JP2008256037A - 電動式油圧作業機 - Google Patents

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Taisuke Ota
泰典 太田
Eiji Egawa
栄治 江川
Katsuyoshi Miyaji
勝善 宮路
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Abstract

【課題】ロードセンシングのシステム構成を小型化する。
【解決手段】電動機10により駆動される固定容量式の油圧ポンプ11と、油圧ポンプ11からの圧油により駆動される複数の油圧アクチュエータ12と、レバー操作により、油圧アクチュエータ12の駆動指令である電気的な操作信号を出力する電気レバー装置9と、操作信号に応じて油圧ポンプ11から油圧アクチュエータ12への圧油の流れをそれぞれ制御する制御弁21,22と、電動機10の回転を制御する電動機制御手段50とを備える。電動機制御手段50は、油圧ポンプ11の吐出圧Ppと複数の油圧アクチュエータ12の最大負荷圧PLmaxとの差圧を検出する差圧検出手段31,32と、差圧検出手段31,32により検出された差圧が一定となるように電動機10の目標周波数faを演算する周波数演算手段52と、目標周波数faに応じた駆動周波数fで電動機10を駆動する駆動手段53〜55とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動機により油圧ポンプを駆動して各種作業を行う電動式油圧作業機に関する。
従来、複数の油圧アクチュエータを複合操作して作業を行う油圧ショベル等において、可変容量型油圧ポンプのポンプ圧と油圧アクチュエータの最大負荷圧との差圧が設定値になるようにポンプ押しのけ容積を制御するロードセンシング式油圧制御装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平7−229169号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置のようにポンプ圧とアクチュエータの最大負荷圧との差圧に応じてレギュレータを調節し、ポンプ押しのけ容積を制御する場合、多数の油圧配管の取り回しが必要となり、装置が大型化する傾向にある。そのため、省スペースが要求されるミニショベル等に適用することは困難である。また、上記特許文献1記載の装置のような油圧によるロードセンシング式油圧制御装置では、装置を正常に機能させるために各種油圧機器のチューニングが必要となり、手間がかかるという問題があった。
本発明による電動式油圧作業機は、電動機により駆動される固定容量式の油圧ポンプと、油圧ポンプからの圧油により駆動される少なくとも2つの第1および第2の油圧アクチュエータと、レバー操作により第1および第2の油圧アクチュエータの駆動指令である電気的な操作信号を出力する電気レバー装置と、操作信号に応じて油圧ポンプから第1および第2の油圧アクチュエータへの圧油の流れをそれぞれ制御する第1および第2の制御弁と、電動機の回転を制御する電動機制御手段とを備え、電動機制御手段は、油圧ポンプの吐出圧と第1および第2の油圧アクチュエータの最大負荷圧との差圧を検出する差圧検出手段と、差圧検出手段により検出された差圧が一定となるように電動機の目標周波数を演算する周波数演算手段と、目標周波数に応じた駆動周波数で電動機を駆動する駆動手段とを有することを特徴とする。
予め電動機が所定トルクを出力するための上限周波数と下限周波数を設定し、目標周波数が下限周波数以上かつ上限周波数以下のときは目標周波数で電動機を駆動し、目標周波数が上限周波数より大きいとき、または下限周波数より小さいときは、上限周波数または下限周波数で電動機を駆動することもできる。
第1および第2の油圧アクチュエータの要求流量が油圧ポンプの最大吐出流量を超えた状態であるサチレーション状態を検出するサチレーション検出手段と、サチレーション検出手段によりサチレーション状態が検出されると、レバー操作による第1および第2の油圧アクチュエータへの圧油の供給を同一の割合で制限するように第1および第2の制御弁を制御する制御弁制御手段とをさらに備えることもできる。
この場合、目標周波数が上限周波数を超えるとサチレーション状態と判定することができる。
第1および第2の制御弁の前後差圧を負荷圧に拘わらず一定とする圧力補償弁をさらに設けることもできる。
