッチャーピン受け部30d、31aと確実に係合することができる。その結果、前記荷重はキャッチャーピン26とキャッチャーピン受け部30d、31aとの係合箇所において確実に車体側へ伝達されることになり、キャッチャーピン26はドア侵入抑制機能を十分に発揮することができる。
また、元々高い剛性を有するガイドレール14aをキャッチャーピン26に連結したことにより、部品点数の大幅な増大を招くことなく、キャッチャーピン26への荷重伝達を確実なものとすることができる。
また、連結パネル28に対するキャッチャーピン26の固定部位を、ドアインナパネル22に対する固定部位から車外側に離間させることにより、キャッチャーピン26を一点で支持する場合に比べてその固定状態を安定化させることができる。このため、キャッチャーピン26の姿勢が安定し、前記係合の確実性を向上させることができる。
また、前記荷重をガイドレール14aを介してキャッチャーピン26に伝達させる効果は、図示のように、開口部23、24がキャッチャーピン26の上方に配置されている場合、より顕著となる。
即ち、従来、ドアインナパネル22に開口部23、24を形成すると、キャッチャーピン26への荷重伝達が開口部23、24によって阻害されてしまうという不都合が生じていたが、本実施形態のようにキャッチャーピン26の上方のガイドレール14aを荷重伝達経路として利用することで、開口部23、24の影響を受けることなく前記荷重をキャッチャーピン26に確実に伝達することができる。
なお、キャッチャーピン26の車室内側端部にはフランジ部26aが形成されており、一旦キャッチャーピン26がキャッチャーピン受け部30d、31aに係合すると、その向きがドアインナパネル22の変形等によって変動しても容易にキャッチャーピン受け部30d、31aから抜けないようになっている。
(第2実施形態)
ところで、上述したようにキャッチャーピン26とキャッチャーピン受け部30d、31aとの係合によって側突時の荷重を車体側へ伝達させるようにした場合、キャッチャーピン26の固定を補強することにより前記係合の確実性をさらに向上させることができる。
そこで、図3に示すように、連結パネル28に対するキャッチャーピン26の固定部位と、ドアインナパネル22に対するキャッチャーピン26の固定部位との間にスペーサ40を備えるようにしてもよい。
スペーサ40は、車幅方向に延びてその車室内側端部がブラケット41を介してドアインナパネル22に取付けられる一方、車外側端部が連結パネル28に取付けられており、それぞれ溶接等の方法で接合されている。
また、スペーサ40は略円筒状をなしており、その内周面にはキャッチャーピン26のネジ部に対応するネジ部が形成され、互いが螺合している。
こうすることで、連結パネル28に対するキャッチャーピン26の固定部位と、ドアインナパネル22に対するキャッチャーピン26の固定部位との間を補強することができ、これによってキャッチャーピン26の固定を補強することができる。そして、このように、キャッチャーピン26の固定を補強することで、キャッチャーピン26の姿勢を安定させることができるため、結果として、前記係合の確実性をさらに向上させることができる。
さらに、スペーサ40をキャッチャーピン26と螺合させるように構成することで、キャッチャーピン26の取付けを容易にすることができる。
(第3実施形態)
また、図4に示すように、ドアインナパネル22から車外側に向けて立設するブラケット50を設け、このブラケット50とドアインナパネル22とにより正面視で閉空間51を形成することによっても、キャッチャーピン26の固定を補強することができる。
ブラケット50は、ドアインナパネル22の車室内側縦壁部22aから車外側に突出する上壁部50aと、該上壁部50aの車外端側において、連結パネル28に当接する縦壁部50bとを有し、ドアインナパネル22の車室内側縦壁部22aとその下部から車外側に延びる下壁部22bとに跨って設けられている。
この場合、閉空間51によって連結パネル28に対するキャッチャーピン26の固定部位と、ドアインナパネル22に対するキャッチャーピン26の固定部位との間を補強することができ、これによってキャッチャーピン26の固定を補強することができる。そして、ブラケット50がドアインナパネル22の複数の面に跨って設けられることで、ドアインナパネル22の複数の面を利用して閉空間51周辺の剛性をより向上させることができるため、連結パネル28に対するキャッチャーピン26の固定部位と、ドアインナパネル22に対するキャッチャーピン26の固定部位との間をさらに補強することができる。
(第4実施形態)
また、図5に示すように、上述した第2実施形態に係るスペーサ40、及び第3実施形態に係るブラケット50に相当するスペーサ60、ブラケット61を併設するようにしてもよい。
この場合、ブラケット61は、第3実施形態におけるブラケット50と同様、上壁部61a、縦壁部61bを有し、ドアインナパネル22の車室内側縦壁部22aとその下部から車外側に延びる下壁部22bとに跨って設けられている。
そして、スペーサ60は、ドアインナパネル22とブラケット61とによって形成される閉空間62内に配設されている。
本実施形態では、スペーサ60と、閉空間62を形成するブラケット61との協働によってキャッチャーピン26の固定をさらに補強することができる。
