JP2008238884A - 車両のフロア構造体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クロスメンバとトンネルリインフォースが接合されてサブアッセンブリ化されたフロア部材の上面に、容易にトンネル部材を組み付けることができる車両のフロア構造体及びその製造方法を得る。
【解決手段】フロア構造体10では、シートクロスメンバ22が、本体部24と補助部26とに分割されている。本体部24は、フロアパネル14(フロア部材)の上面に接合されており、補助部26は、トンネル部材12のフランジ部12Aの上方で本体部24及びトンネル部材12に掛け渡されて両者に接合されている。このため、本フロア構造体10を製造する際には、予めフロアパネル14にシートクロスメンバ22の本体部24とトンネルリインフォース20等を接合した後で、トンネル部材12(フランジ部12A)をフロアパネル14に接合し、更にその後で、シートクロスメンバ22の補助部26を本体部24とトンネル部材12とに接合することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両の床部を構成するフロア構造体及びその製造方法に関する。
従来、車両のフロアでは、トンネル部材と、左右のフロア部材と、左右の縦通フレーム部材(トンネルリインフォース)とを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このフロアでは、トンネル部材の左右の端縁部(フランジ部)と、フロア部材と、トンネルリインフォースのフランジ部とが3枚重ねられた状態でスポット溶接されている。また、フロア部材の上面には、車幅方向に沿ってクロスメンバが接合されている。
一方、板厚の薄い部材を、板厚の厚い部材で挟んで溶接することで、質量増加なしに三者の溶接強度を向上させる技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。このような公知技術を上述の如きフロアに適用した場合、例えば、板厚の薄いフロア部材が、板厚の厚いトンネル部材とトンネルリインフォースとで上下に挟まれて溶接されることになり、三者の溶接強度を向上させることができる。
特開平6−206580号公報 特開2004−196109号公報
ところで、上述の如きフロアを製造する場合、トンネル部材にフロア部材を組み付ける前に、予めフロア部材にトンネルリインフォースとクロスメンバを組み付けてサブアッセンブリ化しておくことがある。この場合、上記公知技術の構造にするために、サブアッセンブリ化されたフロア部材の上面にトンネル部材を組み付けようとすると、クロスメンバが干渉して組み付けが困難になることがある。
本発明は上記事実を考慮し、クロスメンバとトンネルリインフォースが接合されてサブアッセンブリ化されたフロア部材の上面に、容易にトンネル部材を組み付けることができる車両のフロア構造体及びその製造方法を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係る車両のフロア構造体の製造方法は、車体床部の車幅方向中間部に設けられ、車体前後方向に延在すると共に、左右両側にフランジ部が設けられたトンネル部材と、前記トンネル部材の左右両側に設けられ、前記トンネル部材側の端部の上面に前記フランジ部が接合されたフロア部材と、前記フロア部材の下面に接合され、前記フランジ部との間で前記フロア部材を挟むトンネルリインフォースと、前記フロア部材の上面に接合されて車幅方向に延在する本体部、及び、前記フランジ部の上方で前記本体部と前記トンネル部材との間に掛け渡されて両者に接合された補助部を備えたクロスメンバと、を有する車両のフロア構造体の製造方法であって、前記フロア部材に前記クロスメンバの前記本体部及び前記トンネルリインフォースを接合した後で、前記トンネル部材の前記フランジ部を前記フロア部材に接合し、更にその後で前記クロスメンバの前記補助部を前記本体部及び前記トンネル部材に接合することを特徴としている。
請求項1に記載の車両のフロア構造体では、クロスメンバが本体部と補助部に分割されている。そして、請求項1に記載の製造方法では、クロスメンバの本体部とトンネルリインフォースがフロア部材に接合された後で、トンネル部材のフランジ部がフロア部材に接合され、更にその後でクロスメンバの補助部が、クロスメンバの本体部及びトンネル部材に接合される。したがって、クロスメンバの本体部とトンネルリインフォースが接合されてサブアッセンブリ化されたフロア部材の上面に、容易にトンネル部材を組み付けることができる。
