JP2008235341A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板にダメージを与えることなく、その表面に硬化層を有するレジストであっても除去することができる、基板処理装置および基板処理方法を提供すること。
【解決手段】SPMノズル5からウエハWの表面にSPMが供給される。また、SPMの供給終了後は、超音波振動が付与された約200℃の硫酸が超音波硫酸ノズル6からウエハWの表面に供給される。ウエハWの表面にSPMが供給されると、硬化層に形成された多数の微細孔を通って、SPMが硬化層の内部に浸透する。硬化層の内側の生レジスト(未硬化のレジスト)が除去され、ウエハWの表面には、空洞化した硬化層だけが残存する。超音波振動が付与された硫酸がウエハWの表面に供給されると、超音波振動の物理的なエネルギーによって、ウエハWの表面上に残存するレジストの硬化層は、粉砕されて、ウエハWの表面から除去される。
【選択図】図2

Description

この発明は、基板の表面から不要になったレジストを除去するために用いられる基板処理装置および基板処理方法に関する。処理の対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等が含まれる。
半導体装置の製造工程には、たとえば、半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)の表面にリン、砒素、硼素などの不純物(イオン)を局所的に注入する工程が含まれる。この工程では、不所望な部分に対するイオン注入を防止するため、ウエハの表面に感光性樹脂からなるレジストがパターン形成されて、イオン注入を所望しない部分がレジストによってマスクされる。ウエハの表面上にパターン形成されたレジストは、イオン注入の後は不要になるから、イオン注入後には、そのウエハの表面上の不要となったレジストを除去するためのレジスト除去処理が行われる。
このレジスト除去処理の代表的なものでは、ウエハの表面に酸素プラズマが照射されて、ウエハの表面上のレジストがアッシングされる。そして、ウエハの表面に硫酸と過酸化水素水の混合液である硫酸過酸化水素水(sulfuric acid/hydrogen peroxide mixture:SPM)などの薬液が供給されて、アッシングされたレジストが除去されることにより、ウエハの表面からのレジストの除去が達成される。
ところが、レジストのアッシングのための酸素プラズマの照射は、ウエハの表面のレジストで覆われていない部分(たとえば、レジストから露呈した酸化膜)にダメージを与えてしまう。
そのため、最近では、レジストのアッシングを行わずに、ウエハの表面にSPMを供給して、このSPMに含まれるペルオキソー硫酸(H2SO5)の強酸化力により、ウエハの表面からレジストを剥離して除去する手法が注目されつつある。
特開2005−32819号公報
ところが、高ドーズ(たとえば、ドーズ量が1016ions/cm2以上)のイオン注入が行われたウエハでは、レジストの表面が変質(硬化)しているため、SPMを供給しても、レジストをウエハの表面から良好に除去できない場合がある。
そこで、この発明の目的は、基板にダメージを与えることなく、その表面に硬化層を有するレジストであっても除去することができる、基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)の表面からレジストを除去するために用いられる基板処理装置であって、基板を保持する基板保持手段(4)と、前記基板保持手段によって保持される基板の表面に対して、硫酸と過酸化水素水の混合液を供給するための硫酸過水供給手段(5)と、前記基板保持手段によって保持される基板の表面に対して、超音波振動が付与された硫酸を供給する超音波硫酸供給手段(6,25,28)とを含むことを特徴とする、基板処理装置である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、基板の表面に硫酸と過酸化水素水の混合液(以下、硫酸過酸化水素水)を供給することができ、基板の表面に硫酸過酸化水素水を供給することにより、基板の表面上の生レジスト(未硬化のレジスト)を分解して除去することができる。このとき、基板の表面上のレジストがその表面に硬化層を有していても、基板の表面に供給された硫酸過酸化水素水は、硬化層が有する多数の微細孔を通って、硬化層の内部に浸透することができる。したがって、レジストの表面の硬化層の有無にかかわらず、硫酸過酸化水素水の供給により、基板の表面上から生レジストを除去することができる。
また、基板の表面に超音波振動が付与された硫酸過酸化水素水を供給することができる。超音波振動が付与された硫酸は大きな物理的エネルギーを有するので、この超音波振動が付与された硫酸を基板の表面に供給することにより、レジストがその表面に硬化層を有していても、硬化層を破壊して除去することができる。
これにより、硫酸過酸化水素水と超音波振動が付与された硫酸とを前後して基板に供給することにより、表面に硬化層を有するレジストであっても、アッシングすることなく、基板の表面から除去することができる。レジストのアッシングが不要であるから、アッシングによる基板の表面のダメージの問題を回避することができる。
請求項2記載の発明は、前記超音波硫酸供給手段は、前記基板保持手段により保持される基板の表面に向けて、超音波振動が付与された硫酸を吐出するための超音波硫酸ノズル(6)を備えていることを特徴とする、請求項1記載の基板処理装置である。
この構成によれば、超音波振動が付与された硫酸が超音波硫酸ノズルから基板の表面に向けて吐出される。これにより、超音波振動が付与された硫酸の基板表面への供給を簡単な構成で実現することができる。
請求項3記載の発明は、前記超音波硫酸ノズル(6)から吐出される硫酸は、常温よりも高温の硫酸であることを特徴とする、請求項2記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板の表面に、超音波振動が付与された高温の硫酸が吐出される。硫酸過酸化水素水と反応せず高温の硫酸と反応するレジストが基板の表面上に形成されている場合に、超音波振動が付与された高温の硫酸が基板の表面に供給されることにより、基板の表面上のレジストが除去される。
請求項4記載の発明は、前記超音波硫酸供給手段は、前記超音波硫酸ノズル(6)に対して硫酸を供給するための超音波硫酸ノズル用硫酸供給管(25)と、前記超音波硫酸ノズル用硫酸供給管の内部を流通する硫酸を加熱するための超音波硫酸ノズル用ワンパスヒータ(28)と、をさらに含むことを特徴とする、請求項3記載の基板処理装置である。
ワンパスヒータとは、非循環の流路の途中部に設けられ、流路の内部を流通する流体を、流通過程において加熱して昇温させる非循環式のヒータをいう。
