JP2008304792A - 光学素子及び光走査装置 - Google Patents

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一晴 鹿子嶋
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典孝 大谷
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Abstract

【課題】急激な温度上昇により発生する不都合を解消することができる液体レンズからなる光学素子及び光走査装置を提供する。
【解決手段】導電性液体40と絶縁性液体42との界面Sの形状を、エレクトロウエッティング現象により変形させることによって、焦点距離を変化させる液体レンズ14。透明板44,46は、導電性液体40及び絶縁性液体42を挟持する。透明板43,45は、透明板44,46と所定の間隔を空けて配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学素子及びこれを備えた光走査装置に関し、より特定的には、液体レンズからなる光学素子及びこれを備えた光走査装置に関する。
オートフォーカス機能や光学ズームを備えた光学モジュールに用いられるレンズにおいて、液体レンズと呼ばれるものが存在する。図9は、液体レンズ101の光軸を含んだ平面における断面構造図である。この液体レンズ101は、導電性液体102と絶縁性液体103とが混ざり合わない状態で接触するように容器104に封入されており、導電性液体102と絶縁性液体103とがレンズを構成しているものである。この液体レンズ101では、導電性液体102に電圧を印加して、エレクトロウエッティング現象により導電性液体102と絶縁性液体103との界面Sの形状を変化させることができる。これにより、液体レンズ101の焦点を調整することができる。
前記液体レンズ101は、焦点の調整の際にレンズを移動させる機構が不要であるため、近年、様々な用途に利用することが提案されている。例えば、特許文献1ないし特許文献3では、液体レンズ101を光走査装置のコリメータレンズに適用することが提案されている。これらの光走査装置は、液体レンズの焦点距離を制御することにより、より高品位な画像形成を実現することを目的としている。
ところで、光走査装置では、ビームが外部に漏れることを防止するために、密閉度の高い構造となるように構成されている。その上、光走査装置には、ポリゴンミラーやレーザダイオード等の熱源が設けられている。そのため、光走査装置内は、高温状態になりやすい。特に、光走査装置の立ち上げ時には、該光走査装置内の温度が急激に上昇する。光走査装置内の温度が急激に上昇すると、液体レンズ14において種々の問題が発生する。具体的には、導電性液体102や絶縁性液体103において気泡が発生したり、導電性液体102や絶縁性液体103の体積が変化して、界面Sの形状が歪んでしまったりする。
特開2006−251343号公報 特開2006−251513号公報 特開2006−258838号公報
そこで、本発明の目的は、急激な温度上昇により発生する不都合を解消することができる光学素子及び光走査装置を提供することである。
第1の発明は、第1の液体と第2の液体との界面の形状を、エレクトロウエッティング現象により変形させることによって、焦点距離を変化させる光学素子において、前記第1の液体及び前記第2の液体を挟持する第1の透明板及び第2の透明板と、前記第1の透明板と所定の間隔を空けて配置された第3の透明板と、を備えること、を特徴とする。
第1の発明によれば、第1の液体及び第2の液体を狭持する第1の透明板及び第2の透明板の外側に第3の透明板を設けて、第1の液体及び第2の液体の容器を二重構造としている。これにより、容器が断熱構造をとるようになり、光学素子の周囲の温度が急激に上昇しても、第1の液体及び第2の液体の温度が急激に上昇することが抑制される。
第1の発明において、前記第2の透明板と所定の間隔を空けて配置された第4の透明板を、更に備えていてもよい。
第1の発明において、前記第1の透明板と前記第3の透明板との間には、空気層が存在していてもよい。
第1の発明において、前記第3の透明板の主面上であって、光軸に対応する位置には、熱線を反射するコーティングが施されていてもよい。
