JP2008544285A - リン酸化タンパク質のイムノアッセイ - Google Patents
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Abstract
ペプチド、タンパク質、またはそれらの様々な関連形態のリン酸化アイソフォーム(リン形態、リンアイソフォーム)のイムノアッセイについて記載する。1つの実施形態では、サンドイッチタイプの「2部位」イムノアッセイは2つの異なる相違する認識抗体パートナーを含んでおり、このとき1つの抗体はタンパク質もしくはペプチドに対して特異的であり、もう1つの抗体は、公知の、もしくは見いだされたリン酸化アミノ酸残基に対して特異的である。1つのアッセイの実施形態は、特異的抗タンパク質抗体を用いてタンパク質もしくはペプチドを捕捉する第1工程と、標識もしくはレポーター分子に結合した公知のリン酸化残基に対する抗体を用いてタンパク質の結合したリン酸化アイソフォームを検出する第2工程とを含んでいる。
Description
(発明の背景)
インスリン様増殖因子(IGF−IおよびIGF−II)は、細胞の増殖および成長にとって必須である広範囲の成長ホルモン依存性および非依存性の有糸***誘発作用および代謝作用を媒介する1ファミリーのペプチドに属する(非特許文献1〜4)。大多数のペプチドホルモンとは相違して、循環中および他の生理液中のIGFは、特異的に結合して細胞レベルでIGF生物活性を調節する1群の高親和性インスリン様増殖因子結合タンパク質(IGFBP)と関連付けられている。別個の分子サイズ、ホルモン制御、組織発現および機能を備える、構造的には相同である6つのIGFBPが同定されている(非特許文献4〜6)。
インスリン様増殖因子(IGF−IおよびIGF−II)は、細胞の増殖および成長にとって必須である広範囲の成長ホルモン依存性および非依存性の有糸***誘発作用および代謝作用を媒介する1ファミリーのペプチドに属する(非特許文献1〜4)。大多数のペプチドホルモンとは相違して、循環中および他の生理液中のIGFは、特異的に結合して細胞レベルでIGF生物活性を調節する1群の高親和性インスリン様増殖因子結合タンパク質(IGFBP)と関連付けられている。別個の分子サイズ、ホルモン制御、組織発現および機能を備える、構造的には相同である6つのIGFBPが同定されている(非特許文献4〜6)。
胎盤タンパク質12(非特許文献7)および妊娠関連性子宮内膜α1−グロブリン(非特許文献8)と同義であるIGFBP−1は、肝細胞、卵巣果粒膜細胞、および脱落子宮内膜を含む様々な細胞タイプによって発現かつ分泌される25kDa(キロダルトン)のタンパク質である(非特許文献9〜11)。IGFBP−1は血清中に存在し、羊水中で優勢なIGF結合タンパク質であり、そして胎児および母体循環中の主要IGF結合タンパク質である(非特許文献9、非特許文献12〜13)。ヒトおよび動物モデルの両方において、胎児成長制限と関連するIGFBP−1のレベル上昇が見いだされている(非特許文献9、非特許文献13〜16および参考文献17)。
IGFBP−1は、報告によればIGF作用の阻害ならびに増強の両方を行うことができる(非特許文献4、非特許文献6)。IGFBP−1のこれらの二重官能性は、一部にはアミノ酸残基の翻訳後リン酸化によって説明されている。セリンアミノ酸残基の翻訳後リン酸化は、IGFに対するIGFBP−1の親和性を4〜8倍変化させ(非特許文献4、非特許文献18)、それによりIGFバイオアベイラビリティを調節する能力に影響を及ぼす。リン酸化度だけが相違する、5つまでのGFBP−1変種が同定されている。Hep G2、脱落膜細胞、および肝細胞などの様々な細胞タイプは主としてIGFBP−1のリン酸化形を分泌することが見いだされており、他方羊水および胎児血清は実質的な量の非リン酸化IGFBP−1変種を含有している(非特許文献4、非特許文献18〜19)。正常成人血清中ではIGFBP−1の主要なリン酸化形が見いだされるが、IGFBP−1のリン酸化プロファイルは妊娠に応答して重大な変化に曝される(非特許文献20)。
可逆性リン酸化などのアミノ酸残基の翻訳後修飾は、タンパク質の活性化および非活性化の必須かつほぼ普遍的な機序であり、ほぼ全部の細胞シグナリング経路および最終的に全生物学的機能を調節することに責任を負っている(非特許文献21)。様々なリン酸化タンパク質(「リンタンパク質」もしくは「リン形態」)の同定およびリン酸化残基の局在化における有意な進歩は、質量分析法を含む様々な方法によって達成されてきた(非特許文献22)。したがって、IGFBPの調節されたリン酸化/脱リン酸化もまた、それによってIGFのバイオアベイラビリティを調節できる重要な代替機序であると認識されてきた(非特許文献4、非特許文献23)。正常妊娠(非特許文献20)に加えて、IGFBP−1の試験はこれまでに、Larone症候群(非特許文献20、非特許文献24)を有する被験者ならびに子癇前症(非特許文献25)、出生後成長制限(非特許文献15)、コラーゲンおよびグリコサミノグリカンの生合成の調節(非特許文献25)に関連して、ならびに心血管疾患の発生および2型糖尿病の血管性合併症(非特許文献26)に関連する有意な変化を同定してきた。より近年の研究の対象は、セリンリン酸化されていることも知られているIGFBP−3およびIGFBP−5などのIGFBPファミリーの他のメンバーの試験に拡大されてきた(非特許文献4、非特許文献23)。IGFBP−1に類似して、入手できる証拠は、それらの様々な結合特性およびIGF依存性および/またはIGF非依存性機能を調節する際にIGFBP−3およびIGFBP−5のリン酸化を変化させるための重大な役割を支持すると思われる(非特許文献4、非特許文献27〜29)。IGFBP−5は、骨代謝および骨粗鬆症に関連してより広範囲に試験されてきた(非特許文献4、非特許文献6、非特許文献29、非特許文献17(参考文献45))。
リン酸化によるタンパク質の活性化および/または非活性化の機序についての試験は、リン酸化の作用がタンパク質の三元構造内で重要な立体構造変化を誘導することによって媒介されることを示唆している(非特許文献30)。抗原/抗体相互作用の免疫学的基礎もまた立体構造エピトープの認識に大きく依存しているので(非特許文献31)、免疫応答性における潜在的変化に関連して変化したリン酸化の作用についての調査は極めて重要である(非特許文献21、非特許文献30)。タンパク質に対する広い特異性を備える伝統的イムノアッセイはそのような調査に寄与してきたが、様々なタンパク質のリン形態を特異的に決定するための単純なイムノアッセイの利用可能性は、それらの調節機序、病態生理学的役割、および臨床的重要性の理解を促進するであろう。
IGF研究の分野では、IGFBP−1についてはタンパク質リン酸化と免疫応答性との有意な関係が最初に報告され、様々な抗体によるIGFBP−1リン形態の弁別的認識の結果として、健常成人血清中のIGFBP−1の測定濃度において10倍までの差が観察された(非特許文献20、非特許文献32)。抗体によるIGFBP−1リン形態の変動する認識は、間違った推定値、または測定されたIGFBP−1レベルの不適切な解釈を生じさせる可能性がある。変化したリン酸化に応答したIGFBP−5の免疫応答性における有意な変化もまた観察されている。後者は、組換えヒトIGFBP−5もしくは合成IGFBP−5ペプチドに対して立てられた1パネルの4つのポリクローナルおよび12のモノクローナル抗体についての系統的な評価を含んでいた。競合的(EIA)および非競合的(ELISA)フォーマット両方でのIGFBP−5免疫応答性は、Mg2+、EDTA、およびIGFBP−5分子のリン酸化状態によって有意に影響を受けることが見いだされた(非特許文献33、非特許文献34)。
従来型イムノアッセイによるリン酸化タンパク質の試験は、変化したリン酸化が及ぼす検出可能な免疫応答性のレベルへの作用によって影響を受けることがある。IGFBP−1およびIGFBP−5について記載したように、変化したリン酸化は検出可能な血清レベルにおける変化を生じさせることがある。これは、生体液において観察されるIGFBP−1リン酸化アイソフォームの可変性発現を考察する際に特に重要である(非特許文献4、非特許文献18、非特許文献19、非特許文献32)。報告されたIGFBP−1正常範囲の妥当性は、単一IGFBP−1変種を明らかに発現する非妊娠成人集団中においてさえ、問題にされてきた(非特許文献20)。さらに、IGFBP−1抗体は、妊娠中には相当に類似の濃度が測定されるのに、非妊娠被験者では有意に相違する血清濃度(平均値における11倍の差まで)を検出すると報告されている(非特許文献20)。そこで抗体免疫応答性がタンパク質のリン酸化によって影響を受けないIGFBPのためのイムノアッセイが開発されてきた(非特許文献32、および特許文献1)。そのようなイムノアッセイは、リン酸化度とは無関係にサンプル中のIGFBPの総濃度の検出を可能にする。しかし、そのようなイムノアッセイは、タンパク質リン酸化のレベルを測定できない、またはタンパク質リン酸化レベルにおける変化を検出できない。
様々なタンパク質のリン形態の検出は当該の分子のゲル電気泳動法分離後のウエスタンおよび/またはリガンド免疫ブロットによって可能にされてきたが(非特許文献18、非特許文献20)、これらの方法は、1ラン当たりにアッセイできるサンプル数、集中的作業、高額の費用、ならびに分析の定性的もしくはせいぜい半定量的性質に関する制限を含んでいる。
タンパク質リン酸化の重要性がその後ずっと増していることを前提にすると、依然として極めて多数のサンプルの定量を可能にする単純な方法に対する切迫した必要が存在する(非特許文献21、非特許文献22)。IGFBPのリン酸化レベルにおける変化は、ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDS−PAGE)およびリガンドおよび/または免疫ブロッティングアプローチ(非特許文献4、非特許文献18〜20)などの伝統的アプローチによって証明されているが、利用できる方法はせいぜい半定量的であり、大規模の手動もしくは自動用途には適合しない。
