JP2008529813A - 移動ビームを備えるマイクロ機械デバイス - Google Patents

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Abstract

本発明は移動ビーム(1)を備えるマイクロ機械デバイスに関し、前記ビームはその2つの端部(2)によって硬質フレーム(3)に対して取り付けられ、硬質フレーム(3)にはそれぞれが2つの端部(5)を有する2つのアーム(4)が設けられている。アーム(4)の端部(5)はそれぞれ移動ビーム(1)の2つの端部(2)に固定される。各アーム(4)は、対応するアーム(4)の2つの端部(5)間に配置された中央部分(6)を有している。各アーム(4)の中央部分(6)の後面はベース支持体(10)に取り付けられている。フレーム(3)は、ビームの応力状態を調整するための少なくとも1つの応力要素(11)を備えている。応力要素(11)は、対応するアーム(4)の前面と後面との間に中心付けることができる。フレーム(3)は、アーム(4)の前面および後面上に互いに対向するようにそれぞれ配置された前側および後側応力要素(11)の対を備えることができる。

Description

本発明は、その2つの端部を介して硬質フレームに対して取り付けられた移動ビームを備え、ビームが所定の応力状態を有するマイクロ機械デバイスに関する。
移動ビームを備えるマイクロ機械デバイスによれば、共振器、可変コンデンサ、広偏向光学ミラー、不揮発性メモリ、力センサ、加速度計、双安定または非双安定マイクロスイッチ等を製造することができる。移動ビームを備えるマイクロ機械デバイスの動作および製造における主要な問題のうちの1つは、残留応力、特にビーム中の残留応力である。残留応力は、例えばスイッチの作動電圧およびデバイスの信頼性に悪影響を及ぼす。特に、デバイスはしばしば高い作動電圧を必要とする。また、ビームの残留応力は、ビームの中央における垂直偏向(ビームの撓み)にも影響を与える。撓みの初期値は、コンデンサの可変静電容量の値を決定し、あるいは、双安定マイクロスイッチの接触力および安定性を決定する。ビームの応力の状態は、特に、使用される材料の堆積方法に起因する残留応力によって決定される(応力の状態はビームの幾何学的形状にも関連付けられる)。
本発明の目的は、これらの欠点を改善することであり、特に、必要なエネルギ、例えば静電制御されるマイクロ機械デバイスの作動電圧または熱膨張によって制御されるデバイスの作動電流が減少されるとともに、撓みを制御できるデバイスを提供することである。
本発明によれば、この目的は、フレームが2つのアームを備え、各アームが、移動ビームの2つの端部にそれぞれ固定される2つの端部を有するとともに、対応するアームの2つの端部間に配置された中央部分を有し、アームおよび当該アームの中央部分が前面および後面を有し、各アームの中央部分の後面がベース支持体に対して取り付けられ、フレームが、ビームの応力の状態を調整できるようにする少なくとも1つの応力要素を備えているという事実によって達成される。
応力要素は、引張応力がかけられた薄層または圧縮応力がかけられた薄層によって形成することができる。
他の利点および特徴は、単なる非限定的な実施例目的で与えられ且つ添付図面に示される本発明の特定の実施形態の以下の説明から更に明確に分かるようになる。
図1において、マイクロ機械デバイスは、その2つの端部2を介して硬質フレーム3、好ましくは平坦フレームに対して取り付けられた移動ビーム1を備えている。ビーム1は、例えば、二酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(Si)または単結晶或いは多結晶シリコンによって形成されている。フレーム3は、例えば、場合により1つの金属または複数の金属または金属系窒化化合物、例えばTaN或いはTiN、または、圧電材料、例えばAlNが添加された、二酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(Si)または単結晶或いは多結晶シリコンによって形成することができる。特定の実施形態において、フレーム3は、PECVD法によって得られ且つビーム1も形成する低応力二酸化ケイ素(低応力SiO)から成る層によって形成されている。フレーム3に対応するこの層の部分は、窒化ケイ素層(例えば、高周波プラズマ蒸着によって堆積される)を備えることもできる。
フレーム3は2つのアーム4を備えており、各アームは、移動ビーム1の2つの端部2に固定された2つの端部5をそれぞれ有している。各アーム4は、対応するアーム4の2つの端部5間に配置された中央部分6を有している。
