JP2009023458A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】衝撃力が加わっても衝撃耐性に優れ、収納している制御基板を確実に保護することができるユニットカバーを備えた電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】金属製のユニットカバー26の保護板部28が、制御基板25を車両後方側から覆った状態で配置されている。この保護板部28には、帯状の第1〜第3凹部38,39,40が形成され、これら第1〜第3凹部38,39,40に沿って放射状にリブ38b,39b,40bが形成されており、これらリブ38b,39b,40bが、車両後方側から加わる衝撃力に対して衝撃耐性に優れた第1保護板部28の補強部位となっている。
【選択図】図9
【解決手段】金属製のユニットカバー26の保護板部28が、制御基板25を車両後方側から覆った状態で配置されている。この保護板部28には、帯状の第1〜第3凹部38,39,40が形成され、これら第1〜第3凹部38,39,40に沿って放射状にリブ38b,39b,40bが形成されており、これらリブ38b,39b,40bが、車両後方側から加わる衝撃力に対して衝撃耐性に優れた第1保護板部28の補強部位となっている。
【選択図】図9
Description
本発明は、ステアリングシャフトに減速ギヤボックス内の減速機構を介して操舵補助力を伝達する電動モータと、この電動モータを駆動制御する制御回路を実装した制御基板を含む制御ユニットとを備えた電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置の減速ギヤボックスに装着される制御ユニットは、操舵補助力を伝達する電動モータを駆動制御する制御回路を実装した制御基板を備えており、この制御基板をユニットカバーが収納した状態で減速ギヤボックスに装着されている(例えば、特許文献1)。
この特許文献1のユニットカバーは、制御基板の制御回路を実装している基板面を、樹脂製のカバー部材で覆っている。
特開2001−196770号公報
この特許文献1のユニットカバーは、制御基板の制御回路を実装している基板面を、樹脂製のカバー部材で覆っている。
ところで、上述した特許文献1の装置の樹脂製のカバー部材は、肉厚を厚くした部材であっても衝撃力に対する耐性が弱い。このため、樹脂製のカバー部材が損傷してしまうと、収納している制御基板にも影響を与えるおそれがある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、衝撃力が加わっても衝撃耐性に優れ、収納している制御基板を確実に保護することができるユニットカバーを備えた電動パワーステアリング装置を提供することを目的としている。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、衝撃力が加わっても衝撃耐性に優れ、収納している制御基板を確実に保護することができるユニットカバーを備えた電動パワーステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、操舵トルクが伝達されるステアリングシャフトを内装するステアリングコラムと、前記ステアリングシャフトに減速ギヤボックス内の減速機構を介して操舵補助力を伝達する電動モータと、前記電動モータを駆動制御する制御回路を実装した制御基板を含む制御ユニットとを備えた電動パワーステアリング装置において、前記制御ユニットは、前記制御基板を収納して前記減速ギヤボックスの外周に装着される金属製のユニットカバーを備えており、このユニットカバーは、前記制御基板の前記制御回路を実装している基板面を覆う保護板部を設けているとともに、前記保護板部に、衝撃耐性を有する衝撃補強部を設けている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の電動パワーステアリング装置において、前記衝撃補強部は、前記保護板部の外周面、或いは内周面から突出し、且つ面方向に沿って線状に延在している補強リブである。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の電動パワーステアリング装置において、前記補強リブは、前記保護板部の外周面、或いは内周面に帯状の凹部を形成し、当該凹部の幅方向の端部で前記内周面、或いは外周面から突出している部位である。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の電動パワーステアリング装置において、前記補強リブは、前記保護板部の外周面、或いは内周面に帯状の凹部を形成し、当該凹部の幅方向の端部で前記内周面、或いは外周面から突出している部位である。
