JP2008223581A - 金属ガスケット - Google Patents

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洋行 松本
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Abstract

【課題】エンジン剛性が低いエンジンでもエンジン内圧変動による冷却水用ビードの劣化を防止しうるガスケットを提供する。
【解決手段】
2枚の基板1,2間にシム板5を介装する。シム板5は、燃焼室孔7周りのシム板本体部3と、冷却水領域よりも外周側では上記燃焼室孔7の外周に沿ったボルト孔間の中間部にだけ設けられる張出部4と、から構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関を構成するシリンダブロックとシリンダヘッドとの接合面に介装して、燃焼ガス、冷却水、および油等の流体の漏洩を防止する金属ガスケットに関するものである。
一般に、自動車用エンジンその他の内燃機関を構成するシリンダブロックとその上に取り付けたシリンダヘッドとの接合面間には、接合面からの燃焼ガス、冷却水、油等の流体の漏洩を防止するためにガスケットを介装し、ボルトで双方を締め付けることによりシール機能を付与している。このようなガスケットとしては、耐熱性、耐圧縮性、耐久性に富み、良好な復元性および熱伝導性を有する金属製のガスケットが広く使用されている。
特に内燃機関用のガスケットの特徴は、エンジンの稼働によって、エンジンのシリンダ内の燃焼が繰り返され圧力変動が発生するので、復元性と耐熱性をもつステンレス基板にビードを形成して流体をシールする構造を用いることが多い。また、エンジンは、シリンダブロックに対し燃焼室の周りに冷却水領域(ウォータージャケット)を設けて冷却水を流通させることで、燃焼室周囲の過熱を抑制するエンジン構造が採用されているため、ガスケットには冷却水領域よりも外周の接合面に対向する位置に冷却水用ビードを設けて冷却水の外方への漏れをシールする構造が用いられる。
シリンダヘッドとシリンダブロックが複数のボルトによって締結されることにより、ガスケットの燃焼室孔側ビードと冷却水用ビードは板厚方向に圧縮され、高められた接触圧力によって燃焼ガスや冷却水などをシールする。さらにビードの持つ復元性により、燃焼によって発生する圧力変動やエンジンの温度変化などによって発生するヘッドブロック間の隙間量変化があってもシール性を保つことができる。
ここで、近年のエンジン開発の動向として、軽量化、高出力化、省燃費が盛んであり、エンジンを構成する部材としてアルミニウム合金を用いるとともに、燃焼圧力の高いエンジンが開発される傾向にある。アルミニウム合金を用いてエンジン部材を構成した場合、鋳鉄を用いてエンジン部材を構成した場合に比べて、その全体剛性は著しく低下し、また、締付けボルトは冷却水領域の外側、エンジンの外縁付近に設けられることが多い。このような低剛性のエンジンの場合、エンジンの外緑部であるボルト周辺に荷重が集中し、それ以外の部分たとえば燃焼室孔周囲やボルト間の面圧が低下してしまい、目的のシール性能が得られないことがある。
このような問題に対応した金属ガスケットとして、特許文献1に記載のものがある。この金属ガスケットは燃焼室孔周辺の基板部分にだけシム板を積層することで、燃焼室孔周りの総板厚を厚くして燃焼室孔周りの面圧を高めている。また、特許文献1の発明では、面圧の高い部分のシム板の幅を狭く、面圧の低い部分のシム板の幅を広くすることによって、燃焼室孔周囲の面圧の均一化を狙っている。
特開2000−28001号公報
本来、エンジンを高出力化するには燃焼圧力を高く設定し、それに見合うボルトの締付け荷重も大きくすることが求められ、それにしたがってエンジン構造の剛性を高くする必要がある。
