JP2008228770A - 医療用照明装置 - Google Patents

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直樹 勝田
Naonori Hashimoto
修典 橋本
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Abstract

【課題】本発明は、患部近傍に操作者の作業スペースを確保しつつ、患部のみを所定の照度で照明することが可能な医療用照明装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る解決手段の1つは、患部に光を照射する医療用照明装置であって、光源部(発光素子6)と、光源部から照射された光を集光する集光部(コリメートレンズ7及び集光レンズ8)と、集光部で集光された光を患部で結像させる結像部(結像レンズ4)と、集光部と結像部との間に設けられ、集光部で集光された光の通過を制限するアパーチャ9とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、医療用照明装置に係る発明であって、特に、患部を照明する医療用照明装置に関するものである。
患部を治療する際に、当該患部を所定の照度で照明する医療用照明装置が必要とされる。特に、歯科用の医療用照明装置では、歯科用診療台の周辺側部に設置され、上下或いは水平旋回可能なハンガーアームの先端に取り付けられ、歯科用診療台上の患者の口腔内を明るく照らすために、操作者によってその移動・点灯操作がなされる。従来の医療用照明装置では、光源としてハロゲンランプを用い、鏡面板で反射された光を患部に照射する構成であった。最近では、特許文献1のように、光源としてLED(Light Emitting Diode)を用いた医療用照明装置も開発されている。
また、特許文献2は、歯科診療台の側部に設置され、歯科診療台上の患者の口腔内を照射するための照射手段を備えた歯科用照射装置である。特許文献2の歯科用照射装置では、照射手段が、口腔内の非健全部より蛍光を放射させる励起光を照射する機能も有している。
実用新案登録第3084178号公報 特開2006−288457号公報
しかし、光源にハロゲンランプを用いて、鏡面板で反射させる従来の医療用照明装置では、患部のみを所定の照度で照明することは困難であった。つまり、従来の医療用照明装置では、光源からの光を鏡面板で反射させて患部を照射する原理上、ハロゲンランプから全方位に発する光の一部しか反射させることができず、非常に照射効率が悪いため、輝度の高いハロゲンランプを使用する必要があった。
一方、特許文献1に係る医療用照明装置でも、単にハロゲンランプの置き換えとしてLEDを使用する場合、患部において所定の照度を得るには、複数のLEDを高密度に且つ小さく集積して高輝度化を図る必要がありコスト的にも技術的にも困難な面があった。また、特許文献2に係る医療用照明装置は、患部を照明する点に置いては従来の医療用照明装置と同じであるため、患部のみを所定の照度で照明することは困難であった。
そこで、本発明は、患部近傍に操作者の作業スペースを確保しつつ、患部のみを所定の照度で照明することが可能な医療用照明装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る解決手段は、患部に光を照射する医療用照明装置であって、光源部と、前記光源部から照射された光を集光する集光部と、前記集光部で集光された光を前記患部で結像させる結像部と、前記集光部と前記結像部との間に設けられ、前記集光部で集光された光の通過を制限するアパーチャとを備える。
本発明の請求項2に係る解決手段は、請求項1に記載の医療用照明装置であって、可動自在な可動アームと、前記光源部、前記集光部、前記結像部、及び前記アパーチャを、前記可動アーム先端に固定する枠体とをさらに備えた。
本発明の請求項3に係る解決手段は、請求項1又は請求項2に記載の医療用照明装置であって、前記光源部は、発光素子として、発光ダイオード、ハロゲン球、クリプトン球及び半導体レーザのうちいずれか1つを備える。
本発明の請求項4に係る解決手段は、請求項1又は請求項2に記載の医療用照明装置であって、前記光源部は、複数の発光素子を備え、前記集光部は、前記発光素子のそれぞれの発光面に設けられたコリメートレンズと、前記コリメートレンズからのそれぞれの光を集光する集光レンズとを備える。
本発明の請求項5に係る解決手段は、請求項4に記載の医療用照明装置であって、前記発光素子は発光ダイオードである。
