JP2008307132A - 電気かみそり - Google Patents

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Abstract

【課題】肌面の複雑な凹凸に刃面を円滑に追随できながら、ひげ切断面の不必要な傾動を規制してひげ切断を効果的に行う。
【解決手段】内刃18aおよび外刃18bを備えたかみそりヘッド2を、グリップを兼ねる本体ケース1に対して前後方向、および左右方向へ傾動可能に支持する。前後傾動するかみそりヘッド2を前後一対ずつの第1ばね38で中立位置へ復帰付勢し、左右傾動するかみそりヘッド2を第2ばね39で中立位置へ復帰付勢する。第1ばね38のばね荷重F1を、第2ばね39のばね荷重F2より大きく設定して、ひげ切断面を肌面の凹凸に追随させながら、ひげ切断時のかみそりヘッド2の前後方向のふらつきを規制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、かみそりヘッドが本体ケースで前後、左右へ傾動可能に支持してある電気かみそりに関する。
本発明に関して、かみそりヘッドを傾動可能、および上下浮動可能に支持することは、例えば特許文献1に公知である。そこでは本体ケースでフローティング枠を上下浮動可能に支持し、左右のフローティング枠に設けた左右軸でかみそりヘッドを前後傾動可能に支持している。左右のフローティング枠は、それぞれ圧縮コイル形のばねで押し上げ付勢してあり、左右同時に、あるいは独立して上下動できる。また、前後傾動したかみそりヘッドを中立位置へ復帰されるために、斜めに配置した一対の引っ張りばねでかみそりヘッドを復帰付勢している。
本発明の電気かみそりに関して、かみそりヘッドを前後、左右、上下、斜めの全方位方向へ浮動支持し、複数個のばねで中立位置へ復帰付勢することは特許文献2に公知である。そこでは、内フレームの上部に設けたフロート枠でフロート台を前後、左右、上下方向へ浮動可能に支持し、フロート枠とフロート台との間に配置した左右一対の圧縮コイル形のばねで、フロート台およびかみそりヘッドを中立位置へ復帰付勢している。つまり、一対のばねは、前後傾動したかみそりヘッドを復帰付勢するための復帰ばねと、左右傾動したかみそりヘッドを復帰付勢するための復帰ばねを兼ねている。
特開平8−187373号公報(段落番号0011、図1、図3) 特開2005−218608号公報(段落番号0027、図1)
上記のようにかみそりヘッドを浮動支持する電気かみそりは、肌面の凹凸に追随してひげ切断面を傾動できる半面、かみそりヘッドが不必要に傾動してふらつきやすく、ひげ切断を効果的に行いにくい傾向がある。とくに、特許文献1の電気かみそりにおいては、左右軸回りの前後傾動動作と、フローティング枠の上下動による左右傾動動作でかみそりヘッドを傾動変位させるので、かみそりヘッドが前後にふらつきやすい。
本発明の目的は、肌面の複雑な凹凸に刃面を円滑に追随できるにもかかわらず、かみそりヘッドの不必要な傾動を規制して、ひげ切断を効果的に行える電気かみそりを提供することにある。
本発明の電気かみそりは、内刃18aおよび外刃18bを備えたかみそりヘッド2が、グリップを兼ねる本体ケース1に対して前後方向、および左右方向へ傾動可能に支持されている。前後傾動するかみそりヘッド2を第1ばね38で中立位置へ復帰付勢し、左右傾動するかみそりヘッド2を第2ばね39で中立位置へ復帰付勢する。第1ばね38のばね荷重F1を、第2ばね39のばね荷重F2より大きく設定する。
かみそりヘッド2が本体ケース1に対して上下浮動可能に支持されて、第3ばね40で押し上げ付勢されている。第3ばね40のばね荷重F3を、第1ばね38のばね荷重F1より小さく、第2ばね39のばね荷重F2より大きく設定する。