しかし自動車の省燃費や軽量化を考慮した結果、エンジンをコンパクトにする目的でエンジンを構成する部材の厚さを薄く設計することになり、エンジンの剛性は低いものとなる。また、大排気量になるほど燃焼室孔が大径化する傾向にある。すなわち、エンジンのアルミ化・大型化・高出力化によって、さらに変形しやすいエンジン構造になっているうえにボルトの締付け荷重の低下によって高圧シールが困難になっている。これに対し、特許文献1に記載の金属ガスケットは、剛性の低いエンジンに対して燃焼室孔周囲の面圧を高める効果と燃焼室孔周囲の面圧の均一化に効果がある。
しかし、さらにエンジンの低剛性化とボルトの低軸力化が進んだ場合、燃焼室孔周囲の面圧の低下だけでなく外周部の冷却水用ビードのシール面圧まで低下してしまう。そして、特許文献1における、面圧を高めるシム板の効果が及ぶ範囲は燃焼室孔周囲だけであるので、外周部の冷却水用ビードのシールについては、ボルト近傍の面圧は確保出来るが、ボルト間においては前記効果は及ばない。
さらに、シール面圧の低下だけでなく、燃焼圧力の変動によって、シリンダヘッドとシリンダブロックとの接合面間の隙間量の振幅が増大するように振動するので、ビード部分が過剰にたたかれてビード上に塗布されたシール剤が削り取られたり剥離したりする。更にビード高さが減少してしまう。そのため外周部の冷却水用ビードの復元性が保てずシール性能が損なわれるという不具合が発生するおそれがある。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、エンジン剛性が低いエンジンでもエンジン内圧変動による外周側のビードの劣化を防止しうるガスケットを提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載した発明は、燃焼室とその外周側に形成されて冷却水が通過する冷却水領域とを備えるシリンダブロックの接合面とシリンダヘッドとの接合面との間に介装される金属ガスケットであって、
1又は2枚以上の基板とシム板とが積層され、上記基板には、燃焼室に対応した燃焼室孔が開口すると共にその燃焼室孔を囲むように燃焼室孔側ビードが設けられ、その燃焼室孔側ビードの外周側であって上記冷却水領域と対向可能な位置に冷却水孔が開口すると共に、上記冷却水領域よりも外周側に複数のボルト孔が開口しており、
上記シム板は、
上記冷却水領域よりも燃焼室側の接合面と対向配置され且つ外周端部が冷却水領域若しくは当該冷却水領域よりも燃焼室側の接合面位置に設定される第1のシム板と、
その第1のシム板の外側に配置され、上記冷却水領域よりも外周側では上記燃焼室孔の外周に沿ったボルト孔間に位置する上記基板にだけ対向配置される第2のシム板と、
からなることを特徴とするものである。
ここで、上記第2のシム板は、上記燃焼室孔の外周に沿ったボルト孔間の中央もしくは略中央にあることが好ましく、その燃焼室孔の外周に沿った第2のシム板の幅は、狭くて構わない。例えばボルト孔間の間隔の5分の1もあれば充分である。
本発明では、ボルト締付けの際に、第1のシム板によって増厚されている、燃焼室孔周りのシール圧を高く設定出来る。
ここで、ボルト締付けの際に、第1のシム板及びボルトの締付け荷重によって、シリンダブロック及びシリンダヘッドの接合面は、増厚されている燃焼室孔側で隙間が大きくなると共にボルト孔回りで隙間が最小となるように変形する。
このとき、燃焼室孔を挟んだボルト間の接合面の輪郭にあっては、第1のシム板によって上述のように中央の面圧が高く設定されて、ボルト締付けによる矯正によって、エンジン稼働による振動は抑えられる。しかし、接合面の外周側における、燃焼室孔の外周に沿ったボルト孔間の位置では、対向する接合面間が、ボルト孔間の中央部で間隙が大きくなるように変形した口開きが発生し(図5(a)参照)、エンジンの稼働によってその接合面の口開きが振動するように変形することで、基板の外周側に形成したビードの経時的なヘタリを早め、シール剤の劣化と共に水洩れに繋がる原因となる。