さらに、請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の電動パワーステアリング装置において、前記補強リブを、前記保護板部の外周面、或いは内周面の全域に延在するように複数形成した。
本発明に係る電動パワーステアリング装置によると、制御基板を収納して減速ギヤボックスの外周に装着される金属製のユニットカバーの保護板部に、衝撃耐性を有する衝撃補強部を設けており、保護板部に衝撃力が衝突しても、衝撃補強部が衝撃耐性を発揮するので、制御回路を実装している制御基板を確実に保護することができる。
また、ユニットカバーの剛性が向上することから、内蔵されている制御ユニットのリレーの作動音や、電動モータの作動音も低減させることができる。
また、ユニットカバーの剛性が向上することから、内蔵されている制御ユニットのリレーの作動音や、電動モータの作動音も低減させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の一実施形態を右ハンドル車に適用した場合の右方向から示した斜視図、図2は本実施形態を左方向から示した斜視図、図3は本実施形態の正面図、図4は減速ギヤボックスの要部を示す縦断面図、図5は減速ギヤボックスの外観を示す斜視図、図6は電動モータと制御ユニットとの接続関係を示す斜視図、図7は電動モータの内部構造を示す正面図、図8は制御ユニットの分解斜視図、図9は制御ユニットのカバーを示す斜視図、図10は図9のA−A線矢視図である。
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の一実施形態を右ハンドル車に適用した場合の右方向から示した斜視図、図2は本実施形態を左方向から示した斜視図、図3は本実施形態の正面図、図4は減速ギヤボックスの要部を示す縦断面図、図5は減速ギヤボックスの外観を示す斜視図、図6は電動モータと制御ユニットとの接続関係を示す斜視図、図7は電動モータの内部構造を示す正面図、図8は制御ユニットの分解斜視図、図9は制御ユニットのカバーを示す斜視図、図10は図9のA−A線矢視図である。
図1において、符号1はコラム型の電動パワーステアリング装置であり、ステアリングホイール(図示せず)に連結されたステアリングシャフト2を回転自在に内装するステアリングコラム3に、減速ギヤボックス4が連結され、この減速ギヤボックス4に、軸方向がステアリングコラム3の軸方向と直交する方向に延長された電動モータ5が配設されている。
ステアリングコラム3は、内管3a及び外管3bの2重管構造となっている。そして、ステアリングコラム3の外管3b及び減速ギヤボックス4が、アッパ取付ブラケット6及びロア取付ブラケット7によって車体側に取付けられている。ロア取付ブラケット7は、車体側部材(不図示)に取付けられる取付板部7aと、この取付板部7aの下面から左右方向に所定間隔を保って平行に延長する一対の支持板部7bとで形成されている。そして、支持板部7bの下端が、減速ギヤボックス4の車体前方側に一体形成された支持部4bに枢軸7cを介して回動自在に連結されている。
アッパ取付ブラケット6は、車体側部材(不図示)に取付けられる取付板部6aと、この取付板部6aの下端に固定されて左右(車幅)方向に離間している1対の支持板部6bと、これら一対の支持板部6bに形成されたステアリングコラム3の外管3bを支持するチルト機構6cとを備えている。そして、チルト機構6cのチルトレバー6gを回動させ、外管3bの支持状態を解除することにより、ステアリングコラム3をロア取付ブラケット7の枢軸7cを中心として上下にチルト位置調整可能とされている。
ステアリングシャフト2は、図4に示すように、上端がステアリングホイール(図示せず)に連結される入力軸2aと、この入力軸2aの下端にトーションバー2bを介して連結されたトーションバー2bを覆う出力軸2cとで構成されている。