米国特許第5,747,273号明細書
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当技術分野においては、依然として、リン酸化タンパク質変種の測定を許容して手動および/または完全自動作業による大規模サインプル分析を提供する、比較的に単純かつ信頼できる定量的イムノアッセイ方法ならびに組成物に対する必要が存在する。
(発明の要旨)
本明細書では、タンパク質またはペプチドのリン酸化アイソフォームについてのイムノアッセイに関する方法および組成物を開示する。より詳細には、本明細書に記載したイムノアッセイは、インスリン様増殖因子結合タンパク質(IGFBP)のリン酸化アイソフォームに関する。
本明細書では、タンパク質またはペプチドのリン酸化アイソフォームについてのイムノアッセイに関する方法および組成物を開示する。より詳細には、本明細書に記載したイムノアッセイは、インスリン様増殖因子結合タンパク質(IGFBP)のリン酸化アイソフォームに関する。
本明細書に記載した方法および組成物の様々な実施形態は、従来型イムノアッセイフォーマットの長所および単純性を用いて、IGFBPなどのタンパク質のリン酸化アイソフォームを定量する能力を提供する。抗IGFBP捕捉抗体を抗リン酸化残基抗体と結び付けることは、本明細書でIGFBPについて例示するようなリン酸化タンパク質のイムノアッセイにとっての新規なアプローチを表す。
本明細書に記載したイムノアッセイ組成物の1つの実施形態は、第1抗体および第2抗体を含んでいる。第1抗体はリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質には結合するが、リン酸化アミノ酸残基には結合しない。第2抗体は、リン酸化アミノ酸残基に結合する。
サンプル中にリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度を測定するためのイムノアッセイキットを含む追加の実施形態もまた本明細書に記載されている。1つの実施形態では、そのようなキットは第1抗体および第2抗体を含んでおり、このとき第1抗体はリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質に結合し、第2抗体はリン酸化アミノ酸残基に結合する。この実施形態によると、本キットは、第1抗体と結合した固体支持体および第2抗体と結合した標識をさらに含有している。
また別の態様では、本明細書においてサンプル中にリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度を測定するためのイムノアッセイ方法が記載されている。1つの実施形態では、1つの方法は、リン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質に第1抗体を結合させ、それにより結合した第1抗体を作製する工程を含んでいる。第2抗体は、リン酸化アミノ酸残基に結合させられ、それにより結合した第2抗体が作製される。結合した第2抗体の量が測定され;そしてサンプル中のタンパク質の濃度が結合した第2抗体の量に基づいて計算される。
さらに追加の実施形態は、タンパク質サンプルのリン酸化レベルを測定するためのイムノアッセイ方法である。本方法は、第1抗体をタンパク質サンプルと接触させる工程を含み、このときタンパク質サンプルはリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質を含み、そして第1抗体はタンパク質に結合し、それにより結合した第1抗体が作製される。本方法は、第1抗体をリン酸化アミノ酸残基に結合させ、それにより結合した第2抗体が作製される工程をさらに含んでいる。結合した第2抗体の量が測定され、そしてサンプル中のリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度が結合した第2抗体の量に基づいて計算される。タンパク質サンプル中の全タンパク質の濃度が計算される。リン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度は、次にサンプル中の全タンパク質の濃度に比較して決定される。
本発明のその他のまた別の態様、特徴、および長所は、本発明の現在好ましい実施形態の以下の説明から明白である。これらの実施形態は、開示するために提供される。
上記に言及した本発明の機能、長所および目的、ならびに今後明白になるであろうその他のことが達成され、詳細に理解できるように、上記に手短に要約した本発明の様々な実施形態についてのより詳細な説明は、添付の図面に例示されている所定の実施形態を参照することによって得ることができる。これらの図面は、本明細書の一部を形成する。しかし添付の図面は本発明の好ましい実施形態を例示するものであり、それらの範囲を限定すると見なすべきではないことに留意されたい。
(発明の詳細な説明)
(I.発明の組成物)
本明細書に記載したイムノアッセイ組成物は、第1抗体および第2抗体を含んでいる。第1抗体はリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質には結合するが、リン酸化アミノ酸残基には結合しない。第2抗体は、リン酸化アミノ酸残基に結合する。1つの実施形態では、本組成物は、そのリン酸化アミノ酸残基で第2抗体へ結合している「標的」タンパク質に結合した第1抗体によって提供される中間体である。以下で詳細に記載するように、第1抗体は任意で固体支持体に結合している。また別の実施形態では、第2抗体は任意で標識に結合している。また別の実施形態では、第1抗体は第1エピトープで標的タンパク質に結合している;および第1抗体の第1エピトープへの結合は第2抗体のリン酸化残基への結合を妨害しない。また別の実施形態では、第1エピトープは、リン酸化残基を含有するかリン酸化残基である第2エピトープとは相違する。本発明の組成物のまた別の実施形態は、本組成物を作り上げる個別成分の生成物もしくは収集物である。
(I.発明の組成物)
本明細書に記載したイムノアッセイ組成物は、第1抗体および第2抗体を含んでいる。第1抗体はリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質には結合するが、リン酸化アミノ酸残基には結合しない。第2抗体は、リン酸化アミノ酸残基に結合する。1つの実施形態では、本組成物は、そのリン酸化アミノ酸残基で第2抗体へ結合している「標的」タンパク質に結合した第1抗体によって提供される中間体である。以下で詳細に記載するように、第1抗体は任意で固体支持体に結合している。また別の実施形態では、第2抗体は任意で標識に結合している。また別の実施形態では、第1抗体は第1エピトープで標的タンパク質に結合している;および第1抗体の第1エピトープへの結合は第2抗体のリン酸化残基への結合を妨害しない。また別の実施形態では、第1エピトープは、リン酸化残基を含有するかリン酸化残基である第2エピトープとは相違する。本発明の組成物のまた別の実施形態は、本組成物を作り上げる個別成分の生成物もしくは収集物である。
そこで、そのような組成物のまた別の実施形態は、サンプル中にリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度を測定するためのイムノアッセイキットである。1つの実施形態では、そのようなキットは第1抗体および第2抗体を含んでいるが、このとき第1抗体はリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質には結合するがリン酸化残基には結合せず、そして第2抗体はリン酸化アミノ酸残基に結合する。この実施形態によると、本キットは第1抗体と結合した固体支持体および第2抗体と結合した標識をさらに含有している。固体支持体の適切な実施例を以下で同定する。本キット内に使用するための標識の適切な実施例も、同様に以下で同定する。本キットは、本明細書に記載したアッセイ法を実施するための任意の追加の成分も含有している。そのような任意の成分は、容器、ミキサー、アッセイ遂行の説明書、標識、支持体、および抗体を支持体もしくは標識へ結合させるために必要な試薬から独立して選択される。
これらの組成物、生成物ならびに抗体、標的タンパク質、支持体、標識を含むキットの成分および任意のキット成分の説明については、以下により詳細に提供する。
(II.本発明の方法)
本発明の方法の1つの実施形態は、サンプル中にリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度を測定するためのイムノアッセイ方法であって、リン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質に第1抗体を結合させ、それにより結合した第2抗体を作製する工程と;結合した第2抗体の量を測定する工程と;および結合した第2抗体の量に基づいてサンプル中のタンパク質の濃度を計算する工程と、を含む方法である。
本発明の方法の1つの実施形態は、サンプル中にリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度を測定するためのイムノアッセイ方法であって、リン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質に第1抗体を結合させ、それにより結合した第2抗体を作製する工程と;結合した第2抗体の量を測定する工程と;および結合した第2抗体の量に基づいてサンプル中のタンパク質の濃度を計算する工程と、を含む方法である。
