JP2008307980A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルトのテンションの調節を容易に行うことができかつ、組み付け作業も容易に行うことが可能な電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】本発明の電動パワーステアリング装置30によれば、ベルト伝達部ハウジング34を外し、ベルト39を露出させた状態でテンションをかけることができるので、そのテンションの調節を容易に行うことが可能になりかつテンションのばらつきが抑えられ、操舵フィーリングが安定する。また、ベルト39にテンションをかける前にプーリ駆動シャフト41のうち第1プーリ37の両側2箇所をベアリング41J1,41J2にて回転可能に軸支するので、従来のようにプーリ駆動シャフトが撓んで組み付けが困難になるような事態も生じない。
【選択図】図3

Description

本発明は、1対の転舵輪の間に差し渡されるボールネジの側方に第1プーリを配置すると共に、ボールネジに螺合したボールナットに第2プーリを一体回転可能に取り付け、それら第1と第2のプーリの間をベルトで連結して第1プーリをモータにて駆動することにより転舵輪を転舵させるための力を出力可能な電動パワーステアリング装置に関する。
図7に示した従来の電動パワーステアリング装置は、ボールネジシャフト1及びボールネジナット2の側方を覆う支持ハウジング3の側面に、第1と第2のシャフト支持壁4A,4Bを取り付け、第1プーリ5と一体回転するプーリ駆動シャフト5Sの両端部を第1と第2のシャフト支持壁4A,4Bの間に差し渡してベアリングにて回転可能に軸支した構造になっている。また、この電動パワーステアリング装置では、第1と第2のシャフト支持壁4A,4Bと支持ハウジング3との間に軸間距離調節用のスペーサー8を挿入してベルト7にテンションをかけていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−314770号公報(第2図、第3図)
しかしながら上記した従来の電動パワーステアリング装置では、ベルト7が第1及び第2のシャフト支持壁4A,4Bにて覆われた状態で第1と第2のプーリ5,6の軸間距離を変更してベルト7にテンションをかける構造になっているので、そのテンションの強さを確認することができない。このため、電動パワーステアリング装置同士の間でベルトのテンションがばらつき、その結果、操舵フィーリングもばらつく事態が生じ得た。
これに対し、支持ハウジング3に第1のシャフト支持壁4Aのみを取り付けてプーリ駆動シャフト5Sを片持ち状態とし、第2のシャフト支持壁4Bを取り付ける前にベルト7にテンションをかけた後、第2のシャフト支持壁4Bを第1のシャフト支持壁4Aに取り付ける組み付け方法が考えられる。しかしながら、プーリ駆動シャフト5Sは、モータ9から第1プーリ5に動力を伝達する入力軸であるので比較的細くなっており、プーリ駆動シャフト5Sを片持ち状態にしてベルト7にテンションをかけるとプーリ駆動シャフト5Sが撓み、第2のシャフト支持壁4Bをプーリ駆動シャフト5S及び第1のシャフト支持壁4Aに取り付ける作業が困難になる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ベルトのテンションの調節を容易に行うことができかつ、組み付け作業も容易に行うことが可能な電動パワーステアリング装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る電動パワーステアリング装置(30)は、1対の転舵輪(11)の間に差し渡されるボールネジシャフト(31)の側方に第1プーリ(37)を配置すると共に、ボールネジシャフト(31)に螺合したボールナット(32)に第2プーリ(38)を一体回転可能に取り付け、それら第1と第2のプーリ(37,38)の間をベルト(39)で連結して第1プーリ(37)をモータ(50)にて駆動することにより、転舵輪(11)を転舵する電動パワーステアリング装置(30)であって、ボールナット(32)のうち第2プーリ(38)が固定された部分以外を側方から覆い、ボールナット(32)を回転可能に支持した支持ハウジング(33)と、支持ハウジング(33)の側部に一体に設けられ、ボールネジシャフト(31)と平行なスリーブ受容孔(33B)を有したスリーブ支持壁(33A)と、スリーブ受容