JP2008260364A - 自動車のバンパ構造 - Google Patents

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隆行 中前
Koji Matsushita
幸治 松下
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Abstract

【課題】この発明は、衝突時におけるビーム部の侵入量を最小限に留めつつ、ビーム部の車幅方向中央部に作用する荷重を軽減できるようにし、併せてビーム部の軽量化も可能とする自動車のバンパ構造を提供することを目的とする。
【解決手段】第1、第2ビーム部12c、12dが、車幅方向中央部が車幅方向両側端の取付部に対して車両前後方向で車体側から離間する湾曲部12c1、12d1を備えており、衝撃吸収材14は、車幅方向中央部の強度が、該中央部に隣接する隣接部の強度より低く設定される。
【選択図】図1

Description

この発明は、左右のサイドフレーム間を車幅方向に延びるビーム部を有して、車幅方向両側端が上記サイドフレームに取付けられるバンパレインフォースメントを備えるとともに、上記ビーム部より剛性の低い衝撃吸収部材を、車幅方向に渡って上記ビーム部の車両前後方向外側面に備えた自動車のバンパ構造に関する。
従来より、自動車の前後端部に配設されるバンパの構造として、衝突時の衝撃を吸収するために衝撃吸収部材を備えたものが知られている。
例えば、下記特許文献1では、車幅方向において所定幅毎に複数分割されたセルにより衝撃吸収部材を構成したものが開示されている。
また、下記特許文献1では、車幅方向中央部のセルの強度を、隣接するセルの強度よりも高く設定している。下記特許文献1によれば、車幅方向中央部のセルの強度を高く設定することで、衝撃吸収部材の車幅方向中央部における衝突ストロークが短く抑えられ、フロントグリル等の高価な装備品を効果的に保護することが可能になるとしている。
特開2004−237810号公報
ところで、バンパは、車幅方向両端のサイドフレーム間を橋渡すように配設されたビーム部(バンパレインフォースメント)を有しており、中にはその車幅方向中央部がサイドフレームへの取付部よりも車両前後方向で車体側から離間して湾曲形状をなしているものがある。
この場合、ビーム部の車幅方向中央部は外側に膨出していることになるため、他の部位に比べて衝突荷重が作用し易くなる。
また、ビーム部においては、車幅方向両側端に位置する上記取付部が高い強度を有している反面、ビーム部の車幅方向中央部は車体への取付がなされていないために強度が最も低くなっている。
このため、上記特許文献1のように衝突吸収部材側で車幅方向中央部の強度を高く設定したとしても、衝突時にビーム部の車幅方向中央部に荷重が作用して、ビーム部が車体側へ侵入する際には、その侵入量を十分に低減することはできなかった。
そこで、ビーム部自体の剛性を向上させて上記侵入量を低減する方法も提案されている。しかしながら、この場合、ビーム部を肉厚にすることになるため、重量の増大を招いてしまう。このため、衝突時には、ビーム部の慣性力によって余計に侵入量を増大させてしまう結果となり、かえって逆効果となっていた。
また、ビーム部の重量を増大させることは、車体重量の軽量化の流れに逆行することになってしまう。
この発明は、衝突時におけるビーム部の侵入量を最小限に留めつつ、ビーム部の車幅方向中央部に作用する荷重を軽減できるようにし、併せてビーム部の軽量化も可能とする自動車のバンパ構造を提供することを目的とする。
この発明の自動車のバンパ構造は、左右のサイドフレーム間を車幅方向に延びるビーム部を有して、車幅方向両側端が上記サイドフレームに取付けられるバンパレインフォースメントを備えるとともに、上記ビーム部より剛性の低い衝撃吸収部材を、車幅方向に渡って上記ビーム部の車両前後方向外側面に備えた自動車のバンパ構造であって、上記ビーム部は、車幅方向中央部が車幅方向両側端の取付部に対して車両前後方向で車体側から離間する湾曲部を備え、上記衝撃吸収部材は、上記中央部の強度が、該中央部に隣接する隣接部の強度より低く設定されるものである。
この構成によれば、衝撃吸収部材における高強度部を車幅方向中央部からずらしているため、衝突時には、衝撃吸収部材の上記中央部に作用する荷重を低強度部によって隣接部へ伝達させることができ、最終的には、上記荷重を、隣接部の高強度部を介してビーム部の取付部側に積極的に伝達させることができる。
