JP2009014277A - 空気調和装置の室内ユニット - Google Patents

空気調和装置の室内ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2009014277A
JP2009014277A JP2007177082A JP2007177082A JP2009014277A JP 2009014277 A JP2009014277 A JP 2009014277A JP 2007177082 A JP2007177082 A JP 2007177082A JP 2007177082 A JP2007177082 A JP 2007177082A JP 2009014277 A JP2009014277 A JP 2009014277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
unit
holding
suction
dust removal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007177082A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Sakashita
朗彦 坂下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2007177082A priority Critical patent/JP2009014277A/ja
Publication of JP2009014277A publication Critical patent/JP2009014277A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】昇降機構によって吸込グリルと塵埃除去ユニットとが一体で昇降される空気調和装置の室内ユニットにおいて、下降させた吸込グリルを吸込口を覆う位置に戻す際に、塵埃除去ユニットと移動機構とを一定の位置で確実に係合させる。
【解決手段】吸込グリル(29)に、昇降機構(45)によって昇降させる際に塵埃除去ユニット(42)を一定の保持位置に保持すると共に、保持位置から取り外された塵埃除去ユニット(42)を取り付ける際に塵埃除去ユニット(42)を保持位置に案内する位置保持機構(71)を設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、フィルタから塵埃を除去する機能を備える空気調和装置の室内ユニットに関するものである。
従来より、空気調和装置の室内ユニットにおいて、フィルタから塵埃を除去する機能を有するものが知られている。この種の室内ユニットが、特許文献1に開示されている。
具体的に、特許文献1には、ブラシ部及びダストボックスを移動機構によって移動させることによって、エアフィルタから塵埃を除去する室内ユニットが開示されている。移動機構は、駆動モータによって回転する駆動スクリューと、駆動スクリューに螺合された割ナットとから構成されている。割ナットは、ダストボックスに嵌め合わされている。また、ダストボックスは、吸込グリルに設けられたガイドレールに設置されている。移動機構は、駆動スクリューを回転させて割ナットを移動させることで、ブラシ部及びダストボックスをガイドレールに沿って移動させるように構成されている。
また、この室内ユニットには、吸込グリルを昇降させるための昇降部が設けられている。この室内ユニットでは、吸込グリルと共に、ガイドレールに設置されたダストボックスや、エアフィルタも昇降部によって昇降される。使用者は、吸込グリルと共に下降させたダストボックスを吸込グリルから取り外して、ダストボックスの清掃を行うことができる。
ところで、この室内ユニットでは、使用者によって吸込グリルから取り外されたダストボックスが、ガイドレールの任意の位置に取り付けられるので、ダストボックスの取付位置が、取り外す前の位置と同じにならない場合がある。このため、この室内ユニットでは、特許文献1の図5に示すように、ダストボックスの側面を上方に向かって広がるように形成することで、塵埃除去ユニットを上昇させるときに割ナットの位置とダストボックスの位置とのずれが解消されるようにしている。
特開2007−40689号公報
しかしながら、従来の空気調和装置の室内ユニットでは、フィルタから塵埃を除去する除去手段と、除去手段によってフィルタから除去された塵埃を貯留する貯留容器とを有する塵埃除去ユニットの位置が、吸込グリルから取り外す前と、吸込グリルへ戻した後で大きく異なる場合に、塵埃除去ユニットが移動機構に係合しないという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、昇降機構によって吸込グリルと塵埃除去ユニットとが一体で昇降される空気調和装置の室内ユニットにおいて、下降させた吸込グリルを吸込口を覆う位置に戻す際に、塵埃除去ユニットと移動機構とを一定の位置で確実に係合させることにある。
第1の発明は、吸込口(22)と吹出口(23)とが形成されたケーシング(34)と、
上記ケーシング(34)内に設置されて上記吸込口(22)から流入した空気中の塵埃を捕捉するフィルタ(41)とを備える空気調和装置の室内ユニット(13)を対象とする。
そして、この室内ユニット(13)は、上記フィルタ(41)から塵埃を除去する除去手段(50)と、該除去手段(50)によってフィルタ(41)から除去された塵埃を貯留する貯留容器(51)とを有する塵埃除去ユニット(42)と、上記除去手段(50)によって上記フィルタ(41)の塵埃が除去されるように該塵埃除去ユニット(42)を移動させる移動機構(55)と、上記塵埃除去ユニット(42)が着脱自在に形成されて、上記ケーシング(34)に対して上記吸込口(22)を覆うように設けられる吸込グリル(29)と、上記吸込グリル(29)及び上記塵埃除去ユニット(42)を一体で昇降させる昇降機構(45)とを備え、上記塵埃除去ユニット(42)及び移動機構(55)は、該移動機構(55)が塵埃除去ユニット(42)を移動させるときには互いに係合して、上記昇降機構(45)によって塵埃除去ユニット(42)を下降させるときには分離するように構成され、上記吸込グリル(29)は、上記昇降機構(45)によって昇降させる際に上記塵埃除去ユニット(42)を一定の保持位置に保持すると共に、該保持位置から取り外された塵埃除去ユニット(42)を取り付ける際に塵埃除去ユニット(42)を保持位置に案内する位置保持機構(71)を備えている。
