JP2009012105A - バイトユニット - Google Patents

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【課題】チップの刃先を全長にわたり有効に使用可能とする角度調整機構を簡素な構造とし、半導体など被加工物が比較的小さな場合に好適なバイトユニットを提供する。
【解決手段】切削ユニットのフレーム36に固定されるシャンク51と、フレーム36の回転方向と略平行なねじ67によってシャンク51に着脱可能、かつ、ねじ67を揺動軸として揺動可能に取り付けられるバイト61とを備える。一端部にチップ62が固定されたバイト61の他端部に凸部64を形成し、揺動角度に応じて凸部64が係合する複数の凹部54をシャンク51に形成する。バイト61側の凸部64とシャンク51側の凹部の凹凸係合により、バイト61の取り付け角度を調整してチップ62の刃先の被加工物への接触部分を変更する。
【選択図】図6

Description

本発明は、バイトの先端に切削用のチップが固定されたバイトユニットに関する。
半導体チップの実装技術の1つとして、チップ表面の電極部にバンプと呼ばれる突起状電極を形成し、この電極を実装基板側の電極に直接接合するフリップチップが知られている。バンプはメッキなどの方法で形成されるが、複数のバンプの高さにばらつきがあると、比較的低いバンプが相手側の電極に接合されないといった問題が発生する。この問題は、高集積化が進んでチップ表面に配列されるバンプの密度が高まるにつれ顕著となる。
そこで、全てのバンプを相手側の電極に対して適切に接合させるために、半導体チップに分割する前のウェーハの段階で、バンプの先端を一括して切削して高さを揃えることが行われている。バンプの切削工具としては、ホイールマウント等の回転体にバイトが取り付けられた形式のものが知られている(特許文献1等参照)。
この特許文献1には、バイトの先端に固定されたチップの偏摩耗を解消するために、一方向にしか移動させていなかった切削動作を往復させるといった方法が記載されている。この方法では、チップ先端の刃先の被加工物への接触部分は一定しているため、往復動作によってその接触部分は往復方向に均等に摩耗するといった効果は得られる。ところが、被加工物への接触部分に欠けが発生すると使用不能となってバイトの交換を余儀なくされる。このようにチップの1箇所に欠けが発生するだけでバイトを交換することは不経済であり、このため、ある程度の刃先長さを有するチップの被加工物への接触部分を変えることができるようにしたバイトが提案されている(特許文献2)。
特開2006−245493公報 特開2002−346808公報
上記特許文献2に記載のバイトは、シャンクに対する取り付け角度を調整することで、刃先を被加工物にまんべんなく接触させることができるものである。バイトのチップは摩耗すると定期的に研磨して使用可能な状態に加工することが行われるが、刃先の全部分を有効に使用できればバイトの寿命は大幅に延び、交換頻度も少なくなるので好ましい。しかしながら特許文献2に記載のバイトは一般的な旋盤用工具であり、この種のバイトは、寸法的に上記半導体の加工に適用するにはサイズの面で不向きである。また、同文献に開示されている角度調整機構も、半導体の加工に適用可能なサイズまで小さくして同一構成にすることは、構造が複雑であるため困難である。
よって本発明は、チップの刃先をほぼ全長にわたり有効に使用可能とする角度調整機構を簡素な構造とし、これによって半導体の加工など加工対象物が比較的小さな場合に特に有用とされるバイトユニットを提供することを目的としている。
本発明のバイトユニットは、回転軸回りの周方向に沿って回転する回転体に固定される基台と、該基台に軸心が回転体の回転方向と略平行な状態に螺着されるねじ部材と、該ねじ部材によって基台に着脱可能に、かつ、ねじ部材を揺動軸として回転体の回転方向に略直交する面内に沿って揺動可能に取り付けられるバイトとを備え、バイトは、第1の揺動端部と第2の揺動端部とを有し、第1の揺動端部にはチップが固定されており、第2の揺動端部には係合部が設けられており、基台には、バイトの係合部が係合することにより、バイトの揺動角度を任意の角度に固定する被係合部が設けられていることを特徴としている。