減速ギヤボックス4は、高熱伝導性を有する材料例えばアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム及びマグネシウム合金の何れか1つを例えばダイキャスト成型することにより形成されている。この減速ギヤボックス4は、図4及び図5に示すように、電動モータ5の出力軸(不図示)に連接されたウォーム11を収納するウォーム収納部12と、このウォーム収納部12の下側にその中心軸と直交する中心軸を有しウォーム11に噛合するウォームホイール13を収納するウォームホイール収納部14と、このウォームホイール収納部14の車体後方側に一体に同軸的に連結されたトルクセンサ15を収納するトルクセンサ収納部16と、ウォーム収納部12の開放端面に形成された電動モータ5を取付けるモータ取付部17と、トルクセンサ収納部16の車体後端に形成された筒状のコラム取付部18と、ウォーム収納部12とウォームホイール収納部14の一部に跨がって形成された制御ユニット19を装着する制御ユニット装着部20とを備えている。そして、減速ギヤボックス4のコラム取付部18に、ステアリングコラム3の車体前端部が外嵌されて連結されている。
減速ギヤボックス4は、高熱伝導性を有する材料例えばアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム及びマグネシウム合金の何れか1つを例えばダイキャスト成型することにより形成されている。この減速ギヤボックス4は、図4及び図5に示すように、電動モータ5の出力軸(不図示)に連接されたウォーム11を収納するウォーム収納部12と、このウォーム収納部12の下側にその中心軸と直交する中心軸を有しウォーム11に噛合するウォームホイール13を収納するウォームホイール収納部14と、このウォームホイール収納部14の車体後方側に一体に同軸的に連結されたトルクセンサ15を収納するトルクセンサ収納部16と、ウォーム収納部12の開放端面に形成された電動モータ5を取付けるモータ取付部17と、トルクセンサ収納部16の車体後端に形成された筒状のコラム取付部18と、ウォーム収納部12とウォームホイール収納部14の一部に跨がって形成された制御ユニット19を装着する制御ユニット装着部20とを備えている。そして、減速ギヤボックス4のコラム取付部18に、ステアリングコラム3の車体前端部が外嵌されて連結されている。
ここで、トルクセンサ15は、図4に示すように、ステアリングシャフト2の入力軸2a及び出力軸2c間の捩じれ状態を磁気的に検出してステアリングシャフトに伝達された操舵トルクを一対の検出コイル15a及び15bで検出するように構成され、これら一対の検出コイル15a,15bの巻き始め及び巻き終わりに夫々ステアリングコラム3の中心軸と直交する方向に平行に外部に突出する外部接続端子15c,15d及び15e,15fが接続され、これら外部接続端子15c〜15fの突出部が中央部でステアリングコラム3の中心軸と平行に折り曲げられてL字状に形成されている。
電動モータ5は、図6に示すように、その取付フランジ5bに近い位置における制御ユニット装着部20に装着された制御ユニット19に近接対向する位置に接続端子5c,5dが形成されている。接続端子5c及び5dの夫々は、図7に示すように、底部中央にアーマチュア挿通孔を有する合成樹脂製のブラシ支持体5f内に互いに絶縁されて配設され、2組のブラシ5g,5hに個別に接続された円弧状の接続端子5i及び5jの互いに対向する一端に一体に形成されている。
減速ギヤボックス4に形成された制御ユニット装着部20は、図5に示すように、ウォーム収納部12とその下側のウォームホイール収納部14の上部側とで車体後方側を向いて形成されている平坦取付面20aと、この平坦取付面20a及びトルクセンサ収納部16の上面に形成した平坦取付面20aに対して直交し、左右方向に長尺方向が延在する矩形状のユニット載置面20bとで左右方向から見てL字状に形成されている。
ここで、制御ユニット装着部20のユニット載置面20bの左右方向の中央部には、トルクセンサ15を収納しているトルクセンサ収納部16の内部空間に連通する開口部20dが形成されており、この開口部20dを通過してトルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fがユニット載置面20bの上方に突出して設けられている。
また、モータ取付部17の車体後端面にも、平坦取付面20aと平行でこの平坦取付面20aより車体後方側の位置に幅狭のフレーム取付面20cが形成されている。
また、モータ取付部17の車体後端面にも、平坦取付面20aと平行でこの平坦取付面20aより車体後方側の位置に幅狭のフレーム取付面20cが形成されている。