第1の発明では、例えば塵埃除去ユニット(42)の貯留容器(51)の清掃を行う場合に、塵埃除去ユニット(42)と吸込グリル(29)とが一体で昇降される。塵埃除去ユニット(42)の昇降では、塵埃除去ユニット(42)が、位置保持機構(71)によって吸込グリル(29)における一定の保持位置に保持された状態で下降させられる。そして、塵埃除去ユニット(42)が使用者によって取り外されて清掃された後に、塵埃除去ユニット(42)が吸込グリル(29)に取り付けられる。塵埃除去ユニット(42)は、位置保持機構(71)によって保持位置に案内されて、保持位置に取り付けられる。そして、塵埃除去ユニット(42)は、位置保持機構(71)によって吸込グリル(29)における一定の保持位置に保持された状態で上昇される。この第1の発明では、昇降の過程で塵埃除去ユニット(42)の位置が一定に保持されると共に、使用者による着脱においても塵埃除去ユニット(42)の位置が変わらない。このため、吸込グリル(29)を上昇させて吸込口(22)を覆う元の位置に戻すときの塵埃除去ユニット(42)の位置は、吸込グリル(29)を下降させる前と常に同じになる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記移動機構(55)が、上記フィルタ(41)の塵埃を除去する動作の終了時に上記塵埃除去ユニット(42)を上記保持位置に停止させるように構成されている。
第2の発明では、フィルタ(41)の塵埃の除去が終了すると、塵埃除去ユニット(42)が、位置保持機構(71)によって保持される保持位置に停止される。このため、塵埃除去ユニット(42)を下降させるときには、塵埃除去ユニット(42)を保持位置に合わせて移動させる必要がなく、塵埃除去ユニット(42)をそのまま下降させることが可能である。
第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、上記位置保持機構(71)が、下降させられた吸込グリル(29)が吸込口(22)を覆う位置に戻ると該塵埃除去ユニット(42)の保持を解除するように構成されている。
第3の発明では、下降させられた吸込グリル(29)が吸込口(22)を覆う元の位置に戻ると、位置保持機構(71)による塵埃除去ユニット(42)の保持が解除される。また、吸込グリル(29)が元の位置に戻ると、塵埃除去ユニット(42)は移動機構(55)と係合する。すなわち、この第3の発明では、吸込グリル(29)が元の位置に戻ると、塵埃除去ユニット(42)は移動機構(55)によって移動可能な状態になる。
第4の発明は、上記3の発明において、上記位置保持機構(71)が、上記塵埃除去ユニット(42)を保持する第1の位置と該塵埃除去ユニット(42)の保持を解除する第2の位置との間で移動可能に設けられた可動部材(73)を備え、下降させられた吸込グリル(29)が吸込口(22)を覆う位置に戻るときに、該可動部材(73)が上記ケーシング(34)に押されることによって上記第1の位置から第2の位置へ移動するように構成されている。
第4の発明では、吸込グリル(29)が下降させられている状態では、可動部材(73)が第1の位置に位置しており、塵埃除去ユニット(42)が位置保持機構(71)によって保持されている。そして、この状態から吸込グリル(29)を上昇させて元の位置に戻すと、可動部材(73)がケーシング(34)に押されて、第1の位置から第2の位置に移動する。可動部材(73)が第1の位置から第2の位置に移動すると、塵埃除去ユニット(42)の保持が解除される。この第4の発明では、吸込グリル(29)が元の位置に戻るときの移動に伴う力を利用して、可動部材(73)を第1の位置から第2の位置へ移動させている。
第5の発明は、上記第4の発明において、上記位置保持機構(71)が、上記可動部材(73)を上記第1の位置側に付勢するバネ部材(20)を備え、上記吸込グリル(29)を下降させる際に該可動部材(73)が上記ケーシング(34)から離れる過程で、該バネ部材(20)が可動部材(73)を該第1の位置へ移動させるように構成されている。
第5の発明では、吸込グリル(29)が吸込口(22)を覆う位置にあるときには、可動部材(73)には第1の位置側へのバネ部材(20)の付勢力が作用しているが、可動部材(73)はケーシング(34)によって第2の位置に保持されている。そして、吸込グリル(29)を下降させると、可動部材(73)がケーシング(34)から離れてゆくので、その過程でバネ部材(20)が可動部材(73)を第2の位置から第1の位置へ移動させる。この第5の発明では、バネ部材(20)の付勢力を利用して、可動部材(73)を第2の位置から第1の位置へ移動させるようにしている。
第6の発明は、上記第1乃至第5の何れか1つの発明において、上記吸込グリル(29)では、上記保持位置が上記吸込口(22)に連通するグリル部(29a)の外側の領域に位置している。
第6の発明では、位置保持機構(71)が塵埃除去ユニット(42)を保持する保持位置が、グリル部(29a)の外側の領域である。このため、吸込グリル(29)を元の位置に戻した後に塵埃除去ユニット(42)を移動させない限りは、塵埃除去ユニット(42)はグリル部(29a)の外側の領域に位置しており、グリル部(29a)から吸い込まれる空気の流れを阻害することがない。
本発明では、昇降の際に塵埃除去ユニット(42)の位置を一定に保つと共に、取り外された塵埃除去ユニット(42)を取り外す前と同じ位置に案内する位置保持機構(71)が吸込グリル(29)に設けられているので、吸込グリル(29)を上昇させて吸込口(22)を覆う元の位置に戻すときの塵埃除去ユニット(42)の位置が、吸込グリル(29)を下降させる前と常に同じになる。つまり、塵埃除去ユニット(42)は、下降の際に移動機構(55)と分離したときの位置に常に戻ってくる。従って、下降させた吸込グリル(29)を吸込口(22)を覆う位置に戻す際に、塵埃除去ユニット(42)と移動機構(55)とを一定の位置で確実に係合させることができる。
また、上記第3の発明によれば、吸込グリル(29)が元の位置に戻ると、位置保持機構(71)が塵埃除去ユニット(42)の保持を解除するので、塵埃除去ユニット(42)は移動機構(55)によって移動可能な状態になる。このため、吸込グリル(29)を元の位置に戻したときに、塵埃除去ユニット(42)が保持されたままになっていることが原因で塵埃除去ユニット(42)が移動不能になることがなく、吸込グリル(29)が吸込口(22)を覆う位置にある状態では、常にフィルタ(41)の清掃を実行可能な状態になる。
