JP2008288356A - プリント基板およびモジュール構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】フローはんだ工法によってはんだをスルーホールに充填しても、250μmを超える高さのはんだ突起が形成されることがないプリント基板を提供する。
【解決手段】積層基材20、50に、スルーホール3を穿設するとともに、スルーホールを露出させる開口を有する絶縁保護膜42、62を積層基材の裏面に形成して、積層基材の露出面に金属メッキ24、25を施すことにより積層基材の裏面における絶縁保護膜の開口に第2のランド24b、25bを形成したプリント基板1、5とした。スルーホールを半径R≦0.75mmの横断面円形状に形成するとともに、上記第2のランドをπ(0.6R+0.09) mm2以下の環状に形成した。または、スルーホールを0.75mm<半径R≦1.0mmの横断面円形状に形成するとともに、上記第2のランドをπ(0.2R+0.01) mm2以下の環状に形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品をフローはんだ工法によって実装するのに適したプリント基板およびこのプリント基板に電子部品を実装したモジュール構造体に関するものである。
従来、上記プリント基板に表面実装型の電子部品(SMD)等を実装する際には、プリント基板に塗布されているはんだペースト上に、電子部品の電極部を載置して、プリント基板を温風や赤外線によって加熱することにより、電極部をはんだ付けするリフローはんだの手法が多く用いられていた。
しかしながら、近年、ポリカーボネート製レンズ付きのLEDなど表面実装型の電子部品にも耐熱性の低いものが多く出現しており、上述のリフローはんだ工法では、電子部品も温風や赤外線によって250℃〜260℃に加熱されてしまうため、このような耐熱性の低い表面実装型の電子部品の実装に適さないという問題があった。
これに対して、このような耐熱性の低い表面実装型の電子部品を上記プリント基板に実装するのに適した手法としては、特許文献1に示すように、プリント基板にスルーホールを穿設して、このスルーホールにはんだを充填することにより、電子部品の電極部をはんだ付けするフローはんだ工法が知られている。
このフローはんだに供するプリント基板9としては、例えば、図8(a)に示すように、板状の絶縁基板10と、この絶縁基板10の電子部品が載置される表面側に形成された第1の導電層91と、絶縁基板10の裏面側に形成される第2の導電層92とを有する積層基材90に、2つのスルーホール93が穿設されているものを用いることができる。
これら第1、2の導電層91、92には、エッチング工法によって配線パターン(図示を略す)が形成されており、この導電層91、92による配線パターンが絶縁基板10の両面に形成された上記積層基材90には、表面に上記スルーホール93を露出させる開口を有する第1の絶縁保護膜95が形成されている。それとともに、積層基材90の裏面には、スルーホール93間の面中央部に絶縁保護膜96aが形成されている。
そして、これら第1の導電層91及び第2の導電層92によって覆われていない積層基材90の露出面に、すなわち、積層基材90の裏面からスルーホール93を通じて積層基材90の表面に至る積層基材90の露出面に、銅メッキ94が施されることにより、プリント基板9は、積層基材90の表面における第1の絶縁保護膜95の開口に第1のランド94aが形成されている。また、積層基材90の裏面外周部には、銅メッキ94上に絶縁保護膜96bが下部表面を絶縁保護膜96aと水平に位置させるようにして形成されている。これによって、プリント基板9は、これら絶縁保護膜96aおよび96bによって、上記スルーホール93を露出させる開口を有する第2の絶縁保護膜96が形成されるとともに、裏面が平に形成されており、この第2の絶縁保護膜96の開口に銅メッキ94によって形成された第2のランド94bを有している。
これにより、プリント基板9は、フローはんだ工法によって電子部品を実装する際、電子部品Mの電極部81が第1のランド94a上に位置した状態で、本体80が絶縁保護膜95上に接着剤97によって仮固定された後、スルーホール93にはんだが充填される。その際、図8(b)に示すように、プリント基板9の裏面側を図中矢印で示す面方向に流動する溶融はんだに接触させる。すると、溶融はんだは、スルーホール93内をプリント基板9の表面側に向けて上昇して、図8(c)に示すように、第1のランド94a上の電子部品Mの電極部81まで濡れ上がり、その後、冷却固化される。これによって、プリント基板9は、電極81が第1のランド94a上に固定されて、電子部品Mと電気的に接続される。
