JP2008294826A - 高周波信号検波回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイオード検波信号の差動増幅において、同相信号除去比、電源電圧変動除去比の低下を回避し、高利得設定時に安定動作を実現する。
【解決手段】入力信号を検波するダイオード検波回路1と、ダイオード検波回路1の出力を差動で受け差動出力する差動増幅回路(QP1、2、3、Q7、8、R2)と、前記差動増幅回路の差動出力信号の中点に対応する電圧が所定の電圧と同電圧となるように前記差動増幅回路を帰還制御するコモンモードフィードバック回路(QP4、5、6、7、8、9、Q10、11、R3、4)と、を備えたコモンモードフィードバック回路付入出力差動型増幅器2と、増幅器2の差動出力信号を受け、単相の出力信号を出力する入力差動−出力単相型増幅器3と、を備えている。さらに、入力差動−出力単相型増幅器3の出力を受け、閾値電圧VREFと比較することで2値化する2値化回路4を備え、閾値電圧が調整自在とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は高周波信号検波回路に関する。
近年、RFID(Radio Frequency Identification)システム、DSRC(Dedicated Short Range Communication)システム等の無線通信機器において、高周波信号検出(検波)回路を起動信号出力回路として使用する要求が高まっている。
高周波信号検出回路を起動信号出力回路として用いる場合、
低消費電力、
低電圧動作、
高信号検出感度化
等が求められる。
これらの要求を達成するために、例えば特許文献1(特開2006―174101号公報)には、図7に示すような構成が開示されている。なお、図7は、特許文献1の図1と図3の内容に基づき作成したものである。以下、図7の構成、動作を、特許文献1の記載内容に基づき、概説しておく。
図7を参照すると、ソースが共通接続されたPchトランジスタTr13、Tr23、電流源をなすPchトランジスタTr31と、能動負荷(カレントミラー回路)をなすNchトランジスタTr15、Tr25は、差動増幅回路を構成している。そして、電源VccとグランドGND間には、ダイオード接続されたNPNバイポーラトランジスタTr11、Tr12(検波ダイオード)と、容量C11との第1直列回路が配設され、検波ダイオードTr12のカソードとグランド間にはNPNバイポーラトランジスタ(電流源)Tr14が接続されている。また、電源VccとグランドGND間には、ダイオード接続されたNPNバイポーラトランジスタTr21、Tr22(検波ダイオード)と、容量C21との第2直列接続回路が配設され、検波ダイオードTr22のカソードとグランドGND間にはNPNバイポーラトランジスタ(電流源)Tr24が接続されている。検波ダイオードTr12のアノードには、直列容量C10を含む整合回路10が接続されており、整合回路10は、アンテナ11に接続されている。
さらに、エミッタが接地され電流源にコレクタとベースが接続されたバイポーラトランジスタTr34と、エミッタが接地されベースがトランジスタTr34のベースに共通接続されたバイポーラトランジスタTr33、Tr14、Tr24は、カレントミラーを構成し、ソースが電源に接続され、ドレインとゲートがTr33のコレクタに接続されたトランジスタTr32と、電流源トランジスタTr31はカレントミラーを構成している。
アンテナ11により受信された高周波信号は、整合回路10を介して、検波ダイオードTr12のアノードに入力され、高周波信号は検波ダイオードTr12により整流されて容量C11を充電する。容量C11の端子間電圧は、高周波信号の振幅(包絡線)に応じた値となる。第2直列回路(Tr21、Tr22、C21)には高周波信号は流れないので容量C21の端子間電圧は上昇しない。容量C11、C21の端子間電圧の差電圧を、差動増幅回路により増幅し、差動出力信号Vout1を、次段の増幅部200に出力している。整合回路10に含まれる直列容量C10とダイオードTr11と検波ダイオードTr12と容量C11とは、倍電圧整流回路を構成しており、容量C11の端子電圧は、高周波信号の振幅の2倍の電圧となる。この結果、差動増幅回路に入力する2入力の差が2倍となり、感度が向上することになる。
