JP2008297542A - インクジェット用インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット用インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マゼンタの色調に優れ、しかも、画像の堅牢性(耐光性及び耐ガス性)に優れた画像を与えるマゼンタ色のインクジェット用インクの提供。
【解決手段】一般式(I)及び/又は一般式(II)で表される構造のアントラピリドン系の化合物である第1の色材と、一般式(III)で表される構造のアゾ系の化合物である第2の色材とを含み、かつ、インク中における、第1の色材の含有量が第2の色材の含有量に対して質量比率で、2.5倍以上10.0倍以下となるように構成されているインクジェット用インク。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット用インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、及びインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録方法は、インク小滴を普通紙や光沢メディアなどの記録媒体に付与して画像を形成する記録方法であり、その低価格化、記録速度の向上により、急速に普及が進んでいる。また、インクジェット記録方法により得られる画像の高画質化が進んだことに加えて、デジタルカメラの急速な普及に伴い、銀塩写真に匹敵する画像の出力方法として広く一般的になっている。
近年、インク滴の極小化や、多色インクの導入に伴う色域の向上などにより、今まで以上に高画質化が進んでいる。しかしその反面、色材やインクに対する要求はより大きくなり、発色性の向上や、目詰まり、吐出安定性などの信頼性においてより厳しい特性が要求されている。
一方で、インクジェット記録方法の問題点としては、得られた記録物の画像保存性に劣ることが挙げられる。一般に、インクジェット記録方法で得られた記録物は銀塩写真と比較してその画像保存性が低い。具体的には、記録物が、光、湿度、熱又は空気中に存在する環境ガスなどに長時間さらされた際に、記録物上の色材が劣化し、画像の色調変化や褪色が発生しやすいといった問題がある。
中でも、色材として染料を含有する染料インクを用いて形成した画像の堅牢性、特に耐光性の観点では、色材に特有の化学反応に伴う耐光性の低さが課題となっている。この耐光性の問題を解決し、画像の耐光性を向上させるために、従来から数多くの提案がなされている。特に、シアン、マゼンタ、及びイエローの各インクの中でも画像保存性が低いマゼンタインクに用いる染料に関しては、従来から数多くの提案がなされている。
例えば、耐水性などの画像保存性や色調に優れた画像を形成することができる色材として、キサンテン系染料や、H酸を用いたアゾ系染料に関する提案がある(特許文献1及び2)。しかし、キサンテン系染料は、色調には非常に優れるが、耐光性が非常に劣る。また、H酸を用いたアゾ系染料は、色調は良いものもあるが、耐光性や耐ガス性が劣る。これらのタイプの染料について、色調及び耐光性に優れたマゼンタ染料に関する検討が広く行われているが、銅フタロシアニン系染料に代表されるシアン染料や、イエロー染料などの他の色相を有する染料と比較すると、依然として耐光性の水準は十分とは言えない。
また、色調及び耐光性に優れたマゼンタ染料として、アントラピリドン系染料に関する提案がある(特許文献3)。しかし、これまでのところ、他の色相を有する染料に匹敵する鮮明性、耐ガス性、耐光性を満足するマゼンタ染料は得られていない。
さらに、アントラピリドン系染料及びアゾ系染料を含有させることで、色調が良好であり、耐オゾン性及び耐光性が良好な画像を形成させるマゼンタインクに関する提案がある(特許文献4及び5)。これらには、耐ガス性が高く、耐光性が低いアントラピリドン系染料と、耐ガス性が低く、耐光性が高いアゾ系染料とを併用して、互いの特性を補い合うことで、耐ガス性及び耐光性が共に高い画像を形成させるマゼンタインクが得られることが記載されている。上記のアントラピリドン系染料及びアゾ系染料を含有するインクは、色材としてアントラピリドン系染料のみ又はアゾ系染料のみを含有する各インクと比較して、形成させる画像の耐ガス性及び耐光性をある程度良化させるという効果が得られる。しかしながら、このようなインクであったとしても、近年求められる堅牢性の水準には達していない。
特開平8−73791号公報 特開平9−255882号公報 特開2005−008868号公報 特開2005−105136号公報 特開2005−307068号公報
したがって、本発明の目的は、色調、耐光性、及び耐ガス性に優れた画像を与えるマゼンタ色のインクジェット用インクを提供することにある。さらには、色調、耐光性、耐ガス性に優れ、画像濃度にも優れた画像を与えるマゼンタ色のインクジェット用インクを提供することにある。また、本発明の別の目的は、前記インクジェット用インクを用いたインクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、及びインクジェット記録装置を提供することにある。
上記の目的は以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明にかかるインクジェット用インクは、少なくとも、第1の色材及び第2の色材、の2つの色材を含有するインクジェット用インクであって、前記第1の色材が、下記一般式(I)で表される化合物及び/又は下記一般式(II)で表される化合物であり、前記第2の色材が、下記一般式(III)で表される化合物であり、前記インク中における、前記第1の色材の含有量(質量%)が、前記第2の色材の含有量(質量%)に対して、質量比率で、2.5倍以上10.0倍以下であることを特徴とする。
Figure 2008297542
(一般式(I)中、Rはそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロヘキシル基、又はモノ若しくはジアルキルアミノアルキル基であり、Mはそれぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムであり、Xは連結基である。)
Figure 2008297542
(一般式(II)中、R1は、水素原子又はアルキル基であり、mは1乃至3の整数であり、Mはそれぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムである。)
Figure 2008297542
(一般式(III)中、R2、R3、R4、及びR5はそれぞれ独立に、アルキル基であり、Mはそれぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムである。)
また、本発明の別の実施態様にかかるインクジェット記録方法は、インクをインクジェット方式で吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法において、前記インクが、上記構成のインクジェット用インクであることを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様にかかるインクカートリッジは、インクを収容するインク収容部を備えたインクカートリッジにおいて、前記インクが、上記構成のインクジェット用インクであることを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様にかかる記録ユニットは、インクを収容するインク収容部と、インクを吐出するための記録ヘッドとを備えた記録ユニットにおいて、前記インクが、上記構成のインクジェット用インクであることを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様にかかるインクジェット記録装置は、インクを収容するインク収容部と、インクを吐出するための記録ヘッドとを備えたインクジェット記録装置において、前記インクが、上記構成のインクジェット用インクであることを特徴とする。
本発明によれば、色調、耐光性、及び耐ガス性に優れた画像を与えるマゼンタ色のインクジェット用インクを提供することができる。さらには、色調、耐光性、耐ガス性に優れ、画像濃度にも優れた画像を与えるマゼンタ色のインクジェット用インクを提供することができる。また、本発明の別の実施態様によれば、前記インクジェット用インクを用いることで、上記の優れた画像を与えるインクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、及びインクジェット記録装置を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を挙げて、詳細に説明する。