第1の発明によれば、第3の透明板に熱線を反射するコーティングが施されることにより、より効果的に第1の液体及び第2の液体が加熱されることが抑制される。
第1の発明は、光走査装置に対しても適用可能である。具体的には、第1の発明は、光走査装置において、光学素子と、前記光学素子に対して光を出射する光源と、前記光学素子を通過してきた光を偏向する偏向手段と、を備えること、を特徴とする。
第2の発明は、第1の液体と第2の液体との界面の形状を、エレクトロウエッティング現象により変形させることによって、焦点距離を変化させる光学素子において、前記第1の液体及び前記第2の液体を冷却する冷却手段を、備えること、を特徴とする。
第2の発明によれば、冷却手段が設けられているので、第1の液体及び第2の液体の温度が急激に上昇することが抑制される。
第2の発明において、前記第1の液体及び前記第2の液体は、第1の透明板及び第2の透明板により狭持されており、前記冷却手段は、前記第1の透明板及び前記第2の透明板を上面及び下面としたときの側面において、光軸を挟むように複数設けられていてもよい。
第2の発明によれば、光軸を挟むように冷却手段が設けられるので、該冷却手段は、第1の液体及び第2の液体を挟むようになる。その結果、第1の液体及び第2の液体をより効果的に冷却することができるようになる。
第2の発明は、光走査装置にも適用可能である。具体的には、第2の発明は、光走査装置において、光学素子と、前記光学素子に対して光を出射する光源と、前記光学素子を通過してきた光を偏向する偏向手段と、を備えること、を特徴とする。第2の発明において、光走査装置は、温度を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した温度に基づいて、前記冷却手段の動作を制御する制御手段と、を更に備えていてもよい。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る液体レンズ及びこれを備えた光走査装置の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態に係る液体レンズ14を含んだ光走査装置10の上視図である。
光走査装置10は、図1に示すように、レーザダイオード12、コリメータレンズ13、液体レンズ14、シリンドリカルレンズ18、ポリゴンミラー20、走査レンズ22,24、ミラー26、受光素子28、筐体29及び制御部30を備える。
レーザダイオード12は、ビームを出射する光源としての役割を果たす。レーザダイオード12から出射されたビームは、放射光である。
コリメータレンズ13は、レーザダイオード12から出射されたビームを平行光となるように集光する役割を果たす。液体レンズ14は、コリメータレンズ13を通過してきたビームを更に集光する役割を果たし、ビームの焦点距離を変化させる機能を有する。なお、液体レンズ14の詳細については後述する。
シリンドリカルレンズ18は、液体レンズ14を通過してきたビームを、ポリゴンミラー20のミラー面近傍において副走査方向に集光する。
ポリゴンミラー20は、図示しないモーターにより矢印の方向に回転され、シリンドリカルレンズ18を通過してきたビームを主走査方向に等角速度に偏向する偏向手段としての役割を果たす。走査レンズ22,24は、ポリゴンミラー20により偏向されたビームを等速走査して、該ビームを感光体ドラム32上に結像させる。感光体ドラム32は、所定速度で回転駆動される。これにより、ビームによる主走査と感光体ドラム32の回転による副走査によって2次元の静電潜像が形成される。
また、ミラー26は、ポリゴンミラー20により偏向され、走査レンズ22,24を通過したビームを受光素子28側へと反射する役割を果たす。受光素子28は、ミラー26により反射されたビームを受光し、ビーム径を示す電気信号を生成する。制御部30は、受光素子28が生成した電気信号に基づいて、受光素子28が受光しているビームのビーム径が一定となるように、液体レンズ14の焦点距離を制御する制御手段としての役割を果たす。これにより、制御部30は、走査レンズ22,24等が熱の影響により歪んだとしても、感光体ドラム32に照射されるビームのビーム径が変化することを抑制している。