1つの実施形態では、1工程アッセイ(サンプル+検出抗体の同時インキュベーション)が有用である。また別の実施形態では、2工程アッセイ(サンプルおよび検出抗体の逐次的インキュベーション)が有用である。2工程アッセイは、他のリン酸化分子が例えば抗ホスホセリンもしくはホスホチロシンなどの抗リン酸化成分への結合について競合する可能性がある場合には好ましい。
免疫測定、「2部位」もしくは「サンドウィッチ」イムノアッセイと呼ばれるイムノアッセイの実施形態では、分析物は分析物上の相違するエピトープに結合する2つの抗体に結合する、またはそれらの間に挟まれる。そのようなイムノアッセイの代表的な実施例には、酵素イムノアッセイもしくは酵素結合免疫吸着検定法(EIAもしくはELISA)、免疫放射定量測定法(IRMA)、蛍光イムノアッセイ、ラテラルフローアッセイ、拡散イムノアッセイ、免疫沈降アッセイ、および磁気選別アッセイ(MSA)が含まれる。1つのそのようなアッセイでは、「捕捉」抗体と説明される第1抗体は、タンパク質連結もしくはタンパク質結合表面、コロイド状金属粒子、酸化鉄粒子、またはポリマービーズなどの固体支持体に結合させられる。ポリマービーズの1つの例は、ラテックス粒子である。そのような実施形態では、捕捉抗体は、当技術分野において公知の方法を用いて固体支持体上に結合させられる、もしくはその上に被覆される。または、捕捉抗体は、固体支持体に結合させられる、もしくはその上に被覆される追加の抗体によって認識されるリガンドと連結させられる。捕捉抗体の追加の抗体へのリガンドを介しての結合は、次に捕捉抗体を固体支持体上に間接的に固定する。そのようなリガンドの例は、フルオレセインである。
「検出」抗体であると記載される第2抗体は、当技術分野において公知の方法を用いて標識と連結もしくはコンジュゲートさせられる。このために適切な標識の例には、化学発光剤、比色剤、エネルギー転移剤、酵素、酵素反応の基質、蛍光剤および放射性同位元素が含まれる。1つの実施形態では、標識は、第2抗体と連結したビオチンなどの第1タンパク質、および酵素と連結しているストレプトアビジンなどの第2タンパク質を含んでいる。第2タンパク質は、第1タンパク質に結合する。酵素は、基質が提供されると検出可能なシグナルを生成するので、測定されたシグナルの量は、分析物に結合している第2抗体の量に対応する。酵素の例には、制限なく、アルカリホスファターゼ、アミラーゼ、ルシフェラーゼ、カタラーゼ、β−ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、グルコース6−リン酸デヒドロゲナーゼ、ヘキソキナーゼ、ホースラディッシュペルオキシダーゼ、ラクタマーゼ、ウレアーゼおよびリンゴ酸デヒドロゲナーゼが含まれる。適切な基質には、制限なく、TMB(3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン、OPD(o−フェニレンジアミン)、およびABTS(2,2’−アジノ−ビス(3−エチルベンズチアゾリン−6−スルホン酸)が含まれる。
イムノアッセイ法の追加の実施形態は、タンパク質サンプルのリン酸化レベルを測定するために設計されている。そのような方法は、第1抗体をタンパク質サンプルと接触させる工程を含み、このときタンパク質サンプルはリン酸化アミノ酸残基を有する標的タンパク質を含む。第1抗体は、タンパク質に結合し、それにより結合した第1抗体が作製される。第2抗体は、サンプルと接触させられ、そして標的タンパク質のリン酸化アミノ酸残基に結合し、それにより結合した第2抗体が作製される。結合した第2抗体の量が測定される。サンプル中のリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度は、結合した第2抗体の量に基づいて計算される。タンパク質サンプル中の全標的タンパク質の濃度が決定され、サンプル中の全タンパク質の濃度に比較してリン酸化アミノ酸残基を有する標的タンパク質の濃度が決定される。そのようなイムノアッセイ法の1つの実施形態では、リン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度をサンプル中の全標的タンパク質の濃度に関連付ける工程は、リン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度対サンプル中の全タンパク質の濃度の比率を計算する工程を含んでいる。
上述の組成物および方法の様々な実施形態は、リン酸化アミノ酸残基を有する任意のタンパク質のリン酸化変種もしくはリン形態を測定するために使用される。本明細書に記載の実施形態では、リン酸化タンパク質に結合する第1抗体はタンパク質中の第1エピトープに結合し、第2抗体はリン酸化アミノ酸残基を含有するタンパク質中の第2エピトープに結合する。1つの実施形態では、第2抗体に結合させられたエピトープは、リン酸化アミノ酸残基および任意でそれに隣接している他のアミノ酸残基を含んでいる。また別の実施形態では、第2抗体に結合させられたエピトープは、単一リン酸化アミノ酸残基である。それに第2抗体が結合しているリン酸化アミノ酸残基は、制限なく、ホスホセリン、ホスホチロシン、およびホスホトレオニンを含むタンパク質内でリン酸化しているいずれかのアミノ酸残基である。第1エピトープは第2エピトープとは相違しているので、第1抗体のタンパク質への結合は第2抗体のリン酸化アミノ酸残基への結合を妨害しない。
本明細書に記載した組成物および方法は、手動および自動両方のイムノアッセイプラットフォームに適用できるタンパク質リン形態を特異的に定量するためのイムノアッセイアプローチを提供する。タンパク質のリン酸化変種を特異的に定量するための新規なELISAの開発および性能特性について記載する。本明細書に記載したアッセイの特徴は、複数のリン酸化アイソフォームを備える標的タンパク質としてIGFBPを用いることによって証明されている。そこで、以下の実施例に記載した組成物および方法は、前記IGFBPの表面上で発現するリン酸化アミノ酸残基に特異的に結合する抗体と組み合わせて抗IGFBP抗体を含んでいる。アッセイの特異性は、抗ホスホチロシン抗体などの非関連性リン酸化残基に特異的に結合する抗体との応答性がないことを示すことによって、そして所定のIGFBPに対する捕捉された分子の特異性によってさらに証明される。
(III.本発明の組成物および方法の成分)
(A.標的タンパク質およびサンプル)
本発明の実施形態を用いて測定されるリン酸化変種を備える標的タンパク質の例は、IGFBPである。IGFBP変種の例は、リン酸化セリンアミノ酸残基を含有するIGFBP−1、IGFBP−3、およびIGFBP−5である。リン酸化変種もしくはアイソフォームを有し、本明細書に記載した方法による分析のために適合するその他のタンパク質は、特に様々な酵素、増殖因子および転写因子を含む、当技術分野において公知のタンパク質から容易に選択できる。
(A.標的タンパク質およびサンプル)
本発明の実施形態を用いて測定されるリン酸化変種を備える標的タンパク質の例は、IGFBPである。IGFBP変種の例は、リン酸化セリンアミノ酸残基を含有するIGFBP−1、IGFBP−3、およびIGFBP−5である。リン酸化変種もしくはアイソフォームを有し、本明細書に記載した方法による分析のために適合するその他のタンパク質は、特に様々な酵素、増殖因子および転写因子を含む、当技術分野において公知のタンパク質から容易に選択できる。
所定の標的タンパク質は、三元タンパク質複合体(36)中に存在しているので、それ自体が抗リン酸化「部位特異的」抗体に結合するためには接近しにくい。そのような標的タンパク質もまた、本明細書に記載した組成物および方法を用いて測定することができる。しかし、そのような標的は、例えば三元構造内の変化を誘導するような、抗体による結合を許容するためのタンパク質構造内の変化を許容する追加の方法工程にかけられる。そのような変化には、制限なく、第1および/または第2抗体による結合のためのエピトープの暴露を許容するための従来型処理が含まれる。
様々な実施形態では、その中のリン酸化タンパク質の濃度が測定されるサンプルは、その中でタンパク質が自然に発生する生体液である。リン酸化タンパク質を含有する有用な生体液の例には、ヒト血清サンプルなどの血清サンプルが含まれる。ヒト血清サンプルの例には、非妊娠血清、妊娠初期、妊娠中期もしくは妊娠後期からの妊娠血清が含まれる。さらにまた別の適切な生物学的サンプルは、羊水である。本明細書に記載したアッセイのために適合するリン酸化タンパク質を含有するさらにまた別の生体液は、制限なく、特に全血、血漿、尿、唾液、涙、脳脊髄液を含む公知の液体から選択されてよい。その他のサンプルは、タンパク質のリン酸化アイソフォームを含有する非天然型もしくは合成の液体もしくは溶液を含むことができる。
(B.抗体)
本明細書に記載した組成物および方法の様々な実施形態において有用な抗体には、市販で入手できる抗体および抗体フラグメント、ならびに指定された標的タンパク質上の適切なエピトープに結合するように生成された任意の新規な抗体が含まれる。本明細書に例示した様々な実施形態において使用した抗体は、実際はモノクローナルもしくはポリクローナルである。組換え抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、例えばFabもしくはFvフラグメントならびにファージ提示ライブラリーをスクリーニングすることによって選択されるフラグメントなどの抗体フラグメントなどの他の抗体および抗体フラグメントもまた、本明細書に記載した組成物および方法において有用である。