なお、特許文献2には、高速動作が可能で、ノイズ特性を改善するオペレーショナルトランスコンダクタンスアンプ(OTA)として、入力差動対と、定電流源(カスコード接続されたトランジスタ)、バイアス回路と、コモンモードフィードバック(CMFB)回路と、コンダクタンス制御回路を備えたOTAが開示されている。特許文献2において、CMFB回路は、入力差動対の差動出力電流に対応する差動電圧の中点電圧を基準電圧と同電圧とするため、基準電流を発生し、差動対の出力対に接続されカスコード接続されたトランジスタによって構成される定電流回路が、CMFB回路で発生した基準電流に従った差動のカレントミラー電流を差動対に供給する。
特開2006―174101号公報 特開2003―243947号公報
以下、図7に示した回路構成に関して本発明者が行った検討結果を以下に説明する。
上記したように、検波回路100において、アンテナ11から入力された信号をダイオード検波回路(Tr11、Tr12、C11、Tr21、Tr22、C21)にて振幅情報を検出し、差動増幅回路(入力差動−出力単相増幅回路)にて信号を増幅させ、後段の増幅部200に信号を入力させている。
この時、検波回路100の出力部は、入力差動−出力単相増幅回路にもかかわらず、差動信号Vout1を出力させている。すなわち、半波2倍圧形式(NPNダイオード2段)のダイオード検波回路及び定電流源(Tr14、Tr24)を備え、検波出力部には、電圧平滑用の容量(C11、C21)を備えている。ダイオード検波回路は、包絡線検波であり、振幅変調を復調し、ある周波数キャリアに対し、AM的なバースト(間欠)信号成分を検波し、その後段に、低電圧駆動が可能なように、PNP入力の差動入力−単相出力増幅器を備え、検波信号を増幅させている。
検波回路100の出力部の増幅器は、単相出力の増幅器ではあるが、擬似的に、差動信号Vout1を出力させている。この差動出力Vout1を増幅部200に入力し、さらに検波信号を増幅させ、最終的にVout2の検波信号出力を得ている。
しかしながら、このVout1出力信号は、純粋な差動信号ではなく、回路構成、動作原理から鑑みると、ほぼ単相信号である。一見、差動信号を出力する回路に見えるがそうではない。
このような回路構成、動作原理では、初段の増幅器の能力で、同相信号除去比(CMRR)、電源電圧変動除去比(PSRR)が決まることになり、このため、検波回路100全体としての同相信号除去比(CMRR)、電源電圧変動除去比(PSRR)が悪くなる。信号検出感度を上げるために、検波回路100全体の利得を上げようとすると、同相電圧除去比、電源電圧除去比が悪いため、検波回路として、異常発振や出力信号のSNR(信号対雑音比)の低下等、回路動作が不安定になったり、高検出感度が達成できなくなったりする。
一方、増幅器から出力された検波信号を2値化する場合、増幅器出力のSNR(信号対雑音比)の状況によって、2値化回路の閾値を上手く調整しないと、誤動作を招く原因となり問題になる。
このように、検波回路100の出力部Vout1は、一見差動信号を出力させているように見えるが、検波回路100の増幅器部は、単相信号出力回路であり、差動信号出力としては動作していない。
検波回路100の増幅器部は、完全な差動出力信号ではないため、同相信号除去比(CMRR)、電源電圧変動除去比(PSRR)が悪く、高利得設定時に安定動作が難しい。なお、この点については、本発明と比較して後述される。
本願で開示される発明は、上記課題を解決するため概略以下の構成とされる。
本発明に係る検波回路は、1つのアスペクト(側面)において、入力信号をダイオード検波するダイオード検波回路と、
前記ダイオード検波回路の出力を差動で受け差動出力信号を出力する差動増幅回路と、前記差動増幅回路の差動出力信号の中点に対応する電圧が所定の電圧と同電圧となるように前記差動増幅回路を制御するコモンモードフィードバック回路と、を有するコモンモードフィードバック回路付入力差動−出力差動型増幅器と、
前記差動増幅回路の差動出力信号を受け単相の出力信号を出力する入力差動−出力単相型増幅器と、を備えている。
本発明において、前記入力差動−出力単相型増幅器の出力信号を受け閾値電圧と比較することで2値化して出力する2値化回路を備え、前記閾値電圧は調整自在とされている。
本発明において、前記差動増幅回路は、第1の電流源で駆動され、前記ダイオード検波回路からの出力を差動入力する第1の差動対と、前記第1の差動対の負荷回路と、を備え、前記負荷回路は、制御端子が共通接続された第1のトランジスタ対を備えている。前記コモンモードフィードバック回路は、第2、第3の電流源でそれぞれ駆動され、負荷回路を共通とする、前記第2、第3の差動対を備えている。前記第2の差動対の入力対の一方と前記第3の差動対の入力対の一方には、前記所定の電圧が共通に供給され、前記第2の差動対の入力対の他方と前記第3の差動対の入力対の他方が、前記第1の差動対の出力対にそれぞれ接続され、前記第2の差動対の出力対のうち前記第2の差動対の前記入力対の一方に対応する一方の出力と、前記第3の差動対の出力対のうち前記第3の差動対の前記入力対の一方に対応する一方の出力同士は共通に接続されている。前記第2の差動対の出力対のうち前記第2の差動対の前記入力対の他方に対応する他方の出力と、前記第3の差動対の出力対のうち前記第3の差動対の前記入力対の他方に対応する他方の出力同士は共通に接続されている。前記第2、第3の差動対の出力対の共通接続された一方の出力が、前記第1の差動対の負荷回路を構成する第1のトランジスタ対の共通接続された制御端子に接続されている。