筐体29は、図1に示すように、レーザダイオード12、コリメータレンズ13、液体レンズ14、シリンドリカルレンズ18、ポリゴンミラー20、走査レンズ22,24、ミラー26及び受光素子28を収納する。
次に、図2を参照しながら、液体レンズ14の構成について説明する。図2は、液体レンズ14の光軸を含む面における断面構造図である。なお、図2(a)は、電圧を印加した状態における液体レンズ14の断面構造図であり、図2(b)は、電圧を印加していない状態における液体レンズ14の断面構造図である。
図2に示すように、液体レンズ14は、導電性液体40、絶縁性液体42、透明板43,44,45,46、第1の電極48、絶縁膜50、第2の電極52及び側面53を含む。該液体レンズ14は、導電性液体40と絶縁性液体42との界面Sの形状を、エレクトロウエッティング現象により変形させることによって、該液体レンズ14の焦点距離を変化させることができるものである。具体的には、電圧が印加されると、界面Sは、図2(b)に示す状態から、図2(a)に示す状態へと変化する。
透明板44,46は、透明な樹脂又はガラスにより構成され、導電性液体40及び絶縁性液体42を狭持し、該導電性液体40及び絶縁性液体42の容器の上面及び下面としての役割を果たす。より詳細には、透明板44,46は、互いに平行に所定の隙間を残して配置され、該隙間に、導電性液体40と絶縁性液体42とが封入される。
透明板43は、透明板44の反対側において、透明板46と所定の隙間sp1を空けて配置される。また、透明板45は、透明板46の反対側において、透明板44と所定の隙間sp2を空けて配置される。前記隙間sp1,sp2は、共に空気層である。空気層の熱伝導率は透明板43,44,45,46よりも小さいので、液体レンズ14の周囲の温度が急激に変化しても、導電性液体40及び絶縁性液体42の温度は緩やかに変化するようになる。これにより、液体レンズ14の周囲の温度が急激に上昇しても、導電性液体40及び絶縁性液体42に気泡が発生したり界面Sの形状が歪んだりすることが抑制される。
また、透明板43,45の外側の表面であって、光軸に対応する位置を含む領域には、熱線を反射するためのコーティングが施されている。これにより、レーザダイオード12やポリゴンミラー20等の熱源から発生する輻射熱による導電性液体40及び絶縁性液体42の加熱が抑制される。
側面53は、透明板43,44,45,46と共に導電性液体40及び絶縁性液体42の容器としての役割を果たす。該側面53は、透明板43,44,45,46を上面及び下面としたときにおける側面に該当する部材であって、熱伝導率が小さな樹脂などにより形成される。側面53に用いられる材料としては、例えば、エンジニアリングプラスチックが挙げられる。側面53に特に好ましいエンジニアリングプラスチックとしては、ポリフェニレンサルファイド又はポリエーテルエーテルケトンが挙げられる。このように、側面53の材料に熱伝導率が小さな物質が適用されることにより、導電性液体40及び絶縁性液体42の急激な温度上昇が抑制される。
導電性液体40は、無機塩の水溶液や、有機液体など、それ自身が導電性を有するもの、或いはイオン性成分を付加することによって導電性とされた液体である。絶縁性液体42は、導電性液体40とは異なる屈折率を有し、シリコーンオイルやパラフィンオイルなどのような導電性液体40と混合しない液体である。そのため、導電性液体40と絶縁性液体42とは、互いに分離した状態となっており、界面Sを形成している。これにより、導電性液体40と絶縁性液体42とはレンズを構成している。なお、導電性液体40の屈折率の方が、絶縁性液体42の屈折率よりも小さいことが好ましい。
第1の電極48は、導電性液体40と接触するように、透明板44上に設けられる。第2の電極52は、透明板46と第1の電極48との間に設けられる。絶縁膜50は、第2の電極52を覆うように形成される。具体的には、絶縁膜50は、第1の電極48と第2の電極52との間に形成されて該第1の電極48と第2の電極52とを絶縁すると共に、第2の電極52の内周面に形成されて第2の電極52と導電性液体40及び絶縁性液体42とが接触しないようにしている。第1の電極48と第2の電極52との間には、液体レンズ14の駆動時において、電圧が印加される。
