JP2008256224A - 可変ピストンポンプを油浸状態で使用した油圧源分散型油圧ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】各アクチュエータ毎のポンプ制御部に個別に制御特性の異なるポンプレギュレータを配置することなく、限られた小さなタンク容量で可変ピストンポンプの特性と利便性を損なわずに油圧制御に汎用性を持たせることを目的とする。
【解決手段】油圧源分散型油圧ユニットにおいて、油圧ポンプとして圧力補償形可変ピストンポンプ11を用いてポンプレギュレータ2とともに一体に油タンク1内に油浸状態に装着し、油圧回路内の圧力を圧力センサ(又は圧力スイッチ)でもって検出し電気信号として演算装置のシーケンサ6に入力して、予め設定された圧力と流量との関係に基づいて圧力に対して流量を制御する信号を電磁方向流量制御弁4に出力することで油圧アクチュエータの駆動制御を行うようにした可変ピストンポンプを油浸状態で使用した油圧源分散型油圧ユニットの構成を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は各アクチュエータ毎に必要な油圧ユニットを分散して個別に装備する油圧源分散型油圧システムにおける油圧ユニットであって、油タンク内に油圧ポンプを油浸状態にコンパクトに収納するとともに多機能な制御を可能とした可変ピストンポンプを油浸状態で使用した油圧源分散型油圧ユニットに関するものである。
従来から油圧装置を活用した各種産業用機械等の各種機構作動部にはアクチュエータが配備されている。このアクチュエータに作動油を供給するための手段として、油圧源集中型システムと油圧源分散型システムとが知られている。油圧源集中型システムは、複数の油圧アクチュエータに対して、各アクチュエータが必要とする油圧の流れ方向や圧力・流量を1つの油圧ユニットから、該油圧ユニットと各アクチュエータを接続する配管を介して供給するシステムである。この油圧源集中型システムでは、配管距離に準じた管路損失を生むのみならず、複数のアクチュエータの運転を考慮したシステムとなり、油圧源となる油圧ポンプ等に多くの設計余裕が必要となる。そのため、負荷の運転状況によっては損失が大きくなる欠点がある。
また、この油圧源集中型システムでは、図12の油圧源集中型システムの要部構成図に示すように、油タンク31上面に配置された可変ピストンポンプ32と、ポンプレギュレータ33,34等の複数のポンプレギュレータの中から行いたい制御に合わせた専用ポンプレギュレータを選択使用することによって制御が行われている。よって、制御内容が異なる毎に専用のポンプレギュレータを交換することが必要となる。また、各アクチュエータから離れた場所に設置されるため、スペース的な制約が少なく、油タンク31の外面に配置した可変ピストンポンプ32,ポンプレギュレータ33(或いは34),電磁弁35等の各種制御機構に張り出し部等があったとしても、油タンク31を大型化することによって対応することが可能である。そのため、必要以上に設置スペースが大きくなり、又油タンク31の大型化に伴って作動油量も多くなるという問題がある。なお、図12において、メッシュ部分36は油タンク31の設置スペースを表している。
一方、油圧源分散型システムは、各アクチュエータ毎に必要な油圧ユニットを分散して個別に装備し、各アクチュエータにそれぞれ専用の油圧ユニットから、該油圧ユニットと各アクチュエータを接続する配管を介して供給するシステムである。そのため、油圧源である油圧ポンプと制御弁がアクチュエータと一対となり、アクチュエータの要求エネルギに応じて、油圧源側の運転が一意に決定できるため、油圧源の効率的な運転が行え、損失の発生も最小限に留めることが可能となる。また、油圧源がアクチュエータ直近に配置可能であり、油圧配管長も短く、管路損失も集中型のシステムと比べると小さくなる利点がある。そして、この油圧源分散型システムには油圧ユニットをアクチュエータに一体的に装着するタイプと、別体に装備するタイプとがあるが、各アクチュエータに応じて制御機構を個別に設計していることは同じである。
