JP2008265489A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドル戻し制御を必要とする操舵状態でのみハンドル戻し制御を行って、不必要にハンドル戻し制御が行われることを確実に防止することができる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】車両のセルフアライニングトルクを推定するセルフアライニングトルク推定部31と、前記操舵系の操舵方向を検出する操舵方向検出部24と、前記車両における左右の前輪の車輪速を検出する前輪車輪速検出部18FL,18FRと、該前輪車輪速検出部18FL,18FRで検出した左右前輪の車輪速と前記操舵方向検出部24で検出した操舵方向とに基づいてハンドル戻し制御を行うハンドル戻し制御部33とを備え、前記ハンドル戻し制御部33は、前記セルフアライニングトルク推定部31で推定したセルフアライニングトルクが前記操舵方向検出部24で検出した操舵方向に応じた所定範囲内の値であるときにハンドル戻し制御を行うように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、操舵系の操舵状態を中立位置に戻す際にハンドル戻し制御を行うようにした電動パワーステアリング装置に関する。
この種の電動パワーステアリング装置としては、操舵系に操舵補助力を付与する電動モータの角速度を検出して、この角速度に基づいてハンドルを中立位置に戻すハンドル戻し制御が知られているが、この場合には、摩擦力と操舵補助力とが釣り合ったときに、角速度が零となるためハンドルを中立位置まで戻すことができない。
このため、従来、舵角センサを用い、この舵角センサで検出した絶対舵角に基づいてハンドル戻し制御を行うことが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このように舵角センサで検出した絶対舵角に基づいてハンドル戻し制御を行う場合には、通常電動パワーステアリング装置では使用する必要がない舵角センサを装備する必要があるため、製造コストが嵩み、安価な電動パワーステアリング装置を提供することができない。
このため、従来、操舵系の操舵トルクと回転情報とからハンドル戻し状態を検出し、前輪の左右車輪速差に基づいてハンドル戻し制御を行うことにより、舵角センサを装備することなくハンドル戻し制御を行う電動パワーステアリング装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)
特開2002−145100号公報 特開2000−238652号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載の従来例にあっては、舵角センサを用いることなく、ハンドル戻し検出手段で、トルクセンサで検出した操舵トルクとモータ回転角速度推定手段でパワーアシストモータのモータ端子間電圧に基づいて推定したモータ回転角速度とに基づいてハンドル戻し状態を検出し、ハンドル戻し状態であるときに、パワーアシストモータに適正な戻し操舵をさせる戻し補正信号を生成する戻し補正制御手段を備えているものであるが、ハンドル戻し検出手段で検出するハンドル戻し検出が本来必要とするハンドルを戻したい状況以外にハンドル戻し制御を行ってしまい、運転者に不必要にハンドルが戻される違和感を与えるという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、ハンドル戻し制御を必要とする操舵状態でのみハンドル戻し制御を行って、不必要にハンドル戻し制御が行われることを確実に防止することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、両の操舵系に操舵補助力を付与する電動モータと、前記操舵系の操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、少なくとも前記操舵トルクセンサで検出した操舵トルクに基づいて電流指令値を演算する電流指令値演算部と、該電流指令値演算部で生成した電流指令値に基づいて前記電動モータを制御するモータ制御部とを備えた電動パワーステアリング装置であって、前記車両のセルフアライニングトルクを推定するセルフアライニングトルク推定部と、前記操舵系の操舵方向を検出する操舵方向検出部と、前記車両における左右の前輪の車輪速を検出する前輪車輪速検出部と、該前輪車輪速検出部で検出した左右前輪の車輪速と前記操舵方向検出部で検出した操舵方向とに基づいて前記電流指令値に対するハンドル戻し制御を行うハンドル戻し制御部とを備え、前記ハンドル戻し制御部は、前記セルフアライニングトルク推定部で推定したセルフアライニングトルクが前記操舵方向検出部で検出した操舵方向に応じた所定範囲内の値であるときにハンドル戻し制御を行うように構成されていることを特徴としている。