本発明の請求項6に係る解決手段は、請求項1又は請求項2に記載の医療用照明装置であって、前記集光手段は、前記光源部の照射方向に開口部を有し、内部に配置した前記光源部からの光を反射して前記開口部から出射する反射筐体と、前記開口部に配置され、前記開口部より出射された光を集光する集光レンズとを備える。
本発明の請求項7に係る解決手段は、請求項6に記載の医療用照明装置であって、前記反射筐体は、半楕円球と前記半楕円球の開口に連続して設けられる円筒とで構成され、前記半楕円球の略焦点に前記光源を配置する。
本発明の請求項8に係る解決手段は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の医療用照明装置であって、前記アパーチャは、前記集光部のビームウエスト近傍に配置されている。
本発明の請求項9に係る解決手段は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の医療用照明装置であって、前記アパーチャは、略矩形状である。
本発明の請求項1に記載の医療用照明装置は、光源部と、光源部から照射された光を集光する集光部と、集光部で集光された光を患部で結像させる結像部と、集光部と結像部との間に設けられ、集光部で集光された光の通過を制限するアパーチャとを備えるので、医療行為等を行うためにスペースを確保しつつ、患部のみを所定の照度で照明することができる。
本発明の請求項2に記載の医療用照明装置は、可動自在な可動アームと、光源部、集光部、結像部、及びアパーチャを、可動アーム先端に固定する枠体とをさらに備えるので、光源部、集光部、及びアパーチャを可動に支持することができ、医療用照明装置を適宜移動させ、所望の照射部位に効率よく照明光を照射することができる。
本発明の請求項3に記載の医療用照明装置は、光源部が、発光素子として、発光ダイオード、ハロゲン球、クリプトン球及び半導体レーザのうちいずれか1つを備えるので、光源部に種々の発光体素子を利用することができる。
本発明の請求項4に記載の医療用照明装置は、光源部は、複数の発光素子を備え、集光部は、発光素子のそれぞれの発光面に設けられたコリメートレンズと、コリメートレンズからのそれぞれの光を集光する集光レンズとを備えるので、発光素子の数を抑えつつ、患部のみを所定の照度で照明することができ、コストを低減できる。
本発明の請求項5に記載の医療用照明装置は、発光素子が発光ダイオードであるので、消費電力及び発熱量を少なくできる。
本発明の請求項6に記載の医療用照明装置は、集光手段が、光源部の照射方向に開口部を有し、内部に配置した光源部からの光を反射して開口部から出射する反射筐体と、開口部に配置され、開口部より出射された光を集光する集光レンズとを備えるので、光源部からの光を集光手段によって効率よく集めることができ、より少ない数の発光素子で所定の照度を得ることができる。
本発明の請求項7に記載の医療用照明装置は、反射筐体が、半楕円球と半楕円球の開口に連続して設けられる円筒とで構成され、半楕円球の略焦点に光源を配置するので、光源部からの光を集光手段がより効率よく集めることができる。
本発明の請求項8に記載の医療用照明装置は、アパーチャが、集光部のビームウエスト近傍に配置されているので、光源からの光を効率よく制限し、光源の不均一性の影響を少なくして均一光にすることができる。
本発明の請求項9に記載の医療用照明装置は、アパーチャが略矩形状であるので、口腔等の患部を照明するのに適している。
実施の形態1
(装置の概略)
図1に、本実施の形態に係る医療用照明装置の概略図を示す。図1に示す医療用照明装置は、可動自在な可動アーム1に、光源となる光学部品を保持する筒体2を固定する枠体3が設けられている。図1に示す筒体2には、光学部品の1つである結像レンズ4が保持されている様子が示されている。また、枠体3には、医療用照明装置の操作者が容易に可動できるように取っ手5が設けられている。
図1に示す医療用照明装置は、例えば歯科用に用いる場合、歯科診療台(図示せず)の側部に設置され、歯科診療台上の患者の口腔内(患部)を照射するために用いる。なお、以下の説明では、主として歯科用に用い医療用照明装置として説明するが、本発明に係る医療用照明装置は歯科用に限定されず、耳鼻科等の他の医療分野にも適用することができる。
(装置の光学構成)
次に、本実施の形態に係る医療用照明装置の光学構成について説明する。まず、図2に、本実施の形態に係る筒体2の断面図を示す。図2に示す筒体2には、一方の端に光源となる発光素子6が複数設けられている。発光素子6は、図2のA−A面での断面図である図3に示すように、環状に8個、中心に1個配置されている。この発光素子6にはLED(発光ダイオード)を用いるが、本発明はこれに限られずハロゲン球、クリプトン球及び半導体レーザ等を発光素子6に用いても良い。また、発光素子6の配置及び個数も、図3に示す配置に限定されず、患部において必要とされる照度が得られる配置及び個数を適宜選択すれば良い。
