JP2009019006A - スルフォスチン、及びスルフォスチン関連化合物を有効成分とした抗腫瘍剤 - Google Patents

スルフォスチン、及びスルフォスチン関連化合物を有効成分とした抗腫瘍剤 Download PDF

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Abstract

【課題】体内での腫瘍細胞の増殖を特異的かつ効果的に阻害することができ、副作用が少なく、安全性の高い、優れた抗腫瘍剤、及び、前記抗腫瘍剤を含む医薬組成物を提供すること。
【解決手段】下記一般式(I)で表されるスルフォスチン関連化合物、その薬理学上許容され得る塩、及びその水和物の少なくともいずれかを有効成分とすることを特徴とする抗腫瘍剤、並びに、前記抗腫瘍剤を含む医薬組成物である。
【化7】

ただし、前記一般式(I)中、nは1〜3の整数を表す。
【選択図】なし

Description

本発明は、スルフォスチン、及びスルフォスチン関連化合物を有効成分とした、悪性腫瘍、特に大腸癌の治療に好適な抗腫瘍剤に関する。
癌患者に対する治療としては様々な治療が行われているが、中でも、化学療法剤による治療が広く行われている。癌細胞は正常細胞と比べて細胞増殖が頻繁に行われていることから、従来から、抗腫瘍剤として、細胞の増殖を抑制乃至停止させる薬剤が臨床で多く用いられてきた。しかしながら、従来の薬剤は癌細胞のみを選択的に抑制することができないため、骨髄抑制などの副作用がおこることが問題となっていた。このため、癌細胞に特異的に作用する薬剤の開発が行われ、現在では、癌細胞に特異的に作用する薬剤が臨床で用いられるようになってきた。しかしながら、これらの薬剤でも臨床での効果は満足できるものではなく、正常細胞、正常組織に対する毒性が低く、かつ効果が十分に期待される薬剤が望まれている(特許文献1〜4参照)。
近年、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)阻害剤、PT−100が、マウスの皮下に移植した癌細胞の増殖を抑制することが報告された(非特許文献1参照)。しかしながら、前記化合物は、化合物自体の安全性に問題があることに加え、細胞増殖の阻害活性の選択性に問題がある。
したがって、癌細胞(腫瘍細胞)に対する特異的な阻害活性を有し、かつ、副作用が少なく、安全性の高い、新規な抗腫瘍剤、及び医薬組成物の開発が求められているのが現状である。
特開平8−143569号公報 特開平8−239379号公報 特開平9−249647号公報 特開平11−21263号公報 Mol.Cancer Ther.,Vol.4,p351,2005
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、体内(in vivo)での腫瘍細胞の増殖を特異的かつ効果的に阻害することができ、副作用が少なく、安全性の高い、優れた抗腫瘍剤、及び、前記抗腫瘍剤を含む医薬組成物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、以下のような知見を得た。即ち、後述する一般式(I)で表されるスルフォスチン関連化合物が、in vitroでは癌細胞(腫瘍細胞)の増殖を抑制しないにも関わらず、in vivoでの腫瘍細胞の増殖を阻害する強い抗腫瘍作用を有しており、また、従来抗腫瘍作用が知られていたPT−100やフルツロンなどと比べ毒性が低く、そのため、効果に優れ、かつ安全性の高い、優れた抗腫瘍剤となり得るという知見である。
スルフォスチンは、ストレプトミセス(Streptomyses)属に属する微生物を培養することにより得ることができ、また、その関連化合物も化学的合成によって得ることができる。これらのスルフォスチン関連化合物(スルフォスチンを含む)は、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害活性作用を有することが知られており、例えば、骨髄抑制治療剤、感染症治療剤、白血球数増加剤、2型糖尿病治療剤、免疫調節剤、ホルモン調節剤、抗HIV薬、抗アレルギー薬、抗炎症薬、抗リウマチ薬などとして期待されている(例えば、国際公開第99/25719号パンフレット;特開2000−327689号公報;国際公開第2002/055088号パンフレット;特開2003−183292号公報;特開2003−246754号公報;特開2004−26678号公報;J.Antibiot.,Vol.54,p744,2001;J.Nat.Prod.,Vol.67,p999,2004;Bioorg Med Chem.,Vol.13,785,2005;J.Antibiot.,Vol.58,p111,2005;参照)。
