JP2008022982A - 車両用シートパッド及びその製造方法 - Google Patents

車両用シートパッド及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008022982A
JP2008022982A JP2006197105A JP2006197105A JP2008022982A JP 2008022982 A JP2008022982 A JP 2008022982A JP 2006197105 A JP2006197105 A JP 2006197105A JP 2006197105 A JP2006197105 A JP 2006197105A JP 2008022982 A JP2008022982 A JP 2008022982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle seat
face material
pad
seat pad
ventilation hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006197105A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomokazu Saito
友和 齊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2006197105A priority Critical patent/JP2008022982A/ja
Publication of JP2008022982A publication Critical patent/JP2008022982A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

【課題】車両用シートパッドに導入された空気が座面に連通した通気孔に万遍なく供給されるよう構成された車両用シートパッドを提供する。
【解決手段】車両用シートパッド10のクッションパッドは、パッド本体20と、該パッド本体20の上面に設けられた中間面材40と、中間面材40の上側に設けられた乗員面材30とからなる。中間面材40に溝41,42,44と第2の通気孔45が設けられている。乗員面材30に第3の通気孔35が設けられている。通気孔35は各溝41,42,44及び通気孔45,27を介してパッド本体20の底面に連通している。パッド本体20は、中間面材40の全周を回って、乗員面材30の全周縁部に付着している。
【選択図】図5

Description

本発明は車両用シートパッドに関するものであり、特に乗員側の面から空気を吹き出すことができる通気孔を有した車両用シートパッドに関する。また、本発明は、この車両用シートパッドの製造方法に関する。
乗員側の面から空気を吹き出すよう構成された車両用シートパッドとして、特表平9−505499号には、パッド上面に溝を設けると共に、該溝をパッド底面に連通させる貫通孔を設け、このパッドの上側に通気性素材を被せるように構成した車両用シートパッドが記載されている。
このパッドの貫通孔及び溝を経てこの通気性素材から乗員に向って空気が流出する。この通気性素材は、パッドに対し接着、縫い付け等により取り付けられる(同号公報第18ページ第16〜17行)。
特表平9−505499号
上記のように通気性素材をパッドに対し接着する場合、接着剤をパッド本体の上面のうち溝以外の面に万遍なく塗布した場合、通気性素材の通気性が接着剤によって阻害されるおそれが高い。なお、接着剤の塗布量を少なくした場合には、通気性素材とパッドとの接着が不良になるおそれがある。
通気性素材をパッドに対し縫い付けるのでは、手間がかかり、生産性が低い。
本発明は、十分な通気性を有した車両用シートパッドと、その製造方法を提供することを目的とする。
請求項1の車両用シートパッドは、パッド本体と、該パッド本体の乗員側の面に付着した中間面材と、該中間面材の乗員側の面に付着した乗員面材とを有し、該パッド本体には、該中間面材と重なる面からそれと反対面に達するように第1の通気孔が設けられており、該乗員面材には、該中間面材に重なる面と該乗員面材の乗員側の面とを連通する第3の通気孔が設けられており、該中間面材には、前記第1の通気孔と該第3の通気孔とを連通する第2の通気孔が設けられている車両用シートパッドであって、該車両用シートパッドは、該乗員面材及び中間面材をパッド本体成形用の金型内に配置しておいてパッド本体を該金型内で発泡成形し、該乗員面材及び中間面材とパッド本体とを一体化させ、且つこの発泡成形により該乗員面材の一部とパッド本体とを直に付着させることにより製造されたものであることを特徴とするものである。
請求項2の車両用シートパッドは、請求項1において、該中間面材のパッド本体と重なる面に通気溝が設けられ、該通気溝を介して該第1の通気孔と第2の通気孔とが連通していることを特徴とするものである。
請求項3の車両用シートパッドは、請求項1又は2において、該中間面材の乗員面材と重なる面に通気溝が設けられ、該通気溝を介して該第2の通気孔と第3の通気孔とが連通していることを特徴とするものである。