請求項2に記載の発明に係る車両のフロア構造体の製造方法は、車体床部の車幅方向中間部に設けられ、車体前後方向に延在すると共に、左右両側にフランジ部が設けられたトンネル部材と、前記トンネル部材の左右両側に設けられ、前記トンネル部材側の端部の上面に前記フランジ部が接合されたフロア部材と、前記フロア部材の下面に接合され、前記フランジ部との間で前記フロア部材を挟むトンネルリインフォースと、前記フロア部材の上面に接合され、車幅方向に延在すると共に、前記トンネル部材側の端部と前記フロア部材との間に隙間が設けられ、前記隙間に前記フランジ部を配置させた状態で前記トンネル部材側の端部が前記トンネル部材に接合されたクロスメンバと、を有する車両のフロア構造体の製造方法であって、前記フロア部材に前記クロスメンバ及び前記トンネルリインフォースを接合した後で、前記隙間に前記トンネル部材の前記フランジ部を挿入して前記フランジ部を前記フロア部材に接合することを特徴としている。
請求項2に記載の車両のフロア構造体では、トンネル部材に接合されるクロスメンバの端部とフロア部材との間には、隙間が設けられている。そして、請求項2に記載の製造方法では、クロスメンバとトンネルリインフォースがフロア部材に接合された後で、クロスメンバの端部とフロア部材との間の隙間にトンネル部材のフランジ部が挿入されてフロア部材に接合される。したがって、クロスメンバとトンネルリインフォースが接合されてサブアッセンブリ化されたフロア部材の上面に、容易にトンネル部材を組み付けることができる。
請求項3に記載の発明に係る車両のフロア構造体は、車体床部の車幅方向中間部に設けられ、車体前後方向に延在すると共に、左右両側にフランジ部が設けられたトンネル部材と、前記トンネル部材の左右両側に設けられ、前記トンネル部材側の端部の上面に前記フランジ部が接合されたフロア部材と、前記フロア部材の下面に接合され、前記フランジ部との間で前記フロア部材を挟むトンネルリインフォースと、前記フロア部材の上面に接合されて車幅方向に延在する本体部、及び、前記フランジ部の上方で前記本体部と前記トンネル部材との間に掛け渡されて両者に接合された補助部を備えたクロスメンバと、を有することを特徴としている。
請求項3に記載の車両のフロア構造体では、クロスメンバが、フロア部材の上面に接合された本体部と補助部とに分割されている。この補助部は、トンネル部材のフランジ部の上方で本体部とトンネル部材に掛け渡されて両者に接合された構成になっている。このため、本フロア構造体を製造する際には、フロア部材にクロスメンバの本体部とトンネルリインフォースを接合した後で、トンネル部材のフランジ部をフロア部材に接合し、更にその後でクロスメンバの補助部を本体部及びトンネル部材に接合することができる。したがって、フロア部材にクロスメンバの本体部とトンネルリインフォースを接合してサブアッセンブリ化した場合でも、当該サブアッセンブリ化されたフロア部材の上面に容易にトンネル部材を組み付けることができる。
請求項4に記載の発明に係る車両のフロア構造体は、請求項3に記載の車両のフロア構造体において、前記クロスメンバの前記補助部は、前記本体部に対して板厚方向に重合した状態で接合されると共に、当該重合部に車両用シートが取り付けられることを特徴としている。
請求項4に記載の車両のフロア構造体では、車両用シートがクロスメンバの補助部と本体部との重合部に取り付けられる。このため、車両用シートをクロスメンバに取り付けるために、クロスメンバに特別な補強を施す必要をなくすことができる。
以上説明したように、本発明に係る車両のフロア構造体及びその製造方法では、クロスメンバとトンネルリインフォースが接合されてサブアッセンブリ化されたフロア部材の上面に、容易にトンネル部材を組み付けることができる。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図6を用いて、本発明の第1の実施形態に係る車両のフロア構造体について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方向を示しており、矢印UPは車両上方向を示しており、矢印INは車幅内側方向を示している。
図1には、本第1の実施形態に係る車両のフロア構造体10の部分的な構成が斜視図にて示されている。また、図2には、図1の2−2線断面図が示されている。これらの図に示されるフロア構造体10は、自動車の車体床部を構成しており、車体床部の車幅方向中央部に車体前後方向に沿って延在するトンネル部材12と、トンネル部材12の左右両側に設けられた平板状のフロアパネル14(フロア部材)とを有している。