しかしながら、前記スルフォスチン関連化合物が抗腫瘍作用を有することは全く知られておらず、本発明者らの新たな知見である。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 下記一般式(I)で表されるスルフォスチン関連化合物、その薬理学上許容され得る塩、及びその水和物の少なくともいずれかを有効成分とすることを特徴とする抗腫瘍剤である。
ただし、前記一般式(I)中、nは1〜3の整数を表す。
<2> 下記構造式(II)で表されるスルフォスチンを有効成分とする前記<1>に記載の抗腫瘍剤である。
<3> 前記<1>から<2>のいずれかに記載の抗腫瘍剤を含むことを特徴とする医薬組成物である。
<4> 大腸癌治療用医薬組成物である前記<3>に記載の医薬組成物である。
本発明によると、従来における諸問題を全く新しいメカニズムと思われる作用で解決することができ、in vivoでの腫瘍細胞の増殖を特異的かつ効果的に阻害することができ、副作用が少なく、安全性の高い、優れた抗腫瘍剤、及び、前記抗腫瘍剤を含む医薬組成物を提供することができる。
(抗腫瘍剤)
本発明の抗腫瘍剤は、下記一般式(I)で表されるスルフォスチン関連化合物、その薬理学上許容され得る塩、及びその水和物の少なくともいずれかを有効成分として含有し、必要に応じて更にその他の成分を含有する。
ただし、前記一般式(I)中、nは1〜3の整数を表す。
<スルフォスチン関連化合物>
前記一般式(I)で表されるスルフォスチン関連化合物の入手方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、国際公開第99/25719号パンフレット、特開2000−327689号公報、特開2003−183292号公報、特開2003−246754号公報、Akiyama Tら,J Antibiot(Tokyo).2001 Sep;54(9):744−6、Abe Mら,J Nat Prod.2004 Jun;67(6):999−1004などに記載の製造方法に従って製造することにより得ることができる。
また、前記一般式(I)で表されるスルフォスチン関連化合物は、光学活性部位をアミノ基の付け根の環構成炭素(C)及び燐(P)に有しており、各々の光学異性体及びラセミ体が存在する。これらの光学異性体及びラセミ体も、前記スルフォスチン関連化合物に含まれる。
また、前記一般式(I)で表されるスルフォスチン関連化合物のうち、nが2であるものがスルフォスチンであり、これらの中でも、下記構造式(II)で表されるスルフォスチンが好ましい。
なお、前記一般式(I)で表されるスルフォスチン関連化合物の具体例としては、例えば、3(S)−アミノ−1−((S)−アミノ(スルホアミノ)ホスフィニル)−2−ピペリドン;3(S)−アミノ−1−((R)−アミノ(スルホアミノ)ホスフィニル)−2−ピペリドン(前記構造式(II)で表される好ましいスルフォスチンである);3(R)−アミノ−1−((R)−アミノ(スルホアミノ)ホスフィニル)−2−ピペリドン;3(R)−アミノ−1−((S)−アミノ(スルホアミノ)ホスフィニル)−2−ピペリドン;3(S)−アミノ−1−((R)−アミノ(スルホアミノ)ホスフィニル)−2−カプロラクタム;3(S)−アミノ−1−((S)−アミノ(スルホアミノ)ホスフィニル)−2−カプロラクタム;3(R)−アミノ−1−((R)−アミノ(スルホアミノ)ホスフィニル)−2−カプロラクタム;3(R)−アミノ−1−((S)−アミノ(スルホアミノ)ホスフィニル)−2−カプロラクタム;3(S)−アミノ−1−((S)−アミノ(スルホアミノ)ホスフィニル)−2−ピロリドン;3(S)−アミノ−1−((R)−アミノ(スルホアミノ)ホスフィニル)−2−ピロリドン;3(R)−アミノ−1−((R)−アミノ(スルホアミノ)ホスフィニル)−2−ピロリドン;3(R)−アミノ−1−((S)−アミノ(スルホアミノ)ホスフィニル)−2−ピロリドンが挙げられる。
