JP2008240281A - セキュリティゲート - Google Patents

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Abstract

【課題】折畳み式の扉を有し、広い入退出通路を確保するとともに、人が扉に衝突したときの安全性を向上したセキュリティゲートを提供する。
【解決手段】アーム11と、アーム11に折畳み可能に備わるフラップ12からなる、セキュリティゲート1であって、フラップ12は平面形状が略コの字型であり、アーム11とフラップ12を折畳んだときに、フラップ12の内側にアーム11の一部が入り込むように重なる。さらに、フラップ12は、負荷が入力されるとアーム11への固定が解除され、折り曲がることで破壊されることを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、折畳み式の扉を備えるセキュリティゲートに関する。
人の入退出通路に設置されるゲートには、駆動手段で駆動される開閉式の扉が設けられ、通常は扉によってゲートが閉じた状態になって人の通行を遮断し、人の入退出時には扉が駆動してゲートが開いた状態になる構造が知られている。しかしながら、ゲートを幅広の入退出通路に設置する場合、扉の長さを長くする必要がありゲートの長さが長くなるという問題がある。または、入退出通路の両側に扉を備えるためにゲートを2台設置する必要があり、広い設置スペースが必要になるという問題がある。
そこで、幅広の入退出通路を確実に閉じた状態にするため、折畳み式の扉を備えるゲートの技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−225493号公報(図1参照)
しかしながら、特許文献1に開示されているゲートは、折畳み式の扉を形成する扉板が重なるように折畳まれるため、折畳んだ扉の厚み方向の形状が大きくなり、門柱から入退出通路の方向に突き出る突出量が大きくなることから、入退出通路が狭くなるという問題がある。
さらに、特許文献1に開示されているゲートは、人が扉に衝突した場合の安全装置について考慮されていないため、不特定多数の人が入退出するホールなどの入退出通路に設置したときに、例えば人が駆け込んで扉に衝突した状況を想定した場合の安全性に問題がある。また、一方向にしか折畳めないという問題もある。
そこで本発明は、折畳み式の扉を備えるゲートであって、扉を折畳んだときの厚み方向の形状を小さくするとともに、扉に無理な力が加わったときの安全性を確保することができるセキュリティゲートを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、少なくとも入退出通路の片側に設置されるゲート本体と、前記ゲート本体に、水平面内に回転自在に支持され、前記入退出通路の通行方向に略直角に位置する通路閉鎖位置から、前記入退出通路の通行方向に略平行に位置する通路開放位置の間を回転する第1扉体と、前記第1扉体の先端に、水平面内に回転自在に支持される第2扉体と、前記第1扉体を回転駆動する駆動手段と、前記ゲート本体の端部から前記扉体の方向に進入する人の通過権限を認証する認証手段と、前記第1扉体が前記通路閉鎖位置から前記通路開放位置まで回転するのに連動して、前記第2扉体を前記第1扉体に重なる方向に回転させて、前記第1扉体と前記第2扉体とを折畳む機能を有する折畳み手段と、前記認証手段が通過権限を認証した人が通過可能に、前記駆動手段を制御する制御手段と、を含んで構成されるセキュリティゲートとした。
請求項1に係る発明によれば、折畳み式の扉体を有するセキュリティゲートであって、第1扉体と第2扉体を折畳むことができる。
また、請求項2に係る発明は、前記第1扉体と前記第2扉体と、を折畳んだときには、前記第1扉体の少なくとも一部分と、前記第2扉体の少なくとも一部分と、が上面視において重なることを特徴とした。
請求項2に係る発明によれば、第1扉体と第2扉体を折畳んだとき、第1扉体の少なくとも一部分と、第2扉体の少なくとも一部分が、上面視で重なるように折畳むことができる。
また、請求項3に係る発明は、前記セキュリティゲートは、前記入退出通路に進入する人の進行方向を検出する、進行方向検出手段をさらに含み、前記制御手段は、前記進行方向検出手段が検出する前記進行方向に基づいて、前記第1扉体が前記通路閉鎖位置から前記通路開放位置に回転する方向を決定することを特徴とした。
請求項3に係る発明によれば、入退出通路を通過する人の進行方向によって、第1扉体が通路閉鎖位置から通路開放位置に回転する方向を変えることができる。
また、請求項4に係る発明は、前記折畳み手段は、前記第1扉体の前記第2扉体側の端部に回転可能に備わって、前記第2扉体と一体に回転する支軸と、前記第2扉体を介して前記支軸に入力されるトルクが所定値未満のときには、前記支軸の自由な回転を規制する第1の状態になり、前記トルクが所定値以上のときには、前記支軸が自由に回転できるように前記規制を解除する第2の状態になる固定手段と、を含んで構成されることを特徴とした。
請求項4に係る発明によれば、第2扉体と1体の支軸に、第2扉体から所定値以上のトルクが入力されると、固定手段は支軸の回転の制限を解除して、支軸を自由に回転させることができる。
また、請求項5に係る発明は、前記ゲート本体は、前記第1扉体が前記通路閉鎖位置にあるか否かを検出する、第1扉***置検出手段と、前記第2扉体が前記第1扉体と一直線になる位置を原点とした場合に、前記第2扉体が、前記原点に位置するか否かを検出する、第2扉***置検出手段と、をさらに備え、前記第1扉***置検出手段が、前記第1扉体が前記通路閉鎖位置にあることを検出し、かつ、前記第2扉***置検出手段が、前記第2扉体が前記原点に位置しないことを検出したときには、前記制御手段は、前記固定手段が前記第2の状態にあると判定し、前記駆動手段に指令を与え、前記第1扉体を前記通路開放位置に回転させることで、前記固定手段を前記第1の状態にすることを特徴とした。
請求項5に係る発明によれば、第1扉体を通路開放位置に回転させることで、支軸の自由な回転が規制される状態に戻すことができる。
本発明によれば、折畳み式の扉を備えるゲートであって、扉を折畳んだときの厚み方向の形状を小さくするとともに、扉に無理な力が加わったときの安全性を確保することができるセキュリティゲートを提供することができる。また、扉を折畳み可能な構成とすることで、幅広の入退出通路Wであっても1台のゲート本体で開閉できるとともに、ゲート本体の長さを短くすることができ、設置スペースを小さくすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、適宜図を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施形態にかかるセキュリティゲートの構成を示す外観斜視図である。図1の(a)は、セキュリティゲートが入退出通路を閉じた状態を示す図、(b)は、セキュリティゲートが入退出通路を開いた状態を示す図である。
図1の(a)に示すように、セキュリティゲート1は、ゲート本体10と、ゲート本体10に水平面内に回転自在に備わるアーム11(第1扉体)と、アーム11の先端部に水平面内に回転自在に備わるフラップ12(第2扉体)と、ゲート本体10の通過権限の認証を判定する制御装置100を含んで構成される。
図2は、制御装置の構成を示すブロック図である。図2に示すように、制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)100a、RAM(Random Access Memory)100b、ROM(Read Only Memory)100cなどを備えるマイクロコンピュータおよび周辺回路などからなり、CPU100aが、あらかじめ組み込まれて例えばROM100cに記憶されているプログラムにしたがって駆動して、ゲート本体10の通過権限を認証する。
さらに、制御装置100には、記憶装置100dが備わり、データなどを記憶する機能を有する。
また、制御装置100はゲート本体10に備わるリーダ部10b(図1の(a)参照)が読み取る、許可証I(図1の(a)参照)の識別情報による認証結果に基づいて、ゲート本体10の制御部6(図3参照)を制御する機能を有する。そのため、制御装置100は入出力部100eを有して、ゲート本体10のリーダ部10bおよび制御部6と信号線で接続される。そして、制御装置100は、リーダ部10bから送信された識別情報が、ゲート本体10を通過する権限の通過権限を有するかを判定する。すなわち、識別情報の通過権限を認証する。したがって、リーダ部10bと制御装置100とで、請求項に記載の認証手段を構成する。