これに対し、本発明では、燃焼室孔の外周に沿ったボルト孔間に第2のシム板を配置してその位置での総板厚を厚くすることで、上記口開き部分での接合面の変動量を小さく抑えたり、逆に、上記外周側の接合面部分における、燃焼室孔の外周に沿ったボルト孔間の位置で、対向する接合面間が、ボルト孔間の中央部で間隙が大きくなるような口開きとなるように強制的に変形させる予圧を付与したりすることで、エンジン稼働時の当該口開き位置での接合面の振動を抑える。これによって、基板の外周側に形成したビードの経時的なヘタリやシール剤の劣化を抑える。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した構成に対し、上記基板に、上記冷却水領域よりも外周側に上記冷却水をシールするための冷却水用ビードが形成される金属ガスケットにおいて、上記第2のシム板は、その冷却水用ビードよりも内側に配置されることを特徴とするものである。
第2のシム板が冷却水ビード位置と対向すると、その対向位置のシールを悪くする。このため冷却水ビードと重ならないように、第2のシム板を、冷却水用ビードよりも内側に配置する。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項1又は請求項2に記載した構成に対し、上記第1のシム板と第2のシム板とは一体に構成されていることを特徴とするものである。
第2のシム板を第1のシム板と一体構成とすることで、第2のシム板の設置が容易となる。ただし、第1のシム板と第2のシム板に板厚差があっても良い。
次に、請求項4に記載した発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載した構成に対し、上記ボルト孔の外側に位置する基板部分と対向する第3のシム板を設けたことを特徴とするものである。
ボルト孔の外側位置の基板及び接合面は、ボルト締付け荷重によっては振動を抑える作用が弱いが、第3のシム板を配置することで接合面間が開く方向に矯正されて、ボルト孔の外側位置の基板及び接合面の振動を抑えることが出来る。
次に、請求項5に記載した発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載した構成に対し、上記第1のシム板に一条以上の補助ビードを設けたことを特徴とするものである。
第1のシム板に補助ビードを設けることで、燃焼室側ビード周りのシール性が向上する。
また、燃焼室孔周りの接合面間の隙間を確保若しくは大きくすることで、燃焼室孔から外周側に向かう接合面の傾斜を確実に若しくは強くする結果、上記燃焼室孔の外周に沿ったボルト孔間の口開き量を小さく出来て、上記第2のシム板の作用を強くすることが可能となる。
次に、請求項6に記載した発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載した構成に対し、燃焼室孔側ビードよりも燃焼室孔側の基板部分及び第1のシム板部分の少なくとも一方に対し、他の位置よりも板厚が厚い増厚部を設けたことを特徴とするものである。
増厚部を設ける事で、燃焼室孔回りの面圧をより高く設定出来ると共に、燃焼室孔周りの接合面間の隙間を大きくすることで、燃焼室孔から外周側に向かう接合面の傾斜を強くする結果、上記燃焼室孔の外周に沿ったボルト孔間の口開き量を小さく出来て、上記第2のシム板の作用を強くすることが可能となる。
本発明によれば、例えば、冷却水用ビード周辺に振動ストッパーとなる第2のシム板が設けられるため、燃焼室孔の外周に沿ったボルト孔間における、接合面の隙間量の変動量を抑えることができる。この結果、基板外周側に設けたビードのシール耐久性を高めることができる。
また本発明は、剛性が低いエンジンに対して効果を発揮するので、エンジンをアルミ化、ボルトの低軸力化、軽量化を図ることができ、エンジンの高出力化や低燃費化に貢献することができる。
次に本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に関わる金属ガスケットを示す平面図である。図2は図1におけるA−A断面図、図3は図1におけるB−B断面図である。
(構成)
まず、その構成について説明する。
本実施形態の金属ガスケットは、図2及び図3に示すように、2枚の基板1,2の間に、当該基板1,2よりも薄肉のシム板5を介装して構成されている。