制御ユニット装着部20に装着される制御ユニット19は、図8に示すように、熱伝動率の高い金属製の放熱プレート21と、パワー基板23と、長方形枠状の合成樹脂製フレーム24と、制御基板25と、カバー26とを備えている。
放熱プレート21は、制御ユニット装着部20の平坦取付面20aに放熱グリースを介して直接固定される。パワー基板23は、電動モータ5を駆動制御する電界効果トランジスタ等のパワースイッチング素子で構成されるHブリッジ回路やこのHブリッジ回路のパワースイッチング素子を駆動するパルス幅変調回路等のディスクリート部品23a,23bが実装される。
放熱プレート21は、制御ユニット装着部20の平坦取付面20aに放熱グリースを介して直接固定される。パワー基板23は、電動モータ5を駆動制御する電界効果トランジスタ等のパワースイッチング素子で構成されるHブリッジ回路やこのHブリッジ回路のパワースイッチング素子を駆動するパルス幅変調回路等のディスクリート部品23a,23bが実装される。
合成樹脂製フレーム24はパワー基板23を囲繞する。制御基板25は、合成樹脂製フレーム24の正面に取付けられ、トルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fを直接挿通するスルーホール25a〜25dが穿設され、トルクセンサ15からのトルク検出値や図示しない車速センサからの車速検出値に基づいて操舵補助電流指令値を算出し、この操舵補助電流指令値と電動モータ5に出力するモータ電流の検出値とに基づいて電流フィードバック制御を行ってパワー基板23のパルス幅変調回路への電圧指令値を算出することにより、電動モータ5で発生させる操舵補助力を制御するマイクロコントロールユニット(MCU)やその周辺機器等のディスクリート部品25eが実装される。カバー26は、パワー基板23、合成樹脂製フレーム24及び制御基板25を覆う。
合成樹脂製フレーム24は、長方形枠状のフレーム本体24aと、このフレーム本体24aの左端に形成され、減速ギヤボックス4のフレーム取付面20cに固定される取付板部24bと、この取付板部24b上に固定され電動モータ5の接続端子5c,5dに電気的に接続する端子台24cと、フレーム本体24aの右端に固定された雌型コネクタ45とを備えている。雌型コネクタ45は、バッテリ(図示せず)に電源用雄型コネクタ46を介して接続される電源コネクタ45aと、車体の各部の制御機器とのデータの授受を行うCANなどのネットワークに接続する信号コネクタ45bとを備えている。パワー基板23及び制御基板25は、接続端子22aを介して接続されている。
また、図8及び図9に示すように、カバー26は金属製の部材であり、矩形状の第1保護板部28と、この第1保護板部28の長尺方向の縁部から直交して延在している第2及び第3保護板部29,30と、第1保護板部28の短尺方向の縁部から第2及び第3保護板部29,30と同一方向に延在している第4及び第5保護板部31,32と、第2保護板部29、第4及び第5保護板部31,32の端部からカバー外方に直交する方向に形成されているビス通過孔33を有する固定片34〜37とを備えている。
第4保護板部31には、雌型コネクタ45の外周を囲む切欠き31aが形成されている。また、第5保護板部32には、端子台24cの基板側を囲む切欠き32aが形成されている。そして、第2保護板部29にも切欠き部29a〜29dが形成されている。
ここで、図9に示すように、カバー26の第1保護板部28の外周面には、互いに短尺方向に平行に離間しながら長手方向に延在している帯状の第1,第2凹部38,39と、短尺方向に延在して第1,第2凹部38,39の長手方向の中央部を連結している帯状の第3凹部40が形成されている。
ここで、図9に示すように、カバー26の第1保護板部28の外周面には、互いに短尺方向に平行に離間しながら長手方向に延在している帯状の第1,第2凹部38,39と、短尺方向に延在して第1,第2凹部38,39の長手方向の中央部を連結している帯状の第3凹部40が形成されている。
第1凹部38は、図10に示すように、第1保護板部28の外周面とこの外周面より内側に凹んでいる底面38aとの間の幅方向の端部に、外周面に対して直交する方向にリブ38bが形成されている。また、第2凹部39も、第1保護板部28の外周面とこの外周面より内側に凹んでいる底面39aとの間の幅方向の端部に、外周面に対して直交する方向にリブ39bが形成されている。さらに、第3凹部40も、第1保護板部28の外周面とこの外周面より内側に凹んでいる底面との間の幅方向の端部に、外周面に対して直交する方向にリブ40bが形成されている。
