JP2008511659A - 2,4−ピリミジンジアミン化合物の合成 - Google Patents
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Abstract
Description
本出願請求は、表題「SYNTHESIS OF 2,4−PYRIMIDINEDIAMINE COMPOUNDS」、2004年9月1日出願の出願第60/606,380号についての米国特許法第119条(e)による利益を請求しており、その内容が、本明細書中に参考として援用される。
本発明は、一般的に、2,4−ピリミジンジアミン化合物を作製する改善された合成方法に関する。
2,4−ピリミジンジアミン化合物は、免疫細胞、例えば、マスト細胞、好塩基球、好中球および/または好酸球細胞などの強力な脱顆粒抑制剤であることがわかっている。したがって、2,4−ピリミジンジアミン化合物は、かかる細胞の脱顆粒を調節(特に、抑制)する方法を提供し得る。処置は、一般的に、脱顆粒する細胞を、細胞の脱顆粒を調節または抑制するのに有効な量の2,4−ピリミジンジアミン化合物もしくはそのプロドラッグ、またはその許容され得る塩、水和物、溶媒和物、N−オキシドおよび/または組成物と接触させることを伴う。例としては、アナフィラキシー様反応、花粉症、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性喘息、アトピー性皮膚炎、湿疹、じんま疹、粘膜の障害、組織の障害およびある種の胃腸障害が挙げられる。
本発明は、構造式(I):
L1およびL2は、各々、互いに独立して、直接結合およびリンカーからなる群より選択される;
R2は、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C1〜C6)アルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C3〜C8)シクロアルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換されたシクロヘキシル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された3〜8員環シクロヘテロアルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C5〜C15)アリール、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換されたフェニルおよび同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された5〜15員環ヘテロアリールからなる群より選択される;
R4は、水素、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C1〜C6)アルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C3〜C8)シクロアルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換されたシクロヘキシル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された3〜8員環シクロヘテロアルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C5〜C15)アリール、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換されたフェニルおよび同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された5〜15員環ヘテロアリールからなる群より選択される;
R5は、R6、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C1〜C6)アルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C1〜C4)アルカニル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C2〜C4)アルケニルおよび同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C2〜C4)アルキニルからなる群より選択される;