なお、本発明においては、化合物が塩である場合は、インク中では塩はイオンに解離して存在しているが、便宜上、「塩を含有する」と表現する。
<インク>
以下、本発明にかかるインクジェット用インク(以下、単にインクと呼ぶこともある)を構成する成分などについて詳細に述べる。なお、一般式(I)で表される化合物、一般式(II)で表される化合物、及び、一般式(III)で表される化合物は、それぞれ「一般式(I)の化合物」「一般式(II)の化合物」及び「一般式(III)の化合物」と省略して記載することがある。
本発明者らの検討の結果、特定の構造を有するアントラピリドン系染料とアゾ系染料とを、特定の比率で組み合わせて併有するインクの構成により、優れた耐光性、及び、マゼンタインクとして好ましい色調、を共に有した画像が得られることがわかった。
本発明のインクの特徴の一つは、第1の色材として、アントラピリドン系染料である下記一般式(I)の化合物及び/又は下記一般式(II)の化合物と、第2の色材として、アゾ系染料である下記一般式(III)の化合物とを組み合わせて用いた点にある。
〔第1の色材:一般式(I)で表される化合物及び/又は一般式(II)で表される化合物〕
本発明のインクは、色調及び耐光性に優れるという特徴を有する、下記一般式(I)の化合物及び/又は下記一般式(II)の化合物を、第1の色材として含有することが必要である。本発明においては、第1の色材の中でも、特に、一般式(I)の化合物を用いることが好ましい。以下、これらの一般式について説明する。
Figure 2008297542
(一般式(I)中、Rはそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロヘキシル基、又はモノ若しくはジアルキルアミノアルキル基である。Mはそれぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムであり、Xは連結基である。)
Figure 2008297542
(一般式(II)中、R1は、水素原子又はアルキル基であり、mは1乃至3の整数であり、Mはそれぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムである。)
一般式(I)におけるRはそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロヘキシル基、又はモノ若しくはジアルキルアミノアルキル基である。
アルキル基は、炭素数1乃至8のアルキル基が挙げられる。具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、iso−ブチル、n−ペンチル、n−へキシル、n−へプチル、及びn−オクチルなどが挙げられる。
ヒドロキシアルキル基は、炭素数1乃至4のヒドロキシアルキル基が挙げられる。具体的には、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチルが挙げられる。ヒドロキシアルキル基におけるアルキルは、直鎖、分岐、及び環状のアルキルが挙げられるが、直鎖アルキルが特に好ましい。また、前記アルキルにおけるヒドロキシの置換位置はいずれの位置でもよいが、末端にヒドロキシが置換した、例えば、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、及び4−ヒドロキシブチルが特に好ましい。
モノアルキルアミノアルキル基は、モノ−炭素数1乃至4アルキルアミノ−炭素数1乃至4アルキル基が挙げられる。具体的には、モノメチルアミノプロピル、及びモノエチルアミノプロピルなどが挙げられる。
ジアルキルアミノアルキル基は、ジ−炭素数1乃至4アルキルアミノ−炭素数1乃至4アルキル基が挙げられる。具体的には、ジメチルアミノプロピル、及びジエチルアミノエチルなどが挙げられる。
本発明においては、前記一般式(I)中のRが、水素原子、アルキル基、又はシクロヘキシルであることが好ましく、さらには水素原子又はアルキル基が好ましく、特にはメチル基が好ましい。
一般式(I)におけるXは連結基である。前記連結基は、例えば、以下の連結基1乃至7が挙げられる。連結基1乃至7において、「*」を付した結合手は、各窒素原子の結合手であり、各窒素原子と一般式(I)中の2つの異なるトリアジン環が直接結合する。下記の連結基の中でも、連結基1を用いることが特に好ましい。
Figure 2008297542
(連結基1中、nは2乃至8、好ましくは2乃至6、さらに好ましくは2であり、*はそれぞれ異なる2つのトリアジン環との結合部位である。)
Figure 2008297542
(連結基2中、Raはそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基であり、*はそれぞれ異なる2つのトリアジン環との結合部位である。)
Figure 2008297542
(連結基3中、*はそれぞれ異なる2つのトリアジン環との結合部位である。)
Figure 2008297542
(連結基4中、*はそれぞれ異なる2つのトリアジン環との結合部位である。)
Figure 2008297542
(連結基5中、*はそれぞれ異なる2つのトリアジン環との結合部位である。)
Figure 2008297542
(連結基6中、mは2乃至4であり、*はそれぞれ異なる2つのトリアジン環との結合部位である。)
Figure 2008297542
(連結基7中、*はそれぞれ異なる2つのトリアジン環との結合部位である。)
一般式(I)及び一般式(II)におけるMはそれぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムである。前記アルカリ金属は、例えば、リチウム、ナトリウム、及びカリウムなどが挙げられる。前記有機アンモニウムは、例えば、アセトアミド、ベンズアミド、トリメチルアミノ、ブチルアミノ、ジエチルアミノ、フェニルアミノ、トリエタノールアミノなどが挙げられる。
一般式(II)におけるアルキル基は、インクを構成する水性媒体への溶解性の観点から、炭素数1乃至3であることが好ましく、具体的には、メチル基、エチル基、第1級プロピル基、及び第2級プロピル基が挙げられる。なお、アルキル基の炭素数が4以上であると、色材の疎水性が大きくなり、色材がインクを構成する水性媒体に溶解しない場合がある。
前記一般式(I)の化合物及び/又は一般式(II)の化合物の好ましい具体例は、下記の例示化合物1〜4が挙げられる。なお、下記の例示化合物は遊離酸の形で記載する。勿論、本発明においては、前記一般式(I)又は一般式(II)の構造及びその定義に包含されるものであれば、下記の例示化合物に限られるものではない。本発明においては、下記の例示化合物の中でも、特に例示化合物1又は例示化合物3を用いることが好ましい。中でも例示化合物1を用いることが特に好ましい。
Figure 2008297542
Figure 2008297542
Figure 2008297542
Figure 2008297542
〔第2の色材:一般式(III)で表される化合物〕
本発明のインクは、色調に特に優れるという特徴を有する、下記一般式(III)の化合物を、第2の色材として含有することが必要である。
Figure 2008297542
(一般式(III)中、R2、R3、R4、及びR5はそれぞれ独立に、アルキル基であり、Mは、それぞれ独立に水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムである。)
一般式(III)におけるアルキル基は、インクを構成する水性媒体への溶解性の観点から、炭素数1乃至3であることが好ましく、具体的には、メチル基、エチル基、第1級プロピル基、及び第2級プロピル基が挙げられる。なお、アルキル基の炭素数が4以上であると、色材の疎水性が大きくなり、色材がインクを構成する水性媒体に溶解しない場合がある。
一般式(III)におけるMはそれぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムである。前記アルカリ金属は、例えば、リチウム、ナトリウム、及びカリウムなどが挙げられる。前記有機アンモニウムは、例えば、アセトアミド、ベンズアミド、メチルアミノ、ブチルアミノ、ジエチルアミノ、トリエチルアミノ、及びフェニルアミノなどが挙げられる。
前記一般式(III)の化合物の好ましい具体例は、下記の例示化合物5〜7が挙げられる。なお、下記の例示化合物は遊離酸の形で記載する。勿論、本発明においては、前記一般式(III)の構造及びその定義に包含されるものであれば、下記の例示化合物に限られるものではない。本発明においては、下記の例示化合物の中でも、例示化合物6を用いることが特に好ましい。