なお、本実施形態においては、制御装置100はゲート本体10の外部に設置する形態としたが、制御装置100をゲート本体10の内部に備える形態であってもよい。また、制御装置100には、例えば入出力部100eを介して複数のゲート本体10が接続され、ゲート本体10ごとに通過権限を認証する形態であってもよい。
図1に戻って、ゲート本体10は、セキュリティゲート1が設置される入退出通路Wに沿って、入退出通路Wに平行に設置され、入退出通路Wの側になる側面に、ゲート本体10の内側に向かった凹部10aを有している。そして、凹部10aの上部には、図3に示す第1支軸11aが支持されている。さらに、凹部10aの下部には、図3に示す駆動軸4が支持されている。このように、凹部10aを有することで、図1の(b)に示すように、セキュリティゲート1が入退出通路Wを開いた状態になったとき、折畳まれたアーム11およびフラップ12が凹部10aに収納されるため、折畳んだアーム11とフラップ12の厚み方向の形状が小さくなる。そのため、ゲート本体10からの、入退出通路W側への突出量が小さくなる。ゲート本体10の凹部10aを有する側面は、入退出通路W側に、入退出通路Wに平行になるように設置されるため、ゲート本体10からの突出量が小さいことで、より広い入退出通路Wを確保することができる。
アーム11は、例えば外形が略長方形であって、その一端の上部が、第1支軸11a(図3参照)に、回転可能に支持される。さらに、アーム11の第1支軸11aに固定される側の下部は、駆動軸4(図3参照)に固定される。そして、詳細は後記するが、駆動軸4はゲート本体10の内部に備わる駆動装置5(図3参照)によって、水平面内に回転されるため、アーム11は、水平面内に回転可能に備わることになる。ここで、図1の(a)に示すようにアーム11がゲート本体10の側面に垂直になったとき、入退出通路Wに直角に位置して、入退出通路Wを閉じるため、アーム11がゲート本体10の側面に垂直になった位置を通路閉鎖位置とする。また、図1の(b)に示すようにアーム11がゲート本体10側に回転して、ゲート本体10の側面に略平行になったとき、入退出通路Wに略水平に位置して入退出通路Wを開くため、アーム11がゲート本体10側に回転した位置を通路開放位置とする。
アーム11の、駆動軸4(図3参照)に固定される端部と相対する端部には、図3に示す第2支軸12aが、駆動軸4と平行に、かつ水平面内に回転可能に、例えばアーム11の端部を貫通するように備わっている。そして、第2支軸12aには、フラップ12が固定される。この構造によって、フラップ12は、第2支軸12aと一体に、水平面内に回転可能に、アーム11に備わることになる。
フラップ12は、アーム11の回転に連動し、アーム11が通路閉鎖位置にあるときには、図1の(a)に示すように、後記する折畳み手段の作用によってアーム11と一直線になるように位置して、入退出通路Wを閉じる。このように、フラップ12がアーム11と一直線になる位置をフラップ原点(原点)とする。
このように、アーム11にフラップ12が一直線になるように位置して、入退出通路Wを閉じる構造とすることで、幅広の入退出通路Wであっても1台のゲート本体10で閉じることができる。そして、1台のゲート本体10で入退出通路Wを閉じることができることから、設置スペースを小さくすることができる。
また、アーム11が通路開放位置にあるときには、図1の(b)に示すように、フラップ12はアーム11と重なる方向に回転する。このように、フラップ12がアーム11と重なるように回転した位置を折畳み位置とする。
この構成によって、図1の(b)に示すように、アーム11はゲート本体10と略平行になるように回転することができ、フラップ12は、アーム11と略平行になるように回転することができる。そして、アーム11とフラップ12は折畳まれた状態となって、セキュリティゲート1が入退出通路Wを開いた状態を形成する。
このように、アーム11とフラップ12とを折畳んで入退出通路Wを開く構造とすることで、ゲート本体10の長さを短くすることができ、設置スペースを小さくすることができる。
また、図1の(a)に示すように、ゲート本体10には、その上部両端にリーダ部10b、10bを備える。このように、上部両端にリーダ部10bを備えたことで、ゲート本体10は双方向に通過可能となる。なお、リーダ部10bは、どちらか片方の端部に備わる形態であってもよい。
本実施形態にかかるセキュリティゲート1の通過権限を有する人には、あらかじめ通過を許可することを示す、例えば許可証I(図1の(a)参照)を与える。リーダ部10bは、許可証Iの識別情報を読み取って、読み取った許可証Iの識別情報を、制御装置100に送信する機能を有する。
ここで、リーダ部10bは、許可証Iと非接触に通信することが好ましい。そこで、例えば許可証Iは、RFID(Radio Frequency Identification)タグを組み込んだICカードとし、リーダ部10bは、RFIDタグリーダとする構成が考えられる。このとき、許可証Iの識別情報は、RFIDタグに付与されている固有IDとすればよい。
また、ゲート本体10には、複数の通行検出センサ10cを備えてもよい。通行検出センサ10cは、セキュリティゲート1を通過する人を検出するセンサであって、例えば反射型のビームセンサを使用することで、1台のゲート本体10のみで、セキュリティゲート1を通過する人を検出することができる。そして、通行検出センサ10cは検出結果を、後記する制御部6に送信する構成とすればよい。通行検出センサ10cを複数設置することで、制御部6はセキュリティゲート1における人の位置を検出することができ、人がゲート本体10を通過したかを判定することができる。
図3は、ゲート本体の内部構造を示す図である。図3に示すように、ゲート本体10の内部には、上部に第1支軸11aが、先端が下向きになるように固定されていて、第1プーリ11bを有するトルクリミッタ2(固定手段)が固定されている。トルクリミッタ2の詳細は後記するが、第1プーリ11bはトルクリミッタ2によって、第1支軸11aに回転不可に固定されている。
また、第1支軸11aには、扉支持部材11cが回転可能に支持される。扉支持部材11cは、例えば平面形状が矩形の板金部材の上端および下端を同じ方向に折り曲げ、断面形状を略コの字型にした部材である。折り曲げた上端で形成される上面部11c1の長手方向の一端に、例えば軸受11d1を備え、軸受11d1を介して第1支軸11aに、上面部11c1が水平面内に回転可能に支持される。
なお、トルクリミッタ2が固定される位置には、切欠き11c3を設けて、トルクリミッタ2を避ける構成とすればよい。
また、ゲート本体10の内部には、駆動装置5(駆動手段)で回転駆動される駆動軸4(駆動手段)が、先端部が上向きになるように備わる。そして、第1支軸11aと駆動軸4の中心は同一軸上にあることが好ましい。なお、駆動軸4の両端は、例えば軸受4aを介して、ゲート本体10に固定する構造とすれば、駆動軸4が振られることを防止することができる。
駆動装置5は、図示しないモータと減速機構を備え、このモータの回転を、減速機構を介して駆動軸4に伝達して、駆動軸4を回転駆動させる機能を有する。なお、駆動装置5は、駆動軸4を左右両方に回転可能なことが好ましい。
そのほか、ゲート本体10の内部には制御部6(制御手段)が備わっている。制御部6は、制御装置100(図1の(a)参照)から送信される指令に基づいて、駆動装置5を駆動するための信号を出力する図示しない出力部などが備わり、駆動装置5の動作を制御する。また、制御部6は、図示しないCPU、ROM、RAMなどを備えるマイクロコンピュータおよび図示しない周辺回路などから構成される。そして、図示しないCPUが、あらかじめ組み込まれているプログラムにしたがって駆動し、制御装置100から送信される指令を受信しながら、ゲート本体10の動作を制御する機能を有する。そのため、制御部6は制御装置100と信号線を介して接続される。
駆動軸4には扉支持部材11cを折り曲げた下端で形成される下面部11c2の長手方向の一端が、ネジ止めなどの方法で固定され、駆動軸4の回転駆動にともなって回転動作する。