かみそりヘッド2に、外刃ホルダー17を分離不能にロック保持するロック構造を設ける。ロック構造は、かみそりヘッド2の外面に露出する状態で設けられるロック解除具24と、ロック解除具24をロック姿勢に保持するロックばね27を含む。ロックばね27のばね荷重F4は、第2ばね39のばね荷重F2より大きく設定する。
ロックばね27のばね荷重F4を第1ばね38のばね荷重F1より大きく設定する。
本発明では、かみそりヘッド2が前後方向と、左右方向へそれぞれ傾動可能に支持してある電気かみそりにおいて、前後傾動するかみそりヘッド2を第1ばね38で中立位置へ復帰付勢し、左右傾動するかみそりヘッド2を第2ばね39で中立位置へ復帰付勢した。そのうえで、第1ばね38のばね荷重F1を第2ばね39のばね荷重F2より大きく設定して、左右傾動動作に比べて前後傾動動作をより強力に抑止できるようにした。
したがって、本発明のヘッド支持構造によれば、かみそりヘッド2が前後方向へ傾動するのを抑止しながらひげ切断面を肌面の凹凸に追随させることができ、従来の電気かみそりに比べて、ひげ切断面の不必要な傾動を規制して、ひげ切断を効果的に行える電気かみそりが得られる。かみそりヘッド2が前後方向へ傾動するのを抑止するので、落下衝撃などの外力が作用する場合にかみそりヘッド2が大きく傾動して、その一部が本体ケース1に接当するのを防止できる。
上下浮動可能に支持したかみそりヘッド2を第3ばね40で押し上げ付勢するヘッド支持構造において、第3ばね40のばね荷重F3を、第1ばね38のばね荷重F1より小さく、第2ばね39のばね荷重F2より大きく設定すると、上記のように、かみそりヘッド2が前後方向へ傾動するのを抑止することに加えて、ひげ切断面が肌面に強く押し付けられるときのかみそりヘッド2の沈み込みを規制しながら、肌面の変化に追随してひげ切断面を左右傾動できることとなる。したがって、より一層ひげ切断面を肌面の凹凸に追随させながら、ひげ切断時のかみそりヘッド2のふらつきを規制して、効率よくひげ切断を行うことができる。
外刃ホルダー17用のロック構造を構成するロック解除具24を、ロックばね27でロック付勢する電気かみそりにおいて、ロックばね27のばね荷重F4を第2ばね39のばね荷重F2より大きく設定すると、電気かみそりをバッグに収容した状態で携行するような場合に、ロック解除ボタン24に外力が作用することがあっても、かみそりヘッド2の全体が左右傾動して外力を逃がすことができる。したがって、バッグ内で外力を受けたロック解除ボタン24がロック解除操作されるのをよく防止でき、外刃ホルダー17がヘッドフレーム15から浮き離れて内部の毛屑がバッグ内に飛散するのを防止できる。
ロックばね27のばね荷重F4を、第1ばね38によるばね荷重力F1より大きく設定すると、かみそりヘッド2を中立位置へ復帰させるための各ばね38〜40のばね荷重F1〜F3に比べて、ロックばね27のばね荷重F4が最も強いものとなるので、かみそりヘッド2にどの方向から外力が作用したとしても、まず、かみそりヘッド2が前後左右に傾動し、あるいは上下に変位して外力を逃がすことができる。したがって、ロック解除ボタン24が不用意にロック解除操作されるのを一掃して、外刃ホルダー17がヘッドフレーム15から離脱し内部の毛屑が漏れ出るのを解消できる。
(実施例) 図1ないし図10は本発明を適用したロータリー式の電気かみそりの実施例を示す。図2および図3において電気かみそりは、グリップを兼ねる本体ケース1と、その上部に設けられるかみそりヘッド2と、本体ケース1の内部に収容される電装品ユニット3などで構成してある。本体ケース1の前面には、モーター起動用のスイッチボタン4や、モーターの運転状態を切り替えるセレクトボタン5と、LED表示部6とが設けてある。本体ケース1の後面には、きわぞり刃7と、きわぞり刃7を使用姿勢へ押し上げ操作するスライドノブ8が設けてある。かみそりヘッド2の中心軸線は、本体ケース1の中心軸線に対してケース前面側へ傾斜させてある(図3参照)。