各R6は、独立して、水素、電気陰性基、−ORd、−SRd、(C1〜C3)ハロアルキルオキシ、(C1〜C3)パーハロアルキルオキシ、−NRcRc、ハロゲン、(C1〜C3)ハロアルキル、(C1〜C3)パーハロアルキル、−CF3、−CH2CF3、−CF2CF3、−CN、−NC、−OCN、−SCN、−NO、−NO2、−N3、−S(O)Rd、−S(O)2Rd、−S(O)2ORd、−S(O)NRcRc;−S(O)2NRcRc、−OS(O)Rd、−OS(O)2Rd、−OS(O)2ORd、−OS(O)NRcRc、−OS(O)2NRcRc、−C(O)Rd、−C(O)ORd、−C(O)NRcRc、−C(NH)NRcRc、−OC(O)Rd、−SC(O)Rd、−OC(O)ORd、−SC(O)ORd、−OC(O)NRcRc、−SC(O)NRcRc、−OC(NH)NRcRc、−SC(NH)NRcRc、−[NHC(O)]nRd、−[NHC(O)]nORd、−[NHC(O)]nNRcRcおよび−[NHC(NH)]nNRcRc、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C5〜C10)アリール、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換されたフェニル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C6〜C16)アリールアルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された5〜10員環ヘテロアリールおよび同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された6〜16員環ヘテロアリールアルキルからなる群より選択される;
R8は、Ra、Rb、同じまたは異なるRaまたはRbの1つ以上で任意選択的に置換されたRa、同じまたは異なるRaまたはRbの1つ以上で任意選択的に置換された−ORa、−B(ORa)2、−B(NRcRc)2、−(CH2)m−Rb、−(CHRa)m−Rb、−O−(CH2)m−Rb、−S−(CH2)m−Rb、−O−CHRaRb、−O−CRa(Rb)2、−O−(CHRa)m−Rb、−O−(CH2)m−CH[(CH2)mRb]Rb、−S−(CHRa)m−Rb、−C(O)NH−(CH2)m−Rb、−C(O)NH−(CHRa)m−Rb、−O−(CH2)m−C(O)NH−(CH2)m−Rb、−S−(CH2)m−C(O)NH−(CH2)m−Rb、−O−(CHRa)m−C(O)NH−(CHRa)m−Rb、−S−(CHRa)m−C(O)NH−(CHRa)m−Rb、−NH−(CH2)m−Rb、−NH−(CHRa)m−Rb、−NH[(CH2)mRb]、−N[(CH2)mRb]2、−NH−C(O)−NH−(CH2)m−Rb、−NH−C(O)−(CH2)m−CHRbRbおよび−NH−(CH2)m−C(O)−NH−(CH2)m−Rbからなる群より選択される;
各Raは、独立して、水素、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C8)シクロアルキル、シクロヘキシル、(C4〜C11)シクロアルキルアルキル、(C5〜C10)アリール、フェニル、(C6〜C16)アリールアルキル、ベンジル、2〜6員環ヘテロアルキル、3〜8員環シクロヘテロアルキル、モルホリニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピペリジニル、4〜11員環シクロヘテロアルキルアルキル、5〜10員環ヘテロアリールおよび6〜16員環ヘテロアリールアルキルからなる群より選択される;
各Rbは、独立して、=O、−ORd、(C1〜C3)ハロアルキルオキシ、−OCF3、=S、−SRd、=NRd、=NORd、−NRcRc、ハロゲン、−CF3、−CN、−NC、−OCN、−SCN、−NO、−NO2、=N2、−N3、−S(O)Rd、−S(O)2Rd、−S(O)2ORd、−S(O)NRcRc、−S(O)2NRcRc、−OS(O)Rd、−OS(O)2Rd、−OS(O)2ORd、−OS(O)2NRcRc、−C(O)Rd、−C(O)ORd、−C(O)NRcRc、−C(NH)NRcRc、−C(NRa)NRcRc、−C(NOH)R3、−C(NOH)NRcRc、−OC(O)Rd、−OC(O)ORd、−OC(O)NRcRc、−OC(NH)NRcRc、−OC(NRa)NRcRc、−[NHC(O)]nRd、−[NRaC(O)]nRd、−[NHC(O)]nORd、−[NRaC(O)]nORd、−[NHC(O)]nNRcRc、−[NRaC(O)]nNRcRc、−[NHC(NH)]nNRcRcおよび−[NRaC(NRa)]nNRcRcからなる群より選択される適当な基である;
各Rcは、独立して、保護基またはRaであるか、あるいはまた、各Rcは、結合している窒素原子と一緒になって、任意選択で1個以上の同じまたは異なるさらなるヘテロ原子を含み得、かつ任意選択で同じもしくは異なるRaまたは適当なRb基の1つ以上で任意選択的に置換されたものであり得る5〜8員環シクロヘテロアルキルまたはヘテロアリールを形成する;
各Rdは、独立して、保護基またはRaである;
各mは、独立して、1〜3の整数である;ならびに
各nは、独立して、0〜3の整数である。
構造式(Ia):
による化合物を、工程(a)においてオキシハロゲン化リンにより、N,N−ジアルキルアニリン中、高温で処理し、構造式(III)
R4−L2−NH2(IV)
による化合物で処理し、それにより構造式(V)
R2−L1−NH2(VI)
による化合物で、溶媒中、高温にて処理し、
化合物(I)を形成する(式中、R2、R4、R5、R6、L1およびL2は上記規定のとおりである)。一部の特定の実施形態では、L1およびL2は直接結合である。別の実施形態では、R5がフッ化物であり、R6が水素である。さらにまた別の実施形態では、L1およびL2が直接結合であり、R5がフッ化物であり、R6が水素である。