前記のように取付けられる扉支持部材11cの、駆動軸4に固定される端部と反対の端部には、折り曲げた上端の上面部11c1と下端の下面部11c2を貫通するように、第2支軸12a(支軸)が回転可能に備わっている。これは、例えば上面部11c1および下面部11c2の長手方向の先端部に軸受12a1を備え、第2支軸12aは軸受12a1を介して上面部11c1および下面部11c2に固定される構造とすればよい。そして、第2支軸12aと駆動軸4とは平行に備わる。
第2支軸12aは、扉支持部材11cに回転可能に備わっていて、下端は下面部11c2の下方に突出し、上端は上面部11c1の上方に突出している。
そして、下面部11c2と上面部11c1との中間で、第1プーリ11bと同等の高さとなる位置に、第2プーリ12bが第2支軸12aに固定される。すなわち、第2プーリ12bと第2支軸12aは一体に回転する。なお、扉支持部材11cにおいて、第2プーリ12bが固定される位置には、切欠き11c4を設けて、第2プーリ12bを避ける構成とすればよい。
ここで、本実施形態においては、歯付きタイミングベルト3で無限周回帯を形成して、第1プーリ11bと第2プーリ12bとに巻き掛けて第1プーリ11bと第2プーリ12bを連結し、第1プーリ11bと第2プーリ12bを同期して回転させる構成とする。歯付きタイミングベルト3は少なくとも一面に凸型の突起からなる歯を設けたベルトであって、第1プーリ11bおよび第2プーリ12bに接する側に歯が形成されるように無限周回帯を形成する。
そして、第1プーリ11bおよび第2プーリ12bは、歯付きタイミングベルト3の歯に対応する歯を設けた歯付きプーリとする。
このように、歯付きタイミングベルト3と歯付きの第1プーリ11bおよび第2プーリ12bを使用することで、第1プーリ11bと第2プーリ12bの回転の位相がずれることなく、第1プーリ11bの回転を確実に第2プーリ12bに伝達することができる。
ここで、第2支軸12aと第1プーリ11bと第2プーリ12bと歯付きタイミングベルト3とで、請求項に記載の折畳み手段を構成する。
なお、本実施形態においては、歯付きタイミングベルト3と歯付きの第1プーリ11bおよび第2プーリ12bを使用したが、これは限定されるものではなく、例えばチェーンで無限周回帯を形成してもよい。そして、第1プーリ11bおよび第2プーリ12bに替えて、チェーンに噛合するギアを備える構成としてもよい。
さらに、図4の(a)に示すように、フラップ12を第2支軸12aに固定する。ここで、本実施形態においてフラップ12は、図4の(a)に示すように、平面形状が略コの字型の部材とする。そして、略コの字型の中央部内側には、コの字型の外枠で中央開口部12dが形成される。さらに、フラップ12は、アーム11の上下に突出する第2支軸12aの両端を、略コの字型の外枠が切断されている側に固定する構成とした。この構成によって、フラップ12と第2支軸12aは一体に回転する。
このように、フラップ12の平面形状を略コの字型としたことで、図4の(b)に示すようにアーム11の第2支軸12a側の一部分がフラップ12の中央開口部12dに入り込むように折畳める。すなわち、ゲート本体10の上方から見た上面視で第1扉体の少なくとも一部分と第2扉体の少なくとも一部分が重なる。このことによって、折畳んだときのアーム11とフラップ12の厚さ方向の形状が小さくなり、ゲート本体10からの突出量が小さくなる。また、フラップ12の平面形状を略コの字型としたことで、アーム11およびフラップ12を折り畳む方向が制限されないことになる。
ゲート本体10は、アーム11およびフラップ12が備わる側の側面が、入退出通路W(図1の(a)参照)側に、入退出通路Wに平行に設置されることから、ゲート本体10からの突出量が小さくなることで、広い入退出通路Wを確保できるという、優れた効果を奏する。
また、フラップ12の高さに対して、アーム11の高さを低くすることで、アーム11の上部とフラップ12の間および、アーム11の下部とフラップ12の間に隙間Sを形成することができる。このように隙間Sを形成することで、アーム11とフラップ12が折畳まれるときに、誤って物品や人体の一部(手など)が挟まったとしても、隙間Sに退避することで、被害を最小限にすることができるという、優れた効果を奏する。
図5はセキュリティゲートを上方から見た図であり、図5の(a)は、入退出通路が閉じた状態を示す図、(b)は、入退出通路が開いた状態を示す図である。図5の(a)に示すように、入退出通路Wが閉じた状態のとき、アーム11は通路閉鎖位置にあり、フラップ12はフラップ原点にある。
一方、図5の(b)に示すように、入退出通路Wが開いた状態では、アーム11は通路開放位置にあり、フラップ12は折畳み位置にある。
ここで、アーム11が通路閉鎖位置と通路開放位置との間を回転するとき、図5の(b)に示すように、アーム11はゲート本体10の側面に対してθ°回転するとする。そして、フラップ12が折畳み位置にあるとき、アーム11とフラップ12のなす角をθ°とする。このとき、アーム11がθ°回転する間にフラップ12は(180−θ)°回転させる必要がある。これは、駆動軸4(図3参照)がθ°回転する間に、第2支軸12a(図3参照)が(180−θ)°回転することに相当する。第2支軸12aは、第1支軸11aと一体に回転する第1プーリ11b(図3参照)から歯付きタイミングベルト3を介して伝達される回転力で第2プーリ12b(図3参照)が回転することで回転する。したがって、第1プーリ11bがθ°回転する間に第2プーリ12bが(180−θ)°回転する構成とすればよい。すなわち、第1プーリ11bの歯数Zと第2プーリ12bの歯数Zとの関係が、Z:Z=(180−θ):θを満たすように、第1プーリ11bの歯数Zと第2プーリ12bの歯数Zを設定すればよい。
さらに、前記したように、アーム11が通路閉鎖位置にあるとき、フラップ12はフラップ原点にある。したがって、アーム11が通路閉鎖位置にあるとき、フラップ12がフラップ原点になるように位置して、第1プーリ11bと第2プーリ12bに歯付きタイミングベルト3を巻きかければよい。
以上のように構成することで、アーム11が通路閉鎖位置にあるとき、フラップ12はフラップ原点に位置して、アーム11がθ°回転して通路開放位置に位置すると、フラップ12はアーム11に重なるように、(180―θ)°回転する。
また、前記のように構成されるセキュリティゲート1において、例えば入退出通路W(図1の(a)参照)に駆け込む人が衝突するなど大きな負荷がフラップ12に入力された場合であっても、フラップ12が破壊されることを防止するように、本実施形態においては、アーム11の回転部分にトルクリミッタ2を備えることを特徴とする。図6はトルクリミッタの構成図であって、(a)は、トルクリミッタの構成を示す分解図、(b)は、トルクリミッタを組み立てた態様を示す図である。
図6の(a)に示すように、トルクリミッタ2は、第1プーリ11b、リミッタカム24、台部材25、圧縮バネ22、ローラ部材23、調整ナット21を含んで構成される。
台部材25は、例えば、矩形の板金部材の底部25aの両端を曲げ起こして壁部25b、25bを形成し、両端の壁部25b、25bにはローラ部材23が備わる。そして、台部材25の底部25aの中心には、第1支軸11aが貫通する貫通穴25cが貫通している。また、底部25aの壁部25bと直交する端部を、壁部25bと同じ方向に曲げ起こして補強壁25eを形成し、底部25aが曲がらないように補強する。
ローラ部材23は、軸部23bの周囲を回転する回転体23aを有する構造であって、回転体23aが、リミッタカム24の側面24bの上端を転がり移動する構成であればよい。その構造は限定するものではないが、例えばローラ部材23aの軸部23bに回転体23aを回転可能に組み込む。そして軸部23bを、台部材25の壁部25bにナット部材25d等で固定すればよい。
調整ナット21は、板状の押さえ部21aの中心に、貫通穴21bが貫通していて、第1支軸11aが貫通する構成となっている。さらに、第1支軸11aは、ねじ山が加工してある、ねじ部11a1を有している。そして、貫通穴21bには、ねじ溝が加工してあって、ねじ部11a1に貫通穴21bを螺合して、調整ナット21は第1支軸11aに固定される。調整ナット21は、圧縮バネ22を押さえて圧縮し、後記する、フラップ12(図1の(a)参照)をアーム11(図1の(a)参照)に対して自由に回転可能にするトルクの大きさを調整する。なお、調整ナット21は、例えば調整ナット21の上部にもナットを固定するダブルナットによって、ねじ部11a1に固定することができる。