請求項4の車両用シートパッドは、請求項1ないし3のいずれか1項において、該乗員面材の辺縁部の少なくとも一部は、該中間面材の辺縁部よりも張り出す張出部となっており、該張出部がパッド本体に対し直に付着していることを特徴とするものである。
請求項5の車両用シートパッドは、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記中間面材の辺縁部には、該辺縁から切り込まれた形状のノッチ部が設けられており、前記パッド本体の一部が該ノッチ部に入り込んで前記乗員面材に直に付着していることを特徴とするものである。
請求項6の車両用シートパッドは、請求項1ないし5のいずれか1項において、前記中間面材に、乗員側の面からそれと反対面にまで貫通する貫通孔が設けられており、前記パッド本体の一部が該貫通孔に入り込んで前記乗員面材に直に付着していることを特徴とするものである。
請求項7の車両用シートパッドは、請求項1ないし6のいずれか1項において、前記乗員面材はスラブフォームよりなることを特徴とするものである。
請求項8の車両用シートパッドは、請求項1ないし7のいずれか1項において、前記中間面材の乗員側と反対面のうち前記第2の通気孔の縁部から、該第2の通気孔を取り囲む囲壁部が立設されていることを特徴とするものである。
請求項9の車両用シートパッドは、請求項1ないし8のいずれか1項において、前記乗員面材と中間面材とは凹凸嵌合により互いに位置決めされていることを特徴とするものである。
請求項10の車両用シートパッドの製造方法は、請求項1ないし9のいずれか1項の車両用シートパッドを製造する方法において、前記乗員面材及び中間面材を前記成形用金型内に配置しておいてパッド本体を発泡成形し、且つこの発泡成形により、該乗員面材の一部とパッド本体とを直に付着させることを特徴とするものである。
請求項11の車両用シートパッドの製造方法は、請求項10において、前記金型の内面に、先端側が前記第2の通気孔に差し込まれた第1の突起が設けられていることを特徴とするものである。
請求項12の車両用シートパッドの製造方法は、請求項11において、前記車両用シートパッドは請求項8に記載の車両用シートパッドであり、該第1の突起を前記囲壁部に内嵌させることを特徴とするものである。
請求項13の車両用シートパッドの製造方法は、請求項11又は12において、該第1の突起は、前記金型の内面から起立する基台部と、該基台部の起立方向先端の先端面の一部から突出する、突部とを備えており、該突部を前記中間面材の通気溝又は第2の通気孔に挿入し、該基台部の該先端面を前記中間面材に当接させることを特徴とするものである。
請求項14の車両用シートパッドの製造方法は、請求項11ないし13のいずれか1項において、前記金型に、前記乗員面材の第3の通気孔に入り込んだ第2の突起が設けられていることを特徴とするものである。
請求項15の車両用シートパッドの製造方法は、請求項14において、該第2の突起は、該第3の通気孔を通って前記中間面材の通気溝又は第2の通気孔に入り込んでいることを特徴とするものである。
請求項16の車両用シートパッドの製造方法は、請求項14又は15において、該第2の突起は、前記金型の内面から起立する基台部と、該基台部の起立方向先端の先端面の一部から突出する突部とを備えており、該突部を前記中間面材の通気溝又は第2の通気孔に挿入し、該基台部の該先端面を前記中間面材に当接させることを特徴とするものである。
請求項17の車両用シートパッドの製造方法は、請求項10ないし16のいずれか1項において、前記金型の内面に、前記乗員面材の辺縁の少なくとも一部が入り込む凹所を設けておくことを特徴とするものである。
第1発明(請求項1)の車両用シートパッドにあっては、パッド本体の第1の通気孔が中間面材の第2の通気孔を介して乗員面材の第3の通気孔に連通している。
本発明の車両用シートパッドにあっては、乗員面材及び中間面材がパッド本体に対しパッド本体の発泡成形時に一体化されている。この中間面材はパッド本体とほぼ全面的に付着している。また、乗員面材は、その一部がパッド本体と直に付着している。そのため、パッド本体と乗員面材及び中間面材とがしっかりと一体化している。
本発明において、中間面材の辺縁部にノッチ部を設けた場合、このノッチ部に入り込んだパッド本体も乗員面材に直に付着するようになり、パッド本体と乗員面材との付着面積が大きくなり、両者の接合強度が高くなる。
中間面材に貫通孔を設けた場合にもこの貫通孔に入り込んだパッド本体が乗員面材に直に付着するようになり、両者の接合強度を高くすることができる。
乗員面材をスラブフォーム(発泡成形したブロック状のフォームから切り出し加工して作成した板状体)にて構成した場合、このスラブフォームの表面は気孔が開気孔状に露呈しているので、モールド成形品よりなる乗員面材の場合と比べて、発泡したパッド本体とのなじみ(接合性)が高いものとなる。ただし、スラブフォームはモールド成型品と全面的に接着した場合、ソリ、ヒケが生じてしまう。そのためパッド本体との接合は部分的になされることが望ましい。よって中間面材をモールド成型品、乗員面材をスラブフォームで構成することが最も望ましい。
本発明の車両用シートパッドを製造する場合、金型の内面に設けた第1の突起を第2の通気孔に差し込むことが好ましい。これにより、パッド本体を構成する材料が第2の通気孔内に入り込むことが防止(抑制を包含する。)される。また、金型内における中間面材の位置決めを行うこともできる。