そして、第1凹部38のリブ38bと第3凹部40のリブ40bは、第1保護板部28の中央側で連結している。また、第2凹部39のリブ39bと第3凹部40のリブ40bも、第1保護板部28の中央側で連結している。
そして、上記構成の制御ユニット19は、減速ギヤボックス4の制御ユニット装着部20に装着され、図6に示すように、合成樹脂製フレーム24の取付板部24bに固定されている端子台24cと、電動モータ5の接続端子5c,5dとが電気的に接続される。なお、図1から図3に示すように、電気的に接続された端子台24c及び接続端子5c,5dは、符号27で示す合成樹脂製の端子カバーで覆われている。
そして、上記構成の制御ユニット19は、減速ギヤボックス4の制御ユニット装着部20に装着され、図6に示すように、合成樹脂製フレーム24の取付板部24bに固定されている端子台24cと、電動モータ5の接続端子5c,5dとが電気的に接続される。なお、図1から図3に示すように、電気的に接続された端子台24c及び接続端子5c,5dは、符号27で示す合成樹脂製の端子カバーで覆われている。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
車体の図示しないイグニッションスイッチをオン状態としてパワー基板23及び制御基板25にバッテリから電力を供給すると、マイクロコントロールユニット(MCU)によって操舵補助制御処理が実行されて、トルクセンサ15及び図示しない車速センサの検出値に基づいて操舵補助電流指令値が算出される。この操舵補助電流指令値とモータ電流検出部で検出したモータ電流とに基づいて電流フィードバック処理を実行して、電圧指令値を算出する。この電圧指令値をパワー基板23のゲート駆動回路に供給してHブリッジ回路を制御することにより、電動モータ5にモータ駆動電流が流れて電動モータ5を正転又は逆転方向に必要とする操舵補助力を発生するように駆動する。
車体の図示しないイグニッションスイッチをオン状態としてパワー基板23及び制御基板25にバッテリから電力を供給すると、マイクロコントロールユニット(MCU)によって操舵補助制御処理が実行されて、トルクセンサ15及び図示しない車速センサの検出値に基づいて操舵補助電流指令値が算出される。この操舵補助電流指令値とモータ電流検出部で検出したモータ電流とに基づいて電流フィードバック処理を実行して、電圧指令値を算出する。この電圧指令値をパワー基板23のゲート駆動回路に供給してHブリッジ回路を制御することにより、電動モータ5にモータ駆動電流が流れて電動モータ5を正転又は逆転方向に必要とする操舵補助力を発生するように駆動する。
このため、電動モータ5からステアリングホイールの操舵トルクに応じた操舵補助力が発生され、この操舵補助力がウォーム11及びウォームホイール13を介してステアリングシャフト2の出力に伝達されることにより、ステアリングホイールを軽い操舵力で操舵することができる。
ここで、本実施形態によると、減速ギヤボックス4の制御ユニット装着部20に装着された制御ユニット19は、金属製のカバー26の第1保護板部28が、図4に示すように、制御基板25を車両後方側から覆った状態で配置される。
ここで、本実施形態によると、減速ギヤボックス4の制御ユニット装着部20に装着された制御ユニット19は、金属製のカバー26の第1保護板部28が、図4に示すように、制御基板25を車両後方側から覆った状態で配置される。
この第1保護板部28には、互いに短尺方向に平行に離間しながら長手方向に延在している帯状の第1,第2凹部38,39と、短尺方向に延在して第1,第2凹部38,39の長手方向の中央部を連結している帯状の第3凹部40が形成され、これら第1〜第3凹部38,39,40に沿ってリブ38b,39b,40bが形成されており、これらリブ38b,39b,40bが、車両後方側から加わる衝撃力に対して衝撃耐性に優れた第1保護板部28の補強部位となっている。
したがって、車両後方側から衝撃物が制御ユニット19の第1保護板部28に衝突しても、補強部位のリブ38b,39b,40bによって第1保護板部28が容易に変形しにくいので、内部に配置している制御基板25を確実に保護することができる。
また、本実施形態の第1保護板部28に形成したリブ38b,39b,40bは、交差する部分を設けているので(第1凹部38のリブ38b及び第3凹部40のリブ40b、第2凹部39のリブ39b及び第3凹部40のリブ40b)、第1保護板部28の車両後方側から加わる大きな衝撃力に対して高い衝撃耐性を有することができる。