この請求項1に係る発明では、セルフアライニングトルク推定部でセルフアライニングトルクを推定し、推定したセルフアライニングトルクと操舵方向とに基づいてハンドル戻し制御を行う範囲を設定するので、ハンドル戻し制御を適正に行って、不必要にハンドル戻し制御が行われることを確実に防止することができる。
また、請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記ハンドル戻し制御部は、摩擦力をFrとし、前記セルフアライニングトルク推定部で推定したセルフアライニングトルクの絶対値を|SAT|としたときに、0≦|SAT|≦Frの範囲内であるときにハンドル戻し制御を行うように構成されていることを特徴としている。
この請求項2に係る発明では、セルフアライニングトルク推定部で推定したセルフアライニングトルクの絶対値|SAT|が零以上で摩擦力Fr以下であるときには、ハンドル戻し制御を行うので、ハンドル戻し制御をより適正に行うことができる。
さらに、請求項3に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記ハンドル戻し制御部は、摩擦力をFrとし、前記セルフアライニングトルク推定部で推定したセルフアライニングトルクをSATとしたときに、前記操舵方向検出部で左操舵方向を検出しているときに、0≦SAT≦Frの範囲内にあり、且つ右操舵方向を検出しているときに−Fr≦SAT≦0の範囲内にあるときに、ハンドル戻し制御を行うように構成されていることを特徴としている。
この請求項3に係る発明でも、上記請求項2に係る発明と同様にハンドル戻し制御をより適正に行うことができる。
さらにまた、請求項4に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1乃至3の何れか1つに係る発明において、前記ハンドル戻し制御部は、ハンドル戻し制御で設定されるハンドル戻し電流指令値を前記前輪車輪速検出部で検出した前輪左右の車輪速差に応じて変化させるように構成されていることを特徴としている。
この請求項4に係る発明では、前輪車輪速検出部で検出した前輪左右の車輪速差は転舵輪の転舵角に相当するので、この前輪左右の車輪速差に基づいてハンドル戻し電流指令値を設定することにより、操舵角に対応させて適正なハンドル戻し制御を行うことができる。
なおさらに、請求項5に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1乃至4の何れか1つに係る発明において、前記前輪車輪速検出部は、検出した前輪車輪速検出値の時間積分した時間積分値を前輪車輪速として設定するように構成されていることを特徴としている。
この請求項5に係る発明では、前輪車輪速検出値の時間積分値を前輪車輪速として設定するので、正確な車輪速検出値を得ることができない低車速領域で、安定した前輪車輪速を確保することができる。
また、請求項6に係る電動パワーステアリング装置は、請求項5に係る発明において、車両の車速を検出する車速検出部を有し、前記前輪車輪速検出部は、前記前輪車輪速検出値の積分時間を前記車速検出部で検出した車速に応じて変化させるように構成されていることを特徴としている。
この請求項6に係る発明では、前輪車輪速検出値の積分時間を車速検出部で検出した車速に応じて変化させることにより、車輪速検出値の検出精度が低下するに応じて積分時間を長くして実際の車輪速に応じた値を設定することができる。
本発明によれば、セルフアライニングトルク推定部でセルフアライニングトルクを推定し、推定したセルフアライニングトルクに基づいてハンドル戻し制御を行うか否かを判断するようにしたので、不必要にハンドル戻し制御が行われることを確実に防止して、適正なハンドル戻し制御を行って、運転者に違和感を与えることを防止することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す全体構成図であって、図中、1は操舵装置であり、この操舵装置1はステアリングホイール2が装着されたステアリングシャフト3と、このステアリングシャフト3のステアリングホイール2とは反対側に連結されたラックピニオン機構4と、このラックピニオン機構4にタイロッド等の連結機構5を介して連結された左右の転舵輪6とを備えている。
そして、ステアリングシャフト3には、例えばウォームギヤで構成される減速機構7を介して電動モータ8が連結されている。この電動モータ8は、例えばブラシレスモータで構成され、電動パワーステアリング装置の操舵補助力を発生する操舵補助力発生用モータとして動作する。そして、電動モータ8は車両に搭載されたバッテリ11から出力されるバッテリ電圧Vbがイグニッションスイッチ12及びヒューズ13を介して供給される制御装置14によって駆動制御される。
