JP2008224449A - 全反射テラヘルツ波測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化が可能な全反射テラヘルツ波測定装置を提供する。
【解決手段】全反射テラヘルツ波測定装置1は、テラヘルツ波を用いて全反射測定法により測定対象物Sの情報を取得するものであって、光源11、分岐部12、チョッパ13、光路長差調整部14、偏光子15、ビームスプリッタ17、テラヘルツ波発生素子20、内部全反射プリズム31、テラヘルツ波検出素子40、1/4波長板51、偏光分離素子52、光検出器53A、光検出器53B、差動増幅器54およびロックイン増幅器55を備える。内部全反射プリズム31は、いわゆる無収差プリズムであって、入射面31a,出射面31bおよび反射面31cを有する。内部全反射プリズム31の入射面31aにテラヘルツ波発生素子20が一体に設けられ、内部全反射プリズム31の出射面31bにテラヘルツ波検出素子40が一体に設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、全反射テラヘルツ波測定装置に関するものである。
テラヘルツ波は、光波と電波との中間領域に相当する0.01THz〜100THz程度の周波数を有する電磁波であり、光波と電波との間の中間的な性質を有している。このようなテラヘルツ波の応用として、測定対象物で透過または反射したテラヘルツ波の電場振幅の時間波形を測定することで該測定対象物の情報を取得する技術が研究されている(特許文献1を参照)。
テラヘルツ波を用いた測定対象物の情報の測定技術は、一般に以下のようなものである。すなわち、光源(例えばフェムト秒レーザ光源)から出力されたパルス光は、分岐部により2分岐されてポンプ光およびプローブ光とされる。そのうちポンプ光はテラヘルツ波発生素子(例えば非線形光学結晶や光導電アンテナ素子)に入力されて、これにより、このテラヘルツ波発生素子からパルステラヘルツ波が発生する。この発生したテラヘルツ波は、測定対象部で透過または反射されることで該測定対象物の情報(例えば、吸収係数、屈折率)を取得し、その後、プローブ光と略同一タイミングでテラヘルツ波検出素子(例えば、電気光学結晶や光導電アンテナ素子)に入射される。
テラヘルツ波およびプローブ光が入力されたテラヘルツ波検出素子では、両光の間の相関が検出される。例えば、テラヘルツ波検出素子として電気光学結晶が用いられる場合、テラヘルツ波およびプローブ光は、合波部により合波されて電気光学結晶に入射され、この電気光学結晶においてテラヘルツ波の伝搬に伴い複屈折が誘起され、その複屈折によりプローブ光の偏光状態が変化する。電気光学結晶におけるプローブ光の偏光状態の変化が検出され、ひいては、テラヘルツ波の電場振幅が検出されて、測定対象物の情報が得られる。
テラヘルツ波による測定対象物の情報の取得に際しては、測定対象部でのテラヘルツ波の透過または反射だけでなく、特許文献1に開示されているように、プリズムの一平面においてテラヘルツ波を全反射させてエバネセント成分を生じさせ、該平面上の測定対象物に対してテラヘルツ波のエバネセント成分を照射することで、テラヘルツ波による測定対象物の情報の取得が行われる場合がある。特許文献1の記載によれば、テラヘルツ波の全反射を利用する技術では測定対象物が固体に限定されない等の効果を奏するとされている。
特開2004−354246号公報 特開2006−184078号公報
しかしながら、従来技術では、光源からテラヘルツ波検出素子に到るまでの光学系に含まれる部品の数が多く、装置が大型のものとなる。また、テラヘルツ波が伝播する空間に含まれる水によりテラヘルツ波が吸収されることから、この空間において窒素パージを行う必要があり、この点でも装置が大型のものとなる。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、小型化が可能な全反射テラヘルツ波測定装置を提供することを目的とする。
本発明に係る全反射テラヘルツ波測定装置は、(1) 光を出力する光源と、(2) 光源から出力された光を2分岐して、その2分岐した光のうち一方をポンプ光とし他方をプローブ光として出力する分岐部と、(3) 分岐部から出力されたポンプ光を入力することでテラヘルツ波を発生し出力するテラヘルツ波発生素子と、(4) テラヘルツ波発生素子から出力されたテラヘルツ波を入射面に入力し、その入力したテラヘルツ波を内部で伝播させるとともに反射面で全反射させて、該テラヘルツ波を出射面から外部へ出力する内部全反射プリズムと、(5) 内部全反射プリズムの出射面から出力されたテラヘルツ波と、分岐部から出力されたプローブ光とを入力し、これらテラヘルツ波とプローブ光との間の相関を検出するテラヘルツ波検出素子と、を備えることを特徴とする。さらに、本発明に係る全反射テラヘルツ波測定装置は、内部全反射プリズムの入射面にテラヘルツ波発生素子が一体に設けられ、内部全反射プリズムの出射面にテラヘルツ波検出素子が一体に設けられ、内部全反射プリズムの反射面に配置された測定対象物についての情報を、テラヘルツ波の全反射の際に生じる該テラヘルツ波のエバネセント成分により取得することを特徴とする。
この全反射テラヘルツ波測定装置では、光源から出力された光は、分岐部により2分岐されてポンプ光およびプローブ光として出力される。分岐部から出力されたポンプ光はテラヘルツ波発生素子に入力され、このテラヘルツ波発生素子でテラヘルツ波が発生し出力される。テラヘルツ波発生素子から出力されたテラヘルツ波は、空間伝播することなく直ちに内部全反射プリズムの入射面に入力され、内部全反射プリズムの内部で伝播するとともに反射面で全反射されて、内部全反射プリズムの出射面から外部へ出力される。内部全反射プリズムの出射面から出力されたテラヘルツ波は、空間伝播することなく直ちにテラヘルツ波検出素子に入力される。内部全反射プリズムの出射面から出力されたテラヘルツ波と、分岐部から出力されたプローブ光とは、テラヘルツ波検出素子に入力されて、このテラヘルツ波検出素子によりテラヘルツ波とプローブ光との間の相関が検出される。このとき、内部全反射プリズムの反射面に配置された測定対象物についての情報は、テラヘルツ波の全反射の際に生じる該テラヘルツ波のエバネセント成分により取得される。