本明細書に記載した組成物および方法の様々な実施形態において有用な抗体には、市販で入手できる抗体および抗体フラグメント、ならびに指定された標的タンパク質上の適切なエピトープに結合するように生成された任意の新規な抗体が含まれる。本明細書に例示した様々な実施形態において使用した抗体は、実際はモノクローナルもしくはポリクローナルである。組換え抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、例えばFabもしくはFvフラグメントならびにファージ提示ライブラリーをスクリーニングすることによって選択されるフラグメントなどの抗体フラグメントなどの他の抗体および抗体フラグメントもまた、本明細書に記載した組成物および方法において有用である。
モノクローナルならびにポリクローナル抗体を調製する方法は、現在では明瞭に確立されている(Harlow E. et al., 1988. Antibodies. New York:Cold Spring Harbour Laboratory)。1つの実施形態では、抗体は、組換えヒトIGFBP、それらの合成フラグメントまたはヒト血清から精製できるようなIGFBP/IGFタンパク質複合体に対して立てられる。ポリクローナル抗体は、マウス、ラット、ウサギ、ヤギ、ヒツジ、ロバおよびウマなどを含むがそれらに限定されない様々な種において、標準免疫および出血方法を用いて立てられる。高力価を備える動物出血は、硫酸アンモニウムを用いる沈降法などのルーチンの選択的塩析方法および標準方法にしたがってプロテインA−セファロースおよびレプチン−セファロースカラム上での連続的親和性クロマトグラフィによって分離される特異的免疫グロブリン分画によって分別される。精製されたポリクローナルならびにモノクローナル抗体は、次に特異性および関連分子との交差反応性の欠如について特性付けられる。そのような特性解析は、例えば、抗体結合について未標識の潜在的交差反応物質のレベル上昇に伴って競合する放射性同位体もしくはビオチンなどのトレーサーを用いて標識されたIGFBPなどのタンパク質を用いる標準方法によって実施される。一部の実施形態では、高特異性抗体分画を入手するため、またはポリクローナルプールからより高い親和性抗体分画を選択するためにはいっそうの精製が必要とされる。モノクローナル抗体の場合には、特に免疫のために組換え分子もしくはペプチド抗原が使用される場合は、免疫原に対してだけではなく天然循環分子に対しても良好な結合特性および特異性を備える抗体を選択するために注意が払われる。交差反応性試験は、還元および非還元条件下で、例えば明瞭に確立されたドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDS−PAGE)およびウエスタン免疫ブロット法などの他の標準方法によってさらに評価される。検出されたタンパク質の分子量プロファイルを大まかに規定するためには、高性能液体クロマトグラフィ(HPLC)によって分画化された血清サンプル中で検出されたタンパク質免疫応答性の評価もまた使用される(32,37)。
モノクローナル抗体は、Kohler and Milsteinのオリジナルの技術(Kohler G., Milstein C. Nature 256:495, 1975)に基づく、明瞭に確立された標準実験室方法(“Practice and Theory of Enzyme Immunoassays” by P. Tijssen (Biochemistry and Molecular Biology, Eds:R.H. Burdon and P.H. van Kinppenberg;Elsevier Publishers Biomedical Division, 1985のLaboratory Techniquesに記載))にしたがって調製する。この技術は、免疫した動物から脾細胞を除去して骨髄腫細胞との融合またはエプスタインーバー(Epstein−Barr)ウイルス形質転換によって抗体産生細胞を不死化すること、そして次に所望の抗体を発現するクローンについてスクリーニングすることによって実施するが、当技術分野において公知の他の技術もまた使用される。抗体は、さらにまた特異的DNAを用いた免疫を含むがそれには限定されない当業者に公知の他のアプローチによって生成される。
本明細書に記載したイムノアッセイにおいて使用するためには、抗体は標準抗体精製スキームを用いて精製される。様々な実施形態では、モノクローナルおよびポリクローナル抗体のどちらもプロテインAカラム上での親和性クロマトグラフィによって精製される。または、抗体は、標準方法を用いて固定された抗原タンパク質を含有するゲルカラム上での親和性クロマトグラフィによって精製される。
本発明の一部の実施形態では、検出抗体の選択は、例えばIGFBPなどの特定標的タンパク質のリン酸化部位に関して報告された知識に基づく。1つの実施形態では、IGFBPは多くの場合にセリンリン酸化されているので(4,23)、そのような抗体と所定の抗IGFBP捕捉抗体との強力なペアワイズ結合を同定することが重視される。そのような情報を入手できない場合は、当業者であれば様々なリン酸化成分(ホスホセリン、ホスホチロシン、ホスホトレオニン)に対する特異性を備える抗体を使用できる。
本明細書に記載した組成物および方法において使用するために適切な抗体を選択するためのまた別の検討課題は、捕捉抗体および検出抗体が所定のタンパク質分子へ同時に結合する能力である。IGFBPを含む1つの実施形態では、捕捉抗体(エピトープ)の抗IGFBP結合部位は検出抗体が結合するリン酸化部位とは相違しているので、捕捉および検出抗体の同時結合ならびにタンパク質のリン酸化アイソフォームの検出が可能になる。エピトープおよび結果として生じる不良な結合応答が有意に重複する場合には、捕捉抗体として相違する抗IGFBP抗体を選択することは当業者の技能の範囲内に含まれる。一部の実施形態では、抗体結合部位は例えばタンパク質が主として1つまたは複数の他のタンパク質との複合体でサンプル中に存在する、そして捕捉もしくは抗リン酸化「部位特異的」抗体への結合のために接近しにくい場合には、タンパク質の表面上では完全には利用できない。そのような状況では、部分タンパク質変性もしくはバッファー修飾などの当技術分野において公知の技術を使用して抗体結合部位が露出させられる。
当技術分野において公知のように、捕捉抗体は、必要とされる分析的および/または固相分離要件に依存して、標準的な非共有もしくは共有結合方法を用いて様々な固相支持体と結合させられる、またはそれらに連結させられる。固体支持体は、試験管、ビーズ、微粒子、濾紙、膜、ガラスフィルター、磁性粒子、ガラスもしくはシリコンチップまたは当業者には公知の他の材料およびアプローチの形状にある。微粒子、特別には抗体(磁性粒子捕捉抗体)が直接的にコーティングされている磁化可能粒子、または汎用結合剤(例、アビジンもしくは抗種抗体)で標識されている粒子の使用は、アッセイインキュベーション時間を有意に短縮するために有用である。これらは当技術分野において公知の他の代替アプローチと一緒に、必要な感受性を制限せずに数分間以内のアッセイ完了を可能にする。磁化可能粒子もしくは類似のアプローチの使用は、広範囲で利用できる免疫分析装置に関するテクノロジーの便宜的な自動化を可能にする。
リン酸化成分を検出するために使用される検出抗体は、レポーター分子と直接的に結合させられる、または二次検出系によって間接的に検出される。後者は、標識された抗種抗体および他の形態の免疫学的もしくは非免疫学的架橋およびシグナル増幅検出系(例、ビオチン−ストレプトアビジンテクノロジー)による抗体認識を含む、当技術分野において公知のいくつかの相違する原理に基づいている。シグナル増幅アプローチは、アッセイ感受性ならびに低レベル再現性および性能を有意に増加させるために使用される。直接的もしくは間接的抗体結合のために使用される標識は、任意の検出可能なレポーター分子である。適切な標識の例は、蛍光体、発光標識、金属錯体および放射性標識などの免疫学的および非免疫学的検出系の分野において広く使用されている標識、ならびに酵素などの他の適切な試薬によって検出できる成分、またはルミノゲン性基質を備える酵素などの直接的もしくは間接的標識の様々な組み合わせである。
(C.バッファー)
標準イムノアッセイマトリックスは、担体タンパク質(例、0.05mol/LのTris(pH7.4)、9g/LのNaCl、5g/LのBSA、0.1g/LのProclin 300)を含有するバッファーをベースとする溶液または正常ヤギ血清(NGS)、正常ウマ血清(NES)、またはウシ新生児血清(NBCS)を含むがそれらに限定されないヒトもしくは動物血清である。その他の当技術分野において公知の標準マトリックス調製物もまた有用である。当業者であれば、様々な実施形態のために広いpH範囲が可能であるTris、ホウ酸塩、リン酸塩もしくは炭酸塩をベースとするバッファーなどのバッファーを容易に選択できる。
標準イムノアッセイマトリックスは、担体タンパク質(例、0.05mol/LのTris(pH7.4)、9g/LのNaCl、5g/LのBSA、0.1g/LのProclin 300)を含有するバッファーをベースとする溶液または正常ヤギ血清(NGS)、正常ウマ血清(NES)、またはウシ新生児血清(NBCS)を含むがそれらに限定されないヒトもしくは動物血清である。その他の当技術分野において公知の標準マトリックス調製物もまた有用である。当業者であれば、様々な実施形態のために広いpH範囲が可能であるTris、ホウ酸塩、リン酸塩もしくは炭酸塩をベースとするバッファーなどのバッファーを容易に選択できる。
(IV.本発明の方法および組成物の実施形態)
本明細書では、イムノアッセイアプローチを用いてIGFBPのリン酸化形を測定するための組成物および方法の様々な実施形態を記載する。本イムノアッセイは、IGFBPが抗IGFBP抗体によって捕捉され、サンプル中の前記IGFBPの対応するリン形態および/またはリン酸化のレベルにおける変化が分子上で発現するリン酸化残基に対する抗体を用いて測定される。