リミッタカム24は、円形の底面24eに、側面24bを有する、上方が開口した部材であって、側面24bの上端に略V字型の切欠き部24aを有する構造である。切欠き部24aのV字型の開口部の大きさは、ローラ部材23の回転体23aが嵌りこむ大きさとする。リミッタカム24は、前記のような切欠き部24aを、円筒形の中心を挟んで対する位置に2つ備えている。さらに、底面24eの下方には、底面24eと同軸の円筒形である接続部24cが備わる。そして、底面24eの上面から接続部24cには、その中心に貫通穴が貫通していて、例えばすべり軸受などの軸受24dが挿入される。
そして、第1プーリの回転軸方向には、リミッタカム24の接続部24cが嵌合する接続穴11b2が貫通していて、リミッタカム24の接続部24cが第1プーリの接続穴11b2に嵌合することで、第1プーリとリミッタカム24とは同軸に組み合わされる。そして、例えば第1プーリのリム11b1に中心方向に貫通するねじ孔11b3から、ねじ部材11b4をねじ込んで、第1プーリ11bとリミッタカム24を固着する。
固定板26は、上方に向けて固定ピン26a(本実施形態においては、2つ)が備わる部材であって、中央に第1支軸11aが貫通する貫通穴26bが設けられる。固定板26は、第1支軸11aが貫通穴26bに貫通した状態で、固定ピン26aが上方を向くように第1支軸11aに回転不可に固定される。そして、固定ピン26aは台部材25の底部25aに備わる固定穴25fに挿通して、台部材25を第1支軸11aに対して回転不可に、かつ上下動可能に保持する機能を有する。
したがって、台部材25の固定穴25fは、固定ピン26aと略同径の貫通穴であって、固定板26の貫通穴26bと台部材25の貫通穴25cとを第1支軸11aが貫通したとき、固定ピン26aが挿通する位置に備わる。
以上の要素で構成されるトルクリミッタ2においては、第1プーリ11bが固着されるリミッタカム24が、軸受24dを介して第1支軸11aに回転可能に取付けられる。さらに、固定板26がリミッタカム24の開口部に収容されるように備わる。
そして、図6の(b)に示すように、ローラ部材23を有する台部材25が、リミッタカム24の開口部に入り込むように組み込まれ、ローラ部材23がリミッタカム24の側面24bの上端を転がり移動する構成とする。
そして、前記のように、台部材25の固定穴25fを、固定板26の固定ピン26aが貫通する。固定ピン26aは第1支軸11aに回転不可に固定される固定板26に固定される部材であるから、固定穴25fを固定ピン26aが挿通することで、台部材25は、第1支軸11aに回転不可に保持される。
さらに、台部材25の底部25aの上部には圧縮バネ22を挟んで調整ナット21が固定される。このとき、調整ナット21の貫通穴21bと圧縮バネ22の中心部と台部材25の貫通穴25cを第1支軸11aが貫通する構成とする。そして、第1支軸11aのねじ部11a1が、調整ナット21の貫通穴21bに加工されるねじ溝と螺合して、調整ナット21bは第1支軸11aに固定される。
このような構成のトルクリミッタ2は、台部材25が圧縮バネ22の付勢力によって下方に押圧されるのにともなって、台部材25に備わるローラ部材23の回転体23aがリミッタカム24の側面24bの上端に押圧される。このようにローラ部材23の回転体23aがリミッタカム24の側面24bの上端を押圧する力で台部材25は第1支軸11aに備わる。
また、アーム11(図1の(a)参照)が通路閉鎖位置にあって、フラップ12(図1の(a)参照)がフラップ原点に位置するときに、ローラ部材23の回転体23aが、リミッタカム24の切欠き部24aに嵌まり込むように構成する。
図7は、図3におけるX−X断面図である。図7に示すように、ゲート本体10に、例えば、ねじ止めで固定される上部固定部材10d1および下部固定部材10d2によって、回転不可に固定されている第1支軸11aに、軸受11d1を介して扉支持部材11cの上面部11c1が回転可能に備わる。
また、台部材25の底部25aに貫通する貫通穴25c(図6の(a)参照)に第1支軸11aが貫通して、底部25aの上部に圧縮バネ22を挟むように調整ナット21が、第1支軸11aのねじ部11a1に螺合して固定される。
そして、台部材25を開口部に入れ込むように、第1プーリ11bを固着したリミッタカム24が下方から備わる。リミッタカム24の開口部には、固定板26が、固定ピン26aを上方に向けて、第1支軸11aに回転不可に固定されている。そして、台部材25の底部25a(図6の(a)参照)に設けられた固定穴25fを、固定ピン26aが挿通する。この構成によって、台部材25は第1支軸11aに回転不可に保持される。
また、第1プーリ11bを固着したリミッタカム24は、第1支軸11aに、第1プーリ11bが下方になるように、軸受24dを介して回転可能に備わっている。
以上のような構成によって、リミッタカム24と第1プーリ11bは第1支軸11aに回転可能に備わり、トルクリミッタ2(図6の(b)参照)によって第1支軸11aに回転不可に固定される。
また、第1支軸11aの鉛直下方には、駆動装置5によって回転駆動される駆動軸4が備わっていて、扉支持部材11cの下面部11c2がねじ止め等によって固定される。さらに、扉支持部材11cの上面部11c1と下面部11c2の先端部には、軸受12a1が備わり、第2支軸12aが上面部11c1と下面部11c2の先端部を貫通するように、軸受12a1によって、回転可能に備わっている。
そして、上面部11c1と下面部11c2の中間部で、第1プーリ11bと同等の高さには、第2プーリ12bが第2支軸12aに固定される。すなわち、第2プーリ12bは第2支軸12aと一体に回転する。そして、歯付きタイミングベルト3が第1プーリ11bと第2プーリ12bに巻きかけられる。
図8は、トルクリミッタの作用を示す図であり、(a)は、回転体が切欠き部に嵌まり込んだ図、(b)は、回転体が切欠き部から押し上げられたことを示す図である。
図8の(a)に示すように、回転体23aが、リミッタカム24の切欠き部24aに嵌まりこんでいるときには、回転体23aが切欠き部24aの斜面に与える力によってリミッタカム24の回転が固定され、リミッタカム24と第1プーリ11bは第1支軸11aの周りの回転が固定された状態に保持される。そして、第1プーリ11bと歯付きタイミングベルト3を介して連結される第2プーリ12b(図3参照)も回転が規制され、第2プーリ12bと一体に回転する第2支軸12aも回転が規制されることになる。すなわち、固定手段は、支軸の自由な回転を規制する第1の状態になる。
前記のような構造のトルクリミッタ2を備えたセキュリティゲート1(図1の(a)参照)において、フラップ12(図4参照)に、例えば人が衝突するなど所定値以上の大きな負荷が入力され、フラップ12と一体に回転する第2支軸12a(図4参照)を回転方向に回転させようとすると、第2支軸12aを回転させようとするトルクが、歯付きタイミングベルト3を介して第1プーリ11bに伝達される。伝達されたトルクが大きく、リミッタカム24のV字型の切欠き部24aの斜面が回転体23aを押し上げようとする力が、圧縮バネ22の付勢力を上回ると、ローラ部材23の回転体23aは、図8の(b)に示すように切欠き部24aから押し上げられ、リミッタカム24の第1支軸11aに対する固定が解除される。リミッタカム24は第1プーリ11bに固着され、第1プーリ11bは第1支軸11aに回転可能に支持されていることから、リミッタカム24および第1プーリ11bは、第1支軸11aの周りに回転可能になる。そして、第1プーリ11bが第1支軸11aの周りに回転可能になると、第1プーリ11bと歯付きタイミングベルト3で連結される第2プーリ12bが回転可能になることから、第2プーリ12bと第2支軸12aを介して一体に回転するフラップ12が、アーム11に対して自由に回転可能になる。すなわち、固定手段は、支軸が自由に回転できるように規制を解除する第2の状態になる。
また、所定値とは、回転体23aを押し上げようとする、圧縮バネ22の付勢力以上の力を、V字型の切欠き部24aの斜面に発生させるトルクの値とする。
そして、第1プーリ11bが回転可能になると、図3に示す第2プーリ12bも回転可能になることから、第2プーリ12bと一体に回転するフラップ12(図4参照)も回転可能になる。したがって、フラップ12に、例えば人が衝突するなど大きな負荷が入力されたときには、フラップ12が入力された負荷よって回転される。このことは、フラップ12に入力された負荷がフラップ12の回転動作で吸収されることになり、フラップ12の破壊を防止できるとともに、フラップ12に衝突した人に与える影響を軽減できるという、優れた効果を奏する。