図3において電装品ユニット3は、内ケース10と、その内部に配置される回路基板11および2次電池12などの電源部と、回路基板に実装されて先のボタン4・5で切り換え操作されるスイッチと、複数個の表示用LEDなどで構成してある。内ケース10の上端面には、後述する橋絡部43を係合装着するための係合枠13と、左右一対のブラケット14が形成してある(図1参照)。
図4においてかみそりヘッド2は、ヘッドフレーム15と、ヘッドフレーム15の下面に締結固定されるモーターホルダー16と、ヘッドフレーム15に対して着脱できる外刃ホルダー17などを外殻体にして、ヘッドフレーム15の上面上方に前後一対のメイン刃18とセンター刃19を配置し、これら両者の内刃をモーターホルダー16に収容したモーター20の動力で駆動できるようにしてある。縦置き配置したモーター20の回転動力は、ヘッドフレーム15に設けたギヤ伝動機構21を介してメイン刃18の内刃18aに伝動され、同時に図示していない振動子で往復動力に変換してセンター刃19の内刃と、きわぞり刃8の可動刃に伝動される。メイン刃18の外刃18bは外刃ホルダー17に組み付けてある。
外刃ホルダー17は、ヘッドフレーム15に対して着脱可能に装着されて、ロック構造で分離不能にロック保持してある。図5においてロック構造は、ヘッドフレーム15で出没自在に案内支持される左右一対のロック解除ボタン24と、ロック解除ボタン24の出没動作に連動して左右揺動し、ロック状態とロック解除状態とに切り換わるロックレバー25と、ロックレバー25とロック係合する外刃ホルダー17のロック穴26と、ロック解除ボタン24を進出付勢してロック姿勢に保持するロックばね27などで構成する。ロックレバー25はロック穴26に係合する前後一対のロック爪28(図1参照)と、ロック解除ボタン24と同行移動する連動アーム29とを一体に備えており、その上下中途部が軸30で左右揺動可能に軸支してある。ロック解除ボタン24をロックばね27の付勢力に抗して押し込み操作すると、ロックレバー25のロック爪28とロック穴26との係合状態が解除されるので、外刃ホルダー17をヘッドフレーム15から取り外すことができる。
上記のかみそりヘッド2を前後、左右方向へ傾動可能に支持し、さらに上下浮動可能に支持するために、かみそりヘッド2と本体ケース1との間にヘッド支持構造を設けている。図6においてヘッド支持構造は、内ケース10に固定されるフレーム33と、フレーム33で相対揺動可能に支持されるヘッド枠34と、フレーム33とヘッド枠34との間に設けられる第1傾動軸35と、ヘッド枠34とかみそりヘッド2との間に設けられる第2傾動軸36と、フレーム33に装着される左右一対のばね受枠37と、ヘッド枠34およびかみそりヘッド2を中立位置へ復帰付勢する第1ばね38および第2ばね39で構成する。
フレーム33は、モーターホルダー16を間に挟んで対向配置される左右一対の支持アーム42と、支持アーム42の下端どうしを繋ぐ橋絡部43とを一体に備えた逆門形のステンレス板材製のプレス金具で構成してある。支持アーム42は、橋絡部43の左右側縁に連続して上向きに折り曲げられる縦壁44と、縦壁44の上部に連続して外側方へ折り曲げられる補強壁45と、補強壁45に連続して上向きに折り曲げられる連結壁46とを備えている。図6に示すように、側面から見た縦壁44は、上向き、斜め後向き、上向き、斜め前向きの順に屈折する状態で打ち抜き形成されており、これにより連結壁46をかみそりヘッド2の中心軸線と同じ方向へ同じ角度で傾斜させている。補強壁45と連結壁46の壁面とは互いに直交する関係にある。
