JP2009006001A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】水様便等の吸収性能を損なわずに、逆戻りによる***物の臀部の頂部近傍への付着を抑制する。
【解決手段】幅方向中央領域31における透過孔群の幅方向両側縁を基準として幅方向に±10mm以内の第1の範囲35、左側領域33における透過孔群の幅方向両側縁を基準として幅方向に±10mm以内の第2の範囲36、及び右側領域33における透過孔群の幅方向両側縁を基準として幅方向に±10mm以内の第3の範囲37のそれぞれに、トップシート30を中間シート40に対して固定する多数の溶着部Mが所定の間隔で設けられるとともにその固定に接着剤が用いられておらず、且つこれら第1の範囲35、第2の範囲36及び第3の範囲36外では、幅方向中央領域31、左側領域33及び右側領域33はセカンドシート40に固定されていない、使い捨ておむつとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、使い捨ておむつに関するものである。
一般に、乳児の便は、生後3ヶ月程度で水様便から軟便に変わり、離乳食の始まりにより固形化していくものである。このため、乳児用の使い捨ておむつにおいては、水様便及び軟便(以下、水様便等ともいう)の吸収を考慮した様々な技術が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。中でも、身体側表面を形成する透液性トップシートに便透過用の透過孔を穿孔する技術は、水様便等の吸収に有効であることが判っている。
特開2005−246811号公報 特許2812340号公報 特開2006−149457号公報 特開2006−239290号公報
しかしながら、このようにトップシートに透過孔を有する場合、特に股間部における幅方向の収縮により透過孔が潰れ、透過孔による水様便等の透過機能が不十分になるという問題点があった。
この問題点を解決するものとして、特許文献3及び4記載のようにトップシートをその裏面側の部材に対して散点状に溶着固定することが考えられたが、透過孔の潰れは防止できるものの、透過孔による水様便等の透過機能が予想外に低いという問題点があった。
そこで、本発明の主たる課題は、透過孔の潰れを防止し、十分な固形物の透過機能を発揮させることにある。
上記問題点について鋭意研究したところ次のような知見を得た。すなわち、トップシートを溶着により固定する場合、固定部が透過孔群の全体にわたり密に配置されていると、トップシートとその裏面側の部材との間に隙間が生じにくく、その結果、水様便等がトップシートの裏面側に取り込まれ難くなっていたのである。以下の本発明は、かかる知見に基づいてなされたものである。
<請求項1記載の発明>
身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収要素を介在させてなり、幅方向中央に沿って腹側の上縁から股間部を通り背側の上縁まで延在する吸収性本体部を有する使い捨ておむつにおいて、
前記トップシートは、臀裂と対応する部分を通り前端から後端まで延在する幅方向中央領域と、前記幅方向中央領域の左側及び右側に位置し、それぞれ左側の臀部の頂部及び右側の臀部の頂部と対応する部分を通り前端から後端まで延在する左側中間領域及び右側中間領域と、前記左側中間領域の左側及び右側中間領域の右側に沿ってそれぞれ前端から後端まで延在する左側領域及び右側領域と、前記左側領域の左側及び右側領域の右側に沿ってそれぞれ前端から後端まで延在する左側側縁部領域及び右側側縁部領域とを有し、
前記幅方向中央領域の前後方向における少なくとも前記臀裂と対応する部分の幅方向全体、前記左側領域の前後方向における少なくとも前記臀部の頂部の幅方向左側に位置する部分と対応する部分の幅方向全体、及び前記右側領域の前後方向における少なくとも前記臀部の頂部の幅方向右側に位置する部分と対応する部分の幅方向全体のそれぞれに、多数の透過孔が所定の間隔で穿孔されるとともに、前記左側中間領域における少なくとも前記臀部の頂部と対応する部分及び前記右側中間領域における少なくとも前記臀部の頂部と対応する部分、並びに前記左側側縁部領域及び右側側縁部領域には透過孔が穿孔されておらず、
前記幅方向中央領域における透過孔群の幅方向両側縁を基準として幅方向に±10mm以内の第1の範囲、前記左側領域における透過孔群の幅方向両側縁を基準として幅方向に±10mm以内の第2の範囲、及び前記右側領域における透過孔群の幅方向両側縁を基準として幅方向に±10mm以内の第3の範囲のそれぞれに、前記トップシートをその裏面側の部材に対して固定する多数の溶着部が所定の間隔で設けられるとともに前記トップシートをその裏面側の部材に対して固定する接着剤が用いられておらず、且つこれら第1の範囲、第2の範囲及び第3の範囲外では、前記幅方向中央領域、左側領域及び右側領域は前記裏面側の部材に固定されていない、
ことを特徴とする使い捨ておむつ。
(作用効果)
使い捨ておむつにおいては左右の臀部の頂部と対応する部分においてより強い圧力がおむつに加わるため、従来品のように左右の臀部の頂部と対応する部分を含めてトップシート全体に一様に透過孔を設けると、トップシートを透過した***物が、臀部の頂部から加わる圧力によってトップシート表面に逆戻りし、臀部の頂部近傍に付着するという事態をもたらす。よって、この部分には透過孔を形成しないほうが望ましいのである。
より詳細には、おむつにおいて臀裂と対応する部分は身体との接触がないか又はあっても圧力が弱い部分であるとともに、便の***位置にあたる部分である。よって、少なくともこの部分(幅方向中央領域における臀裂と対応する部分)に多数の透過孔が形成されていることにより、***された水様便等を速やかに内部に取り込むことができる。また、おむつにおける臀部(膨らみ部分)の頂部と対応する部分には強い圧力が加わるものの、この部分(左側及び右側中間領域における臀部の頂部と対応する部分)には透過孔が形成されていないため従来のような逆戻りによる臀部の頂部近傍への***物の付着は発生し難くなる。この場合、幅方向中央領域で取り込まれずにその両側に移動した***物が、左側及び右側中間領域でも取り込まれず、臀部の頂部を回りこんで幅方向外側にさらに移動し易くなるが、左側及び右側中間領域のさらに幅方向外側(左側領域における臀部の頂部の幅方向左側に位置する部分と対応する部分及び右側領域における臀部の頂部の幅方向右側に位置する部分と対応する部分)に透過孔が形成されていることにより、臀部の頂部を回り込んで移動する***物を効果的に内部に取り込むことができる。