この制御装置14には、ステアリングシャフト3に配設された操舵トルクセンサ16で検出されたステアリングホイール2に入力される操舵トルクTが入力されていると共に、車速検出部としての車速センサ17で検出した車速検出値Vsが入力され、さらに例えばアンチロックブレーキ制御システムやトラクション制御システムで使用される左右の前輪6L及び6Rの車輪速を検出する車輪速センサ18FL及び18FRで検出した車輪速検出値VFL及びVFRが入力されていると共に、電動モータ8の回転角を検出するモータ回転角センサ20で検出したモータ回転角θmが入力されている。
ここで、操舵トルクセンサ16は、ステアリングホイール2に付与されてステアリングシャフト3に伝達された操舵トルクを検出するもので、例えば、操舵トルクを図示しない入力軸及び出力軸間に介挿したトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を磁気信号で検出し、それを電気信号に変換するように構成されている。
制御装置14は、例えばマイクロコンピュータで構成され、その構成は機能ブロック図で表すと図2に示すようになる。すなわち、制御装置14は、操舵トルクセンサ16で検出した操舵トルクT及び車速センサ17で検出した車速Vsが入力され、これらに基づいて電動モータ8に対する3相電流指令値IAref〜ICrefを演算する電流指令値演算部21と、この電流指令値演算部21で算出された3相電流指令値IAref〜ICrefとモータ電流検出部19で検出された3相モータ電流Im(Ima〜Imc)とに基づいて電流フィードバック処理を行って3相電圧指令値Vrefを算出する電流フィードバック制御部22と、この電流フィードバック制御部22で算出された3相電圧指令値Vrefが入力されて電動モータ8を駆動制御するモータ駆動回路23と、モータ回転角センサ20から入力されるモータ回転角θmに基づいて電気角θe及びモータ角速度ωmを演算する操舵方向検出部としての角速度演算部24と、この角速度演算部24で演算したモータ角速度ωmを微分してモータ角加速度αを算出する微分回路25とを備えている。
ここで、電流指令値演算部21は、操舵トルクT及び車速Vsに基づいて図3に示す電流指令値算出用マップを参照して電流指令値Irefを演算する電流指令値生成部21aと、この電流指令値生成部21aから出力される電流指令値Irefと角速度演算部24で演算された電気角θe及びモータ角速度ωmとに基づいてd軸電流指令値Idref及びq軸電流指令値Iqrefとを生成するd−q軸電流指令値生成部21bと、このd−q軸電流指令値生成部21bで生成されたd軸電流指令値Idref及びq軸電流指令値Iqrefを角速度演算部24で演算された電気角θeに基づいて電動モータ8に対応した3相電流指令値IAref、IBref及びICrefに変換する2相/3相変換部21cとで構成されている。
また、制御装置14は、操舵トルクセンサ16で検出した操舵トルクT、電流指令値演算部21の電流指令値生成部21aで生成された電流指令値Iref、角速度演算部24から出力されるモータ角速度ωm及び微分回路25から出力されるモータ角加速度αが入力されてこれらに基づいてセルフアライニングトルクSATを推定するセルフアライニングトルク推定部31を備えている。
このセルフアライニングトルクSATを算出する原理は、路面からステアリングまでの間に発生するトルクの様子を図4に示して説明する。すなわち、運転者がステアリングホイール2を操舵することによって操舵トルクTが発生し、その操舵トルクTに従って電動モータ8がアシストトルクTmを発生する。その結果、車輪Wが転舵され、反力としてセルフアライニングトルクSATが発生する。また、その際、電動モータ8の慣性J及び摩擦(静摩擦)Frによってステアリングホイール2の操舵の抵抗となるトルクが生じる。これらの力の釣り合いを考えると、下記(1)式のような運動方程式が得られる。
J・α+ Fr・sign(ωm) + SAT = Tm + T …(1)
ここで、上記(1)式を初期値ゼロとしてラプラス変換し、セルフアライニングトルクSATについて解くと下記(2)式が得られる。
SAT(s) = Tm(s) + T(s) − J・α(s) − Fr・sign(ωm(s)) …(2)
上記(2)式から分かるように、電動モータ8の慣性J及び静摩擦Frを定数として予め求めておくことで、モータ角速度ωm、回転角加速度α、アシストトルクTm及び操舵トルクTよりセルフアライニングトルクSATを推定することができる。
ここで、アシストトルクTmは電流指令値Irefに比例するので、アシストトルクTmに代えて電流指令値Irefを適用する。