また、上記第4の発明によれば、吸込グリル(29)が元の位置に戻るときの移動に伴う力を利用して、可動部材(73)を第1の位置から第2の位置へ移動させている。このため、塵埃除去ユニット(42)の保持の解除するための構成として、位置保持機構(71)の駆動用の駆動源(モータなど)を別途に必要としないので、室内ユニット(13)の構成を簡素化することができる。
また、上記第5の発明によれば、バネ部材(20)の付勢力を利用して、可動部材(73)を第2の位置から第1の位置へ移動させるようにしている。このため、塵埃除去ユニット(42)を保持する状態へ移行させるための構成として、位置保持機構(71)の駆動用の駆動源(モータなど)を別途に必要としないので、室内ユニット(13)の構成を簡素化することができる。
また、上記第6の発明では、昇降の際に塵埃除去ユニット(42)を保持する保持位置をグリル部(29a)の外側の領域にしているので、吸込グリル(29)を元の位置に戻した後に塵埃除去ユニット(42)を移動させない限りは、塵埃除去ユニット(42)が、グリル部(29a)から吸い込まれる空気の流れを阻害することがない。このため、塵埃除去ユニット(42)が原因で吸込空気の圧力損失が増加することを抑制することができるので、空気調和装置(10)の運転効率が低下することを抑制することができる。
なお、上記第2の発明のように、フィルタ(41)の塵埃の除去の終了時に塵埃除去ユニット(42)を保持位置に停止させるようにすると、塵埃除去ユニット(42)は常にグリル部(29a)の外側の領域に位置することになるので、さらに空気調和装置(10)の運転効率の低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態は、本発明に係る室内ユニット(13)を備える空気調和装置(10)である。この空気調和装置(10)では、室内ユニット(13)が室内空間の天井に設置される天井設置型に構成されている。なお、以下では、先ず本実施形態に係る空気調和装置(10)について説明し、次に本発明に係る室内ユニット(13)について説明する。
本実施形態に係る空気調和装置(10)は、図1に示すように、室外ユニット(11)と室内ユニット(13)とを備えている。室外ユニット(11)には、圧縮機(30)、室外熱交換器(35)、膨張弁(36)、四路切換弁(28)及び室外ファン(12)が設けられている。室内ユニット(13)には、室内熱交換器(37)及び室内ファン(39)が設けられている。
室外ユニット(11)において、圧縮機(30)の吐出側は、四路切換弁(28)の第1ポート(P1)に接続されている。圧縮機(30)の吸入側は、四路切換弁(28)の第3ポート(P3)に接続されている。
室外熱交換器(35)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器として構成されている。室外熱交換器(35)の一端は、四路切換弁(28)の第4ポート(P4)に接続されている。室外熱交換器(35)の他端は、液側閉鎖弁(15)に接続されている。
室外ファン(12)は、室外熱交換器(35)の近傍に設けられている。室外熱交換器(35)では、室外ファン(12)によって送られる室外空気と冷媒との間で熱交換が行われる。室外熱交換器(35)と液側閉鎖弁(15)との間には、開度可変の膨張弁(36)が設けられている。また、四路切換弁(28)の第2ポート(P2)はガス側閉鎖弁(16)に接続されている。
四路切換弁(28)は、第1ポート(P1)と第2ポート(P2)が互いに連通して第3ポート(P3)と第4ポート(P4)が互いに連通する第1状態(図1に実線で示す状態)と、第1ポート(P1)と第4ポート(P4)が互いに連通して第2ポート(P2)と第3ポート(P3)が互いに連通する第2状態(図1に破線で示す状態)とが切り換え可能となっている。
この空気調和装置(10)では、空調運転として暖房運転と冷房運転とが選択的に行われる。暖房運転時には、四路切換弁(28)が第1状態に設定される。暖房運転中の冷媒回路(18)では、室内熱交換器(37)が凝縮器として動作し、室外熱交換器(35)が蒸発器として動作することによって、蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。一方、冷房運転時には、四路切換弁(28)が第2状態に設定される。冷房運転中の冷媒回路(18)では、室外熱交換器(35)が凝縮器として動作し、室内熱交換器(37)が蒸発器として動作することによって、蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。
《室内ユニットの構成》
本発明に係る室内ユニット(13)は、図2に示すように、ケーシング本体(26)と化粧パネル(27)とを有するケーシング(34)を備えている。ケーシング(34)内には、室内熱交換器(37)、室内ファン(39)、ドレンパン(40)、フィルタ(41)、塵埃除去ユニット(42)、及び移動機構(55)が設けられている。
ケーシング本体(26)は、下側が開放された略直方体の箱状に形成されている。ケーシング本体(26)の内面には、断熱材(17)が積層されている。ケーシング本体(26)は、その下部が天井板(31)の開口に挿通する状態で設置される。
化粧パネル(27)は、矩形の板状に形成されている。化粧パネル(27)の平面形状は、ケーシング本体(26)の平面形状よりも一回り大きくなっている。化粧パネル(27)は、シール部材(19)を間に挟んだ状態でケーシング本体(26)の下側を覆うように取り付けられる。化粧パネル(27)がケーシング本体(26)に取り付けられた状態では、化粧パネル(27)が室内に露出する。
図3に示すように、化粧パネル(27)には、1つの吸込口(22)と4つの吹出口(23,23,…)とが形成されている。すなわち、ケーシング(34)の下面に、1つの吸込口(22)と4つの吹出口(23,23,…)とが開口している。
吸込口(22)は、化粧パネル(27)の中央部において矩形状に形成されている。化粧パネル(27)では、吸込口(22)を形成する内面から板状部(27a)が突出している。化粧パネル(27)には、中央部にスリット状のグリル部(29a)が形成された吸込グリル(29)が、吸込口(22)を覆うように設けられている。
各吹出口(23)は、細長い矩形状に形成されている。各吹出口(23)は、化粧パネル(27)の各辺に沿って1つずつ設けられている。化粧パネル(27)では、吸込口(22)の四方を囲むように吹出口(23)が配置されている。