本発明に係る全反射テラヘルツ波測定装置は、分岐部からテラヘルツ波検出素子に到るまでのポンプ光およびテラヘルツ波の光路と、分岐部からテラヘルツ波検出素子に到るまでのプローブ光の光路との、差を調整する光路長差調整部を更に備えるのが好適である。この場合には、光路長差調整部により、テラヘルツ波およびプローブ光それぞれがテラヘルツ波検出素子に入力されるタイミングが調整され、また、そのタイミングが掃引されることで、パルステラヘルツ波の電場振幅の時間波形が得られる。なお、この光路長差調整部は、ポンプ光,プローブ光およびテラヘルツ波の何れの光学系に設けられてもよい。
内部全反射プリズムの入射面の側に、内部全反射プリズムの内部を伝播するテラヘルツ波に対してコリメート作用を奏する光学素子が形成されているのが好適である。また、内部全反射プリズムの出射面の側に、内部全反射プリズムの内部を伝播するテラヘルツ波に対して集光作用を奏する光学素子が形成されているのが好適である。このように、内部全反射プリズムにコリメート作用または集光作用を奏する光学素子(例えばレンズや軸外し放物面鏡)が形成されていれば、テラヘルツ波発生素子またはテラヘルツ波検出素子が光導電アンテナ素子である場合に好都合である。
内部全反射プリズムは、入射面,反射面および出射面に加えて、入射面に入力されて内部を伝播するテラヘルツ波を反射面へ反射させる第1副反射面と、反射面で反射されて内部を伝播するテラヘルツ波を出射面へ反射させる第2副反射面と、を有するのが好適である。また、内部全反射プリズムの入射面に入力されるテラヘルツ波の主光線と、内部全反射プリズムの出射面から出力されるテラヘルツ波の主光線とは、共通の直線上にあるのが好適である。このような内部全反射プリズムは例えば無収差プリズムにより実現される。
本発明に係る全反射テラヘルツ波測定装置は小型化が可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本発明の実施形態の構成と対比されるべき第1比較例および第2比較例の構成について先ず説明し、その後に、これら比較例の構成と対比しつつ実施形態の構成について説明する。
(第1比較例)
先ず、第1比較例に係るテラヘルツ波測定装置8について説明する。図1は、第1比較例に係るテラヘルツ波測定装置8の構成図である。この図に示されるテラヘルツ波測定装置8は、テラヘルツ波を用いて透過測定法により測定対象物Sの情報を取得するものであって、光源11、分岐部12、チョッパ13、光路長差調整部14、偏光子15、合波部16、テラヘルツ波発生素子20、テラヘルツ波検出素子40、1/4波長板51、偏光分離素子52、光検出器53A、光検出器53B、差動増幅器54およびロックイン増幅器55を備える。
光源11は、一定の繰返し周期でパルス光を出力するものであり、好適にはパルス幅がフェムト秒程度であるパルスレーザ光を出力するフェムト秒パルスレーザ光源である。分岐部12は、例えばビームスプリッタであり、光源11から出力されたパルス光を2分岐して、その2分岐したパルス光のうち一方をポンプ光としてミラーM1へ出力し、他方をプローブ光としてミラーM4へ出力する。
チョッパ13は、分岐部12とミラーM1との間のポンプ光の光路上に設けられ、一定の周期でポンプ光の通過および遮断を交互に繰り返す。分岐部12から出力されチョッパ13を通過したポンプ光は、ミラーM1〜M3により順次に反射されて、テラヘルツ波発生素子20に入力される。なお、分岐部12からテラヘルツ波発生素子20に到るまでのポンプ光の光学系を、以下では「ポンプ光学系」という。
テラヘルツ波発生素子20は、ポンプ光を入力することでパルステラヘルツ波を発生し出力するものであり、例えば、非線形光学結晶(例えばZnTe)、光導電アンテナ素子(例えばGaAsを用いた光スイッチ)、半導体(例えばInAs)および超伝導体の何れかを含んで構成される。テラヘルツ波発生素子20が非線形光学結晶を含む場合、このテラヘルツ波発生素子20は、ポンプ光入射に伴って発現する非線形光学現象によりテラヘルツ波を発生することができる。
テラヘルツ波は、光波と電波との中間領域に相当する0.01THz〜100THz程度の周波数を有する電磁波であり、光波と電波との間の中間的な性質を有している。また、パルステラヘルツ波は、一定の繰返し周期で発生し、パルス幅が数ピコ秒程度である。テラヘルツ波発生素子20から出力されたテラヘルツ波は、測定対象物Sを透過することで測定対象物Sの情報(例えば、吸収係数、屈折率)を取得し、その後、合波部16に入力される。なお、テラヘルツ波発生素子20から合波部16に到るまでのテラヘルツ波の光学系を、以下では「テラヘルツ波光学系」という。
一方、分岐部12から出力されたプローブ光は、ミラーM4〜M8により順次に反射され、偏光子15を通過して、合波部16に入力される。なお、分岐部12から合波部16に到るまでのプローブ光の光学系を、以下では「プローブ光学系」という。4個のミラーM4〜M7は光路長差調整部14を構成している。すなわち、ミラーM5およびM6が移動することで、ミラーM4およびM7とミラーM5およびM6との間の光路長が調整され、プローブ光学系の光路長が調整される。これにより、光路長差調整部14は、分岐部12から合波部16に到るまでのポンプ光学系およびテラヘルツ波光学系の光路と、分岐部12から合波部16に到るまでのプローブ光学系の光路との差を、調整することができる。
合波部16は、テラヘルツ波発生素子20から出力され測定対象物Sを透過したテラヘルツ波と、分岐部12から出力されて到達したプローブ光とを入力し、これらテラヘルツ波およびプローブ光を互いに同軸となるように合波してテラヘルツ波検出素子40へ出力する。この合波部16は、堅固な支持枠に接着され薄く引き伸ばされたフィルム状のミラーであるペリクルであるのが好適である。
テラヘルツ波検出素子40は、テラヘルツ波とプローブ光との間の相関を検出するものである。テラヘルツ波検出素子40が電気光学結晶を含む場合、このテラヘルツ波検出素子40は、合波部16から出力されたテラヘルツ波およびプローブ光を入力し、テラヘルツ波の伝搬に伴いポッケルス効果により複屈折が誘起され、その複屈折によりプローブ光の偏光状態を変化させて、そのプローブ光を出力する。このときの複屈折量はテラヘルツ波の電場強度に依存するので、テラヘルツ波検出素子40におけるプローブ光の偏光状態の変化量はテラヘルツ波の電場強度に依存する。
偏光分離素子52は、例えばウォラストンプリズムであり、テラヘルツ波検出素子40から出力され1/4波長板51を経たプローブ光を入力し、この入力したプローブ光を互いに直交する2つの偏光成分に分離して出力する。光検出器53A,53Bは、例えばフォトダイオードを含み、偏光分離素子52により偏光分離されたプローブ光の2つの偏光成分のパワーを検出して、その検出したパワーに応じた値の電気信号を差動増幅器54へ出力する。