さらに、制御装置14は、車輪速センサ18FL及び18FRから入力される車輪速VFL及びVFRとセルフアライニングトルク推定部31で推定したセルフアライニングトルクSATとに基づいてハンドル戻し制御を行うか否かを判定し、ハンドル戻し制御を行う場合には、モータ角速度ωmの符号に基づいて右切り状態から中立位置に戻るハンドル戻し状態であるか左切り状態から中立位置に戻るハンドル戻し状態であるかに応じた正負の摩擦力Frに対抗する電流値−Ifri、+Ifriでなるハンドル戻し制御電流指令値Icompを電流指令値生成部21aの出力側に設けた加算器32に出力するハンドル戻し制御部33を備えている。
ここで、ハンドル戻し制御部33では、図5に示すハンドル戻し制御処理を実行する。
このハンドル戻し制御処理は、先ず、ステップS1で、車輪速検出値VFL,VFR、モータ角速度ωm及びセルフアライニングトルクSATを読込み、次いでステップS2に移行して、車輪速検出値VFL及びVFRの平均値を車速Vs(=(VFL+VFR)/2)として算出する。
次いで、ステップS3に移行して、ステップS2で算出した車速Vsが予め設定された車輪速検出値VFL及びVFRが不安定となる低車速領域を判断する閾値VsL以下であるか否かを判定し、Vs≦VsLであるときには低車速領域であると判断してステップS4に移行して車輪速検出値VFL及びVFRを予め設定した設定時間で時間積分した値VFL′及びVFR′を車輪速VWL及びVWRとして設定してからステップS6に移行する。
一方、ステップS3の判定結果が、Vs>VsLであるときには、車輪速検出値VFL及びVFRが安定している高車速領域であると判断してステップS5に移行し、車輪速検出値をVFL及びVFRをそのまま車輪速VWL及びVWRとして設定してからステップS6に移行する。
このステップS6では、設定された車輪速VWLから車輪速VWRを減算した車輪速差ΔVWの絶対値|ΔVW|がスリップ判断閾値ΔVE未満であるか否かを判定し、|ΔVW|≧ΔVEであるときには、例えば前左右輪の一方が接触する路面が低摩擦係数路面で、他方が接触する路面が高摩擦係数路面となる所謂スプリットμ路を走行することにより、低摩擦路面側の前輪がスリップしたり、前輪駆動車で、前輪左右輪の一方がマンホール等の滑り易い路面で駆動スリップしたりすることにより、前輪左右輪の一方にスリップが発生しており、正確な車輪速ではないものと判断して後述するステップS15に移行してハンドル戻し制御電流指令値Icompを“0”に設定して加算器32に出力してから前述したステップS1に戻る。
また、ステップS6の判定結果が、車輪速差ΔVWの絶対値|ΔVW|がスリップ判断閾値ΔVE未満であるときには、前輪左右輪の一方にスリップが生じていない正常状態であると判断してステップS7に移行する。
このステップS7では、モータ角速度ωmが零以下の負値であって左切り状態であるか否かを判定し、ωm>0であって右操舵状態であるときにはステップS8に移行して、セルフアライニングトルクSATが零以下で且つ転舵輪6と路面との摩擦力−Fr以上であるか否かを判定し、−Fr≦SAT≦0であるときには左操舵状態から中立位置に戻る状態で、セルフアライニングトルクSATの絶対値が摩擦力Frより小さくステアリングホイール2が中立位置に復帰するトルクが不足してハンドル戻し制御を必要とするものと判断してステップS9に移行する。
このステップS9では、前輪右の車輪速VWRから前輪左の車輪速VWLを減算した車輪速差ΔVWが直進状態を判断するための直進判断閾値ΔVe以上であるか否かを判定し、ΔVW>ΔVeであるときには転舵状態であって左操舵状態から中立位置に戻るハンドル戻し状態であると判断してステップS10に移行して、摩擦力Frに対抗する電流値+Ifriをハンドル戻し電流指令値Icompとして設定し、次いでステップS11に移行して設定したハンドル戻し電流指令値Icompを加算器32に出力してから前記ステップS1に戻る。
一方、前記ステップS7の判定結果が、ω≦0であって、左操舵状態であるときには、ステップS12に移行して、セルフアライニングトルクSATが摩擦力+Fr以下で零以上であるハンドル戻し制御が必要な領域であるか否かを判定し、0≦SAT≦Frであるときにはハンドル戻し制御が必要であると判断してステップS13に移行して、前左輪の車輪速VWLから前右輪の車輪速VWRを減算した車輪速差ΔVWが直進状態を判断する直進判断閾値ΔVeを超えているか否かを判定し、ΔVW>ΔVeであるときには転舵状態であるものと判断してステップS14に移行し、摩擦力Frに対抗する電流値−Ifriをハンドル戻し電流指令値Icompとして設定してから前記ステップS11に移行する。