なお、図5に示す部材63は、第2実施形態の取付ブラケット41に相当する部材であり、スペーサ60の車室内側端部は、この取付ブラケット63を介してドアインナパネル22に取付けられる一方、スペーサ60の車外側端部は、ブラケット61の縦壁部61bに取付けられている。
(第5実施形態)
次に、図6、図7に示す第5実施形態について説明する。図6は、本実施形態に係る自動車の側部車体構造を示す外観側面図、図7は、図6におけるB−B線矢視断面図である。
上述した第1〜第4実施形態では、ウインドレギュレータ14のガイドレール14aを剛性部材として、これをキャッチャーピン26に連結するようにしたが、図6、図7に示すように、下側のインパクトバー12を剛性部材としてこれに連結パネル70を取付ける構成とし、キャッチャーピン26を、この連結パネル70を介してインパクトバー12に連結するようにしてもよい。
具体的には、インパクトバー12の、キャッチャーピン26の位置に対応する部分の下端に連結パネル70が接合されており、この連結パネル70には図7に示すナット70aを予め溶接固定している。そして、このナット70aによってドアインナパネル22(取付ブラケット27)に対する固定部位から車外側に離間した位置でキャッチャーピン26の車外側端部が締付け固定されている。
また、図6、図7においては、キャッチャーピン26が、フロントドア2の下部に位置する延長部29に対しても締付け固定されている。この延長部29は、フロントドア2内に配設された不図示のフロントドアリヤレインフォースメントの下端部において前方に延びる部材である。
ところで、車両の側突時にフロントドア2が荷重を受けると、先ずインパクトバー11、12がその荷重を受け止めるようになっている。本実施形態では、連結パネル70を介してインパクトバー12とキャッチャーピン26とを連結するように構成しているため、前記荷重をインパクトバー12及び連結パネル70を介して確実にキャッチャーピン26に伝達させることができる。このため、本実施形態においても、第1〜第4実施形態と同様キャッチャーピン26がドア侵入抑制機能を十分に発揮することができる。
また、元々高い剛性を有するインパクトバー12をキャッチャーピン26に連結したことにより、部品点数の大幅な増大を招くことなく、キャッチャーピン26への荷重伝達を確実なものとすることができる。
なお、本実施形態においても、連結パネル70に対するキャッチャーピン26の固定部位をドアインナパネル22に対する固定部位から車外側に離間させており、これによってキャッチャーピン26と、キャッチャーピン受け部30d、31aとの係合の確実性向上を図っている。
また、前記荷重をインパクトバー12を介してキャッチャーピン26に伝達させる効果は、図示のように、開口部23、24がキャッチャーピン26の上方に配置されている場合、より顕著となる。その理由は、第1〜第4実施形態におけるガイドレール14aの場合と略同様である。
なお、本実施形態のようにインパクトバー12に連結パネル70を接合する構成とした場合、この連結パネル70は、ウインドレギュレータ14によって最下端位置に位置決めされたウインドガラス10と干渉することのない位置に設定されることが好ましい。
(第6実施形態)
また、インパクトバー12をキャッチャーピン26に連結する前記構成においても、キャッチャーピン26の固定を補強することにより、前記係合の確実性をさらに向上させることができる。
例えば、図8に示すように、連結パネル70に対するキャッチャーピン26の固定部位と、ドアインナパネル22に対するキャッチャーピン26の固定部位との間に第2実施形態のスペーサ40に相当するスペーサ80を備えてもよい。
スペーサ80は、その車室内側端部がブラケット81及び延長部29を介してドアインナパネル22に取付けられる一方、車外側端部が連結パネル70に取付けられている。また、スペーサ80の内周面には、キャッチャーピン26のネジ部に対応するネジ部が形成され、互いが螺合している。
こうすることで、キャッチャーピン26の固定を補強することができ、その結果、キャッチャーピン26の姿勢を安定させ、前記係合の確実性をさらに向上させることができる。
(第7実施形態)
また、第3実施形態に対応して、図9に示すように、ドアインナパネル22から車外側に向けて立設するブラケット90を設け、このブラケット90とドアインナパネル22とにより正面視で閉空間91を形成するようにしてもよい。
ブラケット90は、第3実施形態のブラケット50と同様、上壁部90a及び縦壁部90bを有し、ドアインナパネル22の車室内側縦壁部22aとその下部から車外側に延びる下壁部22b(延長部29)とに跨って設けられている。
(第8実施形態)
また、図10に示すように、第4実施形態に対応して、上述した第6実施形態に係るスペーサ80、及び第7実施形態に係るブラケット90に相当するスペーサ100、ブラケット101を併設するようにしてもよい。図10の場合、スペーサ100は、ドアインナパネル22と、上壁部101a及び縦壁部101bを有するブラケット101とによって形成される閉空間102内に配設される。
そして、スペーサ100の車室内側端部は、図10に示す取付ブラケット103及び延長部29を介してドアインナパネル22に取付けられる一方、スペーサ100の車外側端部は、ブラケット101の縦壁部101bに取付けられている。
なお、第2〜第8実施形態において、図1、図2を参照して説明した第1実施形態と同様の構成要素については、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
