JP2008267462A - コンベヤ用軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】防塵性や防水性を有しながら低トルクを実現することができ、低コストでコンパクトなコンベヤ用軸受を提供すること。
【解決手段】軸に外嵌・固定された内輪1に対して、玉3を介して回転自在に配置された外輪2と、この外輪2と内輪1との間にグリースを密封するためのシール部材とから構成されている。このシール部材は、径方向断面がL字形状で、内輪1及び外輪2の軸方向端部に、軸方向に相対するように間隔dを置いて各々に固定された2つのL字環状部材4,5から成っており、外輪2側のL字環状部材4には、軸方向外側に配置された内輪1側のL字環状部材5に接触するリップ部7a,7bと、接触しない凸部7c(又は7d)とを有するシールリップ7が嵌着されている。
【選択図】図1
【解決手段】軸に外嵌・固定された内輪1に対して、玉3を介して回転自在に配置された外輪2と、この外輪2と内輪1との間にグリースを密封するためのシール部材とから構成されている。このシール部材は、径方向断面がL字形状で、内輪1及び外輪2の軸方向端部に、軸方向に相対するように間隔dを置いて各々に固定された2つのL字環状部材4,5から成っており、外輪2側のL字環状部材4には、軸方向外側に配置された内輪1側のL字環状部材5に接触するリップ部7a,7bと、接触しない凸部7c(又は7d)とを有するシールリップ7が嵌着されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、産業用に使用される軸受であって、コンベヤのアイドラローラに用いられ、防塵性や防水性の向上、及び構成の簡単化を図ったコンベヤ用軸受に関するものである。
従来、コンベヤアイドラローラ用軸受(以後、コンベヤ用軸受と言う)は、防塵性、防水性を持たせるために、シールド板タイプの深溝玉軸受、若しくは開放型の玉軸受の外側に、ラビリンス形状をしたシールを組み合わせた図3に示す構成のものが一般に使用されている。
同図に示すように、コンベヤ用軸受20は、軸11に外嵌・固定された内輪1と、複数の玉3を介して、内輪1に対して回転自在に配置された外輪2から成っている。外輪2は、アイドラローラ12の内周面に固定された軸受部材13に内嵌・固定されている。内輪1の軸11方向外側には、内輪に隣接した形でラビリンスシール14が軸11に外嵌・固定されており、その外径側のリップ部14aが軸受部材13に摺接するようになっている。このラビリンスシール14の内側部分には、グリースが充填されている。
しかしながら、上記従来のコンベヤ用軸受20においては、防塵性や防水性を向上させるために、ラビリンスシール14の構造を複雑にしたり、同シール14内部に多量のグリースを充填する必要があった。
このように、ラビリンス構造が複雑になることから、加工しにくいだけでなく、組み立ても困難になる。そのため、加工や組み立てコストが大幅に高くなるという問題点があった。
また、ラビリンスシール14内部にグリースを多量に封入することから、グリースの使用量の増大、高コスト化につながるのに加えて、アイドラローラ12のトルクが増大するので、アイドラローラ12を回転させるモータを、より出力の大きいものにする必要が生じてくる。結果として、使用する電力量が増え、コンベヤ自体の構造も大型化してしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した従来の不具合を解消するために、防塵性や防水性を有しながら低トルクを実現することができ、低コストでコンパクトなコンベヤ用軸受を提供することを課題としている。
上記課題を達成するために、本発明では、軸に外嵌・固定された内輪と、この内輪の軌道面に転動自在に配置された転動体と、前記内輪に対して、前記転動体を介して回転自在に配置された外輪と、この外輪と前記内輪との間にグリースを密封するためのシール部材とから成るコンベヤ用軸受において、前記シール部材は、径方向断面がL字形状で、前記内輪及び外輪の軸方向端部に、軸方向に相対するように所定の間隔を置いて各々に固定された2つのL字環状部材から成っており、前記外輪側のL字環状部材には、軸方向外側に配置された前記内輪側のL字環状部材に接触するリップ部と、該内輪側のL字環状部材との間に隙間を形成する凸部とを有するシールリップが嵌着されていることを特徴としている。
好ましくは、前記シールリップのリップ部は2つ設けられ、その凸部はリップ形状又は山形状で、リップ部の外周側に設けられている。
以上のように、外輪側のL字環状部材のシールリップが内輪側のL字環状部材に摺接することにより、軸受内のグリースが密封されると共に、シールリップの凸部(ラビリンス構造)によって、防塵性や防水性を確保することができる。
また、低トルクのシールリップによってグリースの密封性を維持し、従来の複雑な構造のラビリンスシールを省略することができるので、アイドラローラの低トルク化を実現することができると共に、低コスト化、コンパクト化にも寄与することができる。
このように、構造を簡単化することができるので、コンベヤの組み立てに特別な設備投資をする必要がなく、製作工程の簡素化に寄与することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態を示すコンベヤ用軸受の軸方向拡大断面図、図2は、本発明の他の実施形態を示すコンベヤ用軸受の軸方向拡大断面図である。
図1に示すコンベヤ用軸受10は、背景技術の図3で示したように、アイドラローラ12の軸受部材13に内嵌した形で取り付けられるもので、その全体構成の重複する説明は省略する。
図1において、本発明のコンベヤ用軸受10は、図示しない軸に外嵌・固定され、外周面に軌道面1aを有する内輪1と、この内輪1の軌道面1aに転動自在に配置された複数の玉3と、内周面に軌道面2aを有し、内輪1に対して玉3を介して回転自在に配置された外輪2とを備えている。複数の玉3は保持器6に回転自在に保持されており、外輪2は、図示しないアイドラローラの軸受部材(図3参照)に内嵌・固定されている。これらのシール部材である大小径L字環状部材4,5は、その径方向断面がL字形状で、大径L字環状部材4の外径寸法Rは、小径L字環状部材5の外径寸法rよりもやや大きく(R>r)設定されている。