近時は、アクチュエータとしての油圧シリンダに油圧源及び制御部を一体に構成した油圧源分散型システムが注目されており、本発明者は先に油圧ユニットを油圧シリンダに一体的に結合した油圧源分散型システムにおける油圧シリンダ装置を提供した(特許文献1を参照)。
さらに、本発明者はかかる油圧源分散型システムにおける油タンクを必要最小限に小型化するために、動作時の油の増減量、油タンク内の残油量、油タンク内の空気だまり等を考慮して油圧シリンダが動作したときの油量増減量の約3倍程度の容量の油タンクを使用することを提供した(特許文献2参照)。
特開2001−124013号公報 特開2001−317507号公報
前記したように油圧源分散型油圧ユニットは、アクチュエータとしての油圧シリンダに油圧源及び制御部を一体に構成した独立分散型の油圧システムであり、油圧システムそのものが自己完結した形で独立しているため、従来のように大型の油圧ユニットから各々の油圧シリンダへの配管が不要で配管工事やフラッシング作業から解放され、配管路の圧力損失や油漏れ等のトラブルが発生しないという利点がある。更に、作動油が貯蔵された油タンク内に油圧ポンプを油浸状態で収納することによって省スペースとともに低騒音化をはかることができるという利点がある。
しかしながら、可変容量式ピストンポンプを使用する場合には、油圧ポンプを制御するために行いたい制御に合わせた各種ポンプレギュレータの装備が不可欠であり、前記した必要最小限に小型化した油タンク内には、スペース的に各種制御機構を付加したポンプレギュレータを収納することができない。図10はアクチュエータが動作したときの油量増減量の約3倍程度の容量の油タンク37を使用した油圧源分散型システムの要部構成図であり、可変ピストンポンプ38をポンプレギュレータ39と一体で油タンク37内に装備すると、ポンプレギュレータ39等の張り出しによって、油タンク37内に収納できないことが判る。40は電磁方向流量制御弁及び積層バルブ、41は電動機、42はマニホールド、43はフロントカバー、メッシュ部分44は油タンク37の設置スペースを表している。
そのため、これらを油タンク内に収納するためには、油圧ポンプとポンプレギュレータを収納するスペースを油タンク内に確保する必要性から、油タンクとして必要な作動油の量を超えた大容量の油タンクを選択しなければならないという課題がある。図11は油圧ポンプ等を収納するための容量を持つ油タンクを使用した場合の油圧源分散型システムの一部を破断した要部構成図であり、図10と同一構成の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。可変ピストンポンプ38はポンプレギュレータ39と一体で油タンク45内に収納するため、油タンク45は必要な油量を超えて大容量化する必要があり、油タンク45の設置スペースである部分46は、図10に示す油タンク37の設置スペース44の5倍以上のスペースを必要とする。
そのため、従来は固定容量ポンプを使用してインバータやサーボモータによって油圧ポンプ入力軸の回転数やトルクを制御することにより、流量と圧力を電気的にコントロールする方法が採られていたが、これらの方法はコスト高や高度な電気的知識等を必要とすることや、騒音が高くなるとともに電気的ノイズの発生という厄介な問題も有る。
そこで本発明は各アクチュエータ毎に個別に制御特性の異なるポンプレギュレータを配置することなく、限られた小さなタンク容量で油圧システム自体の特性と利便性を損なわずに油圧制御に汎用性を持たせた多機能な可変ピストンポンプを油浸状態で使用した油圧源分散型油圧ユニットを提供することを目的とするものである。