この構成によれば、超音波硫酸ノズル用ワンパスヒータによって加熱された硫酸が、超音波硫酸ノズルに供給される。たとえば、200℃以上の高温の硫酸をタンクに貯留しておき、この高温の硫酸に超音波振動を付与し、これを超音波硫酸ノズルに付与する構成では、タンクから超音波硫酸ノズルに至る経路上のすべての部材に200℃以上の高温に対する耐熱性を持たせておく必要がある。これに対し、超音波硫酸ノズル用ワンパスヒータを備える構成では、200℃未満の硫酸を超音波硫酸ノズル用ワンパスヒータにより200℃以上に昇温させて、超音波硫酸ノズルに供給することができる。そのため、超音波硫酸ノズル用ワンパスヒータよりも下流側(超音波硫酸ノズル側)の部材に耐熱性を持たせておけば足りる。これにより、コストの低減を図ることができる。
請求項5記載の発明は、前記基板保持手段によって保持される基板の表面に向けて、常温より高温の硫酸を吐出するための高温硫酸ノズル(72)をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、高温硫酸ノズルから基板の表面に高温の硫酸が吐出される。硫酸過酸化水素水と反応せず高温の硫酸と反応するレジストが基板の表面上に形成されている場合に、基板の表面に高温の硫酸が供給されることにより、基板の表面上のレジストが除去される。これにより、レジストの除去をより効果的に行うことができる。
請求項6記載の発明は、前記高温硫酸ノズル(72)に対して硫酸を供給するための高温硫酸ノズル用硫酸供給管(76)と、前記高温硫酸ノズル用硫酸供給管の内部を流通する硫酸を加熱するための高温硫酸ノズル用ワンパスヒータ(78)をさらに含むことを特徴とする、請求項5記載の基板処理装置である。
この構成によれば、高温硫酸ノズル用ワンパスヒータによって加熱された硫酸が、高温硫酸ノズルに供給される。たとえば、200℃以上の高温の硫酸をタンクに貯留しておき、この高温の硫酸を高温硫酸ノズルに付与する構成では、タンクから高温硫酸ノズルに至る経路上のすべての部材に200℃以上の高温に対する耐熱性を持たせておく必要がある。これに対し、高温硫酸ノズル用ワンパスヒータを備える構成では、200℃未満の硫酸を高温硫酸ノズル用ワンパスヒータにより200℃以上に昇温させて、高温硫酸ノズルに供給することができる。そのため、高温硫酸ノズル用ワンパスヒータよりも下流側(高温硫酸ノズル側)の部材に耐熱性を持たせておけば足りる。これにより、コストの低減を図ることができる。
請求項7記載の発明は、前記基板保持手段は、基板の裏面に当接し、基板の裏面との間に生じる摩擦力によって、基板を保持するための当接部材(7)を備えていることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の基板処理装置である。
たとえば、樹脂製のチャックピンを基板の端面に当接させて、基板を挟持する端面挟持型の基板保持手段では、約200℃以上の高温環境下で基板の処理が行われると、チャックピンが基板からの反力で変形するおそれがある。チャックピンが変形すると、基板を安定して保持することができない。
これに対し、基板の裏面と当接部材との間に生じる摩擦力によって、基板が基板保持手段に保持する構成では、当接部材が基板から大きな反力を受けない。したがって、約200℃の高温環境下で基板を保持しても、当接部材に変形などの不具合が生じることがない。これにより、高温処理が施される基板を安定して保持することができる。
請求項8記載の発明は、前記基板保持手段に保持される基板の表面に気体を供給して、基板の表面に付着している液滴を除去するための除去手段(52)をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板の表面に供給される気体によって、基板の表面の液滴を除去することができる。
請求項9記載の発明は、前記基板保持手段を収容し、超音波振動が付与された硫酸および硫酸と過酸化水素水の混合液による処理を行うための硫酸処理室(1,51,71)と、前記硫酸処理室で処理された基板からレジスト残渣を取り除くレジスト残渣除去処理を行うためのレジスト残渣除去処理室(2)とをさらに含み、前記レジスト残渣除去処理室には、基板を保持しつつ、その基板の表面と交差する軸線周りに回転させる基板回転手段(40)が設けられていることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、レジスト残渣除去処理は、基板回転手段を収容するレジスト残渣除去処理室で行われる。
たとえば、基板回転手段によって基板を回転させつつ、その基板の表面に対してレジスト残渣除去処理液を供給することにより、レジスト残渣除去処理を基板の表面の全域に均一に施すことができる。また、基板を、その表面の液滴が振り切られる回転速度で基板を回転させるスピンドライを行うことも可能であり、この場合、レジスト残渣除去処理後の基板の表面を良好に乾燥させることができる。
請求項10記載の発明は、前記硫酸処理室と前記レジスト残渣除去処理室との間に配置されて、前記硫酸処理室から前記レジスト残渣除去処理室へと基板を搬送する基板搬送手段(RB)をさらに含むことを特徴とする、請求項9記載の基板処理装置である。
この構成によれば、硫酸処理室とレジスト残渣除去処理室との間に基板搬送手段が配置されている。この基板搬送手段によって、基板を、硫酸処理室からレジスト残渣除去処理室へと直接に搬送することができる。そのため、硫酸などの液滴が付着した状態のままで、硫酸処理室からレジスト残渣除去処理室への基板の搬送が行われても、硫酸処理室およびレジスト残渣除去処理室の外部に硫酸などが漏出することがない。よって、硫酸処理室からレジスト残渣除去処理室へ基板を搬送する前に、液滴を除去することを不要とすることができ、基板の処理に要する時間を短縮することができる。
請求項11記載の発明は、基板(W)の表面からレジストを除去するために用いられる基板処理方法であって、基板の表面に対して超音波振動が付与された硫酸を供給する超音波硫酸供給工程(S1:S11:S22)と、基板の表面に対して、硫酸と過酸化水素水の混合液を供給する硫酸過水供給工程(S1:S11:S22)とを含むことを特徴とする、基板処理方法である。
この方法によれば、請求項1に関連した効果と同様の効果を奏することができる。
請求項12記載の発明は、前記硫酸過水供給工程は、前記超音波硫酸供給工程の前に実行されることを特徴とする、請求項11記載の基板処理方法である。
この方法によれば、硫酸過酸化水素水を基板の表面に供給することができ、その後、超音波振動が付与された硫酸を基板の表面に供給することができる。
基板の表面に硫酸過酸化水素水を供給することにより、基板の表面上の生レジスト(未硬化のレジスト)を分解して除去することができる。このとき、基板の表面上のレジストがその表面に硬化層を有していても、基板の表面に供給された硫酸過酸化水素水は、硬化層が有する多数の微細孔を通って硬化層の内部に浸透する。この場合、硫酸過酸化水素水によって硬化層の内側の生レジストが分解され、基板の表面には空洞化した硬化層だけが残存する。したがって、レジストの表面の硬化層の有無にかかわらず、硫酸過酸化水素水の供給により、基板の表面上から生レジストを除去することができる。
その後、超音波振動が付与された硫酸を基板の表面に供給する。レジストがその表面に硬化層を有していても、超音波振動が付与された硫酸は大きな物理的エネルギーを有するので、硬化層を破壊して粉砕することにより、除去することができる。
これにより、表面に硬化層を有するレジストであっても、基板の表面から効率よく除去することができる。