図2に示す筒体2には、各発光素子6の発光面にコリメートレンズ7が設けられている。コリメートレンズ7は、図2に示すように各発光素子6から物理的に分離されていても、発光素子6と一体成形されていても良い。さらに、図2に示す筒体2には、コリメートレンズ7から所定の距離離れた位置にコンデンサーレンズやフレネルレンズを使用した集光レンズ8が設けられている。図2に示す集光レンズ8は、筒体2の内部に集光レンズ押え81によって固定されており、発光素子6側が凸形状の平凸レンズであるが、本発明はこれに限られず、所望の集光光が得られるのであれば両凸レンズでも良い。また、図2に示す集光レンズ8は、1枚のレンズで構成しているが、本発明はこれに限られず、複数枚のレンズを組み合わせても良い。なお、コリメートレンズ7及び集光レンズ8が、本実施の形態での集光部を構成している。但し、平行光を発する発光素子6(例えば、発光面にコリメートレンズがモールドされたLED等)を用いる場合は、集光レンズ8のみが集光部を構成する。
また、集光部で集光された光を患部で結像させる結像部である結像レンズ4を、図2に示す筒体2の他方の端に設けている。図2に示す結像レンズ4は、両凸レンズであるが、本発明はこれに限られず、平凸レンズでも良い。また、図2に示す結像レンズ4は、1枚のレンズで構成しているが、本発明はこれに限られず、複数枚のレンズを組み合わせても良い。
筒体2内部の上記結像レンズ4と集光レンズ8との間には、図2に示すようにアパーチャ9が設けられており、集光レンズ押え81とアパーチャ押え91によって固定されている。アパーチャ9には、図4に示すように矩形状の開口部10が設けられている。開口部10の形状は、患部を照明する形状等を考慮して決定されるので、必ずしも矩形状に限定されない。なお、歯科用の医療用照明装置としては、患部である口腔よりも少し広い範囲(80×150mm程度)を照明範囲としている。また、アパーチャ9は、金属板に開口部10を形成することでできるが、開口部10の形状を可変できるようにメカニカルな機構を設けることや、液晶のアパーチャを採用することもできる。また、アパーチャ9自体を種々の開口部10形状を有するものに交換可能にしてもよい。
本実施の形態では、結像レンズ4及びアパーチャ9の位置は移動させることが可能であり、図2には記載していないが、筒体2に結像レンズ4及びアパーチャ9の移動手段を設けても良い。なお、結像レンズ4から患部までの距離は、400〜900mm程度であり、操作者が患部を治療するため等の作業スペースを十分確保している。
(装置の光学特性)
次に、図5に示す本実施の形態に係る医療用照明装置の模式図を用いて装置の光学特性について説明する。まず、筒体2の一方の端に設けられた発光素子6から発した光は、コリメートレンズ7により略平行光になる。本実施の形態に係る医療用照明装置では、図3に示すように9個のLEDが発光素子6として設けられており、発光素子6から光がそれぞれコリメートレンズ7により略平行光になる。一般的にはLEDを高密度に並べると7個が最適である。
略平行光になった発光素子6から光は、図5に示すように集光レンズ8で所定の位置に集光させられる。つまり、本実施の形態に係る医療用照明装置では、光源である発光素子6からの光を所定の位置で集光させるために、コリメートレンズ7でそれぞれ一旦略平行光を作り、それにより一つの集光レンズ8で共有した焦点に集光させている。
次に、集光レンズ8で集光された光は、アパーチャ9で開口部10を通過する光以外が遮光される。アパーチャ9の位置は、集光レンズ8のビームウエスト近傍に配置することが望ましい。これは、複数の発光素子6からなる光源の光を効率よく制御し、不均一性の影響を少なくして、光を均一にするためである。ビームウエストとは、集光レンズにより集光された照射光の径が最小となる位置であり、照射光が必ずしも一点で集光しない時は、焦点位置とほぼ同じ意味で使われる。
アパーチャ9の開口部10は、図4に示したように矩形であり、このアパーチャ9を通過した光が結像レンズ4を介して患部に照射される。つまり、本実施の形態に係る医療用照明装置では、アパーチャ9に形成された矩形状の光の像が、結像レンズ4により患部で結像する。なお、歯科用に本実施の形態に係る医療用照明装置を用いる場合、照明される患部の範囲が80×150mm程度で、結像レンズ4から患部までの距離が400〜900mm程度になるように、アパーチャ9の開口部10の大きさ、結像レンズ4の光学特性及びアパーチャ9と結像レンズ4との距離が決められる。