フィルタ(41)は、四角形に形成された網状のシートである。フィルタ(41)は、吸込グリル(29)に対して着脱自在に設けられている(図示省略)。フィルタ(41)は、吸込グリル(29)の上面に沿って、グリル部(29a)全体を覆うように設けられている。
室内ファン(39)は、いわゆるターボファンである。室内ファン(39)は、ケーシング本体(26)の真ん中付近に配置され、吸込口(22)の上側に位置している。室内ファン(39)は、ファンモータ(39a)と羽根車(39b)とを備えている。ファンモータ(39a)は、ケーシング本体(26)の天板に固定されている。羽根車(39b)は、ファンモータ(39a)の回転軸に連結されている。室内ファン(39)の下側には、吸込口(22)に連通するベルマウス(25)が設けられている。室内ファン(39)は、ベルマウス(25)を介して下側から吸い込んだ空気を周方向へ吹き出すように構成されている。
室内熱交換器(37)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。室内熱交換器(37)は、平面視でロ字状に形成され、室内ファン(39)の周囲を囲うように配置されている。室内熱交換器(37)では、室内ファン(39)によって送られる室内空気と冷媒との間で熱交換が行われる。
ドレンパン(40)は、室内熱交換器(37)の下側に設けられている。ドレンパン(40)は、室内熱交換器(37)において空気中の水分が凝縮して生じるドレン水を受けるためのものである。ドレンパン(40)には、ドレン水を排水するためのドレンポンプが設けられている(図示省略)。ドレンパン(40)は、ドレンポンプを設置した箇所にドレン水が集まるように勾配がつけられている。
本実施形態の室内ユニット(13)には、フィルタ(41)の清掃を自動的に行う、いわゆるお掃除機能が設けられている。フィルタ(41)の清掃には、塵埃除去ユニット(42)と移動機構(55)とが用いられる。塵埃除去ユニット(42)と移動機構(55)とは、フィルタ(41)と共に、吸込グリル(29)とベルマウス(25)の間に配置されている。この室内ユニット(13)では、移動機構(55)によって塵埃除去ユニット(42)を移動させることによってフィルタ(41)の清掃が行われる。
具体的に、塵埃除去ユニット(42)は、回転ブラシ(50)と貯留容器(51)とを備えている。回転ブラシ(50)は、除去手段(50)を構成している。回転ブラシ(50)は、貯留容器(51)に収容されている。
貯留容器(51)は、図4及び図5に示すように、直方体状の容器である。貯留容器(51)では、長手方向に延びる長手側面部(61)の両方に、フィルタ(41)を挿通させるための挿通孔(61a)が形成されている。挿通孔(61a)は、細長の矩形状に形成され、その高さがフィルタ(41)の厚みよりも大きくなっている。また、貯留容器(51)の上面部(62)には、後述する突起部材(67)が嵌り込む嵌合穴(62a)が、長手方向の中央部に形成されている。嵌合穴(62a)と突起部材(67)とは、互いに係合し合う一対の係合部を構成している。
貯留容器(51)には、貯留容器(51)を支持するための支持部材(65)が設けられている。支持部材(65)は、短手方向に延びる各短手側面部(63)に2本ずつ設けられている。各短手側面部(63)では、貯留容器(51)の短手方向における両端の下部に支持部材(65)がそれぞれ連結されている。各支持部材(65)は、短手側面部(63)から貯留容器(51)の長手方向に突出している。貯留容器(51)は、支持部材(65)を介して後述するガイドレール(66)に支持されている。支持部材(65)の下面には、後述するガイドレール(66)が嵌り込む嵌合溝が形成されている(図示省略)。
回転ブラシ(50)は、棒状に形成された基部の外周面に植毛を施したものである。回転ブラシ(50)の長さは、フィルタ(41)の幅とほぼ同じかフィルタ(41)の幅よりも幾分長くなっている。回転ブラシ(50)は、基部の両端が貯留容器(51)の短手側面部(63)に回転自在に取り付けられている。回転ブラシ(50)は、フィルタ(41)の下面に植毛の先端が接触する高さに設けられている。
塵埃除去ユニット(42)は、吸込グリル(29)の上面において、貯留容器(51)の長手方向が吸込グリル(29)の一辺に沿うように設けられる。塵埃除去ユニット(42)は、吸込グリル(29)に対して着脱自在になっている。塵埃除去ユニット(42)は、貯留容器(51)の挿通孔(61a)にフィルタ(41)を挿通させた状態で設けられる。
移動機構(55)は、駆動プーリ(56)と、従動プーリ(57)と、伝動ベルト(58)と、ガイドレール(66)と、駆動モータ(59)とを備えている。
駆動プーリ(56)は、フィルタ(41)の一端側(図4における右端側)に配置されている。従動プーリ(57)は、フィルタ(41)の他端側(図4における左端側)に配置されている。駆動プーリ(56)と従動プーリ(57)とは、貯留容器(51)の長手方向におけるフィルタ(41)の中央の位置において、フィルタ(41)を挟んで向かい合う姿勢で配置されている。駆動プーリ(56)には、駆動モータ(59)が連結されている。
伝動ベルト(58)は、駆動プーリ(56)と従動プーリ(57)に架け渡されて、フィルタ(41)の中央部の上方を横断するように配置されている。伝動ベルト(58)は、内周面にコグが形成されたコグ付きベルトであって、そのコグが駆動プーリ(56)及び従動プーリ(57)の外周面に形成された溝に噛み合わされている。伝動ベルト(58)の外周面には、貯留容器(51)の嵌合穴(62a)に嵌り込む突起部材(67)が突設されている。
ガイドレール(66)は、吸込グリル(29)の上面に2本設けられている。2本のガイドレール(66)は、グリル部(29a)を挟むように配置されている。各ガイドレール(66)は、長手方向が伝動ベルト(58)の設置方向に沿うように設置されている。各ガイドレール(66)には、支持部材(65)の下面の嵌合溝が嵌り込む状態で、貯留容器(51)が載せられている。2本のガイドレール(66)は、貯留容器(51)の移動方向をガイドレール(66)の軸方向に規制している。
移動機構(55)では、突起部材(67)が貯留容器(51)の嵌合穴(62a)に嵌り込んだ状態で、伝動ベルト(58)を回転させて突起部材(67)を移動させることによって、貯留容器(51)が移動される。貯留容器(51)は、フィルタ(41)が挿通孔(61a)を挿通する状態で、ガイドレール(66)の軸方向にフィルタ(41)に沿って移動する。貯留容器(51)が移動すると、フィルタ(41)に対して回転ブラシ(50)が移動して、フィルタ(41)の下面の塵埃が回転ブラシ(50)によって掻き落とされる。