本発明は上記目的を達成するために、内部に作動油が貯蔵された油タンクと、該油タンクの端面に配設された電動機と、該電動機の回転駆動力により油タンク内の作動油を吸入吐出する油圧ポンプと、油圧ポンプを制御するポンプレギュレータと、作動油の流れ方向や流量を制御する電磁方向流量制御弁とシャトル弁を組み込んだ油圧回路と、油圧ポンプによって駆動制御される油圧アクチュエータとから構成される油圧源分散型油圧ユニットにおいて、前記油圧ポンプとして圧力補償形可変ピストンポンプを用いてポンプレギュレータとともに油タンク内に油浸状態に装着し、かつ、圧力補償形可変ピストンポンプと電磁方向流量制御弁との管路に電磁方向流量制御弁方向に流通可能な第1のチェック弁を配置し、ポンプレギュレータの二次側パイロット管路をシャトル弁を介して電磁方向流量制御弁の二次側方向に流通可能な第2のチェック弁を介して油圧回路の電磁方向流量制御弁の下流側に接続し、圧力補償形可変ピストンポンプから吐出された作動油は、第1のチェック弁を通過して電磁方向流量制御弁からシャトル弁を介して第2のチェック弁に至るとともに、第1のチェック弁手前で分岐されて、一次側パイロット管路としてポンプレギュレータに接続され、同時に第1のチェック弁の手前で分岐された作動油は、オリフィスを通過し、その後3方向に分岐されて、1つはポンプレギュレータに、他の1つはメインリリーフ弁に至り、残る1つは第2のチェック弁に至って、前記シャトル弁を介して第2のチェック弁に至った作動油と対峙する二次側パイロット管路として構成され、又電磁方向流量制御弁が中立位置においてオリフィス,ポンプレギュレータ,第2のチェック弁が油タンクと連通する構成とすることにより、油圧回路内の圧力を検出して電気信号として演算装置に入力し、予め設定された圧力と流量との関係に基づいて圧力に対して流量を制御する信号を演算装置から電磁方向流量制御弁に出力して、電磁方向流量制御弁を電気的に制御することによって、制御特性の異なる個別のポンプレギュレータを付加することなく、圧力補償形可変ピストンポンプに任意の制御特性を持たせた可変ピストンポンプを油浸状態で使用した油圧源分散型油圧ユニットの構成にしてある。そして、油圧回路内の圧力を圧力センサ又は圧力スイッチで検出するようにしている。
本発明にかかる可変ピストンポンプを油浸状態で使用した油圧源分散型油圧ユニットによれば、油圧タンク内に油浸状態に配置された油圧ポンプやポンプレギュレータに触れること無く電磁方向流量制御弁を電気的に制御して間接的にポンプレギュレータの外部パイロット圧力を制御することによって、任意の制御特性でもって作動油の流量,圧力の設定を行うことが可能となる。従って油圧ポンプを制御するためのそれぞれ個別のポンプレギュレータを必要としない。そのため、油タンク内に各種の制御特性を有するポンプレギュレータの張り出し部を収納するスペースを確保する必要がないため、大容量の油タンクを使用する必要がなく、油タンクをコンパクト化できて、省スペース効果とともにコストの低廉化と省エネ効果及び騒音の低減作用が得られる。
また、各アクチュエータ毎に制御特性の異なる専用のポンプレギュレータを配置する必要がないので、構造上及びメンテナンスの点からも好ましく、しかも各アクチュエータ毎に専用のポンプレギュレータを選定・付加する必要がなくなり、限られた小さなタンク容量で油圧システム自体の特性と利便性を損なわずに多機能で汎用性を持たせた可変ピストンポンプを油浸状態で使用した油圧源分散型油圧ユニットが提供される。