トンネル部材12は、フロアパネル14の上側へ向けて膨出すると共に下側へ向けて開口しており、開口側の端部には、左右両側へ突出するフランジ部12Aが設けられている。これらのフランジ部12Aは、フロアパネル14の車幅方向内側端部の上面に、スポット溶接により接合されている。これにより、トンネル部材12とフロアパネル14とが一体的に結合されている。
また、トンネル部材12とフロアパネル14の前端部は、エンジンルームと車室内側とを仕切るダッシュパネル16の下端部に接合されており、フロアパネル14の車幅方向外側端部は、車体側部の下部に車体前後方向に沿って延在するロッカ17(図3参照)に結合されている。
フロアパネル14の下側には、フロントサイドメンバ18とトンネルリインフォース20とが設けられている。フロントサイドメンバ18は、フロアパネル14の車幅方向中間部の下側で車体前後方向に沿って延在している。また、トンネルリインフォース20は、フロントサイドメンバ18よりも車幅方向内側で車体前後方向に沿って延在している。トンネルリインフォース20の前端側は、車幅方向外側へ曲げられて、フロントサイドメンバ18の側部に接合されている。
フロントサイドメンバ18とトンネルリインフォース20は、共に断面ハット形に形成されており、開口部を上側へ向けた状態で配置されている。フロントサイドメンバ18及びトンネルリインフォース20の開口側の端部には、左右両側へ突出するフランジ部18A、20Aが設けられており、これらのフランジ部18A、20Aは、フロアパネル14の下面に接合されている。これにより、フロントサイドメンバ18及びトンネルリインフォース20がフロアパネル14に一体的に結合されており、フロントサイドメンバ18及びトンネルリインフォース20によってフロアパネル14が補強されている。
ここで、図2に示されるように、トンネルリインフォース20の車幅方向内側のフランジ部20Aは、トンネル部材12のフランジ部12Aとフロアパネル14との接合部の下面に接合されており、フランジ部12Aとフロアパネル14とフランジ部20Aとが3枚重なった状態でスポット溶接により接合された構成になっている。しかも、トンネル部材12とトンネルリインフォース20の板厚は、フロアパネル14の板厚よりも厚く設定されており、板厚の薄いフロアパネル14が板厚の厚いフランジ部12A、20Aによって挟まれた構成になっている。
一方、フロアパネル14の上側には、シートクロスメンバ22が設けられている。シートクロスメンバ22は、車幅方向に沿って延在する本体部24を有している。本体部24は、断面ハット形に形成されており、開口部を下側へ向けた状態で配置されている。本体部24の開口側の端部には、前後両側へ突出するフランジ部24Aが設けられており、これらのフランジ部24Aはフロアパネル14の上面にスポット溶接により接合されている。これにより、本体部24がフロアパネル14に一体的に結合されている。
本体部24の車幅方向外側端部には、上側及び前後両側へ突出するフランジ部24Bが設けられており、このフランジ部24Bはロッカ17に接合されている。また、本体部24の車幅方向内側端部は、トンネル部材12のフランジ部12Aに近接して配置されている。すなわち、本体部24の車幅方向内側端部は、トンネル部材12のフランジ部12Aをフロアパネル14の上面に接合するために、トンネル部材12から離間されている。そして、本体部24の車幅方向内側端部とトンネル部材12との間には、シートクロスメンバ22を構成する補助部26が掛け渡されている。
補助部26は、断面コ字形に形成されており、開口部を下側へ向けた状態でフランジ部12Aの上方に配置されている。補助部26とフロアパネル14との間には、隙間28が形成されており、この隙間28には、トンネル部材12のフランジ部12Aが配置されている。
補助部26の車幅方向外側端部は、本体部24の車幅方向内側端部に嵌合しており、補助部26は本体部24に対して板厚方向に重合した状態でスポット溶接により接合されている。また、補助部26の車幅方向内側端部には、上側及び前後両側へ向けて突出するフランジ部26Aが設けられており、このフランジ部26Aは、スポット溶接によりトンネル部材12の側壁12Bに接合されている。
上記構成のシートクロスメンバ22は、図3に示されるように、車両用シート30の下方に配置されている。シート30は、車幅方向外側の脚部32が本体部24の上部における車幅方向外側部分に締結されており、車幅方向内側の脚部34が本体部24と補助部26との重合部27の上部に締結されている。なお、本体部24の内側には、脚部32が締結された位置に補強ブラケット32が接合されている。