また、トルクリミッタ2は、例えばアーム11(図1の(a)参照)とフラップ12(図1の(a)参照)を折畳む際に、アーム11とフラップ12の間に異物(物品もしくは、人)が挟まった場合においても、リミッタカム24(図6の(a)参照)の第1支軸11aに対する固定を解除する。したがって、アーム11とフラップ12が異物を挟みつける力が一定値以上は大きくならない。このことから、アーム11とフラップ12の間に異物が挟まった状態でアーム11とフラップ12を折畳んでも、異物に与える損傷を軽減できるとともに、フラップ12の破壊を防止できるという、優れた効果を奏する。
また、通路閉鎖位置にあるアーム11(図1の(a)参照)に、例えば人が衝突してアーム11を回転させる負荷が入力された場合に、アーム11から駆動軸4(図3参照)に入力されるトルクが、駆動装置5(図3参照)の停止トルクより大きいときには、駆動軸4が回転する。そして、駆動軸4と一体にアーム11も回転する。このことは、アーム11に入力された負荷がアーム11の回転動作で吸収されることになり、アーム11の破壊を防止できるとともに、アーム11に衝突した人に与える影響を軽減できる。
さらに、第1支軸11a(図3参照)と第2支軸12a(図3参照)の停止位置を検出する位置センサを備えた構成とする。このような構成によって、図1の(a)に示すように、アーム11が通路閉鎖位置にあるときに、フラップ12がフラップ原点に位置するかを検出することができる。
図9に位置センサの配置の一例を示す。図9の(a)は、ゲート本体を端部の方向から見た位置センサの配置を示す模式図、(b)は、ゲート本体を上方から見た位置センサの配置を示す模式図、(c)は、アームが通路開放状態にあるときの模式図である。図9の(a)、(b)に示すように、駆動軸4には、第1アーム位置検出板11a2と第2アーム位置検出板11a3とが、アーム11と相対する位置を中心にその左右略90°の間隔で突設されている。第1アーム位置検出板11a2および第2アーム位置検出板11a3は薄い板状の突起であって、駆動軸4の回転に伴って第1アーム位置センサ11fおよび第2アーム位置センサ11gの検出部11f1、11g1を通過する構成とする。第1アーム位置センサ11fは、アーム11が通路閉鎖位置にあるときに、第1アーム位置検出板11a2が検出部11f1に停止する位置に配置され、第2アーム位置センサ11gは、アーム11が通路閉鎖位置にあるときに、第2アーム位置検出板11a3が検出部11g1に停止する位置に配置される構成とする。そして、第1アーム位置検出板11a2と第2アーム位置検出板11a3との角度は、アーム11が、通路閉鎖位置から通路開放位置まで回転する角度と略等しい。
ここで、第1アーム位置センサ11fと、第2アーム位置センサ11gと、第1アーム位置検出板11a2と、第2アーム位置検出板11a3とで、請求項に記載の第1扉***置検出手段を構成する。
第1アーム位置センサ11fおよび第2アーム位置センサ11gは、例えば遮光センサであって、検出部11f1、11g1に第1アーム位置検出板11a2または第2アーム位置検出板11a3が停止すると、検出部11f1、11g1の図示しない発光素子からの発光を第1アーム位置検出板11a2または第2アーム位置検出板11a3が遮断することで、第1アーム位置センサ11fおよび第2アーム位置センサ11gの位置に第1アーム位置検出板11a2または第2アーム位置検出板11a3が存在することを検出することができる。
さらに、第1アーム位置センサ11fおよび第2アーム位置センサ11gは、検出結果を電気信号などの検出信号として出力し、図3に示す制御部6に送信する。そのため第1アーム位置センサ11fおよび第2アーム位置センサ11gはそれぞれ制御部6と信号線で接続される。制御部6に備わる、図示しないCPUは、第1アーム位置センサ11fおよび第2アーム位置センサ11gから送信される信号に基づいて、アーム11の位置を検出することができる。
図9の(b)に示すように、アーム11が通路閉鎖位置にあるとき、第1アーム位置センサ11fの位置には、第1アーム位置検出板11a2が位置し、第2アーム位置センサ11gの位置には、第2アーム位置検出板11a3が位置する。
したがって、制御部6は、第1アーム位置センサ11f、第2アーム位置センサ11gから送信される信号が両方とも第1アーム位置検出板11a2もしくは第2アーム位置検出板11a3を検出している信号のとき、アーム11が通路閉鎖位置にあると判定できる。
一方、図9の(c)に示すように、アーム11が通路開放位置にあるとき、第1アーム位置検出板11a2が第2アーム位置センサ11gの位置にある。そして、第1アーム位置センサ11fの位置には第1アーム位置検出板11a2および第2アーム位置検出板11a3が位置していない。
したがって、制御部6は、第2アーム位置センサ11gから送信される信号が第1アーム位置検出板11a2を検出している信号であって、第1アーム位置センサ11fから送信される信号が第1アーム位置検出板11a2、第2アーム位置検出板11a3のどちらも検出していない信号のとき、アーム11が通路開放位置にあると判定できる。
以上のように、駆動軸4に第1アーム位置検出板11a2と第2アーム位置検出板11a3を設けて、第1アーム位置センサ11fおよび第2アーム位置センサ11gを配置することによって、制御部6はアーム11の通路閉鎖位置と通路開放位置を検出することができる。
なお、図9の(c)はアーム11の先端が図中下方になった通路開放位置を示しているが、アーム11の先端が図中上方になるように位置した場合であっても、制御部6はアーム11の通路開放位置を検出することができる。
この場合、第1アーム位置センサ11fから送信される信号は第2アーム位置検出板11a3を検出している信号であって、第2アーム位置センサ11gから送信される信号は、第1アーム位置検出板11a2、第2アーム位置検出板11a3のどちらも検出していない信号となる。
また、図9の(a)、(b)に示すように、第2支軸12aには、フラップ12と相対する位置にフラップ原点検出板12a2が突設されている。フラップ原点検出板12a2は薄い板状の突起であって、第2支軸12aの回転に伴ってフラップ原点センサ12cの検出部12c1を通過する構成とする。フラップ原点センサ12cは、フラップ12が原点に位置するときに、フラップ原点検出板12a2が検出部12c1に停止する位置に配置される。
フラップ原点センサ12cは、例えば遮光センサであって、検出部12c1にフラップ原点検出板12a2が位置しているときには、検出部12c1の図示しない発光素子からの発光をフラップ原点検出板12a2が遮断することで、フラップ12がフラップ原点に位置することが検出できる。
ここで、フラップ原点センサ12cと、フラップ原点検出板12a2とで、請求項に記載の第2扉***置検出手段を構成する。
さらに、フラップ原点センサ12cは、検出結果を電気信号などの検出信号として出力し、図3に示す制御部6に送信する。そのためフラップ原点センサ12cは制御部6と信号線で接続される。制御部6に備わる、図示しないCPUは、フラップ原点センサ12cから送信される信号に基づいて、フラップ12がフラップ原点に位置すること検出することができる。
図9の(b)に示すように、アーム11が通路閉鎖位置にあるときには、フラップ12はフラップ原点に停止している。しかしながら、例えばフラップ12に人が衝突するなど、フラップ12の回転方向に負荷がかかってフラップ12が回転すると、図9の(b)に2点鎖線で示すように、フラップ原点検出板12a2がフラップ原点センサ12cの検出部12c1から外れる。したがって、制御部6は、フラップ原点センサ12cから送信される信号によってフラップ12がフラップ原点から移動したことを検出できる。
さらに、図10に示すように、アーム11の回転方向を検出するため、アーム方向検出板11a4と、アーム方向センサ11hを備える。図10の(a)は、セキュリティゲートを端部の方向から見たときのアーム方向検出板とアーム方向センサの配置を示す模式図、(b)は、セキュリティゲートを上方から見たときのアーム方向検出板とアーム方向センサの配置を示す模式図、(c)は、アーム方向検出板がアーム方向センサに検出される状態を示す模式図、(d)は、アーム方向検出板がアーム方向センサに検出されない状態を示す模式図である。図10の(a)、(b)に示すように、駆動軸4には、アーム11と略平行に、扇形のアーム方向検出板11a4が固定される。アーム方向検出板11a4は薄い板状の部材であって、駆動軸4と一体に回転してアーム方向センサ11hの検出部11h1を通過する構成とする。なお、アーム方向検出板11a4の扇形の角度は、アーム11が通路閉鎖位置から通路開放位置に回転するときの回転角度と略等しくすればよい。