<塩/水和物>
また、前記抗腫瘍剤の有効成分としては、前記スルフォスチン関連化合物のほか、その薬理学上許容され得る塩や、その水和物を用いてもよい。
前記薬理学上許容され得る塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塩酸、硫酸、燐酸等との無機酸塩、p−トルエンスルホン酸等との有機酸塩、Na、K、Ca等との無機金属塩、メチルアミン、エチルアミン、ジエタノールアミン等との有機アミン塩などが挙げられる。
前記有効成分(スルフォスチン関連化合物、その薬理学上許容され得る塩、及び/又はその水和物)は、いずれか一種を単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。
また、前記抗腫瘍剤中の前記有効成分(スルフォスチン関連化合物、その薬理学上許容され得る塩、及び/又はその水和物)の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、また、前記抗腫瘍剤は、前記スルフォスチン関連化合物、その薬理学上許容され得る塩、及び/又はその水和物そのものであってもよい。
<その他の成分>
前記その他の成分としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記スルフォスチン関連化合物、その薬理学上許容され得る塩、及び/又はその水和物を溶解、希釈等するための、生理食塩液などが挙げられる。また、前記抗腫瘍剤中の前記その他の成分の含有量としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
(医薬組成物)
本発明の医薬組成物は、本発明の前記抗腫瘍剤を少なくとも含み、必要に応じて更にその他の成分を含む。
前記医薬組成物中の、前記抗腫瘍剤の含有量としては、特に制限はなく、前記医薬組成物の剤型や所望の効果の程度等に応じて適宜選択することができるが、前記有効成分(スルフォスチン関連化合物、その薬理学上許容され得る塩、及び/又はその水和物)の含有量として、通常、0.01〜100質量%であり、0.1〜70質量%が好ましい。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲内で、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、薬理学上許容され得る担体などが挙げられる。前記担体としても、特に制限はなく、例えば、後述する前記医薬組成物の剤型等に応じて適宜選択することができる。また、前記医薬組成物中の前記その他の成分の含有量としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<剤型>
前記医薬組成物の剤型としては、特に制限はなく、例えば、後述するような所望の投与方法に応じて適宜選択することができ、例えば、経口固形剤(錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、粉末剤、散剤、カプセル剤等)、経口液剤(内服液剤、シロップ剤、エリキシル剤等)、注射剤(溶液、懸濁液、用事溶解用固形剤等)、坐剤などが挙げられる。
前記経口固形剤としては、例えば、前記抗腫瘍剤に、賦形剤、更には必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味・矯臭剤等の添加剤を加え、常法により製造することができる。
前記賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、微結晶セルロース、珪酸などが挙げられる。前記結合剤としては、例えば、水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン液、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、メチルセルロース、エチルセルロース、シェラック、リン酸カルシウム、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。前記崩壊剤としては、例えば、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、乳糖などが挙げられる。前記滑沢剤としては、例えば、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ砂、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。前記着色剤としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄などが挙げられる。前記矯味・矯臭剤としては、例えば、白糖、橙皮、クエン酸、酒石酸などが挙げられる。