橋絡部43は平板状に形成してあり、その前後縁に四角形状の連結片47が張り出し形成してある。図4および図10に示すように、これらの連結片47を内ケース10の係合枠13に差し込み係合し、さらに左右縦壁44の下部を、先のブラケット14と共にビス48で前ケース1aに締結することにより、フレーム33が本体ケース1と一体化してある。このように左右縦壁44の下部とブラケット14をビス48で前ケース1aに共締固定すると、フレーム33と内ケース10をより簡単な構造で本体ケース1と一体化できる。図10において符号1bは後ケースである。
図6〜図9に示すように、ヘッド枠34は、モーターホルダー16を周囲を囲むリング状の枠本体51と、枠本体51の左右両側から横向きに張り出されるばね受ブロック52と、ばね受ブロック52の側端から上向きに突設される軸受腕53と、枠本体51の前後面に設けられる傾動枠54と、を一体に備えたプラスチック成形品からなる。枠本体51は、モーターホルダー16の断面形状に合致して、前部および後部が平坦な太鼓形状に形成してあり(図9参照)、これらの平坦部分に円形リング状の傾動枠54が一体に形成してある。傾動枠54で囲まれる円形の空間は、かみそりヘッド2を上下に昇降変位させ、さらに左右に傾動させるための浮動穴56として機能する。ばね受ブロック52の上面、および前後面には、それぞればね受突起57が突設してある。
ヘッド枠34の軸受腕53を支持アーム42の連結壁46の内面に接合して、両者33・41を第1傾動軸35で連結することにより、ヘッド枠34がフレーム33で前後傾動可能に支持される。また、モーターホルダー16の前後面に突設した第2傾動軸36を傾動枠54の上部内面、すなわち浮動穴56の上面で受け止めることにより、かみそりヘッド2の全体が、第2傾動軸36を傾動支点にして左右傾動でき、さらにかみそりヘッド2の全体が上下浮動できる。なお、かみそりヘッド2の昇降動作は、その中心軸線に沿った斜めの昇降動作となる。
上記のように、かみそりヘッド2が組み付けられたヘッド枠34を、第1傾動軸35でフレーム33に組み付けた状態においては、第1傾動軸35と第2傾動軸36とは、それぞれの軸中心線が互いに直交する。これにより、かみそりヘッド2は本体ケース1に対して、前後、および左右方向へ傾動可能に支持され、上下および斜め方向へ浮動可能に支持される。
ばね受枠37は、左右の支持アーム42の補強壁45に係合装着されるベース部60と、ベース部60の前後端から上向きに突設されるばね受腕61とを一体に設けた、前後に長いプラスチック成形品からなる。図1に示すようにベース部60を補強壁45に係合装着した状態においては、前後のばね受腕61がばね受ブロック52の前後面に設けたばね受突起57と正対しており、ばね受腕61の側にもばね受突起57と同様のばね受突起62が形成してある。また、各ばね受腕61の前面および後面には、それぞれ係合ピン63が突設してある(図6参照)。
図1および図7に示すように、断面が横臥L状のベース部60を、補強壁45の下面と縦壁44との内隅部分にあてがって補強壁45に圧嵌係合することにより、ばね受枠37をフレーム33と一体化できる。この組み付け状態におけるばね受枠37は第1傾動軸35と直交する関係にある。
上記のように浮動および傾動可能に支持したヘッド枠34およびかみそりヘッド2を中立位置へ復帰付勢するために、ヘッド枠34とばね受枠37との間に圧縮コイル形のばねからなる4個の第1ばね38を配置し、かみそりヘッド2とヘッド枠34との間に圧縮コイル形のばねからなる2個の第2ばね39を配置する。詳しくは、図1に示すように、ヘッド枠34のばね受ブロック52の前後に設けたばね受突起57と、ばね受枠37の前後のばね受腕61に設けたばね受突起62との間に第1ばね38を配置する。また、モーターホルダー16の上端左右に張り出した座壁66(図7参照)の下面にばね受突起67を突設し、このばね受突起67と、ヘッド枠34のばね受ブロック52の上面に設けたばね受突起57との間に第2ばね39を配置している。左右の第2ばね39は、押し下げ操作されたかみそりヘッド2を上方へ押し戻し操作する第3ばね40を兼ねている。
