JP2012004710A - 動きベクトル検出回路、動画像符号化装置及び動きベクトル検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】縮小動きベクトル検出部11bが、複数の縮小参照フレームのそれぞれに対して、第1の探索範囲と、第1の探索範囲よりも小さい第2の探索範囲で縮小動きベクトルと、その縮小動きベクトルでの画像の類似度を検出し、参照フレーム決定部11cが、類似度を縮小符号化対象フレーム全体で積算した値をもとに、参照フレームと参照フレーム数を決定し、データ保持部11dが、決定された参照フレーム数に応じて、第1または第2の探索範囲の何れかの大きさをもとに設定される範囲の参照フレームの画像データを保持し、動きベクトル検出部11eが、等倍の符号化対象フレームに対して、データ保持部11dに保持された画像データと検出された縮小動きベクトルをもとに動きベクトルの検出を行う。
【選択図】図1
Description
図1は、本実施の形態の動画像符号化装置の一例を示す図である。
動画像符号化装置10は、動きベクトル検出回路11と動画像符号化処理部12を有している。また、動きベクトル検出回路11は、縮小画像生成部11a、縮小動きベクトル検出部11b、参照フレーム決定部11c、データ保持部11dと、動きベクトル検出部11eを有する。
以下、本実施の形態の動画像符号化装置10及び動きベクトル検出回路11の動作をより具体的に説明する。
まず、図1で示した動画像符号化装置10と撮像部20とメモリ30における画像フレームの流れを説明する。
横軸は時間である。また、上から、撮像部20からメモリ30に書き込まれる原画像フレーム、縮小画像生成部11aが生成してメモリ30に書き込まれる縮小原画像フレーム、縮小動きベクトル検出部11bで処理される縮小符号化対象フレームが示されている。さらに、メモリ30から読み出されて縮小動きベクトル検出部11bで参照される縮小参照フレームf,bが示されている。また、フレームI0,I15はIピクチャ、フレームB1〜B8,B10〜B14,B16はBピクチャ、フレームP3,P6,P9,P12はPピクチャを示している。
(縮小画像生成部11aの動作)
図3は、1フレームの原画像フレームと縮小原画像フレームの一例を示す図である。
縮小画像生成部11aは、読み出した原画像フレームの各画素P(x,y)に対して、以下の式(1)に示す計算式でPa(x,y)を計算する。
低域通過フィルタを使うことで、原画像フレームに含まれる可能性があるインパルスノイズ、サンプリングにより発生する折り返し歪みの影響を抑制することができる。
縮小動きベクトル検出部11bは、図2で示した例で、縮小符号化対象フレームが、フレームB1,B2,B4,B5…の場合には、2つの縮小参照フレームf,bに対して、それぞれ大小2つの探索範囲で縮小動きベクトルを検出する。
ステップS1:縮小動きベクトル検出部11bは、積算値CostFwd,CostBwd,CostBiを0で初期化する。積算値CostFwd,CostBwdは、縮小参照フレームf,bにおける、前述の積算値Cbに対応する。また、積算値CostBiは、前述の積算値Caに対応する。
図5は、縮小符号化対象フレームと縮小符号化対象ブロックの一例を示す図である。
縮小動きベクトル検出部11bでは、縮小符号化対象フレーム40の全ての縮小符号化対象ブロック(図5の例では、0〜23番目の縮小符号化対象ブロック)41に対して、ステップS2〜S6の処理を実行する。
図6は、大小2つの探索範囲と縮小動きベクトルの検出例を示す図である。横軸はx,縦軸はyである。
なお、ステップS2〜S5の処理において、縮小動きベクトル検出部11bは、検出した縮小動きベクトルでの類似度を求める。類似度cost_fwd_small,cost_fwd_large,cost_bwd_small,cost_bwd_largeとしては、たとえば、SADが用いられる。たとえば、ステップS2の処理で得られた縮小動きベクトルが(MVx,MVy)であった場合、類似度cost_fwd_small=SAD(MVx,MVy)とする。このように、類似度として、縮小動きベクトルの検出において既に求めているSADを用いることで、類似度を改めて計算しなくてよく、簡便である。