請求項13記載の発明は、基板の表面に対して、常温よりも高温の硫酸を供給する高温硫酸供給工程(S21)をさらに含むことを特徴とする、請求項11または12記載の基板処理方法である。
この方法によれば、請求項5に関連した効果と同様の効果を奏することができる。
請求項14記載の発明は、前記超音波硫酸供給工程および前記硫酸過水供給工程の後に、基板の表面のレジスト残渣を取り除くレジスト残渣除去工程(S5:S16:S26)をさらに含むことを特徴とする、請求項11ないし13のいずれかに記載の基板処理方法である。
この方法によれば、超音波振動が付与された硫酸を用いた処理と、硫酸過酸化水素水を用いた処理とが基板に施された後に、基板の表面からレジスト残渣を除去することができる。これにより、レジストが除去された後の基板から、レジスト残渣を良好に除去することができる。
請求項15記載の発明は、前記超音波硫酸供給工程および前記硫酸過水供給工程は硫酸処理室(1,51,71)で行われ、前記レジスト残渣除去工程はレジスト残渣除去処理室(2)で行われており、前記超音波硫酸供給工程および前記硫酸過水供給工程後の基板を、前記硫酸処理室から前記レジスト残渣除去処理室に搬送する基板搬送工程(S4:S15:S25)をさらに含むことを特徴とする、請求項14記載の基板処理方法である。
この方法によれば、請求項10に関連した効果と同様の効果を奏することができる。
請求項16記載の発明は、前記超音波硫酸供給工程および前記硫酸過水供給工程は硫酸処理室で行われ、前記レジスト残渣除去工程はレジスト残渣除去処理室で行われており、前記レジスト残渣除去工程の前に、基板の表面に気体を供給して、基板の表面に付着している液滴を除去する除去工程(S14)をさらに含むことを特徴とする、請求項14または請求項15記載の基板処理方法である。
この方法によれば、超音波硫酸供給工程および硫酸過水供給工程の後には、基板の表面に供給される気体によって、基板の表面に付着した硫酸などの液滴が除去される。基板に液滴が付着していないので、硫酸処理室およびレジスト残渣除去処理室の外部に液滴が漏出することなく、硫酸処理室からレジスト残渣除去処理室への基板の搬送を行うことができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置のレイアウトを示す図解的な平面図である。この基板処理装置は、基板の一例であるウエハWの表面に不純物を注入するイオン注入処理後に、そのウエハWの表面から不要になったレジストを除去するための処理に用いられる枚葉式の装置である。
この基板処理装置は、搬送路TPが形成された処理部PCと、処理部PCに結合されたインデクサ部IDとを備えている。
処理部PCには、ウエハWの表面にSPM(硫酸過酸化水素水)と超音波振動が付与された硫酸とを供給して、ウエハWの表面からレジストを除去するための硫酸処理室1と、この硫酸処理室1における処理後のウエハWの表面にSC1(アンモニア過酸化水素水)を供給して、ウエハWからレジスト残渣を取り除くレジスト残渣除去処理室2とが備えられている。硫酸処理室1およびレジスト残渣除去処理室2は、搬送路TPを挟む両側に1つずつ設けられ、各側において、互いに隣接して配置されている。
搬送路TPには、搬送ロボットTRが配置されている。この搬送ロボットTRは、硫酸処理室1に対してハンドをアクセスさせて、硫酸処理室1にウエハWを搬入することができる。また、搬送ロボットTRは、レジスト残渣除去処理室2に対してハンドをアクセスさせて、レジスト残渣除去処理室2からウエハWを搬出することができる。
インデクサ部IDの処理部PCと反対側には、複数のカセットCが並べて配置されるカセット載置部CSが設けられている。カセットCは、複数枚のウエハWを多段に積層した状態で収容することができる。
インデクサ部IDには、インデクサロボットIRが配置されている。このインデクサロボットIRは、カセット載置部CSに配置された各カセットCにハンドをアクセスさせて、カセットCからウエハWを取り出したり、カセットCにウエハWを収納したりすることができる。また、インデクサロボットIRは、搬送ロボットTRとの間でウエハWの受け渡しを行うことができる。
また、各硫酸処理室1と各レジスト残渣除去処理室2との間には、専用搬送ロボットRBが配置されている。各専用搬送ロボットRBは、硫酸処理室1における処理後のウエハWをレジスト残渣除去処理室2へと搬送するために設けられた専用のものである。
図2は、硫酸処理室1の内部構成を図解的に示す断面図である。
硫酸処理室1には、ウエハWの裏面(レジストが形成されている表面と反対側の面)を摩擦保持して回転させるためのプレート4と、プレート4に保持されたウエハWの表面に対して硫酸(H2SO4)と過酸化水素水(H22)とを混合して作成されるSPMを供給するためのSPMノズル5と、ウエハWの表面に対して超音波振動が付与された硫酸を供給するための超音波硫酸ノズル6と、ウエハWの表面にDIW(脱イオン化された純水)を供給するための第1DIWノズル31とが収容されている。
図3は、プレート4の平面図である。プレート4は、たとえば、ウエハWよりも大径な円板状に形成され、ほぼ水平に配置されている。このプレート4の上面には、図3に示すように、リング状の当接部材7が、その外周がプレート4の周縁よりもやや内方に位置するように配設されている。当接部材7は、たとえば樹脂製であり、その表面にフッ素樹脂加工が施されている。プレート4の上面にウエハWを載置すると、ウエハWの下面(裏面)が当接部材7の上部と当接し、この当接部材7の上部とウエハWの下面との間に生じる摩擦力によって、ウエハWはプレート4に保持される。プレート4の上面の周縁には、ウエハWの周縁に沿う円弧状の複数(図3では、たとえば3つ)のガイド8が、ほぼ等角度間隔で配置されている。これらのガイド8によって、プレート4の上面に載置されたウエハWの水平方向の移動が規制される。
また、プレート4の下面には、鉛直方向に延びる回転軸10が結合されている。この回転軸10には、モータなどを含むプレート回転駆動機構11から回転力が入力されるようになっている。ウエハWをプレート4の上面に摩擦により接触させて保持した状態で、回転軸10にプレート回転駆動機構11から回転力を入力することにより、ウエハWをプレート4とともに、その表面に直交する鉛直軸線周りに回転させることができる。
このように、ウエハWの裏面と当接部材7の上部との間に生じる摩擦力によって、ウエハWがプレート4に保持される。このため、当接部材7がウエハWから大きな反力を受けない。したがって、たとえば約200℃の高温環境下でウエハWを保持しても、当接部材7に変形などの不具合が生じることがない。これにより、ウエハWを安定して保持することができる。
SPMノズル5は、プレート4の上方でほぼ水平に延びるSPM用アーム12の先端に取り付けられている。このSPM用アーム12は、プレート4の側方でほぼ鉛直に延びたSPM用アーム支持軸13に支持されている。また、SPM用アーム支持軸13には、SPMノズル駆動機構14が結合されており、このSPMノズル駆動機構14の駆動力によって、SPM用アーム支持軸13を回動させて、SPM用アーム12を揺動させることができるようになっている。SPMノズル5には、ミキシングバルブ15から延びるSPM供給管16の先端が接続されている。