孔(33B)を貫通して一端部がスリーブ支持壁(33A)から突出し、その突出した部分の内側に第1プーリ(37)を収容した回転支持スリーブ(40,42)と、第1プーリ(37)の中心を貫通しかつモータ(50)からの動力を伝達すると共に、第1プーリ(37)の両側2箇所を軸受を介して回転支持スリーブ(40,42)に回転可能に軸支されたプーリ駆動シャフト(41)と、回転支持スリーブ(40,42)の軸方向の中間部に形成され、ベルト(39)のうち第1及び第2のプーリ(37,38)の間で延びた1対の直線部(39A)が挿通されたベルト挿通孔(40W)と、第1と第2のプーリ(37,38)の軸間距離を任意に変更した位置で回転支持スリーブ(40,42)をスリーブ支持壁(33A)に固定するための軸間距離調節機構(33G,33H,40F〜40H)と、回転支持スリーブ(40,42)の先端部をそれ以外の回転支持スリーブ本体(40)から分割してなりかつ回転支持スリーブ本体(40)に固定され、その固定前の状態でベルト挿通孔(40W)を回転支持スリーブ本体(40)の先端面に開放するための先端着脱盤(42)と、回転支持スリーブ本体(40)に形成されてベルト挿通孔(40W)をベルト(39)における1対の直線部(39A)に対応して2分割すると共に先端部が先端着脱盤(42)に固定された補強連絡壁(40Z)と、第2プーリ(38)及びベルト(39)及び回転支持スリーブ(40,42)の先端部を覆ったベルト伝達部カバー(34)とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電動パワーステアリング装置(30)において、軸間距離調節機構(33G,33H,40F〜40H)は、回転支持スリーブ(40,42)から側方に張り出した固定フランジ(40F)と、固定フランジ(40F)に形成された1対のボルト挿通孔(40G,40H)と、スリーブ支持壁(33A)に形成されて1対のボルト挿通孔(40G,40H)に通したボルト(B1)が締め付けられた1対の螺子孔(33G,33H)とからなり、一方のボルト挿通孔(40H)は、他方のボルト挿通孔(40G)を中心として湾曲した円弧状の長孔であるところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の電動パワーステアリング装置では、ベルト伝達部カバーと先端着脱盤とを組み付ける前の段階で、プーリ駆動シャフトのうち第1プーリが固定された側の端部を、回転支持スリーブ本体内で片持ち状態にすることができる。この状態で、ベルトを第1及び第2のプーリに掛ける。このとき、ベルトのうち第1及び第2のプーリの間で延びる1対の直線部は、回転支持スリーブ本体の先端面側から1対のベルト挿通孔に受容する。
次いで、プーリ駆動シャフトの先端部に軸受を取り付けると共に回転支持スリーブ本体の先端面に先端着脱盤を固定する。これにより、プーリ駆動シャフトのうち第1プーリの両側2箇所が回転可能に軸支される。このとき1対のベルト挿通孔の間の補強連絡壁の先端を先端着脱盤に固定する。これにより、回転支持スリーブの補強が図られる。
次いで、軸間距離調節機構にて第1と第2のプーリの軸間距離を任意に変更し、ベルトにテンションを掛けた状態して回転支持スリーブをスリーブ支持壁に固定する。このとき、ベルトは露出されているので、ベルトに実際にかかっているテンションを確認しながら第1と第2のプーリの軸間距離を任意に変更することができ、電動パワーステアリング装置同士の間のテンションのばらつきが抑えられる。テンションの調節が終了したらベルト伝達部カバーを組み付けて電動パワーステアリング装置の組み付けが完了する。
このように本発明の電動パワーステアリング装置によれば、ベルト伝達部カバーを外し、ベルトを露出させた状態でテンションをかけることができるので、そのテンションの調節を容易に行うことが可能になると共にテンションのばらつきが抑えられ、操舵フィーリングが安定する。また、ベルトにテンションをかける前にプーリ駆動シャフトのうち第1プーリの両側2箇所を軸受にて回転可能に軸支することができるので、従来のようにプーリ駆動シャフトが撓んで組み付けが困難になるような事態も生じない。しかも、回転支持スリーブがプーリ駆動シャフトの両側2箇所を軸支する構造でありながら、その回転支持スリーブの先端の先端着脱盤を回転支持スリーブ本体から離脱させれば、ベルト挿通孔が回転支持スリーブ本体の先端面で開放し、そこからベルトをベルト挿通孔に受容することができるので、この点においても作業性に優れる。
