JP2008271351A - 動きベクトル検出回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】動きベクトル検出回路の消費電力を削減する。
【解決手段】現在画像データDAT1との差分絶対値を算出するために参照画像データメモリ3から読み出した参照画像データDAT2の内で、符号化対象の8画素×8ラインの画像ブロックとその周囲1画素を含む10画素×10ラインの参照画像データDAT3を近傍参照画像データバッファ10に格納しておく。次の処理で必要な参照画像データが近傍参照画像データバッファ10に存在すれば、参照画像データメモリ3ではなく近傍参照画像データバッファ10を読み出す。これにより、小さな近傍参照画像データバッファ10にアクセスすることで、消費電力を削減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像符号化における動きベクトル検出回路、特にその消費電力の削減に関するものである。
MPEG(Moving Picture Experts Group)−4等の動画像符号化では、複数フレームに1回の割合で完全な符号化画像データを生成し、それ以外のフレームでは前フレームの画像との差分データを生成することにより、データ圧縮を行っている。このデータ圧縮では、現在のフレームの画像と1つ前のフレームの画像の動き(移動)を検出し、この画像の動きから次のフレームにおける画像を予測し、その予測結果に基づいて差分データを生成する方法が取られる。
動きベクトル検出とは、現在のフレームとその1つ前のフレームを比較することにより、画像の動く方向を検出するもので、符号化の対象である現在画像のフレーム中のブロックに対して、1フレーム前の画像である参照画像のフレーム中から差分の絶対値が最小となる予測ブロックを検出し、その座標の差分を動きベクトルとして求めることである。
図2は、動きベクトル検出の具体例を示す説明図である。
動きベクトルの検出は、1フレームの画像を縦横それぞれ複数画素からなる複数のブロックに分割し、分割したブロックを例えば左上のブロックから右側へ、更に上から下へと順番に符号化対象として選択し、選択したブロック毎に行われる。
ここでは、符号化対象の現在画像のフレーム中の8画素×8画素の符号化対象ブロックに対して、参照画像中の同じ座標の評価対象ブロックの周囲8画素を探索範囲と設定している。参照画像において符号化対象ブロックと同じ座標から左に8画素、上に8画素移動した評価対象ブロックの動きベクトルは(Vx=−8,Vy=−8)である。
差分絶対値和SADを数式で表すと次式のようになる。
Figure 2008271351
ここで、P1は符号化対象ブロックの(x,y)座標の画素値、P2は評価対象ブロックの(x+Vx,y+Vy)座標の画素値である。
図3は、従来の動きベクトル検出回路の一例を示す構成図である。
この動きベクトル検出回路は、図3(c)に示すように、符号化対象ブロックの画像データ(8×8画素)を格納する現在画像データメモリ2と、図3(b)に示すように、符号化対象ブロックの周囲8画素の探索範囲(24×24画素)の画像データを格納している参照画像データメモリ3を有している。これらの2つのメモリマップは、図に示すように、画像データの並びのままマッピングされており、与えられるアドレスに従って1ライン単位でデータが読み出されるようになっている。
1画素は8ビットの値を有し、現在画像データメモリ2は64ビットの8ワード構成、参照画像データメモリ3は192ビットの24ワード構成である。
図3(a)の構成において、アドレス生成部1は探索アルゴリズムによって決定された評価対象ブロックに対する画像データを読み出すため、現在画像データメモリ2に対するアドレスAD1、参照画像データメモリ3に対するアドレスAD2、及びセレクタ4に対する選択信号SELを生成する。
セレクタ4では、参照画像データメモリ3から読み出された24画素の画像データから、選択信号SELに従ってx軸方向に連続する8画素を選択して出力する。これにより、現在画像データの8画素と参照画像データの8画素が、差分絶対値演算部5に与えられる。差分絶対値演算部5では、与えられた8画素の差分絶対値を算出して累積演算部6に出力すると共に、アドレス生成部1に対して処理完了を通知する。