以下に、1つの縮小符号化対象フレームの処理時に、縮小動きベクトル検出部11bで得られる値の一例をまとめる。
図7では、各縮小符号化対象ブロックの処理ごとに得られるデータをまとめている。縮小動きベクトルfwd_small_vec,bwd_small_vec,fwd_large_vec,bwd_large_vecの値については図示を省略している。たとえば、0番目の縮小符号化対象ブロックの処理では、探索範囲c1では、縮小参照フレームfで類似度cost_fwd_smallとしてA0、縮小参照フレームbで類似度cost_bwd_smallとしてB0が求められる。探索範囲c2では、縮小参照フレームfで類似度cost_fwd_largeとしてC0、縮小参照フレームbで類似度cost_bwd_largeとしてD0が求められる。また、類似度cost_fwd_smallと類似度cost_bwd_smallのうち小さい方を示すmin(A0,B0)が得られる。
参照フレーム決定部11cは、縮小動きベクトル検出部11bから、図4で示した処理により算出された積算値CostFwd,CostBwd,CostBiを受け取り、動きベクトル検出部11eで使用する参照フレームを決定する。
ステップS10:参照フレーム決定部11cは、積算値CostFwd,CostBwd,CostBiのうち、積算値CostFwdが最小であるか否か判定する。すなわち、参照フレーム決定部11cは、min(CostFwd,CostBwd,CostBi)==CostFwdであるか否かを判定する。
上記のようにして、決定された参照フレームの情報はデータ保持部11dと、動きベクトル検出部11eに通知される。
動きベクトル検出部11eは、参照フレーム決定部11cにて選択された参照フレームを用いて動きベクトルの検出を行う。たとえば、参照フレーム決定部11cが、参照フレームFを選択した場合、参照フレームFを対象として動きベクトルの検出を行う。また、参照フレーム決定部11cが、参照フレームFと参照フレームBの両方を選択した場合、参照フレームFと参照フレームBの両方に対して、それぞれ動きベクトルの検出を行う。
図9では、参照フレームFに対する動きベクトルの検出の様子を示している。ブロック61は、符号化対象フレームにおける符号化対象ブロック(16×16画素)の位置を示している。動きベクトルの探索範囲は、縮小画像生成部11aでの水平方向、垂直方向の縮小率が1/m、1/nの場合、縮小動きベクトルの水平成分と垂直成分をm倍、n倍したベクトルVcを中心として、たとえば、水平方向±(m−1)、垂直方向±(n−1)とする。図9では、m=n=4の場合の例を示しており、ベクトルVcは、(4MVx,4MVy)である。また、図9に示す例では、探索範囲60は、ベクトルVcの指す先を中心として、水平方向−3から+3画素、垂直方向−3から+3画素、つまり7×7画素の大きさとなっている。動きベクトル検出部11eは、このような探索範囲60を含む参照領域をデータ保持部11dから読み出して動きベクトルの検出を行う。
また、動きベクトル検出部11eは、符号化対象フレームの水平方向の全符号化対象ブロックに対して動きベクトルの検出が終了すると、データ保持部11dに、キャッシュする領域(以下プリフェッチ領域という)を更新させる旨の信号を通知する。
データ保持部11dは、参照フレームとその数に応じて、メモリ30から参照フレームの一部のデータを読み出し、一時的にキャッシュする。そして、データ保持部11dは、動きベクトル検出部11eに対して、動きベクトル検出処理で参照する参照領域の画像データを供給する。
縮小画像生成部11aでの水平方向、垂直方向の縮小率が、それぞれ1/4の場合、動きベクトル検出部11eが参照する参照領域71aは、たとえば、ブロック70aを垂直方向に4V+3、水平方向に4H+3拡大したものとする。