本発明のバイトは基台に揺動可能に取り付けられ、揺動させて取り付け角度を調整することで、第1の揺動端部に固定されているチップの刃先の全部分を、被加工物にまんべんなく接触させることができるようになっている。これによってバイトの寿命は大幅に延び、交換頻度も少なくなって加工コストが低減する。バイトは、第2の揺動端部の係合部を基台側の被係合部に係合させることにより取り付け角度が選択されるとともに固定され、これによって取り付け角度が調整される。この後、バイトはねじ部材によって基台に固定される。
本発明によれば、バイトを基台に固定するためのねじ部材を揺動軸としてバイトを基台に揺動可能に取り付け、バイトの一方の端部すなわち第2の揺動端部に設けた係合部を基台に設けた被係合部に係合させるといった簡素な構成で、バイトの取り付け角度を調整し、かつ、バイトを基台に固定することができる。このように角度調整のための構造が簡素であるため、比較的小さいサイズであっても十分に製造可能であり、したがって半導体の加工用のバイトユニットとして好適に用いられる。
本発明では、バイトに、バイト自身を把持するための把持部を設け、この把持部を介してバイトを揺動させる操作を行うようにすると、バイトの操作性が向上して好ましい。
本発明によれば、チップの刃先を全長にわたり有効に使用可能とする角度調整機構が簡素な構造であり、これによって半導体の加工など加工対象物が比較的小さな場合に特に好適であるといった効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
[1]被加工物(半導体ウェーハ)
図1は、一実施形態に係るバイトユニットで表面に切削加工が施される円盤状の半導体ウェーハを示している。このウェーハ1はシリコンウェーハ等であって、表面には、複数の半導体チップ2が形成されている。これら半導体チップ2は、分割予定ライン3によって格子状に区画された矩形領域の表面にICやLSI等の図示せぬ電子回路が形成されることにより構成されている。また、ウェーハ1の周面の所定箇所には、半導体の結晶方位を示すV字状の切欠き(ノッチ)4が形成されている。
各半導体チップ2には、図1(a)の右側の拡大図に示すように、表面から突出する複数のバンプ(突起状電極)5が形成されている。これらバンプ5は、半導体チップ2内に形成された電極に接合されており、メッキ法などによって形成される。ウェーハ1の表面には、ポリイミドやレジスト等からなる樹脂層6が形成されている。図2(a)に示すように、樹脂層6はバンプ5の高さよりも厚く、全てのバンプ5は樹脂層6の中に埋設された状態となっている。樹脂層6の表面は平坦ではなく、また、バンプ5のウェーハ表面からの高さも均一ではない。ウェーハ1は、表面の切削加工の他に、裏面研削による薄化加工など、所定の加工が順次施された後、分割予定ライン3に沿って切断、分割され、各半導体チップ2に個片化される。
個片化された後の半導体チップ2は、フリップチップ等の実装技術によって各バンプ5が例えば実装基板の電極に直接接合されて実装されるが、そのためには、各バンプ5を樹脂層6の表面に露出させ、かつ高さを均一とする必要がある。そこでウェーハ1には、樹脂層6の表面とともに全てのバンプ5の先端部を一括して切削する切削加工が施される。
[2]切削装置
ウェーハ表面の切削加工には、図3に示す切削装置10が好適に用いられる。この切削装置10によれば、ウェーハ1の裏面を真空チャック式のチャックテーブル20の吸着面に吸着させて保持し、回転させた切削ユニット30のバイトユニット50によってウェーハ1の表面側を削ることにより、バンプ5の先端および樹脂層6の表面が切削される。この切削加工により、ウェーハ1は図2(b)に示すようにバンプ5と樹脂層6が面一となり、かつ、バンプ5の高さが均一に揃った状態に加工される。
以下、図3に示す切削装置10の構成ならびに動作を説明する。
切削装置10は直方体状の基台11を有しており、ウェーハ1は、この基台11上の所定箇所に着脱自在にセットされる供給カセット12内に、樹脂層6が形成された表面側を上にした状態で、複数が積層して収納される。その供給カセット12から1枚のウェーハ1が搬送ロボット13によって引き出され、そのウェーハ1は、表面側を上に向けた状態で位置決めテーブル14上に載置され、ここで一定の位置に決められる。