本発明において、前記入力差動−出力単相型増幅器は、前記コモンモードフィードバック回路付入力差動−出力差動型増幅器の差動出力信号を差動で受ける第4の差動対と、
前記第4の差動対の負荷回路と、を備え、前記第4の差動対の負荷回路は、前記第4の差動対の出力対と第1の電源間に接続され、制御端子が共通に接続された第2のトランジスタ対を備え、前記第2のトランジスタ対の共通接続された制御端子と第2の電源間に接続された第1のトランジスタと、前記第1、第2の電源間に直列に接続された第2のトランジスタ及び第4の電流源と、前記第1、第2の電源間に直列に接続された第3のトランジスタと第5の電流源と、をさらに備えている。前記第2、第3のトランジスタの制御端子は、前記第4の差動対の出力対にそれぞれ接続され、前記第1のトランジスタの制御端子は、前記第2のトランジスタと前記第4の電流源の接続点に接続され、前記第4の差動対の出力対の1つの出力から単相の出力信号が出力される。
本発明において、前記2値化回路は、第6の電流源で駆動され、入力差動−出力単相型増幅器の出力信号と前記閾値電圧とを差動で受ける第5の差動対を備え、前記第5の差動対の出力対の一方の出力に入力側が接続された第1のカレントミラー回路と、前記第5の差動対の出力対の他方の出力に入力側が接続され、出力側が出力端子に接続された第2のカレントミラー回路と、前記第1のカレントミラーの出力側に入力側が接続され、出力側が前記出力端子に接続された第3のカレントミラー回路を備え、前記第2、第3のカレントミラー回路の出力側のトランジスタが、前記出力端子を2値に駆動する。
本発明によれば、ダイオード検波信号の差動増幅において、同相信号除去比(CMRR)、電源電圧変動除去比(PSRR)の悪化を回避し、高利得設定時に安定動作を可能としている。
上記した本発明についてさらに詳細に説明すべく添付図面を参照して以下に説明する。本発明においては、ダイオード検波回路の後段、増幅器回路の初段に、コモンモードフィードバック(CMFB)回路を備えた入力出力差動型増幅器を備え、完全に差動信号に変換処理を行い、同相信号除去比、電源電圧変動除去比を大きく向上させている。
本発明にしたがって特性(CMRR、PSRR特性)を向上させた結果の一例を、図6に示す。なお、図6には、比較例として、図7に示した回路(特許文献1)の特性(CMRR、PSRR特性)も示してある。なお、TOTAL電圧利得は、90〜100dB程度と見込まれる。
図7に示した特許文献1の回路構成では、CMRRが35dB、PSRR75dBとなっている。これは、多段の差動増幅器の性能を現す指標の1つあり、安定動作を供給するには、
増幅器の
TotalGain(差動信号利得)<CMRR、
TotalGain(差動信号利得)<PSRR
とならなければならない。
なんとなれば、増幅器のTotalGainが高くても、外乱、ノイズ等の同相入力信号除去比が高くないと、本来増幅したい信号が増幅できない。
このため、増幅したくない成分の信号が増幅される結果となる。電源電圧変動除去比も同じことがいえ、電源電圧に外乱、ノイズ等の成分が加わった場合、電源電圧変動除去比が悪いと、本来増幅したい信号よりも、電源電圧に加わった信号成分の方が増幅される結果となる。
上記した特許文献1では、差動入力−単相出力増幅器を、2段、並列接続で構成しているため、同相信号除去比、電源電圧変動除去比は、初段の増幅器の特性で決まってしまい、2段目の差動増幅器の同相信号除去比、電源電圧変動除去比の特性が加算されないため、高信号検出感度を得ようと、増幅器回路全体の利得( TotalGain)を上げようとすればするほど、PSRR、CMRRが悪いため回路動作不安定になる。
これに対して、図6からも明らかなように、本発明によれば、CMRR、PSRRともに、上記特許文献1による特性に対して、90dB以上の改善となる。
本発明にしたがった検波回路によれば、増幅器のTOTAL電圧利得を、図7の回路と同等の90〜100dB程度とした場合でも、
TotalGain(差動信号利得)<CMRR、
TotalGain(差動信号利得)<PSRR
となり、十分に安定動作可能な特性が得られる。