以上のように構成された液体レンズ14について、以下に、その動作原理について図3を参照しながら説明する。図3は、図2の液体レンズ14のCの部分の拡大図である。図3(a)は、電圧が印加されていない状態での液体レンズ14(図2(b)に対応)のCの部分の拡大図であり、図3(b)は、電圧が印加された状態での液体レンズ14(図2(a)に対応)のCの部分の拡大図である。
まず、導電性液体40と絶縁性液体42との間の界面張力を界面張力γ12とし、絶縁膜50と導電性液体40との間の界面張力を界面張力γ31とし、絶縁性液体42と絶縁膜50との間の界面張力を界面張力γ23と定義する。図3(a)に示すように、第1の電極48と第2の電極52との間に電圧が印加されていない場合には、界面張力γ12と界面張力γ23と界面張力γ31とは、互いに釣り合っており、界面Sと絶縁膜50とが角θ1の角度をなしている。このとき、角θ1と界面張力γ12と界面張力γ23と界面張力γ31との間には、ヤングの方程式により、式(1)の関係が成立する。
Figure 2008304792
ここで、第1の電極48及び第2の電極52に電圧を印加すると、例えば、図3(b)に示すように、絶縁膜50と導電性液体40との境界には、プラスの電荷が現れる。一方、絶縁膜50と第2の電極52との境界には、マイナスの電荷が現れる。これにより、電荷による圧力Πが、絶縁性液体42と絶縁膜50との間に、界面張力γ23と同じ方向に発生する。この圧力Πは、式(2)のように示される。
Figure 2008304792
なお、εは絶縁膜50の誘電率であり、ε0は真空の誘電率であり、eは絶縁膜50の厚さであり、Vは第1の電極48と第2の電極52との間の電圧である。
圧力Πが発生することにより、界面Sと絶縁膜50とは、角θ1よりも大きな角θ2の角度をなすようになる。このとき、液体レンズ14の界面Sは、図2(a)に示すように、湾曲する。この角θ2は、式(3)のように示される。
Figure 2008304792
以上のように、第1の電極48と第2の電極52との間に印加する電圧を変化させることにより、界面Sと絶縁膜50とのなす角度が変化することがわかる。そして、界面Sと絶縁膜50とのなす角度が変化することにより、電圧が印加された状態では、図2(a)に示すように、界面Sが湾曲して、焦点距離が相対的に短くなる。また、電圧が印加されていない状態では、図2(b)に示すように、界面Sが平坦状になり、焦点距離が相対的に長くなる。図1に示す制御部30は、この電圧の大きさを制御して、液体レンズ14の焦点距離を制御する。
本実施形態に係る液体レンズ14によれば、導電性液体40及び絶縁性液体42を収納する容器を二重構造とすることにより、液体レンズ14の周囲の温度が急激に上昇したとしても、導電性液体40及び絶縁性液体42の温度が急激に上昇することが抑制される。その結果、導電性液体40及び絶縁性液体42に気泡が発生したり、界面Sの形状が歪んだりすることが抑制される。
また、液体レンズ14では、透明板43,45の外側の面に熱線を反射するコーティングが施されているので、レーザダイオード12やポリゴンミラー20等の熱源から発生する輻射熱によって導電性液体40及び絶縁性液体42が加熱されることが抑制される。
(変形例)
なお、本実施形態に係る液体レンズ14の側面53は、一重構造であるが、これを図4に示す側面53'のように二重構造としてもよい。図4は、変形例に係る液体レンズ14の光軸を含む面における断面構造図である。側面53'を二重構造とすることにより、より効果的に、導電性液体40及び絶縁性液体42の急激な温度上昇が抑制される。
また、本実施形態に係る液体レンズ14の隙間sp1,sp2は、空気層であるとしたが、熱伝導率が透明板43,44,45,46よりも小さな物質で充填されていてもよい。この物質は、液体、気体、固体のいずれであってもよい。
また、本実施形態に係る液体レンズ14は、光走査装置10に適用するものとしたが、別の装置に適用されてもよい。該液体レンズ14は、例えば、光ピックアップ装置に対しても適用可能である。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態に係る液体レンズ及びこれを備えた光走査装置について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態に係る光走査装置10は、第1の実施形態と同様に図1に示される。図5は、本実施形態に係る液体レンズ14の光軸を含む面における断面構造図である。また、図6は、該液体レンズ14の外観斜視図である。なお、本実施形態に係る液体レンズ14において、第1の実施形態に係る液体レンズ14と同じ構成については、同じ参照符号を付してある。