この場合、上記取付部側が高い強度を有しているため、ビーム部の侵入量を最小限に留めることができる。
さらに、上記荷重が隣接部に伝達されることで、ビーム部の中央部に作用する荷重を軽減できる。
また、上記侵入量を低減するためにビーム部の重量を増大させる必要がないため、併せてバンパレインフォースメントの軽量化を図ることも可能になる。
この発明の一実施態様においては、上記衝撃吸収部材が、上記中央部と、上記隣接部とで構成され、上記隣接部により上記衝撃吸収部材の車幅方向側端が構成されるものである。
この構成によれば、上記衝撃吸収部材の両側端の広範囲を高強度部として、中央部以外の部位における強度を向上させることが可能になるため、これにより侵入量のさらなる低減を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記衝撃吸収部材が、上記中央部と、上記隣接部と、車幅方向側端を構成する側端部とで構成され、上記隣接部は、上記中央部と上記側端部との間に位置するものであり、上記隣接部の強度が、上記中央部及び側端部の強度より高く設定されるものである。
衝撃吸収部材においては、材料の密度(硬度、強度)が高くなる程生産コストが高くなるのが一般的であり、高強度部材の占める割合が高くなると生産のコストは高くなる。
この構成によれば、隣接部のみが高強度部に設定されている。このため、高強度部の占める割合を必要最小限にしてコストの低減を図りつつも、侵入量を最小限に留めることができる。
この発明の一実施態様においては、上記衝撃吸収部材において、相対的に低強度とされた低強度部と、相対的に高強度とされた高強度部とが一体的に成形されているものである。
この構成によれば、低強度部、高強度部を個別に成形した場合に必要とされる両者の接合工程を省略できるため、衝撃吸収部材のビーム部への組付けが容易となり、その組付け性を向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記衝撃吸収部材において、相対的に低強度とされた低強度部と、相対的に高強度とされた高強度部とが個別に成形されるとともに、上記高強度部は、上記隣接部の後面もしくは前面に、上記低強度部より車両前後方向の厚さの薄い薄肉低強度部を備えており、該薄肉低強度部は、上記隣接部の高強度部とともに一体的に成形され、上記中央部の低強度部が、上記薄肉低強度部に取付けられるものである。
この構成によれば、密度(硬度、強度)が相対的に密(高)、疎(低)となる部位を一体的に成形できる部品生産設備を備えていなくても、衝撃吸収部材を構成する部品点数を低減することができる。
この発明の一実施態様においては、上記衝撃吸収部材において、相対的に低強度とされた低強度部と、相対的に高強度とされた高強度部とが個別に成形されるとともに、上記低強度部は、上記中央部及び側端部の後面もしくは前面に、上記高強度部より車両前後方向の厚さの薄い薄肉低強度部を備えており、該薄肉低強度部は、上記中央部及び側端部の低強度部とともに一体的に成形され、上記隣接部の高強度部が、上記薄肉低強度部に取付けられるものである。
この構成によれば、密度(硬度、強度)が相対的に密(高)、疎(低)となる部位を一体的に成形できる部品生産設備を備えていなくても、衝撃吸収部材を構成する部品点数を低減することができる。
この発明の一実施態様においては、上記高強度部が、上記中央部の後面もしくは前面に、上記低強度部より車両前後方向の厚さの薄い薄肉高強度部を備えており、該薄肉高強度部は、上記隣接部の高強度部とともに一体的に成形され、上記中央部の低強度部が、上記薄肉高強度部に取付けられるものである。
この構成によれば、密度(硬度、強度)が相対的に密(高)、疎(低)となる部位を一体的に成形できる部品生産設備を備えていなくても、衝撃吸収部材を構成する部品点数をさらに低減することができる。
この発明の一実施態様においては、上記衝撃吸収部材が、単一の部材で構成されるとともに、上記中央部に空隙部が形成されるものである。
この構成によれば、密度(硬度、強度)が相対的に密(高)、疎(低)となる部位を一体的に成形できる部品生産設備を備えていなくても、単一の部材によって低強度部、高強度部を容易に形成することができる。
この発明の一実施態様においては、上記低強度部と上記高強度部との割合を、車幅方向で徐々に変化させるものである。