また、トップシートにおける左側領域の左側及び右側領域の右側の側縁部領域は、トップシートの固定のために用いられる部分であるため、この部分にも透過孔は形成しない方が好ましいのである。
本発明は、このような利点を有する透過孔群の配置を利用するものである。本発明では、各透過孔群の幅方向両側縁を基準として幅方向に±10mm以内の範囲には固定のための溶着部を設けるものの、その範囲外では透過孔群内ではトップシートを非固定とし、溶着部や接着剤を設けないことにより、各透過孔群を有する部分はその両側の溶着部により幅が固定され、透過孔の潰れが抑制されるとともに、それら溶着部間の部分では透過孔を有する部分と裏面側の部材との間に隙間が形成されるため、透過孔を介して水様便等が取り込まれやすくなる。ここで、第1〜第3の範囲を各基準側縁に対して幅方向に±10mmとしたのは、溶着部の形成時に不可避的に発生するズレを考慮したものである。この場合、溶着部と透過孔とが幅方向に重なる場合も含むことになるが、溶着部と透過孔とが幅方向に重ならない形態が好ましいことはいうまでもない。また、いうまでもないが、本発明の透過孔はトップシートの表裏に貫通する孔であり、窪み孔ではない。
<請求項2記載の発明>
前記透過孔は、前記トップシートの透過孔形成位置に前後方向に沿うスリットを形成した後に前記トップシートを幅方向に伸張させ、前記スリットを拡大させることにより形成され、前記トップシートは前記スリットを拡大させた状態で各透過孔群の幅方向両側縁の近傍の領域が前記トップシートの裏面側の部材に固着されている、請求項1記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
このような方法により透過孔を形成することにより、柔らかくかつ液透過性に優れたトップシートが得られると共に、前記トップシートを拡大させた状態で各透過孔群の幅方向両側縁の近傍の領域がトップシートの裏面側の部材に固着されることにより、透過孔の開口状態を維持しつつ、トップシートを強固に固定することが可能となるため、好ましい。
<請求項3記載の発明>
前記トップシートは、原料繊維の繊度が1.0〜3.0dtexであり且つ繊維目付け10〜30g/m2である不織布であり、
前記透過孔の配置は、前記透過孔が前後方向に所定の間隔で並ぶ透過孔列が幅方向に所定の間隔で設けられた配置であり、
前記溶着部の配置は、前記溶着部が前後方向に所定の間隔で並ぶ溶着部列が幅方向に所定の間隔で設けられた配置であり、
前記透過孔の開口面積が0.8〜180mm2であり、前記幅方向中央領域、左側領域及び右側領域のそれぞれにおける前記透過孔列の幅方向間隔が1〜5mmであり且つ前記透過孔列内の透過孔の前後方向間隔が1〜10mmであり、
前記溶着部の面積が0.7〜40mm2であり、前記溶着部列の幅方向間隔が2〜15mmであり且つ前記溶着部列内の溶着部の前後方向間隔が5〜30mmである、
請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
トップシートとしては、肌触りや強度等の観点から本項記載の程度の不織布が好適である。この場合、透過孔の開口面積が繊維間隙よりも大きくないと透過孔を設ける意義がなく、また透過孔の開口面積が繊維間隙より大きいだけでは水様便等の取り込み性能が不十分になるおそれがある。さらに、開口面積が大きくても数が少ない等、疎らに配置されていると水様便等の捕獲性能に乏しいものとなる。よって、透過孔の開口面積及び配置間隔は本項記載の範囲内であるのが好ましい。そして、このような透過孔の面積及び配置間隔に対して、溶着部の面積及び配置間隔が本項記載の範囲内にあると、紙おむつの股間部などが幅方向に撓んで狭くなる場合でも、透過孔の開口状態を安定して維持することができるため、常に確実に水様便等を内部に取り込むことができる。
<請求項4記載の発明>
前記第1の範囲のうち前記幅方向中央領域の透過孔群の幅方向左側における溶着部の占有面積が前記幅方向中央領域の透過孔群から幅方向左側に遠ざかるほど大きく、前記第1の範囲のうち前記幅方向中央領域の透過孔群の幅方向右側における溶着部の占有面積が前記幅方向中央領域の透過孔群から幅方向右側に遠ざかるほど大きく、
前記第2の範囲のうち前記左側領域の透過孔群の幅方向左側における溶着部の占有面積が前記左側領域の透過孔群から幅方向左側に遠ざかるほど大きく、前記第2の範囲のうち前記左側領域の透過孔群の幅方向右側における溶着部の占有面積が前記左側領域の透過孔群から幅方向右側に遠ざかるほど大きく、
前記第2の範囲のうち前記右側領域の透過孔群の幅方向左側における溶着部の占有面積が前記右側領域の透過孔群から幅方向左側に遠ざかるほど大きく、前記第2の範囲のうち前記右側領域の透過孔群の幅方向右側における溶着部の占有面積が前記右側領域の透過孔群から幅方向右側に遠ざかるほど大きい、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように、溶着部の占有面積を基準となる透過孔群の側縁から幅方向に遠ざかるほど大きくなるように構成することで、溶着工程でトップシートが幅方向にずれたとしても、溶着部と透過孔が重なり難く、仮に重なったとしてもその面積が少なくて済む。また、本発明ではトップシートの非固定部分がある程度存在するため、トップシートの固定強度が低下せざるを得ないが、溶着部の占有面積を基準となる透過孔群の側縁から遠ざかるほど大きくなるように構成すると、透過孔群の側縁から遠ざかるほど溶着部による固定強度が増すため、上記非固定部分に起因する固定強度の低下をある程度補うことができる。
<請求項5記載の発明>
前記第1の範囲に設けられた溶着部のうち前記幅方向中央領域の透過孔群の幅方向左側に設けられた溶着部は前記幅方向中央領域の透過孔群から幅方向左側に遠ざかるにつれて前後方向長さが大きくなる形状を有し、前記第1の範囲に設けられた溶着部のうち前記幅方向中央領域の透過孔群の幅方向右側に設けられた溶着部は前記幅方向中央領域の透過孔群から幅方向右側に遠ざかるにつれて前後方向長さが大きくなる形状を有し、
前記第2の範囲に設けられた溶着部のうち前記左側領域の透過孔群の幅方向左側に設けられた溶着部は前記左側領域の透過孔群から幅方向左側に遠ざかるにつれて前後方向長さが大きくなる形状を有し、前記第2の範囲に設けられた溶着部のうち前記左側領域の透過孔群の幅方向右側に設けられた溶着部は前記左側領域の透過孔群から幅方向右側に遠ざかるにつれて前後方向長さが大きくなる形状を有し、