差動増幅器54は、光検出器53A,53Bそれぞれから出力された電気信号を入力し、両電気信号の値の差に応じた値を有する電気信号をロックイン増幅器55へ出力する。ロックイン増幅器55は、チョッパ13におけるポンプ光の通過および遮断の繰返し周波数で、差動増幅器54から出力される電気信号を同期検出する。このロックイン増幅器55から出力される信号は、テラヘルツ波の電場強度に依存する値を有する。このようにして、測定対象物Sを透過したテラヘルツ波とプローブ光との間の相関を検出し、テラヘルツ波の電場振幅を検出して、測定対象物Sの情報を得ることができる。
このテラヘルツ波測定装置8は以下のように動作する。光源11から出力されたパルス光は、分岐部12により2分岐されてポンプ光およびプローブ光とされる。分岐部12から出力されたポンプ光は、ミラーM1〜M3により順次に反射されて、テラヘルツ波発生素子20に入力される。テラヘルツ波発生素子20では、ポンプ光の入力に応じてテラヘルツ波が発生し出力される。テラヘルツ波発生素子20から出力されたテラヘルツ波は、測定対象部Sを透過して合波部16に入力される。一方、分岐部12から出力されたプローブ光は、ミラーM4〜M8により順次に反射され、偏光子15により直線偏光とされ、合波部16に入力される。
合波部16に入力されたテラヘルツ波およびプローブ光は、合波部16により互いに同軸となるように合波されて、略同一タイミングでテラヘルツ波検出素子40に入力される。テラヘルツ波およびプローブ光が入力されたテラヘルツ波検出素子40では、テラヘルツ波の伝搬に伴い複屈折が誘起され、その複屈折によりプローブ光の偏光状態が変化する。そして、このテラヘルツ波検出素子40におけるプローブ光の偏光状態は、1/4波長板51、偏光分離素子52、光検出器53A、光検出器53B、差動増幅器54およびロックイン増幅器55により検出される。このようにして、テラヘルツ波検出素子40におけるプローブ光の偏光状態の変化が検出され、ひいては、テラヘルツ波の電場振幅が検出されて、測定対象物Sの特性が得られる。
ただし、このような透過測定法では、水によるテラヘルツ波の吸収が大きいことから、通常、測定対象物Sは乾燥した固体に限定される。次に説明する第2比較例に係る全反射テラヘルツ波測定装置9は、このような問題点を解決し得るものである。
(第2比較例)
次に、第2比較例に係る全反射テラヘルツ波測定装置9について説明する。図2は、第2比較例に係る全反射テラヘルツ波測定装置9の構成図である。この図に示される全反射テラヘルツ波測定装置9は、テラヘルツ波を用いて全反射測定法により測定対象物Sの情報を取得するものであって、光源11、分岐部12、チョッパ13、光路長差調整部14、偏光子15、合波部16、テラヘルツ波発生素子20、プリズム30、テラヘルツ波検出素子40、1/4波長板51、偏光分離素子52、光検出器53A、光検出器53B、差動増幅器54およびロックイン増幅器55を備える。
図1に示された第1比較例に係るテラヘルツ波測定装置8の構成と比較すると、この図2に示される第2比較例に係る全反射テラヘルツ波測定装置9は、テラヘルツ波光学系上にプリズム30を備える点で相違する。プリズム30は、テラヘルツ波発生素子20から出力されたテラヘルツ波を入射面30aに入力し、その入力したテラヘルツ波を内部で伝播させるとともに反射面30cで全反射させ、その全反射した後のテラヘルツ波を出射面30bから合波部16へ出力する。プリズム30はダフプリズムであり、入射面30aに入力されるテラヘルツ波の主光線と、出射面30bから出力されるテラヘルツ波の主光線とは、共通の直線上にある。プリズム30の反射面30cの上に測定対象物Sが配置される。
このテラヘルツ波測定装置9では、テラヘルツ波発生素子20から出力されたテラヘルツ波は、プリズム30の入射面30aに入力されて、プリズム30の内部を伝播するとともにプリズム30の反射面30cで全反射される。その全反射の際に、テラヘルツ波のエバネセント成分が、測定対象物Sのうち反射面30cの近傍にある部分に存在する。このことから、プリズム30の反射面30cで全反射された後のテラヘルツ波は、測定対象物Sのうち反射面30cの近傍にある部分の情報を取得する。そして、その全反射されたテラヘルツ波は、プリズム30の内部を伝播し、プリズム30の出射面30bから外部へ出力される。プリズム30から出力されたテラヘルツ波は、プローブ光学系を経たプローブ光とともに、合波部16に入力される。
合波部16に入力されたテラヘルツ波およびプローブ光は、合波部16により互いに同軸となるように合波されて、略同一タイミングでテラヘルツ波検出素子40に入力される。テラヘルツ波およびプローブ光が入力されたテラヘルツ波検出素子40では、テラヘルツ波の伝搬に伴い複屈折が誘起され、その複屈折によりプローブ光の偏光状態が変化する。そして、このテラヘルツ波検出素子40におけるプローブ光の偏光状態は、1/4波長板51、偏光分離素子52、光検出器53A、光検出器53B、差動増幅器54およびロックイン増幅器55により検出される。このようにして、テラヘルツ波検出素子40におけるプローブ光の偏光状態の変化が検出され、ひいては、テラヘルツ波の電場振幅が検出されて、測定対象物Sの特性が得られる。
このような全反射測定法では、プリズム30の反射面30cの上に配置される測定対象物Sが水分を含んでいても、測定が可能である。ただし、テラヘルツ波発生素子20からテラヘルツ波検出素子40までテラヘルツ波が伝播する空間において水分が無い又は少ないことが望ましく、したがって、この空間は窒素パージが必要となる。以下に説明する本実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置は、このような問題点を解決し得るものである。
(第1実施形態)
次に、本発明の第1実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置1について説明する。図3は、第1実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置1の構成図である。この図に示される全反射テラヘルツ波測定装置1は、テラヘルツ波を用いて全反射測定法により測定対象物Sの情報を取得するものであって、光源11、分岐部12、チョッパ13、光路長差調整部14、偏光子15、ビームスプリッタ17、テラヘルツ波発生素子20、内部全反射プリズム31、テラヘルツ波検出素子40、1/4波長板51、偏光分離素子52、光検出器53A、光検出器53B、差動増幅器54およびロックイン増幅器55を備える。