Figure 2008297542
Figure 2008297542
Figure 2008297542
なお、本発明においては、第2の色材としてアゾ系染料を使用するが、該染料は、モノアゾ染料であればどのような構造を有する化合物を用いてもよいというわけではない。例えば、アゾ系染料である、下記の一般式(IV)の化合物を、アントラピリドン系染料である一般式(I)の化合物及び/又は一般式(II)の化合物と組み合わせて含有させたインクにおいては、優れた耐光性を有する画像を得ることはできない。
Figure 2008297542
(一般式(IV)中、R1、R2、及びR3はそれぞれ独立に、炭素数1乃至9の置換若しくは非置換のアルキル基、炭素数1乃至9のアルコキシ基、ハロゲン原子、水素原子、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換のカルバモイル基。置換若しくは非置換のスルファモイル基、置換若しくは非置換のアミノ基、ニトロ基、スルホン酸エステル基、炭素数1乃至9のアルキルスルホニル基、炭素数6乃至15のアリールスルホニル基、カルボキシル基、又はカルボン酸エステル基である。iは0、1、又は2である。R4、R5、及びR6はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1乃至18のアルキル基、炭素数2乃至18の、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アリサイクリック基、又はヘテロサイクリック基である。これらのうち水素原子以外は置換基を有してもよい。)
〔色材の含有量〕
一般式(I)の化合物及び一般式(II)の化合物は青味のマゼンタの色調を有し、かつ、記録物の光学濃度が低いという特性を有する。一方で、一般式(III)の化合物は黄味のマゼンタの色調を有し、かつ、記録物の光学濃度が高いという特性を有する。本発明においては、前記したような特性を有する一般式(I)の化合物及び/又は一般式(II)の化合物と一般式(III)の化合物とを組み合わせて用いることで、好ましいマゼンタの色調(詳細は後述する)の画像を得ることができる。
これらの色材について、本発明者らがさらに検討を行ったところ、以下のことがわかった。すなわち、これらの色材を特定の質量比率で組み合わせて用いることで、一般式(I)又は一般式(II)の化合物、及び一般式(III)の化合物が個々に有する耐光性から予測される、組み合わせた場合の性能をはるかに上回る耐光性の画像が得られる。これらの色材を特定の質量比率で組み合わせて用いることで、相乗効果が発揮され、予測を上回る耐光性を有する画像が得られる理由は明確ではないが、本発明者らは以下のように推測している。なお、以下の記載において、定着性とは、記録媒体のインク受容層を構成する、カチオン性の電荷を有する多孔体(例えば、アルミナなど)に対する、インク中の染料の吸着量を示すものとする。そして、定着性が低いこととは、この染料の吸着量が少ないことを示し、定着性が高いこととは、この染料の吸着量が多いことを示す。
本発明者らの検討の結果、一般式(I)の化合物や一般式(II)の化合物のようなアントラピリドン系染料は、記録媒体のインク受容層に対する定着性が低い傾向があることがわかった。かかるアントラピリドン系染料を含有するインクが記録媒体に付与されると、定着性が低いという特性があるため、多孔体に対する吸着量が少なく、その結果、染料がインク受容層の厚さの方向に深くにまで浸透すると考えられる。一方で、本発明者らの検討の結果、一般式(III)の化合物のようなアゾ系染料は、記録媒体のインク受容層に対する定着性が高い傾向があることがわかった。かかるアゾ系染料を含有するインクが記録媒体に付与されると、定着性が高いという特性があるため、多孔体に対する吸着量が多く、その結果、染料がインク受容層の厚さの方向に浅くまでしか浸透しないと考えられる。
上記特性をそれぞれ有するアントラピリドン系染料である一般式(I)の化合物及び/又は一般式(II)の化合物と、アゾ系染料である一般式(III)の化合物とを含有する本発明のインクが記録媒体に付与されると、以下のような状態になると考えられる。すなわち、一般式(I)の化合物や一般式(II)の化合物はインク受容層の厚さの方向に深くにまで浸透し、一方、一般式(III)の化合物はインク受容層の厚さの方向に浅くまでしか浸透しないと考えられる。つまり、一般式(I)の化合物や一般式(II)の化合物と、一般式(III)の化合物とでは、インク受容層の厚さ方向における分布位置が異なる。このため、インク受容層の厚さ方向の浅い位置に分布する一般式(III)の化合物は、インク受容層の厚さの方向に深い位置に分布する一般式(I)の化合物や一般式(II)の化合物が光により分解するのを抑制する役割を果たすと考えられる。この結果、これらの色材を特定の質量比率で組み合わせることで、一般式(I)及び/又は(II)の化合物、並びに一般式(III)の化合物が個々に有する耐光性から予測される組み合わせた場合の性能をはるかに上回る耐光性が実現できたものと推論している。
具体的には、本発明の効果を得るためには、インク全質量を基準とした、第1の色材の含有量(質量%)は、第2の色材の含有量(質量%)に対して、質量比率で、(第1の色材/第2の色材)=2.5倍以上10.0倍以下であることが必要である。すなわち、{(一般式(I)の化合物及び/又は一般式(II)の化合物の含有量)/(一般式(III)の化合物の含有量)}=2.5倍以上10.0倍以下であることが必要である。第1の色材と第2の色材の含有量の質量比率が上記範囲となるようにして組み合わせてインクとすることで、予想を超えた以下の二つの相乗効果が得られる。先ず、相乗効果の一つ目は、インクにより形成した画像の耐光性の予想を超えた向上である。すなわち、一般式(I)の化合物や一般式(II)の化合物によって得られる画像の耐光性、及び一般式(III)の化合物によって得られる画像の耐光性から予測される、これらを組み合わせた場合の耐光性をはるかに上回るレベルの画像の耐光性が得られる。次に、相乗効果の二つ目は、インクにより形成した画像の色調の改善である。すなわち、第1の色材と第2の色材の含有量の質量比率が上記範囲となるようにして組み合わせて用いることで、マゼンタインクとして好ましい色調の画像を得ることができる。なお、第1の色材と第2の色材の含有量の質量比率が、2.5倍未満、又は10.0倍を超えたインクの場合には、これらの相乗効果は発揮されない。すなわち、第1の色材又は第2の色材をそれぞれ単独で用いた場合に得られる画像の耐光性と比較して耐光性の飛躍的な向上はみられず、また、マゼンタインクとして好ましい色調の画像を得ることもできない。
本発明者ら検討の結果、一般式(I)の化合物と一般式(II)の化合物とを比較すると、一般式(I)の化合物の方がより優れた耐光性を有する画像を与えることがわかった。このため、本発明においては、第1の色材であるアントラピリドン染料として、一般式(I)の化合物を用いることがより好ましい。すなわち、第1の色材が、少なくとも一般式(I)の化合物を含むようにインクを構成することが好ましい。一般式(II)の化合物と比較して、一般式(I)の化合物の方がより優れた耐光性を有する画像を与える理由を本発明者らは以下のように推測している。一般式(II)の化合物は分子中に連結基を有さないため、光により一般式(II)の化合物が劣化する際には、先ずアントラピリドン骨格が劣化する。一方、一般式(I)の化合物は分子中に連結基を有する。このため、光により一般式(I)の化合物が劣化する際には、最初に連結基が劣化し、その後にアントラピリドン骨格が劣化する。このようなメカニズムにより、一般式(I)の化合物が全体として劣化するまでに要する時間は一般式(II)の化合物の場合よりも相対的に長くなり、この結果、一般式(I)の化合物の方がより優れた耐光性を有する画像を与えることが可能となると考えられる。
本発明においては、さらに、特に優れた画像の耐光性及び耐ガス性が得られ、さらにマゼンタインクとして特に好ましい色調の画像が得られるインクとするためには、以下の条件を満たすことが特に好ましい。すなわち、本発明のインクにおいて、第1の色材が前記一般式(I)の化合物であり、第2の色材が前記一般式(III)の化合物であり、かつ、(第1の色材/第2の色材)=3.0倍以上10.0倍以下であることが特に好ましい。さらには、(第1の色材/第2の色材)=9.0倍以上10.0倍以下であることが特に好ましい。