累積演算部6では、差分絶対値演算部5から与えられた1ライン分の差分絶対値を累積加算する。そして、8回(8ライン分)の差分絶対値演算が終了すると、1ブロックの差分絶対値和SADが求まるので、その結果を差分絶対値和比較部7へ送る。
差分絶対値和比較部7では、今まで探索したブロックの最小の差分絶対値和SADとその動きベクトルを保持しており、新しく入力されたSADと保持しているSADの値を比較し、入力されたSADの値が小さい場合には、保存しているSADと動きベクトルを更新する。そして、すべての評価が終了したときに、差分絶対値和比較部7に保持されている動きベクトルが、最終的な動きベクトルとして出力される。
特開平10−257504号公報 特開2000−165883号公報
しかしながら、前記動きベクトル検出回路では、1ラインの差分絶対値演算のたびに参照画像データメモリから画像データを読み出している。画像データメモリには、通常、SRAM(Static Random Access Memory)を使用しており、SRAMは比較的消費電力が大きいため、画像データの読み出しのために頻繁にSRAMのアクセスを行うと、消費電力が大きくなるという課題があった。本発明は、動きベクトル検出回路の消費電力の削減を目的としている。
本発明は、動画像圧縮符号化処理においてm画素×nラインで構成される符号化対象の画像ブロックの動く方向を検出する動きベクトル検出回路を、次のように構成している。
即ち、この動きベクトル検出回路は、画像ブロックの現在の画像データを格納する現在画像データメモリと、前記画像ブロックの動きを検出するために該画像ブロックを含む一定範囲の過去の参照画像データを格納する参照画像データメモリと、前記参照画像データの内で、前記画像ブロックとその周囲の1画素を含む(m+2)画素×(n+2)ラインの参照画像データを格納するための近傍参照画像データバッファと、前記現在画像データメモリから1ライン単位に読み出されるm画素の画像データと、前記参照画像データメモリまたは前記近傍参照画像データバッファから1ライン単位に読み出される参照画像データにおける連続するm画素の画像データとの画素毎の差分絶対値を算出する差分絶対値演算部と、前記差分絶対値演算部で算出された差分絶対値を前記画像ブロックを構成するnライン分について累積加算して差分絶対値和を算出する累積演算部と、前記累積演算部で算出された差分絶対値和の内で最小のものに対応する前記参照画像データの位置を動きベクトルとして出力する差分絶対値和比較部とを備えている。
更に、この動きベクトル検出回路は、差分絶対値演算部で処理するための参照画像データが、近傍参照画像データバッファに存在しないときには参照画像データメモリから読み出すと共に次の処理のために該近傍参照画像データバッファに格納し、該近傍参照画像データバッファに存在するときには該近傍参照画像データバッファから読み出して処理を行うように構成したことを特徴としている。
本発明では、現在画像データとの差分絶対値を算出するために参照画像データメモリからライン単位に読み出した参照画像データの内で、符号化対象のm画素×nラインの画像ブロックとその周囲1画素を含む(m+2)画素×(n+2)ラインの参照画像データを格納するための近傍参照画像データバッファを備え、この近傍参照画像データバッファに目的の参照画像データが格納されていれば、参照画像データメモリではなく近傍参照画像データバッファを読み出すようにしている。これにより、大きな参照画像データメモリではなく、小さな近傍参照画像データバッファにアクセスすることになるので、消費電力を削減することができるという効果がある。
この発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、次の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。但し、図面は、もっぱら解説のためのものであって、この発明の範囲を限定するものではない。