次に、本第1の実施形態の作用について説明する。
上記構成のフロア構造体10では、シートクロスメンバ22が、フロアパネル14の上面に接合された本体部24と、トンネル部材12のフランジ部12Aの上方で本体部24及びトンネル部材12に接合された補助部26とに分割されている。このため、本フロア構造体10を製造する際には、図4(A)に示されるように、予めフロアパネル14にシートクロスメンバ22の本体部24とトンネルリインフォース20とフロントサイドメンバ18を接合した後で、トンネル部材12(フランジ部12A)をフロアパネル14に接合し、更にその後で、図4(B)に示されるように、シートクロスメンバ22の補助部26を本体部24とトンネル部材12とに接合することができる。したがって、シートクロスメンバ22の本体部24、トンネルリインフォース20、及びフロントサイドメンバ18をフロアパネル14に接合して予めサブアッセンブリ化した場合でも、当該サブアッセンブリ化されたフロアパネル14の上面に容易にトンネル部材12を組み付けることができる。
すなわち、図5に示されるように、シートクロスメンバ22が分割構造になっていない場合には、上述の如くサブアッセンブリ化されたフロアパネル14の上面に、トンネル部材12のフランジ部12Aを接合することができない。このため、トンネル部材12のフランジ部12Aをトンネルリインフォース20のフランジ部20Aの下側に接合することになる。この場合、板厚の薄いフロアパネル14が外側に配置されることになり、フロアパネル14の溶接強度を質量増加なしに向上させることができなくなってしまう。
この点、本第1の実施形態では、上述の如くサブアッセンブリ化されたフロアパネル14の上面に、トンネル部材12のフランジ部12Aを接合することができるので、サブアッセンブリ化による製造効率の向上と、フロアパネル14の溶接強度の向上とを両立することができる。
また、本第1の実施形態では、シートクロスメンバ22の補助部26が本体部24に対して板厚方向に重合した状態で接合されており、この重合部27にシート30の一方の脚部34が締結されている。このため、シート30の一方の脚部34をシートクロスメンバ22に締結するために、シートクロスメンバ22に特別な補強を施す必要がなく、従来設けられていた補強ブラケットを廃止することができる。
さらに、本第1の実施形態では、トンネル部材12のフランジ部12Aが、シートクロスメンバ22の補助部26とフロアパネル14との間の隙間28に配置されている。このため、図6に示されるように、フランジ部12Aとフロアパネル14との接合部にシール剤38を塗布する際に、上述の隙間28を大きな作業穴として利用することができる。したがって、シール剤38を塗布する際の作業性を向上させることができる。
またさらに、本第1の実施形態では、上述のようにトンネル部材12のフランジ部12Aが、シートクロスメンバ22の補助部26とフロアパネル14との間の隙間28に配置されている。このため、補助部26の下方においても、フランジ部12Aとフロアパネル14とフランジ部20Aとのスポット溶接の打点を設定することができる。したがって、三者の溶接強度を更に向上させることができる。
なお、上記第1の実施形態では、トンネル部材12のフランジ部12Aが、トンネルリインフォース20の車幅方向内側のフランジ部20Aに接合された構成としたが、本発明はこれに限らず、トンネル部材12のフランジ部12Aは、トンネルリインフォース20の車幅方向内側のフランジ部20A及び車幅方向外側のフランジ部20Aのうち少なくとも一方と接合されていればよい。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、前記第1の実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1の実施形態と同符号を付与し、その説明を省略する。
<第2の実施形態>
図7には、本発明の第2の実施形態に係る車両のフロア構造体40の部分的な構成が断面図にて示されている。このフロア構造体40は、前記第1の実施形態に係るフロア構造体10と基本的に同様の構成とされているが、シートクロスメンバ42の構成が前記第1の実施形態に係るシートクロスメンバ22とは異なっている。