先に説明したように、フレーム33は、その橋絡部43を内ケース10の係合枠13に係合し、左右縦壁44をブラケット14と共にビス48で前ケース1aに締結することにより本体ケース1と一体化される。この固定構造に加えて、フレーム33の上部左右、および左右一対のばね受枠37の前後をそれぞれ本体ケース1に固定することにより、ヘッド支持構造を本体ケース1に対してさらに強固に固定し、堅牢さを向上できるようにしている。
具体的には図7に示すように、第1傾動軸35の軸端を前ケース1aおよび後ケース1bの接合縁に設けた係合穴70で支持して、第1傾動軸35と、連結壁46、軸受腕53などを固定保持している。また、図1および図9に示すように、各ばね受枠37の前側のばね受腕61に設けた係合ピン63を前ケース1aの内面に設けたボス71で支持し、さらに、各ばね受枠37の後側のばね受腕61に設けた係合ピン63を後ケース1bに設けたボス72で支持して、ばね受枠37および補強壁45を固定保持している。連結壁46と係合穴70との間には、第1傾動軸35に外嵌するスペーサー73が配置され、第1傾動軸35の側端は側部カバー1cで覆われている(図7参照)。
上記のように構成したヘッド支持構造において、第1ばね38、第2ばね39、および第3ばね40による付勢力を次のように設定することにより、かみそりヘッド2の刃面を肌面の複雑な凹凸に対して円滑に追随できるようにしながら、かみそりヘッド2の不必要な傾動を規制して、ひげ切断を効果的に行えるようにしている。
具体的には、第1ばね38によるばね荷重F1を、第2ばね39のばね荷重F2より大きく設定し、さらに、第3ばね40のばね荷重F3を、第1ばね38のばね荷重F1より小さく、第2ばね39のばね荷重F2より大きく設定して、不等式(F1>F3>F2)を満足するように各ばね38〜40のばね荷重を調整する。この場合の第1ばね38のばね荷重F1とは、ヘッド枠34の前側、または後側に配置した、左右一対の第1ばね38の合計ばね荷重を意味し、第2ばね39のばね荷重F2とは、左右いずれか一方の第2ばね39のばね荷重を意味する。また、第3ばね40は左右の第2ばね39が兼ねるので、第3ばね40のばね荷重F3とは、左右一対の第2ばね39の合計ばね荷重を意味する。
さらに、先に説明したロックばね27のばね荷重F4を、第1ばね38のばね荷重F1より大きく設定して、不等式(F4>F1>F3>F2)を満足するように各ばね27・38〜40のばね荷重を調整する。この場合のロックばね27のばね荷重F4とは、左右いずれかのロックばね27のばね荷重を意味している。このように、ロックばね27のばね荷重F4を、第1〜第3の各ばね38〜40のばね荷重F1〜F3との関係で設定すると、電気かみそりをバッグに収容した状態で携行するような場合に、ロック解除ボタン24に外力が作用することがあっても、かみそりヘッド2の全体が左右傾動して外力を逃がすことができる。つまり、ロック解除ボタン24がロックばね27のばね荷重に抗して押し込み操作され、外刃ホルダー17がヘッドフレーム15から浮き離れて、内部の毛屑が飛散するのを防止できる。
不使用時のかみそりヘッド2は、互いに対向する前後2個ずつの第1ばね38のばね荷重を受けて中立位置に保持されており、前後の第1ばね38のばね荷重は釣り合っている。このとき、各第1ばね38は設定されたばね荷重を発揮しているものの、中立位置にあるかみそりヘッド2が受ける傾動モーメントはゼロの状態になっている。この状態のかみそりヘッド2に前後いずれかの向きの外力が作用すると、ばね荷重の均衡が崩れるため、かみそりヘッド2は外力と同じ向きに傾動し、傾動方向と逆側に位置する第1ばね38が圧縮変形され、そのばね荷重が増加する。また、傾動方向と同じ側に位置する第1ばね38は伸長変形し、そのばね荷重が減少する。さらに、左右一対の第2ばね39が外力と同じ向きにたわみ変形する。