(その他の実施形態)
上述した第1〜第4実施形態では、連結パネル28をガイドレール14aとは別部材としているが、これらを一体化してもよい。例えば、ガイドレール14aをさらに下方に延長して、その下端部を連結パネル28に相当する連結部に設定し、ガイドレール14a(連結部)を直接キャッチャーピン26に連結するようにしてもよい。
また、上述した第1〜第8実施形態では、いずれも連結パネル28、70に対するキャッチャーピン26の固定部位を、ドアインナパネル22に対するキャッチャーピン26の固定部位から車外側に離間させ、複数箇所でキャッチャーピン26を支持するようになっているが、仮にキャッチャーピン26を一点で支持する構成であったとしても、キャッチャーピン26はドア侵入抑制機能を十分に発揮することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の係合部材は、キャッチャーピン26に対応し、
以下同様に、
被係合部は、キャッチャーピン受け部30d、31aに対応し、
連結部は、連結パネル28、70に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明の第1実施形態に係る自動車の側部車体構造を示す外観側面図。 図1におけるA−A線矢視断面図。 この発明の第2実施形態に係る自動車の側部車体構造を示す断面図。 この発明の第3実施形態に係る自動車の側部車体構造を示す断面図。 この発明の第4実施形態に係る自動車の側部車体構造を示す断面図。 この発明の第5実施形態に係る自動車の側部車体構造を示す外観側面図。 図6におけるB−B線矢視断面図。 この発明の第6実施形態に係る自動車の側部車体構造を示す断面図。 この発明の第7実施形態に係る自動車の側部車体構造を示す断面図。 この発明の第8実施形態に係る自動車の側部車体構造を示す断面図。
符号の説明
2…フロントドア
10…ウインドガラス
11、12…インパクトバー
13…モジュールパネル
14…ウインドレギュレータ
14a…ガイドレール
22…ドアインナパネル
23、24…開口部
26…キャッチャーピン
28、70…連結パネル
30…サイドシル
30d、31a…キャッチャーピン受け部
40、60、80、100…スペーサ
50、61、90、101…ブラケット
51、62、91、102…閉空間

Claims (10)

  1. サイドドアのインナパネル下部に係合部材を固定するとともに、側突時に前記係合部材と係合する被係合部をサイドシルに備えた自動車の側部車体構造であって、
    前記サイドドア内には、前記係合部材の上方に剛性部材を備えるとともに、該剛性部材と前記係合部材とを連結する連結部を備えた
    自動車の側部車体構造。
  2. 前記係合部材の上方にドアガラスを昇降させるガイドレールを備え、
    該ガイドレールを剛性部材として、これを前記連結部により前記係合部材に連結した
    請求項1記載の自動車の側部車体構造。
  3. 前記係合部材の上方に側突時の荷重を受けるインパクトバーを備え、
    該インパクトバーを前記剛性部材として、これを前記連結部により前記係合部材に連結した
    請求項1記載の自動車の側部車体構造。
  4. 前記係合部材の前記連結部に対する固定部位が、前記係合部材の前記インナパネルに対する固定部位から車外側に離間している
    請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の自動車の側部車体構造。
  5. 前記係合部材の前記連結部に対する固定部位と、前記係合部材の前記インナパネルに対する固定部位との間で前記係合部材の固定を補強する補強部材を備えた
    請求項4記載の自動車の側部車体構造。
  6. 前記補強部材は、前記連結部と前記インナパネルとの間に配設されるスペーサにより構成され、前記係合部材は、前記スペーサに螺合されている
    請求項5記載の自動車の側部車体構造。
  7. 前記補強部材は、前記インナパネルから車外側に向けて立設するブラケットにより構成され、
    該ブラケットは、前記インナパネルとにより正面視で閉空間を形成する
    請求項5記載の自動車の側部車体構造。
  8. 前記ブラケットは、前記インナパネルの車室内側縦壁部とその下部から車外側に延びる下壁部とに跨って設けられる
    請求項7記載の自動車の側部車体構造。
  9. 前記補強部材は、スペーサと、前記インナパネルから車外側に向けて立設するブラケットとにより構成され、
    前記スペーサは、前記連結部と前記インナパネルとの間に配設され、前記係合部材と螺合される一方、
    前記ブラケットは、前記インナパネルとにより正面視で閉空間を形成する
    請求項5記載の自動車の側部車体構造。
  10. 前記インナパネルに、ドア機能部品が一体的に組み付けられてモジュール化されたドアモジュールユニットを取付けるためのドアモジュールユニット取付け用開口部を形成するとともに、
    該開口部を、前記係合部材の上方に配置した
    請求項1〜9のうちいずれか一項に記載の自動車の側部車体構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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