以上のように、本実施の形態に係る医療用照明装置では、光源である発光素子6から照射された光を集光部(コリメートレンズ7及び集光レンズ8)で集光させ、アパーチャ9を介して結像部(結像レンズ4)により患部に結像させるので、発光素子6から光を効率的に集めて患部を照明することができる。つまり、本実施の形態に係る医療用照明装置では、発光素子の数を抑えつつ患部のみを所定の照度で照明することができ、コストを低減できる。さらに、本実施の形態に係る医療用照明装置では、結像系の光学構成を利用しているので、患部近傍に操作者の作業スペースを確保しつつ、患部のみを所定の照度で照明することが可能となる。
なお、本実施の形態に係る医療用照明装置の筒体2の断面形状は円形状であるとして説明してきたが、本発明はこれに限られず、筒体2の断面形状が矩形状等の他の形状であっても良い。
(応用例)
本実施の形態に係る医療用照明装置の応用例として、発光素子6にLEDを使用する場合、白色のLEDと400±20nmの波長のLEDとを組み込んで、両者を切り換えて点灯することが可能なように構成する。歯科の診断において、400±20nmの波長の光を口腔内に照射すると、歯石や歯垢が付着している部分が赤色の蛍光を発することが知られている。また、400±20nmの波長の光を口腔内に照射すると、う蝕部分の診断にとって有用な画像を得ることもできるので病変部の検出が容易になることも知られている。そのため、本実施の形態に係る医療用照明装置の応用例として、400±20nmの波長のLEDをさらに組み込むことで、患部を照明する機能に加えて、400±20nmの波長の光で歯科診断を行うことも可能となる。
また、本実施の形態に係る医療用照明装置の別の応用例として、発光素子6にLEDを使用する場合、白色のLEDと470±20nmの波長のLEDとを組み込んで、両者を切り換えて点灯することが可能なように構成する。歯科の治療において、470±20nmの波長の光は患部のレジンを光重合させるために用いている。そのため、本実施の形態に係る医療用照明装置の別の応用例として、470±20nmの波長のLEDをさらに組み込むことで、患部を照明する機能に加えて、470±20nmの波長の光でレジンの重合などの歯科治療を行うことも可能となる。
また、本実施の形態に係る医療用照明装置の別の応用例として、発光素子6にLEDを使用する場合、白色のLEDと405±20nmの波長のLEDとを組み込んで、両者を切り換えて点灯又は同時点灯することが可能なように構成する。歯科分野において、405±20nmの波長の光は歯の漂白にも利用されている。そのため、本実施の形態に係る医療用照明装置の別の応用例として、405±20nmの波長のLEDをさらに組み込むことで、患部を照明する機能に加えて、405±20nmの波長の光で歯の漂白を行うことも可能となる。また405±20nmの波長の光はう蝕あるいは、歯石、歯垢より蛍光を励起させる作用があるので、病変の診断にも利用可能である。
実施の形態2
(装置の概略)
本実施の形態に係る医療用照明装置の構成は、筒体2の光学構成が異なる以外は実施の形態1と同じであるため、図1に示す概略図と同じになる。従って、詳細な説明を省略する。
(装置の光学構成)
次に、本実施の形態に係る医療用照明装置の光学構成について説明する。まず、図6に、本実施の形態に係る筒体2の断面図を示す。図6に示す筒体2には、一方の端に光源となる発光素子6が複数設けられている。発光素子6は、図6のB−B面での断面図である図7に示すように、環状に8個、中心に1個配置されている。この発光素子6にはLEDを用いるが、本発明はこれに限られずハロゲン球、クリプトン球及び半導体レーザ等を発光素子6に用いても良い。また、発光素子6の配置及び個数も、図7に示す配置に限定されず、患部において必要とされる照度が得られる配置及び個数を適宜選択すれば良い。
図6に示す筒体2では、実施の形態1の図2で示したコリメートレンズ7の代わりに反射筐体11が設けられている。この反射筐体11は、図8に示すように放物面等の非球面鏡12の部分と円筒鏡13の部分とが連続する形状であり、発光素子6の照射方向に開口部を有している。より望ましい反射筐体11の形状は、非球面鏡12が半楕円球で、且つ円筒鏡13が半楕円球の開口に連続して設けられる円筒である。なお、反射筐体11が半楕円球と円筒とで構成される場合、発光素子6は半楕円球の円筒鏡13の略焦点に配置される。また、本発明に係る反射筐体11の形状は必ずしも円筒鏡13の部分を有している必要はなく、発光素子6(光源)の照射方向に開口部を有し、内部に配置した発光素子6(光源)からの光を反射して開口部から出射する構成であれば良い。