また、本実施形態の第1保護板部28に形成したリブ38b,39b,40bは、交差する部分を設けているので(第1凹部38のリブ38b及び第3凹部40のリブ40b、第2凹部39のリブ39b及び第3凹部40のリブ40b)、第1保護板部28の車両後方側から加わる大きな衝撃力に対して高い衝撃耐性を有することができる。
また、金属製のカバー26の第1保護板部28の剛性が向上することから、内蔵されているパワー基板23のリレー回路の作動音や、隣接する電動モータ5の作動音も低減することができる。
さらに、第1保護板部28が容易に変形しにくい高い衝撃耐性を有していることから、金属製の第1保護板部28の内面には、制御基板25との接触によるショートを防止するための絶縁シート等の電気的絶縁材を貼設する必要がなく、製造コストの低減化も図ることができる。
さらに、第1保護板部28が容易に変形しにくい高い衝撃耐性を有していることから、金属製の第1保護板部28の内面には、制御基板25との接触によるショートを防止するための絶縁シート等の電気的絶縁材を貼設する必要がなく、製造コストの低減化も図ることができる。
なお、本実施形態では、第1保護板部28に帯状の第1〜第3凹部38,39,40を形成することでリブ38b,39b,40bを形成したが、帯状の凹部の形成位置、形状はこれに限定されるものではなく、例えば井桁形状、X型状に複数の凹部を形成しても、同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態では、第1保護板部28の外周面に帯状の第1〜第3凹部38,39,40を形成したが、第1保護板部28の内周面に帯状の第1〜第3凹部を形成し、即ち、第1保護板部28の外周面に帯状の凸部を設けた形状としても、同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態では、第1保護板部28の外周面に帯状の第1〜第3凹部38,39,40を形成したが、第1保護板部28の内周面に帯状の第1〜第3凹部を形成し、即ち、第1保護板部28の外周面に帯状の凸部を設けた形状としても、同様の効果を奏することができる。
また、上記実施形態においては、電動モータ5、制御ユニット19及び雌型コネクタ45がステアリングコラム3の中心軸と直交する線に沿って一直線に配置されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ステアリングコラム3の中心軸と交差する線に沿って一直線に配置するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、電動モータ5としてブラシモータを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブラシレスモータを適用するようにしてもよく、この場合には、接続端子5c,5dを各相の励磁コイルの給電側に接続すると共に、パワー基板23にブラシレスモータを駆動する例えば電界効果トランジスタ(FET)を有するインバータ回路及びインバータ回路の電界効果トランジスタのゲートをパルス幅変調信号で駆動するゲート駆動回路とを実装すればよい。
また、上記実施形態においては、電動モータ5としてブラシモータを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブラシレスモータを適用するようにしてもよく、この場合には、接続端子5c,5dを各相の励磁コイルの給電側に接続すると共に、パワー基板23にブラシレスモータを駆動する例えば電界効果トランジスタ(FET)を有するインバータ回路及びインバータ回路の電界効果トランジスタのゲートをパルス幅変調信号で駆動するゲート駆動回路とを実装すればよい。
さらに、上記実施形態においては、本発明を右ハンドル車に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、左ハンドル車に適用する場合には、減速ギヤボックス4、電動モータ5及び制御ユニット19の配置をステアリングコラム3の中心軸を通る垂直面を挟んで面対称に即ち制御ユニット19の右側に電動モータ5を配置し、制御ユニット19の雌型コネクタ45及び端子台24cを左側に配置すればよく、さらには電動モータ5を車体外側に、雌型コネクタ45及び端子台24cを車体内側に配置するようにしてもよい。