なお、本発明でいうマゼンタインクとして好ましい色調とは、具体的には、以下のことを意味する。マゼンタインクを用いて記録デューティを100%として形成した画像について、CIE(国際照明委員会)により規定されたL***表示系におけるa*及びb*を測定する。そして、得られたa*及びb*の値から、下記式(A)に基づいて算出される色相角(H°)が、0以上5以下、又は350以上360未満であるインクを、本発明においてはマゼンタインクとして好ましい色調を有するインクであるとしている。さらには、下記式(A)に基づいて算出される色相角(H°)が、0以上5以下であることが特に好ましい。なお、前記a*及びb*の値は、例えば、分光光度計(商品名:Spectrolino;Gretag Macbeth製)を用いて測定することができる。勿論、本発明はこれに限られるものではない。
式(A)
*≧0、b*≧0(第一象現)では、H°=tan-1(b*/a*
*≦0、b*≧0(第二象現)では、H°=180+tan-1(b*/a*
*≦0、b*≦0(第三象現)では、H°=180+tan-1(b*/a*
*≧0、b*≦0(第四象現)では、H°=360+tan-1(b*/a*
前記したように、本発明のインクは、一般式(I)及び/又は一般式(II)の化合物(以下、第1の色材と呼ぶ)の含有量(質量%)と、一般式(III)の化合物(以下、第2の色材と呼ぶ)の含有量(質量%)とが、特定の比率となることを要する。すなわち、インク中におけるこれらの色材の含有量が、質量比率で、2.5倍以上10.0倍以下であること、つまり、(第1の色材/第2の色材)=2.5倍以上10.0倍以下、であることが必要である。さらに、本発明のインクは、各色材の含有量が、以下の構成を満たす形態とした場合が特に好ましい。先ず、インク中の第1の色材の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、インク中に2.5質量%以上10.0質量%以下の範囲で含まれることが好ましい。また、インク中の第2の色材の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、インク中に0.5質量%以上2.0質量%以下の範囲で含まれることが好ましい。さらに、インク中の第1の色材と第2の色材との含有量の合計(質量%)が、インク全質量を基準として、インク中に4.0質量%以上10.0質量%以下の範囲で含まれることが好ましい。これに対して、インク中における色材の含有量の合計(質量%)が、4.0質量%未満であると、記録物の画像濃度を十分に得ることができない場合がある。一方、含有量の合計(質量%)が、10.0質量%を超えると、耐固着性などのインクジェット特性が得られない場合がある。
〔色材の検証方法〕
本発明で用いる色材がインク中に含まれているか否かの検証には、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いた下記(1)〜(3)の検証方法が適用できる。
(1)ピークの保持時間
(2)(1)のピークについての最大吸収波長
(3)(1)のピークについてのマススペクトルのM/Z(posi)、M/Z(nega)
高速液体クロマトグラフィーの分析条件は、以下に示す通りである。純水で約1,000倍に希釈した液体(インク)を測定用サンプルとした。そして、下記の条件で高速液体クロマトグラフィーでの分析を行い、ピークの保持時間(retention time)、及び、ピークの極大吸収波長を測定した。
・カラム:SunFire C18(日本ウォーターズ社製)2.1mm×150mm
・カラム温度:40℃
・流速:0.2mL/min
・PDA:200nm〜700nm
・移動相及びグラジエント条件:下記表1
Figure 2008297542
また、マススペクトルの分析条件は以下に示す通りである。得られたピークについて、下記の条件でマススペクトルを測定し、最も強く検出されたM/Zをposi、negaそれぞれに対して測定する。
・イオン化法
・ESI
キャピラリ電圧:3.5kV
脱溶媒ガス:300℃
イオン源温度:120℃
・検出器
posi:40V 200〜1500amu/0.9sec
nega:40V 200〜1500amu/0.9sec
上記した方法及び条件下で、それぞれの色材の代表例として、第1の色材の具体例である例示化合物1及び例示化合物3、第2の色材の具体例である例示化合物6について測定を行った。その結果、得られた保持時間、極大吸収波長、M/Z(posi)、M/Z(nega)の値を表2に示した。未知のインクについて、上記と同様の方法及び条件下で測定を行って、得られた測定値が表2に示す値に該当する場合、本発明において用いる化合物に該当すると判断できる。
Figure 2008297542
〔水性媒体〕
本発明のインクには、水、又は水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒である水性媒体を用いることができる。水は、脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、10.0質量%以上90.0質量%以下であることが好ましい。
水溶性有機溶剤は、水溶性であれば特に制限はなく、アルコール、多価アルコール、ポリグリコール、グリコールエーテル、含窒素極性溶媒、含硫黄極性溶媒などを用いることができる。インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、5.0質量%以上90.0質量%以下、さらには10.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましい。水溶性有機溶剤の含有量が上記した範囲より少ないと、インクをインクジェット記録装置に用いる場合に吐出安定性などの信頼性が得られない場合がある。また、水溶性有機溶剤の含有量が上記した範囲より多いと、インクの粘度が上昇して、インクの供給不良が起きる場合がある。
水溶性有機溶剤は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコールなどの炭素数1乃至4のアルキルアルコール類。ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類。アセトン、ジアセトンアルコールなどのケトン又はケトアルコール類。テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類。ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール類。エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、チオジグリコールなどのグリコール類。1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチルー1,3−プロパンジオール、3−メチルー1,5−ペンタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオ−ルなどのアルキレン基が2乃至6個の炭素原子を持つアルキレングリコール類。ビス(2−ヒドロキシエチル)スルホン。ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどの低級アルキルエーテルアセテート類。エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテルなどの多価アルコールのアルキルエーテル類。N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなど。勿論、本発明はこれらに限られるものではない。これらの水溶性有機溶剤は、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
〔その他の添加剤〕
本発明のインクは、上記した成分以外にも必要に応じて、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタンなどの多価アルコール類や、尿素、エチレン尿素などの尿素誘導体などの、常温で固体の水溶性有機化合物を含有してもよい。さらに、本発明のインクは必要に応じて、界面活性剤、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤、及び水溶性ポリマーなど、種々の添加剤を含有してもよい。
<その他のインク>
また、フルカラーの画像などを形成するために、本発明のインクを、本発明のインクとは別の色調を有するインクと組み合わせて用いることができる。本発明のインクは、例えば、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、レッドインク、グリーンインク及びブルーインクなどから選択される少なくともいずれか1種のインクと共に用いられることが好ましい。また、これらのインクと実質的に同一の色調を有する、所謂淡インクをさらに組み合わせて用いることもできる。これらのインク又は淡インクの色材は、公知の染料であっても、新規に合成された色材であっても用いることができる。