この場合、中間面材の乗員側と反対面において、第2の通気孔の周縁部から囲壁部を立設しておき、第1の突起を囲壁部に内嵌させるようにすることにより、第2の通気孔への材料の侵入をより確実に防止することができる。
また、金型に、乗員面材の第3の通気孔を通って中間面材の通気溝に入り込む第2の突起を設けておくことにより、乗員面材及び中間面材を位置決めすることができる。
金型の内面に、乗員面材の辺縁の少なくとも一部が入り込む凹所を設けておくことにより、パッド本体の構成材料が発泡成形時に乗員面材の表側に回り込むことを防止することができる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
第1図は実施の形態に係る車両用シートパッドの平面図、第2図、第3図は第1図のII−II線、III−III線に沿う断面図である。第4図(a)は乗員面材及び中間面材の下方からの分解斜視図、同(b)は中間面材の上方からの斜視図、第5図(1)〜(5)は車両用シートパッドの製造方法を示す断面図である。第6図は、第5図(3)のVI−VI線に沿う断面図、第7図は第6図のVII−VII線断面図である。
この車両用シートパッド10のクッションパッドは、パッド本体20と、該パッド本体20の上面の前部に一体化された乗員面材30及び中間面材40とからなる。このクッションパッドに通気性の表皮を装着することにより車両用シートパッド10が構成される。
このクッションパッドは、尻下部21、腿下部22、及び左右のサイド部23を有する。
パッド本体20の上面には、前後方向の凹条25,25と横幅方向の凹条26とが、両者が交わることによりH形を呈するように設けられている。
この実施の形態では、乗員面材30は腿下部22に配置されている。この乗員面材30の平面視形状は方形であり、乗員面材30は凹条25,25同士の間であって、且つ凹条26の前方側を構成している。
乗員面材30は好ましくはスラブウレタンフォームで構成し、中間面材40はウレタンの発泡成形品を使用するのが好ましい。パッド本体20は、金型内にこれら乗員面材30及び中間面材40を配置し、発泡成形することにより成形されたものである。
乗員面材30としては、コア密度25〜50kg/m、25%硬度15〜25kgf/φ200が望ましく、中間面材40及びパッド本体20はコア密度45〜70kg/m、25%硬度16〜30kgf/φ200が望ましい。
この車両用シートパッドにあっては、乗員面材30の前後方向の長さが150〜500mm、特に200〜500mmであり、乗員面材30の厚さが平均して腿下部22におけるクッションパッドの厚さの20〜80%、特に30〜50%であることが好ましい。なお、図示のシートパッドでは、乗員面材30の前縁はパッド本体20よりも所定長さ(好ましくは2〜10mm)前方へ延出しているが、パッド本体20の前端面と面一状とされてもよい。
中間面材40は、乗員面材30よりも一回り小さい方形板状である。乗員面材30はその全周にわたって、該中間面材40の周縁から所定長さ(好ましくは5〜20mmはみ出している。)
この実施の形態では、パッド本体20の前後左右の中央付近に、上下方向に貫通する第1の通気孔27が設けられている。この実施の形態では、第1の通気孔27は1個だけ設けられているが、複数個設けられてもよい。
第4図(b)の通り、中間面材40の上面には、パッドの中央部を前後方向に延在する前後方向溝44と、該前後方向溝44の最前部から左右に延在した第1横溝41と、前後方向溝44の最後部から左右に延在した第2横溝42とが設けられている。ただし、横溝の数は1個又は3個以上であってもよい。また、上記第1の通気孔27付近から放射状や樹枝状に延在した溝であってもよい。
中間面材40には、この前後方向溝44と中間面材40の底面とを連通する第2の通気孔45が厚み方向に貫通している。
乗員面材30の下面は平坦である。乗員面材30には、該第1横溝41と第2横溝42の左右両端部から乗員面材30の上面にまで上下に貫通する第3の通気孔35が設けられている。この実施の形態では、第3の通気孔35は4個設けられているが、これに限定されない。
乗員面材30及び中間面材40をパッド本体20と一体化させた状態にあっては、第1の通気孔27は前後方向溝44の下側に配置されている。
この実施の形態では、第1の通気孔27内に温風又は冷風をエアコン(図示略)等から供給すると、この温風又は冷風が溝44と41(又は42)を経て第3の通気孔35から上向きに流出し、乗員の暖房又は冷房を行うことができる。
この実施の形態では、後述の通り、乗員面材30及び中間面材40はパッド本体20の発泡成形時に一体化されている。このため、第1の通気孔27から吹き上がる空気圧が乗員面材30を押し上げても乗員面材30とパッド本体20とが剥離することはない。
即ち、第1の通気孔27に空気を供給しても、パッド本体20と乗員面材30とは密着したままとなり、第1の通気孔27からの空気流は前後方向溝44のみを経て各横溝41〜42に流入し、すべての第3の通気孔35へ万遍なく供給され、各通気孔35から十分な量の空気が流出する。
なお、シートパッドはクッションパッドに表皮(図示略)を装着したものである。この表皮は織布など通気性を有した素材よりなる。