本明細書では、イムノアッセイアプローチを用いてIGFBPのリン酸化形を測定するための組成物および方法の様々な実施形態を記載する。本イムノアッセイは、IGFBPが抗IGFBP抗体によって捕捉され、サンプル中の前記IGFBPの対応するリン形態および/またはリン酸化のレベルにおける変化が分子上で発現するリン酸化残基に対する抗体を用いて測定される。
本発明の様々な実施形態では、任意のサンプルおよび抗体の量ならびにインキュベーション時間を変化させることは当業者の技能の範囲内に含まれる。これらの方法および組成物は、従来型イムノアッセイにおいて使用される一般的修飾、および当業者に公知の任意の修飾を含んでいる。様々な実施形態では、アッセイ設計は、アッセイの特定用途ならびに速度、感受性、正確さおよび便宜性の必要に依存して、同種もしくは異種である。
様々な実施形態は、当該の病態生理学的状態における変化に応答したタンパク質リン酸化の状態における変化の正確な追跡を可能にする。タンパク質リン酸化のレベルにおける変化の特異的定量および監視は、例えば、IGFBP−1(32)もしくはIGFBP−3(37)についての現在利用可能なイムノアッセイよりむしろ全タンパク質免疫応答性を測定することに関してより多くの情報を与える。「比率」決定を用いるなどの、リン酸化タンパク質アイソフォームの濃度をタンパク質の全濃度に関連付けることは、タンパク質のリン酸化レベルにおける変化が全免疫応答性レベルにおける変化より大きい病態生理学的状態を評価する場合に有用である。それらを使用するためのそのようなイムノアッセイおよび方法の利用可能性は、一般にはリン酸化タンパク質、特別にはIGFBPの病態生理学的役割および潜在的診断的価値についての調査を促進する。
以下の実施例は、本発明の様々な実施形態を例示するために提供するが、決して本発明を限定することは意図していない。
(実施例1:リン酸化IGFBPのイムノアッセイ)
サンプルの調製
非妊娠女性(n=29、年齢17〜48歳、メジアン値)、ならびに妊娠初期(n=38)および妊娠中期(n=29)由来の血清サンプルは、Lenetix Medical Screening Laboratory社(ニューヨーク州ニューヨーク)から入手した。これらの標本は、ルーチンもしくは研究用試験サンプルの残りであった。収集後、血液サンプルは凝固させられ、その後に分離させられた。臨床試験後、残りは−20℃で保存され、3カ月以内に本試験のために使用された。妊娠中期(妊娠第15〜18週)からの羊水(n=20)は、カナダ国オンタリオ州トロントにある臨床検査室から入手した。サンプルはルーチンの臨床試験サンプルの残りであり、使用前には4カ月未満にわたり−70℃で保存された。
サンプルの調製
非妊娠女性(n=29、年齢17〜48歳、メジアン値)、ならびに妊娠初期(n=38)および妊娠中期(n=29)由来の血清サンプルは、Lenetix Medical Screening Laboratory社(ニューヨーク州ニューヨーク)から入手した。これらの標本は、ルーチンもしくは研究用試験サンプルの残りであった。収集後、血液サンプルは凝固させられ、その後に分離させられた。臨床試験後、残りは−20℃で保存され、3カ月以内に本試験のために使用された。妊娠中期(妊娠第15〜18週)からの羊水(n=20)は、カナダ国オンタリオ州トロントにある臨床検査室から入手した。サンプルはルーチンの臨床試験サンプルの残りであり、使用前には4カ月未満にわたり−70℃で保存された。
試薬
ホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)は、Scripps Labs社(カリフォルニア州サンディエゴ)から入手した。テトラメチルベンジジン(TMB)マイクロウエルペルオキシダーゼ基質系は、Neogn Corporation(ケンタッキー州レキシントン)からであった。スルホスクシンイミジル4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート(スルホ−SMCC)および2−イミノチオランはPierce社(イリノイ州ロックフォード)から購入した。酵素イムノアッセイ等級のアルカリホスファターゼ(ALP)は、Boehringer Mannheim社(インディアナ州インディアナポリス)から入手した。その他すべての化学試薬は最高品質であり、Sigma Chemical社(ミズーリ州セントルイス)またはAmresco社(オハイオ州ソロン)から入手した。微量滴定ストリップおよびフレームは、Greiner International(ドイツ国)の製品であった。
ホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)は、Scripps Labs社(カリフォルニア州サンディエゴ)から入手した。テトラメチルベンジジン(TMB)マイクロウエルペルオキシダーゼ基質系は、Neogn Corporation(ケンタッキー州レキシントン)からであった。スルホスクシンイミジル4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート(スルホ−SMCC)および2−イミノチオランはPierce社(イリノイ州ロックフォード)から購入した。酵素イムノアッセイ等級のアルカリホスファターゼ(ALP)は、Boehringer Mannheim社(インディアナ州インディアナポリス)から入手した。その他すべての化学試薬は最高品質であり、Sigma Chemical社(ミズーリ州セントルイス)またはAmresco社(オハイオ州ソロン)から入手した。微量滴定ストリップおよびフレームは、Greiner International(ドイツ国)の製品であった。
組換えヒトIGF−IおよびIGF−IIはGroPep社(オーストラリア国アデレード)から、そして組換え非グリコシル化ヒトIGFBP−3はCeltrix Pharmaceuticals社(カリフォルニア州サンタクララ)から入手した。組換えヒトIGFBP−2およびIGFBP−4、IGFBP−5およびIGFBP−6は、Austral Biologicals社(カナダ国サンロマン)から購入した。以前に記載された方法(35)によってヒト羊水から精製されたヒトIGFBP−1は、Diagnostic Systems Laboratories社(テキサス州ウェブスター)から入手した。調製物は、純粋組換えヒトIGFBP−1に対してキャリブレーションした。マウス骨髄腫細胞系中で発現させた組換えヒトIGFBP−5は、R&D systems社(ミネソタ州ミネアポリス)から購入した。
抗体
様々なリン酸化アミノ酸残基に対するマウスモノクローナル抗体は、市販の供給源から購入した。抗ホスホセリン抗体は、BD Biosciences社(カリフォルニア州サンホセ)から入手した。抗ホスホチロシンは、Upstate laboratories(ニューヨーク州レークプラシッド)から入手した。5種の相違するIGFBP−1マウスモノクローナル抗体および親和性精製ヤギポリクローナル抗IGFBP−1抗体は、Diagnostic Systems Laboratories社(テキサス州ウェブスター)から入手した。これらの抗体のIGFBP−1に対する特異性は、以前に記載されている(参考文献32、米国特許第5,747,273号)。これらの抗体の中では、IGFBP−1リン酸化の状態もしくはIGF−IへのIGFBP−1結合によって影響を受けなかった抗IGFBP−1モノクローナル抗体は、以前に全IGFBP−1についてのイムノアッセイを設計する際に使用された(参考文献32、米国特許第5,747,273号)。これらの特性のために、同一抗体を候補抗体であると同定し、リン酸化IGFBP−1変種の特異的測定のための本ELISAを開発するために評価した。組換えヒトIGFBP−5もしくはIGFBP−5の合成ペプチドに対して立てられた1パネルの抗IGFBP−5モノクローナル(n=12)およびポリクローナル(n=4)抗体もまたDiagnostic Systems Laboratories社(テキサス州ウェブスター)から入手した。
様々なリン酸化アミノ酸残基に対するマウスモノクローナル抗体は、市販の供給源から購入した。抗ホスホセリン抗体は、BD Biosciences社(カリフォルニア州サンホセ)から入手した。抗ホスホチロシンは、Upstate laboratories(ニューヨーク州レークプラシッド)から入手した。5種の相違するIGFBP−1マウスモノクローナル抗体および親和性精製ヤギポリクローナル抗IGFBP−1抗体は、Diagnostic Systems Laboratories社(テキサス州ウェブスター)から入手した。これらの抗体のIGFBP−1に対する特異性は、以前に記載されている(参考文献32、米国特許第5,747,273号)。これらの抗体の中では、IGFBP−1リン酸化の状態もしくはIGF−IへのIGFBP−1結合によって影響を受けなかった抗IGFBP−1モノクローナル抗体は、以前に全IGFBP−1についてのイムノアッセイを設計する際に使用された(参考文献32、米国特許第5,747,273号)。これらの特性のために、同一抗体を候補抗体であると同定し、リン酸化IGFBP−1変種の特異的測定のための本ELISAを開発するために評価した。組換えヒトIGFBP−5もしくはIGFBP−5の合成ペプチドに対して立てられた1パネルの抗IGFBP−5モノクローナル(n=12)およびポリクローナル(n=4)抗体もまたDiagnostic Systems Laboratories社(テキサス州ウェブスター)から入手した。