また、前記ステップS8の判定結果が、SAT>0又はSAT<−Frであるとき、前記ステップS9の判定結果が、車輪速差ΔVWが直進判断閾値ΔVe未満であるとき、前記ステップS12の判定結果が、SAT<0又はSAT>Frであるとき、及びステップS13の判定結果が、車輪速差ΔVWが直進判断閾値ΔVe未満であるときには、ハンドル戻し制御を行う必要がないと判断して、ステップS15に移行して、ハンドル戻し制御電流指令値Icompを“0”に設定しこれを加算器32に出力してから前記ステップS1に戻る。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、車両が停止していて、イグニッションスイッチ12がオフ状態であるものとすると、この状態では、制御装置14にバッテリ11からのバッテリ電圧Vbが供給されないので、制御装置14は停止状態にあり、図2の機能ブロック図に示す操舵トルクT及び車速Vsに基づいて実行する操舵補助制御処理は実行停止状態にあり、電動モータ8が停止してステアリングシャフト3への操舵補助力の伝達は行われない。
この車両停止状態から、イグニッションスイッチ12をオン状態とすると、制御装置14にバッテリ電圧Vbが供給されることにより、制御装置14が作動状態となって、図2のモータ電流検出部19、電流指令値演算部21、電流フィードバック制御部22、モータ駆動回路23、セルフアライニングトルク推定部31、ハンドル戻し制御部33による操舵補助制御処理、図5に示すハンドル戻し制御処理が実行開始される。
この状態では、車両が停止しているので、各車輪速センサ18FL及び18FRで検出される車輪速VFL及びVFRは“0”となっている。
この状態で、ステアリングホイール2に運転者からの操舵トルクが伝達されていないときには、操舵トルクセンサ16で検出される操舵トルクTが略“0”となるので、電流指令値演算部21の電流指令値生成部21aで算出される電流指令値Irefも“0”となっており、d−q軸電流指令値生成部21bで生成されるd軸電流指令値Idref及びq軸電流指令値Iqrefも“0”となって、電流指令値演算部21から出力される3相の電流指令値IAref、IBref及びICrefも“0”となっている。
また、電動モータ8が停止しているので、モータ電流検出部19で検出したモータ電流Ima、Imb及びImcも“0”となっており、電流フィードバック制御部22から出力される3相電圧指令値Vrefも“0”となって、モータ駆動回路23から出力される3相電流Ima、Imb及びImcも“0”となって電動モータ8は停止状態を継続する。
この車両の停止状態における非操舵状態では、角速度演算部24で演算されるモータ角速度ωm及び微分回路25で演算されるモータ角加速度αが共に“0”となるため、セルフアライニングトルク推定部31で前記(2)式に基づいて推定されるセルフアライニングトルクSATも“0”となっており、ハンドル戻し制御部33で、図5に示すハンドル戻し制御処理を実行したときに、ステップS2で算出される車速Vsが“0”となり、低車速領域であると判断されてステップS4に移行して、車輪速検出値VFL及びVFRの時間積分値VFL′及びVFR′が車輪速VWL及びVWRとして設定されるが、車輪速検出値VFL及びVFRが“0”であるので、車輪速VWL及びVWRも当然に“0”となる。
このため、図5の処理において、ステップS6からステップS7及びS8を経てステップS9に移行したときに、車輪速差ΔVW=VWR−VWL≦ΔVeとなるので、ハンドル戻し制御電流指令値Icompが生成されずにステップS1に戻ることになり、ハンドル戻し制御電流指令値Icompが電流指令値Irefに加算されることはなく、d−q軸電流指令値生成部21bに入力される電流指令値Irefは“0”を維持する。
この車両の停止状態で、運転者がステアリングホイール2を操舵することにより、所謂据え切りを行うと、これに応じて操舵トルクセンサ16で検出される操舵トルクTが大きな値となることから、電流指令値演算部21の電流指令値生成部21aで生成される電流指令値Irefが大きな値となり、これがd−q軸指令値生成部21bに供給されて、d軸電流指令値Idref及びq軸電流指令値Iqrefが生成され、これらが2相/3相変換部21cで3相電流指令値IAref、IBref及びICrefに変換されて電流フィードバック制御部22に出力される。
このとき、電動モータ8は停止状態であるので、モータ電流検出部19で検出されるモータ電流Ima〜Imcは“0”を維持しているので、電流フィードバック制御部22から比較的大きな値の3相電圧指令値Vrefがモータ駆動回路23に出力され、このモータ駆動回路23から比較的大きな値のモータ駆動電流Imが電動モータ8に出力される。
このため、電動モータ8が回転駆動されて、比較的大きな操舵補助力を発生し、この操舵補助力が減速機構7を介してステアリングシャフト3に伝達されるので、ステアリングホイール2を軽く操舵することができる。