また、移動機構(55)には、リミットスイッチによって構成された第1スイッチ部(32)及び第2スイッチ部(33)が設けられている。第1スイッチ部(32)は、駆動プーリ(56)の外側の斜め上に配置されている。第2スイッチ部(33)は、従動プーリ(57)の外側の斜め上に配置されている。また、伝動ベルト(58)の外周面には、2つのスイッチ作動部(21a,21b)が突設されている。各スイッチ作動部(21)は、スイッチ部(32,33)に接触可能に形成されている。
一方のスイッチ作動部(21a)は、塵埃除去ユニット(42)がフィルタの一端側(駆動プーリ(56)側)に位置するときに第1スイッチ部(32)に接触する位置に形成されている。他方のスイッチ作動部(21b)は、塵埃除去ユニット(42)がフィルタの他端側(従動プーリ(57)側)における後述する保持位置に位置するときに第2スイッチ部(33)に接触する位置に形成されている。
移動機構(55)は、第1スイッチ部(32)にスイッチ作動部(21)が接触すると、駆動モータ(59)が停止して、駆動モータ(59)が停止前とは逆方向に回転にするように構成されている。第2スイッチ部(33)にスイッチ作動部(21)が接触すると、駆動モータ(59)が停止するように構成されている。
本実施形態の室内ユニット(13)では、吸込グリル(29)が昇降式となっている。室内ユニット(13)は、吸込グリル(29)の昇降のために昇降機構(45)を備えている。昇降機構(45)は、ケーシング(34)内に配置されている(図2においては図示省略)。
具体的に、昇降機構(45)は、図6に示すように、昇降用モータ(46)と、ワイヤ(47)と、昇降用プーリ(48)とを2つずつ備えている。吸込グリル(29)は、2本のワイヤ(47)によって吊り下げられた状態となっている。吸込グリル(29)では、対辺の中央部にワイヤ(47)の一端がそれぞれ連結されている。各ワイヤ(47)の他端は、対応する昇降用モータ(46)に連結されている。また、各ワイヤ(47)は、対応する昇降用プーリ(48)に掛けられている。
また、本実施形態の室内ユニット(13)では、塵埃除去ユニット(42)が吸込グリル(29)と一体で昇降機構(45)によって昇降するように構成されている。吸込グリル(29)には、位置保持機構(71)が設けられている。位置保持機構(71)は、取付部材(70)と可動部材(73)とバネ部材(74)とを備えている。取付部材(70)には、取付ガイド部(72)が設けられている。
具体的に、取付部材(70)は、細長い板状に形成されている。取付部材(70)には、取付ガイド部(72)が設けられている。取付ガイド部(72)は、取付部材(70)の上面から突出する、2つの壁状部(72a,72b)から構成されている。壁状部(72a,72b)間の距離は、塵埃除去ユニット(42)の底面部の幅と等しくなっている。壁状部(72a,72b)間には、塵埃除去ユニット(42)が取り付けられる。塵埃除去ユニット(42)は、一定の位置で着脱自在になっている。また、取付部材(70)には、後述する保持突起(75)が嵌り込む挿通孔(70a)が形成されている。
可動部材(73)は、折れ板状に形成されている。可動部材(73)には、折れ曲がり位置を境に、第1板状部(73a)及び第2板状部(73b)が形成されている。第1板状部(73a)と第2板状部(73b)とは、共に細長い平板状に形成され、長手方向の長さが等しく、短手方向の長さが第1板状部(73a)の方が長くなっている。可動部材(73)は、ピン部材(76)によって吸込グリル(29)の上面に回動自在に取り付けられている。可動部材(73)は、第2板状部(73b)の下面が吸込グリルの上面に近接する第1の位置と、第1板状部(73a)の下面が吸込グリル(29)の上面に近接する第2の位置との間で移動可能になっている。
第1板状部(73a)の上面には、取付部材(70)の挿通孔(70a)に嵌り込む保持突起(75)が突設されている。また、第1板状部(73a)の短手方向の端部には上側に折れ曲がった折曲部(73c)が形成されている。また、第2板状部(73b)の下面には、一端が吸込グリル(29)の上面に連結されたバネ部材(74)の他端が連結されている。バネ部材(74)が伸張していない状態では、可動部材(73)が第1の位置に位置している。
吸込グリル(29)では、塵埃除去ユニット(42)が取付部材(70)に取り付けられた状態で、ガイドレール(66)上に載せられている。この状態において、可動部材(73)が第1の位置に位置して保持突起(75)が取付部材(70)の挿通孔(70a)に嵌り込んでいるときには、図5(A)に示すように、塵埃除去ユニット(42)が位置保持機構(71)によって一定の保持位置に保持されている。
一方、可動部材(73)が第2の位置にあるときには、図5(B)に示すように、保持突起(75)が挿通孔(70a)から抜け出た状態になっており、位置保持機構(71)の塵埃除去ユニット(42)に対する保持が解除されている。なお、吸込グリル(29)が吸込口(22)を覆う位置にあるときには、可動部材(73)が折曲部(73c)の先端を化粧パネル(27)の板状部(27a)によって押されるので、バネ部材(74)が伸張して、可動部材(73)が第2の位置に位置している。
−移動機構の動作−
フィルタ(41)に付着した塵埃を除去するときの移動機構(55)の動作について説明する。
空調運転中には、吸込口(22)から吸い込んだ空気中の塵埃が、フィルタ(41)によって捕捉されてゆく。そして、フィルタ(41)の下面に捕捉された塵埃の量が多くなってくると、フィルタ(41)における空気抵抗が増大して空気調和装置(10)の効率が低下する。このため、この室内ユニット(13)では、空調運転の停止時にフィルタ(41)から塵埃を除去する除去動作が行われる。除去動作は、例えば前回の除去動作からの空気調和装置(10)の運転積算が所定の時間に達すると行われる。
なお、除去動作の前は、塵埃除去ユニット(42)が、位置保持機構(71)による塵埃除去ユニット(42)の保持は解除された状態で上記保持位置に位置している。この状態では、突起部材(67)が嵌合穴(62a)に嵌り込んでおり、移動機構(55)によって塵埃除去ユニット(42)を移動させることができる状態になっている。なお、塵埃除去ユニット(42)は、取付部材(70)に取り付けられており、取付部材(70)と共に移動する。また、第2スイッチ部(33)には、一方のスイッチ作動部(21b)が接触している。他方のスイッチ作動部(21a)は、伝動ベルト(58)の下側に位置している。