アーム方向センサ11hは、例えば遮光センサであって、検出部11h1にアーム方向検出板11a4が位置すると、検出部11h1の図示しない発光素子からの発光をアーム方向検出板11a4が遮断することで、アーム方向センサ11hの位置にアーム方向検出板11a4が存在することを検出することができる。
そして、例えば、アーム方向センサ11hは、図10の(c)に示すようにアーム11が図中下方に回転したとき、アーム方向検出板11a4が通過する位置に配置される。
さらに、アーム方向センサ11hは、検出結果を電気信号などの検出信号として出力し、図3に示す制御部6に送信する。そのためアーム方向センサ11hは制御部6と信号線で接続される。制御部6に備わる、図示しないCPUは、アーム方向センサ11hから送信される信号に基づいて、アーム11の回転方向を検出することができる。
すなわち、アーム方向センサ11hがアーム方向検出板11a4を検出しているとき、制御部6は、アーム11が図10の(c)に示すように図中下方に回転していると判定でき、アーム方向センサ11hがアーム方向検出板11a4を検出しないときは、制御部6は、図10の(d)に示すように、図中上方に回転していると判定できる。
また、図11に示すように、フラップ12の回転方向を検出するため、フラップ方向検出板12a3と、フラップ方向センサ12eを備える。図11の(a)は、セキュリティゲートを横から見たときのフラップ方向検出板とフラップ方向センサの配置を示す模式図、(b)は、セキュリティゲートを上方から見たときのフラップ方向検出板とフラップ方向センサの配置を示す模式図、(c)は、フラップ方向検出板がフラップ方向センサに検出されない状態を示す模式図、(d)は、フラップ方向検出板がフラップ方向センサに検出される状態を示す模式図である。図11の(a)、(b)に示すように、第2支軸12aには、フラップ12と略平行になるように、扇形のフラップ方向検出板12a3が固定される。フラップ方向検出板12a3は薄い板状の部材であって、第2支軸12aと一体に回転してフラップ方向センサ12eの検出部12e1を通過する構成とする。なお、フラップ方向検出板12a3の扇形の角度は、フラップ12がフラップ原点から折畳み位置まで回転する角度と略等しくすればよい。
フラップ方向センサ12eは、例えば遮光センサであって、検出部12e1にフラップ方向検出板12a3が位置すると、検出部12e1の図示しない発光素子からの発光をフラップ方向検出板12a3が遮断することで、フラップ方向センサ12eの位置にフラップ方向検出板12a3が存在することを検出することができる。
そして、フラップ方向センサ12eは、図11の(c)に示すように、フラップ12が図中上方に回転したとき、フラップ方向検出板12a3が通過しない位置であって、フラップ12が、例えば図11の(d)に示すように図中下方に回転したとき、フラップ方向検出板12a3が通過する位置に配置される。
さらに、フラップ方向センサ12eは、検出結果を電気信号などの検出信号として出力し、図3に示す制御部6に送信する。そのためフラップ方向センサ12eは制御部6と信号線で接続される。そして、制御部6に備わる、図示しないCPUは、フラップ方向センサ12eから送信される信号に基づいて、フラップ12の回転方向を検出することができる。
すなわち、制御部6は、前記したようにフラップ原点センサ12cと、フラップ原点検出板12a2とで、フラップ12がフラップ原点に位置しないことを検出した場合に、フラップ方向センサ12eがフラップ方向検出板12a3を検出しているとき、制御部6は、フラップ12が図11の(d)に示すように図中下方に回転していると判定でき、フラップ方向センサ12eがフラップ方向検出板12a3を検出しないときは、制御部6は、図11の(c)に示すように、フラップ12が図中上方に回転していると判定できる。
以上のように構成されるセキュリティゲート1における、アーム11およびフラップ12の動作について説明する(適宜図1〜図11参照)。
前記のように、第1プーリ11bはトルクリミッタ2によって第1支軸11aに固定されていることから、アーム11が回転するとき、第1プーリ11bは、アーム11が回転する方向とは逆の方向に、アーム11に対して回転することになる。したがって、第1プーリ11bは、アーム11に回転可能に備わる第2支軸12aに固定される第2プーリ12bに、アーム11が回転する方向とは逆の方向の回転を、歯付きタイミングベルト3を介して伝達する。すなわち、アーム11が回転すると、第2プーリ12bと一体に回転する第2支軸12aがアーム11に対して回転し、第2支軸12aに固定されるフラップ12がアーム11に対して回転する。したがって、アーム11が通路閉鎖位置から通路開放位置に向かって回転するのに連動して、フラップ12はアーム11に重なる方向に回転して折畳まれる。つまり、折畳み手段は、第1扉体が通路閉鎖状態から通路開放状態まで回転するのに連動して、第2扉体を第1扉体に重なる方向に回転させて、第2扉体を折畳む機能を有する。
また、本実施形態においては、アーム11に対するフラップ12の回転方向に制限がないため、アーム11を通路閉鎖位置から通路開放位置に回転する場合、アーム11の回転方向を任意に設定できる。そこで、本実施形態にかかるセキュリティゲート1においては、セキュリティゲート1を通過する人の進行方向によって、アーム11を通路開放位置に回転する方向を変更する。
図12は、アームとフラップの動作方向を示す図であり、(a)は、フラップの先端を図中下方に向けるように動作したことを示す図、(b)は、フラップの先端を図中上方に向けるように動作したことを示す図である。
本実施形態にかかるセキュリティゲート1が備わる入退出通路Wにおいて、セキュリティゲート1が閉じた状態のときに、人が入退出通路Wを通行しようとする場合は、アーム11およびフラップ12を折畳んでセキュリティゲート1を開いた状態にする。このとき、フラップ12の先端が、人の進行方向に対して手前に折畳まれる、すなわち、フラップ12の先端が人に向かうように動作すると、フラップ12の長さがアーム11の長さより長い場合は特に、体感的な怖さを感じることが知られている。
図12の(a)に示す矢印方向に人が通行する場合、フラップ12の先端が人の進行方向に対して手前に、すなわち図中上方に向けて折畳まれると、通行する人は体感的な怖さを感じることがある。したがって、図12の(a)に示すように、フラップ12の先端が、人の進行方向に対して奥に折畳まれるように動作させることで、人が感じる体感的な怖さを排除することができる。
このとき、アーム11およびフラップ12の開閉動作を制御する制御部6は、セキュリティゲート1を通過する人の進行方向を判定する必要があるが、これは、セキュリティゲート1を通過しようとする人が、所持している許可証Iを読み込ませるリーダ部10bを制御装置100が識別して人の進行方向を判定し、その判定結果を制御部6に送信することで、制御部6はセキュリティゲート1を通過する人の進行方向を判定できる。
ここで、図12の(a)に示すように、図中上方のリーダ部10bを第1リーダ部10b1、下方のリーダ部10bを第2リーダ部10b2と称する。
図12の(a)に示すように、人が第1リーダ部10b1に許可証Iの識別情報を読み込ませたときは、第1リーダ部10b1の側から、第2リーダ部10b2の側に向かって人は進行することから、フラップ12の先端が第2リーダ部10b2の側、すなわち図中下方に向かって折畳まれるように、アーム11とフラップ12が動作することが好ましい。
一方、図12の(b)に示すように、人が第2リーダ部10b2に許可証Iの識別情報を読み込ませたときは、第2リーダ部10b2の側から、第1リーダ部10b1の側に向かって人は進行することから、フラップ12の先端が第1リーダ部10b1の側、すなわち図中上方に向かって折畳まれるように、アーム11とフラップ12が動作することが好ましい。
図13は、制御部がセキュリティゲートを開閉する動作を示すフローチャートである。図13に示すように、リーダ部10bから、許可証Iの識別情報が入力されると(ステップS1→Yes)、制御装置100は、入力された識別情報がセキュリティゲート1を通行する通過権限を有するかを判定し、判定結果を制御部6に送信する。入力された許可証Iの識別情報が通過権限を有さない場合は(ステップS2→No)、制御部6は、許可証Iを有する人に警告を与えて(ステップS3)、制御をステップS1に戻す。警告を与える方法は限定するものではなく、ゲート本体10に備わる図示しない表示装置に警告内容を表示する、ゲート本体10に備わる図示しない音声発声装置から音声を発声するなどの方法が考えられる。
