JP2008264895A - 多関節指部材並びにロボットハンド及びその制御方法 - Google Patents

多関節指部材並びにロボットハンド及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】共通の駆動源によって駆動される複数の関節を有する指部材にて、これら複数の関節の関節角度が任意の角度に設定された状態を作り出すことを可能とする。
【解決手段】多関節指部材2は、駆動モータ200と、駆動モータ200によって駆動される第1関節20と、第1関節20に一端が固定された第1リンク21と、第2リンク23と、第2リンク23を回動可能に第1リンク21の他端に結合し、第1関節20と共通の駆動モータ200によって駆動される第2関節22と、クラッチ機構212とを備える。ここで、クラッチ機構212は、第1関節20の駆動に要する駆動トルクの増大に応じて駆動モータ200から第1関節20への動力伝達を抑制するとともに、第1関節20への動力伝達が抑制された状態において第1関節20の駆動に要する駆動トルクが減少したことに応じて、即座に駆動モータ200から第1関節20への動力伝達を回復させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、共通の駆動源によって駆動される複数の関節と、これら複数の関節の各々により支持される複数のリンクを有する多関節指部材に関し、特に、複数の関節のうち少なくとも1つの関節の回転に要する駆動トルクの増減に応じて、当該少なくとも1つの関節に対する駆動力の伝達状態を切り替えるクラッチ機構を有する多関節指部材に関する。また、本発明は、このような多関節指部材を有するロボットハンドに関する。
上述したクラッチ機構を備える多関節指部材を有するロボットハンドが特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたロボットハンドは、ベースとなる掌フレームに3本の指部材が結合された構造を有する。特許文献1に開示されたロボットハンドが有する指部材の側面図を図9に示す。図9に示した指部材40は、第1関節72及び第2関節74の2つの関節を有している。第1関節72は、掌部の一部である掌リンク60と第1リンク62とを結合している。また、第2関節74は、第1リンク62の末端部にあって、第1リンク62と第2リンク64とを結合している。
図9に示した第1関節72及び第2関節74は、共通の駆動源である駆動モータ175によって駆動される。また、第1関節72及び第2関節74の回転に付随して、第1リンク62及び第2リンクが第1関節72及び第2関節74の回転軸を中心に回動することにより、物体把持に必要な指部材40の開閉動作が実現される。
特許文献1に開示されたロボットハンドは、把持対象物体の形状に順応した把持動作(具体的には指部材40の各リンクを掌内側に向けて閉じる動作)を行うことを特徴とする。このために、駆動モータ175と第1関節72との間にクラッチ機構100が配置されている。一方、駆動モータ175と第2関節74との間には、駆動モータ175の動力伝達を遮断するクラッチ機構は設けられていない。具体的には、図示しないウォームギアと、プーリ及びタイミングベルトにより構成される動力伝達部材によって、駆動モータ175
のトルクが第2関節74に伝達される。
特許文献1に開示されたクラッチ機構100の構造を図10を用いて説明する。図10は、掌リンク60内に設けられるクラッチ機構100の部分断面を含む側面図である。クラッチ機構100の外側本体102の外形は、第1関節72に固定されたウォームホイル120とかみ合うウォームの形状とされている。つまり、外側本体102の外周に設けられたウォーム101は、ウォームホイル120とともにウォームギアを構成している。したがって、駆動モータ175の駆動力はウォーム101及びウォームホイル120を介して第1関節72に伝達される。
外側本体102には、ねじ孔103が形成されており、ねじ孔103の閉鎖端部には、弾性手段160が配置されている。弾性手段160は、ゴム若しくはシリコーン等の弾性体を成形して得られるO型リング、ばね又はベルビルワッシャー等である。
棒状のクラッチ部110の外周には、ねじ孔103のねじ筋104にかみ合う寸法とされたねじ筋111が形成され、クラッチ部110は、外側本体102のねじ孔103に嵌合されている。また、クラッチ部110は、端部が軸受170により支持された軸140上に回転自由に支持されている。さらに、ねじ孔103にねじ込まれていない側のクラッチ部110の一端には、平歯車130が固定されている。平歯車130は、駆動歯車とかみ合っており、駆動モータ175からの入力トルクが駆動歯車105を介して平歯車130に供給される。