上記各基板1,2は、ステンレス鋼板などの板バネを発揮可能な弾性金属材料からなる薄肉金属板である。その基板1,2には、シリンダブロック50の燃焼室50aに対応した燃焼室孔7が開口すると共にその燃焼室孔7を囲むように燃焼室孔側ビード8が設けられている。図1中、符号L1が、燃焼室孔側ビード8の頂部に沿ったシールライン位置を示している。本実施形態では、図2に示すように、燃焼室孔側ビード8を、基板1,2を屈曲加工してなるフルビードで構成した場合を例示している。この燃焼室孔側ビード8は、シリンダブロック50の冷却水領域50bよりも燃焼室50a側に位置する接合面S1と対向する位置に配置される。また基板1,2には、上記燃焼室孔側ビード8の外周側であって燃焼室孔7に沿って複数個の冷却水孔9が開口している。その各冷却水孔9は、上記冷却水領域50bと対向する位置に設けられる。また基板1,2における上記冷却水領域50bよりも外側の接合面S2と対向する位置には、上記複数の冷却水孔9の外周を囲むように冷却水用ビード10が形成されている。図1中、符号L2が、冷却水用ビード10の頂部に沿ったシールライン位置を示している。本実施形態では、図2に示すように、冷却水用ビード10を、基板1,2を屈曲加工してなるステップ状のハーフビードで構成した場合を例示している。また、冷却水用ビード10よりも外側の基板1,2部分には、ボルト孔11が開口している。
また、上記シム板5は、燃焼室孔7回りに配置されるシム板本体部3と、そのシム板本体部3から外方に張り出す舌片状の張出部4とからなる。ここで、シム板本体部3が第1のシム板5を構成し、張出部4が第2のシム板5を構成する。
シム板本体部3には、上記基板1,2の燃焼室孔7に対応して開口する燃焼室孔3aが形成されていると共に、当該シム板本体部3の外周端部が、上記冷却水領域50b内に位置するような大きさとなっている。シム板本体部3の外周端部は、接合面S1と対向する位置でも良い。
張出部4は、上記燃焼室孔7の外周に沿ったボルト孔11間で、外方に向けて張り出している。その張出部4の先端部側は、冷却水領域50bよりも外周側に位置する接合面S2と対向すると共に、その先端が、上記冷却水用ビード10の形成位置よりも内側の位置にあるように設定されている。
その舌片状の張出部4は、燃焼室孔7の外周に沿ったボルト孔11間の中央部に配置されていて、その幅は小さくて構わない。
なお、上記シム板5は、冷却水領域50bと重なる位置で一方の基板1,2に固定すればよい。
更に、図4に示すように、基板1,2におけるボルト孔11位置よりも外側部分にも第3のシム板12が配設されている。この第3のシム板12は溶接などで基板1,2の一方に固定される。なお、この第3のシム板12は、基板1,2におけるボルト孔11位置よりも外側部分の張出量が大きい部分に設ける方が効果が大きい。
そして、シリンダブロック50の接合面とシリンダヘッドの接合面との間に、上記金属ガスケットを配置し、締付けボルト(図示せず)をボルト孔11に挿通して、シリンダヘッドとシリンダブロック50とともに金属ガスケットは締め付けられることで、当該金属ガスケットは、シリンダヘッドとシリンダブロック50の間に介装される。
(作用効果)
締付けボルトの締付けにより、対向する接合面間の隙間は不均一になり、ボルト孔11周辺では狭く、離れるに従い広くなるようにエンジンは変形する。ボルト孔11はエンジンの外縁に近い場所に設けられていることが多いため、シム板5が無い場合には、エンジン外縁のボルト孔11周辺の面圧は高く、燃焼室孔7周辺の面圧は低くなる。これに対し、シム板本体部3によって、燃焼室50a周りの総板厚が増厚されることで燃焼室孔7周辺の面圧が高くなって、燃焼ガスのシール性が確保される。
しかし、剛性が著しく低いエンジンの場合、接合面外周側におけるボルト孔11の中間部分でも面圧の低下が見られ、対向する接合面間が、模式図である図5(a)のように、口開き状態になりやすい。このような状況で燃焼圧の荷重変動があると、その口開き状態の接合面間が振動するように変形して、冷却水用ビード10に過大な圧縮と変位がかかることからビードに塗布されたシール剤が削り取られたり剥離したり、ビードが経時的にへたり、冷却水の漏れやにじみの原因となる。