また、入力された許可証Iの識別情報が通過権限を有するかの判定は、例えば通過権限を有する、許可証Iの識別情報(例えば、RFIDタグの固有ID)を、あらかじめ制御装置100に備わる記憶装置100dに記憶させておいて、制御装置100は、入力された許可証Iの識別情報と、記憶された許可証Iの識別情報の一つが一致したときに、入力された許可証Iの識別情報が通過権限を有すると判定することができる。
さらに、例えば定期券など、使用期限が設定されているものについては、許可証Iを構成するICカードのIC(RFIDタグなど)に使用期限を登録しておけばよい。そして、リーダ部10bは、許可証Iに登録された使用期限を読み取って、制御装置100に送信する。制御装置100は、送信された使用期限を過ぎていれば、通過権限を有さないと判定する。
一方、入力された許可証Iの識別情報が通過権限を有する場合は(ステップS2→Yes)、制御装置100は第1リーダ部10b1から、許可証Iの識別情報が入力されたかを判定し、判定結果を制御部6に送信する。第1リーダ部10b1から、許可証Iの識別情報が入力されたときは(ステップS4→Yes)、制御部6は、フラップ12の先端が第2リーダ部10b2の方向に折畳むように、駆動装置5に指令を与える(ステップS5)。
ステップS5における制御によって、図12の(a)に示すように、フラップ12の先端が、セキュリティゲート1を通過する人の進行方向に対して奥に折畳まれるように動作して、セキュリティゲート1を開く。
一方、第2リーダ部10b2から、許可証Iの識別情報が入力されたときは(ステップS4→No)、制御部6は、フラップ12の先端が第1リーダ部10b1の方向に折畳むように、駆動装置5に指令を与える(ステップS6)。
ステップS6における制御によって、図12の(b)に示すように、フラップ12の先端が、セキュリティゲート1を通過する人の進行方向に対して奥に折畳まれるように動作して、セキュリティゲート1が開いた状態になる。
そして、制御部6は、通行検出センサ10cから入力される信号に基づいて、セキュリティゲート1における人の位置を検出して、人がゲート本体10を通過するまで、セキュリティゲート1を開いた状態保持しておく(ステップS7→No)。そして、人がゲート本体10を通過したら(ステップS7→Yes)、制御部6は、駆動装置5に指令を与えて、アーム11およびフラップ12を回転してセキュリティゲート1を閉じる(ステップS8)。なお、ステップS7において、制御部6は、ゲート本体10の出口側に配置される通行検出センサ10cが人を検出した時点で、人がゲート本体10を通過したと判定することができる。
さらに、ステップS7においては、例えばゲート本体10を通過する平均時間に基づいた所定の時間をあらかじめ設定しておき、所定の時間が経過した時点で、セキュリティゲート1を閉じる構成としてもよい。
また、セキュリティゲート1を人が連続して通過する場合を考慮して、人がセキュリティゲート1を通過した後、遅れをもってセキュリティゲート1を閉じる構成としてもよい。前の人がセキュリティゲート1を通過した後、セキュリティゲート1が閉じるまでの間に、通過権限を有する次の人がセキュリティゲート1を通過するときには、セキュリティゲート1を開く動作をすることなくスムースに通過することができる。
以上のように、本実施形態においては、制御装置100がセキュリティゲート1(図1参照)を通過する人が識別情報を読み込ませたリーダ部10b(図1参照)が第1リーダ部10b1(図12の(a)参照)か、第2リーダ部10b2(図12の(a)参照)か、によってゲート本体10(図1参照)の人の進行方向を判定し、制御部6に人の進行方向を送信する構成とする。制御部6は、送信された人の進行方向に対応して、アーム11の回転方向を変更する。すなわち、制御部6は、人の進行方向に対してフラップ12の先端が奥に折畳まれるようにアーム11を回転させる。つまり、制御部6は、進行方向検出手段が検出する進行方向に基づいて、第1扉体が、通路閉鎖位置から通路開放位置に回転する方向を決定することになる。以上のように、許可証Iの識別情報を読み取ったリーダ部10bによって、制御装置100が人の進行方向を判定していることから、リーダ部10bと制御装置100が請求項に記載の進行方向検出手段になる。
このように、人の進行方向に対応してセキュリティゲート1のアーム11およびフラップ12の動作方向を変更することによって、セキュリティゲート1を通過する人が体感する怖さを排除することができるという、優れた効果を奏する。
なお、本実施形態においては、人の進行方向に対してフラップ12の先端が奥に折畳まれるように、アーム11およびフラップ12を動作させたが、これは限定されるものではない。セキュリティゲート1を人が連続して通行するような状況においては、人の進行方向に対してフラップ12の先端が手前に折畳まれるようにアーム11およびフラップ12を動作させたほうが迅速に入退出通路Wを閉じることができる。したがって、セキュリティゲート1を人が連続して通行するような状況において、アーム11およびフラップ12で迅速に入退出通路Wを閉じる必要があるときには、人の進行方向に対してフラップ12の先端が手前に折畳まれるようにアーム11およびフラップ12を動作させる設定にすればよい。
以上のように、本発明にかかるセキュリティゲートは、折畳み式のアームとフラップとから構成されるため、幅広の入退出通路に設置できるとともに、折畳んだ状態にあっても入退出通路を広く確保できるという、優れた効果を奏する。さらに、フラップに負荷が入力されたときには、アームに対する固定が解除され、折り曲がることでフラップの破壊を防止できるとともに、人がフラップ12に衝突した場合の安全性を確保できるという、優れた効果を奏する。
また、フラップ12に入力された負荷によって、図8の(b)に示すようにリミッタカム24の固定が解除された状態のときには、アーム11およびフラップ12を開閉動作することによって、回転体23aをリミッタカム24の切欠き部24aに再度嵌めこんで、リミッタカム24を第1支軸11aに固定させることができる。以下にその動作を説明する(以下適宜図1〜図11参照)。
図9の(b)に示すように、アーム11が通路閉鎖位置に位置するときに、フラップ12が図中下方にθ°回転した場合を考える。
フラップ12に入力された負荷が解消されたときに、アーム11を回転させると、トルクリミッタ2の圧縮バネ22によってローラ部材23の回転体23aが、リミッタカム24の側面24bの上端に押圧される力によって、フラップ12はアーム11の回転に連動して、アーム11に対して回転する。したがって、アーム11を図中上方に回転させると、フラップ12は、アーム11に対して図中下方に回転する。そして、アーム11が通路開放位置に回転する前に、フラップ12はアーム11と重なる。すなわち、折畳み位置になる。
アーム11は、通路開放位置まで回転を継続するが、フラップ12は折畳み位置であって、アーム11に対して回転できない。したがって、ローラ部材23の回転体23aが、リミッタカム24の側面24bの上端を転がり移動する。そして、フラップ12が折畳み位置のままアーム11は通路開放位置まで回転する。
トルクリミッタ2は、アーム11が通路開放位置に回転したとき、ローラ部材23の回転体23aが、リミッタカム24の切欠き部24aに嵌まり込むように構成されている。したがって、アーム11を通路開放位置まで回転させることで、トルクリミッタ2の回転体23aをリミッタカム24の切欠き部24aに再度嵌め込むことができる。
ここで、図11の(a)に示すように、フラップ方向検出板12a3とフラップ方向センサ12eとによって、制御部6はフラップ12の回転方向を検出することができる。例えば、図9の(b)に示すように、フラップ12が図中下方にθ°回転した場合に、制御部6は、前記したようにフラップ方向検出板12a3とフラップ方向センサ12eとによって、フラップ12が図中下方に回転したことを検出できる。そして、制御部6は、アーム11を図中上方に回転させればよいことを判定でき、前記のようにアーム11を図中上方に通路開放位置まで回転させることで、トルクリミッタ2の回転体23aをリミッタカム24の切欠き部24aに再度嵌め込むことができる。