図2に示された第2比較例に係る全反射テラヘルツ波測定装置9の構成と比較すると、この図3に示される第1実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置1は、プリズム30に替えて内部全反射プリズム31を備える点で相違し、この内部全反射プリズム31に対してテラヘルツ波発生素子20およびテラヘルツ波検出素子40が一体に設けられている点で相違し、また、合波部16に替えてビームスプリッタ17を備える点で相違する。なお、ビームスプリッタ17はペリクルでもよい。
図4は、テラヘルツ波発生素子20およびテラヘルツ波検出素子40が一体に設けられた内部全反射プリズム31の断面図であり、図5は、その内部全反射プリズム31の斜視図である。内部全反射プリズム31は、いわゆる無収差プリズムであって、入射面31a,出射面31b,反射面31c,第1副反射面31dおよび第2副反射面31eを有する。入射面31aおよび出射面31bは互いに平行である。これら入射面31aおよび出射面31bに対して反射面31cは垂直である。内部全反射プリズム31の入射面31aにテラヘルツ波発生素子20が一体に設けられ、内部全反射プリズム31の出射面31bにテラヘルツ波検出素子40が一体に設けられている。
テラヘルツ波発生素子20から出力され内部全反射プリズム31の入射面31aに入力されるテラヘルツ波の主光線は入射面31aに垂直であり、また、内部全反射プリズム31の出射面31bから出力されテラヘルツ波検出素子20に入力されるテラヘルツ波の主光線は出射面31bに垂直であって、これら入力テラヘルツ波および出力テラヘルツ波それぞれの主光線は共通の直線上にある。
内部全反射プリズム31は、テラヘルツ波発生素子20から出力されるテラヘルツ波の波長において透明であって、反射面31cの上に配置される測定対象物Sの屈折率より高い屈折率を有する材料からなり、例えばシリコンからなるのが好ましい。シリコンは、テラヘルツ波の波長帯において透明であり、波長1THzにおいて屈折率が3.4である。また、例えば、測定対象物Sの主成分が水であるとして、水の波長1THzにおける屈折率が2.0である。このとき、臨界角は36度(=sin-1(2.0/3.4))であるから、この臨界角より大きい入射角であるときに全反射が生じる。測定対象物Sが気体である場合も同様に全反射が生じる。
内部全反射プリズム31に対してテラヘルツ波発生素子20およびテラヘルツ波検出素子40を一体化するに際しては、内部全反射プリズム31の入射面31aにテラヘルツ波発生素子20が接着剤により接合され、また、内部全反射プリズム31の出射面31bにテラヘルツ波検出素子40が接着剤により接合される。このとき用いられる接着剤は、テラヘルツ波の波長において透明なものであって、テラヘルツ波発生素子20およびテラヘルツ波検出素子40それぞれの屈折率と内部全反射プリズム31の屈折率との間の中間または同等の屈折率を有するのが好ましい。
また、内部全反射プリズム31の反射面31bとテラヘルツ波検出素子40との接合位置において、プローブ光の波長で反射率が高いのが好ましい。反射面31bに誘電体多層膜が形成されていて、これにより、テラヘルツ波に対して透明であって、プローブ光波長に対して高反射率とされていてもよい。
この内部全反射プリズム31は、テラヘルツ波発生素子20から出力されたテラヘルツ波を直ちに入射面31aに入力し、その入力したテラヘルツ波を内部で伝播させるとともに第1副反射面31dにより反射させて反射面31cへ入射させる。また、内部全反射プリズム31は、反射面31cに入射されたテラヘルツ波を反射面31cで全反射させて、その後のテラヘルツ波を内部で伝播させるとともに第2副反射面31eにより反射させ、出射面31bから出力して直ちにテラヘルツ波検出素子40へ入力させる。
この全反射テラヘルツ波測定装置1は以下のように動作する。光源11から出力されたパルス光は、分岐部12により2分岐されてポンプ光およびプローブ光とされる。分岐部12から出力されたポンプ光は、ミラーM1〜M3により順次に反射されて、内部全反射プリズム31の入射面31aに一体化されて設けられたテラヘルツ波発生素子20に入力される。テラヘルツ波発生素子20では、ポンプ光の入力に応じてテラヘルツ波が発生し出力される。テラヘルツ波発生素子20から出力されたテラヘルツ波は、空間伝播することなく直ちに内部全反射プリズム31の入射面31aに入力されて、内部全反射プリズム31の内部を伝播するとともに第1副反射面31dで反射されて反射面31cへ入射し、その反射面31cで全反射される。
この反射面31cにおける全反射の際に、テラヘルツ波のエバネセント成分が、反射面31cの上に配置された測定対象物Sのうち反射面31cの近傍にある部分に存在する。このことから、内部全反射プリズム31の反射面31cで全反射された後のテラヘルツ波は、測定対象物Sのうち反射面31cの近傍にある部分の情報を取得する。そして、その全反射されたテラヘルツ波は、内部全反射プリズム31の第2副反射面31eで反射されて出射面31bから出力され、空間伝播することなく直ちに、内部全反射プリズム31の出射面31bに一体化されて設けられたテラヘルツ波検出素子40に入力される。
一方、分岐部12から出力されたプローブ光は、ミラーM4〜M8およびビームスプリッタ17により順次に反射されて、テラヘルツ波検出素子40に入力される。ビームスプリッタ17からテラヘルツ波検出素子40に入力されたテラヘルツ波は、テラヘルツ波検出素子40を通過した後に、内部全反射プリズム31の出射面31bで反射され、再びテラヘルツ波検出素子40を通過してビームスプリッタ17へ出力される。
テラヘルツ波およびプローブ光は、互いに同軸となるように、略同一タイミングでテラヘルツ波検出素子40に入力される。テラヘルツ波およびプローブ光が入力されたテラヘルツ波検出素子40では、テラヘルツ波の伝搬に伴い複屈折が誘起され、その複屈折によりプローブ光の偏光状態が変化する。テラヘルツ波検出素子40からビームスプリッタ17へ出力されたプローブ光は、ビームスプリッタ17を透過する。そして、プローブ光の偏光状態は、1/4波長板51、偏光分離素子52、光検出器53A、光検出器53B、差動増幅器54およびロックイン増幅器55により検出される。このようにして、テラヘルツ波検出素子40におけるプローブ光の偏光状態の変化が検出され、ひいては、テラヘルツ波の電場振幅が検出されて、測定対象物Sの特性が得られる。