図10に示すように構成されたクラッチ機構100の動作は以下のようになる。まず始めに、駆動モータ175を回転させて、クラッチ部110の先端が弾性手段160に接触するまで、クラッチ部110を外側本体102のねじ孔103にねじ込む。クラッチ部110の先端によって押圧された弾性手段160の変位が増すと、ねじ筋104及び111の間の摩擦力が増大するため、ねじ孔103へのクラッチ部110のさらなる締め込み又は緩めに必要なトルクも同様に増大する。この時点で、ねじ筋104及び111の間の摩擦力によってウォーム101が回転し、駆動モータ175のトルクがウォーム101からウォームホイル120に伝達され、ウォームホイル120の回転とともに第1関節72及び第1リンク62が回動する。なお、クラッチ部110を締め込む方向の駆動モータ175の回転は、指部材40を外側へ広げる方向、言い換えると、掌内側に向けて屈曲した第1リンク62及び第2リンク64を伸ばす方向に対応する。したがって、クラッチ部110を締め込む方向の駆動モータ175の回転によって、徐々に指が伸びていき、第1リンク62が掌リンク60に接触する位置などにより予め規定される限界位置まで指部材40が広げられる。
次に把持対象物体を把持するために、駆動モータ175の回転方向が反転される。これに応じて、クラッチ部110が逆回転(すなわち、ねじを緩める方向の回転)される。このとき、第1リンク62の内面66が把持対象物体に接触しなければ、第1関節72及び第2関節74はともに回転する。これにより、第1リンク62及び第2リンク64は図10に二点鎖線で示した閉鎖位置(リンク62及び64を掌内側に曲げた位置)に移動する。
一方、第1リンク62の内面66が把持対象物体に接触した場合、把持対象物体から第1リンク62への反作用力によって、ウォームホイル120の回転に抵抗するトルクが発生する。これによって、第1関節72の駆動に要するトルクが、ねじ筋104及び111の間の摩擦力(つまり、ねじ孔103に締め込まれたクラッチ部110が弛緩するのに要するトルク)を超えると、クラッチ部110が外側本体102から緩められ、ウォームホイル120の回転は停止し、ウォームギアのセルフロックによって第1関節72の回転角及び第1リンク62の位置が維持される。このとき、第2関節74は、駆動モータ175に結合されたままであるから、第2関節74及び第2リンク64は回転を継続する。
上述したように、特許文献1に開示されたロボットハンドは、2つの関節72及び74のうちの掌に近い第1関節72と共通の駆動モータ175との間にクラッチ機構100を設けている。さらに、クラッチ機構100は、第1リンク62に作用する抵抗力に起因した第1関節72の回転に要する駆動トルクが増加した場合に、第1関節72へのトルク伝達を遮断するものである。このような構成によって、特許文献1に開示されたロボットハンドは、把持対象物体の形状に順応し、把持対象物体を包み込むような把持動作を可能とする。
図11(a)乃至(e)は、特許文献1に開示されたロボットハンドによる把持動作の各過程における指部材40の姿勢を示す概略図である。図11(a)は、把持対象物体50の把持を行う際の初期姿勢を示している。初期姿勢は、第1リンク62が掌リンク60に接触する位置や第1関節72の回転限界などにより規定される限界位置まで指部材40が広げられた姿勢により規定される。
図11(b)は、駆動モータ175を逆回転させて物体50の把持を開始した後に、第1リンク62が物体50に接触した時点を示している。物体50の把持を開始してから第1リンク62が物体50に接触するまでの間は、第1関節72及び第2関節74はともに駆動モータ175に結合されている。このため、第1リンク62と第2リンク64はそれぞれ、第1関節72及び第2関節74の減速機構によって規定される関係を保ちながら回動する。第1リンク62と第2リンク64の角速度が同一になるように、第1関節72及び第2関節74の減速機構が調整されていれば、第1リンク62と第2リンク64のなす角度(第2関節角度)は、図11(a)の初期位置と同様に維持される。
図11(c)は、クラッチ機構100によって第1関節72と駆動モータ175の結合が解除された後に、第2リンク64のみが回動を継続した後の状態を示している。このように、第1リンク62が停止し、第2リンク64のみが回動することで、指部材40は物体50を包み込むように動作する。
図11(d)は、把持動作の終了後に指部材40を伸ばすために駆動モータ175の回転方向を反転させた後の状態を示している。このとき、第2関節74は即座に反対方向に回転するから、これに付随して第2リンク64が外側に開く。しかしながら、駆動モータ175の駆動方向を反転させた直後は、クラッチ部110と弾性手段160は接触していないため、第1関節72を駆動するウォームホイル120へのトルク伝達は行われない。つまり、ウォームホイル120へのトルク伝達が開始されるのは、クラッチ部110がねじ孔103に締め込まれることで、ねじ筋104及び111の間の摩擦力が大きくなった後である。このため、駆動モータ175の駆動方向を反転させた後に、第1リンク62が外側に開き始めるまでにはタイムラグがある。よって、特許文献1に開示されたロボットハンドは、図11(d)に示すように、第1リンク62の位置は固定されたままで、第2リンク64が先に開く動作を行う。