ミキシングバルブ15には、硫酸供給源からの高濃度(96〜98wt%)の硫酸が供給される第1硫酸供給管17と、過酸化水素水供給源からの過酸化水素水が供給される過水供給管18が接続されている。第1硫酸供給管17の途中部には、第1硫酸バルブ19が介装されている。第1硫酸供給管17の途中部には、硫酸供給源と第1硫酸バルブ19との間において、第2硫酸供給管25が分岐して接続されている。また、過水供給管18の途中部には、過水バルブ20が介装されている。
第1硫酸供給管17に供給される硫酸は、硫酸供給源において、所定の高温(たとえば80℃以上)に温度調節されている。一方、過酸化水素水供給管13に供給される過酸化水素水は、室温(約25℃)程度の液温を有している。
SPM供給管16の途中部には、攪拌流通管21が介装されている。この攪拌流通管21は、管部材内に、それぞれ液体流通方向を軸にほぼ180度のねじれを加えた長方形板状体からなる複数の撹拌フィンを、液体流通方向に沿う管中心軸まわりの回転角度を90度ずつ交互に異ならせて配置した構成のものであり、たとえば、株式会社ノリタケカンパニーリミテド・アドバンス電気工業株式会社製の商品名「MXシリーズ:インラインミキサー」を用いることができる。なお、この攪拌流通管21は、必ずしも介装されていなくてもよい。
第1硫酸バルブ19および過水バルブ20が開かれると、硫酸および過酸化水素水がミキシングバルブ15に流入し、それらがミキシングバルブ15からSPMノズル5に向けてSPM供給管16を流通する。硫酸および過酸化水素水は、SPM供給管16を流通する途中、攪拌流通管21を通過することにより十分に攪拌される。この攪拌によって、硫酸と過酸化水素水とが十分に反応し、多量のカロ酸(H2SO5)を含むSPMが作成される。そして、そのSPMがSPMノズル5に供給され、SPMノズル5からウエハWの表面に向けて吐出される。SPMは、硫酸と過酸化水素水との反応時に生じる反応熱により、硫酸の液温以上に昇温し、ウエハWの表面上では130〜145℃に達する。
超音波硫酸ノズル6は、プレート4の上方でほぼ水平に延びる超音波硫酸用アーム22の先端に取り付けられている。この超音波硫酸用アーム22は、プレート4の側方でほぼ鉛直に延びた超音波硫酸用アーム支持軸23に支持されている。また、超音波硫酸用アーム支持軸23には、超音波硫酸ノズル駆動機構24が結合されており、この超音波硫酸ノズル駆動機構24の駆動力によって、超音波硫酸用アーム支持軸23を回動させて、超音波硫酸用アーム22を揺動させることができるようになっている。
超音波硫酸ノズル6には、第1硫酸供給管17から分岐した第2硫酸供給管25の先端が接続されている。第2硫酸供給管25の途中部には、第2硫酸バルブ27および第1ヒータ28が、第1硫酸供給管17側からこの順に介装されている。
第1ヒータ28は、第2硫酸供給管25の内部を流通する硫酸を加熱して昇温させる非循環式のヒータ(ワンパスヒータ)である。第2硫酸供給管25には、硫酸供給源からの約80℃の硫酸が第1硫酸供給管17を通して供給される。第1ヒータ28は、その約80℃の硫酸を加熱して、約200℃に昇温させる。このため、超音波硫酸ノズル6には、約200℃の硫酸が供給される。
第2硫酸供給管25のうちの第1ヒータ28より下流側の部分、超音波硫酸ノズル6、および次に述べる超音波振動子30には、約200℃の硫酸に耐えることができるように耐熱処理が施されている。約200℃の硫酸から熱の影響を受けるのは、これらの部材だけであり、これらの部材に耐熱処理が施されていれば足りる。これにより、コストの低減を図ることができる。
さらに、超音波硫酸ノズル6には、図示しない超音波発振器からの発振信号を受けて、所定の周波数(たとえば、40kHz〜750kHz)で振動する超音波振動子30が組み込まれている。第2硫酸供給管25から超音波硫酸ノズル6に硫酸が供給されている状態で、超音波振動子30を振動させることにより、超音波硫酸ノズル6に供給される硫酸に超音波振動を付与することができる。これにより、超音波硫酸ノズル6からは、超音波振動が付与された約200℃の硫酸が吐出される。
第1DIWノズル31は、プレート4の上方で、吐出口をウエハWの中央部に向けて配置されている。この第1DIWノズル31には、第1DIW供給管32が接続されており、DIW供給源からのリンス液としてのDIWが第1DIW供給管32を通して供給されるようになっている。第1DIW供給管32の途中部には、第1DIWノズル31へのDIWの供給および供給停止を切り換えるための第1DIWバルブ33が介装されている。
図4は、レジスト残渣除去処理室2の内部構成を図解的に示す断面図である。
レジスト残渣除去処理室2は、ウエハWを水平な姿勢で保持して回転させるためのスピンチャック40と、スピンチャック40に保持されたウエハWの表面に、レジスト残渣を良好に除去可能なSC1を吐出するためのSC1ノズル41と、スピンチャック40に保持されたウエハWの表面にDIWを供給するための第2DIWノズル42とを備えている。
スピンチャック40は、ほぼ鉛直に延びたスピン軸43と、ウエハWとほぼ同じサイズの上面を有し、スピン軸43の上端にほぼ水平に取り付けられたスピンベース44と、このスピンベース44の上面の周縁部に立設された複数個(たとえば6個)の挟持部材45とを備えている。複数個の挟持部材45は、スピン軸43の中心軸線を中心とする円周上にほぼ等角度間隔で配置されており、ウエハWの周縁を互いに異なる複数の位置で挟持することによって、そのウエハWを、ほぼ水平な姿勢で保持することができる。
スピン軸43には、モータなどの駆動源を含むチャック回転駆動機構46が結合されている。複数個の挟持部材45によってウエハWを保持した状態で、チャック回転駆動機構46からスピン軸43に回転力を入力し、スピン軸43をその中心軸線周りに回転させることにより、そのウエハWをスピンベース44とともにスピン軸43の中心軸線周りに回転させることができる。
なお、スピンチャック40としては、このような構成のものに限らず、たとえば、ウエハWの裏面(非デバイス面)を真空吸着することにより、ウエハWを水平な姿勢で保持し、さらにその状態で鉛直な軸線周りに回転することにより、その保持したウエハWを回転させることができる真空吸着式のバキュームチャックが採用されてもよい。
SC1ノズル41は、スピンチャック40の上方で、吐出口をウエハWの中央部に向けて配置されている。このSC1ノズル41には、SC1供給管47が接続されており、このSC1供給管47からSC1が供給されるようになっている。また、SC1供給管47の途中部には、SC1ノズル41へのSC1の供給および供給停止を切り換えるためのSC1バルブ48が介装されている。
第2DIWノズル42は、スピンチャック40の上方で、吐出口をウエハWの中央部に向けて配置されている。この第2DIWノズル42には、第2DIW供給管49が接続されており、DIW供給源からのDIWが第2DIW供給管49を通して供給されるようになっている。第2DIW供給管49の途中部には、第2DIWノズル42へのDIWの供給および供給停止を切り換えるための第2DIWバルブ50が介装されている。