前記経口液剤としては、例えば、前記抗腫瘍剤に、矯味・矯臭剤、緩衝剤、安定化剤等の添加剤を加え、常法により製造することができる。
前記矯味・矯臭剤としては、例えば、白糖、橙皮、クエン酸、酒石酸などが挙げられる。前記緩衝剤としては、例えば、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。前記安定化剤としては、例えば、トラガント、アラビアゴム、ゼラチンなどが挙げられる。
前記注射剤としては、例えば、前記抗腫瘍剤に、pH調節剤、緩衝剤、安定化剤、等張化剤、局所麻酔剤等を添加し、常法により皮下用、筋肉内用、静脈内用等の注射剤を製造することができる。
前記pH調節剤及び前記緩衝剤としては、例えば、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウムなどが挙げられる。前記安定化剤としては、例えば、ピロ亜硫酸ナトリウム、EDTA、チオグリコール酸、チオ乳酸などが挙げられる。前記等張化剤としては、例えば、塩化ナトリウム、ブドウ糖などが挙げられる。前記局所麻酔剤としては、例えば、塩酸プロカイン、塩酸リドカインなどが挙げられる。
前記坐剤としては、例えば、前記抗腫瘍剤に、ポリエチレングリコール、ラノリン、カカオ脂、脂肪酸トリグリセリド等の公知の坐剤製剤用担体と、必要に応じてツイーン(TWEEN:登録商標)等の界面活性剤などを加えた後、常法により製造することができる。
[投与]
前記抗腫瘍剤、及び前記医薬組成物は、体内での腫瘍細胞の増殖を特異的かつ効果的に阻害することができ、副作用が少なく、安全性が高いので、例えば、各種悪性腫瘍の治療剤として好適である。前記抗腫瘍剤、前記医薬組成物の適用対象となる悪性腫瘍の種類としては、目的に応じて適宜選択することができるが、大腸癌、悪性黒色腫(メラノーマ)などに好適であり、中でも、大腸癌に特に好適である。
したがって、前記抗腫瘍剤、前記医薬組成物は、例えば、各種悪性腫瘍患者に投与することにより使用することができる。
前記抗腫瘍剤、前記医薬組成物の投与方法としては、特に制限はなく、前記医薬組成物の剤型等に応じて適宜選択することができ、例えば、経口投与、注射による投与、直腸投与などが挙げられる。
また、前記抗腫瘍剤、前記医薬組成物の投与量としては、特に制限はなく、投与対象である患者の年齢、体重、所望の効果の程度等に応じて適宜選択することができるが、例えば、成人1人への1日の投与あたり、有効成分である前記スルフォスチン関連化合物、その薬理学上許容され得る塩、及び/又はその水和物の量として、0.01〜800mg程度が好ましい。なお、連投を必要とする場合には、1日あたりの使用量を抑えることが望ましい。
また、前記抗腫瘍剤、前記医薬組成物の投与時期としても、目的に応じて適宜選択することができる。
なお、前記抗腫瘍剤、前記医薬組成物の投与対象動物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ヒト、マウス、ラット、ウシ、ブタ、サルなどが挙げられる。
[効果]
本発明の抗腫瘍剤、及び本発明の医薬組成物は、体内での腫瘍細胞の増殖を特異的かつ効果的に阻害することができ、副作用が少なく、安全性が高いので、各種悪性腫瘍の治療剤として、中でも、特に大腸癌の治療剤として有用である。
また、前記抗腫瘍剤、前記医薬組成物は、「体内(in vivo)」での腫瘍細胞の増殖を特異的かつ効果的に阻害する(実験例1〜3参照、後述)一方で、「体外(in vitro)」での腫瘍細胞の増殖は阻害しない(実験例5参照、後述)。このことから、前記抗腫瘍剤、前記医薬組成物は、従来の抗腫瘍剤とは異なる、全く新しいメカニズムにより、体内での腫瘍細胞の増殖を阻害できる作用を有していると考えられる。したがって、前記抗腫瘍剤、前記医薬組成物によれば、効果に優れ、かつ安全性にも優れた、新しい癌治療を提供できることが期待される。