このようにして、フローはんだ工法によってプリント基板9に電子部品Mを実装する場合には、リフロー工法のように電子部品Mが温風や赤外線によって加熱されないことから、耐熱性の低い表面実装型の電子部品Mであっても実装することができる。
一方、近年における様々な製品の開発に伴って、電子部品Mが実装されたプリント基板9の発熱量が著しく大きくなってきていることから、プリント基板は、放熱効果を高めるために図8(d)に示すように、その裏面に放熱シート80が貼設されることがある。
しかしながら、上述のフローはんだ工法においては、一部はんだがプリント基板9の裏面の第2のランド94bの表面からはみ出した状態で冷却固化されることにより、プリント基板9の裏面にはんだ突起88が形成されてしまうことがある。それにも拘わらず、はんだ突起88が組立構造上さして問題とならないことから、上記プリント基板9は、はんだ突起88を低くするための工夫が何等されることなく、そのまま使用されてきている。加えて、上記プリント基板9は、はんだ突起88の高さよりも、フローはんだ工法によるはんだの上昇効率が重要視されて、スルーホール93の径が大きく形成されるとともに、第2の絶縁保護膜96がスルーホール93を露出させる大きい開口を有して形成されることにより、第2ランド94bが大きく形成されており、これら大口径のスルーホール93および大面積の第2ランド94bがはんだ突起88の大型化を助長させていた。
これによって、はんだ突起88が第2ランド94bの表面から250μmを超える高さに形成されたプリント基板9は、第2の絶縁保護膜96によっても、はんだ突起88の高さを吸収することができず、第2の絶縁保護膜96と上記放熱シート80との間で隙間98が発生し、そのために放熱効果が低下してしまう問題があった。
また、この放熱シート80を貼設させたプリント基板9は、はんだ突起88が存在すると、放熱シート80が波打ってしまうことから、放熱シート80の下部表面に凹凸が形成されて、金属板等の他の部品に固定して製品の組立を行う際に、この凹凸が製品の組立の妨げになってしまうとの問題があった。
特開昭52−100175号公報
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、フローはんだ工法によってはんだをスルーホールに充填しても、250μmを超える高さのはんだ突起が形成されることがないプリント基板を提供することを課題とするものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、板状に形成された絶縁基板及びこの絶縁基板の電子部品が載置される表面側に形成された第1の導電層並びに上記絶縁基板の裏面側に形成された第2の導電層を有する積層基材に、フローはんだ用のスルーホールが穿設されるとともに、このフローはんだ用のスルーホールを露出させる開口を有する絶縁保護膜が上記積層基材の裏面に形成されて、この積層基材の裏面における絶縁保護膜の開口から上記スルーホールを通じて上記積層基材の表面に至る上記積層基材の露出面に金属メッキが施されることにより上記積層基材の表面に第1のランドおよび上記積層基材の裏面における上記絶縁保護膜の開口に第2のランドがそれぞれ形成されているプリント基板であって、上記スルーホールの半径をRとした場合に、上記スルーホールは、R≦0.75mmの横断面円形状に形成されるとともに、上記第2のランドは、上記絶縁保護膜におけるこのスルーホールを露出させる開口がπ(R+0.3)2mm2以下の大きさに形成されることにより、π(0.6R+0.09)mm2以下の環状に形成されていることを特徴としている。
ここで、スルーホールを露出させる開口を有する絶縁保護膜とは、少なくともスルーホールと同一或いはスルーホールよりも大きい外形の開口を有する絶縁保護膜を意味しており、上記積層基材の裏面における上記絶縁保護膜の開口に第2のランドが形成されていることから、上記絶縁保護膜の開口は、第2のランドを形成すべく、その外形がスルーホールよりも大きく形成されていることを意味している。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプリント基板において、上記第2のランドの内径が2Rmmであって、かつ外径が(2R+0.6)mm以下の円環状に形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明に係るプリント基板は、板状に形成された絶縁基板及びこの絶縁基板の電子部品が載置される表面側に形成された第1の導電層並びに上記絶縁基板の裏面側に形成された第2の導電層を有する積層基材に、フローはんだ用のスルーホールが穿設されるとともに、このフローはんだ用のスルーホールを露出させる開口を有する絶縁保護膜が上記積層基材の裏面に形成されて、この積層基材の裏面における絶縁保護膜の開口から上記スルーホールを通じて