本発明によれば、ポンプ吐出圧と油圧アクチュエータの最大負荷圧との差圧が所定値となるように電動機の回転を制御するので、油圧配管の取り回しが少なくて済み、ミニショベル等に容易に適用できる。
−第1の実施の形態−
以下、図1〜図7を参照して本発明による電動式油圧作業機の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明による電動式油圧作業機の一例である油圧ショベルの側面図であり、とくに小旋回が可能なミニショベルを示している。油圧ショベルは、走行体1と、旋回装置3を介して走行体1上に旋回可能に搭載された旋回体2と、旋回体2に回動可能に取り付けられたブーム5、アーム6、バケット7からなる作業用フロント4とを有する。
ブーム5はブームシリンダ5aにより回動可能に支持され、アーム6はアームシリンダ6aにより回動可能に支持され、バケット7はバケットシリンダ7aにより回動可能に支持されている。これら各シリンダ5a〜7aは、運転室8に設けられた操作レバー9により操作される。なお、アーム先端部にバケット7を取り付けたが、バケット7の代わりに他の作業用アタッチメントを取り付けることもできる。
図2は、第1の実施の形態に係る油圧ショベルのシステム構成を示す図である。図2のシステムは、電動機10と、電動機10により駆動される固定容量型油圧ポンプ11と、油圧ポンプ11からの圧油により駆動する複数の油圧アクチュエータ12(一例としてブームシリンダ5aとアームシリンダ6a)と、油圧ポンプ11から各油圧アクチュエータ12への圧油の流れを制御する方向制御弁ユニット20と、電動機10の回転を制御する制御ユニット50とで構成される。
方向制御弁ユニット20は、ブームシリンダ5aへの圧油の流れを制御する方向制御弁21と、アームシリンダ6aへの圧油の流れを制御する方向制御弁22とを有する。方向制御弁21,22は互いに並列に配置され、各方向制御弁21,22には油圧ポンプ11からの圧油がそれぞれ分岐して導かれる。方向制御弁21,22は、各油圧アクチュエータ12に対応して設けた操作レバー9(図1)の操作量に応じて切り換えられる。操作レバー9は、操作量に応じた電気的な操作信号(レバー信号)を出力する電気レバーであり、方向制御弁21,22は、レバー信号に応じた制御信号によって切り換わる電磁比例弁である。
方向制御弁21,22にポンプ吐出油を導く圧油供給経路には、それぞれ圧力補償弁23,24が設けられている。圧力補償弁23,24のばね23a,24aの設定圧はそれぞれ所定値Psにセットされており、圧力補償弁23,24は方向制御弁21,22の前後差圧が所定値Psとなるように作動する。これによりブームシリンダ圧PL1およびアームシリンダ圧PL2の変化に拘わらず方向制御弁21,22の前後差圧は一定に保たれ、各方向制御弁21,22の開口面積比通りにポンプ流量を分流できる。
油圧ポンプ11の吐出圧Ppは、圧力センサ31により検出される。アクチュエータ12に作用する負荷圧のうち、最大負荷圧PLmaxはシャトル弁25,26で選択され、圧力センサ32により検出される。圧力センサ31,32により得られた圧力信号VP,VLは制御ユニット50に入力される。なお、27は、アクチュエータ12が非作動の無負荷時において、油圧ポンプ10からの余剰流量を作動油タンクに排出するためのアンロード弁であり、28は、回路保護用のメインリリーフ弁である。
制御ユニット50は、圧力信号VP,VLを入力する入力部51と、圧力信号VP,VLからポンプ吐出圧Ppと最大負荷圧PLmaxを算出し、このポンプ吐出圧Ppと最大負荷圧PLmaxとの差圧を目標差圧Psとするための電動機10の目標回転数(目標周波数fa)を演算する演算部52と、目標回転数で電動機10を駆動するように指令信号V0を出力する出力部53と、外部電源55からの電力を指令信号V0に応じた駆動周波数fに変換し、電動機10を駆動するインバータ54とで構成される。
本実施の形態では、ポンプ吐出圧Ppと最大負荷圧PLmaxとの差圧(Pp−PLmax)が目標差圧Psとなるように電動機10を制御する。すなわち制御ユニット50からの信号によりロードセンシングを行う。ここで、(Pp−PLmax)と目標差圧Psとの偏差を補正圧力ΔP(=(Pp−PLmax)−Ps)と定義する。図3は、補正圧力ΔPと目標増分周波数Δfとの関係を示す図であり、この関係は予め制御ユニット内のメモリに記憶されている。図3によれば、ΔP=0のときΔf=0であり、ΔPが0より大きくなるに従いΔfが0より小さくなり、ΔPが0より小さくなるに従いΔfが0より大きくなっている。本実施の形態では、図3の関係を用いて後述するように電動機10の駆動周波数fを補正する。
