JP2008237345A - シートパッドの成形方法 - Google Patents

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弘一朗 山▼崎▲
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Abstract

【課題】組成の異なる複数の原液を用いてシートパッドを成形する場合に、各原液が混ざり合うことが防止され、しかも全体として一体性に優れたシートパッドを効率よく成形することができるシートパッドの成形方法を提供する。
【解決手段】下型11の底面から、シートパッド1の溝7を形成するための凸条13が突設され、この凸条13から突起14が突設されている。ワイヤ2を凹条14aに嵌めるようにして突起14上に架け渡すと共に、仕切材9を凸条13の上に立設する。この仕切材9を縫糸15などによりワイヤ2に保持させる。その後、中央キャビティ11aに低硬度ポリウレタンフォーム用ウレタン原液を供給し、サイドキャビティ11bに高硬度ポリウレタンフォーム用ウレタン原液を供給した後、上型12を下型11に被せて型締めし、ウレタン原液を加熱発泡させる。
【選択図】図1

Description

本発明は自動車の座席シート等に用いられるシートパッドを成形する方法に係り、特にシートのサイド部などシートの一部が他の部分と組成の異なる原液を用いて成形されたシートパッドを成形する方法に関する。
自動車用シートでは、カーブ等での運転時に発生する横方向の加速に対し、乗員の姿勢を保持する構造的な工夫はシートにおいて重要である。
ポリウレタン製シートパッドにおける横方向の加速に対する乗員姿勢保持のために、シートパッドのサイド部の硬度を高くすることが行われている。
サイド部を高硬度としたポリウレタン製シートパッドの成形方法として、第8,9図に示す方法が知られている(特公平7−95971号公報の従来技術の欄)。
第8図の成形方法では、同図(a)の通り、金型aにキャビティのセンター部(腰掛部)bとサイド部(土手部)c,cとの境に堰板dを突設し、センター部bに低硬度の発泡体を得るための発泡原料であるA液を注入し、両サイド部c,cに高硬度の発泡体を得るための発泡原料であるB液を注入し、これらを発泡させる。
この成形方法により成形したシートパッドにあっては、堰板dの高さが低いので、A,B両液が混ざり合うおそれがある。堰板dを高くしたので、成形したシートパッドのサイド部fとセンター部bとの一体性が不足する。
第9図(a)の成形方法では、金型aの両サイド部c,cの底部にそれぞれ金属製の仕切板e,eを一体に突設し、この仕切板e,eの内側にA液、外側にB液をそれぞれ注入して発泡させる。
この方法で成形されたシートパッドでは、第9図(b)の通り、サイド部fの頂部に仕切板eの抜去痕たる溝gが生じる。そのため、サイド部の頂部に溝を設けないデザインのシートパッドには、この第9図の成形方法は採用することができない。
特公平7−95971号公報
本発明は、上記従来の問題点を解消し、組成の異なる複数の原液を用いてシートパッドを成形する場合に、各原液が混ざり合うことが防止され、しかも全体として一体性に優れたシートパッドを効率よく成形することができるシートパッドの成形方法を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)のシートパッドの成形方法は、表皮材吊支用線状体を金型内に配置しておき、該金型内にて原液を発泡させてシートパッドを成形する方法であって、該金型内を仕切材によって複数の領域に分画しておき、隣接する領域に組成の異なる原液を供給するシートパッドの成形方法において、該仕切材は、発泡しつつある前記原液が浸透可能な素材よりなり、該仕切材を前記線状体に保持させておくことを特徴とするものである。
請求項2のシートパッドの成形方法は、請求項1において、前記仕切材は布状物よりなることを特徴とするものである。
請求項3のシートパッドの成形方法は、請求項2において、該布状物は不織布、寒冷紗又はタフネルであることを特徴とするものである。
請求項4のシートパッドの成形方法は、請求項1において、前記シートパッドはウレタンフォームよりなり、前記仕切材はスラブウレタンフォームよりなることを特徴とするものである。
請求項5のシートパッドの成形方法は、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記仕切材を留付手段で前記線状体に留め付けておくことを特徴とするものである。