位置決めテーブル14上で位置決めがなされたウェーハ1は、供給アーム15によって位置決めテーブル14から取り上げられ、真空運転されている円盤状のチャックテーブル20上に、表面側を上に向けた状態で同心状に載置される。チャックテーブル20は、図4に示すように、枠体21の中央上部に、多数のピン22が立設されてなる吸着部22Aが形成されたピンチャック式のもので、ウェーハ1は、吸着部22Aの上面である吸着面に、裏面が当接し、かつ、表面側の樹脂層6が露出する状態に吸着、保持される。
図3に示すように、チャックテーブル20は、基台11上においてY方向に移動自在に設けられたテーブルベース25に支持されており、ウェーハ1はテーブルベース25およびチャックテーブル20を介してY方向奥側の加工位置に送り込まれる。加工位置の上方には、ウェーハ表面を切削する切削ユニット30が配設されている。基台11上には、テーブルベース25の移動路を塞いで切削屑等が基台11内に落下することを防ぐ蛇腹状のカバー26が伸縮自在に設けられている。
切削ユニット30は、基台11の奥側の端部に立設されたコラム16の前面に、Z方向(鉛直方向)に沿って昇降自在に設置されている。すなわちコラム16の前面にはZ方向に延びるガイド41が設けられており、切削ユニット30は、スライダ42を介してガイド41に摺動自在に装着されている。そして切削ユニット30は、サーボモータ43によって駆動されるボールねじ式の送り機構44により、スライダ42を介してZ方向に昇降する。
切削ユニット30は、軸方向がZ方向に延びる円筒状のスピンドルハウジング31内に、図4に示すスピンドルシャフト(回転軸)32が同軸的、かつ回転自在に支持されたもので、スピンドルシャフト32は、スピンドルハウジング31の上端部に固定されたスピンドルモータ33によって回転駆動させられる。図4に示すように、スピンドルシャフト32の下端には、円盤状のフランジ34を介して、切削工具35が取り付けられている。
この切削工具35は、環状のフレーム(回転体)36の下面に、バイトユニット50が着脱可能に取り付けられたもので、フレーム36がフランジ34に同心状に取り付けられるようになっている。バイトユニット50は、ダイヤモンド等からなり、実際に被加工物を削って切削するチップ62を有している。切削工具35はスピンドルシャフト32とともに一体回転し、回転するバイトユニット50の切削外径(チップ62の回転軌跡の外径)は、ウェーハ1の直径よりも大きく設定されている。バイトユニット50は本発明の一実施形態に係るものであり、後で詳述する。
ウェーハ1の表面のバンプ5および樹脂層6を切削するには、バイトユニット50の刃先高さが、バンプ5の先端部を所定量削り込む高さになる位置に、切削ユニット30を送り機構44によって下降させ、さらに、切削工具35をスピンドルモータ33により回転させた状態とする。そして、テーブルベース25を奥側に移動させてウェーハ1を切削ユニット30の下方に当たる加工位置に向けて移動させていく。すると、バンプ5の先端部および樹脂層6の表面が切削工具35のバイトユニット50によって切削されていき、ウェーハ1がフレーム36に覆われるまで移動することにより、表面全面が平坦に切削される。
ウェーハ表面の全面が切削されたら、切削ユニット30が上昇してウェーハ1から退避し、一方、テーブルベース25が手前側に移動し、ウェーハ1が供給アーム15からチャックテーブル20上に載置された着脱位置に戻される。この着脱位置でチャックテーブル20の真空運転は停止され、次いでウェーハ1は、回収アーム17によってスピンナ式洗浄装置18に搬送されて洗浄、乾燥処理され、この後、搬送ロボット13によって回収カセット19内に移送、収容される。また、ウェーハ1が取り去られたチャックテーブル20は、エアノズル27から噴射される空気によって切削屑等が除去される。
[3]バイトユニット
次に、上記切削ユニット30に装着されるバイトユニット50について説明する。
図5〜図7に示すように、バイトユニット50は、略直方体状のシャンク(基台)51と、このシャンク51に取り付けられるバイト61とを主体としている。