<記録媒体>
本発明のインクを用いて画像を形成する際に用いる記録媒体は、インクを付与して記録を行う記録媒体であればいずれのものでも用いることができる。本発明においては、染料や顔料などの色材をインク受容層の多孔質構造を形成する微粒子に吸着させる、インクジェット用の記録媒体を用いることが好ましい。特には、支持体上のインク受容層に形成された空隙によりインクを吸収する、所謂、隙間吸収タイプのインク受容層を有する記録媒体を用いることが好ましい。隙間吸収タイプのインク受容層は、微粒子を主体として構成されるものであり、さらに必要に応じて、バインダーやその他の添加剤を含有してもよい。
微粒子は、具体的には、以下のものを用いることができる。シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、カオリン、アルミナ又はアルミナ水和物などの酸化アルミニウム、珪藻土、酸化チタン、ハイドロタルサイト、又は酸化亜鉛などの無機顔料。尿素ホルマリン樹脂、エチレン樹脂、スチレン樹脂などの有機顔料。これらの微粒子は、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
バインダーは、水溶性高分子やラテックスなどが挙げられ、具体的には、以下のものを用いることができる。ポリビニルアルコール、澱粉、ゼラチン、又はこれらの変性体。アラビアゴム。カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、又はヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース誘導体。SBRラテックス、NBRラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、官能基変性重合体ラテックス、又はエチレン酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合体ラテックス。ポリビニルピロリドン。無水マレイン酸若しくはその共重合体、又はアクリル酸エステル共重合体など。これらのバインダーは、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
その他に、必要に応じて添加剤を用いることができる。例えば、分散剤、増粘剤、pH調整剤、潤滑剤、流動性変性剤、界面活性剤、消泡剤、離型剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、染料定着剤などを用いることができる。
特に、本発明のインクを用いて画像を形成する際には、平均粒子径が1μm以下である微粒子を主体として、インク受容層を形成した記録媒体を用いることが好ましい。前記微粒子の具体例は、シリカ微粒子や酸化アルミニウム微粒子などが挙げられる。シリカ微粒子として好ましいものは、コロイダルシリカに代表されるシリカ微粒子である。コロイダルシリカは市販品を用いることもできるが、特には、例えば、特許第2803134号公報、同2881847号公報に記載のコロイダルシリカを用いることが好ましい。また、酸化アルミニウム微粒子として好ましいものは、アルミナ水和物微粒子(アルミナ系顔料)を挙げることができる。
前記アルミナ系顔料の中でも、下記式で表される擬ベーマイトなどのアルミナ水和物を特に好適なものとして挙げることができる。
AlO3-n(OH)2n・mH2
(式中、nは1乃至3の整数であり、mは0乃至10、好ましくは0乃至5である。ただし、mとnは同時には0とならない。)
mH2Oは、多くの場合、mH2O結晶格子の形成に関与しない脱離可能な水相をも表すものである。このため、mは整数又は整数でない値を取ることができる。また、この種のアルミナ水和物を加熱すると、mは0に達することがあり得る。
アルミナ水和物は、下記のような公知の方法で製造することができる。例えば、米国特許第4,242,271号明細書、米国特許第4,202,870号明細書に記載のアルミニウムアルコキシドの加水分解やアルミン酸ナトリウムの加水分解で製造することができる。また、特公昭57−44605号公報に記載のアルミン酸ナトリウムなどの水溶液に、硫酸ナトリウムや塩化アルミニウムなどの水溶液を加えて中和を行う方法で製造することができる。
記録媒体は上記したインク受容層を支持するための支持体を有することが好ましい。支持体は、インク受容層が、上記多孔質の微粒子で形成することが可能であって、かつインクジェット記録装置などの搬送機構によって搬送可能な剛度を与えるものであれば、特に制限はなく、いずれのものも用いることができる。例えば、天然セルロース繊維を主体としたパルプ原料で構成される紙支持体を用いることができる。また、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタラート)、セルローストリアセテート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリイミドなどの材料で構成されるプラスチック支持体を用いることができる。さらに、基紙の少なくとも一方の面に白色顔料などを添加したポリオレフィン樹脂被覆層を有する樹脂被覆紙(例:RCペーパー)を用いることができる。
特に、本発明においては、記録媒体の表面のpHが3.0以上8.0以下であることが好ましい。また、本発明の効果を十分に得るためには、記録媒体の表面のpHが4.0以上6.0以下であることが特に好ましい。
<インクジェット記録方法>
本発明のインクは、インクをインクジェット方式で吐出して記録媒体に記録を行う本発明のインクジェット記録方法に用いる。インクジェット記録方法は、インクに力学的エネルギーを作用することによりインクを吐出する記録方法や、インクに熱エネルギーを作用することによりインクを吐出する記録方法などがある。特に、本発明においては、熱エネルギーを利用するインクジェット記録方法を好ましく用いることができる。
<インクカートリッジ>
本発明のインクを用いて記録を行うのに好適なインクカートリッジとしては、かかるインクを収容するインク収容部を備えた本発明のインクカートリッジが挙げられる。
<記録ユニット>
本発明のインクを用いて記録を行うのに好適な記録ユニットとしては、かかるインクを収容するインク収容部と、インクを吐出するための記録ヘッドとを備えた本発明の記録ユニットが挙げられる。特に、前記記録ヘッドが、記録信号に対応した熱エネルギーをインクに作用することによりインクを吐出する記録ユニットを好ましく用いることができる。特に、本発明においては、金属及び/又は金属酸化物を含有する発熱部接液面を有する記録ヘッドを用いることが好ましい。前記発熱部接液面を構成する金属及び/又は金属酸化物は、具体的には、例えば、Ta、Zr、Ti、Ni、若しくはAlなどの金属、又はこれらの金属の酸化物などが挙げられる。
<インクジェット記録装置>
本発明のインクを用いて記録を行うのに好適なインクジェット記録装置としては、かかるインクを収容するインク収容部と、インクを吐出するための記録ヘッドとを備えた本発明のインクジェット記録装置が挙げられる。特に、前記インクを収容するインク収容部を有する記録ヘッドの内部のインクに、記録信号に対応した熱エネルギーを作用することによりインクを吐出するインクジェット記録装置が挙げられる。
以下に、インクジェット記録装置の機構部の概略構成を説明する。インクジェット記録装置は、各機構の役割から、給紙部、搬送部、キャリッジ部、排紙部、クリーニング部、及びこれらを保護し、意匠性を持たせる外装部などで構成される。
図1は、インクジェット記録装置の斜視図である。また、図2及び図3は、インクジェット記録装置の内部機構を説明する図であり、図2は右上部からの斜視図、図3はインクジェット記録装置の側断面図をそれぞれ示す。
給紙を行う際には、給紙トレイM2060を含む給紙部において、記録媒体の所定枚数のみが給紙ローラM2080と分離ローラM2041から構成されるニップ部に送られる。記録媒体はニップ部で分離され、最上位の記録媒体のみが搬送される。搬送部に搬送された記録媒体は、ピンチローラホルダM3000及びペーパーガイドフラッパーM3030に案内されて、搬送ローラM3060とピンチローラM3070とのローラ対に搬送される。搬送ローラM3060とピンチローラM3070とのローラ対は、LFモータE0002の駆動により回転し、この回転により記録媒体がプラテンM3040上を搬送される。