図11(e)は、クラッチ機構100による駆動モータ175と第1関節72との結合が回復した後に、再び図11(a)と同じ初期姿勢に戻った状態を示している。
特表平4−501682号公報
特許文献1に開示されたロボットハンドが備える指部材40は、図11(c)に示すように屈曲した状態から指を開き始めると、図11(d)に示すように先に指先側の第2リンク64が開き始め、遅れて指根元側の第1リンク62が開くという動作になる。このため、特許文献1に開示されたロボットハンドは、物体を把持する前に予め第2リンク64を曲げておくなど、第1関節72及び第2関節74が任意の角度に設定された状態を作り出すことが困難である。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたものであって、共通の駆動源によって駆動される複数の関節と、これら複数の関節の各々により支持される複数のリンクを有し、これら複数の関節の関節角度が任意の角度に設定された状態を作り出すことが可能な多関節指部材の提供、及び、このような多関節指部材を備えるロボットハンドの提供を目的とする。
本発明にかかる多関節指部材は、第1駆動源と、前記第1駆動源によって駆動される第1関節と、前記第1関節に一端が固定された第1指リンクと、第2指リンクと、前記第2指リンクを回動可能に前記第1指リンクの他端に結合し、前記第1関節と共通の前記第1駆動源によって駆動される第2関節と、クラッチ機構とを備える。ここで、前記クラッチ機構は、前記第1関節の駆動に要する駆動トルクの増大に応じて前記第1駆動源から前記第1関節への動力伝達を抑制するとともに、前記第1関節への動力伝達が抑制された状態において前記第1関節の駆動に要する駆動トルクが減少したことに応じて、即座に前記第1駆動源から前記第1関節への動力伝達を回復させるよう構成される。
本発明にかかる多関節指部材は、前記駆動源から前記第1関節への駆動力の伝達が抑制された状態において、前記第1指リンクの回動を抑制する外力が前記第1指リンクに作用しない状態、言い換えると、前記第1関節の駆動に要する駆動トルクが減少した状態に変化すると、前記駆動源から前記第1関節への駆動力の伝達が即座に回復する。これにより、前記第1関節の回転が速やかに開始される。このため、本発明にかかる多関節指部材をロボットハンドに適用すれば、図11(d)に示した動きとは対照的に、図6(d)に示すように、前記第1指リンク(図6(d)の第1リンク21)と前記第2指リンク(図6(d)の第2リンク23)がなす関節角度を一定に維持したまま、前記第1指リンクが外側に開く動作を行うことができる。すなわち、本発明にかかる多関節指部材を使用すれば、前記第1関節及び前記第2関節が共通の前記駆動源によって駆動されるものであるにもかかわらず、これら2つの関節の関節角度が任意の角度に設定された姿勢を作り出すことができる。
なお、前記クラッチ機構は、前記第1駆動源によって回転駆動される入力クラッチ板と、前記入力クラッチ板と面接触するよう配置される出力クラッチ板を有し、前記入力クラッチ板と前記出力クラッチ板の間の摩擦面に生じる摩擦トルクにより前記出力クラッチ板が回転駆動されることによって前記駆動源の駆動力を前記第1関節に伝達する摩擦クラッチとしてもよい。
前記クラッチ機構を摩擦クラッチとする場合には、前記第1関節の駆動に要する駆動トルクが前記摩擦面に生じる静摩擦トルクを超えて増大した場合に、前記入力クラッチ板が前記出力クラッチ板に対して滑り回転することで前記第1駆動源から前記第1関節への動力伝達が抑制されるように構成するとよい。また、前記第1駆動源から前記第1関節への動力伝達が抑制された状態において、前記第1関節の駆動に要する駆動トルクが少なくとも前記静摩擦トルクを下回った場合に、前記入力クラッチ板と前記出力クラッチ板との滑りが消失することで前記前記第1駆動源と前記第1関節の間が動力伝達可能に再結合されるように構成するとよい。このような構成によって、前記第1関節の駆動トルクの増減に応じて、前記駆動源と前記第1関節との結合解除及び再結合を即座に行うことができる。
本発明にかかるロボットハンドは、上述した本発明にかかる多関節指部材である第1指部材と、前記第1指部材が有する前記第1関節によって、前記第1指リンクに結合される掌部とを備えるロボットハンドである。
さらに、上述した本発明にかかるロボットハンドは、前記第1指部材に対向するように前記掌部に配置される第2指部材をさらに備えて構成されてもよい。ここで、前記第2指部材は、第2駆動源及び第3駆動源と、第3指リンクと、前記第3指リンクの一端を回動可能に前記掌部に結合し、前記第2駆動源により駆動される第3関節と、第4指リンクと、前記第4指リンクを回動可能に前記第3指リンクの他端に結合し、前記第1関節と独立に前記第3駆動源によって駆動される第4関節とを有する。このように構成されたロボットハンドを、前記第2指部材を把持対象物体の位置固定のために使用し、前記第2指部材によって支えられた把持対象物体に対して第1指部材の前記第1指リンクが押付力を加えるよう動作させることによって、把持対象物体の配置が不安定であっても、安定した把持動作を行うことができる。