水平方向、垂直方向の縮小率が、それぞれ1/4の場合、動きベクトル検出部11eは、それぞれの参照フレームF,Bで参照する参照領域81a,81bを、たとえば、ブロック80aを垂直方向に4v+3、水平方向に4H+3拡大したものとする。
動画像符号化処理部12は、メモリ30から、符号化対象フレームと参照フレームと動きベクトル検出部11eで検出された動きベクトルを入力して、画面間予測符号化処理などの、動画像符号化処理を行う。そして、動画像符号化処理部12は、符号化した画像データをメモリ30に書き込む。また、動画像符号化処理部12は、後続のフレームのための参照フレームを生成してメモリ30に書き込む。
11 動きベクトル検出回路
11a 縮小画像生成部
11b 縮小動きベクトル検出部
11c 参照フレーム決定部
11d データ保持部
11e 動きベクトル検出部
12 動画像符号化処理部
20 撮像部
30 メモリ
Claims (5)
- 複数の縮小参照フレームのそれぞれに対して、第1の探索範囲と、前記第1の探索範囲よりも小さい第2の探索範囲で縮小動きベクトルと、前記縮小動きベクトルでの画像の類似度を検出する縮小動きベクトル検出部と、
前記類似度を縮小符号化対象フレーム全体で積算した値をもとに、参照フレームと参照フレーム数を決定する参照フレーム決定部と、
決定された前記参照フレーム数に応じて、前記第1または第2の探索範囲の何れかの大きさをもとに設定される範囲の前記参照フレームの画像データを保持するデータ保持部と、
等倍の符号化対象フレームに対して、前記データ保持部に保持された前記画像データと前記縮小動きベクトルをもとに動きベクトルの検出を行う動きベクトル検出部と、
を有することを特徴とする動きベクトル検出回路。 - 前記データ保持部は、決定された前記参照フレームが1つの場合、前記第1の探索範囲の大きさをもとに設定される前記範囲の前記画像データを保持し、前記参照フレームが複数の場合、各前記参照フレームにおいて前記第2の探索範囲の大きさをもとに設定される前記範囲の前記画像データを保持することを特徴とする請求項1記載の動きベクトル検出回路。
- 前記類似度は、前記縮小動きベクトルの検出時に算出される差分絶対値和であることを特徴とする請求項1または2に記載の動きベクトル検出回路。
- 複数の縮小参照フレームのそれぞれに対して、第1の探索範囲と、前記第1の探索範囲よりも小さい第2の探索範囲で縮小動きベクトルと、前記縮小動きベクトルでの画像の類似度を検出する縮小動きベクトル検出部と、
前記類似度を縮小符号化対象フレーム全体で積算した値をもとに、参照フレームと参照フレーム数を決定する参照フレーム決定部と、
決定された前記参照フレーム数に応じて、前記第1または第2の探索範囲の何れかの大きさをもとに設定される範囲の前記参照フレームの画像データを保持するデータ保持部と、
等倍の符号化対象フレームに対して、前記データ保持部に保持された前記画像データと前記縮小動きベクトルをもとに動きベクトルの検出を行う動きベクトル検出部と、
前記動きベクトルをもとに、動画像符号化処理を行う動画像符号化処理部と、
を有することを特徴とする動画像符号化装置。 - 縮小動きベクトル検出部が、複数の縮小参照フレームのそれぞれに対して、第1の探索範囲と、前記第1の探索範囲よりも小さい第2の探索範囲で縮小動きベクトルと、前記縮小動きベクトルでの画像の類似度を検出し、
参照フレーム決定部が、前記類似度を縮小符号化対象フレーム全体で積算した値をもとに、参照フレームと参照フレーム数を決定し、
データ保持部が、決定された前記参照フレーム数に応じて、前記第1または第2の探索範囲の何れかの大きさをもとに設定される範囲の前記参照フレームの画像データを保持し、
動きベクトル検出部が、等倍の符号化対象フレームに対して、前記データ保持部に保持された前記画像データと前記縮小動きベクトルをもとに動きベクトルの検出を行うことを特徴とする動きベクトル検出方法。
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