本実施形態に係る液体レンズ14では、図5及び図6に示すように、第1の実施形態に係る液体レンズ14のように透明板43,45を設けて断熱する代わりに、冷却手段としてのペルチェ素子64a,64bを設けて導電性液体40及び絶縁性液体42を冷却している。本実施形態に係る液体レンズ14のその他の構成については、第1の実施形態に係る液体レンズ14のその他の構成と基本的には同じである。そこで、以下に、本実施形態に係る液体レンズ14と第1の実施形態に係る液体レンズ14との相違点を中心に説明する。
本実施形態に係る液体レンズ14では、側面63は、例えば、アルミニウム等のような熱伝導率が高い材料により形成される。この側面63には、ペルチェ素子64a,64bが設けられている。該ペルチェ素子64a,64bは、光軸を挟むように配置され、冷却手段としての役割を果たす。なお、ペルチェ素子64a,64bの詳細については後述する。
また、ペルチェ素子64a,64bが設けられていない側面63には、図6に示すように、温度センサ65a,65bが設けられている。該温度センサ65a,65bは、液体レンズ14の温度を検出する検出手段としての役割を果たす。ペルチェ素子64a,64b及び温度センサ65a,65bは、図1の制御部30に接続されている。
制御部30は、温度センサ65a,65bから出力されてくる温度情報に基づいて、ペルチェ素子64a,64bの動作を制御する制御手段としての役割を果たす。具体的には、温度センサ65a,65bが所定温度以上の温度を検出した場合には、ペルチェ素子64a,64bに電流を流して、液体レンズ14の熱をペルチェ素子64a,64bに吸収させる。この所定温度の一例としては、25℃±5℃である。
以下に、ペルチェ素子64a,64bについて図面を参照しながら説明する。図7は、ペルチェ素子の基本構成を示した図である。なお、実際には、図7のペルチェ素子が複数個直列に接続されて用いられる。
ペルチェ素子は、電流が流れることにより、一方の面が発熱し、他方の面が吸熱する素子であり、図7に示すように、電極70a,70b、P型半導体72、N型半導体74及び電極76を備える。電極70aの一端は、P型半導体72に接続されると共に、電極70aの他端は、直流電源78の正極に接続される。電極70bの一端は、N型半導体74に接続されると共に、電極70bの他端は、直流電源78の負極に接続される。電極76の一端は、P型半導体72に接続されると共に、電極76の他端は、N型半導体74に接続される。
以上のように構成されたペルチェ素子において、P型半導体72からN型半導体74へと電流を流すと、電極76では吸熱が生じ、電極70a,70bでは発熱が生じる。すなわち、電極76から電極70a,70bへと熱が移動する。そこで、電極76を図5の側面63に接触するようにペルチェ素子を配置することにより、液体レンズ14内の熱が液体レンズ14外へと放出されるようになる。その結果、導電性液体40及び絶縁性液体42の温度が急激に上昇することが抑制される。
特に、ペルチェ素子64a,64bが光軸を挟むように配置されることにより、該ペルチェ素子64a,64bの間に導電性液体40及び絶縁性液体42が位置するようになる。その結果、より効果的に導電性液体40及び絶縁性液体42を冷却することが可能となる。
(変形例)
なお、図8に示すように、全ての側面63にペルチェ素子64a,64b,64c,64dが設けられてもよい。図8は、変形例に係る液体レンズ14の外観斜視図である。この場合、温度センサ65a,65b,65c,65dは、透明板44の四隅に設けられることが好ましい。
また、温度センサ65a,65b,65c,65dは、液体レンズ14に取り付けられるものとしたが、該温度センサ65a,65b,65c,65dの取り付け位置はこれに限らない。温度センサ65a,65b,65c,65dは、液体レンズ14の周囲に設けられればよく、例えば、光走査装置10側に取り付けられていてもよい。
また、本実施形態に係る液体レンズ14は、光走査装置10に適用するものとしたが、別の装置に適用されてもよい。該液体レンズ14は、例えば、光ピックアップ装置に対しても適用可能である。