前記第3の範囲に設けられた溶着部のうち前記右側領域の透過孔群の幅方向左側に設けられた溶着部は前記右側領域の透過孔群から幅方向左側に遠ざかるにつれて前後方向長さが大きくなる形状を有し、前記第3の範囲に設けられた溶着部のうち前記右側領域の透過孔群の幅方向右側に設けられた溶着部は前記右側領域の透過孔群から幅方向右側に遠ざかるにつれて前後方向長さが大きくなる形状を有する、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように溶着部の形状を、基準となる透過孔群の側縁から幅方向に遠ざかるにつれて前後方向長さが大きくなる形状とすることによって、請求項3記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
<請求項6記載の発明>
前記第1の範囲、第2の範囲及び第3の範囲外における、前記左側中間領域及び右側中間領域のそれぞれに、前記トップシートをその裏面側の部材に対して固定する多数の中間領域溶着部が所定の間隔で設けられるとともに、
この中間領域溶着部の面積が、前記第1の範囲、第2の範囲及び第3の範囲に設けられた溶着部よりも大きい、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように中間領域溶着部の面積を、第1の範囲、第2の範囲及び第3の範囲に設けられた溶着部よりも大きくすることで、トップシートの固定強度を向上させることができるとともに、臀部頂部により圧力が加わる部分がより大きな面積で溶着されているため、当該部分における逆戻りがより一層少ないものとなる。
以上のとおり、本発明によれば、透過孔の潰れが防止され、固形物の透過機能に優れた使い捨ておむつとなる、等の利点がもたらされる。
水様便や軟便の頃の乳児を対象とした使い捨ておむつとしては、いわゆるテープ式おむつが広く用いられているため、以下ではテープ式おむつの例を引いて説明するが、本発明はトップシートに特徴を有するものであり、パンツ型使い捨ておむつ等、他の形態の使い捨ておむつにも適用できることはいうまでもない。また、本発明は大人用使い捨ておむつにも当然適用できるものである。
図1及び図2は本発明に係るテープ式使い捨ておむつの一例を示している。図2は図1におけるB−B線矢視図である。このテープ式使い捨ておむつは、幅方向中央に沿って腹側Fの上縁F1から股間部Cを通り背側Bの上縁B1まで延在する、***物を吸収保持する吸収性本体部10と、腹側Fの上縁F1側部分の両側において、それぞれ股間部Cよりも幅方向外側まで延在する一対の腹側サイドフラップ部FF,FFと、背側Bの上縁B1側部分の両側において、それぞれ股間部Cよりも幅方向外側まで延在する一対の背側サイドフラップ部BF,BFとを備えている。また、背側サイドフラップ部BF,BFには、係止部材としてのファスニング片130がそれぞれ設けられている。
より詳細には、吸収性本体部10ならびに背側および腹側の各サイドフラップ部BF,FFの外面全体が外装シート12により形成されている。特に、吸収性本体部10においては、外装シート12の内面側に液不透過性シート11がホットメルト接着剤等の接着剤により固定され、さらにこの液不透過性シート11の内面側に吸収要素50、中間シート40、およびトップシート30がこの順に積層されている。トップシート30および液不透過性シート11は、図示例では腹側上縁F1から背側上縁B1まで延在する長方形であり、吸収要素50よりも前後方向および幅方向において若干大きい寸法を有しており、液不透過性シート11がトップシート30よりも若干幅広に形成されている。トップシート30における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部と、液不透過性シート11における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部とがホットメルト接着剤などにより固着されるとともに、トップシート30は、中間シート40あるいは吸収要素50に固着されている。
さらに、この吸収性本体部10の両側には、装着者の肌側に突出(起立)するバリヤーカフス60,60が設けられており、このバリヤーカフス60,60を形成するバリヤーシート64,64が、背側および腹側の各サイドフラップ部BF,FFの内面を含め、吸収性本体部10の幅方向外側の全体にわたり延在されている。
以下、各部の素材および特徴部分について順に説明する。
(外装シート)
外装シート12は吸収要素50を支持し、着用者に装着するための部分である。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。
外装シート12としては不織布が好適であるが、これに限定されない。不織布の種類は特に限定されず、素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でSMS不織布やSMMS不織布等の積層不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布12相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。
(トップシート)
トップシート30は液透過性を有するものであれば足りるが、肌触り等の観点から不織布が好適に用いられる。トップシート30に用いる不織布としては、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。特に、原料繊維の繊度が1.0〜3.0dtexであり且つ繊維目付け10〜30g/m2であるエアスルー不織布や、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、SMS不織布が好適である。
また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
(トップシートの透過孔)
トップシート30は、背側における臀裂、臀部の頂部との対応関係を基準にすれば次の各領域を有するものである。すなわち、トップシート30は、臀裂と対応する部分を通り前端F1から後端B1まで延在する幅方向中央領域31と、幅方向中央領域31の左側及び右側に位置し、それぞれ左側の臀部の頂部及び右側の臀部の頂部と対応する部分を通り前端F1から後端B1まで延在する左側中間領域及び右側中間領域32,32と、左側中間領域32の左側及び右側中間領域32の右側に沿ってそれぞれ前端F1から後端B1まで延在する左側領域及び右側領域33,33とを有する。さらに、図示形態では、左側領域の左側及び右側領域の右側に、トップシート30を液不透過性シート11に接合固定するための部分を含む側縁部領域34,34を有しており、左側及び右側領域33は吸収要素50上に位置する領域となっている。