本発明で用いる場合、以下の用語は、以下の意味を有するものとする。
胃の酸性条件など)に対して内因性のものであり得るか、または外的に供給され得る。
gi|496899|emb|Z29630.1|HSSYKPTK[496899]および
gi|15030258|gb|BC011399.1|BC011399[15030258](これらは、引用により本明細書に組み込まれる)に見られ得る。
L1およびL2は、各々、互いに独立して、直接結合およびリンカーからなる群より選択される;
R2は、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C1〜C6)アルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C3〜C8)シクロアルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換されたシクロヘキシル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された3〜8員環シクロヘテロアルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C5〜C15)アリール、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換されたフェニルおよび同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された5〜15員環ヘテロアリールからなる群より選択される;
R4は、水素、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C1〜C6)アルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C3〜C8)シクロアルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換されたシクロヘキシル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された3〜8員環シクロヘテロアルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C5〜C15)アリール、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換されたフェニルおよび同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された5〜15員環ヘテロアリールからなる群より選択される;
R5は、R6、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C1〜C6)アルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C1〜C4)アルカニル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C2〜C4)アルケニルおよび同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C2〜C4)アルキニルからなる群より選択される;
各R6は、独立して、水素、電気陰性基、−ORd、−SRd、(C1〜C3)ハロアルキルオキシ、(C1〜C3)パーハロアルキルオキシ、−NRcRc、ハロゲン、(C1〜C3)ハロアルキル、(C1〜C3)パーハロアルキル、−CF3、−CH2CF3、−CF2CF3、−CN、−NC、−OCN、−SCN、−NO、−NO2、−N3、−S(O)Rd、−S(O)2Rd、−S(O)2ORd、−S(O)NRcRc;−S(O)2NRcRc、−OS(O)Rd、−OS(O)2Rd、−OS(O)2ORd、−OS(O)NRcRc、−OS(O)2NRcRc、−C(O)Rd、−C(O)ORd、−C(O)NRcRc、−C(NH)NRcRc、−OC(O)Rd、−SC(O)Rd、−OC(O)ORd、−SC(O)ORd、−OC(O)NRcRc、−SC(O)NRcRc、−OC(NH)NRcRc、−SC(NH)NRcRc、−[NHC(O)]nRd、−[NHC(O)]nORd、−[NHC(O)]nNRcRcおよび−[NHC(NH)]nNRcRc、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C5〜C10)アリール、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換されたフェニル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C6〜C16)アリールアルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された5〜10員環ヘテロアリールおよび同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された6〜16員環ヘテロアリールアルキルからなる群より選択される;