バイト61は、板状を呈しており、長手方向の一端部(第1の揺動端部)の表面側には、ダイヤモンド等で所定形状に成形されたチップ62が固着されている。このチップ62は左右対称の形状であって、下端の円弧状に形成された刃先63(図8参照)によって被加工物(上記ウェーハ1の表面)を削り込むものである。刃先63の被加工物に接触する部分は、円弧の全長ではなく、その長さの、例えば1/3程度の下端縁となる。
一方、バイト61のチップ62が固着された側とは反対側の端部(第2の揺動端部)には、幅方向中央に向かって先端が突出する三角形状の凸部(係合部)64が形成されている。また、バイト61の凸部64側の端部の表面には、表面から突出するレバー(把持部)65が設けられている。さらに、バイト61の長手方向中央部よりもややチップ62寄りの位置であって幅方向中央部には、ねじ挿通孔66が形成されている。
一方、シャンク51の一側面には、バイト61の厚さと同等の深さを有し、該シャンク51の一端側(図6および図7で下側)の端面に開放するバイト収納用のピット52が形成されている。このピット52の底面の一端寄りであって幅方向中央には、その底面に直交する方向に延びるねじ孔53が形成されている。そして、ピット52の奥側(図6および図7で上側)の内壁面には、バイト61の凸部64の先端部が当接して係合する複数(この場合3つ)の三角形状の凹部(被係合部)54が幅方向に配列された状態で形成されている。これら凹部54(54a,54b,54c)のうち、中央の凹部54aはシャンク51の幅方向中央部に形成されており、この中央の凹部54aの両側に、凹部54b,54cが対称的に形成されている。
バイト61は、凸部64をピット52の奥側の凹部54方向に向けた状態で、ねじ挿通孔66に通したねじ(ねじ部材)67をシャンク51のねじ孔53にねじ込んで締結することにより、ピット52に収納された状態でシャンク51に固定される。この状態で、バイト61のチップ62側の端部はシャンク51の一端から所定長さ突出し、また、先端側の凸部64は、シャンク51側の凹部54のいずれかに係合する。この場合、凸部64が係合する凹部54を選択することができ、これによって、シャンク51に対するバイト61の取り付け角度が調整される。
本実施形態のバイトユニット50は、上記切削ユニット30のフレーム36に、次のようにして着脱可能に取り付けられる。図6に示すように、バイト61のチップ62側を下に向け、ピット52が形成されていない側のシャンク51の、図中上端部を、フレーム36の下面の1箇所に形成された下方に開口する取り付け穴36aに挿入する。フレーム36には、外周面から取り付け穴36aに通じるねじ孔36bが形成されており、このねじ孔36bにねじ57をねじ込んでシャンク51の側面に押し付け、締め付ける。これにより、シャンク51がねじ57と取り付け孔36aの内面とに強く挟まれて固定され、バイトユニット50がフレーム36に取り付けられる。
なお、シャンク51を取り付け穴36aに挿入する際には、バイト61が取り付けられた側のシャンク51の側面が、フレーム36の回転方向(図5および図6で矢印R方向)側に位置するように向きを定める。この取り付け状態で、バイト固定用のねじ67の軸心はフレーム36の回転方向と略平行である。
このようにフレーム36に取り付けられたバイトユニット50では、次のようにしてバイト61の取り付け角度を調整することができる。まず、ねじ67を緩めてバイト61をシャンク51から離間する方向にねじ67に沿って引き出し、バイト61をピット52から出す。この状態でバイト61はねじ67を揺動軸として、図6(a)の矢印L・R方向に揺動可能な状態となる。換言すると、バイト61はねじ67を揺動軸としてフレーム36の回転方向に略直交する面内に沿って揺動する。
次いで、凸部64を、目的の凹部54(54a〜54cのうちの1つ)に係合させるべくバイト61を必要角度揺動させ、バイト61をピット52に嵌め込んで凸部64を目的の凹部54に嵌め込んで係合させる。この後、ねじ67を締め付け、バイト61をシャンク51に固定させる。なお、バイト61を揺動させたりピット52に対して出し入れする際には、レバー65を用いるとよい。
[4]バイトユニットの作用効果