またさらに、上述した本発明にかかるロボットハンドは、上述した本発明にかかる多関節指部材である第3指部材をさらに備え、前記第1及び第3指部材は、互いの側面を対向させるとともに、曲げられた前記第2指部材が前記第1及び第3指部材に衝突しないように間隔をあけて配置されるよう構成してもよい。
また、上述した本発明にかかるロボットハンドを以下のように制御するとよい。まず、前記第1駆動源を動作させて前記第1関節及び第2関節を前記掌部の内側に向けて回転する。次に、前記第1指リンクと前記掌部が接触するか又は前記第1関節の回転限界位置に到達することで前記クラッチ機構により前記第1関節の駆動を停止させ、前記第1関節の駆動を停止させた後にさらに前記第1駆動源を動作させることで、前記第2関節を前記掌部の内側に向けてさらに回転させる。続いて、前記第1及び第2指リンクのなす関節角度が所定の状態になった場合に、前記第1駆動源を反転駆動し、前記クラッチ機構により動力伝達が回復した前記第1関節と、前記第2関節とを両方とも前記掌部の外側に回転させることにより、前記関節角度を維持したままで、前記掌部と前記第1指リンクのなす角度を調整する。このような制御方法によって、このような動作によって、前記第1指部材の第1関節及び第2関節を任意の角度に設定することができる。
本発明により、共通の駆動源によって駆動される複数の関節と、これら複数の関節の各々により支持される複数のリンクを有し、これら複数の関節の関節角度が任意の角度に設定された状態を作り出すことが可能な多関節指部材、及びこのような多関節指部材を備えるロボットハンドを提供できる。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
発明の実施の形態1.
図1は、本実施の形態にかかるロボットハンド1の概要を示す斜視図である。また、図2は、ロボットハンド1の概要を示す平面図である。ロボットハンド1は、掌部4に結合された2本の指部材2及び1本の指部材3を有する。このうち、指部材2は、2つの関節20及び22を有する。2つの関節20及び22は、図1には示されていない共通の駆動源である駆動モータ200によって駆動される。指部材2の指根元側の関節である第1関節20は、指根元側のリンクである第1リンク21を回動可能に掌部4に結合する。指先側の関節である第2関節22は、指先側のリンクである第2リンク23を回動可能に第1リンク21に結合する。また、第1関節20及び第2関節22の回転軸は互いに平行である。
一方、指部材3も2つの関節30及び31を有する点は指部材2と同様である。しかし、関節30及び31はそれぞれ、図1には示されていない駆動モータ300及び310によって互いに独立に駆動される。指部材3の指根元側の関節である第1関節30は、指根元側のリンクである第1リンク31を回動可能に掌部4に結合する。指先側の関節である第2関節32は、指先側のリンクである第2リンク33を回動可能に第1リンク31に結合する。また、第1関節30及び第2関節32の回転軸は互いに平行である。
ロボットハンド1における指部材2及び3の配置は、図2に示す通りである。すなわち、掌部4の1つの端部に2本の指部材2が互いの側面を対向させて配置されており、2本の指部材2と対向する位置に指部材3が配置されている。なお、指部材2及び3は、物体把持等のために指部材2及び3が指を曲げるように(手を握りこむように)動作したときに、指部材2と指部材3とが衝突しないように配置されている。具体的に述べると、曲げられた指部材3が、同じく曲げられた2本の指部材2の間に位置するように、2本の指部材2は十分に間隔をあけて配置されている。
次に、指部材2の構成について図3及び4を用いて説明する。図3は、指部材2を示す斜視図である。また、図4は、指部材2の駆動系を示す概要図である。図3及び4において、駆動モータ200は、第1関節20及び第2関節22に駆動トルクを供給する駆動源である。以下では、駆動モータ200と第1関節20及び第2関節22の間で駆動トルクを伝達するための各部材について説明する。
減速機201は、駆動モータ200の出力に接続されており、駆動モータ200の回転数を落とすことで駆動トルクを増大させる。減速機201の出力端には入力プーリ202が固定されており、減速機201の出力は、入力プーリ202及びベルト203を介して出力プーリ204に伝達される。出力プーリ204は、駆動軸205の一端に固定され、また、駆動軸205の他端には、指先リンク23に駆動力を伝達するためのウォーム206が固定されている。
ウォーム206は、ウォームホイル207とかみ合わされてウォームギアを構成している。また、ウォームホイル207には入力プーリ208が固定されている。なお、ウォームホイル207及び入力プーリ208の中心孔を第1関節20の関節軸が貫通しており、ウォームホイル207及び入力プーリ208は第1関節20の関節軸に回転自在に支持されている。したがって、駆動モータ200の駆動力は、ウォーム206及びウォームホイル207よりなるウォームギアによって回転軸が変換され、所定の減速比による減速がなされて入力プーリ208に伝達される。