具体的に乳幼児用のおむつにおいては、幅方向中央領域31の幅は20〜40mm程度、左側中間領域及び右側中間領域32の幅は15〜25mm程度、左側領域及び右側領域33の幅は10〜20mm程度とするのが適当である。
そして特徴的には、図3にも示すように、トップシート30における幅方向中央領域31、左側及び右側領域33のそれぞれに、全体にわたり水様便等の固形分を裏面側に透過させるための透過孔Hが所定の間隔で多数穿孔されるとともに、左側及び右側中間領域32,32には、全体にわたり透過孔Hが穿孔されていない。従って、これら透過孔Hの穿孔範囲及び非穿孔範囲の幅方向配置が、少なくとも臀裂、臀部の頂部及びその幅方向外側と対応する部分に適用されるよう、幅方向中央領域31、左側及び右側領域33の範囲は定められている。なお、臀裂、臀部の頂部及びその幅方向外側と対応する部分を含んでいれば、各領域31〜33の前後方向の一部のみがこのような穿孔範囲及び非穿孔範囲の幅方向配置を有していても良く、例えば背側Bのみにこのようなパターンを採用することも可能である。
また、左側及び右側領域33,33の幅が幅方向中央領域31の幅より狭いと、装着者が横向きに寝転んだ際に臀部に接する、左側または右側領域33の透過孔Hから逆戻りして臀部に付着する***物の量が少ないため好ましい。
透過孔Hの開口形状は、円形、楕円形、小判形、笹葉形、多角形等、適宜の形状とすることができるが、特に前後方向長さHLが4〜15mm、特に6〜8mmであり且つ幅方向長さHWが前後方向長さHLよりも短い細長形状(楕円形、小判形、笹葉形)であるのが好ましい。
透過孔Hの開口面積は適宜定めることができるが、0.8〜180mm2とするのが好ましく、5〜80mm2とするのが特に好ましく、10〜30mm2とするのが最も好ましい。開口面積が小さすぎると固形分の取り込み性能が低下し、また大きすぎると透過孔Hを介して逆戻りし易くなる。
また、透過孔Hの数は適宜定めることができるが、図示のように透過孔Hの配置が、透過孔Hが前後方向に所定の間隔で並ぶ透過孔列が幅方向に所定の間隔で設けられた配置であって、且つ上述した透過孔Hの開口面積の場合、透過孔Hの列間の幅方向間隔DWが1〜5mm、且つ列内の透過孔Hの前後方向間隔DLが1〜10mmとなるように、各領域31〜33における数及び配置をそれぞれ定めるのが好ましい。透過孔Hの間隔が広すぎると固形分が捕獲されずに移動し易くなり、狭すぎると透過孔の数が多くなりすぎ、透過孔Hを介して逆戻りが発生しやすくなる。なお、透過孔Hの配置は、千鳥状配置(図示例)としたり、格子状(行列状)配置としたりできる他、他の規則的あるいは不規則な配置を採用することもできる。
透過孔Hは、幅方向中央領域31に形成されるものと、左側及び右側領域33,33に形成されるものとが同じ形状、同じ寸法、同じ配置間隔であっても良いが、異ならしめることもできる。一つの好ましい形態として、図4に示すように、幅方向中央領域31に形成された透過孔Hの開口の幅方向長さHW1が4〜10mmであり、かつ左側及び右側領域33,33に形成された透過孔Hの開口の幅方向長さHW2が、幅方向中央領域31のそれよりも短く2〜7mmであるものが提案される。このように、左側及び右側領域33,33に形成された透過孔Hの開口の幅方向長さHW1が幅方向中央領域のものより短いと、装着者が横向きに寝転んだ際に臀部に接する透過孔の面積の合計が小さいため、透過孔から逆戻りして臀部に付着する***物の量が少ない、という利点がある。
また、別の好ましい形態としては、図5に示すように、幅方向中央領域31に形成された透過孔Hの開口面積が5〜40mm2であり、左側及び右側領域33,33に形成された透過孔Hの開口面積が幅方向中央領域31のそれよりも大きく10〜50mm2であるものが提案される。これにより、左側領域及び右側領域33,33に到達した固形分比率の高い便を効果的に捕獲することができるようになる。トップシート30の溶着部による固定については後述する。
(中間シート)
トップシート30を透過した***物を吸収体へ移動させ、逆戻りを防ぐために、トップシート30と吸収要素50との間に中間シート(セカンドシートもいわれる)40を設けることができる。この中間シート40は、***物を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した***物の吸収体からの逆戻りを防止し、トップシート30表面を肌触りを良くするものである。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材を用いることができるが、特に嵩高で液の透過性に優れるエアスルー不織布が好ましい。中間シート40はトップシート30に接合するのが好ましく、その接合にヒートエンボスや超音波溶着を用いる場合は、中間シート40の素材はトップシート30と同程度の融点をもつものが好ましい。また、便中の固形分を透過させることを考慮するならば中間シート40に用いる繊維の繊度は5.0〜7.0dtexであるのが好ましいが、トップシート30における液残りが多くなる。これに対して、中間シート40に用いる繊維の繊度が1.0〜2.0dtexであると、トップシート30の液残りは発生し難いが、便の固形分が透過し難くなる。よって、中間シート40に用いる不織布の繊維は繊度が2.0〜5.0dtex程度とするのが好ましい。
中間シート40は、透過孔Hを通過した便を確実に捕獲できるよう、透過孔Hの形成範囲全体を含む形状であることが好ましい。図示の形態の中間シート40は、吸収要素50の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、おむつの全長と同一でもよいし、吸収要素50の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
(バリヤーカフス)
トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に、使用面側に突出(起立)するバリヤーカフス60、60を設けるのは好ましい。
このバリヤーカフス60は、実質的に幅方向に連続するバリヤーシート64と、このバリヤーシート64に前後方向に沿って伸張状態で固定された細長状弾性伸縮部材62とにより構成されている。このバリヤーシート64としては撥水性不織布を用いることができ、また弾性伸縮部材62としては糸ゴム等を用いることができる。弾性伸縮部材は、図1及び図2に示すように各複数本設ける他、各1本設けることができる。