この構成によれば、低強度部と高強度部との境界における強度を調節することが可能になる。
この発明によれば、衝撃吸収部材における高強度部を車幅方向中央部からずらすことで、衝突時におけるビーム部の侵入量を最小限に留めつつ、ビーム部の車幅方向中央部に作用する荷重を軽減でき、併せてビーム部の軽量化も可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
(第1実施形態)
まず、図1、図2に示す第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るリヤバンパ構造を示す分解斜視図であり、図2は、リヤバンパ1を水平方向に切断した時の断面図である。リヤバンパ1は、該リヤバンパ1の外面を構成するバンパフェイス11(図2参照)と、車幅方向に延びて、左右のリヤサイドフレーム2、2(リヤフレーム)(図2参照)に取付けられるバンパレインフォースメント12とを有している。
このバンパレインフォースメント12は、取付フランジ12a、12a、クラッシュボックス(クラッシュカン)12b、12b、及び車両前後方向に並んだ状態で上下両端が接合された第1、第2ビーム部12c、12dにより構成されている。
クラッシュボックス12b、12bは、リヤサイドフレーム2、2と第1ビーム部12cとの間に介装された前後方向に延びる筒状部材によって構成され、車両後方側から衝突荷重を受けた際には、このクラッシュボックス12b、12bが座屈変形することにより衝撃を吸収するようにしている。
第1、第2ビーム部12c、12dは、リヤサイドフレーム2、2間を車幅方向に延びており、第1ビーム部12cが車幅方向両端側で取付フランジ12a、12a、クラッシュボックス12b、12bを介してリヤサイドフレーム2、2に取付けられることで車体に固定されている。
ここで、第1、第2ビーム部12c、12dは、車幅方向中央部が車幅方向両側端の車体取付部に対して車両前後方向で車体側から離間する(車両後方へ離間する)湾曲部12c1、12d1を備えている。なお、この湾曲部12c1、12d1の間には、断面ハット状の節部材13が配設されており、この節部材13により、バンパレインフォースメント12の車幅方向中央部における強度の向上が図られている。
また、リヤバンパ1においては、バンパフェイス11とバンパレインフォースメント12との間の空間に衝撃吸収材14が配置されており、車幅方向に渡って第2ビーム部12dの後壁に固着されている。
この衝撃吸収材14は、第1、第2ビーム部12c、12dより剛性が低い合成樹脂製の発泡体で構成されており、衝突時において衝撃吸収機能を発揮する。
また、本実施形態においては、この衝撃吸収材14が、図1、図2に示すように、大きく分けて3つの部位から構成されており、その(車幅方向)中央部は、相対的に低硬度とされた低強度部材14aにより低強度部に設定され、該中央部に隣接する左右両隣接部は、相対的に高強度とされた高強度部材14b、14bにより高強度部に設定されている。
ここで、低強度部材14a、高強度部材14bは、それぞれ個別に成形されたものであり、互いが接着等で接合されることにより1つの衝撃吸収材14が形成されている。
また、この低強度部材14a、高強度部材14bは、いずれも同材料とされており、成形時に密度がそれぞれ疎、密となるように成形されることで、両者の間に硬度(強度)差が生じている。
このような構成により、本実施形態では、衝撃吸収材14の車幅方向において強度差が生じており、その中央部の強度が、隣接部の強度よりも低く設定されている。
このように、衝撃吸収材14における高強度部材14b、14bを、車幅方向中央部からずらした隣接部に配置することで、衝突時には、衝撃吸収材14の中央部に作用する荷重を低強度部材14aによって隣接部へ伝達させることができ、最終的には、上記荷重を、隣接部の高強度部材14b、14bを介して第1、第2ビーム部12c、12dの取付部側に積極的に伝達させることができる。
この場合、上記取付部側が高い強度を有しているため、第1、第2ビーム部12c、12dの侵入量を最小限に留めることができる。
さらに、上記荷重が隣接部に伝達されることで、第1、第2ビーム部12c、12dの中央部に作用する荷重を軽減できる。
また、上記侵入量を低減するために第1、第2ビーム部12c、12dの重量を増大させる必要がないため、併せてバンパレインフォースメント12の軽量化を図ることも可能になる。