図5は、基板処理装置におけるレジスト除去処理の流れを説明するための工程図である。
レジスト除去処理に際しては、搬送ロボットTRによって、硫酸処理室1にイオン注入処理後のウエハWが搬入されてくる。このウエハWは、レジストをアッシング(灰化)するための処理を受けておらず、その表面上のレジストの表面には、イオン注入によって変質した硬化層が存在している。
ウエハWは、その表面を上方に向けて、プレート4の上面に保持される。ウエハWがプレート4に保持されると、プレート回転駆動機構11が駆動されて、プレート4の回転が開始される。プレート4の回転に伴って、プレート4に保持されたウエハWも回転される。前述のように、プレート4は、当接部材7の上部とウエハWの下面(裏面)との間に生じる摩擦力によってウエハWを保持するため、ウエハWに対する保持力はそれほど高くない。したがって、プレート4の回転速度は、たとえば100rpm程度に設定されている。
ウエハWの回転開始後、SPMノズル駆動機構14が制御されて、SPMノズル5が、プレート4の側方に設定された待機位置からプレート4に保持されているウエハWの上方に移動される。そして、第1硫酸バルブ19および過水バルブ20が開かれて、SPMノズル5から回転中のウエハWの表面に向けてSPMが吐出される(S1:SPM処理)。
このSPM処理では、SPMノズル駆動機構24が制御されて、SPM用アーム12が所定の角度範囲内で揺動される。これによって、SPMノズル5からのSPMが導かれるウエハWの表面上の供給位置は、ウエハWの回転中心からウエハWの周縁部に至る範囲内を、ウエハWの回転方向と交差する円弧状の軌跡を描きつつ往復移動する。また、ウエハWの表面に供給されたSPMは、ウエハWの表面の全域に拡がる。したがって、ウエハWの表面の全域に、SPMがむらなく供給される。
SPMがウエハWの表面に供給されると、硬化層に形成された多数の微細孔を通って、SPMが硬化層の内部に浸透する。その結果、硬化層の内側の生レジスト(未硬化のレジスト)にSPMの強酸化力が作用し、生レジストが除去される。このため、ウエハWの表面には、空洞化した硬化層だけが残存する。
SPM供給位置の往復移動が所定回数行われると、第1硫酸バルブ19および過水バルブ20が閉じられ、ウエハWへのSPMの供給が停止されて、SPMノズル5がプレート4の側方の退避位置に戻される。
次に、超音波硫酸ノズル駆動機構24が制御されて、超音波硫酸ノズル6が、プレート4の側方に設定された待機位置からプレート4に保持されているウエハWの上方に移動される。そして、第2硫酸バルブ27が開かれるとともに、図示しない超音波発振器からの発振信号を受けて超音波振動子30が振動されて、超音波硫酸ノズル6から超音波振動が付与された約200℃の硫酸が、回転中のウエハWの表面に向けて吐出される(S2:超音波硫酸処理)。
この超音波硫酸処理においては、超音波硫酸ノズル駆動機構24が制御されて、超音波硫酸用アーム22が所定の角度範囲内で揺動される。これによって、超音波硫酸ノズル6からの硫酸が導かれるウエハWの表面上の供給位置は、ウエハWの回転中心からウエハWの周縁部に至る範囲内を、ウエハWの回転方向と交差する円弧状の軌跡を描きつつ往復移動する。また、ウエハWの表面に供給された超音波振動が付与された硫酸は、ウエハWの表面の全域に拡がる。したがって、ウエハWの表面の全域に、超音波振動が付与された硫酸がむらなく供給される。
超音波振動が付与された硫酸がウエハWの表面に供給されると、超音波振動の物理的なエネルギーによって、ウエハWの表面上に残存するレジストの硬化層が破壊されて、粉砕される。粉砕された硬化層は、硫酸とともに、ウエハWの表面から除去されていく。
また、超音波硫酸ノズル6からウエハWの表面に約200℃の高温の硫酸が吐出される。したがって、ウエハWの表面上のレジストのうち、SPMと反応せず高温の硫酸と反応するレジストが、超音波硫酸ノズル6から吐出される約200℃の高温の硫酸によって除去されていく。
次に、ウエハWの回転が継続されたまま、第1DIWバルブ33が開かれる。これにより、回転中のウエハWの表面の中央部に向けて第1DIWノズル31からDIWが吐出される(S3:リンス処理)。ウエハWの表面上に供給されたDIWは、ウエハWの表面の全域に拡がり、ウエハWの表面に付着している硫酸がDIWによって洗い流される。
DIWの吐出の開始から所定時間が経過すると、第1DIWバルブ33が閉じられて、ウエハWの表面へのDIWの供給が停止されるとともに、プレート回転駆動機構11の駆動が停止されて、プレート4およびウエハWの回転が止められる。
その後、ウエハWの表面からレジスト残渣を除去するために、ウエハWの表面に対して、ステップS5のSC1処理が施される。この処理は、硫酸処理室1ではなく、スピンチャック40を収容するレジスト残渣除去処理室2で行われる。リンス処理の終了後には、ウエハWに液(DIW)が付着したまま、ウエハWは硫酸処理室1からレジスト残渣除去処理室2へと搬送される(S4:ウエハのウエット搬送)。硫酸処理室1からレジスト残渣除去処理室2へのウエハWの搬送は、搬送硫酸処理室1とレジスト残渣除去処理室2との間に配置される専用搬送ロボットRBによって行われる。
専用搬送ロボットRBが硫酸処理室1とレジスト残渣除去処理室2との間に配置されているため、この専用搬送ロボットRBによって、ウエハWを、硫酸処理室1からレジスト残渣除去処理室2へと直接に搬送することができる。そのため、DIWの液滴が付着した状態のままで、硫酸処理室1からレジスト残渣除去処理室2へのウエハWの搬送が行われても、搬送路TPに液滴が漏出することがない。
専用搬送ロボットRBによってレジスト残渣除去処理室2に搬入されたウエハWは、その表面を上方に向けて、スピンチャック40に保持される。ウエハWがスピンチャック40に保持されると、チャック回転駆動機構46が駆動されて、ウエハWの回転が開始される。そして、ウエハWの回転速度がたとえば1500rpmに達すると、SC1バルブ48が開かれる。これにより、SC1ノズル41から回転中のウエハWの表面の中央部に向けてSC1が吐出される(S5:SC1処理)。ウエハWの表面に供給されたSC1は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの表面上を中央部から周縁に向けて流れ、ウエハWの表面全域に拡がる。ウエハWの表面に吐出されるSC1によって、ウエハWの表面に付着しているレジスト残渣が除去される。
このSC1処理では、スピンチャック40によって比較的高速で回転されるウエハWにSC1が供給されるので、ウエハWの表面の全域に対してSC1処理を均一に施すことができる。
次に、SC1処理の開始から所定時間が経過すると、SC1バルブ48が閉じられて、ウエハWの表面へのDIWの供給が停止される。その後、ウエハWの回転が継続されたまま、第2DIWバルブ50が開かれて、第2DIWノズル42からウエハWの表面の中央部に向けてDIWが吐出される(S6:リンス処理)。ウエハWの表面上に供給されたDIWは、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの表面上を中央部から周縁に向けて流れ、ウエハWの表面に付着しているSC1がDIWによって洗い流される。