バリヤーシート64の内面は、トップシート30の側部上に幅方向の固着始端を有し、この固着始端から幅方向外側の部分は、液不透過性シート11の側部およびその幅方向外側に位置する外装シート12の側部にホットメルト接着剤などにより固着されている。この固着部分のうち固着始端近傍において、バリヤーシート64と外装シート12とが対向する部分のシート間に、前後方向に沿って糸ゴム等の弾性伸縮部材66がそれぞれ設けられている。
脚周りにおいては、バリヤーカフス60の固着始端より幅方向内側は、製品前後方向両端部ではトップシート30上に固定されているものの、その間の部分は非固定の自由部分であり、この自由部分が糸ゴム62の収縮力により起立するようになる。おむつの、装着時には、おむつが舟形に体に装着されるので、そして糸ゴム62の収縮力が作用するので、糸ゴム62の収縮力によりバリヤーカフス60が起立して脚周りに密着する。その結果、脚周りからのいわゆる横漏れが防止される。
(吸収要素)
吸収要素50は、尿や軟便などの液を吸収保持する部分である。吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包被シート58とを有している。包被シート58は省略することもできる。さらに、図示形態では、吸収体56と包被シート58の裏面側部位(下側の部分)との間に保持シート80が設けられているが、この保持シート80は省略することもできる。吸収要素50は、その裏面においてホットメルト接着剤等の接着剤を介して液不透過性シート11の内面に接着することができる。
(吸収体)
吸収体56は、繊維52,52の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56は、図2に示すように高吸収性ポリマー粒子54,54…を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維52,52…の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
吸収体56の上部、下部、及び中間部にSAP粒子が無い、あるいはあってもごく僅かである場合には、「厚み方向全体に分散されている」とは言えない。したがって、「厚み方向全体に分散されている」とは、繊維の集合体に対し、厚み方向全体に「均一に」分散されている形態のほか、上部、下部及び又は中間部に「偏在している」が、依然として上部、下部及び中間部の各部分に分散している形態も含まれる。また、一部のSAP粒子が繊維52,52…の集合体中に侵入しないでその表面に残存している形態や、一部のSAP粒子が繊維52,52…の集合体を通り抜けて包被シート58上にある形態や、保持シート80上にある形態も排除されるものではない。
高吸収性ポリマー粒子54とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子54の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子54としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子54の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子54としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
高吸収性ポリマー粒子54の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子54の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
(包被シート)
包被シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包被シート58は、図2のように、連続繊維52,52…の集合体及び高吸収性ポリマー粒子54,54…の層全体を包む形態のほか、その層の裏面及び側面のみを包被するものでもよい。また図示しないが、吸収体56の上面及び側面のみをクレープ紙や不織布で覆い、下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態、吸収体56の上面をクレープ紙や不織布で覆い、側面及び下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態などでもよい(これらの各素材が包被シートの構成要素となる)。必要ならば、連続繊維52,52…の集合体及び高吸収性ポリマー粒子54,54…の層を、上下2層のシートで挟む形態や下面のみに配置する形態でもよいが、高吸収性ポリマー粒子の移動を防止でき難いので望ましい形態ではない。
(保持シート)
繊維52にフィラメント集合体を用いる場合は、保持シート80を設けるのが好ましい。保持シート80を設ける場合、保持シート80と吸収体56上との間には、高吸収性ポリマー粒子54をその散布などにより介在させることができる。高吸収性ポリマー粒子54は、フィラメント集合体への供給時又はその後の工程、あるいは消費者が使用するまでの流通過程で、フィラメント集合体を通り抜けることがある。フィラメント集合体を通り抜けた高吸収性ポリマー粒子群の凹凸は、消費者が使用する際に手で触ったときジャリジャリした違和感を与える。
この保持シート80は、ティッシュペーパ(クレープ紙)などの包被シート58のみでは足りないコシを補強すると共に、消費者が使用する際に手で触ったときのジャリジャリした違和感を軽減又は防止する役割を果たす。
保持シート80の素材は、特に限定されず、高吸収性ポリマー54の保持性能を有するものであれば足りる。具体的には、例えば、不織布、捲縮パルプ、低吸収性のコットン繊維(例えば、未脱脂のコットン繊維、脱脂されたコットン繊維、レーヨン繊維を撥水剤や疎水化剤で処理したものなど。)、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、絹、綿、麻、ナイロン、ポリウレタン、アセテート繊維等を例示することができる。
保持シート80としては、厚みが高吸収性ポリマー粒子の粒径よりも大きいものが好ましい。また、保持シート80の目付けは10〜60g/m2、特に20〜40g/m2であるのが好ましい。
特に、保持シート80は、KES試験に基づく圧縮エネルギーが0.01〜10.00gfcm/cm2、好ましくは、0.01〜1.00gfcm/cm2で、かつ圧縮レジリエンスが10〜100%、好ましくは、70〜100%の不織布であるとよい。