入力プーリ208は、ベルト209によって、第2関節22の関節軸に固定された出力プーリ210に連結されている。したがって、入力プーリ208から伝達される駆動モータ200のトルクによって出力プーリ210即ち第2関節22が回転駆動される。なお、アイドラ211は、ベルト209の張力を保つために設けられている。
このように、駆動モータ200と第2関節22の間では、駆動軸の変換及び減速が適宜行われるが、駆動モータ200から第2関節22への駆動トルクの伝達を遮断するためのクラッチ機構は設けられていない。
次に、駆動モータ200から第1関節20への動力伝達について説明する。駆動モータ200から第1関節20への動力伝達は、クラッチ機構212を介して行われる。本実施の形態に示すクラッチ機構212は摩擦クラッチであり、入力クラッチ板213、出力クラッチ板214を含む。入力クラッチ板213は、上述した駆動軸205に固定されており、駆動軸205の回転に付随して回転駆動される。一方、出力クラッチ板214は、駆動軸205に回転自在に支持されるとともに、押圧部材215によって、駆動軸205に対して平行に入力クラッチ板213に向けて押し付けられている。本実施の形態では、押圧部材215として圧縮ばねを使用しているが、圧縮ばねに代えて他の押圧力を発生する部材を用いてもよい。駆動軸205の回転に付随して回転する入力クラッチ板213と出力クラッチ板214との間の摩擦力によって、入力クラッチ板213から出力クラッチ板214に対して駆動モータ200の動力が伝達される。
出力クラッチ板214には動力中継用の平歯車216が固定されており、互いにかみ合わされた平歯車216、217及び218によって駆動モータ200の動力が中継される。なお、出力側の平歯車218は、駆動軸219に固定されている。
駆動軸219は、上述した駆動軸205と平行に配置されており、駆動軸219には平歯車218と共にウォーム220が固定されている。ウォーム220は、ウォームホイル221とかみ合わされてウォームギアを構成している。また、ウォームホイル221は、第1関節20の関節軸に固定されている。したがって、駆動モータ200の駆動力は、ウォーム206及びウォームホイル207よりなるウォームギアによって回転軸が変換され、所定の減速比による減速がなされて第1関節20に伝達される。
続いて以下では、クラッチ機構212の動作について詳しく述べる。物体の把持のために駆動モータ200の回転によって駆動軸205が回転させられると、通常は、入力クラッチ板213と出力クラッチ板214の間の摩擦トルクによって出力クラッチ板214が回転される。この結果、第1関節20及び第2関節22が共に回転駆動される。
一方、第1リンク21の掌内側の面が把持対象物体に接触した場合、掌の内側に曲げられた第1リンク21が掌部4に接触した場合、又は、掌の外側に広げられた第1リンク21が掌部4に接触した場合など、第1関節20の回転駆動に要するトルクが大きくなると、クラッチ機構212の動作が変化する。つまり、第1関節20の回転駆動に要するトルクが大きくなった結果、出力クラッチ板214の回転に要するトルクが、入力クラッチ板213と出力クラッチ板214の間の摩擦面に生じる摩擦トルクを超えると、入力クラッチ板213と出力クラッチ板214の間が滑り始める。この間も、第2関節22は継続して駆動されるため、第1リンク21の運動と第2リンク23の運動との間に差異が生じる。
次に、指部材3の構成について図5を用いて説明する。図5は、指部材3の駆動系を示す概要図である。図5において、駆動モータ300は、第1関節30に駆動トルクを供給する駆動源である。一方、駆動モータ310は、第2関節32に駆動トルクを供給する駆動源である。

及び第2関節22に駆動トルクを供給する駆動源である。指部材3は、上述した指部材2とは異なり、2つの関節20及び22がそれぞれ独立に駆動される。
図5に示した例では、駆動モータ300の回転は、駆動モータ300の回転軸に固定された入力プーリ301、ベルト302によって入力プーリ301と結合された出力プーリ303、出力プーリ303に固定された駆動軸304、駆動軸304に固定されたウォーム305、ウォーム305とかみ合わされたウォームホイル306の順に伝達される。なお、ウォームホイル306は、第1関節30の関節軸に固定されている。このような構成により、駆動モータ300の駆動力が、ウォーム305及びウォームホイル306よりなるウォームギアによって回転軸が変換され、所定の減速比による減速がなされて第1関節30に伝達される。