上記バイトユニット50によれば、図8に示すように、バイト61の凸部64をシャンク51側の3つの凹部54a,54b,54cのいずれかに係合させることにより、取り付け角度を3つのパターンに変更することができる。そして、このようにバイト61の取り付け角度を変更することにより、チップ62の刃先63が被加工物に接触する部分を変更させることができる。すなわち図8に示すように、凸部64を中央の凹部54aに係合させると、刃先63の中央部分Aが最下端に配されて被加工物への接触部分となる。また、凸部64を左側の凹部54bに係合させると、刃先63の左側部分Bが最下端に配されて被加工物への接触部分となり、凸部64を右側の凹部54cに係合させると、刃先63の右側部分Cが最下端に配されて被加工物への接触部分となる。
このようにシャンク51に対するバイト61の取り付け角度を調整することにより、チップ62の刃先63のほぼ全ての部分を、被加工物にまんべんなく接触させることができる。したがって、はじめに刃先63のA部分を用いて切削していて、A部分に欠けが生じたら、次に接触部分をB部分に変更し、B部分が使用できなくなったらC部分に変更するといったように、次々に被加工物への接触部分を変更することにより、切削を続けることができる。その結果、バイト61の寿命は大幅に延び、また、交換頻度も少なくなるため、加工コストが大幅に低減する。
そして本実施形態のバイトユニット50によれば、バイト61をシャンク51に固定するためのねじ67を揺動軸としてバイト61をシャンク51に揺動可能に取り付け、バイト61の一端部に形成した凸部64をシャンク51に形成した複数の凹部54に係合させるといった簡素な構成で、バイト61の取り付け角度を調整し、かつ、バイト61をシャンク51に固定することができる。このようにバイト61の取り付け角度を調整する構造が簡素であるため、比較的小さいサイズであっても十分に製造可能であり、したがって、上記ウェーハ1を切削する切削ユニット30に設けられるバイトユニットとしてきわめて好適である。
本発明の一実施形態に係るバイトユニットで表面に切削加工が施されるウェーハの(a)斜視図、(b)側面図である。 ウェーハ表面の拡大断面図であって、(a)は表面が切削前、(b)は切削後を示している。 一実施形態のバイトユニットを備えた切削装置の斜視図である。 同切削装置の切削ユニットによってウェーハ表面を切削する状態を示す側面図である。 切削ユニットのフレームおよび該フレームに一実施形態のバイトユニットが取り付けられた状態を示す斜視図である。 フレームへのバイトユニットの取り付け構造を示す(a)側面図、(b)正面図である。 一実施形態のバイトユニットの分解斜視図である。 シャンクに対するバイトの取り付け角度と、その取り付け角度に応じたチップの刃先の被加工物への接触部分を示す図である。
符号の説明
1…半導体ウェーハ
10…切削装置
30…切削ユニット
32…スピンドルシャフト(回転軸)
36…フレーム(回転体)
50…バイトユニット
51…シャンク(基台)
54(54a,54b,54c)…凹部(被係合部)
61…バイト
62…チップ
64…凸部(係合部)
65…レバー(把持部)
67…ねじ(ねじ部材)

Claims (2)

  1. 回転軸回りの周方向に沿って回転する回転体に固定される基台と、
    該基台に、軸心が前記回転体の回転方向と略平行な状態に螺着されるねじ部材と、
    該ねじ部材によって前記基台に着脱可能に、かつ、ねじ部材を揺動軸として前記回転体の回転方向に略直交する面内に沿って揺動可能に取り付けられるバイトとを備え、
    前記バイトは、第1の揺動端部と第2の揺動端部とを有し、第1の揺動端部にはチップが固定されており、第2の揺動端部には係合部が設けられており、
    前記基台には、前記バイトの前記係合部が係合することにより、バイトの揺動角度を任意の角度に固定する被係合部が設けられていることを特徴とするバイトユニット。
  2. 前記バイトに把持部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のバイトユニット。
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