また、抜け出た高吸収性ポリマー54は、保持シート60によって保持され、包被シート58上を移動することがないため、吸収能力の偏在が生じ難くなる。特に、保持シート80上を高吸収性ポリマー粒子54が移動を防止するために、予め粘着性を有するホットメルト接着剤などを保持シート80上に塗布することができる。また、保持シート80の上面(使用面側に向かう面)を粗面とすることで、保持シート80上を高吸収性ポリマー粒子54が移動を防止するようにしてもよい。このための粗面化又は毛羽立ち手段としては、不織布の製造時におけるネット面でない非ネット面とする、マーブル加工を行う、ニードルパンチにより加工する、ブラシッング加工するなどを挙げることができる。
保持シート80は、図2に示すように吸収体56の下方にのみ設けても、また図示しないが、吸収体56の側面を通り吸収体56の上面にまで巻き上げて延在させてもよい。また、保持シート80を複数枚重ねて使用することも可能である。
上記例は、吸収体56と包被シート58の裏面側部位との間に保持シート58を設ける例であるが、保持シートは、包被シート58より裏面側であってもよく(その形態は図示していない)、要は、吸収体56に対して裏面側に保持シートを設ければ、製品の裏面から触る場合におけるジャリジャリした違和感を軽減させるあるいは生じさせないものとなる。
(ファスニング片)
ファスニング片130は、プラスチック、ポリラミ不織布、紙製などのファスニング基材130Cの基部がおむつに接合されており、その先端側部分に腹側に対する係止部として、メカニカルファスナーのフック要素130Aが設けられている。フック要素130Aはファスニング基材130Cに接着剤により剥離不能に接合されている。フック要素130Aは、その外面側に多数の係合突起を有する。係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。フック要素130Aに代えて、ファスニング片130の係止部として粘着材層を設けることもできる。
おむつの装着に際しては、背側サイドフラップ部BFを腹側サイドフラップ部FFの外側に重ねた状態で、ファスニング片を腹側F外面の適所に係止する。ファスニング片130の係止箇所の位置及び寸法は任意に定めることができる。通常の場合、係止箇所は、高さ20〜80mm、幅150〜300mmの矩形範囲とし、その上端縁と腹側上縁F1との高さ方向離間距離を0〜60mm、特に20〜50mmとし、かつ製品の幅方向中央とするのが好ましい。
腹側Fにおけるファスニング片130の係止箇所には、係止を容易にするためにターゲットテープ74を設けるのが好ましい。ターゲットテープ74は、係止部がフック要素130Aの場合、フック要素の係合突起が絡まるようなループ糸が表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なフィルム状のものを用いることができる。
また、腹側Fにおけるファスニング片130の係止箇所が不織布からなる場合、例えば図示形態の外装シート12が不織布からなる場合であって、ファスニング片130の係止部がフック要素130Aの場合には、ターゲットテープ74を省略し、フック要素130Aを外装シート12の不織布に絡ませて係止することもできる。
(トップシートの固定)
図3に詳細に示すように、トップシート30を固着するために、各透過孔群(図示形態では幅方向中央領域31、左側領域及び右側領域33,33)の幅方向両側縁を基準として幅方向に±10mm以内の第1〜第3の範囲35〜37に、トップシート30をその裏面側の部材(図示形態では中間シート40、吸収要素50及び液不透過性シート11である。以下同じ。)に対して固定する多数の溶着部Mを所定の間隔で設け、且つトップシート30をその裏面側の部材に対して固定するホットメルト接着剤等の接着剤を用いていない。つまり、第1〜第3の範囲では素材の溶着のみでトップシート30が固定されている。さらに、トップシート30は、これら第1〜第3の範囲35〜37の外では、各透過孔群(図示形態では幅方向中央領域31、左側領域及び右側領域33,33)を有する部分は裏面側の部材に固定されていない。
したがって、トップシート30における各透過孔群を有する部分は、その両側の溶着部M,Mにより幅が固定され、透過孔Hの潰れが抑制されるとともに、それら溶着部M,M間の部分では透過孔Hを有する部分と裏面側の部材(図示形態の場合、主に中間シート40)との間に隙間が形成されるため、透過孔Hを介して水様便等が取り込まれやすくなる。ここで、第1〜第3の範囲35〜37を各基準側縁に対して幅方向に±10mm以内としたのは、溶着部Mの形成時に不可避的に発生するズレを考慮したものであり、より好ましい範囲は±5mm以内であり、さらに好ましい範囲は±2.5mm以内であり、特に溶着部Mと透過孔Hとが幅方向に近接するが重ならない(換言すれば各範囲35〜37において基準側縁の幅方向外側に溶着部Mが位置する)形態が好ましい。
各透過孔群及び溶着部Mを有する部分以外の部分、例えば左側中間領域32の幅方向中間部38及び右側中間領域32の幅方向中間部38では、トップシート30の固定強度を向上させるために、中間領域溶着部M2を設けるともに又は中間領域溶着部M2に代えてホットメルト接着剤等の接着剤を用いて固定することができる。
溶着部M及び中間領域溶着部M2は、素材の溶着による接合が可能な限り、超音波溶着、ヒートシール、ヒートエンボス等、適宜の手法により形成することができる。製造に際してはトップシート30とその裏面側部材とを重ね合わせた状態で、超音波溶着等の接合加工を行うことにより両者を固着することができる。
溶着部Mの平面形状は、円形、楕円形、小判形、笹葉形、多角形等、適宜の形状とすることができ、通常の場合、前後方向長さMLが1〜10mm、特に1〜3mmであり且つ幅方向長さMWが前後方向長さMLよりも短い細長形状(楕円形、小判形、笹葉形)であるのが好ましい。
溶着部Mの面積は適宜定めることができるが、0.7〜40mm2、特に1〜15mm2であるのが好ましい。溶着面積が小さすぎるとトップシート30の固定強度を確保し難くなり、また大きすぎると第1〜第3の範囲35〜37の溶着部Mの場合、溶着部Mと透過孔Hとが重なり易くなる。
また、溶着部Mの数は適宜定めることができるが、図示のように溶着部Mの配置が、溶着部Mが前後方向に所定の間隔で並ぶ溶着部列が幅方向に所定の間隔で設けられた配置であって、且つ上述した溶着面積の場合、各範囲31〜33における溶着部列内の溶着部Mの前後方向間隔DYは5〜30mmであるのが好ましく、5〜15mmであるのがより好ましい。各範囲31〜33に溶着部M,M2を複数列設ける場合には、各列間の幅方向間隔DXは2〜15mmであるのが好ましく、4〜10mmであるのがより好ましい。溶着部Mの間隔が広すぎると透過孔が潰れやすくなり、狭すぎると風合いが硬くとなる。なお、各範囲35〜37における溶着部Mの配置パターンは、図示例のように溶着部Mが前後方向に沿って等間隔で一列に設けられた列状配置とする他、幅方向に間隔を空けて複数列設ける場合には、千鳥状配置(図示例)としたり、格子状(行列状)配置としたりすることもでき、また他の規則的あるいは不規則な配置とすることもできる。