以下に、この車両用シートパッド10の製造方法について第5図〜第7図を参照して説明する。まず、第5図(1),(2)のように乗員面材30及び中間面材40を製造する。この乗員面材30は、好ましくはスラブウレタンフォームを加工して製造される。中間面材40は、好ましくは、この中間面材40を発泡成形するための専用の金型を用いて成形される。この金型には溝41,42,44及び第2の通気孔45を形成するための雄型部が設けられており、中間面材40がそのまま発泡成形により得られる。なお、後述の第5図(3),(4)のようにパッド本体20は上下逆にした状態で発泡成形されるため、乗員面材30、中間面材40は第5図(1),(2)でも上下逆にして図示されている。
次に、第5図(2)の通り、この乗員面材30の下面側に中間面材40を重ね、好ましくは両面粘着テープ等により仮留めする。この中間面材40は、その全周から乗員面材30がはみ出すように、また、第3の通気孔35と溝41,42とが連通するように乗員面材30に付着される。
この中間面材40付きの乗員面材30を、第5図(3)の通り、パッド本体20を発泡成形するための金型50内に配置する。この金型50は下型51と上型52とからなり、乗員面材30及び中間面材40は下型51に装着される。
下型51には、通気孔35から溝41又は42内に挿入される第2の突起51T(第6,7図参照)が設けられている。この第2の突起51Tにより乗員面材30、中間面材40を位置決めしたり、中間面材40を下から支えたりすることができる。
上型52は、前記第1の通気孔27を形成するための雄型としても機能する第1の突起53を備えている。
この第1の突起53は、基台部と、該基台部の先端面(第5,6図では下端面)の一部(この実施の形態では中央部付近)から、中間面材40の第2の通気孔45を経て前後方向溝44に差し込まれる突部53Tが設けられている。この突部53Tは、第2の通気孔45にぴったりと内嵌する大きさを有することが好ましい。型締め状態では、基台部の先端面が中間面材40に当接している。なお、型締め状態では、突部53Tの下端は、乗員面材30に当接しているのが好ましいが、若干離隔していてもよい。
なお、この実施の形態では、乗員面材30の前縁が下型51に設けられた凹所51Cに嵌合される。この凹所51Cは、乗員面材30の左右の側縁を収容するように乗員面材30の左右両側にも設けられてもよい。
下型51内にウレタン原液(図示略)を供給しておき、第5図(3)及び第6,7図の通り型締めした後、第5図(4)の通り加熱して発泡させ、パッド本体20を成形する。
その後、第5図(5)の通り脱型する。
これにより、車両用シートパッド10が得られる。この車両用シートパッド10に表皮が装着される。
製造された車両用シートパッド10にあっては、中間面材40がパッド本体と一体化している。また、パッド本体20が中間面材40の全周を回って乗員面材30の下面に接合されており、中間面材40だけでなく乗員面材30もパッド本体20としっかりと一体化されている。
この実施の形態では、乗員面材30及び中間面材40が突起51T,53によって位置決めされると共に、乗員面材30の前縁が下型51の凹所51Cに係合しているので、パッド本体20の成形時に乗員面材30及び中間面材40が動くことがない。また、発泡しつつあるウレタンフォームが乗員面材30の前縁を回り込むことがない。このため、歩留り良く車両用シートパッドを製造することができる。
この実施の形態では、第1の突起53の基台部の下端面の周縁部が中間面材40の第2の通気孔45の周縁部を上方から抑えると共に、突部53Tが第2の通気孔45内に内嵌しているので、発泡しつつあるウレタンフォームが第2の通気孔45内に入り込むことがなく、第2の通気孔45を設計通りの開口面積のものとすることができる。
本発明では、第8図(a),(b),(c)のように、中間面材40の第2の通気孔45の周縁部から環状の囲壁部47を突設してもよい。この囲壁部47は、第1の突起53の基台部が隙間なくぴったりと内嵌する大きさとなっている。この囲壁部47を設けておくと、発泡しつつあるウレタンフォームが第2の通気孔45内に侵入することがより確実に防止される。
なお、第8図(a)は前記第6図と同様部分の断面図、同(b)は同(a)のB−B線断面図、同(c)は製造された車両用シートパッド10Aの前後方向の縦断面図である。
本発明では、第9図の中間面材40Aのように周縁部に切欠形状のノッチ部48を設けてもよい。このノッチ部48を設けると、ノッチ部48に入り込んだパッド本体20も乗員面材30に直に付着する。これにより、パッド本体20と乗員面材30との付着面積が増大し、両者の付着強度が高くなる。なお、第9図は前記第4図と同様の斜視図であり、その他の符号は第4図と同一部分を示している。このノッチ部48は、半円柱形であるが、これに限定されない。ノッチ部48の数も図示のものに限定されない。
本発明では、ノッチ部48に代えて、又はノッチ部48と共に、中間面材に貫通孔を設け、これによってパッド本体20と乗員面材30との付着面積を大きくし、両者の付着強度を高めるようにしてもよい。第10図はその一例に係る中間面材40Bを示すものであり、上記ノッチ部48と共に貫通孔49を設けている。ただし、貫通孔49の位置及び数は図示のものに限定されない。