次に、本発明における、2値化回路(コンパレータ回路)入力部の閾値電圧の設定について説明する。
本発明においては、例えば図1に示すように、ダイオード検波回路1にて検出された変調振幅信号を、CMFB回路付き入出力差動型増幅器(入力差動−出力差動型増幅器)2と、入力差動−出力単相型増幅器3の2段増幅器にて信号増幅させ、信号Vout3+にて出力される。信号Vout3+を2値化回路(コンパレータ回路)4へ入力し、デジタル出力させる。入力差動−出力単相型増幅器3の出力信号Vout3+について、ダイオード検波回路1、CMFB回路付き入出力差動型増幅器2、入力差動−出力単相型増幅器3の全体での電圧利得Gと、雑音指数NFにより、出力信号Vout3のノイズ電力をP(Nout3)とすると、P(Nout3)は次式(1)で与えられる。
P(Nout3)(dBm/Hz)=kTB+G+NF ・・・(1)
ただし、
k=ボルツマン定数
T 温度(K)
B 増幅器の利得帯域幅(−3dB帯域)
出力信号Vout3+のノイズ電圧を考慮し2値化回路4の入力部の閾値電圧の設定を行なわないと、2値化回路4の出力信号がノイズによって誤動作を起こしてしまう。なお、Vout3+のノイズ電力P(Nout3)から、出力ノイズ電圧V(Nout3)として求められる。
図2(A)に、図1のVout3+の出力信号波形(増幅された検波信号)を示す。Vout3+には、ノイズ電圧が常に出力されており、誤動作を回避するため、2値化回路4の閾値は、この値を考慮して設定される。
ノイズ電圧はガウシアン分布として考慮すると(図2(B)参照)、上記出力ノイズ電圧V(Nout3)を求めた場合、σ相当の電圧値になる。
ノイズ電圧分布を考えた場合、4倍程度以上のσを、2値化回路4の入力差電圧の閾値とすれば、2値化回路4の誤動作を防ぐ。
本発明は、振幅変調された信号や間欠的(断続的)な信号を入力、それら入力された信号振幅に応じた値をダイオード検波回路にて検出し、検出された信号振幅情報を、検波回路の出力信号として、デジタル信号を出力するような高周波検波回路である。RFIDシステム、ZigBee、DSRCシステム等の無線通信機器において、高周波信号を受信した際に送受信回路を動作させるための起動信号を出力する回路に用いるのに有効である。
このように、本発明において、同相信号除去比、電源電圧変動除去比の問題に関しては、増幅回路部の初段に、コモンモードフィードバック(CMFB)回路付き入出力差動型増幅器2を用い、完全に差動信号に変換処理を行い、同相信号除去比、電源電圧変動除去比を大きく向上させ、回路動作安定化を実現する。
2値化回路(コンパレータ回路)4の入力部の閾値電圧の設定について、検波回路全体での電圧利得Gと雑音指数NFにより算出されたノイズ電圧に対し、4倍程度の差電圧を2値化回路(コンパレータ)4の閾値とすることで、2値化回路(コンパレータ)4の誤動作を防ぐ。
図1を参照して、本発明の一実施例を説明する。アンテナ5から入力された高周波信号がインピーダンス整合回路(マッチング回路)6を介してダイオード検波回路に入力する。
入力部のダイオード検波回路1において、電源VccとグランドGND間には、ダイオード接続されたNPNバイポーラトランジスタQ0、Q3と、容量C0との第1直列回路が配設され、トランジスタQ3のエミッタとグランドGND間にはNPNバイポーラトランジスタ(電流源)Q4と抵抗R0の直列回路が接続されている。また、電源VccとグランドGND間には、ダイオード接続されたNPNバイポーラトランジスタQ1、Q2と容量C1との第2直列回路が配設され、トランジスタQ2のエミッタとグランドGND間にはNPNバイポーラトランジスタ(電流源)Q5と抵抗R1の直列回路が接続され、トランジスタQ4、Q5は共通のバイアス電圧V1が印加される。この検波回路は、図7に示した回路と同様、半波2倍圧形式のダイオード検波回路である。
ダイオード検波回路は、包絡線検波であり、振幅変調を復調し、ある周波数キャリアに対し、AM的なバースト(間欠)信号成分を検出し、この定電流源は、半波2倍圧のダイオード検波効率が最も高くなるように最適なバイアスポイントに設定することが可能である。
また、トランジスタQ0、Q1は、高周波信号が入力されないダイオード検波回路であり、CMFB回路付き入出力差動型増幅器2の入力部負荷を対称にし、CMRR、PSRRを向上させるために設置している。
ダイオード検波回路1の次段の増幅部は、コモンモードフィードバック回路を備えた入力差動−出力差動型増幅器(CMFB回路付き入出力差動型増幅器)2である。