以下に、本発明の実施例(薬理実験及び製剤例)を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
なお、本実施例において、「スルフォスチン」としては前記構造式(II)で表されるスルフォスチンを用いた。該スルフォスチンは、Akiyama Tら,J Antibiot(Tokyo).2001 Sep;54(9):744−6や、Abe Mら,J Nat Prod.2004 Jun;67(6):999−1004等を参照し、ストレプトミセス属に属する微生物を培養することにより、或いは合成により得たものを使用した。「PT−100」は、Mol.Cancer Ther.,Vol.4,p351,2005等を参照し、合成したものを使用した。「フルツロン」(一般名:ドキシフルリジン)は、日本ロシュ株式会社から入手したものを使用した。
また、本実施例において、「抑制率」は下記式に基づき算出した。
[式]
抑制率(%)=(1−投与群の腫瘍重量/対照群の腫瘍重量)×100
(実験例1:Colon26に対する抗腫瘍作用)
BALB/cAnNCrjマウスの雌6週齢を試験に供した。群構成は6群構成で、第1群には溶媒である生理食塩水、第2群にはスルフォスチンの200mg/kg、第3群にはスルフォスチンの50mg/kg、第4群にはPT−100の200mg/kg、第5群にはPT−100の50mg/kg、第6群にはフルツロンの30mg/kgを設定した。動物数は、第1群(対照群)は8匹、第2群〜第6群(薬剤投与群)は各6匹とした。
Day0に、Colon26大腸癌細胞2×10個をマウスの鼠蹊部に移植した。スルフォスチン、及びPT−100は、day1〜6、8〜13、15〜20、22〜27に、前記各用量を1日1回、腹腔内に投与した。フルツロンは、同様な投与日程で、経口で投与した。スルフォスチン、及びPT−100は生理食塩水で、フルツロンは0.5%カルボキシメチルセルロースナトリウムで懸濁させてから生理食塩水で、目的の濃度に調整した。Day28に腫瘍を採りだし、重量を測定して、各薬剤の効果の判定を行った。また、各薬剤投与中のマウスの体重変化、及び投与後のマウスの脱毛の様子を観察し、副作用の有無を確認した。
結果を図1〜4に示した。
スルフォスチン(Sulphostin)は、200、50mg/kgの投与量で、対照群(Control)に対し、それぞれ抑制率91.7%、87.8%(有意差P<0.001、P<0.001)の強い抗腫瘍効果を示し、また、200、50mg/kgでそれぞれ6匹中2匹の腫瘍が退縮した。また、PT−100は、200、50mg/kgの投与量でそれぞれ抑制率62.3%、66.7%(有意差P<0.001、P<0.001)の抗腫瘍効果を示したが、腫瘍退縮は示さなかった。また、既存薬であるフルツロン(Fultulon)についても、30mg/kgの投与量で抑制率56.9%(有意差P<0.05)の抗腫瘍効果を示したが、腫瘍退縮は示さなかった(図1〜2)。
また、スルフォスチンの連続投与による体重減少は、200、50mg/kgのいずれの投与量においても認められなかったが、PT−100の200mg/kgでは、強い体重減少が認められた(図3)。
また、スルフォスチンの連続投与による脱毛は、200、50mg/kgのいずれの投与量においてもほとんど認められなかったが、PT−100の200、50mg/kgの投与量では、全身極度の脱毛が認められた(図4)。
これらの結果から、スルフォスチンは、PT−100やフルツロンに比べ、腫瘍退縮を起こすほどの強い抗腫瘍作用を有していながら、副作用である体重減少、脱毛を示さないことが明らかとなった。
(実験例2:増殖の進行したColon26に対する抗腫瘍作用)
BALB/cAnNCrjマウスの雌6週齢を試験に供した。群構成は6群構成で、第1群には溶媒である生理食塩水、第2群にはスルフォスチンの50mg/kg、第3群にはスルフォスチンの3.1mg/kg、第4群にはPT−100の50mg/kg、第5群にはPT−100の3.1mg/kg、第6群にはフルツロンの30mg/kgを設定した。動物数は、第1群(対照群)は7匹、第2群〜第6群(薬剤投与群)は各5匹とした。