溶着部M及び中間領域溶着部M2は、幅方向位置に応じて、形状、寸法、配置間隔を異ならしめることができる。一つの好ましい形態として、図4に示すように、第1〜第3の範囲35〜37に設けられた溶着部Mのうち、各範囲35〜37の基準となる透過孔群の幅方向左側に設けられた溶着部Mは当該透過孔群から幅方向左側に遠ざかるにつれて、また幅方向右側に設けられた溶着部Mは当該透過孔群から幅方向右側に遠ざかるにつれて、それぞれ前後方向長さが大きくなる形状を有する形態が提案される。
この形態では、溶着部Mの占有面積が基準となる透過孔群の側縁から幅方向に遠ざかるほど大きくなるため、溶着工程でトップシート30が幅方向にずれたとしても、溶着部Mと透過孔Hとが重なり難く、仮に重なったとしてもその面積が少なくて済む。また、溶着部Mの占有面積が基準となる透過孔群の側縁から遠ざかるほど大きくなるため、透過孔群の側縁から遠ざかるほど溶着部Mによる固定強度が増し、トップシート30の非固定部分に起因する固定強度の低下をある程度補うことができる。
また、中間領域溶着部M2は形状、面積、配置間隔及び配置パターン等を含め、基本的に第1〜第3の範囲に設けられる溶着部Mと同様に設けることができ、溶着部Mと同じ形状、面積、配置間隔及び配置パターン等にしても良いが、異ならしめることもできる。一つの好ましい形態としては、図5に示すように、中間領域溶着部M2の面積が、第1の範囲〜第3の範囲35〜37に設けられた溶着部Mよりも大きくすることができる。さらに、図5に示すように、左側中間領域32の中間領域溶着部M2及びその両側に隣接する第1の範囲〜第3の範囲35〜37に設けられた溶着部M、並びに右側中間領域32の中間領域溶着部M2及びその両側に隣接する第1の範囲〜第3の範囲35〜37に設けられた溶着部Mは、各中間領域32の幅方向中央に近いものほど面積が大きくなっている。
このように中間領域溶着部M2の面積を、第1〜第3の範囲35〜37に設けられた溶着部Mよりも大きくすることで、トップシート30の固定強度を向上させることができるとともに、液の引き込み速度がより一層速くなり、さらに、臀部頂部により圧力が加わる左側中間領域及び右側中間領域32,32がより大きな面積で溶着されるため、当該部分における逆戻りがより一層少ないものとなる。
(トップシートの穿孔方法)
上記透過孔Hを有するトップシート30は、透過孔形成部位を所定形状に打ち抜く方法や、複数の突起を備えた熱ローラーにより溶融しながら穿孔する方法(特表2002−512909号)や、負圧をかけた開口コンベアにて吸引延伸熱処理により立体的なテーパーを形成しながら穿孔する方法(特許2812340号)や、透過孔形成位置に所定方向(前後方向や幅方向等)に沿うスリットを形成した後にシートをスリットと直交する方向に伸張させ、スリットを拡大させた状態で裏面側の部材(中間シート40あるいは吸収要素50)に固着する方法(特開平11−253490号)により製造することができる。これらの方法は、それぞれにメリットはあるが、次のようなデメリットもある。すなわち、打ち抜きによる方法は廃材が発生し、溶融穿孔する方法は開口周辺が固くなり、立体的なテーパーを形成する方法は厚み方向の押圧が加わった際に開口が潰れやすく、スリット後伸張する方法ではおむつが撓むと開口の伸張が弛緩して閉じやすくなる。本発明においては、透過孔形成位置に前後方向に沿うスリットを形成した後にシートを幅方向に伸張させ、スリットを拡大させた状態で裏面側の部材に固着する方法を、以下のように組合せるのが最も好ましく、これにより上記デメリットを解消しつつ優れた性能を発揮することが可能となる。
透過孔形成位置に前後方向に沿うスリットを形成した後にシートを幅方向に伸張させ、スリットを拡大させて開口を形成したシートは、特に開口とその周辺において、熱処理により溶融固化して硬化することがなく、繊維間隔が広げられることにより、柔らかくかつ液透過性に優れる。しかし、上述のようにトップシート30の裏面側に便を保持する空間を広く確保するため、トップシート30と裏面側の部材とをほぼ全幅において非固定とすると、おむつの撓みにより開口の伸張が弛緩して閉じやすくなる。逆に、シートのほぼ全面において固着すると、トップシート30の裏面側に便を保持する空間が形成できない。そこで、幅方向に一定間隔をおいて固着する形態を取るのが好適である。本発明では、シートのほぼ全幅に穿孔領域を設けるのではなく、非穿孔範囲とした左右の中間領域を設けているため、逆戻りによる臀部への***物の付着が防止できるだけでなく、この左右の中間領域(及びトップシート30の両側部)を利用してトップシート30と裏面側の部材を固着することにより、透過孔Hの開口状態を維持しつつ、トップシート30を強固に固定することが可能となる。この場合、トップシート30の各透過孔群の幅方向両側縁の近傍の領域を固着することにより、透過孔Hの開口状態を安定して維持できるため好ましく、特にこの固着として前述した本発明の溶着部Mによる溶着を利用するのが好ましい。
本発明は、使い捨ておむつに適用されるものである。
テープ式使い捨ておむつの展開状態平面図である。 図1のB−B線断面図である。 図1の要部拡大平面図である。 別の溶着部例を示す要部拡大平面図である。 また別の溶着部例を示す要部拡大平面図である。
符号の説明
10…吸収性本体部、11…液不透過性シート、12…外装シート、30…トップシート、31…幅方向中央領域、32…左側中間領域、右側中間領域、33…左側領域、右側領域、34…側縁部領域、35…第1の範囲、36…第2の範囲、37…第3の範囲、40…中間シート、50…吸収要素、52…繊維、54…高吸収性ポリマー粒子、56…吸収体、58…包被シート、60…バリヤーカフス、64…バリヤーシート、80…保持シート、H…透過孔、M,M2…溶着部。

Claims (6)

  1. 身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収要素を介在させてなり、幅方向中央に沿って腹側の上縁から股間部を通り背側の上縁まで延在する吸収性本体部を有する使い捨ておむつにおいて、