また、本実施形態では、隣接部の高強度部材14bにより衝撃吸収材14の車幅方向側端が構成されており、衝撃吸収材14の両側端の広範囲に渡って高強度部に設定されている。このため、中央部以外の部位(ここでは両隣接部)における強度が向上し、これによって侵入量のさらなる低減を図ることができる。
(第2実施形態)
ところで、本発明は、衝撃吸収材を個別に成形された低強度部材、高強度部材で構成することに必ずしも限定されない。例えば、密度(硬度、強度)が相対的に密(高)、疎(低)となる部位を一体的に成形できる部品生産設備を備えていれば、図3に示す衝撃吸収材24のように、相対的に低密度とされた低強度部24a、相対的に高密度とされた高強度部24b、24bをまとめて一体的に成形してもよい。
ここで、図3においては、破線で示す位置を低強度部24aと高強度部24bとの境界に設定しており、第1実施形態における低強度部材14aと高強度部材14bとの境界と略一致している。
本実施形態では、第1実施形態において必要とされていた、低強度部材14a、高強度部材14bの接合工程を省略できるため、第2ビーム部12dへの組付けが容易となり、その組付け性を向上させることができる。
なお、本実施形態において、第1実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付すこととし、その詳しい説明を省略した。また、以降に述べる各実施形態においても同様とする。
(第3実施形態)
また、第1実施形態と同様、個別に成形された低強度部材、高強度部材で衝撃吸収材を構成する場合、図4に示す高強度部材34bのように、中央部の後面に、低強度部材34aよりも車両前後方向の厚さの薄い薄肉高強度部34b1が備えられるようにしてもよい。
特に、図4においては、薄肉高強度部34b1が、高強度部材34bの両隣接部の部位とともに一体的に成形され、中央部の低強度部材34aが薄肉高強度部34b1に取付けられる構成となっている。このため、第2実施形態で述べたような部品生産設備を備えていなくても、衝撃吸収材34を構成する部品点数を、第1実施形態の場合よりも低減することができる。
また、低強度部材のみの配置によって中央部の強度が低くなりすぎた場合であっても、本実施形態のように、低強度部材34aと併せて高強度部材34bの一部(薄肉高強度部34b1)を配置することで、中央部の強度を適度に向上させることができる。
なお、本実施形態においては、中央部の後面に薄肉高強度部34b1を備える構成としたが、前面にこれを備えてもよい。
(第4実施形態)
また、図5に示す衝撃吸収材44のように、高強度部材44bが薄肉高強度部44b1を備える場合、低強度部材44aと高強度部材44bとの境界を平面視で斜めに形成することで、低強度部材44aと高強度部材44bとの割合を車幅方向において徐々に変化させるようにしてもよい。
これにより、低強度部(中央部)と高強度部(隣接部)との境界に中強度部を形成することができ、車幅方向に沿って強度を多段階に設定することができる。
また、上記境界の傾きを変化させることにより、低強度部と高強度部との境界における強度を調節することが可能になり、衝突時の侵入量低減の度合いを調節することができる。例えば、上記境界の車体後端側をより車幅方向中央部寄りに設定した場合、中強度部の領域を減らしつつ、その分高強度部の領域を増やすことができるため、上記侵入量をさらに低減することができる。
(第5実施形態)
ところで、衝撃吸収材においては、低強度部材、高強度部材を同材料としてもその密度が高くなる程生産コストが高くなるのが一般的であり、高強度部材の占める割合が高くなると生産コストは高くなる。
そこで、第1実施形態と同様、個別に成形された低強度部材、高強度部材で衝撃吸収材を構成する場合、図6に示す衝撃吸収材54のように、これを中央部と、隣接部と、車幅方向側端を構成する側端部とで構成するとともに、中央部及び側端部が低強度部材54aの配置により低強度部に設定され、隣接部が高強度部材54bの配置により高強度部に設定されるようにしてもよい。
本実施形態では、中央部と側端部との間に位置する隣接部のみが高強度部材54bで構成されている。このため、高強度部材54bの占める割合を必要最小限にしてコストの低減を図りつつ、侵入量を最小限に留めることができる。
(第6実施形態)