このシートクロスメンバ42は、前記第1の実施形態に係るシートクロスメンバ22と基本的に同様の構成とされているが、本体部24の車幅方向外側端部がロッカ17から離間されている。本体部24の車幅方向外側端部とロッカ17との間には、補助部26と基本的に同様構成の補助部44が掛け渡されている。この補助部44は、車幅方向外側端部に設けられたフランジ部44Aがロッカ17に接合されている。また、補助部44の車幅方向内側端部は、本体部24の車幅方向外側端部の外側に嵌合しており、補助部44は本体部24に対して板厚方向に重合した状態でスポット溶接により接合されている。そして、補助部44と本体部24との重合部46には、車両用シート30の車幅方向外側の脚部32が締結されている。
この実施形態においても、前記第1の実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。しかも、この実施形態では、車両の側面衝突時などにロッカ17に入力される荷重が、補助部44及び脚部32を介してシート30のクッションフレーム(図示省略)に入力される。そして、上述の如くクッションフレームに入力された荷重は、脚部34及び補助部44を介してトンネル部材12に入力される。このため、上記荷重が本体部24に入力される割合を低下させることができるので、本体部24の板厚を薄くするなどして本体部24の強度を低下させることができる。したがって、軽量化を図ることが可能になる。
また、この実施形態では、本体部24の形状が簡素化されるため、本体部24をプレスの曲げ加工によって安価に製造することができる。すなわち、本体部24をトンネル部材12やロッカ17に直接接合する場合、トンネル部材12やロッカ17への接合フランジ部を本体部24に形成しなければならない。このような接合フランジ部をプレスの曲げ加工によって形成する場合には、本体部24に不要な切込みを設定しなければならないが、このような切込みは荷重作用時に破断の起点になってしまう。このため、本体部24をトンネル部材12やロッカ17に直接接合する場合には、本体部24をプレスの絞り加工等によって製造する必要がある。この点、本実施形態では、本体部24にトンネル部材12やロッカ17への接合フランジ部を設定する必要がないため、プレスの曲げ加工によって安価に製造することができる。
<第3の実施形態>
図8には、本発明の第3の実施形態に係る車両のフロア構造体50が斜視図にて示されている。このフロア構造体50は、前記第1の実施形態に係るフロア構造体10と基本的に同様の構成とされているが、シートクロスメンバ52の構成が前記第1の実施形態に係るシートクロスメンバ22とは異なっている。
このシートクロスメンバ52は、前記第1の実施形態に係るシートクロスメンバ22のように本体部24と補助部26とに分割されておらず、一体に成形された構成になっている。このシートクロスメンバ52は、前後のフランジ部52Aがフロアパネル14の上面に接合されて車幅方向に沿って延在している。シートクロスメンバ52の車幅方向外側端部に設けられたフランジ部52Bは、ロッカ17に接合されており、シートクロスメンバ52の車幅方向内側端部に設けられたフランジ部52Cは、トンネル部材12の側壁12Bに接合されている。但し、シートクロスメンバ52の車幅方向内側端部の下側には、切欠52Dが形成されている。このため、シートクロスメンバ52の車幅方向内側端部とフロアパネル14との間には、隙間54が設けられており、この隙間54には、トンネル部材12のフランジ部52Aが配置されている。
上記構成のフロア構造体50を製造する際には、図9に示されるように、フロアパネル14にシートクロスメンバ52、トンネルリインフォース20、及びフロントサイドメンバ18を接合した後で、シートクロスメンバ52の車幅方向内側端部とフロアパネル14との間の隙間54にトンネル部材12のフランジ部52Aを挿入して、フランジ部52Aをフロアパネル14に接合することができる。すなわち、シートクロスメンバ52、トンネルリインフォース20、及びフロントサイドメンバ18が接合されてサブアッセンブリ化されたフロアパネル14に対して、トンネル部材12をスライド方向(図9の矢印S方向)に組み付けることができる。したがって、上述の如くサブアッセンブリ化されたフロアパネル14の上面に、容易にトンネル部材12を組み付けることができる。したがって、この実施形態においても、前記第1の実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る車両のフロア構造体の部分的な構成を示す斜視図である。 図1の2−2線断面図である。 図1に示されたフロア構造体の部分的な構成を示す断面図である。 図1に示されたフロア構造体の製造方法を説明するための図であり、(A)はサブアッセンブリ化されたフロア部材へのトンネル部材の組み付け方を説明するための分解斜視図であり、(B)はシートクロスメンバの補助部の組み付け方を説明するための分解斜視図である。 従来の製造方法を説明するための断面図である。 図1に示されたフロア構造体にシール剤が塗布された状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るフロア構造体の部分的な構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るフロア構造体の部分的な構成を示す斜視図である。 図8に示されたフロア構造体の製造方法を説明するための分解斜視図である。