なお、光路長差調整部14においてミラーM4およびM7とミラーM5およびM6との間の光路長が調整され、プローブ光学系の光路長が調整されることで、テラヘルツ波検出素子40に入力されるテラヘルツ波およびプローブ光それぞれのタイミング差が調整される。前述したように、一般に、テラヘルツ波のパルス幅はピコ秒程度であるのに対して、プローブ光のパルス幅はフェムト秒程度であり、テラヘルツ波と比べてプローブ光のパルス幅は数桁狭い。このことから、光路長差調整部14によりテラヘルツ波検出素子40へのプローブ光の入射タイミングが掃引されることで、パルステラヘルツ波の電場振幅の時間波形が得られる。
以上のように、第1実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置1は、内部全反射プリズム31の反射面31cの上に配置された測定対象物Sについての情報を、テラヘルツ波の全反射の際に生じる該テラヘルツ波のエバネセント成分により取得する。このことから、測定対象物Sが水分を含む場合であっても容易かつ高感度に測定することができる。また、テラヘルツ波発生素子20およびテラヘルツ波検出素子40が内部全反射プリズム31に一体化されて設けられているので、これらの取り扱いが容易であり、この点でも容易に測定することができ、また、小型化が可能である。また、テラヘルツ波発生素子20からテラヘルツ波検出素子40に到るまでテラヘルツ波が空間伝播することなく内部全反射プリズム31内部を伝播するので、窒素パージを行う必要がなく、この点でも容易に測定することができ、また、小型化が可能である。さらに、内部全反射プリズム31の入射面31aおよび出射面31bそれぞれにおけるテラヘルツ波の損失が低減されるので、この点でも高感度に測定することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置2について説明する。図6は、第2実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置2の構成図である。この図に示される全反射テラヘルツ波測定装置2は、テラヘルツ波を用いて全反射測定法により測定対象物Sの情報を取得するものであって、光源11、分岐部12、チョッパ13、光路長差調整部14、テラヘルツ波発生素子20、内部全反射プリズム32、テラヘルツ波検出素子41および同期検出部57を備える。
図7は、テラヘルツ波発生素子20およびテラヘルツ波検出素子41が一体に設けられた内部全反射プリズム32の断面図である。内部全反射プリズム32は、いわゆる無収差プリズムであって、入射面32a,出射面32b,反射面32c,第1副反射面32dおよび第2副反射面32eを有する。入射面32aおよび出射面32bは互いに平行である。これら入射面32aおよび出射面32bに対して反射面32cは垂直である。内部全反射プリズム32の入射面32aにテラヘルツ波発生素子20が一体に設けられ、内部全反射プリズム32の出射面32bにテラヘルツ波検出素子41が一体に設けられている。
テラヘルツ波検出素子41として、図8に示されるような光導電アンテナ素子が用いられる。図8に示される光導電アンテナ素子100は、テラヘルツ波検出素子41または後述するテラヘルツ波発生素子21として用いられるものであって、例えば、半絶縁性のGaAs基板101と、このGaAs基板101上に形成されたGaAs層102と、このGaAs層102上に形成された1対の電極103および電極104と、を有する。GaAs層102は、MBEにより低温(例えば200〜250℃)でエピタキシャル成長されたものであり、例えば厚さ1〜3μmである。電極103および電極104は、AuGe/Au等のオーミック電極であり、アンテナの長さが例えば20μm〜2mmであり、両者間の間隔が例えば3〜10μmである。低温エピタキシャル成長で形成されたGaAs層102は、キャリアの寿命が短く、キャリアの移動度が高く、また、インピーダンスが高い。
テラヘルツ波検出素子41としての光導電アンテナ素子100では、テラヘルツ波およびプローブ光の入射に応じて、両者の相関を表す電流が電極103と電極104との間に生じる。この相関に基づいてテラヘルツ波のスペクトルを求めることができ、さらに測定対象物の情報を得ることができる。テラヘルツ波検出素子41としての光導電アンテナ素子100の電極103と電極104との間に生じる電流は、同期検出部57により、テラヘルツ波発生素子21におけるテラヘルツ波発生の周期(すなわち、チョッパ13によるポンプ光通過の周期)に同期して検出される。
また、図7に示されるように、内部全反射プリズム32の入射面32aにテラヘルツ波発生素子20として非線形光学結晶が一体的に設けられ、内部全反射プリズム32の出射面32bにテラヘルツ波検出素子41として上記のような光導電アンテナ素子が一体的に設けられている。したがって、テラヘルツ波検出素子41としての光導電アンテナ素子の電極103と電極104との間にテラヘルツ波を入射させる必要がある。そこで、内部全反射プリズム32の出射面32bの側に、内部全反射プリズム32の内部を伝播するテラヘルツ波に対して集光作用を奏する光学素子が形成されている。すなわち、第2副反射面32eが軸外し放物面鏡の形状となっている。これにより、反射面32cで全反射されたテラヘルツ波は、この第2副反射面32eの軸外し放物面鏡で反射されて、出射面32bに設けられたテラヘルツ波検出素子41としての光導電アンテナ素子の電極103と電極104との間に集光されて入射する。
この全反射テラヘルツ波測定装置2は以下のように動作する。光源11から出力されたパルス光は、分岐部12により2分岐されてポンプ光およびプローブ光とされる。分岐部12から出力されたポンプ光は、ミラーM1〜M3により順次に反射されて、内部全反射プリズム32の入射面32aに一体化されて設けられたテラヘルツ波発生素子20に入力される。テラヘルツ波発生素子20では、ポンプ光の入力に応じてテラヘルツ波が発生し出力される。テラヘルツ波発生素子20から出力されたテラヘルツ波は、空間伝播することなく直ちに内部全反射プリズム32の入射面32aに入力されて、内部全反射プリズム32の内部を伝播するとともに第1副反射面32dにより反射されて反射面32cへ入射し、その反射面32cで全反射される。