[請求項2の発明]
請求項2の構成によれば、回転支持スリーブから側方に張り出した固定フランジに1対のボルト挿通孔が形成され、それらのうち一方のボルト挿通孔が、他方のボルト挿通孔を中心として湾曲した円弧状の長孔になっているので、長孔ではないボルト挿通孔を中心にして回転支持スリーブを回動させることで、第1と第2のプーリの軸間距離を任意に変更することができる。そして、1対のボルト挿通孔に挿通したボルトをスリーブ支持壁に形成されて1対の螺子孔に締め付けることで、回転支持スリーブをスリーブ支持壁に固定することができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1に示した車両10には、本発明に係る電動パワーステアリング装置30と共に、車速を検出するための車速センサ17と、ハンドル14にかかる負荷トルクを検出するためのトルクセンサ16と、ハンドル14の操舵角を検出するための舵角センサ15とが搭載されている。そして、操舵制御装置18が各センサ15〜17の検出結果を取り込み、電動パワーステアリング装置30の駆動源であるモータ50を駆動制御することで、運転状況に応じたアシスト力が電動パワーステアリング装置30から出力されて、ハンドル14の操舵が補助される。
図2には電動パワーステアリング装置30の内部構造が示されている。同図に示すように電動パワーステアリング装置30は、ボールネジシャフト31を筒形ハウジング51の内部に収容して備えている。また、ボールネジシャフト31の両端部は、タイロッド12,12を介して1対の転舵輪11,11(図1参照)の間に連結されている。
ボールネジシャフト31のうち軸方向の一端寄り位置には螺子部31Aが形成される一方、他端寄り位置にはラック31Bが形成されている。また、ボールネジシャフト31の側面のうちラック31Bの反対側に、筒形ハウジング51から内側に突出したガイド突部51Tが当接することで、ボールネジシャフト31の直動が許容されかつ回転が禁止されている。
ラック31Bには、筒形ハウジング51を側方から貫通したピニオン36が噛合している。そのピニオン36は、ハンドル14(図1参照)から下方に延びたステアリングシャフト13(図1参照)の下端部に一体回転可能に備えられている。これにより、ハンドル14の操舵に伴ってボールネジシャフト31が直動して転舵輪11,11が転舵する。
筒形ハウジング51は、図2の左側から順番に示したベルト伝達部ハウジング34と支持ハウジング33とラックハウジング35とに3分割可能に構成されている。支持ハウジング33は、ボールネジシャフト31の中間部の外側を覆い、支持ハウジング33の内部にはボールナット32が回転可能に軸支されている。
図3に示すように、ボールナット32は、トルク伝達スリーブ32Bの内側にボールナット本体32Aを嵌合固定してなる。ボールナット本体32Aは円筒状をなし、その内面には、螺合溝を含むボール循環路(図示せず)が形成されている。そして、ボール循環路を複数のボール(図示せず)が循環し、それらボールを介してボールナット本体32Aがボールネジシャフト31の螺子部31Aに螺合している。
また、ボールナット本体32Aは、トルク伝達スリーブ32Bのうちピニオン36に近い側の端部に配置され、トルク伝達スリーブ32Bのうちボールナット本体32Aと反対側の一端部の外面には第2プーリ38が嵌合固定されている。そして、トルク伝達スリーブ32Bのうち第2プーリ38が固定された一端部以外の略全体が支持ハウジング33によって側方から覆われかつ、ベアリング32J1,32J2を介して支持ハウジング33に軸支されている。
支持ハウジング33の側面からは、車両10の前方(又は後方)に向かってスリーブ支持壁33Aが突出している。なお、スリーブ支持壁33Aの一端面と、支持ハウジング33のうちボールナット32が嵌合した部分の一端面とは面一になっている。スリーブ支持壁33Aには、ボールネジシャフト31の軸方向と平行にスリーブ受容孔33Bが貫通形成され、そこに本発明の「回転支持スリーブ本体」に相当する支持スリーブ40が貫通している。支持スリーブ40は、全体が筒状をなし、比較的小径の小径筒部40Aの一端に比較的大径の大径筒部40Bを一体形成して備えている。そして、大径筒部40Bの開放端にモータ50のステータが固定されている。また、モータ50の出力回転軸には、カップリング43(例えば、オルダムカップリング)を介してプーリ駆動シャフト41が連結され、そのプーリ駆動シャフト41は支持スリーブ40の全体に亘って延びている。