請求項6のシートパッドの成形方法は、請求項5において、該留付手段は縫糸、接着テープ、接着剤であることを特徴とするものである。
本発明のシートパッドの成形方法にあっては、金型内を複数の領域に分画するための仕切材が、発泡しつつある原液が浸透可能な素材よりなるため、発泡成形されたシートパッド内に残留した仕切材に対し、発泡体(例えばウレタンフォーム)が浸透し、仕切材を挟んだ各領域の発泡物の一体性が良好となる。このため、仕切材の高さを高くしてもシートパッド全体として一体性が良好となる。
また、仕切材の高さを高くすることにより、仕切材を挟んだ各領域の原液同士及び発泡しつつある原液同士の混ざり合いを十分に防止することができる。
この仕切材を表皮材吊支用線状体に保持させているので、発泡途中で仕切材がズレ動くことが防止される。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係るシートパッドの成形方法に用いられる金型の断面図、第2図は第1図の金型を用いて成形されたシートパッドの一部の縦断面図、第3図は第1図の金型の一部の拡大斜視断面図、第4図は第3図のIV−IV線断面図、第5図はシートパッドに表皮材を装着する方法を示す断面図、第6図は表皮材付きシートパッドの一部の拡大断面図であって、第5図のVI-VI線に沿う断面を示している。第7図はシートパッドに表皮材を装着する別の方法を示す断面図である。なお、第1図は第3図のI−I線に沿う断面を示している。第2図では、シートパッドは下型から脱型した状態にあり、車両に塔載したときとは上下逆に図示されている。
[シートパッドの構造]
まず、第2図を参照して、この実施の形態に係るシートパッドの成形方法によって製造されたシートパッド1について説明する。
このシートパッド1は、尻下部及び腿下部よりなる腰掛部1aと、左右の各サイドを構成するサイド土手部1bとを有している。腰掛部1aは低硬度のポリウレタンフォームよりなり、サイド土手部1bはそれよりも高硬度のポリウレタンフォームよりなる。
このシートパッドの上面には、腰掛部1aとサイド土手部1bとの境界に沿って溝7が延在している。この溝7の底面に沿って表皮材吊支用のワイヤ2が埋設されている。
腰掛部1aのポリウレタンフォームとサイド土手部1のポリウレタンフォームとの間には、ウレタン原液及び発泡しつつあるウレタン原液(反応途中のウレタン)の浸透性を有した仕切材9が埋設状態にて存在している。
[表皮材の装着構造]
このシートパッド1に表皮材3を装着するには、第5,6図に示すように、表皮材3の裏面に縫着された吊り布4の下端縁に吊り込みワイヤ5を挿通しておき、この吊り布4をシートパッド1の溝7に引込み、複数のC字形リング(Cリング)6を用いて前記ワイヤ2に結合させる。
溝7には、間隔をおいて深所7aが設けられており、ワイヤ2は該深所7a内に露呈している。この深所7aに対応して、吊り布4にはリング通し口4aが設けられており、Cリング6は該リング通し口4aに挿通されると共に、ワイヤ2に掛けられる。Cリング6は、ホグリンガーと称される工具を用いて環形に曲げられ、これにより吊り布4がワイヤ2に固定され、表皮材3が溝7に引き込まれた状態にて装着される。
なお、吊り布4及びCリング6を用いる代りに、第7図に示すように引掛具8を表皮3に縫着等により取り付けておき、この引掛具8を深所7aに差し込んでワイヤ2に掛止させることにより表皮材3を溝7に引き込むようにしてもよい。
[成形方法及びそのための金型]
次に、硬度の異なる腰掛部1a及びサイド土手部1bを有したシートパッド1を成形する方法及びそのための金型10について第1,3,4図を参照して説明する。
この金型10は、下型11と上型12とからなる。下型11のキャビティは、腰掛部1aを形成するための中央キャビティ11aと、サイド土手部1bを形成するためのサイドキャビティ11bとを有している。中央キャビティ11aとサイドキャビティ11bとの境界部には、溝7を形成するための凸条13が延設されている。
第3,4図の通り、凸条13の上面には、深所7aを形成するために、凸条13の長手方向に間隔をおいて複数の突起14が設けられている。この突起14の上面14aに沿ってワイヤ2が延在している。