上記実施の形態はいずれも本発明の一例であり、本発明は上記以外の構成をも採りうる。例えば、上記実施の形態では中間面材40に通気溝を乗員面材30側に設けているが、反対側に設けてもよく、通気溝を省略してもよい。第1の突起51Tを、第2の突起53と同様に基台部及び該基台部の先端面から突出する突部よりなる構成とし、この基台部の先端面を中間面材40に当接させてもよい。乗員面材30と中間面材40との一方に凸部を設け、他方に凹部を設け、これらを嵌合させて乗員面材30と中間面材40とを組み付けるようにしてもよい。
上記実施の形態は、クッションパッドに関するものであるが、本発明はバックパッドにも適用できる。
実施の形態に係る車両用シートパッドの平面図である。 第1図のII−II線に沿う断面図である。 第1図のIII−III線に沿う断面図である。 乗員面材及び中間面材の斜視図である。 車両用シートパッドの製造方法を示す説明図である。 図5のVI−VI線断面図である。 図6のVII−VII線断面図である。 別の実施の形態を示す断面図である。 さらに異なる実施の形態を示す斜視図である。 さらに異なる実施の形態を示す斜視図である。
符号の説明
10,10A 車両用シートパッド
20 パッド本体
27 第1の通気孔
30 乗員面材
35 第3の通気孔
40,40A,40B 中間面材
41,42 横溝
44 前後方向溝
45 第3の通気孔
47 囲壁部
48 ノッチ部
49 貫通孔
50 金型
51 下型
52 上型
53 第1の突起

Claims (17)

  1. パッド本体と、該パッド本体の乗員側の面に付着した中間面材と、該中間面材の乗員側の面に付着した乗員面材とを有し、
    該パッド本体には、該中間面材と重なる面からそれと反対面に達するように第1の通気孔が設けられており、
    該乗員面材には、該中間面材に重なる面と該乗員面材の乗員側の面とを連通する第3の通気孔が設けられており、
    該中間面材には、前記第1の通気孔と該第3の通気孔とを連通する第2の通気孔が設けられている車両用シートパッドであって、
    該車両用シートパッドは、該乗員面材及び中間面材をパッド本体成形用の金型内に配置しておいてパッド本体を該金型内で発泡成形し、該乗員面材及び中間面材とパッド本体とを一体化させ、且つこの発泡成形により該乗員面材の一部とパッド本体とを直に付着させることにより製造されたものであることを特徴とする車両用シートパッド。
  2. 請求項1において、該中間面材のパッド本体と重なる面に通気溝が設けられ、該通気溝を介して該第1の通気孔と第2の通気孔とが連通していることを特徴とする車両用シートパッド。
  3. 請求項1又は2において、該中間面材の乗員面材と重なる面に通気溝が設けられ、該通気溝を介して該第2の通気孔と第3の通気孔とが連通していることを特徴とする車両用シートパッド。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、該乗員面材の辺縁部の少なくとも一部は、該中間面材の辺縁部よりも張り出す張出部となっており、
    該張出部がパッド本体に対し直に付着していることを特徴とする車両用シートパッド。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記中間面材の辺縁部には、該辺縁から切り込まれた形状のノッチ部が設けられており、
    前記パッド本体の一部が該ノッチ部に入り込んで前記乗員面材に直に付着していることを特徴とする車両用シートパッド。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記中間面材に、乗員側の面からそれと反対面にまで貫通する貫通孔が設けられており、
    前記パッド本体の一部が該貫通孔に入り込んで前記乗員面材に直に付着していることを特徴とする車両用シートパッド。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、前記乗員面材はスラブフォームよりなることを特徴とする車両用シートパッド。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項において、前記中間面材の乗員側と反対面のうち前記第2の通気孔の縁部から、該第2の通気孔を取り囲む囲壁部が立設されていることを特徴とする車両用シートパッド。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項において、前記乗員面材と中間面材とは凹凸嵌合により互いに位置決めされていることを特徴とする車両用シートパッド。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項の車両用シートパッドを製造する方法において、
    前記乗員面材及び中間面材を前記成形用金型内に配置しておいてパッド本体を発泡成形し、且つこの発泡成形により、該乗員面材の一部とパッド本体とを直に付着させることを特徴とする車両用シートパッドの製造方法。
  11. 請求項10において、前記金型の内面に、先端側が前記第2の通気孔に差し込まれた第1の突起が設けられていることを特徴とする車両用シートパッドの製造方法。
  12. 請求項11において、前記車両用シートパッドは請求項8に記載の車両用シートパッドであり、
    該第1の突起を前記囲壁部に内嵌させることを特徴とする車両用シートパッドの製造方法。