そのため、中立位置に保持された状態のかみそりヘッド2は、前後向きのごく小さな外力で傾動し始めるものの、中立位置近傍の初期傾動範囲を越えて傾動角度が増加するのに伴い、圧縮変形する側の第1ばね38のばね荷重が急激に増加する。したがって、中立位置付近におけるかみそりヘッド2は前後傾動しやすいが、傾動した状態のかみそりヘッド2は、外力と釣り合う大きさのばね荷重を受けてぐらつきにくくなる。このように、前後方向の初期傾動範囲内においてかみそりヘッド2が第1ばね38から受けるばね荷重は、第2ばね39および第3ばねのばね荷重より小さいが、初期傾動範囲を越えて傾動する状態においてかみそりヘッド2が第1ばね38から受けるばね荷重は、第2ばね39および第3ばねのばね荷重より強くなる。かみそりヘッド2が左右傾動するときの、第2ばね39のばね荷重も同様に変化するので、中立位置付近におけるかみそりヘッド2は左右傾動しやすいが、傾動した状態のかみそりヘッド2は、外力と釣合う大きさのばね荷重を受けてぐらつきにくくなる。以上により、ひげ切断面を肌面の凹凸に追随させながら、ひげ切断時のかみそりヘッド2の前後方向のふらつきを規制して、効率よくひげ切断を行うことができることとなる。
図11は、本発明に係るヘッド支持構造の別の実施例を示す。そこでは、ヘッド枠34とばね受枠37との間に配置される4個の第1ばね38のうち、ヘッド枠34の前面側に配置される左右の第1ばね38を省略し、ばね受枠37の前方のばね受腕61に、ばね受けブロック52の前面に接当する規制突起77を設けて、中立位置に保持された状態のかみそりヘッド2が、第1傾動軸35を中心にして後方へ傾動するのを規制した。つまり、この実施例におけるかみそりヘッド2は、その前後傾動範囲が中立位置と前方の傾動限界位置との間に限定してある。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。以下の実施例においても同様に扱う。
上記のように、規制突起77を設けてかみそりヘッド2の後方傾動が規制してある電気かみそりは、前後傾動範囲が中立位置から前方傾動限界との間に限定される。このように、本発明における前後傾動するかみそりヘッド2とは、かみそりヘッド2の前後傾動範囲が、中立位置と前後いずれか一方の傾動限界位置との間に限定してある場合をも含むこととする。因みに、この実施例におけるかみそりヘッド2は、前側の第1ばね38の影響を受けないため、中立位置においては後側の第1ばね38のばね荷重を受けている。したがって、かみそりヘッド2は、後方へ傾動し始めるのと同時に第1ばね38のばね荷重によって復帰付勢される。このときの第1ばね38のばね荷重は、第2ばね39および第3ばねのばね荷重より大きく、したがって、かみそりヘッド2のぐらつきを初期傾動段階から防止できることとなる。
図12は、ヘッド支持構造のさらに別の実施例を示す。ヘッド支持構造は、本体ケース1に固定されるコ字状のフレーム81と、かみそりヘッド2を中立位置へ復帰付勢する左右一対ずつの第1ばね38および第2ばね39などで構成する。第1ばね38は板ばねで形成してあり、その上端がヘッドフレーム15に固定され、下端に張り出し形成されたスライド片90が、フレーム81の縦壁82に形成したスライド溝83で上下スライドのみ可能に案内支持してある。第2ばね39は、上記の実施例と同じ圧縮コイルばねで形成してあり、先の縦壁82の上端に張り出し形成したばね受座84とヘッドフレーム15との間に配置してある。モーター20は、フレーム81の底壁に装着されており、その回転動力はフレキシブル軸92を介して、ヘッドフレーム内部の動力伝動構造へ伝動できるようにしてある。かみそりヘッド2が前後、あるいは左右方向へ傾動するとき、フレキシブル軸92はかみそりヘッド2の傾動動作に追随変形した状態で、回転動力を伝動する。