また、本実施形態に係る液体レンズ14において、第1の実施形態に係る液体レンズ14のように容器を二重構造にしてもよい。
また、ポリゴンミラー20により偏向されたビームは、走査レンズ22,24を通過した後、直接に感光体ドラム32を照射しているが、該ビームは、ミラーにより進行方向が変えられた後に、感光体ドラム32を照射してもよい。
第1の実施形態に係る液体レンズを含んだ光走査装置の上視図である。 前記液体レンズの光軸を含む面における断面構造図である。 図2の液体レンズのCの部分の拡大図である。 変形例に係る液体レンズの光軸を含む面における断面構造図である。 第2の実施形態に係る液体レンズの光軸を含む面における断面構造図である。 前記液体レンズの外観斜視図である。 ペルチェ素子の基本構成を示した図である。 変形例に係る液体レンズの外観斜視図である。 液体レンズの断面構造図である。
符号の説明
10 光走査装置
12 レーザダイオード
13 コリメータレンズ
14 液体レンズ
18 シリンドリカルレンズ
20 ポリゴンミラー
22,24 走査レンズ
26 ミラー
28 受光素子
29 筐体
30 制御部
32 感光体ドラム
40 導電性液体
42 絶縁性液体
43,44,45,46 透明板
48 第1の電極
50 絶縁膜
52 第2の電極
53,53',63 側面
64a,64b,64c,64d ペルチェ素子
65a,65b,65c,65d 温度センサ
S 界面
sp1,sp2 隙間

Claims (9)

  1. 第1の液体と第2の液体との界面の形状を、エレクトロウエッティング現象により変形させることによって、焦点距離を変化させる光学素子において、
    前記第1の液体及び前記第2の液体を挟持する第1の透明板及び第2の透明板と、
    前記第1の透明板と所定の間隔を空けて配置された第3の透明板と、
    を備えること、
    を特徴とする光学素子。
  2. 前記第2の透明板と所定の間隔を空けて配置された第4の透明板を、
    更に備えること、
    を特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記第1の透明板と前記第3の透明板との間には、空気層が存在すること、
    を特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  4. 前記第3の透明板の主面上であって、光軸に対応する位置には、熱線を反射するコーティングが施されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光学素子。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光学素子と、
    前記光学素子に対して光を出射する光源と、
    前記光学素子を通過してきた光を偏向する偏向手段と、
    を備えること、
    を特徴とする光走査装置。
  6. 第1の液体と第2の液体との界面の形状を、エレクトロウエッティング現象により変形させることによって、焦点距離を変化させる光学素子において、
    前記第1の液体及び前記第2の液体を冷却する冷却手段を、
    備えること、
    を特徴とする光学素子。
  7. 前記第1の液体及び前記第2の液体は、第1の透明板及び第2の透明板により狭持されており、
    前記冷却手段は、前記第1の透明板及び前記第2の透明板を上面及び下面としたときの側面において、光軸を挟むように複数設けられていること、
    を特徴とする請求項6に記載の光学素子。
  8. 請求項6又は請求項7のいずれかに記載の光学素子と、
    前記光学素子に対して光を出射する光源と、
    前記光学素子を通過してきた光を偏向する偏向手段と、
    を備えること、
    を特徴とする光走査装置。
  9. 温度を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した温度に基づいて、前記冷却手段の動作を制御する制御手段と、
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項8に記載の光走査装置。
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