駆動モータ310の回転は、駆動モータ310の回転軸に固定された入力プーリ311、ベルト312によって入力プーリ311と結合された出力プーリ313、出力プーリ313に固定された駆動軸314、駆動軸314に固定されたウォーム315、ウォーム315とかみ合わされたウォームホイル316の順に伝達される。また、ウォームホイル316には入力プーリ317が固定されるとともに、ウォームホイル316及び入力プーリ317は、第2関節32の関節軸に回転自在に支持されている。さらに、入力プーリ317は、ベルト318によって、第2関節32の関節軸に固定された出力プーリ319に連結されている。したがって、入力プーリ317から伝達される駆動モータ310のトルクによって出力プーリ319即ち第2関節32が回転駆動される。
駆動モータ300及び310はそれぞれ独立に制御可能であるため、駆動モータ300及び310の制御によって、第1関節30及び第2関節32は互いに独立して動作する。これにより、指部材3によれば、第1関節30及び第2関節32の関節角度が任意の角度に設定された状態を作り出すことが可能である。
図6(a)乃至(e)は、ロボットハンド1による把持動作の各過程における指部材2の姿勢を示す概略図である。図6(a)は、把持対象物体50の把持を行う際の初期姿勢を示している。初期姿勢は、第1リンク21が掌部4に接触する位置や第1関節20の回転限界などにより規定される限界位置まで指部材40が広げられた姿勢により規定される。
図6(b)は、駆動モータ200を回転させて物体50の把持を開始した後に、第1リンク21が物体50に接触した時点を示している。物体50の把持を開始してから第1リンク21が物体50に接触するまでの間は、第1関節20及び第2関節22はともに駆動モータ200に結合されている。このため、第1リンク21と第2リンク23はそれぞれ、第1関節20及び第2関節22の減速機構によって規定される関係を保ちながら回動する。例えば、第1リンク21と第2リンク23の角速度が同一になるように、第1関節20及び第2関節23の減速機構が調整されていれば、第1リンク21と第2リンク23のなす角度(第2関節角度)は、図6(a)の初期位置と同様に維持される。
図6(c)は、クラッチ機構212によって第1関節20と駆動モータ200の結合が解除された後に、第2リンク23のみが回動を継続した後の状態を示している。このように、第1リンク21が停止し、第2リンク23のみが回動することで、指部材2は物体50を包み込むように動作する。
図6(d)は、把持動作の終了後に指部材2を伸ばすために駆動モータ200の回転方向を反転させた後の状態を示している。このとき、第1リンク21の回動はもはや物体50により抑制されない。したがって、入力クラッチ板213と出力クラッチ板214の摩擦力による結合が速やかに回復し、第1関節20は図6(b)までとは逆方向に回転する。また、第2関節23も同様に即座に図6(c)までとは逆方向に回転する。これによって、図6(d)に示すように、第1リンク21と第2リンク23がなす第2関節角度が一定に保たれたまま、第1リンク21が外側に開く動作を行う。
図6(e)は、再び図6(a)と同じ初期姿勢に戻った状態を示している。つまり、第2リンク23は曲げられたままであるから、第1リンク21が掌部4に接触する位置や第1関節20の回転限界などにより規定される限界位置に先に到達する。そして、クラッチ機構212による第1関節20と駆動モータ200との結合が再び解除される。第2関節22への動力伝達は継続されているから、最終的に、図6(e)の初期位置に到達する。
図6(a)乃至(c)に示した物体50を握るための動作は、図11(a)乃至(c)に示した従来のロボットハンドの動作とほぼ同様である。一方、図6(d)以降に示した指を広げる動作は、図11(d)以降に示した従来のロボットハンドの動作とは対照的である。つまり、従来のロボットハンドは、先に、第2リンク64が開いてしまうために第2関節角度を保つことが出来ない。これに対して、本実施の形態にかかるロボットハンド1は、第2関節角度を維持したまま、第1関節角度を変化させることが出来る。このロボットハンド1の動作は、クラッチ機構212によりもたらされる。クラッチ機構212によれば、第1リンク21の回動を抑制する外力が第1リンク21に作用しない状態になると、入力クラッチ板213と出力クラッチ板214の結合が即座に回復し、第1関節20の回転が速やかに開始されるためである。
上述した指部材2の動作によって、第1関節20及び第2関節22が共通の駆動モータ200によって駆動されるものであるにもかかわらず、これら2つの関節20及び22の関節角度が任意の角度に設定された状態を作り出すことができるという優れた効果がもたらされる。第1関節20及び第2関節22を任意の角度に設定するためには、図7(a)乃至(c)に示すように指部材2を動作させればよい。
まず、図6(a)に示した初期状態から指を閉じる方向に駆動モータ200を回転させると、図7(a)に示すように、第1リンク21と掌部4の接触する位置又は第1関節20の動作限界位置に到達する。図7(a)の状態からさらに駆動モータ200の回転を継続すると、クラッチ機構212によって駆動モータ200から第1関節20へのトルク伝達が遮断され、第2関節22のみが回転を継続する状態となる。このため、図7(b)に示すように、第2リンク23が掌内側に閉じ込むよう動作する。そして、第2リンク23の閉じ込みによって第2関節22の角度(第2関節角度)が所望の角度に到達したことに応じて、駆動モータ200を逆方向に回転させる。これにより、図7(c)に示すように、第2関節角度は所望の角度に維持されたままで、第1関節角度を変化させることができる。このような動作によって、第1関節20及び第2関節22を任意の角度に設定することができる。