R8は、Ra、Rb、同じまたは異なるRaまたはRbの1つ以上で任意選択的に置換されたRa、同じまたは異なるRaまたはRbの1つ以上で任意選択的に置換された−ORa、−B(ORa)2、−B(NRcRc)2、−(CH2)m−Rb、−(CHRa)m−Rb、−O−(CH2)m−Rb、−S−(CH2)m−Rb、−O−CHRaRb、−O−CRa(Rb)2、−O−(CHRa)m−Rb、−O−(CH2)m−CH[(CH2)mRb]Rb、−S−(CHRa)m−Rb、−C(O)NH−(CH2)m−Rb、−C(O)NH−(CHRa)m−Rb、−O−(CH2)m−C(O)NH−(CH2)m−Rb、−S−(CH2)m−C(O)NH−(CH2)m−Rb、−O−(CHRa)m−C(O)NH−(CHRa)m−Rb、−S−(CHRa)m−C(O)NH−(CHRa)m−Rb、−NH−(CH2)m−Rb、−NH−(CHRa)m−Rb、−NH[(CH2)mRb]、−N[(CH2)mRb]2、−NH−C(O)−NH−(CH2)m−Rb、−NH−C(O)−(CH2)m−CHRbRbおよび−NH−(CH2)m−C(O)−NH−(CH2)m−Rbからなる群より選択される;
各Raは、独立して、水素、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C8)シクロアルキル、シクロヘキシル、(C4〜C11)シクロアルキルアルキル、(C5〜C10)アリール、フェニル、(C6〜C16)アリールアルキル、ベンジル、2〜6員環ヘテロアルキル、3〜8員環シクロヘテロアルキル、モルホリニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピペリジニル、4〜11員環シクロヘテロアルキルアルキル、5〜10員環ヘテロアリールおよび6〜16員環ヘテロアリールアルキルからなる群より選択される;
各Rbは、独立して、=O、−ORd、(C1〜C3)ハロアルキルオキシ、−OCF3、=S、−SRd、=NRd、=NORd、−NRcRc、ハロゲン、−CF3、−CN、−NC、−OCN、−SCN、−NO、−NO2、=N2、−N3、−S(O)Rd、−S(O)2Rd、−S(O)2ORd、−S(O)NRcRc、−S(O)2NRcRc、−OS(O)Rd、−OS(O)2Rd、−OS(O)2ORd、−OS(O)2NRcRc、−C(O)Rd、−C(O)ORd、−C(O)NRcRc、−C(NH)NRcRc、−C(NRa)NRcRc、−C(NOH)Ra、−C(NOH)NRcRc、−OC(O)Rd、−OC(O)ORd、−OC(O)NRcRc、−OC(NH)NRcRc、−OC(NRa)NRcRc、−[NHC(O)]nRd、−[NRaC(O)]nRd、−[NHC(O)]nORd、−[NRaC(O)]nORd、−[NHC(O)]nNRcRc、−[NRaC(O)]nNRcRc、−[NHC(NH)]nNRcRcおよび−[NRaC(NRa)]nRcRcからなる群より選択される適当な基である;
各Rcは、独立して、保護基またはRaであるか、あるいはまた、各Rcは、結合している窒素原子と一緒になって、任意選択で1個以上の同じまたは異なるさらなるヘテロ原子を含み得、かつ任意選択で同じもしくは異なるRaまたは適当なRb基の1つ以上で任意選択的に置換されたものであり得る5〜8員環シクロヘテロアルキルまたはヘテロアリールを形成する;
各Rdは、独立して、保護基またはRaである;
各mは、独立して、1〜3の整数である;ならびに
各nは、独立して、0〜3の整数である。
上記のすべての実施形態において、R9基に含まれ得る具体的なRa基は、水素、(C1〜C6)アルキル、フェニルおよびベンジルからなる群より選択される。
構造式(Ia):
N2,N4ビス(4エトキシフェニル)5フルオロ2,4ピリミジンジアミン;
N2,N4ビス(2メトキシフェニル)5フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
N2,N4ビス(4メトキシフェニル)5フルオロ2,4ピリミジンジアミン;
N2,N4ビス(2クロロフェニル)5フルオロ2,4ピリミジンジアミン;
N2,N4ビスフェニル5フルオロ2,4ピリミジンジアミン;
N2,N4ビス(3メチルフェニル)5フルオロ2,4ピリミジンジアミン;
N2,N4ビス(3クロロフェニル)5フルオロ2,4ピリミジンジアミン;
N2,N4ビス(2,5ジメチルフェニル)5フルオロ2,4ピリミジンジアミン;
N2,N4ビス(3,4ジメチルフェニル)5フルオロ2,4ピリミジンジアミン;
N2,N4ビス(4クロロフェニル)5フルオロ2,4ピリミジンジアミン;
N2,N4ビス(2,4ジメチルフェニル)5フルオロ2,4ピリミジンジアミン;
N2,N4ビス(3−ブロモフェニル)−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
N2,N4ビス(フェニル)5フルオロ2,4ピリミジンジアミン;
N2,N4ビス(モルホリノ)5フルオロ2,4ピリミジンジアミン;および