図4は、第1の実施の形態に係る制御ユニット50の詳細な構成を示すブロック図である。圧力センサ31,32からの圧力信号VP,VLは、圧力変換器35,36に入力され、圧力変換器35,36でポンプ吐出圧Ppと最大負荷圧PLmaxとにそれぞれ変換される。減算器37では、ポンプ吐出圧Ppから最大負荷圧PLmaxを減算し、差圧(Pp−PLmax)を求める。減算器38では、差圧(Pp−PLmax)から目標差圧Psを減算し、補正圧力ΔPを演算する。
Δf算出器39では、補正圧力ΔPを制御パラメータとして、図3の関係から目標増分周波数Δfを演算する。加算器40では、現在の駆動周波数fに目標増分周波数Δfを加算し、目標周波数faを演算する。出力部53では、予め定められた図5の特性に基づき、目標周波数faから駆動周波数fを演算し、この駆動周波数fに対応した指令信号V0をインバータ54に出力する。
図5は、目標周波数faと駆動周波数fの関係を示す図である。目標周波数faが下限周波数fmin以上かつ上限周波数fmax以下の範囲(fmin≦fa≦fmax)では、駆動周波数fは目標周波数faに等しい。目標周波数faが下限周波数fminより小さいと、駆動周波数fは下限周波数fminとなり、目標周波数faが上限周波数fmaxより大きいと、駆動周波数fは上限周波数fmaxとなる。すなわち駆動周波数fの上限値および下限値はそれぞれ上限周波数fmaxおよび下限周波数fminに制限されている。上限周波数fmaxは、電動機10の基底周波数f0に設定され、下限周波数fminは、アンロード弁29作動時のスタンバイ流量を確保するための最低回転数に対応した周波数に設定される。
インバータ54は、外部電源55からの電力を指令信号V0に応じた駆動周波数fに変換し、駆動周波数fで電動機10を駆動する。図6は、指令信号V0と駆動周波数fの関係を示す図である。図6では、指令信号V0の増加に伴い駆動周波数fは増加しており、この図6の特性に基づき指令信号V0に応じて駆動周波数fが制御される。これにより電動機10は目標周波数に制御される。
図7は、駆動周波数fと電動機10の出力トルクTの関係を示す図である。ここでは、上限周波数fmaxを基底周波数f0とし、そのときの出力トルクTを定格トルクTaとしている。電動機10は、ベクトル制御によって下限周波数fminから上限周波数fmaxにかけて一定の定格トルクTaを出力するように制御される。この場合の定格トルクTaは、油圧ポンプ11の押しのけ容積qとメインリリーフ弁28のリリーフ圧Prとで定まる最大ポンプ入力トルクTmaxよりも大きく設定されている。これにより駆動周波数fの全範囲(fmin≦f≦fmax)において、電動機10の出力トルクTが最大ポンプ入力トルクTmaxよりも大きくなり、安定した電動機10の速度制御が可能である。
本実施の形態に係る油圧ショベルは、排ガスや騒音がとくに問題となるような作業現場、例えば屋内の現場で使用される。制御ユニット50には外部電源55からケーブルを介して電力が供給される。ケーブルは旋回動作等によって長さが不足することがないように、例えば屋内の天井部から吊り下げられ、旋回中心上もしくはその近傍を経由して制御ユニット50に取り付けられる。
操作レバー9の操作により油圧アクチュエータ12(例えばブームシリンダ5aとアームシリンダ6a)の駆動指令が入力されると、レバー操作量に応じて方向制御弁21,22が駆動され、油圧ポンプ11から各シリンダ5a,6aへの圧油の流れが制御される。ここで、方向制御弁ユニット20には圧力補償弁23,24が設けられているため、負荷圧PL1,PL2が変動した場合でも、各シリンダ5a,6aには操作レバー9の操作量に応じてポンプ吐出量を配分することができ、シリンダ5a,6aを適切に複合動作することができる。
制御ユニット50は、ポンプ吐出圧Ppと最高負荷圧PLmaxとの差圧を目標差圧Psとするための駆動周波数fを演算し、外部電源55をインバータ54で制御して駆動周波数fで電動機10を駆動する。例えば作業時に最高負荷圧PLmaxが上昇すると、(Pp−PLmax)が小さくなるため、図3の補正圧力ΔPが負になり、Δf算出器39からプラスの目標増分周波数Δfが出力される。これにより駆動周波数fが大きくなって電動機10の回転速度が速くなり、ポンプ吐出量が増大する。その結果、ポンプ吐出圧Ppが増加して、最高負荷圧PLmaxとポンプ吐出圧Ppとの差圧が目標差圧Psに制御され、電動機10の速度制御によりロードセンシング式油圧制御が可能となる。