上記積層基材の表面に至る上記積層基材の露出面に金属メッキが施されることにより上記積層基材の表面に第1のランドおよび上記積層基材の裏面における上記絶縁保護膜の開口に第2のランドがそれぞれ形成されているプリント基板であって、上記スルーホールの半径をRとした場合に、上記スルーホールは、0.75mm<R≦1.0mmの横断面円形状に形成されるとともに、上記第2のランドは、上記絶縁保護膜におけるこのスルーホールを露出させる開口がπ(R+0.1)2mm2以下の大きさに形成されることにより、π(0.2R+0.01)mm2以下の環状に形成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のプリント基板において、上記第2のランドは、内径が2Rmmであって、かつ外径が(2R+0.2)mm以下の円環状に形成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のプリント基板において、上記スルーホールは、プリント基板に実装される電子部品の電極部1個に対して、複数穿設されていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか一項に記載のプリント基板に表面実装型の電子部品が実装されたモジュール構造体であって、上記スルーホールにはんだを充填して、上記電子部品の電極部を上記第1の導電層および/または上記第2の導電層に電気的に接続することにより、上記電子部品が実装されたことを特徴としている。
請求項1または2に記載の発明によれば、スルーホールの半径をRとした場合に、スルーホールをR≦0.75mmの横断面円形状に形成した際には、このスルーホールを露出させる開口をπ(R+0.3)2mm2以下の大きさに形成することにより、第2のランドをπ(0.6R+0.09)mm2以下の環状に形成したため、
フローはんだ工法によってプリント基板の裏面に溶融はんだを接触させることによりスルーホールにはんだを充填させた際にも、プリント基板の裏面に250μmを超える高さのはんだ突起が形成されることを防止できる。
このため、請求項2に記載の発明のように、第2のランドを内径が2Rmmであって、かつ外径が(2R+0.6)mm以下の円環状に形成したプリント基板を好適に用いることができる。
また、請求項3または4に記載の発明によれば、スルーホールの半径をRとした場合に、このスルーホールを0.75mm<R≦1.0mmの横断面円形状に形成した際には、このスルーホールを露出させる開口をπ(R+0.1)2mm2以下の大きさに形成することにより、第2のランドをπ(0.2R+0.01)mm2以下の環状に形成したため、フローはんだ工法によってプリント基板の裏面に溶融はんだを接触させることによりスルーホールにはんだを充填させた際にも、プリント基板の裏面に250μmを超える高さのはんだ突起が形成されることを防止できる。
このため、請求項4に記載の発明のように、第2のランドを内径が2Rmmであって、かつ外径が(2R+0.2)mm以下の円環状に形成したプリント基板を好適に用いることができる。
さらに、請求項5に記載の発明によれば、複数のスルーホールを穿設することによって、各スルーホールや第2のランドを小さく形成した場合にも、電極部をはんだ付けするための充分なはんだ量を確保することができる。このため、はんだ突起の形成を抑制しつつ充分なはんだ量を確保することができる。
また、上述のプリント基板は、請求項6に記載の発明のように表面実装型の電子部品を実装することができ、特に、ポリカーボネート製レンズ付きのLED等の耐熱性の低い表面実装型の電子部品であっても実装することができ、かつこの電子部品を実装したモジュール構造体として好適に用いることができる。
以下、本発明に係るプリント基板の2つの実施形態および各プリント基板に電子部品を実装する方法ならびに各プリント基板に電子部品が実装されたモジュール構造体について、説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態のプリント基板およびこのプリント基板に電子部品を実装する方法ならびにこのプリント基板に電子部品が実装されたモジュール構造体について、図1を用いて説明する。図1は、プリント基板の概略模式図であって、(a)が平面図、(b)が断面図、(c)が底面図である。
本実施形態のプリント基板1は、矩形板状の絶縁基板10の電子部品が載置される表面側に第1の配線パターン(第1の導電層)21が形成されるとともに、絶縁基板10の裏面側に第2の配線パターン(第2の導電層)22が形成された積層基材20を有しており、積層基材20に半径1.0mm以下の横断面円形状のフローはんだ用のスルーホール3が穿設されている。