N2,N4−ビス[(3−クロロ−4−メトキシフェニル)]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン
が挙げられる。
pは、1〜3の整数である;
各−−−は、独立して、単結合または二重結合を表す;
R35は、水素またはR8(式中、R8は、構造式(I)について先に規定したとおりである)である;
Xは、CH、NおよびN−Oからなる群より選択される;
各Yは、独立して、O、SおよびNHからなる群より選択される;
各Y1は、独立して、O、S、SO、SO2、SONR36、NHおよびNR37からなる群より選択される;
各Y2は、独立して、CH、CH2、O、S、N、NHおよびNR37からなる群より選択される;
R36は、水素またはアルキルである;
R37は、水素およびプロ基からなる群より選択され、好ましくは、水素またはアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、Ra、Rb−CRaRb−O−C(O)R8、−CRaRb−O−PO(OR8)2、−CH2−O−PO(OR8)2、−CH2−PO(OR8)2、−C(O)−CRaRb−N(CH3)2、−CRaRb−O−C(O)−CRaRb−N(CH3)2、−C(O)R8、−C(O)CF3および−C(O)−NR8−C(O)R8からなる群より選択されるプロ基である;
Aは、O、NHおよびNR38からなる群より選択される;
R38は、アルキルおよびアリールからなる群より選択される;
R9、R10、R11およびR12は、各々、互いに独立して、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルコキシ、アミノアルキルおよびヒドロキシアルキルからなる群より選択されるか、あるいはまた、R9とR10および/またはR11とR12は、一緒になってケタールを形成する;
各Zは、ヒドロキシル、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、カルバミン酸塩およびスルホニルからなる群より選択される;
Qは、−OH、OR8、−NRcRc、−NHR39−C(O)R8、−NHR39−C(O)OR8、−NR39−CHR40−Rb、−NR39−(CH2)m−Rbおよび−NR39−C(O)−CHR40−NRcRcからなる群より選択される;
R39およびR40は、各々、互いに独立して、水素、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルおよびNHR8からなる群より選択される;ならびに
Ra、RbおよびRcは、構造式(I)について先に規定したとおりである。Qの好ましい置換基Rbは、−C(O)OR8、−O−C(O)R8、−O−P(O)(OR8)2および−P(O)(OR8)2から選択される)
が挙げられる。
R4は、5〜10員環ヘテロアリールおよび3−ヒドロキシフェニルからなる群より選択される;
R5は、Fまたは−CF3である;ならびに
R8は、−O(CH2)m−Rb(式中、mおよびRbは、構造式(I)について先に規定したとおりである)である。具体的な1つの実施形態では、R8が−O−CH2−C(O)NH−CH3である、および/またはR4が、第13の実施形態によるヘテロアリールである。
互変異性、立体配座異性、光学異性および/または幾何異性の形態、ならびにこれらの種々の異なる異性体形態の混合物を包含することを理解されたい。2,4−ピリミジンジアミンコア構造の周りの回転が制限される場合、回転異性体もまた考えられ得、これもまた、本発明の方法によって調製される化合物に具体的に含まれる。
による化合物をハロゲン化剤で処理することを含む、合成を提供する。例えば、化合物(II)を、第1の工程(a)において、ハロゲン化剤、例えば、PX5(PCl5、PBr5)、オキシハロゲン化リン(POCl3、POBr3)またはその混合物などにより、高温(例えば、還流条件までなど)で処理する。
R4−L2−NH2(IV)
による化合物で処理し、それにより構造式(V)
R2−L1−NH2(VI)
(式中、R2、R4、R5、R6、L1およびL2は上記規定のとおりである)
による化合物で、溶媒中、高温で処理し、化合物(I)を形成する。
スキーム2に示すように、5−フルオロウラシル(2000g)(XI)、N,N−ジメチルアニリン(3720g)およびオキシ塩化リン(12L)の混合物を、窒素下で3時間還流した。得られた混合物を室温まで冷却した。中間体(XII)は単離せず、以下のようにして使用した。ジクロロメタン、塩酸および水を、およそ3時間にわたって10〜30℃の間で添加した。混合物をおよそ1時間10〜30℃で攪拌し、次いで、およそ30分間沈降させ、分離した。水層をジクロロメタンで抽出し、有機層と合わせた。合わせた有機層を水で洗浄し、ジクロロメタンをイソプロパノールと交換した。3−アミノフェノール(4853g)(XIII)を添加し、混合物を80〜85℃でおよそ7時間還流した。0〜5℃まで冷却した後、固形物(XIV)を濾過によって回収し、冷イソプロパノールで洗浄した。湿った粉末を真空下で、一定重量が得られるまで乾燥させた。最終生成物(XIV)が、固形物(1657g)として得られた。