以前に報告されたように、無傷IGFBP−5に対するモノクローナルおよびポリクローナル抗体は、ペアワイズELISAの組み合わせまたは非競合的酵素イムノアッセイ(EIA)フォーマットで評価した場合に最高の結合シグナルおよび特異性を生じさせた(33,34)。この特性およびポリクローナルコーティングがIGFBP−5へのIGF−I結合によってあまり影響を受けなかったという所見があるために、これらの両方の抗体をより詳細に評価した。評価した抗IGFBP−3抗体は、以前にIGFBP−5のN末端領域に結合することが証明されたモノクローナル抗体であり、三元IGFBP−3/IGF−I複合体を測定するためのELISA法を開発する際に役立った(参考文献26、米国特許第6,248,546号)。IGFBPに対する全マウスモノクローナル抗体およびヤギポリクローナル抗体は、Diagnostic Systems Laboratories社(テキサス州ウェブスター)から入手した。許容できる特異性および結合特性を備えるこれらの抗体は、IGFBP−1(32)、IGFBP−3(37)、またはIGFBP−5(33,34)についての特異的イムノアッセイに組み込まれている。
試薬調製のプロトコール
抗体は、以前に報告されたプロトコール(38〜40)にしたがってマイクロウエルにコーティングした(250〜1,000ng/100μL/ウエル)。ビオチンもしくはHRPへの抗体のコンジュゲート化は、以前に記載されたように実施した(38〜40)。標準物質は、任意単位で所望のIGFBP標準物質を生成するために組換えヒトIGFBPもしくはヒト血清プールを様々な標準マトリックスバッファー内へ適切に希釈することによって調製した。血清プールには、対応する全IGFBP免疫応答性についての従来型イムノアッセイによって測定されたプールの濃度に基づく質量単位で数値を指定した。例えば、リン酸化IGFBP−1のELISAのキャリブレーションのためには、高リン酸化IGFBP−1含量を備える10種のサンプルを混合することによって作製した血清プールをDiagnostic Systems Laboratories社製全IGFBP−1のELISA(32)によって全IGFBP−1免疫応答性についてアッセイした。入手した数値は、血清プールに指定し、標準物質調製のために使用した。リン酸化IGFBP−1およびIGFBP−5のELISA両方のために使用した標準マトリックスは、商業的に調製されたウシ新生児血清であった。両方のリン酸化IGFBP−1およびIGFBP−5のELISAのために、Trisをベースにするアッセイバッファー(1Lにつき0.5gのFSG、0.5gのBrij 35および2mLのプロクリン300を含有する0.025M Tris−HCl(pH6.1))を選択した。
抗体は、以前に報告されたプロトコール(38〜40)にしたがってマイクロウエルにコーティングした(250〜1,000ng/100μL/ウエル)。ビオチンもしくはHRPへの抗体のコンジュゲート化は、以前に記載されたように実施した(38〜40)。標準物質は、任意単位で所望のIGFBP標準物質を生成するために組換えヒトIGFBPもしくはヒト血清プールを様々な標準マトリックスバッファー内へ適切に希釈することによって調製した。血清プールには、対応する全IGFBP免疫応答性についての従来型イムノアッセイによって測定されたプールの濃度に基づく質量単位で数値を指定した。例えば、リン酸化IGFBP−1のELISAのキャリブレーションのためには、高リン酸化IGFBP−1含量を備える10種のサンプルを混合することによって作製した血清プールをDiagnostic Systems Laboratories社製全IGFBP−1のELISA(32)によって全IGFBP−1免疫応答性についてアッセイした。入手した数値は、血清プールに指定し、標準物質調製のために使用した。リン酸化IGFBP−1およびIGFBP−5のELISA両方のために使用した標準マトリックスは、商業的に調製されたウシ新生児血清であった。両方のリン酸化IGFBP−1およびIGFBP−5のELISAのために、Trisをベースにするアッセイバッファー(1Lにつき0.5gのFSG、0.5gのBrij 35および2mLのプロクリン300を含有する0.025M Tris−HCl(pH6.1))を選択した。
抗IGFBP抗体は、標準抗体精製スキームを用いて精製した。モノクローナルおよびポリクローナル抗体はどちらも、標準方法を用いて、プロテインAカラム上での親和性クロマトグラフィまたは固定化されたIGFBPを含有するゲルカラム上での親和性クロマトグラフィによって精製した。
アッセイプロトコール
1つの実施形態では、1工程アッセイ(サンプル+検出抗体の同時インキュベーション)を実施した;また別の実施形態では、2工程アッセイ(サンプル+検出抗体の逐次的インキュベーション)を実施した。
1つの実施形態では、1工程アッセイ(サンプル+検出抗体の同時インキュベーション)を実施した;また別の実施形態では、2工程アッセイ(サンプル+検出抗体の逐次的インキュベーション)を実施した。
市販で入手できる抗ホスホセリンもしくは抗ホスホチロシン(陰性コントロール)抗体とのペアワイズの組み合わせでのIGFBP抗体評価は、従来型方法を用いて実施した。合理的な応答を提供する条件を選択し、詳細に評価した。
リン酸化IGFBP−1およびIGFBP−5のELISAは、抗IGFBP抗体が事前にコーティングされたウエルへの標準物質、サンプル、もしくはコントロール(0.02〜0.05mL)およびアッセイバッファー(0.05〜0.10mL)を添加する工程、その後に連続的に攪拌しながら室温での1〜2時間にわたるインキュベーションの工程を含んでいた。次にウエルを5回洗浄し、上述したように0.10mL/ウエルの抗ホスホセリン検出抗体と一緒に30〜60分間インキュベートした。追加の洗浄工程後、ウエルは0.1mL/ウエルのTMB/H2O2基質溶液とともにインキュベートし、上述したようにさらに10分間インキュベートした。次に停止溶液(0.1mL)を加え、620nmにバックグラウンド波長補正を設定した450nmでの二重波長測定によって吸光度を測定した。ELISA吸光度測定は、Labsystems Multiskan Multisoftマイクロプレートリーダー(Labsystems社、フィンランド国ヘルシンキ)を用いて実施した。コーティングおよびブロッキングバッファーの組成およびマイクロタイターウエルへの抗体コーティング方法ならびに洗浄および停止溶液は、以前に記載されたとおりであった(32,39)。
HRPへの検出抗体の結合は、以前に記載されたように実施した(32, 39)。結合反応は、スルホ−SMCCを用いた酵素の活性化およびそれに続く、2−イミノチオランによって活性化されていた検出抗体へのコンジュゲート化を含んでいた。HRPコンジュゲート化抗体のストック溶液は使用前に少なくとも1,000倍に希釈した。
リン酸化IGFBP−1およびIGFBP−5の両方のアッセイのために、標準物質は高内因性リン酸化IGFBP−1もしくはIGFBP−5含量を備える事前に選択した血清プールであった。IGFBP−1プールは、様々な希釈率のDiagnostic Systems Laboratories社製全IGFBP−1のELISA(32)プールによって全IGFBP−1免疫応答性についてアッセイし、平均値を血清プールに指定し、次に0、1.56、3.13、6.25、12.5、25、50、および100ngのリン酸化IGFBP−1/mLの標準値を生じさせるために標準マトリックス中に希釈した。類似のアプローチを用いてリン酸化IGFBP−5のELISAをキャリブレーションした。しかし、IGFBP−5についての市販のアッセイは入手できないために、プールには100単位/mLの数値を指定し、次に標準マトリックス中でリン酸化IGFBP−5を0、1.56、3.13、6.25、12.5、25、50、および100単位/mLの濃度へ連続的に希釈した。標準物質は、4℃で少なくとも2日間は安定性であった。使用した品質コントロールサンプルは、様々なレベルのリン酸化IGFBPを含有する新鮮血清サンプルであった。コントロールサンプルの公称濃度は、全IGFBPのELISAにおいてサンプルを分析することによって確定した(Diagnostic Systems Laboratories社)。
リン酸化IGFBPのELISAによるバリデーション方法
検出下限(感受性)は、ゼロキャリブレータ(NBCS)の12回の測定の平均値+2標準偏差(2SD)を内挿することによって決定した。アッセイ内変動係数(CV)は、1回のランでの様々な濃度の4つのサンプルの反復分析(n=12)によって、アッセイ間CVは9〜12回の個別アッセイにおけるサンプルの2回の測定によって決定した。回収率は、25μLの高濃度のIGFBPサンプルを225μLの3種の低濃度IGFBPサンプルへ加え、添加した、および添加していないサンプルを分析することによって評価した。回収率は、添加されたIGFBPの量を、内因性IGFBP濃度を減じた後に測定した量と比較することによって決定した。直線性は、本アッセイのゼロキャリブレータ内で連続希釈した(2〜16倍)の3種の血清サンプルを分析することによって試験した。
検出下限(感受性)は、ゼロキャリブレータ(NBCS)の12回の測定の平均値+2標準偏差(2SD)を内挿することによって決定した。アッセイ内変動係数(CV)は、1回のランでの様々な濃度の4つのサンプルの反復分析(n=12)によって、アッセイ間CVは9〜12回の個別アッセイにおけるサンプルの2回の測定によって決定した。回収率は、25μLの高濃度のIGFBPサンプルを225μLの3種の低濃度IGFBPサンプルへ加え、添加した、および添加していないサンプルを分析することによって評価した。回収率は、添加されたIGFBPの量を、内因性IGFBP濃度を減じた後に測定した量と比較することによって決定した。直線性は、本アッセイのゼロキャリブレータ内で連続希釈した(2〜16倍)の3種の血清サンプルを分析することによって試験した。
その他のアッセイ
全IGFBP−1および非リン酸化IGFBP−1は、Diagnostic Systems Laboratories社製全および非リン酸化IGFBP−1のELISAイムノアッセイを用いて、以前に報告されたように(32)アッセイした。