図1は、本発明の実施例1を示す動きベクトル検出回路の構成図であり、図3中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この動きベクトル検出回路は、1ラインの差分絶対値演算処理毎に、その演算に必要な画像データを決定するアドレス生成部1Aと、符号化対象ブロックの画像データ(8×8画素)を格納する現在画像データメモリ2と、符号化対象ブロックの周囲8画素の探索範囲(24×24画素)の画像データを格納している参照画像データメモリ3を有している。
アドレス生成部1Aは、1ラインの演算完了毎に与えられる完了信号FINに従って、現在画像データメモリ2に対するアドレス信号ADR1と、参照画像データメモリ3に対するアドレス信号ADR2及びアクセス許可信号CENを出力するようになっている。
現在画像データメモリ2は、図3(c)に示すように、8画素データを8ライン分格納するSRAMで、アドレス信号ADR1で指定された1ライン分の画像データDAT1を読み出して出力するものである。なお、1画素の画像データは複数ビット(例えば、8ビット)で構成されている。
参照画像データメモリ3は、図3(b)に示すように、1ライン当たり24画素の画像データを24ライン分格納するSRAMで、アクセス許可信号CENで許可されたときに、アドレス信号ADR2で指定される1ライン分の画像データDAT2を読み出して出力するものである。参照画像データメモリ3の出力側には、セレクタ4Aが接続されている。
セレクタ4Aは、参照画像データメモリ3から出力される24画素の画像データDATから連続する10画素の画像データDAT3を、アドレス生成部1Aから与えられる選択信号SEL1に従って選択するものである。選択された画像データDAT3は、近傍参照画像データバッファ10に与えられている。
近傍参照画像データバッファ10は、参照画像データの動きベクトルMV(0,0)の評価対象ブロックと、その周囲1ビットのコピーを格納するバッファである。近傍参照画像データバッファ10は、セレクタ4Aから出力された10画素の画像データDAT3を、アドレス生成部1Aから与えられる読み書き制御信号R/Wに従って、アドレス信号ADR3で指定されたアドレスに書き込んだり、読み出したりするもので、読み出された画像データDAT4は、セレクタ8に与えられるようになっている。
セレクタ8は、近傍参照画像データバッファ10から出力される10画素の画像データDAT4から連続する8画素の画像データDAT5を、アドレス生成部1Aから与えられる選択信号SEL2に従って選択するものである。画像データDAT5は、セレクタ9の一方の入力側に与えられている。
セレクタ9の他方の入力側には、セレクタ4Aから出力される10画素の画像データDAT3の内の、左側の8画素分の画像データDAT3Lが与えられている。セレクタ9は、アドレス生成部1Aから与えられる選択信号SEL3に従って画像データDAT3L,DAT5の内の一方を選択し、画像データDAT6として出力するものである。画像データDAT6は、現在画像データメモリ2から出力される画像データDAT1と共に、差分絶対値演算部5に与えられている。
差分絶対値演算部5は、与えられた画像データDAT1,DAT6の8画素の画素毎の差分絶対値の算出と加算を行うものである。この差分絶対値演算部5の演算結果は、累積演算部6に与えられている。また、差分絶対値演算部5は、演算終了時にアドレス生成部1に対して、完了信号FINを出力するようになっている。
累積演算部6は、差分絶対値演算部5から与えられた1ライン分の差分絶対値を累積加算する。そして、8回の差分絶対値演算が終了して1ブロックの差分絶対値和SADが求またときに、その結果を差分絶対値和比較部7へ送るようになっている。
差分絶対値和比較部7は、今まで探索されたブロックの最小の差分絶対値和SADとその動きベクトルを保持しており、新しく入力されたSADと保持しているSADの値を比較し、入力されたSADの値が小さい場合には、保存しているSADと動きベクトルを更新するものである。そして、すべての評価が終了したときに、アドレス生成部1Aから与えられるベクトル情報VCTに従って、差分絶対値和比較部7に保持されている動きベクトルが、最終的な動きベクトルMV(x、y)として出力されるようになっている。