このようにスルーホール3の半径を1.0mm以下としたのは、スルーホール3が大きくなるに連れて、後述するように電子部品を実装する際に形成されてしまうはんだ突起88が大きくなってしまうことから、このはんだ突起88が250μmを超える高さに形成されることを防止するためである。
上記第1の配線パターン21および上記第2の配線パターン22は、絶縁基板10に全面的に固着された銅箔にエッチングによってパターンを形成することにより構成されている。
さらに、プリント基板1は、この第1の配線パターン21の外周部上に、直接、第1の絶縁保護膜41が矩形環状に形成されることにより、第1の絶縁保護膜41が積層基材20の表面にスルーホール3を露出させる矩形状の開口を有して形成されている。他方、第2の配線パターン22の外周縁外方における絶縁基板10の裏面上に、直接かつ全面的に、第2の絶縁保護膜42が形成されることにより、第2の絶縁保護膜42が積層基材20の裏面にスルーホール3を露出させる円状の開口を有して形成されている。
これら絶縁保護膜41、42としては、カバーフィルムやソルダーレジストが用いられており、カバーフィルムが第1の配線パターン21や絶縁基板10に固着され、またはソルダーレジストが第1の配線パターン21や絶縁基板10に塗布されることにより形成されている。また、これら絶縁保護膜41、42に形成されている上記開口は、スルーホール3よりも大きく形成されている。
さらに、プリント基板1は、これら絶縁保護膜41、42によって覆われていない積層基材20の露出面に、すなわち、積層基材20の裏面における絶縁保護膜42の開口からスルーホール3を通じて積層基材20の表面における絶縁保護膜41の開口に至る積層基材20の露出面に、銅メッキ(金属メッキ)24が形成されている。これにより、プリント基板1は、積層基材20の表面における第1の絶縁保護膜41の開口に銅メッキ24による第1のランド24aが形成されるとともに、積層基材20の裏面における第2の絶縁保護膜42の開口に銅メッキ24による第2のランド24bが形成されている。
換言すると、第1の絶縁保護膜41によって第1のランド24aがパターニングされ、第2の絶縁保護膜42によって第2のランド24bがパターニングされている。
この第2のランド24bは、スルーホール3の半径をRとした場合、R≦0.75mmの際には、第2の絶縁保護膜42におけるスルーホールを露出させる開口が
π(R+0.3)2mm2以下の大きさに形成されることにより、π(0.6R+0.09) mm2以下の環状に形成されている。また、0.75mm<R≦1.0mmの際には、第2の絶縁保護膜42におけるスルーホールを露出される開口がπ(R+0.1)2mm2以下の大きさに形成されて、π(0.2R+0.01) mm2以下の環状に形成されている。
すなわち、この第2のランド24bは、R≦0.75mmの場合には、内径が2Rmmであって、かつ外径が(2R+0.6)mm以下の円環状に形成されるとともに、0.75mm<R≦1.0mmの場合には、内径が2Rmmであって、かつ外径が(2R+0.2)mm以下の円環状に形成されている。
これは、第2のランド24bが上述の上限以下の大きさに形成されることによって、フローはんだ工法によってプリント基板1の第2の配線パターン22が形成された裏面側を溶融はんだに浸漬させて、スルーホール3にはんだを濡れ上がらせても、第2のランド24bの表面から下方に突出するはんだ突起が250μmを超える高さに形成されないためである。
次いで、上述の第1実施形態のプリント基板1に電子部品を実装する方法およびこのプリント基板1に電子部品が実装されたモジュール構造体について、説明する。
まず、プリント基板1の第1のランド24a上に、電子部品の電極部81が位置した状態で、電子部品をプリント基板1に仮固定する。
次いで、電子部品が仮固定されたプリント基板1を、裏面側を下に向けた状態で溶融はんだが充填されているフローはんだ付け装置に導入する。
すると、溶融はんだがプリント基板1の裏面側からスルーホール3内を上昇して、プリント基板1の表面の電子部品の電極部81上にまで濡れ上がった状態で、冷却固化される。これによって、電子部品は、電極部81がプリント基板1の第1のランド24aに固着されるとともに、プリント基板1の配線パターン21、22に電気的に接続されて、モジュール構造体となった状態で、フローはんだ付け装置から搬出される。
このモジュール構造体は、図2に示すように、上述のプリント基板1の第1のランド24aに電子部品の電極部81が固着されており、この電極部81を固着しているはんだによるはんだ突起88の高さが250μm以下に抑えられている。
[第2実施形態]
次いで、第2実施形態のプリント基板について、図3を用いて説明する。図3は、プリント基板の概略模式図であって、(a)が平面図、(b)が断面図、(c)が底面図である。なお、第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を用いることにより、説明を省略する。