記録媒体に画像を形成する際には、キャリッジ部は、記録ヘッドH1001(図4;詳細な構成は後述する)を目的の画像を形成する位置に配置して、電気基板E0014からの信号にしたがって記録媒体にインクを吐出する。記録ヘッドH1001により記録を行いながらキャリッジM4000が列方向に走査する主走査と、搬送ローラM3060により記録媒体を行方向に搬送する副走査とを交互に繰り返すことにより、記録媒体に画像を形成する。画像が形成された記録媒体は、排紙部において、第1の排紙ローラM3110と拍車M3120とのニップに挟まれた状態で搬送されて、排紙トレイM3160に排出される。
なお、クリーニング部は、画像を形成する前後の記録ヘッドH1001をクリーニングする。キャップM5010で記録ヘッドH1001の吐出口をキャッピングした状態で、ポンプM5000を作動すると、記録ヘッドH1001の吐出口から不要なインクなどが吸引されるようになっている。また、キャップM5010を開いた状態で、キャップM5010の内部に残っているインクなどを吸引することにより、残インクによる固着やその他の弊害が起こらないようになっている。
〔記録ヘッドの構成〕
ヘッドカートリッジH1000の構成について説明する。図4は、ヘッドカートリッジH1000の構成を示した図であり、また、ヘッドカートリッジH1000に、インクカートリッジH1900を装着する様子を示した図である。ヘッドカートリッジH1000は、記録ヘッドH1001と、インクカートリッジH1900を搭載する手段、及びインクカートリッジH1900から記録ヘッドにインクを供給する手段を有しており、キャリッジM4000に対して着脱可能に搭載される。
インクジェット記録装置は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、淡マゼンタ、淡シアン、及びグリーンの各インクで画像を形成する。したがって、インクカートリッジH1900も7色分が独立に用意されている。なお、上記において、少なくともひとつのインクに、本発明のインクを用いる。そして、図4に示すように、それぞれのインクカートリッジH1900が、ヘッドカートリッジH1000に対して着脱可能となっている。なお、インクカートリッジH1900の着脱は、キャリッジM4000にヘッドカートリッジH1000を搭載した状態でも行うことができる。
図5は、ヘッドカートリッジH1000の分解斜視図である。ヘッドカートリッジH1000は、記録素子基板、プレート、電気配線基板H1300、カートリッジホルダーH1500、流路形成部材H1600、フィルターH1700、シールゴムH1800などで構成される。記録素子基板は第1の記録素子基板H1100及び第2の記録素子基板H1101で構成され、プレートは第1のプレートH1200及び第2のプレートH1400で構成される。
第1の記録素子基板H1100及び第2の記録素子基板H1101はSi基板であり、その片面にインクを吐出するための複数の記録素子(ノズル)がフォトリソグラフィ技術により形成されている。各記録素子に電力を供給するAlなどの電気配線は成膜技術により形成されており、個々の記録素子に対応した複数のインク流路はフォトリソグラフィ技術により形成されている。さらに、複数のインク流路にインクを供給するためのインク供給口が裏面に開口するように形成されている。
図6は、第1の記録素子基板H1100及び第2の記録素子基板H1101の構成を説明する正面拡大図である。H2000〜H2600は、それぞれ異なるインク色に対応する記録素子の列(以下、ノズル列ともいう)である。第1の記録素子基板H1100には、イエローインクのノズル列H2000、マゼンタインクのノズル列H2100、及びシアンインクのノズル列H2200の3色分のノズル列が形成されている。第2の記録素子基板H1101には、淡シアンインクのノズル列H2300、ブラックインクのノズル列H2400、グリーンインクのノズル列H2500、及び淡マゼンタインクのノズル列H2600の4色分のノズル列が形成されている。
各ノズル列は、記録媒体の搬送方向(副走査方向)に1200dpi(dot/inch;参考値)の間隔で並ぶ768個のノズルによって構成されている。そして、各ノズルからは、それぞれ約2ピコリットルのインクが吐出される。このため、各吐出口における開口面積は、およそ100μm2に設定されている。
以下、図4及び図5を参照して説明する。第1の記録素子基板H1100及び第2の記録素子基板H1101は第1のプレートH1200に接着固定されている。ここには、第1の記録素子基板H1100及び第2の記録素子基板H1101にインクを供給するためのインク供給口H1201が形成されている。さらに、第1のプレートH1200には、開口部を有する第2のプレートH1400が接着固定されている。この第2のプレートH1400は、電気配線基板H1300と第1の記録素子基板H1100及び第2の記録素子基板H1101とが電気的に接続されるように、電気配線基板H1300を保持する。
電気配線基板H1300は、第1の記録素子基板H1100及び第2の記録素子基板H1101に形成されている各ノズルからインクを吐出するための電気信号を印加する。この電気配線基板H1300は、第1の記録素子基板H1100及び第2の記録素子基板H1101に対応する電気配線と、この電気配線端部に位置し、インクジェット記録装置からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1301とを有する。外部信号入力端子H1301は、カートリッジホルダーH1500の背面側に位置決め固定されている。
インクカートリッジH1900を保持するカートリッジホルダーH1500には、流路形成部材H1600が、例えば、超音波溶着により固定され、インクカートリッジH1900から第1のプレートH1200に通じるインク流路H1501を形成する。インクカートリッジH1900と係合するインク流路H1501のインクカートリッジ側端部には、フィルターH1700が設けられており、外部からの塵埃の侵入を防止し得るようになっている。また、インクカートリッジH1900との係合部にはシールゴムH1800が装着され、係合部からのインクの蒸発を防止し得るようになっている。
さらに、上記したように、カートリッジホルダー部と記録ヘッド部H1001とを接着などで結合することで、ヘッドカートリッジH1000が構成される。なお、カートリッジホルダー部は、カートリッジホルダーH1500、流路形成部材H1600、フィルターH1700、及びシールゴムH1800から構成される。また、記録ヘッド部H1001は、第1の記録素子基板H1100及び第2の記録素子基板H1101、第1のプレートH1200、電気配線基板H1300及び第2のプレートH1400から構成される。
なお、ここでは記録ヘッドの一形態として、電気信号に応じた膜沸騰をインクに生じさせるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体(記録素子)を用いて記録を行うサーマルインクジェット方式の記録ヘッドについて述べた。この代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4,723,129号明細書、同第4,740,796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は、所謂、オンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用することができる。
サーマルインクジェット方式は、オンデマンド型に適用することが特に有効である。オンデマンド型の場合には、インクを保持する液流路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を超える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加する。このことによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、インクに膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応したインク内の気泡を形成できる。この気泡の成長及び収縮により吐出口を介してインクを吐出することで、少なくともひとつの滴を形成する。駆動信号をパルス形状とすると、即時、適切に気泡の成長及び収縮が行われるので、特に応答性に優れたインクの吐出が達成でき、より好ましい。
また、本発明のインクは、前記のサーマルインクジェット方式に限らず、下記に述べるような、力学的エネルギーを利用したインクジェット記録装置においても好ましく用いることができる。かかる形態のインクジェット記録装置は、複数のノズルを有するノズル形成基板と、ノズルに対向して配置される圧電材料と導電材料からなる圧力発生素子と、この圧力発生素子の周囲を満たすインクを備えてなる。そして、印加電圧により圧力発生素子を変位させ、インクをノズルから吐出する。