さらに、図6に示す筒体2には、コンデンサーレンズやフレネルレンズを使用した集光レンズ8が反射筐体11の開口部に設けられている。図6に示す集光レンズ8は、発光素子6側が凸形状の平凸レンズであるが、本発明はこれに限られず、所望の集光光が得られるのであれば両凸レンズでも良い。また、図6に示す集光レンズ8は、1枚のレンズで構成しているが、本発明はこれに限られず、複数枚のレンズを組み合わせても良い。なお、反射筐体11及び集光レンズ8が、本実施の形態での集光部を構成している。
また、実施の形態1と同様、集光部で集光された光を患部で結像させる結像部である結像レンズ4を、図6に示す筒体2の他方の端に設けている。図6に示す結像レンズ4は、両凸レンズであるが、本発明はこれに限られず、平凸レンズでも良い。また、図6に示す結像レンズ4は、1枚のレンズで構成しているが、本発明はこれに限られず、複数枚のレンズを組み合わせても良い。
この結像レンズ4と集光レンズ8との間には、実施の形態1と同様、図6に示すようにアパーチャ9が設けられている。アパーチャ9には、実施の形態1の図4に示すように矩形状の開口部10が設けられている。開口部10の形状は、患部を照明する形状等を考慮して決定されるので、必ずしも矩形状に限られない。なお、歯科用の医療用照明装置としては、患部である口腔よりも少し広い範囲(80×150mm程度)を照明範囲としている。また、アパーチャ9は、金属板に開口部10を形成することでできるが、開口部10の形状を可変できるようにメカニカルな機構を設けることや、液晶のアパーチャを採用することもできる。
本実施の形態でも、実施の形態1と同様、結像レンズ4及びアパーチャ9の位置は移動させることが可能であり、図6には記載していないが、筒体2に結像レンズ4及びアパーチャ9の移動手段を設けても良い。なお、結像レンズ4から患部までの距離は、400〜900mm程度であり、操作者が患部を治療するため等の作業スペースを十分確保している。
(装置の光学特性)
次に、図9に示す本実施の形態に係る医療用照明装置の模式図を用いて装置の光学特性について説明する。まず、筒体2の一方の端に設けられた発光素子6から発した光は、反射筐体11で反射される。本実施の形態に係る医療用照明装置では、図7に示す9個のLEDの発光素子6が半楕円球である反射筐体11(円筒鏡13)の略焦点に設けられる。そのため、発光素子6から出た光は、反射筐体11で反射され、反射筐体11(円筒鏡13)を楕円球とした場合の焦点近傍の位置から出射される。
図9に示す集光レンズ8は、反射筐体11(円筒鏡13)を楕円球とした場合の焦点近傍の位置に設けられ、発光素子6から光を所定の位置に集光させる。つまり、本実施の形態に係る医療用照明装置では、コリメートレンズ7及び集光レンズ8に代えて、光源から照射された光を反射筐体11及び集光レンズ8で集光させている。
次に、集光レンズ8で集光された光は、アパーチャ9で開口部10を通過する光以外が遮光される。アパーチャ9の位置は、集光レンズ8によって集光されたビームウエスト近傍に配置することが望ましい。これは、複数の発光素子6からなる光源の不均一性の影響を少なくして、光を均一にするためである。
アパーチャ9の開口部10は、実施の形態1の図4に示したように矩形であり、このアパーチャ9を通過した光が結像レンズ4を介して患部に照射される。つまり、本実施の形態に係る医療用照明装置でも、集光レンズ8以降の光学構成は実施の形態1と同じであるため、アパーチャ9に形成された矩形状の光の像が、結像レンズ4により患部で結像する。なお、歯科用に本実施の形態に係る医療用照明装置を用いる場合、照明される患部の範囲が80×150mm程度で、結像レンズ4から患部までの距離が400〜900mm程度になるように、アパーチャ9の開口部10の大きさ、結像レンズ4の光学特性及びアパーチャ9と結像レンズ4との距離が決められる。
以上のように、本実施の形態に係る医療用照明装置では、光源である発光素子6から照射された光を集光部(反射筐体11及び集光レンズ8)で集光させ、アパーチャ9を介して結像部(結像レンズ4)により患部に結像させるので、発光素子6から光を効率的に集めて患部を照明することができる。つまり、本実施の形態に係る医療用照明装置では、発光素子の数を抑えつつ患部のみを所定の照度で照明することができ、コストを低減できる。さらに、本実施の形態に係る医療用照明装置では、結像系の光学構成を利用しているので、患部近傍に操作者の作業スペースを確保しつつ、患部のみを所定の照度で照明することが可能となる。