小径筒部40Aのうち大径筒部40B寄りの側面からは側方に向けて固定フランジ40Fが張り出されている。そして、支持スリーブ40は、図3に示すように、スリーブ受容孔33Bに対して小径筒部40Aを遊嵌し、固定フランジ40Fをスリーブ支持壁33Aにおけるラック31B側の端面に重ねた状態にしてボルトB1にて固定されている。
詳細には、固定フランジ40Fには、図6に示すように、例えば1対のボルト挿通孔40G,40Hが形成されている。それら1対のボルト挿通孔40G,40Hは、固定フランジ40Fに180度間隔をあけて配置されると共に、ボールネジシャフト31の中心とプーリ駆動シャフト41の中心とを結ぶ直線に対して交差する方向で対向配置されている。そして、一方のボルト挿通孔40H(以下、「第2のボルト挿通孔40H」という)は、他方のボルト挿通孔40G(以下、「第1のボルト挿通孔40G」という)を中心とした円弧状の長孔になっている。また、スリーブ支持壁33Aには、1対のボルト挿通孔40G,40Hに対応した1対の螺子孔33G,33Hが形成されている。さらに、図3に示すように固定フランジ40Fとスリーブ支持壁33Aとの間には、第1のボルト挿通孔40Gの一端部と螺子孔33Gの一端部とに跨ってパイプノック40Pが嵌合されている。これにより、第1及び第2のボルト挿通孔40G,40Hに挿通したボルトB1を緩め、支持スリーブ40を第1のボルト挿通孔40Gの中心軸回り(即ち、パイプノック40P回り)に回動してボールネジシャフト31とプーリ駆動シャフト41との軸間距離を変更することができかつ、任意の軸間距離で前記ボルトB1を締め付けて支持スリーブ40をスリーブ支持壁33Aに固定することができる。
図4に示すように、支持スリーブ40(具体的には、小径筒部40A)のうちスリーブ支持壁33Aから突出した部分の内側には、第1プーリ37が収容されている。第1プーリ37の中心部にプーリ駆動シャフト41が貫通して一体回転可能に固定されている。また、支持スリーブ40には、第1と第2のプーリ37,38の間を連結するベルト39を挿通するための1対のベルト挿通孔40W,40Wが形成されている。図5に示すように、1対のベルト挿通孔40W,40Wは、支持スリーブ40の側面と先端面とに開放している。また、支持スリーブ40のうち1対のベルト挿通孔40W,40Wの間に残された壁部によって、本発明に係る補強連絡壁40Zが構成されている。
ここで、本実施形態では、図6に示すように、第1プーリ37が第2プーリ38より小径になっているので、ベルト39のうち第1及び第2のプーリ37,38の間で延びる1対の直線部39A,39Aが、第1プーリ37から第2プーリ38に向かって末広がり状になる。これに対応して1対のベルト挿通孔40W,40Wも小径筒部40Aの中心部から第2プーリ38に向かって末広がり状になるように支持スリーブ40の壁部を貫通している。
図3に示すように、支持スリーブ40の先端部には、先端着脱盤42が固定されている。そして、先端着脱盤42と支持スリーブ40とから本発明に係る「回転支持スリーブ」が構成されている。先端着脱盤42は、支持スリーブ40の先端部と内外径が同一の環状をなしている。また、先端着脱盤42には、例えば周方向に120度の間隔を空けて複数のボルト挿通孔(図示せず)が形成されている。これらに対応して、支持スリーブ40の先端面には、図6に示すように、補強連絡壁40Zの先端を含む複数箇所に螺子孔42Nが形成されている。そして、図3に示すように、ボルトB2を螺子孔42Nに締め付けて先端着脱盤42が支持スリーブ40に先端部に固定されている。
支持スリーブ40の内部には、軸方向の例えば3箇所にベアリング41J1〜41J3が嵌合され、これらベアリング41J1〜41J3によってプーリ駆動シャフト41が回転可能に軸支されている。詳細には、一端側のベアリング41J1は、先端着脱盤42の内面と支持スリーブ40の内面とに跨って嵌合されている。また、中央のベアリング41J2は、支持スリーブ40の先端寄り位置に配置され、このベアリング41J2と前記ベアリング41J1との間に第1プーリ37が挟まれている。さらに、他端側のベアリング41J2は、支持スリーブ40における小径筒部40Aの基端寄り位置に配置されている。なお、プーリ駆動シャフト41の先端側面には、螺子が切られており、そこに螺合したナット41Nによって一端側のベアリング41J1が抜け止めされている。