このリンス処理では、スピンチャック40によって比較的高速で回転されるウエハWにDIWが供給されるので、ウエハWの表面の全域に対してリンス処理を均一に施すことができる。
リンス処理の開始から所定時間が経過すると、第2DIWバルブ50が閉じられて、ウエハWの表面へのDIWの供給が停止される。その後、チャック回転駆動機構46が制御されて、ウエハWの回転速度が所定の高回転速度(たとえば、2500〜5000rpm)に上げられて、ウエハWに付着しているDIWを振り切って乾燥されるスピンドライが行われる(ステップS7)。このスピンドライによって、ウエハWに付着していたDIWがほぼ完全に除去される。
この処理が所定時間にわたって行われると、チャック回転駆動機構46が制御されて、スピンチャック40の回転が停止されて、ウエハWは搬送ロボットTRによって搬出されていく。
以上のように、この実施形態では、ウエハWの表面にSPMが供給される。また、SPMの供給の終了後は、ウエハWの表面に、超音波振動が付与された硫酸が供給される。
ウエハWの表面にSPMが供給されると、硬化層に形成された多数の微細孔を通って、SPMが硬化層の内部に浸透する。その結果、硬化層の内側の生レジスト(未硬化のレジスト)が除去され、ウエハWの表面には、空洞化した硬化層だけが残存する。
また、超音波振動が付与された硫酸がウエハWの表面に供給されると、超音波振動の物理的なエネルギーによって、ウエハWの表面上に残存するレジストの硬化層が破壊されて、粉砕される。粉砕された硬化層は、硫酸とともに、ウエハWの表面から除去されていく。
したがって、レジストをアッシングすることなく、硬化層を有するレジストをウエハWの表面から良好に除去することができる。レジストのアッシングが不要であるから、アッシングによるウエハWの表面のダメージの問題を回避することができる。
さらに、スピンチャック40によりウエハWを回転させつつ、ウエハWの表面に対してSC1を供給することにより、SC1処理をウエハWの表面の全域に均一に施すことができる。また、ウエハWに対してスピンドライを施すことも可能であり、この場合、SC1処理後のウエハWの表面を良好に乾燥させることができる。
図6は、この発明の他の実施形態(第2の実施形態)に係る基板処理装置のレイアウトを示す図解的な平面図である。この図6において、前述した各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
図6に示す構成では、図1に示す構成とは異なり、処理部PCの搬送路TPの一方側に、2つの硫酸処理室51が配置され、搬送路TPの他方側に、2つのレジスト残渣除去処理室2が配置されている。
また、図6に示す構成では、図1に示す専用搬送ロボットRBが設けられていない。この図6の構成では、搬送ロボットTRは、硫酸処理室51へのウエハWの搬入やレジスト残渣除去処理室2からのウエハWの搬出だけでなく、硫酸処理室51からレジスト残渣除去処理室2へのウエハWの搬送も行う。
図7は、硫酸処理室51の内部構成を図解的に示す断面図である。
図7に示す硫酸処理室51は、図2に示す硫酸処理室1の構成に加えて、プレート4に保持されるウエハWの表面にN2ガスを供給して、ウエハWの表面に付着している液滴(DIW)を除去するためのエアノズル52が設けられている。
エアノズル52は、プレート4の上方でほぼ水平に延びるエア用アーム61の先端に取り付けられている。このエア用アーム61は、プレート4の側方でほぼ鉛直に延びたエア用アーム支持軸62に支持されている。また、エア用アーム支持軸62には、エアノズル駆動機構63が結合されており、このエアノズル駆動機構63の駆動力によって、エア用アーム支持軸62を回動させて、エア用アーム61を揺動させることができるようになっている。
エアノズル52は、ブロック53と、ブロック53の下面に固定され、ほぼ水平に設けられたアレイ54とを備えている。ブロック53の上部には、エア用アーム61の先端が結合されている。
図8は、アレイ54の下面の一部を示す図である。アレイ54は、底面視で長尺の方形状に形成されている。アレイ54の下面には、図8に示すように、複数の吐出口56が形成されている。吐出口56は、複数列(たとえば2列)に整列して形成されている。
図7を参照して、アレイ54には、各吐出口56に連通する略円柱状の供給路57が、その厚み方向に貫通して形成されている。各供給路57には、ブロック53内に配設された分岐供給管58の一端が接続されている。各分岐供給管58の他端は、ブロック53内において集合供給管59に接続されている。集合供給管59は、ブロック53外へと延び、N2供給源に接続されている。集合供給管59の途中部には、N2バルブ60が介装されている。このN2バルブ60が開成されると、N2供給源からのN2ガスが、集合供給管59および各分岐供給管58を介して各供給路57に供給されるようになっている。各供給路57に供給されるN2ガスは、各吐出口56から吐出される。
図9は、第2実施形態にかかる基板処理装置におけるレジスト除去処理の流れを説明するための工程図である。
レジスト除去処理に際しては、前述の図5と同様、搬送ロボットTRによって硫酸処理室51にイオン注入処理後のウエハWが搬入されて、ウエハWは、その表面を上方に向けてプレート4の上面に保持される。ウエハWがプレート4に保持されると、プレート回転駆動機構11が駆動されて、プレート4およびウエハWが回転される。
ウエハWの回転開始後、ウエハWの表面にSPM処理が施される(ステップS11)。SPM処理の終了後には、ウエハWの表面に超音波硫酸処理が施される(ステップS12)。超音波硫酸処理の終了後には、ウエハWの表面にリンス処理が施される(ステップS13)。これらステップS11,S12,S13の処理は、それぞれ、図5のステップS1,S2,S3と同様の処理である。
リンス処理の終了後は、ウエハWの回転が継続されつつ、エアノズル駆動機構63が制御されて、エアノズル52がプレート4の側方に設定された待機位置からプレート4に保持されているウエハWの上方に移動される。そして、N2バルブ60が開かれて、エアノズル52から回転中のウエハWの表面に向けてN2ガスが吐出される(S14:N2供給処理)。
このN2供給処理では、エアノズル駆動機構63が制御されて、エア用アーム61が所定の角度範囲内で揺動される。これによって、エアノズル52からのN2ガスが導かれるウエハWの表面上の供給位置は、ウエハWの回転中心からウエハWの周縁部に至る範囲内を、ウエハWの回転方向と交差する円弧状の軌跡を描きつつ往復移動する。このため、ウエハWの表面の全域において、DIWの液滴の除去がむらなく行われる。
DIWの吐出の開始から所定時間が経過すると、N2バルブ60が閉じられて、ウエハWの表面へのN2の供給が停止されるとともに、プレート回転駆動機構11の駆動が停止されて、プレート4およびウエハWの回転が止められる。
その後、ウエハWは、硫酸処理室51からレジスト残渣除去処理室2へと搬送される(S15:ウエハのドライ搬送)。このウエハWの搬送は、搬送ロボットTRによって行われる。