除去動作では、まず駆動モータ(59)が、図2の方向から室内ユニット(13)を見た場合の半時計回りに回転する。駆動モータ(59)が半時計回りに回転すると、伝動ベルト(58)が半時計回りに回転して、塵埃除去ユニット(42)が突起部材(67)と共に図2における右側へ移動する。フィルタ(41)の下面の塵埃は、塵埃除去ユニット(42)の移動に伴って回転ブラシ(50)によって掻き落とされてゆく。回転ブラシ(50)によって掻き落とされた塵埃は、貯留容器(51)によって捕捉される。駆動モータ(59)は、第1スイッチ部(32)にスイッチ作動部(21a)が接触すると停止する。塵埃除去ユニット(42)は、フィルタ(41)の他端側まで移動して停止する。
駆動モータ(59)は停止すると直ちに図2の方向から室内ユニット(13)を見た場合の時計回りに回転し始める。駆動モータ(59)が時計回りに回転すると、伝動ベルト(58)が時計回りに回転して、塵埃除去ユニット(42)が突起部材(67)と共に図2における左側へ移動する。駆動モータ(59)は、第2スイッチ部(33)にスイッチ作動部(21b)が接触すると停止する。この状態では、塵埃除去ユニット(42)が、除去動作の前の保持位置に戻っている。
−昇降機構の動作−
続いて、吸込グリル(29)及び塵埃除去ユニット(42)とを一体で昇降させるときの昇降機構(45)の動作について説明する。昇降機構(45)は、例えばリモコンからの指令によって動作するように構成されている。
なお、この実施形態の空気調和装置(10)には、貯留容器(51)内の塵埃の量を検知するための検知センサが設けられている。検知センサは、例えば貯留容器(51)の重量を計測することによって貯留容器(51)内の塵埃の量を検知する。この空気調和装置(10)は、検知センサの値が所定値以上になると、貯留容器(51)内の清掃が必要であることを例えばリモコンに表示するように構成されている。使用者は、リモコンの表示に従って昇降機構(45)に指令を出す。
昇降機構(45)では、リモコンから吸込グリル(29)を下降させるという内容の指令を受けると、ワイヤ(47)が巻き出されるように昇降用モータ(46)が回転する。吸込グリル(29)及び塵埃除去ユニット(42)は、昇降用モータ(46)の回転に伴って下降してゆく。その際、貯留容器(51)の嵌合穴(62a)から突起部材(67)が抜け出して、塵埃除去ユニット(42)と移動機構(55)とが分離する。
また、吸込グリル(29)が化粧パネル(27)から離れるときには、可動部材(73)の折曲部(73c)が板状部(27a)から離れるので、バネ部材(74)が縮んで可動部材(73)が第1の位置に移動する。可動部材(73)が第1の位置に移動すると、塵埃除去ユニット(42)が位置保持機構(71)によって保持される。塵埃除去ユニット(42)は、位置保持機構(71)によって保持位置に保持された状態で下降させられる。
塵埃除去ユニット(42)が下降させられると、使用者によって塵埃除去ユニット(42)が取付部材(70)から取り外されて、貯留容器(51)の清掃が行われる。貯留容器(51)は、内部を容易に清掃することができるように、例えば上面部(62)が開閉自在に構成されている。取り外された塵埃除去ユニット(42)は、使用者によって取付部材(70)に取り付けられる。取付部材(70)には取付ガイド部(72)が設けられているので、塵埃除去ユニット(42)は、取り外す前の位置に確実に取り付けられる。塵埃除去ユニット(42)は、取付部材(70)に取り付けられると、位置保持機構(71)によって保持位置に保持された状態になる。
昇降機構(45)は、リモコンから吸込グリル(29)を上昇させるという内容の指令を受けると、ワイヤ(47)が巻き取られるように昇降用モータ(46)が回転する。吸込グリル(29)及び塵埃除去ユニット(42)は、昇降用モータ(46)の回転に伴って上昇してゆく。塵埃除去ユニット(42)は、位置保持機構(71)によって保持位置に保持された状態で上昇してゆく。
この実施形態では、昇降の過程で塵埃除去ユニット(42)の位置が一定に保持されると共に、使用者による着脱においても塵埃除去ユニット(42)の位置が変わらない。このため、吸込グリル(29)を上昇させて元の位置に戻すときの塵埃除去ユニット(42)の位置は、吸込グリル(29)を下降させる前と常に同じになる。つまり、塵埃除去ユニット(42)は、下降の際に移動機構(55)と分離したときの位置に常に戻ってくる。従って、吸込グリル(29)を元の位置に戻すときに、塵埃除去ユニット(42)と移動機構(55)とを一定の位置で確実に係合させることができる。
また、吸込グリル(29)が元の位置に近づくと、可動部材(73)の折曲部(73c)が板状部(27a)に当接する。そして、この状態から、吸込グリル(29)が上昇すると、可動部材(73)が板状部(27a)に当接しながら上昇するので、可動部材(73)が板状部(27a)によって押されて第2の位置に移動する。可動部材(73)が第2の位置に移動すると、位置保持機構(71)による塵埃除去ユニット(42)の保持が解除される。
−実施形態の効果−
本実施形態では、昇降の際に塵埃除去ユニット(42)の位置を一定に保つと共に、取り外された塵埃除去ユニット(42)を取り外す前と同じ位置に案内する位置保持機構(71)が吸込グリル(29)に設けられているので、吸込グリル(29)を上昇させて吸込口(22)を覆う元の位置に戻すときの塵埃除去ユニット(42)の位置が、吸込グリル(29)を下降させる前と常に同じになる。つまり、塵埃除去ユニット(42)は、下降の際に移動機構(55)と分離したときの位置に常に戻ってくる。従って、下降させた吸込グリル(29)を吸込口(22)を覆う位置に戻す際に、塵埃除去ユニット(42)と移動機構(55)とを一定の位置で確実に係合させることができる。
また、本実施形態によれば、吸込グリル(29)が元の位置に戻ると、位置保持機構(71)が塵埃除去ユニット(42)の保持を解除するので、塵埃除去ユニット(42)は移動機構(55)によって移動可能な状態になる。このため、吸込グリル(29)を元の位置に戻したときに、塵埃除去ユニット(42)が保持されたままになっていることが原因で塵埃除去ユニット(42)が移動不能になることがなく、吸込グリル(29)が吸込口(22)を覆う位置にある状態では、常にフィルタ(41)の清掃を実行可能な状態になる。