  13. 請求項11又は12において、該第1の突起は、前記金型の内面から起立する基台部と、該基台部の起立方向先端の先端面の一部から突出する、突部とを備えており、
    該突部を前記中間面材の通気溝又は第2の通気孔に挿入し、
    該基台部の該先端面を前記中間面材に当接させることを特徴とする車両用シートパッドの製造方法。
  14. 請求項11ないし13のいずれか1項において、前記金型に、前記乗員面材の第3の通気孔に入り込んだ第2の突起が設けられていることを特徴とする車両用シートパッドの製造方法。
  15. 請求項14において、該第2の突起は、該第3の通気孔を通って前記中間面材の通気溝又は第2の通気孔に入り込んでいることを特徴とする車両用シートパッドの製造方法。
  16. 請求項14又は15において、該第2の突起は、前記金型の内面から起立する基台部と、該基台部の起立方向先端の先端面の一部から突出する突部とを備えており、
    該突部を前記中間面材の通気溝又は第2の通気孔に挿入し、
    該基台部の該先端面を前記中間面材に当接させることを特徴とする車両用シートパッドの製造方法。
  17. 請求項10ないし16のいずれか1項において、前記金型の内面に、前記乗員面材の辺縁の少なくとも一部が入り込む凹所を設けておくことを特徴とする車両用シートパッドの製造方法。
JP2006197105A 2006-07-19 2006-07-19 車両用シートパッド及びその製造方法 Pending JP2008022982A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006197105A JP2008022982A (ja) 2006-07-19 2006-07-19 車両用シートパッド及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006197105A JP2008022982A (ja) 2006-07-19 2006-07-19 車両用シートパッド及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008022982A true JP2008022982A (ja) 2008-02-07

Family

ID=39114249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006197105A Pending JP2008022982A (ja) 2006-07-19 2006-07-19 車両用シートパッド及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008022982A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012000368A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Inoac Corp ダクト入りシートパッドの製造方法
JP2012080909A (ja) * 2010-10-06 2012-04-26 Inoac Corp ダクト入りシートパッドの製造方法及びこれに用いる発泡型
JP2012115515A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Toyobo Co Ltd 通気性シート
JP2013023140A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 車両用シート
JP2014239922A (ja) * 2014-08-19 2014-12-25 株式会社イノアックコーポレーション ダクト入りシートパッドの製造方法及びこれに用いる発泡型
JP2015112231A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 東洋ゴム工業株式会社 シート用パッドの製造方法
JP2018000263A (ja) * 2016-06-27 2018-01-11 株式会社イノアックコーポレーション 座席部材の製造方法
US9981412B2 (en) 2013-12-11 2018-05-29 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Method of manufacture of seat pad
JP2018175483A (ja) * 2017-04-14 2018-11-15 トヨタ紡織株式会社 シートクッション材の製造方法及びその製造用発泡型
JP2019111042A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 Toyo Tire株式会社 シートパッド及びシートパッドの製造方法。
US10457174B2 (en) * 2013-08-02 2019-10-29 Faurecia Sieges D'automobile Forming of motor vehicle seat upholstery
JP2020110702A (ja) * 2020-04-23 2020-07-27 テイ・エス テック株式会社 シート