本実施例においては、CMFB回路付き入出力差動型増幅器2は、低電圧動作実現するため、PNPトランジスタQP2、QP3を備え、その負荷には、NPNトランジスタQ7、Q8を備えている。すなわち、エミッタが共通接続された差動対トランジスタQP2、QP3と、差動対トランジスタQP2、QP3の共通エミッタと電源Vcc間に接続された電流源トランジスタQP1と、抵抗R2と、差動対トランジスタQP2、QP3の出力(コレクタ)とグランド間にそれぞれ接続されベース同士が接続されトランジスタQ7、Q8を備え、差動対トランジスタQP2、QP3のベースには、容量C0、C1の端子電圧が供給される。なお、トランジスタの参照符号において、「QP番号」の「P」はPNP型を表し、「Q番号」はNPN型を表している。
さらに、エミッタが共通接続された差動対トランジスタQP6、QP7と、差動対トランジスタQP6、QP7の共通エミッタと電源Vcc間に接続された電流源トランジスタQP4と、抵抗R3と、エミッタが共通接続された差動対トランジスタQP8、QP9と、差動対トランジスタQP8、QP9の共通エミッタと電源Vcc間に接続された電流源トランジスタQP5と、抵抗R4と、を備え、差動対トランジスタQP6、QP7の出力対(コレクタ対)と、差動対トランジスタQP8、QP9の出力対(コレクタ対)は、共通負荷回路であるカレントミラー回路(Q10、Q11)に接続されている。すなわち、トランジスタQP6、QP9のコレクタ同士が接続され、トランジスタQP7、QP8のコレクタ同士が接続され、トランジスタQP6、QP9のコレクタの共通接続点、トランジスタQP7、QP8のコレクタの共通接続点とグランド間にトランジスタQ11、Q10を備えている。トランジスタQP7、QP8のベースは共通接続され、電圧源V0(同相電圧VCM)の一端(出力端)に接続され、トランジスタQP6、QP9のベースは、差動対トランジスタQP2、QP3のコレクタにそれぞれ接続されている。またトランジスタQ10のコレクタはトランジスタQ7、Q8のベースに接続されている。電圧源V0の他端はグランドに接続されている。
差動対トランジスタQP2、QP3のコレクタから出力される差動出力信号Vout2−、Vout2+の中点電圧を、差動対(QP6、QP7、QP8、QP9)と、能動負荷(Q10、Q11)から成る増幅器で検出し、その結果を、差動対トランジスタQP2、QP3の負荷回路をなすトランジスタQ7、Q8のベースに帰還させるコモンモードフィードバックを有し、差動信号Vout2−、Vout2+の中点電圧(平均電圧)が、電圧VCMと同電圧となるように帰還制御される。かかる構成により、入出力差動信号を取り扱うことを実現している。なお、本実施例では、差動増幅器の差動出力信号の中点電圧が電圧VCMに等しくなるように、CMFB回路の出力に基づき、差動対の能動負荷素子のバイアス電圧を帰還制御しているが、あわせて、CMFB回路の出力に基づき、差動対を駆動する電流源を制御し差動増幅器の相互コンダクタンスgmを可変制御するようにしてもよい。
差動出力信号Vout2+、Vout2−は、入力差動−出力単相型増幅器3に入力される。
この入力差動−出力単相型増幅器3は、エミッタが共通接続された差動対トランジスタQ15、Q16と、差動対トランジスタQ15、Q16の共通エミッタとグランドGND間に接続された電流源トランジスタQ13と抵抗R6と、差動対トランジスタQ15、Q16の出力(コレクタ)と電源Vcc間にそれぞれ接続され、ベース同士が接続されトランジスタQP11、QP12と、を備え、トランジスタQP11、QP12の共通接続されたベースとGND間にはトランジスタQP10を備えている。電源Vccとグランド間にトランジスタQP17、トランジスタQ12、抵抗R5の直列回路を備え、トランジスタQP17のベースはトランジスタQP11のコレクタに接続され、トランジスタQ12のベースがバイアス電圧V1に接続されている。電源Vccとグランド間にトランジスタQP21、トランジスタQ14、抵抗R7の直列回路を備え、トランジスタQP21のベースはトランジスタQP12のコレクタに接続され、トランジスタQ14のベースはバイアス電圧V1に接続されている。
トランジスタQ16、Q15のベースは抵抗R5、R6の一端と容量C2、C3の接続点にそれぞれ接続され、抵抗R5、R6の他端は、電圧源V1の一端(出力端)に共通接続されている。この例では、電圧源V1の他端はグランドに接続されている。
さらに、本実施例においては、PNPトランジスタの低hFE(直流電流増幅率)が起因で動作点が不均衡となることを回避するために、ベース電流補償用トランジスタQP10が設けられている。トランジスタQP10でVBE(ベースーエミッタ間電圧)分動作点が降下するため、低電圧駆動可能なように、NPNトランジスタQ17を備え、VBE_Q17分動作点を戻すように工夫された回路構成になっている。