図3に示すように、第2プーリ38及びベルト39及び支持スリーブ40のうちスリーブ支持壁33Aから突出した先端部はベルト伝達部ハウジング34によって覆われている。ベルト伝達部ハウジング34は、第2プーリ38及びベルト39及び支持スリーブ40の先端部を側方から覆う囲壁34Bの一端を奥壁34Cで閉塞する一方、他端を開放し、奥壁34Cに筒壁34Dを一体形成した構造になっている。そして、囲壁34Bの端部開口34Aを支持ハウジング33の端面で閉塞し、ボールネジシャフト31を筒壁34Dに挿通した状態でベルト伝達部ハウジング34が支持ハウジング33に固定されている。また、筒壁34D内にはボールネジシャフト31を直動可能に軸支するスライド軸受34Eが備えられている。
なお、図2に示すように、ラックハウジング35は全体が筒状をなし、ボールネジシャフト31のうちラック31Bを有した部分を側方から覆っている。
本実施形態の電動パワーステアリング装置30の構成に関する説明は以上である。次に作用効果について説明する。本実施形態の電動パワーステアリング装置30では、図4及び図5に示すように、ベルト伝達部ハウジング34と先端着脱盤42を組み付ける前の段階で、プーリ駆動シャフト41のうち第1プーリ37が固定された側の端部を、支持スリーブ40内で片持ち状態にすることができる。この状態で、ベルト39を第1及び第2のプーリ37,38に掛ける。このとき、ベルト39のうち第1及び第2のプーリ37,38の間で延びた1対の直線部39A,3A(図5及び図6参照)を支持スリーブ40の先端面に開放した1対のベルト挿通孔40W,40Wに受容する。
次いで、プーリ駆動シャフト41の先端部にベアリング41J1を取り付けると共に支持スリーブ40の先端面に先端着脱盤42を固定する。これにより、プーリ駆動シャフト41のうち第1プーリ37の両側2箇所がベアリング41J1,41J2により回転可能に軸支される。このとき1対のベルト挿通孔40W,40Wの間の補強連絡壁40Zの先端を先端着脱盤42にボルトB2(図3参照)にて固定する。これにより、支持スリーブ40の補強が図られる。
次いで、支持スリーブ40の固定フランジ40Fに形成された第1のボルト挿通孔40G内のパイプノック40Pを中心にして支持スリーブ40を回動させて、第1と第2のプーリ37,38の軸間距離を変更し、ベルト39にテンションをかける。このとき、ベルト39は露出されているので、ベルト39に実際にかかっているテンションを、例えば図示しない計測器を用いて確認しながら前記軸間距離を変更することができる。これにより、電動パワーステアリング装置30,30同士の間のテンションのばらつきを抑えることができる。テンションの調節が終了したらベルト伝達部ハウジング34を組み付けて電動パワーステアリング装置30の組み付けが完了する。
このように本実施形態の電動パワーステアリング装置30によれば、ベルト伝達部ハウジング34を外し、ベルト39を露出させた状態でテンションをかけることができるので、そのテンションの調節を容易に行うことが可能になりかつテンションのばらつきが抑えられ、操舵フィーリングが安定する。また、ベルト39にテンションをかける前にプーリ駆動シャフト41のうち第1プーリ37の両側2箇所をベアリング41J1,41J2にて回転可能に軸支するので、従来のようにプーリ駆動シャフトが撓んで組み付けが困難になるような事態も生じない。しかも、支持スリーブ40がプーリ駆動シャフト41の両側2箇所を軸支する構造でありながら、その支持スリーブ40の先端から先端着脱盤42を離脱させれば、ベルト挿通孔40W,40Wが支持スリーブ40の先端面で開放し、そこからベルト39を受容することができるので、この点においても作業性に優れる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、ベアリング41J1が先端着脱盤42と支持スリーブ40とに跨って嵌合されていたが、ベアリング41J1を先端着脱盤42又は支持スリーブ40の一方のみに嵌合した構成にしてもよい。
(2)前記実施形態では、ベルト挿通孔40W及び補強連絡壁40Zが支持スリーブ40のみに形成されていたが、ベルト挿通孔40W及び補強連絡壁40Zの一部を先端着脱盤42側に形成してもよい。