板ばねで形成した第1ばね38は、かみそりヘッド2が中立位置から前後いずれかへ傾動するとき、その縦長のばね腕部分が前後にたわみ変形してばね荷重を発揮する。この場合には、かみそりヘッド2が中立位置から前後いずれかへ傾動した状態では、第1ばね38が大きなばね荷重を発揮してかみそりヘッド2のぐらつきを防止できる。つまり、この実施例におけるかみそりヘッド2は、図11で説明したヘッド支持構造と同様に、初期傾動段階における第1ばね38のばね荷重を、第2ばね39および第3ばねのばね荷重より強くして、かみそりヘッド2のぐらつきを初期傾動段階から防止できる。
上記の実施例では、第2ばね39が第3ばね40を兼ねたが、専用の第3ばね40を別途設けることができる。また、メイン刃18の内刃18aがロータリー式の内刃で構成してある場合について説明したが、メイン刃は往復動形の内刃を備えた切断刃であってもよい。モーター20は縦置き配置する必要はなく横置き配置することができる。かみそりヘッド2の中心軸線P2は、本体ケース1の中心軸線P1に対して傾斜させる必要はない。
電気かみそりの縦断側面図である。 電気かみそりの正面図である。 電気かみそりの一部破断側面図である。 電気かみそり要部の一部破断正面図である。 外刃ホルダーのロック構造を示す断面図である。 ヘッド支持構造の分解側面図である。 ヘッド支持構造の縦断正面図である。 図4におけるA−A線断面図である。 図8におけるB−B線断面図である。 図8におけるC−C線断面図である。 ヘッド支持構造の別の実施例を示す縦断側面図である。 ヘッド支持構造のさらに別の実施例を示す縦断側面図である。
符号の説明
1 本体ケース
2 かみそりヘッド
17 外刃ホルダー
18a 内刃
18b 外刃
24 ロック解除具
27 ロックばね
35 第1傾動軸
36 第2傾動軸
38 第1ばね
39 第2ばね
40 第3ばね

Claims (4)

  1. 内刃(18a)および外刃(18b)を備えたかみそりヘッド(2)が、グリップを兼ねる本体ケース(1)に対して前後方向、および左右方向へ傾動可能に支持されており、
    前後傾動するかみそりヘッド(2)が第1ばね(38)で中立位置へ復帰付勢され、左右傾動するかみそりヘッド(2)が第2ばね(39)で中立位置へ復帰付勢されており、
    第1ばね(38)のばね荷重(F1)が、第2ばね(39)のばね荷重(F2)より大きく設定してあることを特徴とする電気かみそり。
  2. かみそりヘッド(2)が本体ケース(1)に対して上下浮動可能に支持されて、第3ばね(40)で押し上げ付勢されており、
    第3ばね(40)のばね荷重(F3)が、第1ばね(38)のばね荷重(F1)より小さく、第2ばね(39)のばね荷重(F2)より大きく設定してある請求項1記載の電気かみそり。
  3. かみそりヘッド(2)に、外刃ホルダー(17)を分離不能にロック保持するロック構造が設けられており、
    ロック構造は、かみそりヘッド(2)の外面に露出する状態で設けられるロック解除具(24)と、ロック解除具(24)をロック姿勢に保持するロックばね(27)を含み、
    ロックばね(27)のばね荷重(F4)が、第2ばね(39)のばね荷重(F2)より大きく設定してある請求項1または2記載の電気かみそり。
  4. ロックばね(27)のばね荷重(F4)が、第1ばね(38)のばね荷重(F1)より大きく設定してある請求項1、2または3記載の電気かみそり。
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