以下図面に基づいて本発明にかかる可変ピストンポンプを油浸状態で使用した油圧源分散型油圧ユニットの最良の実施形態を説明する。本発明では油圧ポンプとして圧力補償形可変ピストンポンプを用いてポンプレギュレータとともに油タンク内に油浸状態に装着し、かつ、ポンプレギュレータの二次側パイロット管路を油圧回路の電磁方向流量制御弁の下流側に接続するとともに、油圧回路内の圧力を圧力センサ又は圧力スイッチで検出して電気信号として演算装置に入力し、予め設定された圧力と流量との関係に基づいて圧力に対して流量を制御する信号を演算装置から電磁方向流量制御弁に出力して、電磁方向流量制御弁を電気的に制御することによって、ポンプレギュレータの二次側の外部パイロット圧力を制御することにより、制御特性の異なる個別のポンプレギュレータを付加することなく、圧力補償形可変ピストンポンプに任意の制御特性を持たせたことが大きな特徴となっている。
図1は本発明にかかる可変ピストンポンプを油浸状態で使用した油圧源分散型油圧ユニットの要部構成図であり、主要な構成要素として、1は油タンク、11は可変ピストンポンプ、2はポンプレギュレータ、3は圧力センサ(又は圧力スイッチ)、4は電磁方向流量制御弁、5は制御盤、6は演算装置としてのシーケンサである。油圧ポンプとして圧力補償形の可変ピストンポンプ11を用いており、ポンプレギュレータ2とともに油タンク1内に油浸状態に装着し、かつ、ポンプレギュレータの二次側パイロット管路を油圧回路の電磁方向流量制御弁の下流側に接続している。メッシュ部分20は油タンク1の設置スペースを表している。
図2は制御の流れを示すブロック図であり、圧力センサ3(又は圧力スイッチ)の検出した圧力値7をシーケンサ6に入力して演算処理され、予め設定された設定値でもって、該シーケンサ6の出力信号8によって電磁方向流量制御弁4の開閉制御を行う。図3は、図4に示す油圧制御回路が有する可変ピストンポンプ11から吐出される作動油の流量と圧力の関係を示す基本制御特性図であり、9は電気制御特性を、10はロードセンシング特性を示している。
本発明で採用した可変ピストンポンプ11は前記したように圧力補償形であり、更にポンプレギュレータ2はリモートコントロール方式のレギュレータであって、可変ピストンポンプ11と一体でともに油タンク1内に油浸状態で収納装着されている。そして油タンク1外の油圧制御回路内に圧力センサ3(又は圧力スイッチ)やシャトル弁15と電磁方向流量制御弁4を組み込み、各種の油圧制御時には圧力センサ3(又は圧力スイッチ)の検出した信号をシーケンサ6で読み込んで作動油の圧力と流量の調整を行うことによって任意の各種ポンプ制御特性を得ている。
図4は油圧制御回路図であり、主要な回路構成を先ず説明すると、11は可変ピストンポンプ、12は電動機、1は油タンク、2はポンプレギュレータ、3は圧力センサ(又は圧力スイッチ)、4は電磁方向流量制御弁、13は第1のチェック弁,14は第2のチェック弁、15はシャトル弁、18はメインリリーフ弁、19は油圧アクチュエータ、21はオリフィスである。可変ピストンポンプ11と電磁方向流量制御弁4との管路に電磁方向流量制御弁方向に流通可能な第1のチェック弁13を配置し、ポンプレギュレータ2の二次側パイロット管路をシャトル弁15を介して電磁方向流量制御弁4の二次側方向に流通可能な第2のチェック弁14を介して油圧回路の電磁方向流量制御弁4の下流側に接続してある。また、可変ピストンポンプ11から吐出された作動油は、第1のチェック弁13を通過するとともに、第1のチェック弁13の手前で分岐されて、一次側パイロット管路としてポンプレギュレータ2に接続してある。同時に第1のチェック弁13の手前で分岐された作動油は図4に示すように、オリフィス21を通過し、その後3方向に分岐されて、1つはポンプレギュレータ2に、他の1つはメインリリーフ弁18に至り、残る1つは第2のチェック弁14に至って、前記シャトル弁15を介して第2のチェック弁14に至った作動油と対峙する二次側パイロット管路として構成されている。