なお、第5実施形態と同様、衝撃吸収材を中央部と、隣接部と、側端部とで構成する場合、第2実施形態で述べたような部品生産設備を備えていれば、図7に示す衝撃吸収材64のように、相対的に低密度とされた低強度部64a、…64a、相対的に高密度とされた高強度部64b、64bをまとめて一体的に成形してもよい。
(第7実施形態)
また、第5実施形態と同様、個別に成形された低強度部材、高強度部材で衝撃吸収材を構成する場合、図8に示す高強度部材74bのように、中央部の後面に、低強度部材74aよりも車両前後方向の厚さの薄い薄肉高強度部74b1が備えられるようにしてもよい。
この場合、薄肉高強度部74b1が、高強度部材74bの両隣接部の部位とともに一体的に成形され、中央部の低強度部材74aが、薄肉高強度部74b1に取付けられる構成となっているため、衝撃吸収材74を構成する部品点数を第5実施形態の場合よりも低減させることができる。
なお、本実施形態においては、中央部の後面に薄肉高強度部74b1を備える構成としたが、前面にこれを備えてもよい。
(第8実施形態)
また、図9に示す低強度部材84aのように、隣接部の前面に、高強度部材84bより車両前後方向の厚さの薄い薄肉低強度部84a1、84a1が備えられるようにしてもよい。
この場合、薄肉低強度部84a1が、低強度部材84aの中央部の部位及び側端部の部位ととともに一体的に成形され、隣接部の高強度部材84b、84bが薄肉低強度部84a1、84a1に取付けられる構成となっているため、衝撃吸収材84を構成する部品点数を第7実施形態の場合よりもさらに低減させることができる。
(第9実施形態)
また、図10に示すように、低強度部材94a、高強度部材94bが、それぞれ第7、第8実施形態と同様の薄肉低強度部94a1、94a1、薄肉高強度部94b1を備えるようにしてもよい。
この場合、薄肉低強度部94a1が、低強度部材94aの中央部の部位及び側端部の部位とともに一体的に成形され、且つ、薄肉高強度部94b1が高強度部材94bの両隣接部の部位とともに一体的に成形されているため、衝撃吸収材94を構成する部品点数を第7、第8実施形態の場合よりもさらに低減させることができる。
(第10実施形態)
また、図11に示す衝撃吸収材104のように、車幅方向に延びる空隙部104c、104cを中央部に形成することで車幅方向に沿って強度差を生じさせるようにしてもよい。
衝撃吸収材104は、単一の高強度部材で構成されており、空隙部104c、104cは、上下方向に高強度部材を貫通するように形成されている。このため、中央部の強度の低減を図ることができ、中央部、隣接部をそれぞれ低強度部104a、高強度部104bに設定することができる。
従って、第2実施形態で述べたような部品生産設備を備えていなくても、単一の高強度部材によって低強度部104a、高強度部104bを容易に形成することができる。
(その他の実施形態)
なお、第3、第4実施形態、並びに第7〜第9実施形態では、低強度部材、高強度部材を個別に成形することとしたが、第2、第6実施形態のようにこれらをまとめて一体的に成形してもよい。
また、第4実施形態を除く各実施形態において、高強度部(材)と低強度部(材)との境界を、第4実施形態のように平面視で斜めに形成してもよい。
また、低強度部材、高強度部材は、必ずしも同材料とする必要はなく、元々硬度差が異なる別材料で形成してもよい。
また、上述した各実施形態では、いずれもリヤバンパ構造について述べているが、この発明は上述の各実施形態の構成のみに限定されるものではなく、例えば、上記構成を自動車のフロントバンパ構造に適用してもよいことは勿論である。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の低強度部は、低強度部材14a、34a、44a、54a、74a、84a、94a、及び低強度部24a、64a、104aに対応し、
以下同様に、
高強度部は、高強度部材14b、34b、44b、54b、74b、84b、94b、及び高強度部24b、64b、104bに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係るリヤバンパ構造を示す分解斜視図。 リヤバンパを水平方向に切断した時の断面図。 本発明の第2実施形態に係るリヤバンパを水平方向に切断した時の断面図。 本発明の第3実施形態に係るリヤバンパを水平方向に切断した時の断面図。 本発明の第4実施形態に係るリヤバンパを水平方向に切断した時の断面図。 本発明の第5実施形態に係るリヤバンパを水平方向に切断した時の断面図。 本発明の第6実施形態に係るリヤバンパを水平方向に切断した時の断面図。 本発明の第7実施形態に係るリヤバンパを水平方向に切断した時の断面図。 本発明の第8実施形態に係るリヤバンパを水平方向に切断した時の断面図 本発明の第9実施形態に係るリヤバンパを水平方向に切断した時の断面図。 本発明の第10実施形態に係るリヤバンパを水平方向に切断した時の断面図。