2…ステアリングシャフト、2a…入力軸、2b…トーションバー、2c…出力軸、3…ステアリングコラム、3a…内管、3b…外管、4…減速ギヤボックス、4b…支持部、5…電動モータ、5b…取付フランジ、5c,5d…接続端子、5f…ブラシ支持体、5g,5h…ブラシ、5i,5j…接続端子、6…アッパ取付ブラケット、6a…取付板部、6b…支持板部、6c…チルト機構、6g…チルトレバー、7…ロア取付ブラケット、7a…取付板部、7b…支持板部、7c…枢軸、11…ウォーム、12…ウォーム収納部、13…ウォームホイール、14…ウォームホイール収納部、15…トルクセンサ、15a,15b…検出コイル、15c〜15f…外部接続端子、16…トルクセンサ収納部、17…モータ取付部、18…コラム取付部、19…制御ユニット、20…制御ユニット装着部、20a…平坦取付面、20b…ユニット載置面、20c…フレーム取付面、20d…開口部、21…放熱プレート、22a…接続端子、23…パワー基板、23a,23b…ディスクリート部品、24…合成樹脂製フレーム、24a…フレーム本体、24a1…フレーム本体の側板(ユニット側取付面)、24b…取付板部、24c…端子台、25…制御基板、25a〜25d…スルーホール、25e…ディスクリート部品、26…カバー(ユニットカバー)、27…端子カバー、28…第1保護板部(保護板部)、29…第2保護板部、29a〜29d…切欠き部、30…第3保護板部、31…第4保護板部、32…第5保護板部、33…ビス通過孔、34〜37…固定片、38…帯状の第1凹部、39…帯状の第2凹部、40…帯状の第3凹部、38a…第1凹部の底面、38b,39b,40b…リブ(補強リブ)、39a…第2凹部の底面、45…雌型コネクタ、45a…電源コネクタ、45b…信号コネクタ、46…電源用雄型コネクタ
Claims (5)
- 操舵トルクが伝達されるステアリングシャフトを内装するステアリングコラムと、前記ステアリングシャフトに減速ギヤボックス内の減速機構を介して操舵補助力を伝達する電動モータと、前記電動モータを駆動制御する制御回路を実装した制御基板を含む制御ユニットとを備えた電動パワーステアリング装置において、
前記制御ユニットは、前記制御基板を収納して前記減速ギヤボックスの外周に装着される金属製のユニットカバーを備えており、このユニットカバーは、前記制御基板の前記制御回路を実装している基板面を覆う保護板部を設けているとともに、
前記保護板部に、衝撃耐性を有する衝撃補強部を設けたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記衝撃補強部は、前記保護板部の外周面、或いは内周面から突出し、且つ面方向に沿って線状に延在している補強リブであることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記補強リブは、前記保護板部の外周面、或いは内周面に帯状の凹部を形成し、当該凹部の幅方向の端部で前記内周面、或いは外周面から突出している部位であることを特徴とする請求項2記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記補強リブを、前記保護板部の外周面、或いは内周面の全域に延在するように複数形成したことを特徴とする請求項2又は3記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記複数の補強リブは、互いに交差していることを特徴とする請求項4記載の電動パワーステアリング装置。
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JP2007187529A JP2009023458A (ja) | 2007-07-18 | 2007-07-18 | 電動パワーステアリング装置 |
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JP2011162000A (ja) * | 2010-02-08 | 2011-08-25 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
WO2016080368A1 (ja) * | 2014-11-20 | 2016-05-26 | 日本精工株式会社 | 電動パワーステアリング用制御装置 |
-
2007
- 2007-07-18 JP JP2007187529A patent/JP2009023458A/ja active Pending
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