詳説すれば、外輪2の軸方向外側端部の内径側には、大径L字環状部材4が固着され、内輪1の軸方向外側端部の外径側には、小径L字環状部材5が、軸方向で大径L字環状部材4と相対して、間隔dを置いた外側位置になるように固定されている(なお、本明細書において、内および外は軸受に関して言う)。
大径L字環状部材4は、外輪2の軸方向外側端部の内周面に固着された円筒部4aと該円筒部の軸方向内端から径方向内方に向って延びる円板部4bとから成る。また、小径L字環状部材5は、内輪1の軸方向外側端部の外周面に固着された円筒部5aと該円筒部5aの軸方向外端から径方向外方に向って延びる円板部5bとから成る。こうして、大径L字環状部材4の円筒部4aと小径L字環状部材5の円筒部5bとは、径方向に向かい合い、そして大径L字環状部材4の円板部4aは小径L字環状部材5の円板部5bより軸方向内側に存して円板部5bに軸方向に向かい合っている。円板部4bの内径側端部と円筒部5aの外周面との間、および円板部5bの外径側端部と円筒部4aの内周面との間はそれぞれ所定間隙がある。
大径L字環状部材4の円板部4bには、シールリップ7が固着されており、その2つのリップ部7a,7bが小径L字環状部材5の円筒部4aと円板部4bとの内側面にそれぞれ摺接している。
シールリップ7には、もう一つのリップ部がリップ部7bの外周側に略平行してリップ形状の凸部7cを形成している。凸部7cは小径L字環状部材5の円板部5bに対しては接触しないで円板部5bとの間に若干の隙間を空けた形で配置されることによりラビリンス構造とされている。上記リップ部7a、大径L字環状部材4、外輪2、玉3、及び内輪1で形成される空間にはグリースが充填されている。
この構成において、アイドラローラ(図3参照)回転時に、大径L字環状部材4のシールリップ7のリップ部7a,7bが小径L字環状部材5の円筒部5aと円板部5bの内側面に摺接することにより、軸受10内のグリースが密封されると共に、リップ部7cによるラビリンス構造によって、外部からの塵や水分が浸入しにくくなっているので、密封性が高まり、防塵性や防水性を確保することができる。
このように、低トルクのシールリップ7によってグリースの密封性を維持して、従来の複雑な構造のラビリンスシールを省略することができるので、アイドラローラの低トルク化を実現することができると共に、低コスト化、コンパクト化にも寄与することができる。
また、構造を簡単化することができるので、コンベヤの組み立てに特別な設備投資をする必要がなく、製作工程の簡素化に寄与することができる。
なお、上記実施形態では、ラビリンス構造形成用に、シールリップ7にリップ形状の凸部7cを設けたが、この構成に限らず、例えば図2に示すように、シールリップ7に山形状7dを設けた構成であっても良い。要するに、大径L字環状部材4と小径L字環状部材5との間隔dを狭めるような簡単な構造であれば、ラビリンス構造として採用することができる。
1 内輪
1a 軌道面
2 外輪
3 玉
4 大径L字環状部材
4a 円筒部
4b 円板部
5 小径L字環状部材
5a 円筒部
5b 円板部
6 保持器
7 シールリップ
7a リップ部
7b リップ部
7c 凸部(リップ形状)
7d 凸部(山形状)
10 コンベヤ用軸受
1a 軌道面
2 外輪
3 玉
4 大径L字環状部材
4a 円筒部
4b 円板部
5 小径L字環状部材
5a 円筒部
5b 円板部
6 保持器
7 シールリップ
7a リップ部
7b リップ部
7c 凸部(リップ形状)
7d 凸部(山形状)
10 コンベヤ用軸受
Claims (3)
- 軸に外嵌・固定された内輪と、この内輪の軌道面に転動自在に配置された複数の転動体と、前記内輪に対して、前記転動体を介して回転自在に配置された外輪と、この外輪と前記内輪との間にグリースを密封するためのシール部材とから成るコンベヤ用軸受において、
前記シール部材は、径方向断面がL字形状で、前記内輪及び外輪の軸方向端部に、軸方向に相対するように所定の間隔を置いて各々に固定された2つのL字環状部材から成っており、前記外輪側のL字環状部材には、軸方向外側に配置された前記内輪側のL字環状部材に接触するリップ部と、該内輪側のL字環状部材との間に隙間を形成する凸部とを有するシールリップが嵌着されていることを特徴とするコンベヤ用軸受。 - 前記シールリップのリップ部は、2つ設けられていることを特徴とする請求項1記載のコンベヤ用軸受。
- 前記シールリップの凸部は、前記リップ部の外周側に設けられ、リップ形状又は山形状であることを特徴とする請求項1又は2記載のコンベヤ用軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007109568A JP2008267462A (ja) | 2007-04-18 | 2007-04-18 | コンベヤ用軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007109568A JP2008267462A (ja) | 2007-04-18 | 2007-04-18 | コンベヤ用軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008267462A true JP2008267462A (ja) | 2008-11-06 |
Family
ID=40047232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007109568A Withdrawn JP2008267462A (ja) | 2007-04-18 | 2007-04-18 | コンベヤ用軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008267462A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8702312B2 (en) | 2008-05-27 | 2014-04-22 | Nsk Ltd. | Rolling bearing |
JP2015105688A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | キーパー株式会社 | 密封装置 |
-
2007
- 2007-04-18 JP JP2007109568A patent/JP2008267462A/ja not_active Withdrawn
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