本実施形態のプリント基板5は、矩形板状の絶縁基板10の電子部品が載置される表面側に第1の配線パターン(第1の導電層)51が形成されるとともに、絶縁基板10の裏面側に第2の配線パターン(第2の導電層)52が形成された積層基材50を有している。そして、この矩形状の積層基材50に半径1.0mm以下の横断面円形状のフローはんだ用のスルーホール3が複数(本実施形態においては4つ)穿設されている。これらスルーホール3は、各々が電子部品の電極部81の載置面に、当該載置面の中心に対して点対称となるように形成されており、第1の実施形態と同様の大きさの口径を有している。
各スルーホール3は、それぞれ異なる口径を有して形成されてもよいが、好ましくは同一口径を有して形成されている。これは、一部のスルーホール3の口径が大きく形成されると、そのスルーホール3のみはんだ突起88の高さが大きくなってしまうためである。従って、各スルーホール3は、はんだ突起88の高さを全体的に小さくするために同等の口径を有することが好ましい。
また、第1の配線パターン51上の外周部上に、直接、第1の絶縁保護膜61が矩形環状に形成されることにより、第1の絶縁保護膜61が積層基材50の表面にスルーホール3を露出させる矩形状の開口を有して形成されている。
他方、第2の配線パターン52上に、直接、スルーホール3の周囲を除くようにして、第2の絶縁保護膜62が形成されていることにより、積層基材50の裏面に、スルーホール3を露出させる円状の開口を有して形成されている。
これら絶縁保護膜61、62は、絶縁保護膜41、42と同様に、カバーフィルムやソルダーレジストによって形成されており、スルーホール3を露出させる上記開口がスルーホール3よりも大きく形成されている。
また、プリント基板5は、これら絶縁保護膜61、62によって覆われていない積層基材50の露出面に、すなわち、積層基材50の裏面からスルーホール3を通じて積層基材50の表面に至る積層基材50の露出面に、銅メッキ(金属メッキ)25が形成されている。これにより、プリント基板5は、積層基材50の表面に銅メッキ25による第1のランド25aが形成されるとともに、積層基材50の裏面に銅メッキ25による第2のランド25bが形成されている。
この第2のランド25bは、スルーホール3の半径をRとした場合、R≦0.75mmの際には、第2の絶縁保護膜62におけるこのスルーホール3を露出させる開口がπ(R+0.3)2mm2以下の大きさに形成されることにより、π(0.6R+0.09)mm2以下の環状に形成されている。また、0.75mm<R≦1.0mmの際には、第2の絶縁保護膜62におけるこのスルーホール3を露出させる開口がπ(R+0.1)2mm2以下の大きさに形成されることにより、π(0.2R+0.01)mm2以下の環状に形成されている。
すなわち、この第2のランド25bは、第1実施形態と同様に、R≦0.75mmの場合には、内径が2Rmmであって、かつ外径が(2R+0.6)mm以下の円環状に形成されるとともに、0.75mm<R≦1.0mmの場合には、内径が2Rmmであって、かつ外径が(2R+0.2)mm以下の円環状に形成されている。
これは、第2のランド25bが上述の上限以下の大きさに形成されることによって、第1の実施の形態の第2のランド24bと同様に、はんだ突起が250μmを超える高さに形成されないためである。
次いで、上述の第2実施形態のプリント基板5に電子部品を実装する方法およびこのプリント基板5に電子部品が実装されたモジュール構造体について、説明する。
まず、プリント基板5の第1のランド24a上に、電子部品の電極部81が位置した状態で、電子部品をプリント基板5に仮固定する。
次いで、電子部品が仮固定されたプリント基板5を、裏面側を下に向けた状態で溶融はんだが充填されているフローはんだ付け装置に導入する。
すると、溶融はんだがプリント基板5の裏面側からスルーホール3内を上昇して、溶融はんだがプリント基板5の表面の電子部品の電極部81上にまで濡れ上がった状態で、冷却固化される。これによって、電子部品は、電極部81が第1のランド25aに固着されるとともに、プリント基板5の配線パターン51、52に電気的に接続されて、モジュール構造体となった状態で、フローはんだ付け装置から搬出される。
このモジュール構造体は、図4に示すように、上述のプリント基板5の第1のランド25aに電子部品の電極部81が固着されており、この電極部81を固着しているはんだによるはんだ突起88の高さが250μm以下に抑えられている。