図4は、図1中の近傍参照画像データバッファの概略の構成図である。
この近傍参照画像データバッファ10は、図4(a)に構成を示すように、10画素を1ラインとする10ライン分のフリップフロップ(FF)群で構成されている。近傍参照画像データバッファ10は、読み書き制御信号R/Wで書き込み動作が指定されたときには、セレクタ4Aから出力された1ライン分の10画素の画像データDAT3を、アドレス信号ADR3で指定されたアドレスの画素バッファに書き込むようになっている。また、画素バッファに書き込まれた画像データは、アドレス信号ADR3に基づいて1ライン単位に読み出され、10画素の画像データDAT4としてセレクタ8に出力されるようになっている。
各画素バッファは、図4(b)に示すように、1画素毎に8ビット分のフリップフロップ(FF)とセレクタ(SEL)で構成されるバッファメモリと、ライン(アドレス)単位に読み書きを制御するための、共通のゲート回路を有している。
図5は、図1による周辺画素の探索順序の説明図であり、図6及び図7は、図1の動作を示すタイムチャートである。以下、これらの図5〜図7を参照しつつ、図1のベクトル検出回路において、評価対象ブロックの周辺1画素を探索範囲として評価する場合の動作を説明する。
評価は、図5(a)に示すように、8×8画素の動きベクトルMV(0,0)のブロックを評価対象とし、その周辺1画素を含む10×10画素の領域を探索範囲とする。評価は、図5(b)に示すように、番号順に行われ、先ず左上の動きベクトルMV(−1,−1)のブロックを対象として評価を行う。次に、右隣の動きベクトルMV(0,−1)のブロックの評価を行い、更に、右隣の動きベクトルMV(1,−1)のブロックの評価を行う。その後、1段下の動きベクトルMV(−1,0)のブロックを評価する。このように、左から右へ、上から下へ順次評価を行い、9回目の右下の動きベクトルMV(1,1)のブロックを評価して、すべてのブロックの評価が終了する。
各評価の度に、差分絶対値演算部5と累積演算部6による演算が行われ、その演算結果に対する差分絶対値和比較部7による最小の差分絶対値和SADの判定とそれに対応する動きベクトルの保持が行われる。そして、最後のブロックの評価が終了した時点で、差分絶対値和比較部7から最終的な動きベクトルMV(x、y)が出力される。
図6は、動きベクトルMV(−1,−1),MV(0,−1)の評価時の動きベクトル検出回路の動作を示している。図中の[ ]で囲まれた値は、参照画像データメモリ3に格納されている画像データを意味し、1番目の数字(16進数)がアドレス、2番目の数字(10進数)が画素番号である。例えば、画素番号のP8−P17という表記は、8画素目から17画素目までの10画素のデータを意味している。
アドレス生成部1Aは、動きベクトル検出アルゴリズムに従って、評価する参照画像の評価対象ブロックが(−1,−1)に決まると、現在画像データメモリ2に対するアドレス信号ADR1と、参照画像データメモリ3に対するアドレス信号ADR2及びアクセス許可信号CENを出力する。また、アドレス生成部1Aは、セレクタ4Aに対して、“−1”の選択信号SEL1を出力する。
これにより、現在画像データメモリ2は、アドレス信号ADR1に対応する画像データDAT1を出力し、参照画像データメモリ3は、アドレス信号ADR2に対応する画像データDAT2を出力する。
セレクタ4Aでは、選択信号SEL1が“−1”となっているので、参照画像データメモリ3から出力された24画素の画像データDAT2の内の7画素目から16画素目までの10画素が選択され、画像データDAT3として近傍参照画像データバッファ10へ与えられる。同時に、左から8画素のP7−P14が、画像データDAT3Lとしてセレクタ9へ出力される。
近傍参照画像データバッファ10には、アドレス生成部1Aから0番地を指定するアドレス信号ADR3と、書き込みを指定する読み書き制御信号R/Wが与えられる。これにより、画像データDAT3(参照画像データ[0x0007 P7−P16])は、近傍参照画像データバッファ10のライン1のデータとして格納される。