この状態では、モータ角速度ωm、モータ角加速度αが比較的大きな値となるので、セルフアライニングトルク推定部31で比較的大きなセルフアライニングトルクSATが演算されるが、ハンドル戻し制御部33では、図5の処理において、車輪速VWLから車輪速VWRを減算した車輪速差ΔVWが“0”となっているので、ステップS9からそのままステップS1に戻ってハンドル戻し制御電流指令値Icompが算出されて出力されることはない状態を継続する。
この状態で、車両を発進させると、これに応じて車輪速センサ18FL及び18FRで検出される車輪速検出値VFL及びVFRが増加し、直進走行状態では、車輪速検出値VFL及びVFRは略等しい値となるが、旋回走行状態では外輪側の車輪速検出値VFL(又はVFR)が内輪側の車輪速検出値VFR(又はVFL)より大きくなり、両者の車輪速差ΔVWは旋回半径が小さくなるほど大きくなる。
このため、車両が低車速領域で走行している場合には、ハンドル戻し制御部33で実行される図5のハンドル戻し制御処理で、ステップS3からステップS4に移行して、車輪速検出値VFL及びVFRを時間積分した時間積分値VFL′及びVFR′が車輪速VWL及びVWRとして設定されることにより、特に低車速時に車輪速センサ18FL及び18FRで検出される車輪速検出値VFL及びVFRが正確な値とならないことを補償して安定した車輪速VWL及びVWRを得ることができる。
そして、車両が低車速領域で走行している場合には、セルフアライニングトルク推定部31で推定されるセルフアライニングトルクSATが小さい値となるため、ハンドル戻し制御部33で図5のハンドル戻し制御処理を実行したときに、例えばステアリングホイール2を中立位置から右切りした切り増し状態では、図6に示すように、角速度演算部24で演算されるモータ角速度ωmが正値となると共に、セルフアライニングトルク推定部33で推定されるセルフアライニングトルクSATも正値となる。
このため、図5のハンドル戻し制御処理で、ステップS7からステップS8に移行するが、SAT>0であるので、ステップS15に移行し、ハンドル戻し制御電流指令値Icompを“0”に設定しこれを加算器32に出力してからステップS1に戻ることを繰り返す。
その後、ステアリングホイール2の切り増し状態から保舵状態としてから運転者がステアリングホイール2を左転舵(左操舵)すると、角速度演算部24で算出されるモータ角速度ωmが左操舵方向を表す負値となる。
このときのセルフアライニングトルク推定部33で推定されるセルフアライニングトルクSATが、図6に示すように、正値で摩擦力Frより大きな値であるものとすると、図5のハンドル戻し制御処理で、ステップS7からステップS12に移行するが、SAT>Frであるので、ステップS15に移行し、ハンドル戻し制御電流指令値Icompを“0”に設定しこれを加算器32に出力してからステップS1に戻り、ハンドル戻し制御は中止状態を継続する。
その後、ステアリングホイール2の操舵角度が小さくなって、推定されたセルフアライニングトルクSATが摩擦力Fr以下となると、図5の処理において、ステップS12からステップS13に移行し、右旋回状態であるので、前左輪の車輪速検出値VFLが前右輪の車輪速検出値VFRより大きい値となって、両者の偏差である車輪速差ΔVWが直進判断閾値ΔVeを超えているので、ステップS13からステップS14に移行して、摩擦力Frに対抗する負値の電流指令値−Ifriがハンドル戻し制御電流指令値Icompとして設定される。次いで、ステップS11に移行して設定されたハンドル戻し制御電流指令値Icompが加算器32に出力されることにより、電流指令値生成部21aから出力される電流指令値Irefにハンドル戻し制御電流指令値Icompが加算される。
このとき、ハンドル戻し制御電流指令値Icompが負値であり、操舵角が小さく、操舵トルクが略“0”であるために、電流指令値Irefが略“0”であるので、d−q軸電流指令値生成部21bに入力される電流指令値は負値となり、これに応じたd軸電流指令値Idref及びq軸電流指令値Iqrefが算出され、これらを2相/3相変換部21cで3相電流指令値IAref、IBref及びICrefに変換して電流フィードバック制御部22に出力するので、電動モータ8で摩擦力Frに抗する操舵補助力が発生されて、ステアリングホイール2が中立位置に復帰し易くなる。運転者にとっては、操舵トルクが大きくならないので、運転し易い。
同様に、ステアリングホイール2を中立位置から左切りして切り増し状態としてからステアリングホイール2を中立位置に戻す右操舵を行う場合には、角速度演算部24で算出されるモータ角速度ωmが正値となり、セルフアライニングトルク推定部31で推定されるセルフアライニングトルクSATが負値となる。このとき、セルフアライニングトルクSATが負の摩擦力−Frより小さいときには(SAT<−Fr)、ステップS8からステップS15に移行し、ハンドル戻し制御電流指令値Icompを“0”に設定しこれを加算器32に出力してからステップS1に戻ってハンドル戻し制御を中止する。しかしながら、推定されたセルフアライニングトルクSATが−Fr≦SAT≦0の範囲内であるときには、ステップS8及びS9を経てステップS10に移行して、正値の電流指令値+Ifriがハンドル戻し制御電流指令値Icompとして設定され、これが加算器32に出力されるので、前述した右切り状態からのハンドル戻し状態と同様に、電動モータ8で摩擦力−Frに抗する操舵補助力を発生させて、ステアリングホイール2を中立位置に復帰し易くできる。