このように、制御部6は、アーム11が通路閉鎖位置にあるときに、フラップ12がフラップ原点にないことを検出すると、フラップ12に入力された負荷によって、リミッタカム24の固定が解除されたと判定する。そして、アーム11およびフラップ12を開閉動作して、リミッタカム24を再度固定することができる。このような構成によって、制御部6は、リミッタカム24の固定が解除された状態を自動的に検出して、自動的にリミッタカム24を再度固定させることができるという、優れた効果を奏する。
また、制御部6は、アーム11が通路閉鎖位置から回転したことを第1アーム位置センサ11fおよび第2アーム位置センサ11gによって検出すると、アーム方向センサ11hによって、回転した方向を検出する。そして、制御部6は、回転した方向と逆の方向にアーム11を回転するように、駆動装置5に指令を与えて駆動装置5を駆動し、アーム11を通路閉鎖位置に戻すことができる。
さらに、制御部6は、図1に示すようにセキュリティゲート1に備わる通行検出センサ10cによって、セキュリティゲート1を人が通過中でないと判定したときに、アーム11およびフラップ12を開閉動作する構成とすれば、開閉動作に人を巻き込む危険性が排除できるため安全性が向上する。
なお、リミッタカム24の固定が解除された状態のフラップ12を、例えばセキュリティゲート1の管理者が手動で回転動作することによっても、簡単に回転体23aをリミッタカム24の切欠き部24aに再度嵌めこんで、リミッタカム24を第1支軸11aに固定させることができる。
また、本実施形態においては、通過権限を認証する方法として、ゲート本体を通過する人が所持する許可証の識別情報を非接触に読み取る形態としたが、これは限定されるものではなく、例えばゲート本体に磁気カードリーダを備え、人が所持する磁気カードの情報を読み込む形態であってもよい。さらに、例えば指紋認証や虹彩パターンの認証など、生体情報を使用したものであってもよいし、ゲート本体に、例えばテンキーなどの入力装置を設けて、暗証番号やパスワードを入力する形態であってもよい。または、通過権限を認証する認証手段を、ゲート本体とは別の筐体や、さらには、例えばセキュリティゲートの近傍に設置される、壁面などに設置する構成であってもよい。
(a)は、セキュリティゲートが入退出通路を閉じた状態を示す図、(b)は、セキュリティゲートが入退出通路を開いた状態を示す図である。 制御装置の構成を示すブロック図である。 ゲート本体の内部構造を示す図である。 (a)は、第2支軸にフラップを固定する態様を示す図、(b)は、アームとフラップが折畳まれた態様を示す図である。 (a)は、入退出通路が閉じた状態を示す図、(b)は、入退出通路が開いた状態を示す図である。 (a)は、トルクリミッタの構成を示す分解図、(b)は、トルクリミッタを組み立てた態様を示す図である。 図3におけるX−X断面図である。 (a)は、回転体が切欠き部に嵌まり込んだ図、(b)は、回転体が切欠き部から押し上げられたことを示す図である。 (a)は、ゲート本体を端部の方向から見た位置センサの配置を示す模式図、(b)は、ゲート本体を上方から見た位置センサの配置を示す模式図、(c)は、アームが通路開放状態にあるときの模式図である。 (a)は、セキュリティゲートを横から見たときのアーム方向検出板とアーム方向センサの配置を示す模式図、(b)は、セキュリティゲートを上方から見たときのアーム方向検出板とアーム方向センサの配置を示す模式図、(c)は、アーム方向検出板がアーム方向センサに検出される状態を示す模式図、(d)は、アーム方向検出板がアーム方向センサに検出されない状態を示す模式図である。 (a)は、セキュリティゲートを横から見たときのフラップ方向検出板とフラップ方向センサの配置を示す模式図、(b)は、セキュリティゲートを上方から見たときのフラップ方向検出板とフラップ方向センサの配置を示す模式図、(c)は、フラップ方向検出板がフラップ方向センサに検出されない状態を示す模式図、(d)は、フラップ方向検出板がフラップ方向センサに検出される状態を示す模式図である。 (a)は、フラップの先端を図中下方に向けるように動作したことを示す図、(b)は、フラップの先端を図中上方に向けるように動作したことを示す図である。 制御部がセキュリティゲートを開閉する動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 セキュリティゲート
2 トルクリミッタ(固定手段)
3 歯付きタイミングベルト(折畳み手段)
4 駆動軸(駆動手段)
5 駆動装置(駆動手段)
6 制御部(制御手段)
10 ゲート本体
10b リーダ部(進行方向検出手段、認証手段)
10c 通行検出センサ
11 アーム(第1扉体)
11a 第1支軸
11a2 第1アーム位置検出板(第1扉***置検出手段)
11a3 第2アーム位置検出板(第1扉***置検出手段)
11b 第1プーリ(折畳み手段)
11f 第1アーム位置センサ(第1扉***置検出手段)
11g 第2アーム位置センサ(第1扉***置検出手段)
12 フラップ(第2扉体)
12a 第2支軸(支軸)
12a2 フラップ原点検出板(第2扉***置検出手段)
12b 第2プーリ(折畳み手段)
12c フラップ原点センサ(第2扉***置検出手段)
12d 中央開口部
100 制御装置(進行方向検出手段、認証手段)
W 入退出通路

Claims (5)

  1. 少なくとも入退出通路の片側に設置されるゲート本体と、
    前記ゲート本体に、水平面内に回転自在に支持され、前記入退出通路の通行方向に略直角に位置する通路閉鎖位置から、前記入退出通路の通行方向に略平行に位置する通路開放位置の間を回転する第1扉体と、
    前記第1扉体の先端に、水平面内に回転自在に支持される第2扉体と、
    前記第1扉体を回転駆動する駆動手段と、
    前記ゲート本体の端部から前記扉体の方向に進入する人の通過権限を認証する認証手段と、
    前記第1扉体が前記通路閉鎖位置から前記通路開放位置まで回転するのに連動して、前記第2扉体を前記第1扉体に重なる方向に回転させて、前記第1扉体と前記第2扉体とを折畳む機能を有する折畳み手段と、
    前記認証手段が通過権限を認証した人が通過可能に、前記駆動手段を制御する制御手段と、を含んで構成されることを特徴とするセキュリティゲート。
  2. 前記第1扉体と前記第2扉体と、を折畳んだときには、前記第1扉体の少なくとも一部分と、前記第2扉体の少なくとも一部分と、が上面視において重なることを特徴とする請求項1に記載のセキュリティゲート。
  3. 前記セキュリティゲートは、
    前記入退出通路に進入する人の進行方向を検出する、進行方向検出手段をさらに含み、
    前記制御手段は、
    前記進行方向検出手段が検出する前記進行方向に基づいて、前記第1扉体が前記通路閉鎖位置から前記通路開放位置に回転する方向を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセキュリティゲート。
  4. 前記折畳み手段は、
    前記第1扉体の前記第2扉体側の端部に回転可能に備わって、前記第2扉体と一体に回転する支軸と、
    前記第2扉体を介して前記支軸に入力されるトルクが所定値未満のときには、前記支軸の自由な回転を規制する第1の状態になり、前記トルクが所定値以上のときには、前記支軸が自由に回転できるように前記規制を解除する第2の状態になる固定手段と、
    を含んで構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のセキュリティゲート。
  5. 前記ゲート本体は、
    前記第1扉体が前記通路閉鎖位置にあるか否かを検出する、第1扉***置検出手段と、
    前記第2扉体が前記第1扉体と一直線になる位置を原点とした場合に、前記第2扉体が、前記原点に位置するか否かを検出する、第2扉***置検出手段と、をさらに備え、
    前記第1扉***置検出手段が、前記第1扉体が前記通路閉鎖位置にあることを検出し、かつ、前記第2扉***置検出手段が、前記第2扉体が前記原点に位置しないことを検出したときには、
    前記制御手段は、前記固定手段が前記第2の状態にあると判定し、前記駆動手段に指令を与え、前記第1扉体を前記通路開放位置に回転させることで、前記固定手段を前記第1の状態にすることを特徴とする請求項4に記載のセキュリティゲート。
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