また、本実施形態によれば、吸込グリル(29)が元の位置に戻るときの移動に伴う力を利用して、可動部材(73)を第1の位置から第2の位置へ移動させている。このため、塵埃除去ユニット(42)の保持の解除するための構成として、位置保持機構(71)の駆動用の駆動源(モータなど)を別途に必要としないので、室内ユニット(13)の構成を簡素化することができる。
また、本実施形態によれば、バネ部材(20)の付勢力を利用して、可動部材(73)を第2の位置から第1の位置へ移動させるようにしている。このため、塵埃除去ユニット(42)を保持する状態へ移行させるための構成として、位置保持機構(71)の駆動用の駆動源(モータなど)を別途に必要としないので、室内ユニット(13)の構成を簡素化することができる。
また、本実施形態では、空調運転時において塵埃除去ユニット(42)がグリル部(29a)の外側の領域に位置しているので、塵埃除去ユニット(42)が、グリル部(29a)から吸い込まれる空気の流れを阻害することがない。このため、塵埃除去ユニット(42)が原因で吸込空気の圧力損失が増加することがないので、空気調和装置(10)の運転効率が低下することを抑制することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態について、貯留容器(51)の上面部(62)に突起が形成されて、伝動ベルト(58)にその突起が嵌り込む嵌合穴が形成されていてもよい。この場合、塵埃除去ユニット(42)と移動機構(55)とは、貯留容器(51)の突起が伝動ベルト(58)の嵌合穴に嵌り込むことで、互いに係合する。
また、上記実施形態について、移動機構(55)が、駆動モータ(59)によって回転する駆動スクリューと、駆動スクリューに螺合された割ナットとから構成されていてもよい。この場合、吸込グリル(29)が吸込口(22)を覆う位置にあるときには、割ナットが貯留容器(51)に嵌り込んだ状態になる。そして、この状態で、駆動モータ(59)によって駆動スクリューを回転させることで、貯留容器(51)が割ナットと共に移動させられる。
また、上記実施形態について、除去手段が、フィルタから塵埃を除去することができるものであればよく、回転ブラシ以外の構成であってもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、フィルタから塵埃を除去する機能を備える空気調和装置の室内ユニットについて有用である。
本発明の実施形態に係る空気調和装置の冷媒回路の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る室内ユニットの断面図である。 本発明の実施形態に係る化粧パネルを下側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る吸込グリルの上面図である。 本発明の実施形態に係る位置保持機構の断面図であり、(A)は吸込グリルが吸込口を覆う位置にあるときの断面図であり、(B)は吸込グリルの下降中の断面図である。 本発明の実施形態に係る昇降機構の概略構成図である。
符号の説明
10 空気調和装置
13 室内ユニット
20 バネ部材
22 吸込口
23 吹出口
29 吸込グリル
29a グリル部
34 ケーシング
41 フィルタ
42 塵埃除去ユニット
45 昇降機構
50 回転ブラシ(除去手段)
51 貯留容器
55 移動機構
71 位置保持機構
73 可動部材

Claims (6)

  1. 吸込口(22)と吹出口(23)とが形成されたケーシング(34)と、
    上記ケーシング(34)内に設置されて上記吸込口(22)から流入した空気中の塵埃を捕捉するフィルタ(41)とを備える空気調和装置の室内ユニットであって、
    上記フィルタ(41)から塵埃を除去する除去手段(50)と、該除去手段(50)によってフィルタ(41)から除去された塵埃を貯留する貯留容器(51)とを有する塵埃除去ユニット(42)と、
    上記除去手段(50)によって上記フィルタ(41)の塵埃が除去されるように該塵埃除去ユニット(42)を移動させる移動機構(55)と、
    上記塵埃除去ユニット(42)が着脱自在に形成されて、上記ケーシング(34)に対して上記吸込口(22)を覆うように設けられる吸込グリル(29)と、
    上記吸込グリル(29)及び上記塵埃除去ユニット(42)を一体で昇降させる昇降機構(45)とを備え、
    上記塵埃除去ユニット(42)及び移動機構(55)は、該移動機構(55)が塵埃除去ユニット(42)を移動させるときには互いに係合して、上記昇降機構(45)によって塵埃除去ユニット(42)を下降させるときには分離するように構成され、
    上記吸込グリル(29)は、上記昇降機構(45)によって昇降させる際に上記塵埃除去ユニット(42)を一定の保持位置に保持すると共に、該保持位置から取り外された塵埃除去ユニット(42)を取り付ける際に塵埃除去ユニット(42)を保持位置に案内する位置保持機構(71)を備えていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  2. 請求項1において、
    上記移動機構(55)は、上記フィルタ(41)の塵埃を除去する動作の終了時に上記塵埃除去ユニット(42)を上記保持位置に停止させるように構成されていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  3. 請求項1又は2において、
    上記位置保持機構(71)は、下降させられた吸込グリル(29)が吸込口(22)を覆う位置に戻ると該塵埃除去ユニット(42)の保持を解除するように構成されていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  4. 請求項3において、
    上記位置保持機構(71)は、上記塵埃除去ユニット(42)を保持する第1の位置と該塵埃除去ユニット(42)の保持を解除する第2の位置との間で移動可能に設けられた可動部材(73)を備え、下降させられた吸込グリル(29)が吸込口(22)を覆う位置に戻るときに、該可動部材(73)が上記ケーシング(34)に押されることによって上記第1の位置から第2の位置へ移動するように構成されていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  5. 請求項4において、
    上記位置保持機構(71)は、上記可動部材(73)を上記第1の位置側に付勢するバネ部材(20)を備え、上記吸込グリル(29)を下降させる際に該可動部材(73)が上記ケーシング(34)から離れる過程で、該バネ部材(20)が可動部材(73)を該第1の位置へ移動させるように構成されていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つにおいて、