さらに、車速Vsが低車速閾値VsLを超えている場合には、図5の処理において、ステップS3からステップS5に移行して、車輪速検出値VFL及びVFRをそのまま車輪速VWL及びVWRとして設定することを除いては前述した低車速領域である場合と同様の作用効果を得ることができる。
なお、車両の走行中に、スプリットμ路やマンホール等を走行することにより、一方の車輪がスリップ状態となって、車輪速差ΔVWの絶対値|ΔVW|がスリップ判断閾値ΔVE以上の値となると、図5の処理において、ステップS6からステップS15に移行し、ハンドル戻し制御電流指令値Icompを“0”に設定しこれを加算器32に出力してからステップS1に戻ってハンドル戻し制御を中止するので、スリップ発生時に不必要にハンドル戻し制御が実行されることを確実に防止することができる。
以上のように、本実施形態によると、セルフアライニングトルク推定部33でセルフアライニングトルクSATを推定し、このセルフアライニングトルクSATの絶対値|SAT|が摩擦力Frを超えている場合には、車両に実際に作用するセルフアライニングトルクによってステアリングホイール2を中立位置に戻し、セルフアライニングトルクSATの絶対値|SAT|が摩擦力Fr未満となったときに、摩擦力Frに抗するハンドル戻し制御電流指令値Icompを演算して電流指令値Irefに加算するハンドル戻し制御を行うので、ハンドル戻し制御を必要とする状態でのみハンドル戻し制御を行って不必要なハンドル戻し制御が行われることを確実に防止することができ、運転者に違和感を与えることを確実に防止することができる。
しかも、車輪速センサ18FL及び18FRで検出する車輪速検出値VFL及びVFRが不安定となる低車速領域では、車輪速検出値VFL及びVFRの時間積分値を車輪速VWL及びVWRとして採用することにより、車輪速検出値VFL及びVFRをローパスフィルタ処理して安定した車輪速VWL及びVWRを得ることができ、低車速領域でも安定したハンドル戻し制御を行うことができる。
因みに、ハンドル戻し制御を行うか否かをセルフアライニングトルクSATによる判断を適用しない従来例の場合には、前述した図6におけるセルフアライニングトルクSATが摩擦力Frよりも大きくハンドル戻し制御が不要な領域でもハンドル戻し制御を行うことになり、ステアリングホイール2を中立位置に戻す操舵補助力が大きくなりすぎて運転者に違和感を与えることになるが、本発明では前述したようにハンドル戻し制御を必要とする場合のみハンドル戻し制御を行うことができる。
なお、上記実施形態においては、ハンドル戻し制御電流指令値Icompとなる電流値Ifriを一定値とした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図7に示すように、車輪速差ΔVWが直進判断閾値ΔVeより小さいときには電流値Ifriが“0”で、直進判断閾値ΔVeより増加するにつれて電流値Ifriが増加し、車輪速差ΔVWが設定値ΔVWS以上となったときには電流値Ifriが一定値となる電流値算出マップを適用して、車輪速差ΔVWをもとに電流値算出マップを参照して車輪速差ΔVWに応じた電流値Ifriを設定するようにしてもよい。この場合には、旋回状態が直進走行状態に近づくにつれてハンドル戻し制御電流指令値Icompが小さい値となるので、ステアリングホイール2が中立位置に復帰したときにオーバーシュートすることを防止することができる。
また、上記実施形態においては、低車速領域で、車輪速検出値VFL及びVFRを設定時間で時間積分して時間積分値VVL′及びVFR′を算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、設定時間を車速Vsが大きくなる程短くなるように設定するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態においては、操舵方向検出部として角速度演算部24を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、回転角センサ20で検出したモータ回転角θmに基づいて回転方向を検出したり、操舵トルクセンサ16で検出した操舵トルクTに基づいて操舵方向を検出したりするようにしてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、電動モータ8としてブラシレスモータを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブラシ付きモータを適用することもでき、この場合にはd−q軸電流指令値生成部21b及び2相/3相変換部21cを省略すると共に、モータ電流検出部19で3相モータ電流を検出する場合に代えて直流モータ電流を検出して、電流フィードバック制御部22にフィードバックするようにすればよい。