かかる油圧制御回路によれば、初期設定として前記図3の圧力−流量特性を決定し、シーケンサ6に設定値もしくは、演算式として記憶させておく。実稼働時において電磁方向流量制御弁4が中立の場合には、電動機12により可変ピストンポンプ11を駆動するとポンプレギュレータ2の二次側のパイロット圧力は第2のチェック弁14を通してシャトル弁15と通じており、電磁方向流量制御弁4のA,Bポートから油タンク1へ開放されているため、可変ピストンポンプ11はポンプレギュレータ2の制御最低圧力でアンロード(非動作時)カットオフされる。そのためメインリリーフ弁18の設定圧力に関係なくアンロード運転が可能となる。
次に電磁方向流量制御弁4が中立位置からソレノイドa又はbに励磁されると、可変ピストンポンプ11から吐出された作動油は、第1のチェック弁13を通って電磁方向流量制御弁4のPポートの圧油は励磁されたA又はBポートへ流れ、その後シャトル弁15で高圧側が選択されてP.Pラインの第2のチェック弁14に至り、ポンプレギュレータ2の二次側パイロット管路からの作動油の圧力と対峙する。その結果、メインリリーフ弁18の設定圧力内においてシャトル弁15で選択された圧力と第2のチェック弁14を挟んでポンプレギュレータ2からの二次側のパイロット圧力とのバランスが保たれているときは、可変ピストンポンプ11はP.Pライン圧力に連動した一定圧力を付加した圧力でオンロード運転を行う。
ポンプレギュレータ2の二次側パイロット管路からの作動油の圧力が上昇してメインリリーフ弁18の設定圧力を超えると、P.Pラインの圧力はメインリリーフ弁18を通じて油タンク1に開放されて、オリフィス21の前後の差圧がカットオフ圧力に達してポンプレギュレータ2が作動し、可変ピストンポンプ11はメインリリーフ弁18の設定圧力でオンロードカットオフされる。
また、シャトル弁15で選択された圧力とポンプレギュレータ2からのパイロット圧力とのバランスが崩れて、パイロットポートからの作動油が第2のチェック弁14を通過しようとすると、オリフィス21の前後の差圧がカットオフ圧力に達してポンプレギュレータ2が作動し、可変ピストンポンプ11はカットオフされる。電磁方向流量制御弁4は、外部の電気信号によって方向制御と流量制御を行う機能を有しており、電気信号によって任意の流量を設定可能であることから、シャトル弁15より選択された高圧二次側P.P圧力を圧力センサ3(又は圧力スイッチ)で検出し、予めシーケンサ6に設定もしくは演算される値の電気信号を電磁方向流量制御弁4に出力してポンプ吐出量を任意に決定することができる。
作動油の流量制御は電磁方向流量制御弁4の開度に対してシャトル弁15とポンプレギュレータ2の働きにより二次側負荷圧力に対して常に一定差圧力に保持されることから二次側負荷圧力に対応した圧力補償された流量制御が可能となる。
図5は上記図4に示す油圧制御回路による作動油の吐出量と吐出圧の関係を示すカットオフ特性グラフであり、(1)は圧力調整P1をメインリリーフ弁18で行い、流量q1の調整は電磁方向流量制御弁4のバルブ開度(メーターイン流量制御)で行った例であり、メインリリーフ弁18の設定圧力を超えると流量q1がカットオフされる。(2)は流量q1,q2の調整は電磁方向流量制御弁4で設定し、q1からq2への切替は圧力センサ3(又は圧力スイッチ)で吐出圧力P1を検出し、検出された値が電気信号としてシーケンサ6に入力され、このシーケンサ6から電磁方向流量制御弁4に電気信号を送り、その信号によって流量q2に電磁方向流量制御弁4で2段階に制御した2圧2流量制御形の例である。
(3)は、電磁方向流量制御弁4のソレノイドバルブ中立時において、自動的にアンロードカットオフする機能を(1)に付加したカットオフ特性グラフである。