フレーム3は移動ビーム1に対して硬質でなければならない。すなわち、ビーム1がフレーム3に及ぼす応力の結果として変形できるフレーム3の能力は無視できる。例えば、マイクロ機械デバイスが作動しているときにビーム1が最大応力下にある場合、フレーム3の相対的な変形は0.01%未満である。フレーム3の厚さはビーム1の厚さよりも例えば3倍大きく、各アーム4の幅はその厚さよりも例えば10倍大きい。ビーム1の幅は、アーム4の断面積がビーム1の断面積よりも約3倍大きくなるようにアーム4の幅に匹敵し得る。また、アーム4の材料は、ビーム1の材料のヤング率よりも高いヤング率を有することが好ましい。双安定マイクロスイッチを得るため、ビーム1は一般に500ミクロンの長さおよび50ミクロンの幅を有し、また、アームは100ミクロンの幅を有している。
図2に示されるように、フレーム3のアーム4および中央部分6は前面7および後面8を有している。各アーム4の中央部分6は、ベース支持体10に貼り付け固定された支持ブロック9上に前記後面8を用いて配置することができ、それにより、フレーム3およびビーム1がベース支持体10から分離されるようになっている。ベース支持体10は例えば平坦である。
本発明の第1の特定の実施形態において、フレーム3は、少なくとも1対の応力要素(ストレスがかけられた要素)11、すなわち、アーム4の前面7上および後面8上にそれぞれ互いに対向して配置された前側要素11aおよび後側要素11bを備えている。図1では、フレーム3が4対の応力要素11を備えており、特に各アーム4毎に2対の応力要素が、対応するアーム4の中央部分6の両側にそれぞれ配置されている。図2には、2対の要素11が示されており、前側要素(11a)および後側要素(11b)が中央部分6の両側、したがって、支持ブロック9の両側でそれぞれアーム上に配置されている。前側要素(11a)および後側要素(11b)から成る第1の対は図2の左側に配置されており、また、前側要素(11a)および後側要素(11b)から成る第2の対は図2の右側に配置されている。
要素11により、移動ビーム1の応力の状態を制御することができ、したがって、ビーム1の圧縮応力または引張応力を調整することができる。これにより、特に、ビーム1の変形を制御できる。
応力要素11は、引張応力がかけられた薄層または圧縮応力がかけられた薄層によって形成することができる。また、各要素11は薄層の積層体によって形成することもできる。図2に示される要素11は、矢印12により表わされるように引張応力がかけられた薄層である。したがって、ビーム1が圧縮応力を受けると、この圧縮応力が増大され、一方、ビーム1の引張応力は要素11の引張応力によって減少される。双安定スイッチにおいて、ビーム1は強い圧縮下にあることが好ましく、それにより、2つの非常に安定した平衡状態を得ることができる。なお、この場合、ビームは長手方向の応力を有する。応力は、ビームの主要な動きの前に調整される。すなわち、ビームは、応力が調整されるときには動かない。
ビーム1を座屈させることにより2つの安定した位置を得ることができ、そのためには、ビーム1の圧縮応力に起因する力をオイラーの第1限界荷重よりも大きくする必要がある。圧縮応力は、一方ではビーム1に適する応力、すなわち、堆積プロセスによる残留応力に起因し、他方ではビーム1の圧縮応力を増大させるフレーム3の要素11の引張応力に起因している。
要素11がアーム4の2つの面すなわち前面7および後面8上に配置されると、アーム4に横方向の力を及ぼすバイメタル型効果が回避される。したがって、応力は本質的にアーム4に長手方向の力を形成する。一対の要素の前側要素11aが対応する後側要素11bと同じ厚さ、同じ残留応力、同じヤング率を有していない場合、要素11a,11bの厚さは、任意のバイメタル型効果を防止するようになっていなければならない。厚さを決定するため、連続媒体力学から知られるフックの法則、すなわち、残留応力を歪みに関連付ける法則を使用する計算によって第1の値を得ることができる。その後、当業者は連続試行によって進めることができる。1ミクロン未満の厚さを有する薄層として堆積された材料の特性(弾性率、残留応力)は実際にはあまり良く知られていない。あらゆる場合において、一対の要素の前側要素11aによってアーム4のうちの1つに対して及ぼされる前方力は、対応する後側要素11bによって同じアーム4に対して及ぼされる後方力とほぼ等しいことが好ましい。前側要素11aおよび後側要素11bを適合させるため、他の想定し得る解決策は、ビームが組み込まれるフレームに位置され且つ要素11を堅くするパターン、例えばアーム4の長手方向のラインを含ませることである。
代替的な実施形態において、応力要素11は第1のアクチュエータを備えることができる。図3に示されるように、各要素11は第1のアクチュエータによって形成されることが好ましい。第1のアクチュエータは、アーム4の前面7上および後面8上にそれぞれ配置される。したがって、この代替的な実施形態において、前側および後側要素11は能動的であり、一方、前述した実施形態において、前側および後側要素11は受動的である。