この反射面32cにおける全反射の際に、テラヘルツ波のエバネセント成分が、反射面32cの上に配置された測定対象物Sのうち反射面32cの近傍にある部分に存在する。このことから、内部全反射プリズム32の反射面32cで全反射された後のテラヘルツ波は、測定対象物Sのうち反射面32cの近傍にある部分の情報を取得する。そして、その全反射されたテラヘルツ波は、第2副反射面32eの軸外し放物面鏡で反射されて、内部全反射プリズム32の出射面32bから出力され、空間伝播することなく直ちに、内部全反射プリズム32の出射面32bに一体化されて設けられたテラヘルツ波検出素子41に入力される。
分岐部12から出力されミラーM4〜M9により順次に反射されて到達したプローブ光は、テラヘルツ波検出素子41としての光導電アンテナ素子100の電極103と電極104との間に入力される。また、内部全反射プリズム32の出射面32bから出力されたテラヘルツ波も、テラヘルツ波検出素子41としての光導電アンテナ素子100の電極103と電極104との間に入力される。
ポンプ光はチョッパ13により一定周期で断続的にテラヘルツ波発生素子41に入力されるので、テラヘルツ波も一定周期で断続的に発生する。テラヘルツ波検出素子41としての光導電アンテナ素子100では、テラヘルツ波およびプローブ光の入射に応じて、両者の相関を表す電流が電極103と電極104との間に生じる。この電流は、同期検出部57により、チョッパ13におけるポンプ光通過の周期に同期して検出される。これにより、テラヘルツ波のスペクトルが求められ、さらに測定対象物Sの情報が得られる。
この第2実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置2は、第1実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置1が奏する効果と同様の効果を奏することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置3について説明する。図9は、第3実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置3の構成図である。この図に示される全反射テラヘルツ波測定装置3は、テラヘルツ波を用いて全反射測定法により測定対象物Sの情報を取得するものであって、光源11、分岐部12、光路長差調整部14、テラヘルツ波発生素子21、内部全反射プリズム33、テラヘルツ波検出素子41、信号発生部56および同期検出部57を備える。
図10は、テラヘルツ波発生素子21およびテラヘルツ波検出素子41が一体に設けられた内部全反射プリズム33の断面図である。内部全反射プリズム33は、いわゆる無収差プリズムであって、入射面33a,出射面33b,反射面33c,第1副反射面33dおよび第2副反射面33eを有する。入射面33aおよび出射面33bは互いに平行である。これら入射面33aおよび出射面33bに対して反射面33cは垂直である。内部全反射プリズム33の入射面33aにテラヘルツ波発生素子21が一体に設けられ、内部全反射プリズム33の出射面33bにテラヘルツ波検出素子41が一体に設けられている。
テラヘルツ波発生素子21およびテラヘルツ波検出素子41それぞれとして、図8に示されたような光導電アンテナ素子が用いられる。テラヘルツ波発生素子21としての光導電アンテナ素子100の電極103と電極104との間には、信号発生部56により一定周期の電圧が印加される。テラヘルツ波検出素子41としての光導電アンテナ素子100の電極103と電極104との間に生じる電流は、同期検出部57により、テラヘルツ波発生素子21におけるテラヘルツ波発生の周期(すなわち、信号発生部56による電圧印加の周期)に同期して検出される。
また、図10に示されるように、内部全反射プリズム33の入射面33aにテラヘルツ波発生素子21として光導電アンテナ素子が一体的に設けられ、内部全反射プリズム33の出射面33bにテラヘルツ波検出素子41として光導電アンテナ素子が一体的に設けられている。したがって、テラヘルツ波発生素子21としての光導電アンテナ素子の電極103と電極104との間で発生して発散するテラヘルツ波をコリメートする必要があり、また、テラヘルツ波検出素子41としての光導電アンテナ素子の電極103と電極104との間にテラヘルツ波を入射させる必要がある。
そこで、内部全反射プリズム33の入射面33aの側に、内部全反射プリズム33の内部を伝播するテラヘルツ波に対してコリメート作用を奏する光学素子が形成されており、また、内部全反射プリズム33の出射面33bの側に、内部全反射プリズム33の内部を伝播するテラヘルツ波に対して集光作用を奏する光学素子が形成されている。すなわち、第1副反射面33dおよび第2副反射面33eそれぞれが軸外し放物面鏡の形状となっている。これにより、テラヘルツ波発生素子21としての光導電アンテナ素子の電極103と電極104との間で発生して発散するテラヘルツ波は、第1副反射面33dの軸外し放物面鏡で反射されてコリメートされて、反射面33cに入射される。また、反射面33cで全反射されたテラヘルツ波は、第2副反射面33eの軸外し放物面鏡で反射されて、テラヘルツ波検出素子41としての光導電アンテナ素子の電極103と電極104との間に集光されて入射する。
この全反射テラヘルツ波測定装置3は以下のように動作する。光源11から出力されたパルス光は、分岐部12により2分岐されてポンプ光およびプローブ光とされる。分岐部12から出力されたポンプ光は、ミラーM1〜M3により順次に反射されて、内部全反射プリズム33の入射面33aに一体化されて設けられたテラヘルツ波発生素子21に入力される。テラヘルツ波発生素子21としての光導電アンテナ素子100では、電極103と電極104との間に一定周期の電圧が信号発生部56により印加されており、電極103と電極104との間にポンプ光が入力され、これによりテラヘルツ波が発生する。
テラヘルツ波発生素子21から出力されたテラヘルツ波は、空間伝播することなく直ちに内部全反射プリズム33の入射面33aに入力されて、内部全反射プリズム33の内部を伝播するとともに第1副反射面33dの軸外し放物面鏡で反射されてコリメートされ、反射面33cへ入射し、その反射面33cで全反射される。この反射面33cにおける全反射の際に、テラヘルツ波のエバネセント成分が、反射面33cの上に配置された測定対象物Sのうち反射面33cの近傍にある部分に存在する。このことから、内部全反射プリズム33の反射面33cで全反射された後のテラヘルツ波は、測定対象物Sのうち反射面33cの近傍にある部分の情報を取得する。そして、その全反射されたテラヘルツ波は、第2副反射面33eの軸外し放物面鏡で反射されて、内部全反射プリズム33の出射面33bから出力され、空間伝播することなく直ちに、内部全反射プリズム33の出射面33bに一体化されて設けられたテラヘルツ波検出素子41に入力される。