なお、本実施の形態に係る医療用照明装置の筒体2の断面形状は円形状であるとして説明してきたが、本発明はこれに限られず、筒体2の断面形状が矩形状等の他の形状であっても良い。筒体2の断面形状が矩形状の場合、反射筐体11は、対向する1組の面にのみ非球面鏡12を形成しても、全ての面に非球面鏡12を形成しても良い。
(応用例)
本実施の形態に係る医療用照明装置に対しても、実施の形態1で示した応用例を採用することができる。なお、本実施の形態に係る医療用照明装置の応用例の構成も実施の形態1で示した応用例の構成と同じであるため詳細な説明は省略する。
本発明の実施の形態1に係る医療用照明装置の概略図である。 本発明の実施の形態1に係る医療用照明装置の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る医療用照明装置の光源の概略図である。 本発明の実施の形態1に係る医療用照明装置のアパーチャの概略図である。 本発明の実施の形態1に係る医療用照明装置の光学特性を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態2に係る医療用照明装置の断面図である。 本発明の実施の形態2に係る医療用照明装置の光源の概略図である。 本発明の実施の形態2に係る医療用照明装置の反射筐体の概略図である。 本発明の実施の形態2に係る医療用照明装置の光学特性を説明するための模式図である。
符号の説明
1 可動アーム、2 筒体、3 枠体、4 結像レンズ、5 取っ手、6 発光素子、7 コリメートレンズ、8 集光レンズ、9 アパーチャ、10 開口部、11 反射筐体、12 非球面鏡、13 円筒鏡、81 集光レンズ押え、91 アパーチャ押え。

Claims (9)

  1. 患部に光を照射する医療用照明装置であって、
    光源部と、
    前記光源部から照射された光を集光する集光部と、
    前記集光部で集光された光を前記患部で結像させる結像部と、
    前記集光部と前記結像部との間に設けられ、前記集光部で集光された光の通過を制限するアパーチャとを備える医療用照明装置。
  2. 請求項1に記載の医療用照明装置であって、
    可動自在な可動アームと、
    前記光源部、前記集光部、前記結像部、及び前記アパーチャを、前記可動アーム先端に固定する枠体とをさらに備えた医療用照明装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の医療用照明装置であって、
    前記光源部は、発光素子として、発光ダイオード、ハロゲン球、クリプトン球及び半導体レーザのうちいずれか1つを備えることを特徴とする医療用照明装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の医療用照明装置であって、
    前記光源部は、複数の発光素子を備え、
    前記集光部は、
    前記発光素子のそれぞれの発光面に設けられたコリメートレンズと、
    前記コリメートレンズからのそれぞれの光を集光する集光レンズとを備えることを特徴とする医療用照明装置。
  5. 請求項4に記載の医療用照明装置であって、
    前記発光素子は発光ダイオードである、医療用照明装置。
  6. 請求項1又は請求項2に記載の医療用照明装置であって、
    前記集光手段は、
    前記光源部の照射方向に開口部を有し、内部に配置した前記光源部からの光を反射して前記開口部から出射する反射筐体と、
    前記開口部に配置され、前記開口部より出射された光を集光する集光レンズとを備えることを特徴とする医療用照明装置。
  7. 請求項6に記載の医療用照明装置であって、
    前記反射筐体は、半楕円球と前記半楕円球の開口に連続して設けられる円筒とで構成され、前記半楕円球の略焦点に前記光源を配置することを特徴とする医療用照明装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の医療用照明装置であって、
    前記アパーチャは、前記集光部のビームウエスト近傍に配置されていることを特徴とする医療用照明装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の医療用照明装置であって、
    前記アパーチャは、略矩形状であることを特徴とする医療用照明装置。
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