全IGFBP−1および非リン酸化IGFBP−1は、Diagnostic Systems Laboratories社製全および非リン酸化IGFBP−1のELISAイムノアッセイを用いて、以前に報告されたように(32)アッセイした。
IGFBPの脱リン酸化
IGFBP−1の脱リン酸化は、以前に記載した類似方法(32)を用いるアルカリホスファターゼ(ALP)によるサンプル前処理によって達成した。手短には、0.5mmol/LのMgCl2を含有する10μLの1mol/L ジエタノールアミン(DEA)(pH9.5)中に溶解させたALPを200μLのアリコートのサンプルに加え、混合し、室温で2時間インキュベートした。未処理コントロールアリコートに10μLのDEAバッファーを加え、同様にインキュベートした。ALP処理および未処理サンプルを次に分析した。
IGFBP−1の脱リン酸化は、以前に記載した類似方法(32)を用いるアルカリホスファターゼ(ALP)によるサンプル前処理によって達成した。手短には、0.5mmol/LのMgCl2を含有する10μLの1mol/L ジエタノールアミン(DEA)(pH9.5)中に溶解させたALPを200μLのアリコートのサンプルに加え、混合し、室温で2時間インキュベートした。未処理コントロールアリコートに10μLのDEAバッファーを加え、同様にインキュベートした。ALP処理および未処理サンプルを次に分析した。
データ分析
ELISAデータは、三次スプライン(平滑化)曲線当てはめを用いて、測定器が含まれているデータ整理ソフトウエアパッケージを用いて分析した。記述的データは、他に規定しない限り平均値、メジアン値、および標準偏差として表示されている。線形回帰分析は、最小二乗法によって実施し、相関係数はPearson法によって決定した。プロッティングおよび統計分析は、SigmaPlotおよびSigmaStatソフトウエア(Systat Software社、カナダ国ポイントリッチモンド94804−2028)を用いて実施した。
ELISAデータは、三次スプライン(平滑化)曲線当てはめを用いて、測定器が含まれているデータ整理ソフトウエアパッケージを用いて分析した。記述的データは、他に規定しない限り平均値、メジアン値、および標準偏差として表示されている。線形回帰分析は、最小二乗法によって実施し、相関係数はPearson法によって決定した。プロッティングおよび統計分析は、SigmaPlotおよびSigmaStatソフトウエア(Systat Software社、カナダ国ポイントリッチモンド94804−2028)を用いて実施した。
リン酸化IGFBPのELISA
リン酸化アミノ酸残基(例、ホスホセリン、ホスホチロシン)を認識する抗体とのペアワイズの組み合わせでの明確に特性付けたIGFBP−1、IGFBP−3、およびIGFBP−5モノクローナルおよびポリクローナル抗体のパネルについての評価は、それらの結合特性に関する情報を提供し、詳細には様々なIGFBPのリン形態を特異的に検出できる抗体組み合わせを同定した。IGFBP−1およびIGFBP−5のリン形態は検出可能であった。IGFBP−3のリン形態のイムノアッセイフォーマットによる検出は、発生したシグナルのさらなる増幅および/またはアッセイ前にIGFBP−3の循環構造を変化させるための追加の処理を必要とした。血中IGFBP−3は、主として三元タンパク質複合体(36)中に存在しており、抗リン酸化「部位特異的」抗体に結合するためには接近しにくい。
リン酸化アミノ酸残基(例、ホスホセリン、ホスホチロシン)を認識する抗体とのペアワイズの組み合わせでの明確に特性付けたIGFBP−1、IGFBP−3、およびIGFBP−5モノクローナルおよびポリクローナル抗体のパネルについての評価は、それらの結合特性に関する情報を提供し、詳細には様々なIGFBPのリン形態を特異的に検出できる抗体組み合わせを同定した。IGFBP−1およびIGFBP−5のリン形態は検出可能であった。IGFBP−3のリン形態のイムノアッセイフォーマットによる検出は、発生したシグナルのさらなる増幅および/またはアッセイ前にIGFBP−3の循環構造を変化させるための追加の処理を必要とした。血中IGFBP−3は、主として三元タンパク質複合体(36)中に存在しており、抗リン酸化「部位特異的」抗体に結合するためには接近しにくい。
従来型イムノアッセイのように、ペアワイズ抗体選択は、ゼロ用量標準物質によって発生した非特異的結合シグナル(NSB)に関連するそれらの相対結合応答(信号対雑音比)に基づいていた。IGFBPは、モノクローナル抗体によって捕捉し、その後に露出したホスホセリン残基を特異的に検出する抗体による捕捉されたリン酸化サブタイプの選択的検出を行った。
有用な分析性能特性は、5mg/L(1ウエルに付き500ng/0.1mL)のコーティング抗体濃度、約0.1〜0.25mg/L(1ウエルに付き10〜25ng/0.1mL)の検出抗体濃度、0.025〜0.05mLのサンプルサイズ、各々2時間および1時間の第1および第2工程の室温でのインキュベーション、および10分間の基質展開工程を用いて入手した。
リン酸化IGFBP−1のELISAおよびリン酸化IGFBP−5のELISAについての標準曲線の結果は、各々図1および2に示されている。代表的な例として、リン酸化IGFBP−1のELISAの分析性能特性は従来型アプローチを用いてより詳細に評価した。関連する性能データは、表1に要約されている。
本明細書に記載のIGFBP抗体は、以前にIGFBPファミリーの他のメンバーと最小の交差反応性を有する、または有していないことが証明された(32〜34,37)。タンパク質リン形態の特異性を証明するために、本アッセイの抗ホスホチロシン抗体ならびに抗ホスホセリン検出抗体に対する本アッセイの結合反応を、アルカリホスファターゼによるサンプルの脱リン酸化の前後に評価した。外生的に添加されたアルカリホスファターゼによる血清中のIGFBPの脱リン酸化は、以前に記載されたように実施した(32〜34)。予測されたように、そして図1に示したように、捕捉されたIGFBP−1リン形態への抗ホスホチロシン抗体の有意な結合は生じなかった。ポリクローナルまたは3種のモノクローナル抗体のうちの1つによって捕捉されたIGFBP−5を抗ホスホチロシン抗体に対して試験した場合にも類似の観察所見が得られた(図2および3)。どちらの場合にも、抗ホスホセリン検出抗体の予想された結合は、アルカリホスファターゼによるIGFBP−1もしくはIGFBP−5の脱リン酸化に応答してほぼ排除された(図1および4)。
(実施例2:生理学的調査)
生理液中のリン酸化IGFBP−1
リン酸化IGFBP−1は、非妊娠成人血清サンプル、妊娠初期血清および妊娠中期血清、ならびに羊水中で測定した。リン酸化IGFBP−1のELISAは、様々なサンプルタイプにおいて有意に相違する濃度を測定し、最高レベルは妊娠中期サンプル中で、そして最低レベルは羊水中で検出できた(図5A〜5Cを参照されたい)。
生理液中のリン酸化IGFBP−1
リン酸化IGFBP−1は、非妊娠成人血清サンプル、妊娠初期血清および妊娠中期血清、ならびに羊水中で測定した。リン酸化IGFBP−1のELISAは、様々なサンプルタイプにおいて有意に相違する濃度を測定し、最高レベルは妊娠中期サンプル中で、そして最低レベルは羊水中で検出できた(図5A〜5Cを参照されたい)。
非妊娠サンプル
無作為に選択された非妊娠血清中で、リン酸化および全IGFBP−1メジアンレベルは、本明細書に記載したイムノアッセイおよびDiagnostic Systems Laboratories社製全IGFBP−1のELISAを各々用いて測定した。これら2つのレベルは高度に類似であり(ANOVAによってp=0.225)(図5A〜5Cおよび6)、そして個々の数値は高度に相関していた(図7A〜7C)。全IGFBP−1およびリン酸化IGFBP−1変種間の高度に類似の濃度は、正常成人血清中のIGFBP−1が主としてリン酸化されているので(20,32)、予想外ではなかった。後者は、リン酸化もしくは全レベル(図5A〜5C)に比較して非リン酸化IGFBP−1の有意に相違して(p=<0.001)はるかに低いレベルについてのDiagnostic Systems Laboratories社製非リン酸化IGFBP−1のELISAによる検出と一致していた。
無作為に選択された非妊娠血清中で、リン酸化および全IGFBP−1メジアンレベルは、本明細書に記載したイムノアッセイおよびDiagnostic Systems Laboratories社製全IGFBP−1のELISAを各々用いて測定した。これら2つのレベルは高度に類似であり(ANOVAによってp=0.225)(図5A〜5Cおよび6)、そして個々の数値は高度に相関していた(図7A〜7C)。全IGFBP−1およびリン酸化IGFBP−1変種間の高度に類似の濃度は、正常成人血清中のIGFBP−1が主としてリン酸化されているので(20,32)、予想外ではなかった。後者は、リン酸化もしくは全レベル(図5A〜5C)に比較して非リン酸化IGFBP−1の有意に相違して(p=<0.001)はるかに低いレベルについてのDiagnostic Systems Laboratories社製非リン酸化IGFBP−1のELISAによる検出と一致していた。
妊娠サンプル
妊娠初期および妊娠中期の両方のサンプル中では、リン酸化IGFBP−1のメジアンレベルは、Diagnostic Systems Laboratories社製全IGFBP−1のELISAによって測定した対応する全IGFBP−1レベル(p=<0.001)より有意に低いことが見いだされた(図6)。これは、妊娠初期(p=0.09)および妊娠中期(p=0.152)サンプル中において各々検出されたIGFBP−1のリン酸化対非リン酸化レベルについての統計的に類似なメジアン値とは対照的であった。妊娠に関連するIGFBP−1リン酸化レベルにおける変化は、IGFBP−1の妊娠初期および妊娠中期サンプル中のリン酸化対全(図7B〜7C)もしくはリン酸化対非リン酸化(図8B〜8C)レベルの比較において、個別サンプル間の変動性を証明した。