セレクタ9は、アドレス生成部1Aから与えられる選択信号SEL3によってセレクタ4A側に切り替えられており、このセレクタ4Aから出力される画像データDAT3L(参照画像データ[0x0007 P7−P14])が、画像データDAT6として差分絶対値演算部5に与えられる。
差分絶対値演算部5は、現在画像データメモリ2から与えられた画像データDAT1とセレクタ9で選択された画像データDAT6の、8画素の差分絶対値を算出し、その演算結果を累積演算部6へ送ると共に、完了信号FINをアドレス生成部1Aに出力する。
アドレス生成部1Aは、完了信号FINを受けると、同じブロック内の次のラインの処理を行うために、アドレス信号ADR1,ADR2,ADR3を更新し、順次8ラインの評価処理を行う。そして、動きベクトルMV(−1,−1)のブロックの評価が完了すると、次に、動きベクトルMV(0,−1)のブロックの評価を開始する。
動きベクトルMV(0,−1)の評価で使用する参照画像データメモリ3の画像データDAT2は、動きベクトルMV(−1,−1)の評価時に、近傍参照画像データバッファ10に格納されている。従って、アドレス生成部1Aは、参照画像データメモリ3に対するアクセス許可信号CENを停止し、近傍参照画像データバッファ10に対する読み書き制御信号R/Wで読み出し動作を指定すると共に、セレクタ9に対する選択信号SEL3によってセレクタ8側を選択する。
これにより、動きベクトルMV(0,−1)の評価時には、参照画像データメモリ3ではなく、近傍参照画像データバッファ10から画像データDAT4が読み出され、差分絶対値演算部5以降の処理が行われる。
近傍参照画像データバッファ10の残りのラインの画像データは、参照画像データメモリ3の該当アドレスへのアクセス時に格納される。この様子を、図7における動きベクトルMV(−1,0)の評価時の動作として示している。ここでは、近傍参照画像データバッファ10からの画像データDAT4の読み出しに続いて、まだ格納されていない画像データDAT3(参照画像データ[0x00F P7−P16])を参照画像データメモリ3から読み出し、近傍参照画像データバッファ10に格納している。
以上のように、この実施例1の動きベクトル検出回路は、評価対象ブロックの周囲1画素分を探索範囲として評価を行うので、処理回数が削減されて処理時間を短縮することができる。また、参照画像データメモリ3から読み出した画像データDAT3を近傍参照画像データバッファ10に格納しておき、同じ画像データを使用するときには、この近傍参照画像データバッファ10から読み出すようにしている。これにより、近傍参照画像データバッファ10に格納するデータ量を、利用頻度の高い周囲1画素の範囲に限定することにより、SRAMで構成される大規模な参照画像データメモリ3から読み出す場合に比べ、少ない回路の追加で消費電力を抑えることができるという利点がある。
図8は、本発明の実施例2を示す動きベクトル検出回路の構成図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この動きベクトル検出回路は、3組の差分絶対値演算部5a,5b,5cと、これに対応する3組の累積演算部6a,6b,6cを設け、周囲1画素の探索において、参照画像の左側の8画素、中央の8画素、右側の8画素の処理を同時に行うように構成したものである。これに伴い、アドレス生成部1Bからの選択信号SEL3に従って、近傍参照画像データバッファ10Bから読み出される画像データDAT4とセレクタ4Aで選択された画像データDAT3Lの選択を行う3組のセレクタ9a,9b,9cを設けている。また、差分絶対値和比較部7Bは、累積演算部6a,6b,6cの3つの演算結果を比較するようになっている。
セレクタ9aは、選択信号SEL3に従って画像データDAT3Lか、画像データDAT4の内の左側の8画素かの一方を選択し、差分絶対値演算部5aに出力するものである。セレクタ9bは、選択信号SEL3に従って画像データDAT3Lか、画像データDAT4の内の中央の8画素かの一方を選択し、差分絶対値演算部5bに出力するものである。また、セレクタ9cは、選択信号SEL3に従って画像データDAT3Lか、画像データDAT4の内の右側の8画素かの一方を選択し、差分絶対値演算部5cに出力するものである。