要素11を形成する第1のアクチュエータは、特に、双安定スイッチの場合に興味深い。双安定スイッチは、図1に示されるビーム1の作動のための第2のアクチュエータ15を更に備えていても良い。例えばマイクロスイッチの場合、第2のアクチュエータ15によるビーム1の作動によって、ビーム1の底面上および支持体10上にそれぞれ配置された導電要素間に電気的な接触を確立することができる。
第2のアクチュエータによって実行される切り換えが行なわれるときの残留応力は、第1のアクチュエータによって緩和することができる。これにより、結果として移動ビーム1の破損をもたらす場合がある高い応力の出現が防止される。本発明に係る双安定スイッチによれば、高い接触力および平衡位置の大きな安定性を得ることができると同時に、切り換えを可能にできる。その結果、スイッチは、外部環境の影響に対する、例えば衝撃または外力またはポテンシャル場に対する良好な耐性を有する。
要素11の第1のアクチュエータによりフレーム3中の応力を変えることができ、それにより、ビーム1の内部の圧縮応力および引張応力が減少される。これにより、第1の位置から第2の位置へのスイッチの切り換えが容易になる。第1のアクチュエータは、熱アクチュエータ、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、電歪アクチュエータ、電磁アクチュエータ、磁歪アクチュエータから選択されることが好ましい。第1のアクチュエータは例えば薄層によって形成されるアクチュエータである。
圧電アクチュエータの場合、第1のアクチュエータを構成する層は、例えば、窒化アルミニウムから成り、ジルコニウム、チタン、鉛、酸素を備える化合物、例えばPb(Zr,Ti)Oから成り、または、マグネシウム、ジルコニウム、ニオブ、鉛、酸素を備える化合物、例えばxPb(Mg1/3Nb2/3)O−(1−x)PbTiOから成っている。2つの異なるタイプのアクチュエータを使用するデバイスを考えることができる。図3では、電源13により、第1のアクチュエータを構成する各薄層の端部に電圧を印加することができ、それにより、例えば矢印14で示される圧縮応力などの応力を得ることができる。また、応力は引張応力であっても良い。作動が行なわれると、支持体10の方向で或いは支持体から離れる方向で屈曲を引き起こすことなくアーム4の長手方向の伸びまたは縮みが得られる。
熱アクチュエータは例えば金属層によって形成される。電流が金属層を通じて流れると、これらの層の堆積が増大し、フレーム3に対して引張力を及ぼすことができる。高い熱膨張係数、低い熱容量、良好な耐温度性、高いヤング率を有する金属が選択されることが好ましい。リソグラフィステップでは、ビーム1の長手方向の変形を増大させることができる特定の形状がこの薄層に与えられることが有益である。
ビーム1は、例えば、4つの第2のアクチュエータ15、特に、ビーム1の底面上に位置された2つの第2のアクチュエータ15と、ビーム1の上面に位置された2つの第2のアクチュエータ15とを備えることができ、それにより、第2のアクチュエータ15のみを使用してビーム1を作動させることができる。他の代替的な実施形態では、ビーム1が2つの第2のアクチュエータ15のみを備えており、それにより、ビーム1の1つの安定位置、例えば2つの引張応力がかけられた要素がビーム1の上面に配置される場合には上端位置、または、2つの圧縮応力がかけられた要素がビーム1の上面に配置される場合には下端位置を与えることができる。第2のケースでは、安定性が低い位置へ切り換えるために第2のアクチュエータ15および第1のアクチュエータが使用されなければならないが、安定性が最も高い位置へ切り換えるためには、第1のアクチュエータのみを作動させれば済む。
本発明に係るデバイスは任意の幾何学的形状を有することができる。したがって、図4および図5に示されるように、フレーム3は菱形の形状または円形の形状を成すことができる。要素11は、例えば、フレーム3のアーム4の全体を覆うことができる。
共振器および可変コンデンサにおいては、共振周波数およびキャパシタンスの初期値をそれぞれ調整することができる。力センサの場合には、トリガ閾値を調整することができる。非双安定スイッチでは、作動電圧を調整することができ、特に作動電圧を減少させることができ、それにより、電気的な作動電圧を減らすことができる。これらの全ての調整は、デバイスの動作前または動作中に行なうことができる。