Claims (16)
- 構造式(I):
L1およびL2は、各々、互いに独立して、直接結合およびリンカーからなる群より選択される;
R2は、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C1〜C6)アルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C3〜C8)シクロアルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換されたシクロヘキシル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された3〜8員環シクロヘテロアルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C5〜C15)アリール、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換されたフェニルおよび同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された5〜15員環ヘテロアリールからなる群より選択される;
R4は、水素、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C1〜C6)アルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C3〜C8)シクロアルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換されたシクロヘキシル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された3〜8員環シクロヘテロアルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C5〜C15)アリール、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換されたフェニルおよび同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された5〜15員環ヘテロアリールからなる群より選択される;
R5は、R6、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C1〜C6)アルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C1〜C4)アルカニル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C2〜C4)アルケニルおよび同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C2〜C4)アルキニルからなる群より選択される;
各R6は、独立して、水素、電気陰性基、−ORd、−SRd、(C1〜C3)ハロアルキルオキシ、(C1〜C3)パーハロアルキルオキシ、−NRcRc、ハロゲン、(C1〜C3)ハロアルキル、(C1〜C3)パーハロアルキル、−CF3、−CH2CF3、−CF2CF3、−CN、−NC、−OCN、−SCN、−NO、−NO2、−N3、−S(O)Rd、−S(O)2Rd、−S(O)2ORd、−S(O)NRcRc;−S(O)2NRcRc、−OS(O)Rd、−OS(O)2Rd、−OS(O)2ORd、−OS(O)NRcRc、−OS(O)2NRcRc、−C(O)Rd、−C(O)ORd、−C(O)NRcRc、−C(NH)NRcRc、−OC(O)Rd、−SC(O)Rd、−OC(O)ORd、−SC(O)ORd、−OC(O)NRcRc、−SC(O)NRcRc、−OC(NH)NRcRc、−SC(NH)NRcRc、−[NHC(O)]nRd、−[NHC(O)]n)]nORd、−[NHC(O)]nNRcRcおよび−[NHC(NH)]nNRcRc、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C5〜C10)アリール、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換されたフェニル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された(C6〜C16)アリールアルキル、同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された5〜10員環ヘテロアリールおよび同じまたは異なるR8基の1つ以上で任意選択的に置換された6〜16員環ヘテロアリールアルキルからなる群より選択される;