符号の説明
10 フロア構造体
12 トンネル部材
12A フランジ部
14 フロアパネル(フロア部材)
20 トンネルリインフォース
20A フランジ部
22 シートクロスメンバ
24 本体部
26 補助部
27 重合部
30 車両用シート
40 フロア構造体
42 シートクロスメンバ
44 補助部
46 重合部
50 フロア構造体
52 シートクロスメンバ
52D 切欠
54 隙間

Claims (4)

  1. 車体床部の車幅方向中間部に設けられ、車体前後方向に延在すると共に、左右両側にフランジ部が設けられたトンネル部材と、
    前記トンネル部材の左右両側に設けられ、前記トンネル部材側の端部の上面に前記フランジ部が接合されたフロア部材と、
    前記フロア部材の下面に接合され、前記フランジ部との間で前記フロア部材を挟むトンネルリインフォースと、
    前記フロア部材の上面に接合されて車幅方向に延在する本体部、及び、前記フランジ部の上方で前記本体部と前記トンネル部材との間に掛け渡されて両者に接合された補助部を備えたクロスメンバと、
    を有する車両のフロア構造体の製造方法であって、
    前記フロア部材に前記クロスメンバの前記本体部及び前記トンネルリインフォースを接合した後で、前記トンネル部材の前記フランジ部を前記フロア部材に接合し、更にその後で前記クロスメンバの前記補助部を前記本体部及び前記トンネル部材に接合することを特徴とする車両のフロア構造体の製造方法。
  2. 車体床部の車幅方向中間部に設けられ、車体前後方向に延在すると共に、左右両側にフランジ部が設けられたトンネル部材と、
    前記トンネル部材の左右両側に設けられ、前記トンネル部材側の端部の上面に前記フランジ部が接合されたフロア部材と、
    前記フロア部材の下面に接合され、前記フランジ部との間で前記フロア部材を挟むトンネルリインフォースと、
    前記フロア部材の上面に接合され、車幅方向に延在すると共に、前記トンネル部材側の端部と前記フロア部材との間に隙間が設けられ、前記隙間に前記フランジ部を配置させた状態で前記トンネル部材側の端部が前記トンネル部材に接合されたクロスメンバと、
    を有する車両のフロア構造体の製造方法であって、
    前記フロア部材に前記クロスメンバ及び前記トンネルリインフォースを接合した後で、前記隙間に前記トンネル部材の前記フランジ部を挿入して前記フランジ部を前記フロア部材に接合することを特徴とする車両のフロア構造体の製造方法。
  3. 車体床部の車幅方向中間部に設けられ、車体前後方向に延在すると共に、左右両側にフランジ部が設けられたトンネル部材と、
    前記トンネル部材の左右両側に設けられ、前記トンネル部材側の端部の上面に前記フランジ部が接合されたフロア部材と、
    前記フロア部材の下面に接合され、前記フランジ部との間で前記フロア部材を挟むトンネルリインフォースと、
    前記フロア部材の上面に接合されて車幅方向に延在する本体部、及び、前記フランジ部の上方で前記本体部と前記トンネル部材との間に掛け渡されて両者に接合された補助部を備えたクロスメンバと、
    を有する車両のフロア構造体。
  4. 前記クロスメンバの前記補助部は、前記本体部に対して板厚方向に重合した状態で接合されると共に、当該重合部に車両用シートが取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の車両のフロア構造体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011183893A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Honda Motor Co Ltd 車体フロア構造
JP2014201112A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 スズキ株式会社 車両前部構造

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