この金型10を用いてシートパッド1を成形するには、ワイヤ2を凹条14aに嵌めるようにして突起14上に架け渡すと共に、仕切材9を凸条13の上に立設する。この仕切材9を縫糸15などによりワイヤ2に保持させる。なお、ワイヤ2と仕切材9とを予め縫糸15により一体化しておいてワイヤ2及び仕切材9を第3図の如く金型10内に配置するのが簡便であるが、両者を別々に配置してから仕切材9をワイヤ2に留め付けてもよい。
その後、中央キャビティ11aに低硬度ポリウレタンフォーム用ウレタン原液を供給し、サイドキャビティ11bに高硬度ポリウレタンフォーム用ウレタン原液を供給した後、上型12を下型11に被せて型締めし、ウレタン原液を加熱発泡させる。
中央キャビティ11aとサイドキャビティ11bとの間に仕切材9が配置されているため、組成の異なるウレタン原液及びその発泡物が混ざり合うことがなく、設計通りの硬度を有した腰掛部1a及びサイド土手部1bが形成される。また、仕切材9がワイヤ2に保持されているので、発泡しつつあるウレタンに押されても仕切材9がズレ動くことがない。しかも、仕切材9がウレタン原液及び発泡しつつあるウレタン原液(反応途中のウレタン)の浸透性を有しているため、腰掛部1aの発泡ポリウレタンとサイド土手部1bの発泡ポリウレタンとがいずれも仕切材9に食い込む如くして強固に一体化しており、シートパッド1が全体として一体性に優れる。そのため、腰掛部1aとサイド土手部1bとの境界部が強度上の弱点となることがない。
なお、仕切材9の高さは、腰掛部1aの厚みの10〜90%程度が好適である。
仕切材9としては、不織布、寒冷紗、タフネル、ボランス、粗毛布などの布状物や、スラブウレタンフォーム(ウレタンフォームを切断したシート状物)などが好適である。布状物の場合、厚みは1〜5mm程度が好適である。スラブウレタンフォームの場合、厚みは1〜10mm程度が好適である。
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は図示以外の形態をもとりうる。
例えば、上記実施の形態では縫糸15によりワイヤ2と仕切材9とを連結しているが、接着テープや接着剤によって仕切材9をワイヤ2に留め付けてもよい。また、仕切材9を二ツ折りにし、二ツ折りの間でワイヤを挟むようにしてもよい。
上記実施の形態では、ワイヤ2を用いているが、合成樹脂の紐状体や細棒など、ワイヤ以外の線状体を用いてもよい。
実施の形態に係るシートパッドの成形方法に用いられる金型の一部の縦断面図である。 第1図の金型を用いて成形されたシートパッドの縦断面図である。 第1図の金型の一部の拡大斜視断面図である。 第3図のIV−IV線断面図である。 シートパッドに表皮材を装着する方法を示す断面図である。 表皮材付きシートパッドの一部の拡大断面図であって、第5図のVI-VI線に沿う断面を示すものである。 シートパッドに表皮材を装着する別の方法を示す断面図である。 シートパッドの成形方法の従来例を示す断面図である。 シートパッドの成形方法の別の従来例を示す断面図である。
符号の説明
1 シートパッド
2 ワイヤ
3 表皮材
9 仕切材
10 金型
11 下型
11a 中央キャビティ
11b サイドキャビティ
12 上型
13 凸条
14 突起
15 縫糸

Claims (6)

  1. 表皮材吊支用線状体を金型内に配置しておき、該金型内にて原液を発泡させてシートパッドを成形する方法であって、
    該金型内を仕切材によって複数の領域に分画しておき、
    隣接する領域に組成の異なる原液を供給するシートパッドの成形方法において、
    該仕切材は、発泡しつつある前記原液が浸透可能な素材よりなり、該仕切材を前記線状体に保持させておくことを特徴とするシートパッドの成形方法。
  2. 請求項1において、前記仕切材は布状物よりなることを特徴とするシートパッドの成形方法。
  3. 請求項2において、該布状物は不織布、寒冷紗又はタフネルであることを特徴とするシートパッドの成形方法。
  4. 請求項1において、前記シートパッドはウレタンフォームよりなり、前記仕切材はスラブウレタンフォームよりなることを特徴とするシートパッドの成形方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記仕切材を留付手段で前記線状体に留め付けておくことを特徴とするシートパッドの成形方法。
  6. 請求項5において、該留付手段は縫糸、接着テープ、接着剤であることを特徴とするシートパッドの成形方法。
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