(4)は、同様に電磁方向流量制御弁4のソレノイドバルブ中立時において、自動的にアンロードカットオフする機能を(2)に付加したカットオフ特性グラフであり、ともにソレノイドバルブが中立のときは、前記したように可変ピストンポンプ11はポンプレギュレータ2の制御最低圧力でアンロード(非動作時)カットオフされる。
図6は本発明にかかる可変ピストンポンプを油浸状態で使用した油圧アクチュエータ一体型の油圧源分散型油圧ユニットの具体例を示す正面図、図7は図6の左側面図であり、油圧アクチュエータ19の上部に油タンク1の基部が固定され、油タンク1の端面に電動機12が配設されている。該油タンク1の内部には可変ピストンポンプ11とポンプレギュレータ2が一体に油浸状態で配置されており、油タンク1の基部のフロントカバー16には第1のチェック弁13,第2のチェック弁14とメインリリーフ弁18が配置され、更に油タンク1の基部、フロントカバー16にはマニホールド17を介してシャトル弁15と圧力センサ3(又は圧力スイッチ)及び電磁方向流量制御弁4が積層で配置されている。油タンク1の内部には作動油が貯蔵されている。
図8は油圧ユニットと油圧アクチュエータを別体に装着するタイプの具体例を示す正面図、図9は図8の左側面図であり、油圧アクチュエータ19が別途に配備されている以外は、図6の例と同様に油タンク1の内部に可変ピストンポンプ11とポンプレギュレータ2が一体に油浸状態で配置されており、油タンク1の端面に電動機12が配設され、油タンク1の基部のフロントカバー16には第1のチェック弁13,第2のチェック弁14とメインリリーフ弁18とが装着され、更にフロントカバー16の上部にはマニホールド17を介してシャトル弁15と圧力センサ3(又は圧力スイッチ)及び電磁方向流量制御弁4とが積層で配置されている。尚、図8は横型の油圧ユニットの例であるが、縦型の油圧ユニットの構成にすることもできる(縦型の油圧ユニットの図示は省略)。
以上詳細に説明したように、本発明によれば油圧ポンプを制御するための個別のポンプレギュレータを不要とすることでオイルタンク内部の油圧ポンプやポンプレギュレータに触れることなく任意のポンプ制御特性や作動油の流量と圧力の設定を行うことが可能となり、大容量の油タンクを使用することなく、作動油量の低減やシステムのコンパクト化に伴う省スペース効果とともにコストの低廉化と省エネ効果及び可変ピストンポンプを油浸状態で使用することによる騒音の低減効果が得られるので、利便性の向上とともにメンテナンス面での問題も発生しない。特に油圧源及び制御部を一体に構成した独立分散型の油圧システムを活用した各種産業用機械等の機構作動部に配備されているアクチュエータの油圧源として広く利用することができる。
即ち、油圧源分散型油圧ユニットにおいて、作動油が貯蔵された油タンク内に油圧ポンプを油浸状態で収納するようにすると省スペースを図ることができるが、多機能な可変容量式ピストンポンプを使用する場合において、油圧ポンプには制御のための各種ポンプレギュレータが不可欠であり、この場合油圧ポンプに一体に付加されたポンプレギュレータの張り出しのため、油圧ポンプとポンプレギュレータを収納するスペースを油タンク内に確保する必要性から、従来は油タンクは必要な作動油の量を超えて大容量の油タンクを選択する必要があった。また、油タンク内の油圧ポンプは油浸状態で収納されているため、ポンプレギュレータに電気的制御部を有するものを装着することは構造上及びメンテナンスの点からも好ましいものではなく、又ポンプレギュレータの各種調整部の設定に当たってはその都度油タンクを取り外す必要があって煩瑣である。また、必要とする制御特性に合わせた制御部をその都度、選定付加する必要があり、汎用性にも欠けている。そこで、本発明により、必要とする制御特性を有するポンプレギュレータを不要とし、外部パイロット方式の単一ポンプレギュレータでもって外部から任意のポンプ制御特性が構築できれば、油タンクをコンパクトにすることができて省スペースを実現するとともに、多機能な制御特性を有する可変ピストンポンプを油浸状態で使用することができ、ポンプレギュレータに汎用性を持たせることができる。