圧縮応力がかけられた層は、例えば、低周波プラズマ蒸着による二酸化ケイ素または窒化ケイ素系の層の堆積によって得ることができる。引張応力がかけられた層は、窒化ケイ素の堆積(例えば低周波プラズマ蒸着による)によって、窒化タンタル(TaN)または窒化チタン(TiN)の堆積によって、あるいは、例えばタンタル、プラチナ、金、銀、アルミニウム、マンガン、亜鉛、ニッケルなどの金属の堆積によって、あるいは、ニッケル系合金(例えばインコネルFeNiCr)の堆積によって得ることができる。金属は、良好な膨張能力を示す高い熱膨張係数を有するという利点をもっている。
図6において、マイクロスイッチの第2のアクチュエータ15は作動電極を備えており、各作動電極は、ビーム1上に配置された中央領域16と2つの突出した柔軟な側翼部17とをビーム1に対して横方向に備えている。各側翼部17は、ビーム1の中心Cに近い翼部17の一側に配置された狭い接続領域18によって、対応する中央領域16に対して取り付けられている。電気的な作動電圧が第2のアクチュエータ15の作動電極と支持体10上に配置された対抗電極との間に印加されると、側翼部17の自由端19が支持体10の方向に屈曲し、したがって、自由端19における静電引力が増大する。そのため、自由端19が更に屈曲してビーム1を支持体10の方向に付勢する。この場合、翼部17とビーム1との間の対応する力は接続領域18により伝えられる。側翼部17を加えることにより、スイッチの電気的な作動電圧を更に減少させることができる。
図6において、各アーム4の中央部分6は横方向延在部20を備えている。横方向延在部20は例えばフレーム3の面内に配置されており、また、アーム4の横方向延在部20の下側には支持ブロック9が配置されている。したがって、中央部分6は、横方向延在部20によって支持ブロックに対して接続されている。また、ビーム1およびアーム4の少なくとも端部5がベース支持体10から離間されるようにベース支持体10に対して直接に横方向延在部20を取り付けることも想定し得る。横方向延在部20が例えばそれ自体で支持ブロックを形成することができる。支持体10は、移動ビーム1と対向配置されるキャビティを備えることができる。
図6では、4つの応力要素11cが各アーム4にそれぞれ2つずつフレーム3に組み込まれている。アーム4の2つの要素11cはそれぞれ、アーム4の中央部分6の両側で、中央部分6と対応する端部5との間に位置して配置されている。図7に示されるように、2つの要素11cは対応するアーム4の前面7と後面8との間に中心付けられており、これにより、本質的に応力がアーム4に長手方向の力を生み出し、それにより、任意のバイメタル型効果を避けることができる。この場合、アーム4の中立ファイバに対して対称的に、すなわち、吊り下げられたアセンブリの中央に対して対称的に要素11cを配置することが重要である。要素11cは、電流が流れるときに拡張する能動素子、例えば熱素子であることが好ましい。要素11cは、蛇行部を備える形状を有することができる。フレーム3を強化するため、一方では要素11cと、他方ではアーム4の前面7および後面8をそれぞれ形成する材料との間に1つ以上の更なる層を配置することができる。
また、第2のアクチュエータ15は、対応する前面と後面との間すなわちビーム1の前面と後面との間に中心付けられるように配置することもできる。また、ビーム1は、一方では第2のアクチュエータ15と他方ではビーム1の前面および後面をそれぞれ構成する材料との間に配置される1つ以上の更なる層によって強化することもできる。第2のアクチュエータ15は、好ましくは要素11と同時に得られる熱能動素子である。
本発明に係るデバイスを製造するためには、最初に、使用されるべき薄層の機械的特性(ヤング率およびポアソン比)および残留応力が決定される。これは、実験的に或いは理論的に行なうことができる。材料および厚さは、フレームをビームに対して非常に硬質にするように、すなわち、ビームの材料の堆積による残留応力がフレームを変形させないように選択される。意図される用途に最も良く一致するビームの幾何学的パラメータは、理論モデルによって、例えばM.T.A.Saifによる論文「On a tunable Bistable MEMS−Theory and Experiment」(J.Micromech.Syst.,Vil.9 No.2 2000年6月、157〜170頁)で提案された力学モデルによって決定することができる。特に、安定性と作動に必要なエネルギとの間でトレードオフが見出されなければならない。このとき、有限要素計算ソフトウェアを用いて、好ましくは3D計算によってアセンブリを検証することができる。これにより、分析モデルが行なえる場合よりも正確な幾何学的構成をもってデバイスの動作をチェックすることができる。
本発明は前述した実施形態に限定されない。特に、受動的または能動的な第1のアクチュエータと受動的または能動的な第2のアクチュエータとの組み合わせも考えることができる。