第1の実施の形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)油圧ポンプ11駆動用の電動機10を速度制御してポンプ吐出圧Ppと最高負荷圧PLmaxとの差圧を目標差圧Psとするので、油圧ポンプ11を可変容量型ポンプとして構成する必要がなく、ポンプ押しのけ容積変更用の油圧配管等が不要になる。その結果、ロードセンシングのシステム全体を小型化することができ、ミニショベルに容易に適用することができる。また、電動機10の速度制御によりロードセンシングを行うため、油圧機器のチューニングの手間も省ける。可変容量型ポンプが必要ないので、システム全体を安価に構築できる。
(2)電動機10の速度制御によりロードセンシングを行うので、電動機の回転数を必要最低限のものとすることができる。その結果、例えば電動機10を一定の基底周波数f0で回転駆動しつつ、ポンプ容量を変更してロードセンシングを行うものに比べ、エネルギロスや発熱を抑えることができる。
(3)電動機10の駆動周波数fに上限周波数fmaxと下限周波数fminを設定し、この上限周波数fmaxと下限周波数fminの間の駆動周波数fで電動機10を駆動して電動機10が常に定格トルクTaを出力するようにしたので、電動機10の安定した速度制御が可能である。
(4)方向制御弁ユニット20に圧力補償弁23,24を設け、負荷に拘わらず方向制御弁21,22の前後差圧が一定となるようにしたので、ロードセンシングを行いつつ、油圧アクチュエータ12の複合操作を最適に行うことができる。
−第2の実施の形態−
図8〜図11を参照して本発明による電動式油圧作業機の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態では、ポンプ吐出流量がアクチュエータ12の要求流量よりも小さい状態であるサチレーション状態を検出し、方向制御弁の制御によりサチレーション対策を行う。なお、以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
図8は、第2の実施の形態に係る油圧ショベルのシステム構成を示す図である。なお、図2と同一の箇所には同一の符号を付している。第2の実施の形態の制御ユニット50には、電動機10を制御するための電動機制御部50aと、油圧アクチュエータ12(ここではブームシリンダ5aとアームシリンダ6aとする)駆動用の方向制御弁21,22を制御する制御弁制御部50bとが設けられている。電動機制御部50aは、図2の制御ユニット50と同一の構成である。
操作レバー9は中立状態からA方向およびB方向に操作可能であり、操作レバー9の操作量はポテンショメータ9aで検出される。制御弁制御部50bは、レバー信号Lvを入力する入力部61と、方向制御弁21,22(電磁比例弁)に出力する制御信号(駆動電流)Iを演算する演算部62と、方向制御弁21,22に制御信号Iを出力する出力部63とを有する。
図9は、第2の実施の形態に係る制御ユニット50の詳細構成を示すブロック図である。なお、図4と同一の箇所には同一の符号を付している。操作レバー9A,9Bはそれぞれ方向制御弁21,22の操作指令を入力する操作レバー9である。この操作レバー9A,9Bの操作量に応じたレバー信号Lvはそれぞれ制御弁制御部50bの入力部61A,61Bに入力される。信号算出器64A,64Bでは、予め定められた図11の特性に基づき、入力されたレバー信号Lvに対応した制御信号Iがそれぞれ演算される。
図11は、レバー信号Lvと制御信号Iとの関係を示す図である。図11に示すように操作レバー9が中立時にはレバー信号はLv0であり、このレバー中立付近には不感帯が設けられ、制御信号Iが0となっている。操作レバー9が中立位置から図8のA方向に操作されるとレバー信号Lvは増加し、B方向に操作されるとレバー信号Lvは減少する。操作レバー9が中立位置からA方向およびB方向へ所定量以上操作されると、操作量の増加に伴い制御信号Iが増加し、A方向およびB方向におけるレバー操作量が最大のとき、制御信号Iは最大Imaxとなる。