これにより、図1の動きベクトル検出回路におけるセレクタ8は不要になる。また、近傍参照画像データバッファ10Bは、現在の画像データDAT1の範囲とその両側の1画素の範囲を含む10画素を1ラインとする8ライン構成となる。また、図1のアドレス生成部1Aに代えて、動作シーケンスが若干異なるアドレス生成部1Bが用いられる。
この動きベクトル検出回路では、差分絶対値演算部5aにより、動きベクトルMV(−1,−1),MV(−1,0),MV(−1,1)の評価が順番に行われる。また、これに並行して、差分絶対値演算部5bにより、動きベクトルMV(0,−1),MV(0,0),MV(0,1)の評価が順番に行われ、更に、差分絶対値演算部5cでは、これに並行して動きベクトルMV(1,−1),MV(1,0),MV(1,1)の評価が順番に行われる。
図9は、図8の動作を示すタイムチャートである。
この図9に示すように、動きベクトルMV(−1,−1),MV(0,−1),MV(1,1)の処理が同時に行われる。このとき、参照画像データメモリ3から読み出された1ライン目の画像データDAT3は、その後利用することは無いので、近傍参照画像データバッファ10Bに格納しない。同様に、最後のラインの画像データDAT3も、その後利用することは無いので、近傍参照画像データバッファ10Bに格納しない。
以上のように、この実施例2の動きベクトル検出回路は、3組の差分絶対値演算部5a,5b,5cと、累積演算部6a,6b,6cを設けると共に、これらの累積演算部6a,6b,6cの演算結果を同時に比較する差分絶対値和比較部7Bを有している。これにより、参照画像データメモリ3と近傍参照画像データバッファ10Bから読み出した参照画像データに対して、一度に3つの動きベクトルの評価を行うことができる。従って、現在画像データメモリ2と近傍参照画像データバッファ10Bからの画像データの読み出し回数が実施例1よりも削減され、消費電力と処理時間を更に削減することができるという利点がある。
なお、本発明は、上記実施例に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次のようなものがある。
(a) 8×8画素の画像データの動きベクトルの評価について説明したが、16×16画素、16×8画素等の符号化対象ブロックについても適用できる。
(b) 近傍参照画像データバッファに格納する画像データを評価対象ブロックの周囲1画素の範囲としているが、動きベクトル評価アルゴリズムの特性等に応じて変更することもできる。また、近傍参照画像データバッファとしてフリップフロップを使用しているが、リングバッファ等を用いても良い。
(c) 動きベクトル(0,0)の周囲1画素を近傍参照画像データバッファに格納しているが、探索の中心点は、動きベクトル(0,0)に限らず設定することができる。
(d) 差分演算部が出力する完了信号を用いて演算官僚を判断しているが、予め決めておいた規定のサイクル数で処理を進めることも可能である。
本発明の実施例1を示す動きベクトル検出回路の構成図である。 動きベクトル検出の具体例を示す説明図である。 従来の動きベクトル検出回路の一例を示す構成図である。 図1中の近傍参照画像データバッファの概略の構成図である。 図1による周辺画素の探索順序の説明図である。 図1の動作を示すタイムチャート(その1)である。 図1の動作を示すタイムチャート(その2)である。 本発明の実施例2を示す動きベクトル検出回路の構成図である。 図8の動作を示すタイムチャートである。
符号の説明
1A,1B アドレス生成部
2 現在画像データメモリ
3 参照画像データメモリ
4A,8,9,9a〜9c セレクタ
5,5a〜5c 差分絶対値演算部
6,6a〜6c 累積演算部
7,7B 差分絶対値和比較部
10,10B 近傍参照画像データバッファ

Claims (3)

  1. 動画像圧縮符号化処理においてm画素×nラインで構成される符号化対象の画像ブロックの動く方向を検出する動きベクトル検出回路であって、
    前記画像ブロックの現在の画像データを格納する現在画像データメモリと、