分岐部12から出力されミラーM4〜M9により順次に反射されて到達したプローブ光は、テラヘルツ波検出素子41としての光導電アンテナ素子100の電極103と電極104との間に入力される。また、内部全反射プリズム33の出射面33bから出力されたテラヘルツ波も、テラヘルツ波検出素子41としての光導電アンテナ素子100の電極103と電極104との間に入力される。
テラヘルツ波検出素子41としての光導電アンテナ素子100では、テラヘルツ波およびプローブ光の入射に応じて、両者の相関を表す電流が電極103と電極104との間に生じる。この電流は、同期検出部57により、信号発生部56による電圧印加の周期に同期して検出される。これにより、テラヘルツ波のスペクトルが求められ、さらに測定対象物Sの情報が得られる。
この第3実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置3は、第1実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置1が奏する効果と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態において、内部全反射プリズム33の入射面33aにテラヘルツ波発生素子として非線形光学結晶が一体に設けられ、このテラヘルツ波発生素子にポンプ光が集光照射された場合、テラヘルツ波発生素子から発生するテラヘルツ波は発散する。このような場合にも、内部全反射プリズム33の入射面33aの側に、内部全反射プリズム33の内部を伝播するテラヘルツ波に対してコリメート作用を奏する光学素子が形成されるのが好ましい。
(変形例)
次に、以上に説明した本実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置の変形例について説明する。以下では、テラヘルツ波発生素子およびテラヘルツ波検出素子が一体に設けられた内部全反射プリズムの構成について主に説明する。
第2実施形態および第3実施形態では、内部全反射プリズムにおいてテラヘルツ波をコリメートまたは集光するための光学素子は、第1副反射面または第2反射面に形成された軸外し放物面鏡で構成された。これに対して、図11に示される内部全反射プリズム34では、テラヘルツ波をコリメートするための光学素子は、入射面34a近傍の内部に設けられたレンズ34pで構成され、また、テラヘルツ波を集光するための光学素子は、出射面34b近傍の内部に設けられたレンズ34qで構成される。
内部全反射プリズム34は、テラヘルツ波発生素子21で発生したテラヘルツ波を直ちに入射面34aに入力し、内部を伝播するテラヘルツ波をレンズ34pによりコリメートし、そのコリメートしたテラヘルツ波を第1副反射面34d,反射面34cおよび第2副反射面34eにより順次に反射させ、そして、レンズ34qにより集光し出射面34bから出力して直ちにテラヘルツ波検出素子41へ入力させる。
このような内部全反射プリズム34は、図12で説明されるような工程を経て製造され得る。すなわち、内部全反射プリズム34と外形が同じであるプリズム34Aが用意され(同図(a))、同図中の破線で示される位置でプリズム34Aが切断されて部材34B,34Cおよび34Dとされる(同図(b))。このとき、切断位置は、レンズ34p,34qが設けられるべき中心位置である。次に、部材34B,34Cおよび34Dの何れかの切断面に凹部を形成し(同図(c))、その凹部に樹脂や粉末を充填し、部材34B,34Cおよび34Dを元通りに接合して、樹脂の硬化または粉末の押し固めを行う。このようにして、内部全反射プリズム34を製造することができる。
なお、レンズ34p、34qの形状は、上記凹部に充填される樹脂の屈折率とプリズム34Aの屈折率との関係に依る。すなわち、テラヘルツ波長においてプリズム34Aの屈折率より樹脂の屈折率が高い場合には、レンズ34p,34qの形状は凸レンズとされる。逆にプリズム34Aの屈折率より樹脂の屈折率が低い場合には、レンズ34p,34qの形状は凹レンズとされる。例えば、プリズム34Aはシリコンからなり、凹部に充填される樹脂はポリエチレンからなる。
その他、内部全反射プリズムの入射面または出射面にレンズが形成されていてもよい。また、内部全反射プリズムの入射面または出射面の側の内部または表面にフレネルレンズが形成されていてもよい。内部にフレネルレンズを形成する場合、レーザ加工により形成することも可能であるし、また、図12で説明した工程と同様にして、プリズムを切断し、その切断面にフレネルレンズを形成し、その後に元通りに接合すればよい。このようにレンズが形成されていることにより、テラヘルツ波をコリメートまたは集光することができ、また、イメージを転送することもできる。
また、上記の各実施形態では、テラヘルツ波発生素子およびテラヘルツ波検出素子が内部全反射プリズムに対して一体に設けられるものの、これらが互いに別個のものであった。これに対して、内部全反射プリズムをGaAsで形成し、テラヘルツ波発生素子またはテラヘルツ波検出素子としての光導電アンテナ素子が内部全反射プリズム上に直接に形成されてもよい。また、図13に示されるように、内部全反射プリズムの一部がテラヘルツ波発生素子を兼ねていてもよいし、内部全反射プリズムの他の一部がテラヘルツ波検出素子を兼ねていてもよい。
図13に示される内部全反射プリズム35は、前述した内部全反射プリズム31と外形が同じであるが、入射面35aおよび反射面35cを有する部材35Aと、出射面35bを有する部材35Bとが、誘電体ミラー35Cを挟んで構成されている。部材35A,35Bは、非線形光学結晶から構成される。入射面35aおよび反射面35cを有する部材35Aは、テラヘルツ波発生素子を兼ねていて、テラヘルツ波を発生し得る結晶方位を有している。一方、出射面35bを有する部材35Bは、テラヘルツ波検出素子を兼ねていて、テラヘルツ波を検出し得る結晶方位を有している。部材35Aと部材35Bとに挟まれた誘電体ミラー35Cは、テラヘルツ波に対しては透明であって、プローブ光を高効率に反射し得るものである。また、これらを接合する接着剤は、テラヘルツ波に対して透明であって、テラヘルツ波における屈折率が部材35A,35Bの屈折率と同程度であるのが好ましい。