インクジェット記録装置は、上記したように、記録ヘッドとインクカートリッジとが別体となったものに限らず、それらが分離不能に一体になったものを用いてもよい。さらに、インクカートリッジは、記録ヘッドに対して分離可能又は分離不能に一体化されてキャリッジに搭載されるもの、また、インクジェット記録装置の固定部位に設けられて、チューブなどのインク供給部材を介して記録ヘッドにインクを供給するものでもよい。また、記録ヘッドに対して、好ましい負圧を作用させるための構成をインクカートリッジに設ける場合には、以下の構成とすることができる。すなわち、インクカートリッジのインク収容部に吸収体を配置した形態、又は可撓性のインク収容袋とこれに対してその内容積を拡張する方向の付勢力を作用するばね部とを有した形態などとすることができる。また、インクジェット記録装置は、上記したようなシリアル型の記録方式を採るもののほか、記録媒体の全幅に対応した範囲にわたって記録素子を整列させてなるラインプリンタの形態を採るものであってもよい。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。なお、下記の、「色材の調製」、「インクの調製」、「記録媒体の調製」の各項目において、「部」又は「%」とあるのは、特に指定のない限り、質量基準である。
<色材の調製>
(例示化合物1の合成)
(A)キシレン360部中に、下記式(1)の化合物94.8部、炭酸ナトリウム3.0部、ベンゾイル酢酸エチルエステル144.0部を撹拌下で順次添加し、液体の温度を140〜150℃に昇温して8時間反応を行った。その間、反応で生成したエタノール及び水をキシレンと共沸させながら系外へ留出して、反応を完結した。反応液を温度30℃に冷却し、メタノール240部を添加して30分撹拌した。その後、析出した固体を濾取した。得られた固体をメタノール360部で洗浄した後、乾燥して、下記式(2)の化合物124.8部を淡黄色針状結晶として得た。
Figure 2008297542
Figure 2008297542
(B)N,N−ジメチルホルムアミド300.0部中に、上記で得られた式(2)の化合物88.8部、メタアミノアセトアニリド75.0部、酢酸銅1水和物24.0部、及び炭酸ナトリウム12.8部を撹拌下で順次添加した。そして、液体の温度を120〜130℃に昇温して3時間反応を行った。反応液を約50℃に冷却し、メタノール120部を添加して30分撹拌した。その後、析出した固体を濾取した。得られた固体をメタノール500部、次いで80℃の温水で洗浄した後、乾燥して、下記式(3)の化合物79.2部を青味の赤色結晶として得た。
Figure 2008297542
(C)98%の硫酸130部に、水冷しながら、28%の発煙硫酸170部を撹拌下で添加して、12%の発煙硫酸300部を調製した。水冷しながら、上記で得られた式(3)の化合物51.3部を温度50℃以下で添加した後、液体の温度を85〜90℃に昇温して4時間反応を行った。600部の氷水中に反応液を添加し、その間氷を加えながら発熱による液温の上昇を抑え、液温を40℃以下に保った。さらに、水を加えて反応液の液量を1,000部とした後、濾過を行い、非溶解物を除去した。得られた母液に温水を加えて1,500部とし、液温を60〜65℃に保ちながら、塩化ナトリウム300部を添加して2時間撹拌し、析出した結晶を濾取した。得られた結晶を20%塩化ナトリウム水溶液300部で洗浄し、よく水分を絞って、下記式(4)の化合物59.2部を含むウェットケーキ100.3部を赤色結晶として得た。
Figure 2008297542
(D)水60部中に、上記で得られた式(4)の化合物のウェットケーキ67.7部を添加した。次いで、これに25%の水酸化ナトリウム水溶液24部を添加して撹拌し、さらに、25%の水酸化ナトリウム水溶液を加えて液体のpHを3〜4に調整しながら溶解した。一方、60部の氷水に、リパールOH(商品名、アニオン界面活性剤;ライオン製)0.4部を添加し、これにシアヌルクロライド8.9部を添加して30分撹拌して懸濁液を得た。得られた懸濁液を、上記で得られた式(4)を含む溶液中に添加した。そして、10%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて、液体のpHを2.7〜3.0に保ちながら、温度25〜30℃で4時間反応を行うことにより、下記式(5)の化合物を含有する反応液を得た。
Figure 2008297542
(E)上記で得られた式(5)の化合物を含有する反応液中に、p−フェノールスルホン酸ナトリウム2水和物9.5部を添加した。次いで、これに25%の水酸化ナトリウム水溶液を加えて、液体のpHを6.5±0.3に保ちながら、液体の温度を50〜55℃に昇温して、その温度で1時間反応を行うことにより、下記式(6)の化合物を含有する反応液を得た。
Figure 2008297542
(F)上記で得られた式(6)の化合物を含有する反応液中に、エチレンジアミン1.2部を添加した。次いで、これに25%の水酸化ナトリウム水溶液を添加して、液体のpHを7.8〜8.2に保ちながら、液体の温度を78〜82℃に昇温して、その温度で1時間反応を行った。その後、水を加えて液量を約350部にした後、濾過を行い、非溶解物を除去した。得られた母液に水を加えて液量を400部とした後、液体の温度を55±2℃に保ちながら、濃塩酸を添加して、液体のpHを3に調整した。次いで、この液体に、塩化ナトリウム40部を15分かけて添加し、30分間撹拌して、さらに濃塩酸を添加して、液体のpHを2に調整した。得られた酸性の水溶液を1時間撹拌して、析出した結晶を濾取し、得られた結晶を20%の塩化ナトリウム水溶液100部で洗浄することにより、前記した例示化合物1を含む赤色のウェットケーキを得た。
(G)上記で得られたウェットケーキをメタノール500部中に添加して、温度を60〜65℃に昇温して、1時間撹拌した。析出した結晶を濾取してメタノールで洗浄した後、乾燥することにより遊離酸の形の前記した例示化合物1を得た。
(例示化合物3の合成)
例示化合物3は、国際公開第2004/104108号パンフレットの実施例4に記載の方法で合成した。
(例示化合物5及び例示化合物6)
例示化合物5は、特開2002−371214号公報に記載の染料f−1を用いた。また、例示化合物6は、特開2006−143989号公報に記載の化合物d−5を用いた。
(その他の色材の合成)
下記の比較化合物1はアントラピリドン系染料であり、特開2003−192930号公報に記載の方法で合成した。また、下記の比較化合物2及び比較化合物3はアゾ系染料であり、特開平8−73791号公報に記載の方法でそれぞれ合成した。また、下記の比較化合物4は、アゾ系染料であるC.I.ダイレクトイエロー132である。
Figure 2008297542
Figure 2008297542
Figure 2008297542
Figure 2008297542
<インクの調製>
下記表3〜表4に示した各成分を混合して、十分撹拌した。その後、ポアサイズ0.2μmのフィルターにて加圧濾過を行い、実施例1〜11及び比較例1〜21のインクを調製した。
Figure 2008297542
Figure 2008297542
Figure 2008297542
Figure 2008297542
Figure 2008297542
<記録媒体の調製>
低密度ポリエチレン70部、高密度ポリエチレン20部、及び酸化チタン10部を含む樹脂組成物を、坪量155g/m2の基紙の両面に25g/m2となるように塗布することで、樹脂で被覆した支持体を作製した。そして、得られた支持体上に、アルミナ水和物及びポリビニルアルコールを主成分としたインク受容層を形成した。このようにして、隙間タイプのインク受容層を備えてなり、JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法No.49−1にしたがって測定した3分後の表面pHが5.0である記録媒体を作製した。
<評価>
上記で得られた実施例及び比較例の各インクをそれぞれ、熱エネルギーを利用したインクジェット記録装置(商品名:PIXUS iP8600)に搭載した。記録条件を、温度23℃、相対湿度55%、記録密度2400dpi×1200dpi、吐出量2.5pLとした。そして、上記で得られた記録媒体に記録デューティを0%から100%まで10%刻みで変化させた画像を形成して、画像を温度23℃、相対湿度55%で24時間自然乾燥した。そして、下記に示す方法で、色調(色相角、光学濃度)及び画像の堅牢性(耐光性、耐オゾン性)の評価を行った。
(色調:色相角)