ゲイン算出器65には、電動機制御部50aで演算された目標周波数faが入力される。ゲイン算出器65では、予め定められた図10の特性に基づき修正ゲインKを演算する。図10は、目標周波数faと修正ゲインKの関係を示す図である。図10に示すように目標周波数faが上限周波数fmax以下では、修正ゲインKは1であり、目標周波数faが上限周波数fmaxを超えると、修正ゲインKは所定の演算式(例えばfmax/fa)に従って徐々に減少する。ここで、電動機10の駆動周波数fは上限周波数fmaxを超えないように制限されるため(図5)、目標周波数faが上限周波数fmaxを超えるとサチレーション状態となり、このサチレーション状態が検出されると修正ゲインKを1よりも小さくする。
乗算器66A,66Bでは、信号算出器64A,64Bで演算された制御信号Iに修正ゲインKを乗じて制御信号Iをそれぞれ補正する。出力部63A,63Bでは、この補正後の制御信号I(=K・I)を方向制御弁21,22のソレノイド21a,21b,22a,22bに出力する。この場合、操作レバー9A,9BがA方向(図8)に操作されるとソレノイド21a,22aに制御信号Iを出力し、B方向に操作されるとソレノイド21b,22bに制御信号Iを出力する。これにより方向制御弁21,22が位置イ側または位置ロ側に切り換わる。
以上の構成では、目標周波数faが上限周波数fmaxを超えるとサチレーション状態と判定し、修正ゲインKを1より小さくした。これにより、方向制御弁21,22に出力される制御信号Iが一様に小さくなり、各油圧アクチュエータ5a,6aへの圧油の供給量がそれぞれ等しい割合で減少する。その結果、複合操作時の流量比を一定に保った状態で作業を行うことができ、良好なサチレーション対策が可能である。この場合、全体の作業速度は遅くなるが、油圧アクチュエータ5a,6aの速度比は変化しないため、複合操作性は良好である。目標周波数faが基底周波数f0である上限周波数fmaxを超えるとサチレーション状態と判定するので、サチレーション状態を容易に検出できる。
なお、上記実施の形態では、サチレーション対策として制御信号Iに修正ゲインKを乗じるようにしたが、レバー信号Lvに修正ゲインKを乗じてレバー信号Lvを補正するようにしてもよい。この場合、例えば中立時のレバー信号Lv0を0とし、操作レバー9がA方向に操作されるとレバー信号Lvがプラス、B方向に操作されるとマイナスになるようにしてもよい。これにより修正ゲインKが1より小さいと、方向制御弁21,22に出力される制御信号Iも小さくなり、上述したのと同様、油圧アクチュエータ5a,6aへの圧油の供給量が抑えられる。
なお、上記実施の形態では、油圧ポンプ11からの圧油によりブームシリンダ5aおよびアームシリンダ6aを複合操作する場合について説明したが、第1および第2の油圧アクチュエータの種類はこれに限らない。また、3つ以上の油圧アクチュエータを同時に複合操作するものでもよい。第1および第2の制御弁としての方向制御弁21,22の構成も上述したものに限らない。操作レバー9により油圧アクチュエータ12の駆動指令であるレバー信号Lvを出力するようにしたが、電気レバー装置の構成はいかなるものでもよい。例えば操作レバー9を十字方向に操作可能とすれば、1本の操作レバー9により2つの油圧アクチュエータ12の駆動指令を出力することができる。
制御ユニット50(図2)からの信号により電動機10の回転を制御するようにしたが、ポンプ吐出圧Ppと油圧アクチュエータ12の最大負荷圧PLmaxとの差圧が設定差圧Psとなるように電動機10の目標周波数faを演算し、この目標周波数faに応じた駆動周波数fで電動機10を駆動するのであれば、電動機制御手段の構成は上述したものに限らない。圧力センサ31,32の検出値によりポンプ吐出圧Ppと最大負荷圧PLmaxの差圧を検出するようにしたが、差圧検出手段の構成はこれに限らない。補正圧力ΔPと目標増分周波数Δfの関係(図3)を用いて目標周波数faを演算したが、周波数演算手段の構成はこれに限らない。例えば補正圧力ΔPと目標増分周波数Δfの関係を図12に示すように直線で近似してもよく、これによりΔfの演算が容易になる。
目標周波数faに応じた駆動周波数fを出力部53で演算し、インバータ54への信号により駆動周波数fで電動機10を駆動するようにしたが、駆動手段はこれに限らない。図5の特性により目標周波数faを駆動周波数fに変換するのではなく、目標周波数faをそのまま駆動周波数fとして出力してもよい。目標周波数faが上限周波数fmaxを超えるとサチレーション状態を検出するようにしたが、サチレーション検出手段はこれに限らない。上記実施の形態では、制御信号Iに修正ゲインKを乗じるようにしたが、各油圧アクチュエータ5a,6aへの圧油の供給を同一の割合で制限するように制御弁21,22を制御するのであれば、制御弁制御手段の構成はこれに限らない。