    前記画像ブロックの動きを検出するために該画像ブロックを含む一定範囲の過去の参照画像データを格納する参照画像データメモリと、
    前記参照画像データの内で、前記画像ブロックとその周囲の1画素を含む(m+2)画素×(n+2)ラインの参照画像データを格納するための近傍参照画像データバッファと、
    前記現在画像データメモリから1ライン単位に読み出されるm画素の画像データと、前記参照画像データメモリまたは前記近傍参照画像データバッファから1ライン単位に読み出される参照画像データにおける連続するm画素の画像データとの画素毎の差分絶対値を算出する差分絶対値演算部と、
    前記差分絶対値演算部で算出された差分絶対値を前記画像ブロックを構成するnライン分について累積加算して差分絶対値和を算出する累積演算部と、
    前記累積演算部で算出された差分絶対値和の内で最小のものに対応する前記参照画像データの位置を動きベクトルとして出力する差分絶対値和比較部とを備え、
    前記差分絶対値演算部で処理するための前記参照画像データが、前記近傍参照画像データバッファに存在しないときには前記参照画像データメモリから読み出すと共に次の処理のために該近傍参照画像データバッファに格納し、該近傍参照画像データバッファに存在するときには該近傍参照画像データバッファから読み出して処理を行うように構成した、
    ことを特徴とする動きベクトル検出回路。
  2. 動画像圧縮符号化処理においてm画素×nラインで構成される符号化対象の画像ブロックの動く方向を検出する動きベクトル検出回路であって、
    前記画像ブロックの現在の画像データを格納する現在画像データメモリと、
    前記画像ブロックの動きを検出するために該画像ブロックを含む一定範囲の過去の参照画像データを格納する参照画像データメモリと、
    前記参照画像データの内で、前記画像ブロックとその両側の1画素を含む(m+2)画素×nラインの参照画像データを格納するための近傍参照画像データバッファと、
    前記現在画像データメモリから1ライン単位に読み出されるm画素の現在画像データと、前記参照画像データメモリまたは前記近傍参照画像データバッファから1ライン単位に読み出される(m+2)画素の参照画像データの内で左側のm画素の画像データ、中央のm画素の画像データ及び右側のm画素の画像データとの画素毎の差分絶対値をそれぞれ算出する第1、第2及び第3の差分絶対値演算手段を有する差分絶対値演算部と、
    前記第1、第2及び第3の差分絶対値演算手段に対応して設けられ、それぞれ該第1、第2及び第3の差分絶対値演算手段で算出された差分絶対値を前記現在画像ブロックを構成するnライン分について累積加算して差分絶対値和を算出する第1、第2及び第3の累積演算手段を有する累積演算部と、
    前記累積演算部で算出された差分絶対値和の内で最小のものに対応する前記参照画像データの位置を動きベクトルとして出力する差分絶対値和比較部とを備え、
    前記差分絶対値演算部で処理するための前記参照画像データが、前記近傍参照画像データバッファに存在しないときには前記参照画像データメモリから読み出すと共に次の処理のために該近傍参照画像データバッファに格納し、該近傍参照画像データバッファに存在するときには該近傍参照画像データバッファから読み出して処理を行うように構成した、
    ことを特徴とする動きベクトル検出回路。
  3. 前記m、nの値は、何れも8であることを特徴とする請求項1または2記載の動きベクトル検出回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07203457A (ja) * 1993-12-27 1995-08-04 Oki Electric Ind Co Ltd 動きベクトル検出装置
JPH08307875A (ja) * 1995-05-02 1996-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像メモリ装置および動きベクトル検出回路

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