    上記吸込グリル(29)では、上記吸込口(22)に連通するグリル部(29a)の外側の領域に上記保持位置が位置していることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
JP2007177082A 2007-07-05 2007-07-05 空気調和装置の室内ユニット Pending JP2009014277A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007177082A JP2009014277A (ja) 2007-07-05 2007-07-05 空気調和装置の室内ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007177082A JP2009014277A (ja) 2007-07-05 2007-07-05 空気調和装置の室内ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009014277A true JP2009014277A (ja) 2009-01-22

Family

ID=40355391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007177082A Pending JP2009014277A (ja) 2007-07-05 2007-07-05 空気調和装置の室内ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009014277A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013006961A1 (de) * 2013-04-23 2014-10-23 Kampmann Gmbh Vorrichtung zur Klimatisierung von Räumen
CN110770459A (zh) * 2017-06-21 2020-02-07 现代电力与能源***株式会社 推力轴承冷却装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005083721A (ja) * 2003-09-11 2005-03-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機
JP2007040689A (ja) * 2005-07-04 2007-02-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 室内機ユニットおよび空気調和機
JP2007232243A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 室内機ユニットおよび空気調和機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005083721A (ja) * 2003-09-11 2005-03-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機
JP2007040689A (ja) * 2005-07-04 2007-02-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 室内機ユニットおよび空気調和機
JP2007232243A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 室内機ユニットおよび空気調和機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013006961A1 (de) * 2013-04-23 2014-10-23 Kampmann Gmbh Vorrichtung zur Klimatisierung von Räumen
CN110770459A (zh) * 2017-06-21 2020-02-07 现代电力与能源***株式会社 推力轴承冷却装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4985656B2 (ja) 空気調和装置の室内ユニット
JP5103926B2 (ja) 空気調和装置の室内ユニット
JP4910744B2 (ja) 空気調和装置の室内ユニット
JP4772096B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP4586973B2 (ja) 空気調和機
EP2088382A1 (en) Air conditioner
JP4952299B2 (ja) 空気調和装置の室内ユニット
EP2080958B1 (en) Indoor unit of air conditioner and method for controlling the same
JP2010286142A (ja) 空気調和装置のフィルタ掃除ユニット
JP2012013392A (ja) エアフィルタ自動清掃機構およびそれを備えた空気調和機
JP2009014277A (ja) 空気調和装置の室内ユニット
JP5124384B2 (ja) 空調機
KR102664218B1 (ko) 공기조화기
JP4973312B2 (ja) 空気調和装置の室内ユニット
JP4967895B2 (ja) 空気調和装置の室内ユニット
JP2007309583A (ja) 天井埋込型空気調和機
JP6667289B2 (ja) 空気調和機
JP2008209100A (ja) 空気調和装置の室内ユニット
JP7183083B2 (ja) 室内機ユニットおよび空気調和機
JP4935774B2 (ja) 天井設置型の空気調和機
JP4698188B2 (ja) 天井埋込型空気調和装置
KR100780339B1 (ko) 천장형 공기조화기
JP5317613B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP2009008303A (ja) 空気調和装置の室内ユニット
JP2016125705A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120221