    前記トップシートは、臀裂と対応する部分を通り前端から後端まで延在する幅方向中央領域と、前記幅方向中央領域の左側及び右側に位置し、それぞれ左側の臀部の頂部及び右側の臀部の頂部と対応する部分を通り前端から後端まで延在する左側中間領域及び右側中間領域と、前記左側中間領域の左側及び右側中間領域の右側に沿ってそれぞれ前端から後端まで延在する左側領域及び右側領域と、前記左側領域の左側及び右側領域の右側に沿ってそれぞれ前端から後端まで延在する左側側縁部領域及び右側側縁部領域とを有し、
    前記幅方向中央領域の前後方向における少なくとも前記臀裂と対応する部分の幅方向全体、前記左側領域の前後方向における少なくとも前記臀部の頂部の幅方向左側に位置する部分と対応する部分の幅方向全体、及び前記右側領域の前後方向における少なくとも前記臀部の頂部の幅方向右側に位置する部分と対応する部分の幅方向全体のそれぞれに、多数の透過孔が所定の間隔で穿孔されるとともに、前記左側中間領域における少なくとも前記臀部の頂部と対応する部分及び前記右側中間領域における少なくとも前記臀部の頂部と対応する部分、並びに前記左側側縁部領域及び右側側縁部領域には透過孔が穿孔されておらず、
    前記幅方向中央領域における透過孔群の幅方向両側縁を基準として幅方向に±10mm以内の第1の範囲、前記左側領域における透過孔群の幅方向両側縁を基準として幅方向に±10mm以内の第2の範囲、及び前記右側領域における透過孔群の幅方向両側縁を基準として幅方向に±10mm以内の第3の範囲のそれぞれに、前記トップシートをその裏面側の部材に対して固定する多数の溶着部が所定の間隔で設けられるとともに前記トップシートをその裏面側の部材に対して固定する接着剤が用いられておらず、且つこれら第1の範囲、第2の範囲及び第3の範囲外では、前記幅方向中央領域、左側領域及び右側領域は前記裏面側の部材に固定されていない、
    ことを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記透過孔は、前記トップシートの透過孔形成位置に前後方向に沿うスリットを形成した後に前記トップシートを幅方向に伸張させ、前記スリットを拡大させることにより形成され、前記トップシートは前記スリットを拡大させた状態で各透過孔群の幅方向両側縁の近傍の領域が前記トップシートの裏面側の部材に固着されている、請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記トップシートは、原料繊維の繊度が1.0〜3.0dtexであり且つ繊維目付け10〜30g/m2である不織布であり、
    前記透過孔の配置は、前記透過孔が前後方向に所定の間隔で並ぶ透過孔列が幅方向に所定の間隔で設けられた配置であり、
    前記溶着部の配置は、前記溶着部が前後方向に所定の間隔で並ぶ溶着部列が幅方向に所定の間隔で設けられた配置であり、
    前記透過孔の開口面積が0.8〜180mm2であり、前記幅方向中央領域、左側領域及び右側領域のそれぞれにおける前記透過孔列の幅方向間隔が1〜5mmであり且つ前記透過孔列内の透過孔の前後方向間隔が1〜10mmであり、
    前記溶着部の面積が0.7〜40mm2であり、前記溶着部列の幅方向間隔が2〜15mmであり且つ前記溶着部列内の溶着部の前後方向間隔が5〜30mmである、
    請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記第1の範囲のうち前記幅方向中央領域の透過孔群の幅方向左側における溶着部の占有面積が前記幅方向中央領域の透過孔群から幅方向左側に遠ざかるほど大きく、前記第1の範囲のうち前記幅方向中央領域の透過孔群の幅方向右側における溶着部の占有面積が前記幅方向中央領域の透過孔群から幅方向右側に遠ざかるほど大きく、
    前記第2の範囲のうち前記左側領域の透過孔群の幅方向左側における溶着部の占有面積が前記左側領域の透過孔群から幅方向左側に遠ざかるほど大きく、前記第2の範囲のうち前記左側領域の透過孔群の幅方向右側における溶着部の占有面積が前記左側領域の透過孔群から幅方向右側に遠ざかるほど大きく、
    前記第2の範囲のうち前記右側領域の透過孔群の幅方向左側における溶着部の占有面積が前記右側領域の透過孔群から幅方向左側に遠ざかるほど大きく、前記第2の範囲のうち前記右側領域の透過孔群の幅方向右側における溶着部の占有面積が前記右側領域の透過孔群から幅方向右側に遠ざかるほど大きい、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記第1の範囲に設けられた溶着部のうち前記幅方向中央領域の透過孔群の幅方向左側に設けられた溶着部は前記幅方向中央領域の透過孔群から幅方向左側に遠ざかるにつれて前後方向長さが大きくなる形状を有し、前記第1の範囲に設けられた溶着部のうち前記幅方向中央領域の透過孔群の幅方向右側に設けられた溶着部は前記幅方向中央領域の透過孔群から幅方向右側に遠ざかるにつれて前後方向長さが大きくなる形状を有し、
    前記第2の範囲に設けられた溶着部のうち前記左側領域の透過孔群の幅方向左側に設けられた溶着部は前記左側領域の透過孔群から幅方向左側に遠ざかるにつれて前後方向長さが大きくなる形状を有し、前記第2の範囲に設けられた溶着部のうち前記左側領域の透過孔群の幅方向右側に設けられた溶着部は前記左側領域の透過孔群から幅方向右側に遠ざかるにつれて前後方向長さが大きくなる形状を有し、
    前記第3の範囲に設けられた溶着部のうち前記右側領域の透過孔群の幅方向左側に設けられた溶着部は前記右側領域の透過孔群から幅方向左側に遠ざかるにつれて前後方向長さが大きくなる形状を有し、前記第3の範囲に設けられた溶着部のうち前記右側領域の透過孔群の幅方向右側に設けられた溶着部は前記右側領域の透過孔群から幅方向右側に遠ざかるにつれて前後方向長さが大きくなる形状を有する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記第1の範囲、第2の範囲及び第3の範囲外における、前記左側中間領域及び右側中間領域のそれぞれに、前記トップシートをその裏面側の部材に対して固定する多数の中間領域溶着部が所定の間隔で設けられるとともに、
    この中間領域溶着部の面積が、前記第1の範囲、第2の範囲及び第3の範囲に設けられた溶着部よりも大きい、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
JP2007171435A 2007-06-29 2007-06-29 使い捨ておむつ Active JP4417985B2 (ja)

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