R8は、Ra、Rb、同じまたは異なるRaまたはRbの1つ以上で任意選択的に置換されたRa、同じまたは異なるRaまたはRbの1つ以上で任意選択的に置換された−ORa、−B(ORa)2、−B(NRcRc)2、−(CH2)m−Rb、−(CHRa)m−Rb、−O−(CH2)m−Rb、−S−(CH2)m−Rb、−O−CHRaRb、−O−CRa(Rb)2、−O−(CHRa)m−Rb、−O−(CH2)m−CH[(CH2)mRb]Rb、−S−(CHRa)m−Rb、−C(O)NH−(CH2)m−Rb、−C(O)NH−(CHRa)m−Rb、−O−(CH2)m−C(O)NH−(CH2)m−Rb、−S−(CH2)m−C(O)NH−(CH2)m−Rb、−O−(CHRa)m−C(O)NH−(CHRa)m−Rb、−S−(CHRa)m−C(O)NH−(CHRa)m−Rb、−NH−(CH2)m−Rb、−NH−(CHRa)m−Rb、−NH[(CH2)mRb]、−N[(CH2)mRb]2、−NH−C(O)−NH−(CH2)m−Rb、−NH−C(O)−(CH2)m−CHRbRbおよび−NH−(CH2)m−C(O)−NH−(CH2)m−Rbからなる群より選択される;
各Raは、独立して、水素、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C8)シクロアルキル、シクロヘキシル、(C4〜C11)シクロアルキルアルキル、(C5〜C10)アリール、フェニル、(C6〜C16)アリールアルキル、ベンジル、2〜6員環ヘテロアルキル、3〜8員環シクロヘテロアルキル、モルホリニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピペリジニル、4〜11員環シクロヘテロアルキルアルキル、5〜10員環ヘテロアリールおよび6〜16員環ヘテロアリールアルキルからなる群より選択される;
各Rbは、独立して、=O、−ORd、(C1〜C3)ハロアルキルオキシ、−OCF3、=S、−SRd、=NRd、=NORd、−NRcRc、ハロゲン、−CF3、−CN、−NC、−OCN、−SCN、−NO、−NO2、=N2、−N3、−S(O)Rd、−S(O)2Rd、−S(O)2ORd、−S(O)NRcRc、−S(O)2NRcRc、−OS(O)Rd、−OS(O)2R”、−OS(O)2ORd、−OS(O)2NRcRc、−C(O)Rd、−C(O)ORd、−C(O)NRcRc、−C(NH)NRcRc、−C(NRa)NRcRc、−C(NOH)Ra、−C(NOH)NRcRc、−OC(O)Rd、−OC(O)ORd、−OC(O)NRcRc、−OC(NH)NRcRc、−OC(NRa)NRcRc、−[NHC(O)]nRd、−[NRaC(O)]nRd、−[NHC(O)]nORd、−[NRaC(O)]nORd、−[NHC(O)]nNRcRc、−[NRaC(O)]nNRcRc、−[NHC(NH)]nRcRcおよび−[NRaC(NRa)]nNRcRcからなる群より選択される適当な基である;
各Rcは、独立して、保護基またはRaであるか、あるいはまた、各Rcは、結合している窒素原子と一緒になって、任意選択で1個以上の同じまたは異なるさらなるヘテロ原子を含み得、かつ任意選択で同じもしくは異なるRaまたは適当なRb基の1つ以上で任意選択的に置換されたものであり得る5〜8員環シクロヘテロアルキルまたはヘテロアリールを形成する;各Rdは、独立して、保護基またはRaである;各mは、独立して、1〜3の整数である;ならびに
各nは、独立して、0〜3の整数であり、
(a)構造式(II)
による化合物をオキシハロゲン化リンにより、N,N−ジアルキルアニリン中高温で処理し、それにより構造式(III)
による化合物を形成する工程
(b)化合物(III)を溶媒中、高温で1当量の構造式(IV)
R4−L2−NH2(IV)
による化合物を形成する工程;および
(c)化合物(V)を溶媒中、高温で1当量の構造式(VI)
R2−L1−NH2 (VI)
による化合物で処理し、それにより化合物(I)
(式中、R2、R4、R5、R6、L1およびL2は上記規定のとおりである)
を形成する工程
を包含する、合成方法。 - 工程(b)の温度が約80℃〜約85℃の間である、請求項1に記載の方法。
- 工程(c)の温度が約80℃〜約85℃の間である、請求項1に記載の方法。
- 前記オキシハロゲン化リンがオキシ塩化リンである、請求項1に記載の方法。
- 前記N,N−ジアルキルアニリンが、N,N−ジエチルアニリンおよびN,N−ジメチルアニリンからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
- 前記工程(c)の溶媒がイソプロパノールである、請求項1に記載の方法。
- (IV)および(VI)がいずれも3−アミノフェノールである、請求項1に記載の方法。
- 工程(a)において、オキシハロゲン化リンおよびN,N−ジアルキルアニリンを還流する、請求項1に記載の方法。
- 工程(a)の反応生成物を溶媒に溶解し、酸および水でさらに処理する、請求項8に記載の方法。
- 前記溶媒がジクロロメタンである、請求項9に記載の方法。
- 前記酸が塩酸である、請求項9に記載の方法。
- 前記ジクロロメタンをイソプロパノールと交換する工程をさらに包含する、請求項10に記載の方法。
- 工程(c)において、前記溶媒がイソプロパノールである、請求項1に記載の方法。
- 化合物(II)のR5がFである、請求項1に記載の方法。
- YおよびY’がともにOである、請求項14に記載の方法。
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