符号の説明
1…リヤバンパ
2…リヤサイドフレーム
12…バンパレインフォースメント
12c…第1ビーム部
12d…第2ビーム部
12c1、12d1…湾曲部
14〜104…衝撃吸収材
14a、34a、44a、54a、74a、84a、94a…低強度部材
24a、64a、104a…低強度部
14b、34b、44b、54b、74b、84b、94b…高強度部材
24b、64b、104b…高強度部

Claims (9)

  1. 左右のサイドフレーム間を車幅方向に延びるビーム部を有して、車幅方向両側端が上記サイドフレームに取付けられるバンパレインフォースメントを備えるとともに、
    上記ビーム部より剛性の低い衝撃吸収部材を、車幅方向に渡って上記ビーム部の車両前後方向外側面に備えた自動車のバンパ構造であって、
    上記ビーム部は、車幅方向中央部が車幅方向両側端の取付部に対して車両前後方向で車体側から離間する湾曲部を備え、
    上記衝撃吸収部材は、上記中央部の強度が、該中央部に隣接する隣接部の強度より低く設定される
    自動車のバンパ構造。
  2. 上記衝撃吸収部材は、上記中央部と、上記隣接部とで構成され、
    上記隣接部により上記衝撃吸収部材の車幅方向側端が構成される
    請求項1記載の自動車のバンパ構造。
  3. 上記衝撃吸収部材は、上記中央部と、上記隣接部と、車幅方向側端を構成する側端部とで構成され、
    上記隣接部は、上記中央部と上記側端部との間に位置するものであり、
    上記隣接部の強度が、上記中央部及び側端部の強度より高く設定される
    請求項1記載の自動車のバンパ構造。
  4. 上記衝撃吸収部材において、相対的に低強度とされた低強度部と、相対的に高強度とされた高強度部とが一体的に成形されている
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動車のバンパ構造。
  5. 上記衝撃吸収部材において、相対的に低強度とされた低強度部と、相対的に高強度とされた高強度部とが個別に成形されるとともに、
    上記高強度部は、上記中央部の後面もしくは前面に、上記低強度部より車両前後方向の厚さの薄い薄肉高強度部を備えており、
    該薄肉高強度部は、上記隣接部の高強度部とともに一体的に成形され、
    上記中央部の低強度部が、上記薄肉高強度部に取付けられる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動車のバンパ構造。
  6. 上記衝撃吸収部材において、相対的に低強度とされた低強度部と、相対的に高強度とされた高強度部とが個別に成形されるとともに、
    上記低強度部は、上記隣接部の後面もしくは前面に、上記高強度部より車両前後方向の厚さの薄い薄肉低強度部を備えており、
    該薄肉低強度部は、上記中央部及び側端部の低強度部とともに一体的に成形され、
    上記隣接部の高強度部が、上記薄肉低強度部に取付けられる
    請求項3記載の自動車のバンパ構造。
  7. 上記高強度部は、上記中央部の後面もしくは前面に、上記低強度部より車両前後方向の厚さの薄い薄肉高強度部を備えており、
    該薄肉高強度部は、上記隣接部の高強度部とともに一体的に成形され、
    上記中央部の低強度部が、上記薄肉高強度部に取付けられる
    請求項6記載の自動車のバンパ構造。
  8. 上記衝撃吸収部材は、単一の部材で構成されるとともに、上記中央部に空隙部が形成される
    請求項1記載の自動車のバンパ構造。
  9. 上記低強度部と上記高強度部との割合を、車幅方向で徐々に変化させる
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の自動車のバンパ構造。
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