本発明に係るデバイスの特定の実施形態を平面図で示している。 図1に係るデバイスの特定の実施形態をA−A線に沿う断面で示している。 図1に係るデバイスの特定の実施形態をA−A線に沿う断面で示している。 本発明に係るデバイスの他の特定の実施形態を平面図で概略的に示している。 本発明に係るデバイスの他の特定の実施形態を平面図で概略的に示している。 本発明に係るデバイスの他の特定の実施形態を平面図で示している。 本発明に係るデバイスの他の特定の実施形態をB−B線に沿う断面で示している。

Claims (14)

  1. その2つの端部(2)を介して硬質フレーム(3)に対して取り付けられた移動ビーム(1)を備え、ビーム(1)が所定の応力状態を有するマイクロ機械デバイスであって、フレーム(3)が2つのアーム(4)を備え、各アームは、移動ビーム(1)の2つの端部(2)にそれぞれ固定される2つの端部(5)を有するとともに、対応するアーム(4)の2つの端部(5)間に配置された中央部分(6)を有し、アーム(4)および当該アームの中央部分(6)が前面(7)および後面(8)を有し、各アーム(4)の中央部分(6)の後面(8)がベース支持体(10)に対して取り付けられ、フレーム(3)が、ビームの応力の状態を調整できるようにする少なくとも1つの応力要素(11)を備えていることを特徴とする、マイクロ機械デバイス。
  2. 応力要素(11)は、引張応力がかけられた薄層によって形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
  3. 応力要素(11)は、圧縮応力がかけられた薄層によって形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
  4. 応力要素(11)が第1のアクチュエータを備えていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のデバイス。
  5. 前記第1のアクチュエータは、熱アクチュエータ、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、電歪アクチュエータ、電磁アクチュエータ、磁歪アクチュエータから選択されることを特徴とする、請求項4に記載のデバイス。
  6. 前記第1のアクチュエータが少なくとも1つの薄層によって形成されることを特徴とする、請求項4または5に記載のデバイス。
  7. 前記第1のアクチュエータを構成する薄層の2つの端部間に電圧を印加するための手段(13)を備えていることを特徴とする、請求項6に記載のデバイス。
  8. 応力要素(11c)は、対応するアーム(4)の前面(7)と後面(8)との間に中心付けられることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のデバイス。
  9. フレーム(3)は、少なくとも一対の応力要素(11)、すなわち、アーム(4)の前面(7)上および後面(8)上にそれぞれ互いに対向して配置された前側要素(11a)および後側要素(11b)を備えていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のデバイス。
  10. 一対の要素の前側(11a)および後側(11b)応力要素はそれぞれ、対応するアーム(4)の前面および後面に対して前方力および後方力をそれぞれ及ぼし、一対の要素(11)の要素(11)によって及ぼされる前方力および後方力がほぼ等しいことを特徴とする、請求項9に記載のデバイス。
  11. 各アーム(4)は、2対の応力要素(11)、すなわち、対応するアーム(4)の中央部分(6)の両側にそれぞれ位置された前側要素(11a)および後側要素(11b)を備えていることを特徴とする、請求項9または10に記載のデバイス。
  12. 各アーム(4)の中央部分(6)は、ベース支持体(10)に取り付けられる横方向延在部(20)を備えていることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載のデバイス。
  13. 各アーム(4)の中央部分(8)の後面(8)は、ベース支持体(10)に貼り付け固定された支持ブロック(9)上に配置されていることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載のデバイス。
  14. ビーム(1)の底面上およびベース支持体(10)上にはそれぞれ導電要素が配置され、それにより、前記導電要素間で電気的な接触を確立することができ、デバイスがマイクロスイッチを形成することを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載のデバイス。
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