ウエハWの表面にDIWの液滴が付着していないので、搬送路TPに液滴が漏出することなく、硫酸処理室51からレジスト残渣除去処理室2へウエハWを搬送することができる。
搬送ロボットTRによってレジスト残渣除去処理室2に搬入されたウエハWは、その表面を上方に向けて、スピンチャック40に保持される。ウエハWがスピンチャック40に保持されると、ウエハWの回転が開始される。ウエハWの回転速度がたとえば1500rpmに達した後に、ウエハWの表面にSC1処理が施される(ステップS16)。SC1処理の終了後には、ウエハWの表面にリンス処理が施され(ステップS17)、リンス処理の終了後には、ウエハWに付着しているDIWを振り切って乾燥されるスピンドライが行われる(ステップS18)。これらステップS16,S17,S18の処理は、それぞれ、図5のステップS5,S6,S7と同様の処理である。
スピンドライの終了後、スピンチャック40の回転が停止されて、ウエハWは搬送ロボットTRによって搬出されていく。
図10は、この発明のさらに他の実施形態(第3の実施形態)に係る基板処理装置の硫酸処理室71の内部構成を図解的に示す断面図である。この図10において、前述した各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
図10に示す構成では、硫酸処理室71には、図2に示す構成に加えて、プレート4に保持されたウエハWの表面に対して約200℃に温度調節された硫酸(H2SO4)を供給するための高温硫酸ノズル72が収容されている。
高温硫酸ノズル72は、プレート4の上方でほぼ水平に延びる高温硫酸用アーム73の先端に取り付けられている。この高温硫酸用アーム73は、プレート4の側方でほぼ鉛直に延びた高温硫酸用アーム支持軸74に支持されている。また、高温硫酸用アーム支持軸74には、高温硫酸ノズル駆動機構75が結合されており、この高温硫酸ノズル駆動機構75の駆動力によって、高温硫酸用アーム支持軸74を回動させて、高温硫酸用アーム73を揺動させることができるようになっている。
高温硫酸ノズル72には、第2硫酸供給管25から分岐した第3硫酸供給管76の先端が接続されている。第3硫酸供給管76の途中部には、第3硫酸バルブ77および第2ヒータ78が、第2硫酸供給管25側からこの順に介装されている。
第2ヒータ78は、第3硫酸供給管76の内部を流通する硫酸を加熱して昇温させる非循環式のヒータ(ワンパスヒータ)である。第3硫酸供給管76には、硫酸供給源からの約80℃の硫酸が第1硫酸供給管17および第2硫酸供給管25を通して供給される。第第2ヒータ78は、その約80℃の硫酸を加熱して、約200℃に昇温させる。このため、高温硫酸ノズル72には、約200℃の硫酸が供給される。
第3硫酸供給管76のうちの第2ヒータ78より下流側の部分、および高温硫酸ノズル72には、約200℃の硫酸に耐えることができるように耐熱処理が施されている。約200℃の硫酸から熱の影響を受けるのは、これらの部材だけであり、これらの部材に耐熱処理が施されていれば足りる。これにより、コストの低減を図ることができる。
また、図10に示す構成では、図2に示す第2ヒータ78が省略されている。したがって、この実施形態では、第2硫酸供給管25の先端に接続された超音波硫酸ノズル6からは、約200℃の硫酸ではなく、約80℃の硫酸が吐出される。
図11は、第3の実施形態にかかる基板処理装置におけるレジスト除去処理の流れを説明するための工程図である。
レジスト除去処理に際しては、前述の図5と同様、搬送ロボットTRによって硫酸処理室71にイオン注入処理後のウエハWが搬入されて、ウエハWは、その表面を上方に向けてプレート4の上面に保持される。ウエハWがプレート4に保持されると、プレート回転駆動機構11が駆動されて、プレート4およびウエハWが回転される。
ウエハWの回転開始後、高温硫酸ノズル駆動機構75が制御されて、高温硫酸ノズル72が、プレート4の側方に設定された待機位置からプレート4に保持されているウエハWの上方に移動される。そして、第3硫酸バルブ77が開かれて、高温硫酸ノズル72から回転中のウエハWの表面に向けて約200℃の硫酸が吐出される(S21:高温硫酸処理)。この高温硫酸処理は、ステップS22のSPM処理やステップS23の超音波硫酸処理がウエハWに施される前の前処理として行われる。
高温硫酸処理においては、高温硫酸ノズル駆動機構75が制御されて、高温硫酸用アーム73が所定の角度範囲内で揺動される。これによって、高温硫酸ノズル72からの約200℃の硫酸が導かれるウエハWの表面上の供給位置は、ウエハWの回転中心からウエハWの周縁部に至る範囲内を、ウエハWの回転方向と交差する円弧状の軌跡を描きつつ往復移動する。また、ウエハWの表面に供給された約200℃の硫酸は、ウエハWの表面の全域に拡がる。したがって、ウエハWの表面の全域に約200℃の硫酸がむらなく供給される。
また、超音波硫酸ノズル72からウエハWの表面に約200℃の高温の硫酸が吐出される。したがって、ウエハWの表面上のレジストのうち、SPMと反応せず高温の硫酸と反応するレジストが、高温硫酸ノズル72から吐出される約200℃の高温の硫酸によって除去されていく。
高温硫酸処理の終了後には、ウエハWの表面にSPM処理が施される(ステップS22)。SPM処理の終了後には、ウエハWの表面に超音波硫酸処理が施される(ステップS23)。超音波硫酸処理の終了後は、ウエハWの表面にリンス処理が施される(ステップS24)。これらステップS22,S23,S24の処理は、それぞれ、図5のステップS1,S2,S3と同様の処理である。
リンス処理の終了後には、ウエハWにDIWの液滴が付着したまま、ウエハWは硫酸処理室1からレジスト残渣除去処理室2へと搬送される(S25:ウエハのウエット搬送)。
レジスト残渣除去処理室2に搬入されたウエハWは、その表面を上方に向けて、スピンチャック40に保持される。ウエハWがスピンチャック40に保持されると、ウエハWの回転が開始される。ウエハWの回転開始後、ウエハWの表面にSC1処理が施される(ステップS26)。SC1処理の終了後には、ウエハWの表面にリンス処理が施される(ステップS27)。リンス処理の終了後には、ウエハWに付着しているDIWを振り切って乾燥されるスピンドライが行われる(ステップS28)。これらステップS26,S27,S28の処理は、それぞれ、図5のステップS5,S6,S7と同様の処理である。
スピンドライの終了後、スピンチャック40の回転が停止されて、ウエハWは搬送ロボットTRによって搬出されていく。
以上、この発明の3つの実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。
第2の実施形態において、エアノズル52は、その下面に複数の吐出口が形成されているものとして説明したが、吐出口が1つだけ形成されたものであってもよい。
エアノズル52は、その吐出口から気体(N2)を吐出するものに限られず、たとえば、リンス液としてのDIWが吐出されていてもよい。
また、前述の3つの実施形態では、ウエハWにSPM処理が施された後に、ウエハWに超音波硫酸処理が施されるとして説明したが、ウエハWに超音波硫酸処理が施された後に、ウエハWにSPM処理が施されてもよい。かかる場合であっても、ウエハWの表面からレジストを除去することができる。