Day0に、Colon26大腸癌細胞2×10個をマウスの鼠蹊部に移植した。各薬剤は、移植癌細胞群が増殖していると考えられる10日後より投与を開始した。スルフォスチン、及びPT−100は、day10〜18、20〜25に、前記各用量を1日1回、腹腔内に投与した。フルツロンは、同様な投与日程で、経口で投与した。スルフォスチン、及びPT−100は生理食塩水で、フルツロンは0.5%カルボキシメチルセルロースナトリウムで懸濁させてから生理食塩水で、目的の濃度に調整した。Day28に腫瘍を採りだし、重量を測定して、効果の判定を行った。また、各薬剤投与中のマウスの体重変化、及び脱毛の様子を観察し、副作用の有無を確認した。
結果を図5〜6に示した。
スルフォスチン(Sulphostin)の50、3.1mg/kgの投与群では、腫瘍重量が、対照群(Control)に対し、それぞれ87.3、66.2%(有意差P<0.001、P<0.001)の抑制率を示し、強い抗腫瘍効果を示した。PT−100は、50、3.1mg/kgの投与量で、腫瘍重量が、対照群に対し、それぞれ70.8、51.5%(有意差P<0.001、P<0.001)の抑制率を示したが、スルフォスチンの抗腫瘍効果に比べ、弱かった。また、既存薬であるフルツロン(Fultulon)30mg/kgの投与群では、腫瘍重量が、対照群に対し、47.0%の抑制率を示した(図5)。
また、スルフォスチンの連続投与における体重減少は認められなかったが、PT−100の50mg/kg投与群では、体重減少及び脱毛が認められた(図6)。
これらのことより、腫瘍が増殖成長した段階(10日目)からのスルフォスチンの投与は、宿主の抗腫瘍免疫を調節して、抗腫瘍効果を示す可能性が明らかとなった。
なお、対照群、PT−100 3.1mg/kg投与群、及びフルツロン 30mg/kg投与群における体重増加(2〜4g)は、腫瘍重量の増加(2〜4g)を表していると考えられる(図6)。
(実験例3:B16−BL6に対する抗腫瘍作用)
C57BL/6NCrjマウスの雌5週齢を試験に供した。群構成は3群構成で、第1群には溶媒である生理食塩水、第2群にはスルフォスチンの200mg/kg、第3群にはスルフォスチンの50mg/kgを設定した。動物数は、第1群(対照群)は7匹、第2〜3群(薬剤投与群)は各5匹とした。
Day0に、B16−BL6メラノーマ細胞2×10個をマウスの鼠蹊部に移植した。スルフォスチンは、移植24時間後より、day1〜5、7〜12、14〜19に、前記各用量を1日1回、腹腔内に投与した。スルフォスチンは生理食塩水で目的の濃度に調整した。day21に腫瘍を採りだし、重量を測定して、効果の判定を行った。
結果を図7に示した。
スルフォスチン(Sulphostin)は、200、50mg/kgの投与量において、対照群(Control)に対して、それぞれ抑制率51.7、53.3%の強い抗腫瘍効果を示した(図7)。
(実験例4:マウスに対する毒性試験)
ICRマウス(Crj:CD−1)の雌性4週齢を試験に供した。群構成は6群構成で、第1群には溶媒である生理食塩液、第2群にはスルフォスチンの50mg/kg、第3群にはスルフォスチンの25mg/kg、第4群にはPT−100の50mg/kg、第5群にはPT−100の25mg/kg、第6群にはPT−100の12.5mg/kg、第7群にはPT−100の6.3mg/kgを設定した。なお、前記各用量はそれぞれ1回あたりの投与量を示す。動物数は、各群3匹とした。投与は腹腔内に、1日2回、10日間連続で行い、適時に体重を測定、経過観察をした。また、投与開始から19日目に、各マウスを麻酔下で解剖して、所見を調べた。
体重変化を図8に、臓器重量(mg)を表1に示した。
スルフォスチンは、50、25mg/kgの投与群で、体重減少を示さず、経過観察及び解剖所見においても異常を示さなかった。一方、PT−100の50、25mg/kgの投与群では、強い体重減少を起こした。また、経過観察の結果、PT−100の50、25、12.5mg/kgの投与群では、耳の発赤が起こり、先端部が壊死、脱落した。また、解剖所見の結果、PT−100の50mg/kgの投与群では、胸腺が対照群の55%萎縮し、12.5mg/kgの投与群では、肝臓が1.4倍、脾臓も1.7倍に肥大していた(図8、表1)。