(3)また、第1と第2のプーリ37,38の軸間距離を変更する構成としては、前記第1実施形態の構成の他に、例えば、支持スリーブ40のうちベアリング41J1〜41J3が嵌合された内側孔の中心軸を支持スリーブ40の外周円の中心に対して偏心させると共に、支持スリーブ40をスリーブ受容孔33Bに中間嵌めし、スリーブ受容孔33B内で支持スリーブ40を回転させることで第1と第2のプーリ37,38の軸間距離を変更する構成にしてもよい。
本発明の一実施形態に係る車両の概念図 電動パワーステアリング装置の側断面図 電動パワーステアリング装置の部分拡大側断面図 電動パワーステアリング装置の組み付け途中の側断面図 電動パワーステアリング装置の組み付け途中の斜視図 電動パワーステアリング装置の縦断面図 従来の電動パワーステアリング装置の側断面図
符号の説明
10 車両
11 転舵輪
30 電動パワーステアリング装置
31 ボールネジシャフト
32 ボールナット
33 支持ハウジング
33A スリーブ支持壁
33B スリーブ受容孔
33G,33H 螺子孔
34 ベルト伝達部ハウジング
37 第1プーリ
38 第2プーリ
39 ベルト
40 支持スリーブ(回転支持スリーブ本体)
40F 固定フランジ
40G,40H ボルト挿通孔
40H ボルト挿通孔
40W ベルト挿通孔
40Z 補強連絡壁
41 プーリ駆動シャフト
41J1〜41J3 ベアリング(軸受)
42 先端着脱盤
50 モータ
B1,B2 ボルト

Claims (2)

  1. 1対の転舵輪の間に差し渡されるボールネジシャフトの側方に第1プーリを配置すると共に、前記ボールネジシャフトに螺合したボールナットに第2プーリを一体回転可能に取り付け、それら第1と第2のプーリの間をベルトで連結して前記第1プーリをモータにて駆動することにより、前記転舵輪を転舵する電動パワーステアリング装置であって、
    前記ボールナットのうち前記第2プーリが固定された部分以外を側方から覆い、前記ボールナットを回転可能に支持した支持ハウジングと、
    前記支持ハウジングの側部に一体に設けられ、前記ボールネジシャフトと平行なスリーブ受容孔を有したスリーブ支持壁と、
    前記スリーブ受容孔を貫通して一端部が前記スリーブ支持壁から突出し、その突出した部分の内側に前記第1プーリを収容した回転支持スリーブと、
    前記第1プーリの中心を貫通しかつ前記モータからの動力を伝達すると共に、前記第1プーリの両側間2箇所を軸受を介して前記回転支持スリーブに回転可能に軸支されたプーリ駆動シャフトと、
    前記回転支持スリーブの軸方向の中間部に形成され、前記ベルトのうち前記第1及び第2のプーリの間で延びた1対の直線部が挿通されたベルト挿通孔と、
    前記第1と第2のプーリの軸間距離を任意に変更した位置で前記回転支持スリーブを前記スリーブ支持壁に固定するための軸間距離調節機構と、
    前記回転支持スリーブの先端部をそれ以外の回転支持スリーブ本体から分割してなりかつ前記回転支持スリーブ本体に固定され、その固定前の状態で前記ベルト挿通孔を前記回転支持スリーブ本体の先端面に開放するための先端着脱盤と、
    前記回転支持スリーブ本体に形成されて、前記ベルト挿通孔を前記ベルトにおける1対の直線部に対応して2分割すると共に先端部が前記先端着脱盤に固定された補強連絡壁と、
    前記第2プーリ及び前記ベルト及び前記回転支持スリーブの先端部を覆ったベルト伝達部カバーとを備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記軸間距離調節機構は、前記回転支持スリーブから側方に張り出した固定フランジと、前記固定フランジに形成された1対のボルト挿通孔と、前記スリーブ支持壁に形成されて前記1対のボルト挿通孔に通したボルトが締め付けられた1対の螺子孔とからなり、一方の前記ボルト挿通孔は、他方の前記ボルト挿通孔を中心として湾曲した円弧状の長孔であることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012025246A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置および組付け方法
JP2013208927A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Nsk Ltd ラックアンドピニオン式電動パワーステアリング装置
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