上記実施の形態は、油圧ショベル(図1)に適用したが、電動機で油圧ポンプを駆動して作業を行う他の電動式油圧作業機にも同様に適用することができる。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の電動式油圧作業機に限定されない。
本発明による電動式油圧作業機の一例である油圧ショベルの外観側面図。 第1の実施の形態に係る油圧ショベルのシステム構成を示す図。 補正圧力と目標増分周波数との関係を示す図。 第1の実施の形態に係る制御ユニットの詳細な構成を示すブロック図。 目標周波数と駆動周波数の関係を示す図。 指令信号と駆動周波数の関係を示す図。 電動機のトルク特性を示す図。 第2の実施の形態に係る油圧ショベルのシステム構成を示す図。 第2の実施の形態に係る制御ユニットの詳細な構成を示すブロック図。 目標周波数と修正ゲインの関係を示す図。 レバー信号と制御信号の関係を示す図。 図3の変形例を示す図。
符号の説明
9 操作レバー
10 電動機
11 油圧ポンプ
12 油圧アクチュエータ
21,22 方向制御弁
31,32 圧力センサ
50 制御ユニット
50a 電動機制御部
50b 制御弁制御部
52,62 演算部
53,63 出力部
54 インバータ
55 外部電源

Claims (5)

  1. 電動機により駆動される固定容量式の油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプからの圧油により駆動される少なくとも2つの第1および第2の油圧アクチュエータと、
    レバー操作により前記第1および第2の油圧アクチュエータの駆動指令である電気的な操作信号を出力する電気レバー装置と、
    前記操作信号に応じて前記油圧ポンプから前記第1および第2の油圧アクチュエータへの圧油の流れをそれぞれ制御する第1および第2の制御弁と、
    前記電動機の回転を制御する電動機制御手段とを備え、
    前記電動機制御手段は、
    前記油圧ポンプの吐出圧と前記第1および第2の油圧アクチュエータの最大負荷圧との差圧を検出する差圧検出手段と、
    前記差圧検出手段により検出された差圧が一定となるように前記電動機の目標周波数を演算する周波数演算手段と、
    前記目標周波数に応じた駆動周波数で前記電動機を駆動する駆動手段とを有することを特徴とする電動式油圧作業機。
  2. 請求項1に記載の電動式油圧作業機において、
    前記電動機制御手段には、前記電動機が所定トルクを出力するための上限周波数と下限周波数が予め設定され、
    前記駆動手段は、前記目標周波数が前記下限周波数以上かつ前記上限周波数以下のときは前記目標周波数で電動機を駆動し、前記目標周波数が前記上限周波数より大きいとき、または前記下限周波数より小さいときは、前記上限周波数または前記下限周波数で電動機を駆動することを特徴とする電動式油圧作業機。
  3. 請求項2に記載の電動式油圧作業機において、
    前記第1および第2の油圧アクチュエータの要求流量が前記油圧ポンプの最大吐出流量を超えた状態であるサチレーション状態を検出するサチレーション検出手段と、
    前記サチレーション検出手段によりサチレーション状態が検出されると、レバー操作による前記第1および第2の油圧アクチュエータへの圧油の供給を同一の割合で制限するように前記第1および第2の制御弁を制御する制御弁制御手段とをさらに備えることを特徴とする電動式油圧作業機。
  4. 請求項3に記載の電動式油圧作業機において、
    前記サチレーション検出手段は、前記目標周波数が前記上限周波数を超えるとサチレーション状態と判定することを特徴とする電動式油圧作業機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動式油圧作業機において、
    前記第1および第2の制御弁の前後差圧を負荷圧に拘わらず一定とする圧力補償弁がさらに設けられることを特徴とする電動式油圧作業機。
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