この内部全反射プリズム35では、入射面35aに入力されたポンプ光は部材35Aの内部を伝播し、その伝播の間にテラヘルツ波が発生する。このテラヘルツ波は、反射面35cで全反射された後、誘電体ミラー35Cを透過して部材35Bへ入力される。一方、出射面35bに入力されたプローブは,部材35Bの内部を伝播して誘電体ミラー35Cで反射され、再び部材35Bの内部を伝播して出射面35bから出力される。部材35Bでは、テラヘルツ波の伝搬に伴いポッケルス効果により複屈折が誘起され、その複屈折によりプローブ光の偏光状態が変化する。このときの複屈折量はテラヘルツ波の電場強度に依存するので、テラヘルツ波検出素子におけるプローブ光の偏光状態の変化量はテラヘルツ波の電場強度に依存する。
このように、図13に示される内部全反射プリズム35の構成では、さらに小型化が可能であり、取り扱いが容易である。
また、内部全反射プリズム31の反射面31cの上に配置される測定対象物Sが粉末である場合、図14に示されるように、内部全反射プリズム31の反射面31cに測定対象物Sを押え付ける機構60が設けられるのが好ましい。この押え付け機構60により測定対象物Sを反射面31cに押え付けることにより、測定対象物Sが反射面31cに対してより良く密着するので、全反射測定が効率よく行われ得る。
第1比較例に係るテラヘルツ波測定装置8の構成図である。 第2比較例に係る全反射テラヘルツ波測定装置9の構成図である。 第1実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置1の構成図である。 テラヘルツ波発生素子20およびテラヘルツ波検出素子40が一体に設けられた内部全反射プリズム31の断面図である。 テラヘルツ波発生素子20およびテラヘルツ波検出素子40が一体に設けられた内部全反射プリズム31の斜視図である。 第2実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置2の構成図である。 テラヘルツ波発生素子20およびテラヘルツ波検出素子41が一体に設けられた内部全反射プリズム32の断面図である。 光導電アンテナ素子の斜視図である。 第3実施形態に係る全反射テラヘルツ波測定装置3の構成図である。 テラヘルツ波発生素子21およびテラヘルツ波検出素子41が一体に設けられた内部全反射プリズム33の断面図である。 テラヘルツ波発生素子21およびテラヘルツ波検出素子41が一体に設けられた内部全反射プリズム34の断面図である。 内部全反射プリズム34の製造工程を説明する図である。 テラヘルツ波発生素子およびテラヘルツ波検出素子を兼ねる内部全反射プリズム35の断面図である。 内部全反射プリズム31の反射面31cに測定対象物Sを押え付ける機構60を説明する図である。
符号の説明
1〜3…全反射テラヘルツ波測定装置、11…光源、12…分岐部、13…チョッパ、14…光路長差調整部、15…偏光子、16…合波部、17…ビームスプリッタ、20,21…テラヘルツ波発生素子、31〜35…内部全反射プリズム、40,41…テラヘルツ波検出素子、51…1/4波長板、52…偏光分離素子、53A,53B…光検出器、54…差動増幅器、55…ロックイン増幅器、56…信号発生部、57…同期検出部、M1〜M9…ミラー、S…測定対象物。

Claims (6)

  1. 光を出力する光源と、
    前記光源から出力された光を2分岐して、その2分岐した光のうち一方をポンプ光とし他方をプローブ光として出力する分岐部と、
    前記分岐部から出力されたポンプ光を入力することでテラヘルツ波を発生し出力するテラヘルツ波発生素子と、
    前記テラヘルツ波発生素子から出力されたテラヘルツ波を入射面に入力し、その入力したテラヘルツ波を内部で伝播させるとともに反射面で全反射させて、該テラヘルツ波を出射面から外部へ出力する内部全反射プリズムと、
    前記内部全反射プリズムの前記出射面から出力されたテラヘルツ波と、前記分岐部から出力されたプローブ光とを入力し、これらテラヘルツ波とプローブ光との間の相関を検出するテラヘルツ波検出素子と、
    を備え、
    前記内部全反射プリズムの前記入射面に前記テラヘルツ波発生素子が一体に設けられ、
    前記内部全反射プリズムの前記出射面に前記テラヘルツ波検出素子が一体に設けられ、
    前記内部全反射プリズムの前記反射面に配置された測定対象物についての情報を、テラヘルツ波の全反射の際に生じる該テラヘルツ波のエバネセント成分により取得する、
    ことを特徴とする全反射テラヘルツ波測定装置。
  2. 前記分岐部から前記テラヘルツ波検出素子に到るまでのポンプ光およびテラヘルツ波の光路と、前記分岐部から前記テラヘルツ波検出素子に到るまでのプローブ光の光路との、差を調整する光路長差調整部を更に備えることを特徴とする請求項1記載の全反射テラヘルツ波測定装置。
  3. 前記内部全反射プリズムの前記入射面の側に、前記内部全反射プリズムの内部を伝播するテラヘルツ波に対してコリメート作用を奏する光学素子が形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の全反射テラヘルツ波測定装置。
  4. 前記内部全反射プリズムの前記出射面の側に、前記内部全反射プリズムの内部を伝播するテラヘルツ波に対して集光作用を奏する光学素子が形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の全反射テラヘルツ波測定装置。
  5. 前記内部全反射プリズムは、前記入射面,前記反射面および前記出射面に加えて、前記入射面に入力されて内部を伝播するテラヘルツ波を前記反射面へ反射させる第1副反射面と、前記反射面で反射されて内部を伝播するテラヘルツ波を前記出射面へ反射させる第2副反射面と、を有することを特徴とする請求項1記載の全反射テラヘルツ波測定装置。
  6. 前記内部全反射プリズムの前記入射面に入力されるテラヘルツ波の主光線と、前記内部全反射プリズムの前記出射面から出力されるテラヘルツ波の主光線とは、共通の直線上にあることを特徴とする請求項5記載の全反射テラヘルツ波測定装置。
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