本発明にかかる可変ピストンポンプを油浸状態で使用した油圧源分散型油圧ユニットの要部構成図。 本発明の制御の流れを示すブロック図。 作動油の流量と圧力の関係を示す基本制御特性図。 油圧制御回路図。 油圧制御回路による作動油の吐出量と吐出圧の関係を示すカットオフ特性グラフ。 本発明にかかる可変ピストンポンプを油浸状態で使用した油圧源分散型油圧ユニットの具体例を示す正面図。 図6の左側面図。 油圧ユニットと油圧アクチュエータを別体に装着するタイプの具体例を示す正面図。 図8の左側面図。 油圧源分散型システムの要部構成図。 従来の油圧源分散型システムの一部を破断した要部構成図。 従来の油圧源集中型システムの要部構成図。
符号の説明
1…油タンク
2…ポンプレギュレータ
3…圧力センサ(又は圧力スイッチ)
4…電磁方向流量制御弁
5…制御盤
6…(演算装置としての)シーケンサ
11…可変ピストンポンプ
12…電動機
13…第1のチェック弁
14…第2のチェック弁
15…シャトル弁
16…フロントカバー
17…マニホールド
18…メインリリーフ弁
19…油圧アクチュエータ
21…オリフィス

Claims (2)

  1. 内部に作動油が貯蔵された油タンクと、該油タンクの端面に配設された電動機と、該電動機の回転駆動力により油タンク内の作動油を吸入吐出する油圧ポンプと、油圧ポンプを制御するポンプレギュレータと、作動油の流れ方向や流量を制御する電磁方向流量制御弁とシャトル弁を組み込んだ油圧回路と、油圧ポンプによって駆動制御される油圧アクチュエータとから構成される油圧源分散型油圧ユニットにおいて、
    前記油圧ポンプとして圧力補償形可変ピストンポンプを用いてポンプレギュレータとともに油タンク内に油浸状態に装着し、かつ、圧力補償形可変ピストンポンプと電磁方向流量制御弁との管路に電磁方向流量制御弁方向に流通可能な第1のチェック弁を配置し、ポンプレギュレータの二次側パイロット管路をシャトル弁を介して電磁方向流量制御弁の二次側方向に流通可能な第2のチェック弁を介して油圧回路の電磁方向流量制御弁の下流側に接続し、圧力補償形可変ピストンポンプから吐出された作動油は、第1のチェック弁を通過して電磁方向流量制御弁からシャトル弁を介して第2のチェック弁に至るとともに、第1のチェック弁手前で分岐されて、一次側パイロット管路としてポンプレギュレータに接続され、同時に第1のチェック弁の手前で分岐された作動油は、オリフィスを通過し、その後3方向に分岐されて、1つはポンプレギュレータに、他の1つはメインリリーフ弁に至り、残る1つは第2のチェック弁に至って、前記シャトル弁を介して第2のチェック弁に至った作動油と対峙する二次側パイロット管路として構成され、又電磁方向流量制御弁が中立位置においてオリフィス,ポンプレギュレータ,第2のチェック弁が油タンクと連通する構成とすることにより、油圧回路内の圧力を検出して電気信号として演算装置に入力し、予め設定された圧力と流量との関係に基づいて圧力に対して流量を制御する信号を演算装置から電磁方向流量制御弁に出力して、電磁方向流量制御弁を電気的に制御することによって、制御特性の異なる個別のポンプレギュレータを付加することなく、圧力補償形可変ピストンポンプに任意の制御特性を持たせたことを特徴とする可変ピストンポンプを油浸状態で使用した油圧源分散型油圧ユニット。
  2. 油圧回路内の圧力を圧力センサ又は圧力スイッチで検出する請求項1記載の可変ピストンポンプを油浸状態で使用した油圧源分散型油圧ユニット。
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