第1関節20及び第2関節22を任意の角度に設定することができれば、例えば、物体を把持する前に予め第2リンク23を曲げて待機する動作や、曲げられた第2リンク23をフックのように利用して、物を第2リンク23に引っ掛ける動作を行う際に有用である。
また、本実施の形態にかかるロボットハンド1は、関節20及び22を共通の駆動モータ200によって動作させる指部材2と対向して相対的に動作する指部材として関節30及び32の独立動作が可能な指部材3を有する構成である。これにより、以下に述べる利点がある。
上述したように、特許文献1に開示されたロボットハンドは、対向して配置されて相対動作を行う指部材が全て、共通の駆動源により動作する複数の関節を備えるものである。このような従来のロボットハンドにより物体50の把持を行う際に、指先側の第2リンク64による物体50を包み込むような閉じ込み動作が発生するのは、指根元側の第1リンク62が物体50に接触して押付力を生じた後である。しかし、物体50が不安定に置かれていたり軽量であったりする場合は、第1リンク62の押付力によって物体50の位置が変動し、物体50が転倒するなどの不測の事態を招くおそれがある。
ロボットハンド1は、上述したような従来のロボットハンドでは把持動作が困難な状況に対処可能である。図8を用いて具体的に説明する。まず始めに図8(a)に示すように、指部材2の指先側の第2リンク23を曲げてから、物体50へのアプローチ動作を開始する。そして、図8(b)に示すように、第1関節30及び第2関節32を独立して駆動させることが可能な指部材3を、指部材2に先立って物体50の側面に近づけて、指部材3によって物体50を支えておく。その後、図8(b)に示すように指部材2を物体50に近づけて把持動作を完了する。つまり、指部材3を物体50の位置固定のために使用し、指部材3によって支えられた物体50に対して指部材2の第1リンク21が押付力を加える。これにより、物体50の配置が不安定であっても、安定した把持動作を行うことができる。なお、図示しない制御装置によりロボットハンド1が有する駆動モータ200、300、310を制御することで上述したロボットハンド1の物体把持動作を実行することや、物体把持動作をより確実にするために、物体50との接触を検知する触覚センサを指部材3や掌部4に設ける等の工夫は、当業者であれば適宜なし得るものである。
その他の実施の形態.
図3及び4に示した指部材2の構成及び図5に示した指部材3の構成は、一例にすぎないことはもちろんである。たとえば、クラッチ機構212は摩擦クラッチに限定されるものではない。クラッチ機構212は、第1リンク21の回動を抑制する外力が第1リンク21に作用しない状態になったことに応じて、クラッチ機構212が即座に動力伝達状態となって第1関節20の回転が速やかに開始されればよい。つまり、クラッチ機構212は、出力側の駆動に要するトルクの増大によって動力遮断された状態において、出力側の駆動に要するトルクが閾値以下に低下したことに応じて、即座に動力伝達状態となるクラッチ機構であればよい。例えば、摩擦クラッチに代えて電磁クラッチを用いることも可能である。
また、駆動モータ200と第1関節20及び第2関節22の間の動力伝達系、駆動モータ300と第1関節30の間の動力伝達系、及び、駆動モータ310と第2関節32の間の動力伝達系を構成するプーリ、ベルト及びウォームギア等の部材は、適宜その他の任意の手段によって置換可能である。例えば、ワイヤ若しくはチェーンの使用、複数の平歯車の使用、又は、摩擦輪の使用などが可能である。
指部材2を使用したロボットハンドは、発明の実施の形態1に示したロボットハンド1に限定されない。例えば、ロボットハンド1において3本の指の全てを指部材2としてもよい。また、ロボットハンド1が有する指部材2の数が任意であることはもちろんである。
さらに、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態にかかるロボットハンドの概観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態にかかるロボットハンドの概観を示す平面図である。 本発明の実施の形態にかかる多関節指部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態にかかる多関節指部材の駆動系を示す概要図である。 本発明の実施の形態にかかる多関節指部材の駆動系を示す概要図である。 把持動作の各過程における本発明の実施の形態にかかるロボットハンドの姿勢を示す概略図である。 本発明の実施の形態にかかるロボットハンドの動作を示す概略図である。 本発明の実施の形態にかかるロボットハンドの動作を示す概略図である。 従来のロボットハンドが有する多関節指部材を示す側面図である。 従来の多関節指部材が有するクラッチ機構の部分断面を含む側面図である。 把持動作の各過程における従来のロボットハンドの姿勢を示す概略図である。
