JP2008224725A - 情報表示用パネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間の空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなり光学的反射率および帯電性を有する表示媒体を少なくとも2種類以上封入し、前記2枚の基板の双方に対向して設けてなる対電極間に電位差を与えることにより表示媒体に電界を付与し、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルであって、パッシブマトリクス駆動方式の情報表示用パネルにおいて、少なくとも表示面側基板に設ける透明ライン電極6の長手方向の縁でない部分に、50μm以下の幅を有する補助電極11を設ける。
【選択図】図2
Description
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も好適に用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、図4に示すごとく、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示状態の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
本発明に表示媒体として例えば用いる粉流体とは、先に述べたように、気体の力も液体の力も借りずに、自ら流動性を示す、流体と粒子の特性を兼ね備えた両者の中間状態の物質である。この粉流体は、特にエアロゾル状態とすることができ、本発明の情報表示用パネルでは、気体中に固体状の物質が分散質として比較的安定に浮遊する状態で表示媒体として用いられる。
粒子は、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、従来と同様に、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。このうち特に黒色顔料としてカーボンブラックが、白色顔料として酸化チタンが好ましい。
上記着色剤を配合して所望の色の表示媒体用粒子を作製できる。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体としての移動が可能となる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
この空隙部分とは、図1(a)、(b)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分(隔壁を設けた場合)、情報表示用パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
対向する基板間の気体中空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体の移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
3 表示媒体(粒子群、粉流体)
3W 白色表示媒体
3Wa 白色表示媒体用粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 黒色表示媒体用粒子
4 隔壁
5、6 透明電極
11 補助電極
Claims (7)
- 少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間の空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなり光学的反射率および帯電性を有する表示媒体を少なくとも2種類以上封入し、前記2枚の基板の双方に対向して設けてなる対電極間に電位差を与えることにより表示媒体に電界を付与し、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルであって、パッシブマトリクス駆動方式の情報表示用パネルにおいて、少なくとも表示面側基板に設ける透明ライン電極の長手方向の縁部以外の部分に、50μm以下の幅を有する補助電極を設けたことを特徴とする情報表示用パネル。
- 補助電極は、表示面周辺の引き回し部分に配置する透明ライン電極のみに設けることを特徴とする請求項1に記載の情報表示用パネル。
- 引き回し部分に配置するライン電極は、透明電極をはぶき補助電極のみで形成することを特徴とする請求項2に記載の情報表示用パネル。
- 補助電極の幅が30μm以下、より好ましくは20μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報表示用パネル。
- 補助電極を、異なるピッチで透明ライン電極に対し設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報表示用パネル。
- 透明ライン電極が、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化錫(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)などを主成分とするセラミックス系透明電極材料からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報表示用パネル。
- 補助電極が、銅、アルミニウム、金、銀、コバルト、クロム、ニッケルあるいはそれらの金属を主成分とする合金からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報表示用パネル。
Priority Applications (1)
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JP2007058544A JP2008224725A (ja) | 2007-03-08 | 2007-03-08 | 情報表示用パネル |
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JP2008224725A true JP2008224725A (ja) | 2008-09-25 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2007
- 2007-03-08 JP JP2007058544A patent/JP2008224725A/ja active Pending
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