また、トランジスタQ21は、トランジスタQ17とのDC動作点を極力均衡に保つため対称形に備え、オペアンプ自身のDCバランスの不均衡により、出力部Vout3+のDC電位が飽和しないように構成されている。
ダイオード検波回路1〜増幅器3で増幅された検波信号Vout3+は、最終段の2値化回路4に入力され、2値化回路4は、入力した検波信号Vout3+をLow(0V)/High(VCC)の2値信号に変換し検波信号を出力する。
2値化回路4は、エミッタが共通接続された差動対トランジスタQ23、Q24と、差動対トランジスタQ23、Q24の共通エミッタとグランドGND間に接続された電流源トランジスタQ22と、抵抗R8と、差動対トランジスタQ23、Q24の出力(コレクタ)と電源Vcc間にそれぞれ接続されダイオード接続されたトランジスタQP13、QP14と、を備えている。トランジスタQ23には、閾値電圧VREFが入力される。すなわち、トランジスタQ23のベースは抵抗R11を介して電圧源V3(電圧可変型)に接続されている。またトランジスタQ24のベースは抵抗R12を介して電圧源V2に接続されている。トランジスタQP13とトランジスタQP15とがカレントミラーをなしトランジスタQ23のコレクタ電流を折り返し、トランジスタQ25、Q26よりなるカレントミラーに入力し、トランジスタQ26より出力端子OUTを駆動(放電駆動)する。トランジスタQP14とトランジスタQP16とがカレントミラーをなしトランジスタQ24のコレクタ電流を折り返し、トランジスタQP16から出力端子OUTを駆動し(充電駆動)、出力端子OUTに、Low(グランド電位:0V)/High(電源電位:VCC)の検出信号が現れる。
また、増幅器3の出力信号Vout3+のS/Nの状況により、2値化回路4の閾値電圧VREFを調整することで、信号(Signal)と雑音(Noise)を切り分け、信号成分のみを抽出することで、2値化回路4の誤動作を防いでいる。
なお、図1に示した構成例においては、バイポーラトランジスタを用いているが、増幅器2、3の及び2値化回路4は、CMOSトランジスタを用いてもよいことは勿論である。
本実施例の動作を説明する。アンテナ5から入力された高周波信号がインピーダンス整合回路(マッチング回路)6を介してダイオード検波回路1に入力する。前述したとおり、ダイオード検波回路1は、半波2倍圧形式(NPNダイオード2段)のダイオード検波回路であり定電流源を備え、出力部には電圧平滑用の容量C0、C1を備える。ダイオード検波回路1では、低電流化のために電流を絞ると、インピーダンス(抵抗成分)が高くなり、熱雑音を発生するとともに雑音指数が悪化し検出感度が悪くなる。受信検出感度を向上させるために、ダイオード検波回路1の信号検出効率とともに雑音低下を目的として、定電流源(Q4とR0、Q5とR1)の電流設定の最適化を行なう必要がある。
図3に、図1に示した本実施例におけるダイオード検波回路(半波2倍圧形式)の動作原理を示す。ダイオード検波回路1は、電源VccとグランドGND間に接続されたダイオードD1、D2と容量C0の直列回路を備え、ダイオードD2のアノードに入力信号が入力され、ダイオードD2のカソードは電流源が接続される。ダイオード検波回路1は、包絡線検波を行い、振幅変調(AM変調)を復調し、ある周波数キャリアに対しAM的なバースト(間欠)信号成分を検波する。図3(B)の入力信号に対して図3(C)の出力検波信号が出力される。
図4に、図3(A)に示した信号設定におけるダイオード検波特性の一例を示す。すなわち、高周波信号としては、
キャリア周波数:2.5GHz、
AM変調:1KHz、
変調指数:90%、
入力電力:−60dBm、
に設定時のシミュレーション結果である。図4(A)は、ダイオード検波回路電流とダイオード検波回路出力ノイズ電力(dBm/Hz)、図4(B)は、ダイオード検波回路電流と検波信号出力電圧(V)の関係を示すグラフである。
図4に示すように、ダイオードの雑音特性は電流を増加することで改善していくが、検波効率は電流を流しすぎると減少してしまう。どちらも雑音指数に関わり、受信検波感度に影響する。特に制限されないが、本実施例では、具体例として、両方の特性を考慮し、ダイオード検波回路1の電流設定を2uA程度としている。この電流設定では消費電流と受信感度のバランスを考慮した値である。
本実施例においては、検波回路1の後段には、低電圧駆動が可能なように、CMFB回路付き入出力差動型増幅器2を備え、CMFB回路は、QP2、QP3、Q7、Q8からなる差動回路を備え、差動対トランジスタQP2、QP3の出力対(QP2、Q7のコレクタ共通部と、QP3、Q8のコレクタ共通部)の差動出力電圧の平均値を検出し、トランジスタQ7、Q8のベースに信号を戻し、トランジスタQ7、Q8のベース電圧を制御することで、完全な入出力差動信号を取り扱うことが可能となる。