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012000368A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Inoac Corp ダクト入りシートパッドの製造方法
JP2012080909A (ja) * 2010-10-06 2012-04-26 Inoac Corp ダクト入りシートパッドの製造方法及びこれに用いる発泡型
JP2012115515A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Toyobo Co Ltd 通気性シート
JP2013023140A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 車両用シート
US10457174B2 (en) * 2013-08-02 2019-10-29 Faurecia Sieges D'automobile Forming of motor vehicle seat upholstery
JP2015112231A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 東洋ゴム工業株式会社 シート用パッドの製造方法
US9956706B2 (en) 2013-12-11 2018-05-01 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Method of manufacture of seat pad
US9981412B2 (en) 2013-12-11 2018-05-29 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Method of manufacture of seat pad
JP2014239922A (ja) * 2014-08-19 2014-12-25 株式会社イノアックコーポレーション ダクト入りシートパッドの製造方法及びこれに用いる発泡型
JP2018000263A (ja) * 2016-06-27 2018-01-11 株式会社イノアックコーポレーション 座席部材の製造方法
JP2018175483A (ja) * 2017-04-14 2018-11-15 トヨタ紡織株式会社 シートクッション材の製造方法及びその製造用発泡型
JP2019111042A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 Toyo Tire株式会社 シートパッド及びシートパッドの製造方法。
JP2020110702A (ja) * 2020-04-23 2020-07-27 テイ・エス テック株式会社 シート
JP2022061046A (ja) * 2020-04-23 2022-04-15 テイ・エス テック株式会社 シート
JP7495630B2 (ja) 2020-04-23 2024-06-05 テイ・エス テック株式会社 シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008022982A (ja) 車両用シートパッド及びその製造方法
US7931330B2 (en) Air conditioning seat
US10118525B2 (en) Vehicle seating assembly with aesthetic leather trim cover assembly
US20070193673A1 (en) Vehicular interior parts and manufacturing method thereof
US20130020841A1 (en) Vehicle seat
JP2007084039A (ja) 車両用シートパッド
US10166892B2 (en) Pad
WO2014054299A1 (ja) シート用バックパッド及びその製造方法
JP2007054385A (ja) 車両用シートパッド
JP2007307232A (ja) 車両用シートパッド及びその製造方法
US8293055B2 (en) Manufacturing method of a vehicular interior part
JP5691727B2 (ja) 発泡合成樹脂成形体及びその製造方法
JP5239172B2 (ja) 車両用シートパッド及びその製造方法
JP6894675B2 (ja) 座席部材の製造方法
JP6639926B2 (ja) 車両用シートパッド及びその製造方法
WO2012008518A1 (ja) 発泡成形体の製造方法、発泡成形体の製造装置および発泡成形体
JP5452948B2 (ja) シートパッド
JP4347647B2 (ja) クッションパッド
JP4894196B2 (ja) 車両用シートパッド
JP2007236607A (ja) 車両用シートパッド
JP2007054384A (ja) 車両用シートパッド
JP5848500B2 (ja) シートパッド及びその製造方法
WO2022239273A1 (ja) シートパッドおよびシートパッドの製造方法
JP2011201506A (ja) ダクト入りシートクッション
JP3616879B1 (ja) クッションパッド及びその製造方法