本発明の第1の実施形態を示す全体構成図である。 第1の実施形態における制御装置を示す機能ブロック図である。 電流指令値算出用マップを示す操舵トルクと電流指令値との関係を表す特性線図である。 セルフアライニングトルクの推定原理を説明する模式図である。 ハンドル戻し制御部で実行するハンドル戻し制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の動作の説明に供する操舵角度とセルフアライニングトルク及び操舵補助力との関係を示す特性線図である。 ハンドル戻し制御電流指令値となる電流値算出用マップを示す特性線図である。
符号の説明
1…操舵装置、2…ステアリングホイール、3…ステアリングシャフト、7…減速機構、8…電動モータ、14…制御装置、16…操舵トルクセンサ、17…車速センサ、18FL,18FR…車輪速センサ、19…モータ電流検出部、20…モータ回転角センサ、21…電流指令値演算部、21a…電流指令値生成部、21b…d−q軸電流指令値生成部、21c…2相/3相変換部、22…電流フィードバック制御部、23…モータ駆動回路、24…角速度演算部、25…微分回路、31…セルフアライニングトルク推定部、32…加算器、33…ハンドル戻し制御部

Claims (6)

  1. 車両の操舵系に操舵補助力を付与する電動モータと、前記操舵系の操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、少なくとも前記操舵トルクセンサで検出した操舵トルクに基づいて電流指令値を演算する電流指令値演算部と、該電流指令値演算部で生成した電流指令値に基づいて前記電動モータを制御するモータ制御部とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
    前記車両のセルフアライニングトルクを推定するセルフアライニングトルク推定部と、前記操舵系の操舵方向を検出する操舵方向検出部と、前記車両における左右の前輪の車輪速を検出する前輪車輪速検出部と、該前輪車輪速検出部で検出した左右前輪の車輪速と前記操舵方向検出部で検出した操舵方向とに基づいて前記電流指令値に対するハンドル戻し制御を行うハンドル戻し制御部とを備え、前記ハンドル戻し制御部は、前記セルフアライニングトルク推定部で推定したセルフアライニングトルクが前記操舵方向検出部で検出した操舵方向に応じた所定範囲内の値であるときにハンドル戻し制御を行うように構成されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記ハンドル戻し制御部は、摩擦力をFrとし、前記セルフアライニングトルク推定部で推定したセルフアライニングトルクの絶対値を|SAT|としたときに、0≦|SAT|≦Frの範囲内であるときにハンドル戻し制御を行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記ハンドル戻し制御部は、摩擦力をFrとし、前記セルフアライニングトルク推定部で推定したセルフアライニングトルクをSATとしたときに、前記操舵方向検出部で左操舵方向を検出しているときに、0≦SAT≦Frの範囲内にあり、且つ右操舵方向を検出しているときに−Fr≦SAT≦0の範囲内にあるときに、ハンドル戻し制御を行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記ハンドル戻し制御部は、ハンドル戻し制御で設定されるハンドル戻し電流指令値を前記前輪車輪速検出部で検出した前輪左右の車輪速差に応じて変化させるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記前輪車輪速検出部は、検出した前輪車輪速検出値の時間積分した時間積分値を前輪車輪速として設定するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 車両の車速を検出する車速検出部を有し、前記前輪車輪速検出部は、前記前輪車輪速検出値の積分時間を前記車速検出部で検出した車速に応じて変化させるように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の電動パワーステアリング装置。
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