本実施例によれば、かかる構成により、同相電圧除去比(CMRR)と電源電圧除去比(PSRR)が向上し、高利得時に安定動作が可能となり、その結果として、高受信感度が得られる。
また実製造プロセス工程において、トランジスタ特性のアンバランスから生じるオフセット電圧を考慮しなければならない。増幅器自体の入力オフセット電圧を1mV程度を想定した場合、電源電圧1.6V程度まで回路動作を考慮すると、各増幅段の最大電圧利得は、50dB程度に設定しないと、差動対トランジスタQP2、QP3の出力対(QP2、Q7のコレクタ共通部と、QP3、Q8のコレクタ共通部)の出力DC電位が、入力オフセット電圧×増幅器電圧利得分で出力オフセット電圧を持ち、オフセット電圧飽和により、所望の電圧利得が得られない場合があるので注意が必要である。
本実施例においては、CMFB付きの入出力差動型増幅器2の出力差動信号Vout2が、入力差動−出力単相型増幅器3に入力される。この増幅器3は、差動対(NPNトランジスタQ15、Q16)を備え、カレントミラー型能動負荷QP11、QP12を備え、高電圧利得を得る。前述したように、トランジスタQ21は、トランジスタQ17とのDC動作点を極力均衡に保つため対称形に備え、オペアンプ自身のDCバランスの不均衡により出力部Vout3+のDC電位が飽和しないように構成されている。増幅器3についても入力オフセット電圧による出力部飽和に注意を払わなければならない。
増幅器2、3については、高受信検出感度を得るために、2段増幅器の電圧利得を大きくとりたいところであるが、増幅器のオフセット電圧による増幅器の飽和と低電圧駆動という観点から2、3の増幅器の電圧利得は90〜100dB程度が最適となる。
そして、ダイオード検波回路1〜増幅器3で増幅された検波信号Vout3+を、2値化回路4によって、Low(0V)/High(VCC)の信号に変換し、検波信号を出力する。Vout3+のS/Nの状況により、2値化回路4の閾値電圧VREFを調整し、信号成分のみを抽出する。Vout3+のSNRについては、前記式(1)で与えられる。
図5(A)は、図1に示した実施例のシミュレーションの入力信号(キャリア周波数2.5GHz、AM変調1KHz、変調指数90%、入力電力−65dBm)、図5(B)はシミュレーションの出力電圧波形図1の出力端子OUTの電圧波形)を示す図である。ただし、VCC=1.6V、検波回路全電流は20μAである。
本実施例の作用効果を以下に説明する。本実施例においては、同相信号除去比(CMRR)、電源電圧変動除去比(PSRR)の問題に関して、低電圧駆動可能であることを前提として、CMFB回路付き入出力差動型増幅器2を備えている。CMFB回路は、差動対トランジスタQP2、QP3の差動信号出力電圧の平均値を検出し、能動負荷トランジスタQ7、Q8のベース電圧を制御することで、完全な入出力差動信号を取り扱うことが可能となる。2段増幅器構成にすることで、同相電圧除去比と電源電圧除去比が向上し、高利得時に安定動作が可能となり、高受信感度が得られる。
また、2値化回路4の入力部閾値電圧VREFを調整することで、入力信号部のノイズ電圧によるコンパレータの誤動作を抑えることが出来る。
本発明では、高周波信号を検出する高周波信号検出回路において、低電圧駆動、低消費電力化、高受信検出感度化を回路安定動作の中で達成することができ、RFID、ZigBee、DSRCシステム等の無線通信機器において、高周波信号を受信した際に送受信回路を動作させるための起動信号を出力する回路に用いるのに有効である。
なお、上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の一実施例の構成を示す図である。 (A)はVout3+の出力信号波形、(B)は2値化回路の閾値設定を説明するための図である。 (A)はダイオード検波回路(半波2倍圧形式)、(B)は入力信号、(C)は出力検波信号を示す図である。 (A)はダイオード検波回路の出力ノイズ電圧特性、(B)は検波信号出力電圧特性を示す図である。 (A)は回路シミュレーションの入力信号波形、(B)は回路シミュレーションの出力信号波形を示す図である。 本発明と特許文献1の特性(PSRR、CMRR)を対比して示す図である。 特許文献1に開示された構成を示す図である。
符号の説明
1 ダイオード検波回路
2 CMFB回路付き入出力差動型増幅器
3 入力差動−出力単相型増幅器
4 2値化回路
5、11 アンテナ
6、10 インピーダンス整合回路
100 検波回路
200 増幅部

Claims (6)