上述の第1および第2の実施形態のプリント基板1、5によれば、スルーホール3の半径R≦1.0mmとし、かつスルーホール3をR≦0.75mmの横断面円形状に形成した場合には、このスルーホール3が露出される開口をπ(R+0.3)2mm2以下の大きさに形成することにより、第2のランド24bをπ(0.6R+0.09) mm2以下の環状に形成し、また、スルーホール3を0.75mm<R≦1.0mmの横断面円形状に形成した場合には、このスルーホール3が露出される開口をπ(R+0.1)2mm2以下の大きさに形成することにより、第2のランド24bをπ(0.2R+0.01) mm2以下の環状に形成したため、確実に250μmを超える高さのはんだ突起88の形成を防止することができる。
特に、第2の実施形態のプリント基板5によれば、複数のスルーホール3を穿設したため、充分なはんだ量を確保しつつ各スルーホール3の大きさを小さくすることが可能となるため、はんだ突起88を小さくすることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に何等限定されるものでなく、例えば、第2の絶縁保護膜42、62の開口が円形状でなく、図5に示すように正方形状等の多角形状に形成されていても、図6に示すように正方形等の多角形の角部をとって円弧状に形成されていても、又は楕円状に形成されていてもよいものである。
上述の第1の実施の形態におけるプリント基板1を用いたプリント基板No.1〜12を各々6枚ずつ用意した。
これらのプリント基板No.1〜12は、いずれも絶縁基板10としてのFR−4のガラスエポキシ基板に配線パターン21、22を形成した積層基材20を用いており、この積層基材20にスルーホール3が0.3mm≦半径R≦1.0mmの範囲になるように形成されている。また、第2の絶縁保護膜42に形成されているスルーホール3を露出させる開口の半径が0.4mm以上であって、かつ1.3mm以下の範囲となるように形成されることにより、第2のランド24bが内径2Rmmであって、かつ0.8mm≦外形≦2.6mm以下の範囲となる円環状に形成されている。
各プリント基板No.1〜12におけるスルーホール3の半径および絶縁保護膜42に形成されている開口の半径を、表1に示した。
Figure 2008288356
次いで、プリント基板No.1の6枚を、サンプル1〜サンプル6として用いて、それぞれ表2に示すフローはんだの条件で、スルーホール3に第2のランド24bからはんだを充填した。その際、自動フローはんだ付け装置を用いて、プリヒート温度を140℃に、噴流する溶融はんだ温度を258℃に、かつ第2のランド24bが溶融はんだに接触する時間を5〜6秒にそれぞれ設定した。
Figure 2008288356
次いで、プリント基板No.2〜12についても同様に、サンプル1〜サンプル6について各々上述の条件ではんだ付けを実施し、これによって得られたプリント基板No.1〜12のはんだ突起の高さ(μm)を計測して、表3に示した。また、
このはんだ突起の高さの変化を図7に示した。
Figure 2008288356
表3及び図7から判るように、スルーホール3の半径が大きくなるに連れて、はんだ突起が高くなるとともに、第2の絶縁保護膜42の開口がスルーホール3よりも大きくなるに連れて、すなわち、第2のランド42bが大きくなるに連れてはんだ突起が高くなっている。
また、スルーホール3の半径Rが0.3mm≦R≦0.75mmの場合には、第2の絶縁保護膜の開口の半径がスルーホール3の半径よりも0.3mmまで大きく形成されることにより、換言すると、開口の大きさがπ(R+0.3)2mm2まで大きく形成されることにより、スルーホールの直径2Rよりも第2のランド42bの外径が0.6mmまで大きく形成されても、はんだ突起の高さが250μmを超えることを防止できることが判った。
これに対して、スルーホールの半径Rが0.75mm<R≦1.0mmの場合には、絶縁保護膜42の開口42aの半径がスルーホール3の半径よりも0.1mmを超えて大きく形成されると、はんだ突起の高さが250μmを超えることがあることが判った。
換言すると、スルーホールの直径2Rよりも第2のランド42bの外形が0.2mmまで大きく形成されても、はんだ突起の高さが250μmを超えることを防止できることが判った。
第1の実施形態のプリント基板の概略模式図であって、(a)が平面図、(b)が断面図、(c)が底面図である。 第1の実施形態のプリント基板に電子部品が実装されたモジュール構構造体を示す断面模式図である。 第2の実施形態のプリント基板の概略模式図であって、(a)が平面図、(b)が断面図、(c)が底面図である。 第2の実施形態のプリント基板に電子部品が実装されたモジュール構構造体を示す断面模式図である。 本発明に係るプリント基板の底面図である。 本発明に係るプリント基板の底面図である。 スルーホール半径や絶縁保護膜の開口半径に対するはんだ突起の高さの関係を示した折れ線グラフである。 従来のプリント基板にフローはんだ工法によって電子部品を実装する過程を示した側面模式図である。