符号の説明
1 ロボットハンド
2 指部材
20 第1関節(指根元関節)
21 第1リンク(指根元リンク)
22 第2関節(指先関節)
23 第2リンク(指先リンク)
3 指部材
30 第1関節(指根元関節)
31 第1リンク(指根元リンク)
32 第2関節(指先関節)
33 第2リンク(指先リンク)
4 掌部
200 駆動モータ
201 減速機
202 入力プーリ
203 ベルト
204 出力プーリ
205 駆動軸
206 ウォーム
207 ウォームホイル
208 入力プーリ
209 ベルト
210 出力プーリ
211 アイドラ
212 クラッチ機構
213 入力クラッチ板
214 出力クラッチ板
215 押圧部材(圧縮ばね)
216、217、218 平歯車
219 駆動軸
220 ウォーム
221 ウォームホイル

Claims (7)

  1. 第1駆動源と、
    前記第1駆動源によって駆動される第1関節と、
    前記第1関節に一端が固定された第1指リンクと、
    第2指リンクと、
    前記第2指リンクを回動可能に前記第1指リンクの他端に結合し、前記第1関節と共通の前記第1駆動源によって駆動される第2関節と、
    前記第1関節の駆動に要する駆動トルクの増大に応じて前記第1駆動源から前記第1関節への動力伝達を抑制するとともに、前記第1関節への動力伝達が抑制された状態において前記第1関節の駆動に要する駆動トルクが減少したことに応じて、即座に前記第1駆動源から前記第1関節への動力伝達を回復させるクラッチ機構と、
    を備える多関節指部材。
  2. 前記クラッチ機構は、前記第1駆動源によって回転駆動される入力クラッチ板と、前記入力クラッチ板と面接触するよう配置される出力クラッチ板を有し、
    前記入力クラッチ板と前記出力クラッチ板の間の摩擦面に生じる摩擦トルクにより前記出力クラッチ板が回転駆動されることによって前記駆動源の駆動力を前記第1関節に伝達する摩擦クラッチである、請求項1に記載の多関節指部材。
  3. 前記第1関節の駆動に要する駆動トルクが前記摩擦面に生じる静摩擦トルクを超えて増大した場合に、前記入力クラッチ板が前記出力クラッチ板に対して滑り回転することで前記第1駆動源から前記第1関節への動力伝達が抑制され、
    前記第1駆動源から前記第1関節への動力伝達が抑制された状態において、前記第1関節の駆動に要する駆動トルクが少なくとも前記静摩擦トルクを下回った場合に、前記入力クラッチ板と前記出力クラッチ板との滑りが消失することで前記前記第1駆動源と前記第1関節の間が動力伝達可能に再結合される、請求項2に記載の多関節指部材
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の多関節指部材である第1指部材と、
    前記第1指部材が有する前記第1関節によって、前記第1指リンクに結合される掌部とを備えるロボットハンド。
  5. 前記第1指部材に対向するように前記掌部に配置される第2指部材をさらに備え、
    前記第2指部材は、
    第2駆動源及び第3駆動源と、
    第3指リンクと、
    前記第3指リンクの一端を回動可能に前記掌部に結合し、前記第2駆動源により駆動される第3関節と、
    第4指リンクと、
    前記第4指リンクを回動可能に前記第3指リンクの他端に結合し、前記第1関節と独立に前記第3駆動源によって駆動される第4関節とを有する請求項4に記載のロボットハンド。
  6. 請求項1乃至3のいずれかに記載の多関節指部材である第3指部材をさらに備え、
    前記第1及び第3指部材は、互いの側面を対向させるとともに、曲げられた前記第2指部材が前記第1及び第3指部材に衝突しないように間隔をあけて配置されている請求項5に記載のロボットハンド。
  7. 請求項4に記載のロボットハンドの制御方法であって、
    前記第1駆動源を動作させて前記第1関節及び第2関節を前記掌部の内側に向けて回転し、
    前記第1指リンクと前記掌部が接触するか又は前記第1関節の回転限界位置に到達することで前記クラッチ機構により前記第1関節の駆動を停止させ、
    前記第1関節の駆動を停止させた後にさらに前記第1駆動源を動作させることで、前記第2関節を前記掌部の内側に向けてさらに回転させ、
    前記第1及び第2指リンクのなす関節角度が所定の状態になった場合に、前記第1駆動源を反転駆動し、前記クラッチ機構により動力伝達が回復した前記第1関節と、前記第2関節とを両方とも前記掌部の外側に回転させることにより、前記関節角度を維持したままで、前記掌部と前記第1指リンクのなす角度を調整する、制御方法。
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