妊娠初期および妊娠中期の両方のサンプル中では、リン酸化IGFBP−1のメジアンレベルは、Diagnostic Systems Laboratories社製全IGFBP−1のELISAによって測定した対応する全IGFBP−1レベル(p=<0.001)より有意に低いことが見いだされた(図6)。これは、妊娠初期(p=0.09)および妊娠中期(p=0.152)サンプル中において各々検出されたIGFBP−1のリン酸化対非リン酸化レベルについての統計的に類似なメジアン値とは対照的であった。妊娠に関連するIGFBP−1リン酸化レベルにおける変化は、IGFBP−1の妊娠初期および妊娠中期サンプル中のリン酸化対全(図7B〜7C)もしくはリン酸化対非リン酸化(図8B〜8C)レベルの比較において、個別サンプル間の変動性を証明した。
羊水
羊水は、主として非リン酸化IGFBP−1を含有している(20)。したがって、リン酸化IGFBP−1のELISAは羊水サンプル中で比較的低レベルのIGFBP−1免疫応答性を測定したが、Diagnostic Systems Laboratories社製全および非リン酸化IGFBP−1のELISAは相当に類似で有意に高い濃度を検出した(図5A〜5Cおよび6)。
羊水は、主として非リン酸化IGFBP−1を含有している(20)。したがって、リン酸化IGFBP−1のELISAは羊水サンプル中で比較的低レベルのIGFBP−1免疫応答性を測定したが、Diagnostic Systems Laboratories社製全および非リン酸化IGFBP−1のELISAは相当に類似で有意に高い濃度を検出した(図5A〜5Cおよび6)。
当業者であれば、本発明の様々な実施形態は、目的を実施するため、そして本明細書に言及した目標および長所、ならびに本明細書に固有の目的、目標および長所を入手するために良好に適合する。本実施例は、本明細書に記載した方法、手順、処理、分子、および特定化合物とともに、現時点での好ましい実施形態の代表であり、典型であり、本発明の範囲の制限と見なされることは意図していない。添付の特許請求の範囲によって規定された本発明の精神の中に含まれるそれらの変化および他の使用は、当業者であれば思い当たるであろう。
Claims (27)
- 第1抗体および第2抗体を含むイムノアッセイ組成物であって、該第1抗体はリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質に結合し、該第2抗体は該リン酸化アミノ酸残基に結合し、そして該第1抗体は該リン酸化アミノ酸残基には結合しない、イムノアッセイ組成物。
- 前記タンパク質はIGFBPを含む、請求項1に記載の組成物。
- 前記IGFBPは、IGFBP−1、IGFBP−3、およびIGFBP−5からなる群から選択される、請求項2に記載の組成物。
- 前記リン酸化アミノ酸残基は、ホスホセリン、ホスホチロシン、およびホスホトレオニンからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
- 前記第1抗体と結合した固体支持体をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
- 前記固体支持体は、マイクロタイタープレート、コロイド状金属粒子、酸化鉄粒子およびポリマービーズからなる群から選択されるタンパク質結合表面を含む、請求項5に記載の組成物。
- 標識と結合した前記第2抗体をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
- 前記標識は、化学発光剤、比色剤、エネルギー転移剤、酵素、酵素反応の基質、蛍光剤または放射性同位元素を含む、請求項7に記載の組成物。
- 前記酵素は、アルカリホスファターゼ、アミラーゼ、ルシフェラーゼ、カタラーゼ、β−ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、グルコース6−リン酸デヒドロゲナーゼ、ヘキソキナーゼ、ホースラディッシュペルオキシダーゼ、ラクタマーゼ、ウレアーゼおよびリンゴ酸デヒドロゲナーゼからなる群から選択される、請求項8に記載の組成物。
- サンプル中のリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度を測定するためのイムノアッセイ方法であって:
(a)リン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質に第1抗体を結合させ、それにより、結合した第1抗体を作製する工程;
(b)第2抗体を該リン酸化アミノ酸残基に結合させ、それにより、結合した第2抗体を作製する工程;
(c)該結合した第2抗体の量を測定する工程;および
(d)該結合した第2抗体の量に基づいて該サンプル中の該タンパク質の濃度を計算する工程、
を包含する、方法。 - 前記タンパク質はIGFBPを含む、請求項10に記載の方法。
- 前記IGFBPは、IGFBP−1、IGFBP−3、およびIGFBP−5からなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
- 前記リン酸化アミノ酸残基は、ホスホセリン、ホスホチロシン、およびホスホトレオニンからなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
- 前記第1抗体と結合した固体支持体をさらに含む、請求項10に記載の方法。
- 前記固体支持体は、マイクロタイタープレート、コロイド状金属粒子、酸化鉄粒子、およびポリマービーズからなる群から選択されるタンパク質結合表面を含む、請求項14に記載の方法。
- 標識と結合した前記第2抗体をさらに含む、請求項10に記載の方法。
- 前記標識は、化学発光剤、比色剤、エネルギー転移剤、酵素、酵素反応の基質、蛍光剤または放射性同位元素を含む、請求項16に記載の方法。
- 前記酵素は、アルカリホスファターゼ、アミラーゼ、ルシフェラーゼ、カタラーゼ、β−ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、グルコース6−リン酸デヒドロゲナーゼ、ヘキソキナーゼ、ホースラディッシュペルオキシダーゼ、ラクタマーゼ、ウレアーゼおよびリンゴ酸デヒドロゲナーゼからなる群から選択される、請求項17に記載の方法。
- サンプル中のリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度を測定するためのイムノアッセイキットであって、
(a)第1抗体および第2抗体であって、該第1抗体はリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質に結合し、該第2抗体はリン酸化アミノ酸残基に結合する、第1抗体および第2抗体;
(b)該第1抗体と結合した固体支持体;ならびに
(c)該第2抗体と結合した標識、
を備える、キット。 - 前記タンパク質はIGFBPを含む、請求項19に記載のキット。
- 前記IGFBPは、IGFBP−1、IGFBP−3、およびIGFBP−5からなる群から選択される、請求項20に記載のキット。
- 前記リン酸化アミノ酸残基は、ホスホセリン、ホスホチロシン、およびホスホトレオニンからなる群から選択される、請求項19に記載のキット。
- タンパク質サンプルのリン酸化レベルを測定するためのイムノアッセイ方法であって:
(a)第1抗体をタンパク質サンプルと接触させる工程であって、該タンパク質サンプルはリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質を含み、該第1抗体は該タンパク質に結合し、それにより、結合した第1抗体を作製する工程;
(b)第2抗体を該リン酸化アミノ酸残基に結合させ、それにより、結合した第2抗体を作製する工程;
(c)結合した第2抗体の量を測定する工程;
(d)該サンプル中のリン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度を、該結合した第2抗体の量に基づいて計算する工程;
(e)該タンパク質サンプル中の全タンパク質の濃度を測定する工程;および
(f)リン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度を該サンプル中の全タンパク質の濃度に関連付ける工程、
を包含する、方法。 - 前記リン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度を前記サンプル中の全タンパク質の濃度に関連付ける工程は、該リン酸化アミノ酸残基を有するタンパク質の濃度と該サンプル中の該全タンパク質の濃度との比率を計算する工程を含む、請求項23に記載の方法。
- 前記タンパク質サンプルは生体液を含む、請求項23に記載の方法。
- 前記生体液は、非妊娠血清、妊娠血清、および羊水からなる群から選択される、請求項25に記載の方法。
- 前記妊娠血清は、妊娠初期血清、妊娠中期血清および妊娠後期血清からなる群から選択される、請求項26に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
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US69410505P | 2005-06-24 | 2005-06-24 | |
PCT/US2006/024616 WO2007002483A1 (en) | 2005-06-24 | 2006-06-23 | Immunoassay of phosphorylated proteins |
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