  1. 入力信号をダイオード検波するダイオード検波回路と、
    前記ダイオード検波回路の出力を差動で受け差動出力信号を出力する差動増幅回路と、前記差動増幅回路の差動出力信号の中点に対応する電圧が所定の電圧と同電圧となるように前記差動増幅回路を帰還制御するコモンモードフィードバック回路と、を有するコモンモードフィードバック回路付入力差動−出力差動型増幅器と、
    前記差動増幅回路の差動出力信号を受け単相の出力信号を出力する入力差動−出力単相型増幅器と、
    を備えたことを特徴とする高周波信号検波回路。
  2. 前記入力差動−出力単相型増幅器の出力信号を受け閾値電圧と比較することで2値化して出力する2値化回路を備え、前記閾値電圧は調整自在とされてなる、ことを特徴とする請求項1記載の高周波信号検波回路。
  3. 前記コモンモードフィードバック回路付入力差動−出力差動型増幅器において、
    前記差動増幅回路は、
    第1の電流源で駆動され、前記ダイオード検波回路からの出力を差動入力する第1の差動対と、前記第1の差動対の負荷回路と、を備え、前記負荷回路は、制御端子が共通接続された第1のトランジスタ対を備え、
    前記コモンモードフィードバック回路は、
    第2、第3の電流源でそれぞれ駆動され、負荷回路を共通とする、前記第2、第3の差動対を備え、
    前記第2の差動対の入力対の一方と前記第3の差動対の入力対の一方には、前記所定の電圧が共通に供給され、
    前記第2の差動対の入力対の他方と前記第3の差動対の入力対の他方が、前記第1の差動対の出力対にそれぞれ接続され、
    前記第2の差動対の出力対のうち前記第2の差動対の前記入力対の一方に対応する一方の出力と、前記第3の差動対の出力対のうち前記第3の差動対の前記入力対の一方に対応する一方の出力同士は共通に接続されており、
    前記第2の差動対の出力対のうち前記第2の差動対の前記入力対の他方に対応する他方の出力と、前記第3の差動対の出力対のうち前記第3の差動対の前記入力対の他方に対応する他方の出力同士は共通に接続されており、
    前記第2、第3の差動対の出力対の共通接続された一方の出力が、前記第1の差動対の負荷回路を構成する第1のトランジスタ対の共通接続された制御端子に接続されている、ことを特徴とする請求項1又は2記載の高周波信号検波回路。
  4. 前記入力差動−出力単相型増幅器は、
    前記コモンモードフィードバック回路付入力差動−出力差動型増幅器の差動出力信号を差動で受ける第4の差動対と、
    前記第4の差動対の負荷回路と、
    を備え、前記第4の差動対の負荷回路は、前記第4の差動対の出力対と第1の電源間に接続され、制御端子が共通に接続された第2のトランジスタ対を備え、
    前記第2のトランジスタ対の共通接続された制御端子と第2の電源間に接続された第1のトランジスタと、
    前記第1、第2の電源間に直列に接続された第2のトランジスタ及び第4の電流源と、
    前記第1、第2の電源間に直列に接続された第3のトランジスタと第5の電流源と、
    をさらに備え、
    前記第2、第3のトランジスタの制御端子は、前記第4の差動対の出力対にそれぞれ接続され、
    前記第1のトランジスタの制御端子は、前記第2のトランジスタと前記第4の電流源の接続点に接続され、
    前記第4の差動対の出力対の1つの出力から単相の出力信号が出力されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一記載の高周波信号検波回路。
  5. 前記2値化回路は、
    第6の電流源で駆動され、入力差動−出力単相型増幅器の出力信号と前記閾値電圧とを差動で受ける第5の差動対を備え、
    前記第5の差動対の出力対の一方の出力に入力側が接続された第1のカレントミラー回路と、
    前記第5の差動対の出力対の他方の出力に入力側が接続され、出力側が出力端子に接続された第2のカレントミラー回路と、
    前記第1のカレントミラーの出力側に入力側が接続され、出力側が前記出力端子に接続された第3のカレントミラー回路を備え、
    前記第2、第3のカレントミラー回路の出力側のトランジスタが、前記出力端子を2値に駆動する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一記載の高周波信号検波回路。
  6. 検波回路全体での電圧利得と雑音指数により算出されたノイズ電圧に対し、4倍程度の差電圧を前記2値化回路の閾値電圧とする、ことを特徴とする請求項5記載の高周波信号検波回路。
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