さらに、前述の3つの実施形態では、超音波振動子30は、超音波硫酸ノズル6に設けられるのではなく、ウエハWの表面に供給された硫酸と直接接触して、この硫酸に超音波振動を直接付与するものであってもよい。
さらにまた、前述の3つの実施形態では、レジスト残渣を除去するレジスト残渣除去処理液としてSC1を用いたが、これに代えて、温水、コリン(TMI)を用いてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
第1の実施形態にかかる基板処理装置のレイアウトを示す図解的な平面図である。 第1の実施形態にかかる基板処理装置の硫酸処理室の内部構成を図解的に示す断面図である。 プレートの平面図である。 レジスト残渣除去処理室の内部構成を図解的に示す断面図である。 第1の実施形態にかかる基板処理装置におけるレジスト除去処理の流れを説明するための工程図である。 第2の実施形態にかかる基板処理装置のレイアウトを示す図解的な平面図である。 第2の実施形態にかかる基板処理装置の硫酸処理室の内部構成を図解的に示す断面図である。 アレイの下面の一部を示す図である。 第2の実施形態にかかる基板処理装置におけるレジスト除去処理の流れを説明するための工程図である。 第3の実施形態にかかる基板処理装置の硫酸処理室の内部構成を図解的に示す断面図である。 第3の実施形態にかかる基板処理装置におけるレジスト除去処理の流れを説明するための工程図である。
符号の説明
1,51,71 硫酸処理室
2 レジスト残渣除去処理室
4 プレート(基板保持手段)
5 SPMノズル(硫酸過水供給手段)
6 超音波硫酸ノズル
7 当接部材
25 第2硫酸供給管(超音波硫酸ノズル用硫酸供給管)
28 第1ヒータ(超音波硫酸ノズル用硫酸供給管)
40 スピンチャック(基板回転手段)
52 エアノズル(除去手段)
72 高温硫酸ノズル
76 第3硫酸供給管(高温硫酸ノズル用硫酸供給管)
78 第2ヒータ(高温硫酸ノズル用ワンパスヒータ)
RB 専用搬送ロボット(基板搬送手段)
W ウエハ(基板)

Claims (16)

  1. 基板の表面からレジストを除去するために用いられる基板処理装置であって、
    基板を保持する基板保持手段と、
    前記基板保持手段によって保持される基板の表面に対して、硫酸と過酸化水素水の混合液を供給するための硫酸過水供給手段と、
    前記基板保持手段によって保持される基板の表面に対して、超音波振動が付与された硫酸を供給する超音波硫酸供給手段とを含むことを特徴とする、基板処理装置。
  2. 前記超音波硫酸供給手段は、前記基板保持手段により保持される基板の表面に向けて、超音波振動が付与された硫酸を吐出するための超音波硫酸ノズルを備えていることを特徴とする、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記超音波硫酸ノズルから吐出される硫酸は、常温よりも高温の硫酸であることを特徴とする、請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記超音波硫酸供給手段は、前記超音波硫酸ノズルに対して硫酸を供給するための超音波硫酸ノズル用硫酸供給管と、前記超音波硫酸ノズル用硫酸供給管の内部を流通する硫酸を加熱するための超音波硫酸ノズル用ワンパスヒータと、をさらに含むことを特徴とする、請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記基板保持手段によって保持される基板の表面に向けて、常温より高温の硫酸を吐出するための高温硫酸ノズルをさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 前記高温硫酸ノズルに対して硫酸を供給するための高温硫酸ノズル用硫酸供給管と、前記高温硫酸ノズル用硫酸供給管の内部を流通する硫酸を加熱するための高温硫酸ノズル用ワンパスヒータをさらに含むことを特徴とする、請求項5記載の基板処理装置。
  7. 前記基板保持手段は、基板の裏面に当接し、基板の裏面との間に生じる摩擦力によって、基板を保持するための当接部材を備えていることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の基板処理装置。
  8. 前記基板保持手段に保持される基板の表面に気体を供給して、基板の表面に付着している液滴を除去するための除去手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の基板処理装置。
  9. 前記基板保持手段を収容し、超音波振動が付与された硫酸および硫酸と過酸化水素水の混合液による処理を行うための硫酸処理室と、前記硫酸処理室で処理された基板からレジスト残渣を取り除くレジスト残渣除去処理を行うためのレジスト残渣除去処理室とをさらに含み、
    前記レジスト残渣除去処理室には、基板を保持しつつ、その基板の表面と交差する軸線周りに回転させる基板回転手段が設けられていることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに記載の基板処理装置。
  10. 前記硫酸処理室と前記レジスト残渣除去処理室との間に配置されて、前記硫酸処理室から前記レジスト残渣除去処理室へと基板を搬送する基板搬送手段をさらに含むことを特徴とする、請求項9記載の基板処理装置。
  11. 基板の表面からレジストを除去するために用いられる基板処理方法であって、
    基板の表面に対して超音波振動が付与された硫酸を供給する超音波硫酸供給工程と、
    基板の表面に対して、硫酸と過酸化水素水の混合液を供給する硫酸過水供給工程とを含むことを特徴とする、基板処理方法。
  12. 前記硫酸過水供給工程は、前記超音波硫酸供給工程の前に実行されることを特徴とする、請求項11記載の基板処理方法。
  13. 基板の表面に対して、常温よりも高温の硫酸を供給する高温硫酸供給工程をさらに含むことを特徴とする、請求項11または12記載の基板処理方法。
  14. 前記超音波硫酸供給工程および前記硫酸過水供給工程の後に、基板の表面のレジスト残渣を取り除くレジスト残渣除去工程をさらに含むことを特徴とする、請求項11ないし13のいずれかに記載の基板処理方法。
  15. 前記超音波硫酸供給工程および前記硫酸過水供給工程は硫酸処理室で行われ、前記レジスト残渣除去工程はレジスト残渣除去処理室で行われており、
    前記超音波硫酸供給工程および前記硫酸過水供給工程後の基板を、前記硫酸処理室から前記レジスト残渣除去処理室に搬送する基板搬送工程をさらに含むことを特徴とする、請求項14記載の基板処理方法。
  16. 前記超音波硫酸供給工程および前記硫酸過水供給工程は硫酸処理室で行われ、前記レジスト残渣除去工程はレジスト残渣除去処理室で行われており、
    前記レジスト残渣除去工程の前に、基板の表面に気体を供給して、基板の表面に付着している液滴を除去する除去工程をさらに含むことを特徴とする、請求項14または請求項15記載の基板処理方法。
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