これらの結果から、スルフォスチンは連続投与においても副作用を示さず、薬剤として安全性を有するものであることが確認された。
(実験例5:細胞毒性試験)
インビトロにおける、スルフォスチンの腫瘍細胞に対する増殖阻害活性を調べた。培養液は10%FCS添加RPMI1640培地を用い、37℃、5%CO−air中で培養した。EL−4 mouse thymoma(マウス胸腺腫細胞)、Colon−26 mouse colon cancer(マウス大腸癌細胞)、及びB16−BL6 mouse melanoma(マウスメラノーマ細胞)を、それぞれ1×10個/ウェルで2日間培養し、MTT法により細胞数を測定した。即ち、MTT(0.4%、10μl)を細胞培養液に添加し、4時間培養後、更に20%Sodium dodecyl sulphate(SDS)を100μl添加して、マイクロプレートリーダーで570、690nmの吸収を測定した。スルフォスチンは、各腫瘍細胞培養開始と同時に添加した。
それぞれの細胞のIC50値を表2に示した。
表2の結果、スルフォスチンは、マウス腫瘍由来培養細胞、EL4、Colon26及びB16−BL6に対するIC50が100μg/ml以上であったことから、インビトロでの細胞毒性は認められなかった。
(製剤例1:静脈注入用製剤の製造)
スルフォスチンを30%(W/V)ポリエチレングリコール400を含む生理食塩水に溶解して0.05%溶液を調整し、滅菌濾過して、バイアル1個当たり15mgのスルフォスチンを含有する静脈注入用製剤を製造した。
(製剤例2:錠剤の製造)
スルフォスチン30質量部、結晶乳糖120質量部、結晶セルロース147質量部、及びステアリン酸マグネシウム3質量部をV型混合機で混合した後、打錠して1錠300mgの錠剤を得た。
本発明の抗腫瘍剤、及び本発明の医薬組成物は、体内(in vivo)での腫瘍細胞の増殖を特異的かつ効果的に阻害することができ、副作用が少なく、安全性が高いので、各種悪性腫瘍、中でも、特に大腸癌の治療剤として有用である。
図1は、大腸癌細胞を移植したマウスに対する各薬剤の抗腫瘍作用を示す写真である。各マウスから移植後28日目に採取したColon26腫瘍塊を示す。 図2は、大腸癌細胞を移植したマウスに対する各薬剤の抗腫瘍作用を示すグラフである。各マウスから移植後28日目に採取したColon26腫瘍塊の、各群ごとの平均重量を示す。バーは標準偏差を示す。 図3は、大腸癌細胞を移植したマウスに対する各薬剤投与によるマウスの体重の変化を示すグラフである。バーは標準偏差を示す。PT−100投与群では、体重減少がみられる。 図4は、大腸癌細胞を移植したマウスに対する各薬剤の投与によるマウスの脱毛の様子を示す写真である。 図5は、大腸癌細胞の移植後10日目から各薬剤を投与した場合の、移植後28日目(薬剤投与後18日目)の各薬剤の抗腫瘍作用を示すグラフである。各マウスから採取したColon26腫瘍塊の、各群ごとの平均重量を示す。バーは標準偏差を示す。 図6は、大腸癌細胞の移植後10日目から各薬剤を投与した場合の、各薬剤投与によるマウスの体重の変化を示すグラフである。バーは標準偏差を示す。 図7は、メラノーマ細胞を移植したマウスに対するスルフォスチンの抗腫瘍作用を示すグラフである。移植後28日目に各マウスから採取したB16−BL6腫瘍塊の、各群ごとの平均重量を示す。バーは標準偏差を示す。 図8は、正常なマウスへの各薬剤の投与によるマウスの体重変化を示すグラフである。なお、図6中に記載した各用量(mg/kg)は1回あたりの投与量であり、1日あたりの投与量はこの2倍である。バーは標準偏差を示す。

Claims (4)

  1. 下記一般式(I)で表されるスルフォスチン関連化合物、その薬理学上許容され得る塩、及びその水和物の少なくともいずれかを有効成分とすることを特徴とする抗腫瘍剤。
    ただし、前記一般式(I)中、nは1〜3の整数を表す。
  2. 下記構造式(II)で表されるスルフォスチンを有効成分とする請求項1に記載の抗腫瘍剤。
  3. 請求項1から2のいずれかに記載の抗腫瘍剤を含むことを特徴とする医薬組成物。
  4. 大腸癌治療用医薬組成物である請求項3に記載の医薬組成物。
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