上記で得られた記録物における記録デューティが100%の画像の部分について、CIE(国際照明委員会)により規定されたL***表示系におけるa*及びb*を測定した。なお、a*及びb*の値は、分光光度計(商品名:Spectrolino;Gretag Macbeth製)を用いて、光源:D50、視野:2°の条件で測定した。得られたa*及びb*の値から、下記式(A)に基づいて色相角(H°)をそれぞれ算出して、色調(色相角)の評価を行った。色調(色相角)の基準は以下の通りであり、これによって得られた評価結果を表5に示した。なお、下記の評価基準において、A及びBが好ましいマゼンタの色調を有するインクであり、Cがマゼンタの色調として許容できないインクである。
式(A)
*≧0、b*≧0(第一象現)では、H°=tan-1(b*/a*
*≦0、b*≧0(第二象現)では、H°=180+tan-1(b*/a*
*≦0、b*≦0(第三象現)では、H°=180+tan-1(b*/a*
*≧0、b*≦0(第四象現)では、H°=360+tan-1(b*/a*
A:H°が0以上5以下
B:H°が5を超えて10以下、又は、350以上360未満
C:H°が10を超えて350未満
(色調:光学濃度)
上記で得られた記録物における記録デューティが100%の画像の部分について、分光光度計(商品名:Spectrolino;Gretag Macbeth製)を用いて光学濃度を測定し、色調(光学濃度)の評価を行った。色調(光学濃度)の評価基準は以下の通りであり、得られた評価結果は表5に示した。下記の評価基準において、A及びBがマゼンタの光学濃度として許容できるレベルであり、Cがマゼンタの光学濃度として小さいため、画像が薄く見え、許容できないレベルである。
A:光学濃度が2.0以上
B:光学濃度が1.5以上2.0未満
C:光学濃度が1.5未満
(画像の堅牢性:耐光性)
上記で得られた記録物における記録デューティが50%の画像の部分について、CIE(国際照明委員会)により規定されたL***表示系におけるL*、a*、及びb*を測定した(「耐光性試験前のLab値」とする)。さらに、この記録物を、スーパーキセノン試験機(商品名:SX−75;スガ試験機製)を用いて、照射強度100キロルクス、相対湿度60%、槽内温度24℃、相対湿度60%で168時間曝露した。その後、記録物における記録デューティが50%の画像の部分について、L*、a*、及びb*を測定した(「耐光性試験後のLab値」とする)。なお、L*、a*、及びb*は、分光光度計(Spectorolino;Gretag Macbeth製)を用いて、光源:D50、視野:2°の条件で測定した。得られた耐光性試験前のLab値及び耐光性試験後のLab値から、下記式(B)に基づいて色差(ΔE)を算出して、耐光性の評価を行った。耐光性の基準は以下の通りであり、これによって得られた評価結果を表5に示した。下記の評価基準において、A及びBが許容できるレベルであり、Cが耐光性試験後における画像の褪色の度合いが大きく、許容できないレベルである。
Figure 2008297542
A:ΔEが17未満
B:ΔEが17以上20未満
C:ΔEが20以上
(画像の堅牢性:耐オゾン性)
上記で得られた記録物における記録デューティが50%の画像の部分について、CIE(国際照明委員会)により規定されたL***表示系におけるL*、a*、及びb*を測定した(「耐オゾン性試験前のLab値」とする)。さらに、この記録物を、オゾン試験装置(商品名:OMS−H;スガ試験機製)を用いて、オゾンガス濃度10ppm、相対湿度60%、槽内温度24℃で4時間曝露した。その後、記録物における記録デューティが50%の画像の部分について、L*、a*、及びb*を測定した(「耐オゾン性試験後のLab値」とする)。なお、L*、a*、及びb*は、分光光度計(Spectorolino;Gretag Macbeth製)を用いて、光源:D50、視野:2°の条件で測定した。得られた耐オゾン性試験前のLab値及び耐オゾン性試験後のLab値から、下記式(C)に基づいて色差(ΔE)を算出して、耐オゾン性の評価を行った。耐オゾン性の基準は以下の通りである。評価結果を表5に示す。下記の評価基準において、A及びBが許容できるレベルであり、Cが耐オゾン性試験後における画像の褪色の度合いが大きく、許容できないレベルである。
Figure 2008297542
A:ΔEが2未満
B:ΔEが2以上4未満
C:ΔEが4以上
Figure 2008297542
Figure 2008297542
インクジェット記録装置の斜視図である。 インクジェット記録装置の機構部の斜視図である。 インクジェット記録装置の断面図である。 ヘッドカートリッジにインクカートリッジを装着する状態を示す斜視図である。 ヘッドカートリッジの分解斜視図である。 ヘッドカートリッジにおける記録素子基板を示す正面図である。
符号の説明
M2041:分離ローラ
M2060:給紙トレイ
M2080:給紙ローラ
M3000:ピンチローラホルダ
M3030:ペーパーガイドフラッパー
M3040:プラテン
M3060:搬送ローラ
M3070:ピンチローラ
M3110:排紙ローラ
M3120:拍車
M3160:排紙トレイ
M4000:キャリッジ
M5000:ポンプ
M5010:キャップ
E0002:LFモータ
E0014:電気基板
H1000:ヘッドカートリッジ
H1001:記録ヘッド
H1100:第1の記録素子基板
H1101:第2の記録素子基板
H1200:第1のプレート
H1201:インク供給口
H1300:電気配線基板
H1301:外部信号入力端子
H1400:第2のプレート
H1500:タンクホルダー(カートリッジホルダー)
H1501:インク流路
H1600:流路形成部材
H1700:フィルター
H1800:シールゴム
H1900:インクカートリッジ
H2000:イエローノズル列
H2100:マゼンタノズル列
H2200:シアンノズル列
H2300:淡シアンノズル列
H2400:ブラックノズル列
H2500:グリーンノズル列
H2600:淡マゼンタノズル列

Claims (6)

  1. 少なくとも、第1の色材及び第2の色材、の2つの色材を含有するインクジェット用インクであって、
    前記第1の色材が、下記一般式(I)で表される化合物及び/又は下記一般式(II)で表される化合物であり、
    前記第2の色材が、下記一般式(III)で表される化合物であり、
    前記インク中における、前記第1の色材の含有量(質量%)が、前記第2の色材の含有量(質量%)に対して、質量比率で、2.5倍以上10.0倍以下であることを特徴とするインクジェット用インク。
    Figure 2008297542
    (一般式(I)中、Rはそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロヘキシル基、又はモノ若しくはジアルキルアミノアルキル基であり、Mはそれぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムであり、Xは連結基である。)
    Figure 2008297542
    (一般式(II)中、R1は、水素原子又はアルキル基であり、mは1乃至3の整数であり、Mはそれぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムである。)
    Figure 2008297542
    (一般式(III)中、R2、R3、R4、及びR5はそれぞれ独立に、アルキル基であり、Mはそれぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムである。)
  2. 前記第1の色材が、少なくとも一般式(I)で表される化合物を含む請求項1に記載のインクジェット用インク。
  3. インクをインクジェット方式で吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法において、前記インクが、請求項1又は2に記載のインクジェット用インクであることを特徴とするインクジェット記録方法。
  4. インクを収容するインク収容部を備えたインクカートリッジにおいて、前記インクが、請求項1又は2に記載のインクジェット用インクであることを特徴とするインクカートリッジ。
  5. インクを収容するインク収容部と、インクを吐出するための記録ヘッドとを備えた記録ユニットにおいて、前記インクが、請求項1又は2に記載のインクジェット用インクであることを特徴とする記録ユニット。
  6. インクを収容するインク収容部と、インクを吐出するための記録ヘッドとを備えたインクジェット記録装置において、前記インクが、請求項1又は2に記載のインクジェット用インクであることを特徴とするインクジェット記録装置。
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