符号の説明
1、5 プリント基板
3 スルーホール
10 絶縁基板
20、50 積層基材
21、51 第1の配線パターン(第1の導電層)
22、52 第2の配線パターン(第2の導電層)
24、25 銅メッキ(金属メッキ)
24a、25a 第1のランド
24b、25b 第2のランド
42、62 第2の絶縁保護膜(絶縁保護膜)

Claims (6)

  1. 板状に形成された絶縁基板及びこの絶縁基板の電子部品が載置される表面側に形成された第1の導電層並びに上記絶縁基板の裏面側に形成された第2の導電層を有する積層基材に、フローはんだ用のスルーホールが穿設されるとともに、このフローはんだ用のスルーホールを露出させる開口を有する絶縁保護膜が上記積層基材の裏面に形成されて、この積層基材の裏面における絶縁保護膜の開口から上記スルーホールを通じて上記積層基材の表面に至る上記積層基材の露出面に金属メッキが施されることにより上記積層基材の表面に第1のランドおよび上記積層基材の裏面における上記絶縁保護膜の開口に第2のランドがそれぞれ形成されているプリント基板であって、
    上記スルーホールの半径をRとした場合に、上記スルーホールは、R≦0.75mmの横断面円形状に形成されるとともに、上記第2のランドは、上記絶縁保護膜におけるこのスルーホールを露出させる開口がπ(R+0.3)2mm2以下の大きさに形成されることにより、π(0.6R+0.09)mm2以下の環状に形成されていることを特徴とするプリント基板。
  2. 上記第2のランドは、内径が2Rmmであって、かつ外径が(2R+0.6)mm以下の円環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプリント基板。
  3. 板状に形成された絶縁基板及びこの絶縁基板の電子部品が載置される表面側に形成された第1の導電層並びに上記絶縁基板の裏面側に形成された第2の導電層を有する積層基材に、フローはんだ用のスルーホールが穿設されるとともに、このフローはんだ用のスルーホールを露出させる開口を有する絶縁保護膜が上記積層基材の裏面に形成されて、この積層基材の裏面における絶縁保護膜の開口から上記スルーホールを通じて上記積層基材の表面に至る上記積層基材の露出面に金属メッキが施されることにより上記積層基材の表面に第1のランドおよび上記積層基材の裏面における上記絶縁保護膜の開口に第2のランドがそれぞれ形成されているプリント基板であって、
    上記スルーホールの半径をRとした場合に、上記スルーホールは、0.75mm<R≦1.0mmの横断面円形状に形成されるとともに、上記第2のランドは、上記絶縁保護膜におけるこのスルーホールを露出させる開口がπ(R+0.1)2mm2以下の大きさに形成されることにより、π(0.2R+0.01)mm2以下の環状に形成されていることを特徴とするプリント基板。
  4. 上記第2のランドは、内径が2Rmmであって、かつ外径が(2R+0.2)mm以下の円環状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のプリント基板。
  5. 上記スルーホールは、プリント基板に実装される電子部品の電極部1個に対して、複数穿設されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のプリント基板。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載のプリント基板に表面実装型の電子部品が実装されたモジュール構造体であって、上記スルーホールにはんだを充填して、上記電子部品の電極部を上記第1の導電層および/または上記第2の導電層に電気的に接続することにより、上記電子部品が実装されたことを特徴とするモジュール構造体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011238662A (ja) * 2010-05-06 2011-11-24 Denso Corp 電子装置、配線基板、電子装置の製造方法
JP2016134452A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 日立金属株式会社 電子部品の実装構造およびその実装方法ならびに光通信モジュール
JP2017183687A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 日本碍子株式会社 フレキシブル基板及び金属配線接合構造の製法

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