これに対し、本実施形態では、燃焼室孔7の外周に沿ったボルト孔11の中間部分にシム板5の一部である張出部4を配置して、接合面外周側におけるボルト孔11の中間部分の口開きが狭まる方向への変形を規制、若しくは模式図である図5(b)のように、口開き方向への予圧を接合面に付与することで、エンジン稼働時における接合面外周側におけるボルト孔11間部分の振動が低減される。この結果、冷却水用ビード10に対する過大な圧縮と変位を低減することができるので、ビード上に塗布したシール剤にも優しく、冷却水用ビード10の耐久性を向上させることができる。
またこのとき、張出部4を、冷却水用ビード10位置よりも内側に配置して当該冷却水用ビード10と重ならないように配置することで、特に工夫をしなくても冷却水用ビード10のシール性を阻害することはない。
同様に、ボルト孔11よりも外側位置の接合面部分も、ボルトの締付け荷重による拘束が弱いので、燃焼圧の荷重変動で振動し易い。特に、ボルト孔11から外側部分が内外ほど発生する。これに対して第3のシム板12を設けることで、その振動を低減することが出来る。特にボルト孔11の外側にビードがある場合に効果的である。
(変形例)
上記実施形態では、基板1,2を2枚積層する場合を例示しているが、基板1が一枚だけであっても良い。
上記実施形態では、シム板本体部3と張出部4とを一体のシム板5で構成する場合を例示しているが、シム板本体部3と張出部4とは別の金属板から構成されていても良く、また、シム板本体部3と張出部4との板厚に差を付けても良い。この場合には張出部4を構成するシム板5を基板1,2に溶接などで固定する。作用効果は同じである。ただし、上記実施形態のように、シム板本体部3と張出部4とを一体に構成する方が、張出部4の配置が容易となる。
また、上記張出部4は、冷却水用ビード10よりも外側に設けても良いが、上述のように、上記張出部4は冷却水用ビード10よりも内側の方に配置する方が好ましい。内側に配置した場合には、ボルト間中央部で、各基板1,2に設けた冷却水用ビード10が対向する接合面に押し付けられて、接合面外周部における燃焼室孔7外周に沿った方向のボルト間の変形に、より冷却水用ビード10が沿うようにシールすることになる。
また、図6および図7に示すように、シム板5におけるシム板本体部3に対し、板厚方向に屈曲してなる補助ビード18またはビード19を設けるとよい。この補助ビードを設けることで燃焼室50a周りのシール性がさらに高くなる。上記補助ビード18,19は、燃焼室孔側ビード8よりも燃焼室50a側の基板平坦部、及び燃焼室50a側ビードの外周側の基板平坦部のうちの、少なくとも一方に設ければ良い。補助ビード18,19を設けた位置の面圧も高くなることでシール性が向上する。
また、シム板本体部3の位置、つまりシム板5の燃焼室孔7回りに補助ビード18,19を設ける事で、接合面における燃焼室50aから外周側に向かう輪郭線のラインの傾斜が強く(燃焼室50a側が高くなるような傾斜)なることで、接合面外周側におけるボルト孔11間に生じる口開きが小さくなって、上記張出部4を設けることによる効果が更に高くなる。
また、図8に示すように、燃焼室孔側ビード8よりも燃焼室50a側に位置するシム板5部分に板厚を厚くした増厚部17を設けても良い。燃焼室孔7周縁の面圧を高く設定することで出来る。またこの場合も、増厚部17によって接合面における燃焼室50aから外周側に向かう輪郭線のラインの傾斜が強く(燃焼室50a側が高くなるような傾斜)なることで、接合面外周側におけるボルト孔11間の口開きが小さくなって、より上記張出部4を設けることによる効果が大きくなる。
図8では、上記増厚部を、シム板5の端部を折り曲げて構成する場合を例示しているが、金属板を積層し溶接して増厚したり、カシメや鳩目で金属板を固定することで増厚しても良い。また、増厚は、シム板5に限定されず基板1,2側を増厚しても良い。効果は同じであるが、製造的にはシム板5に増厚部を設ける方が容易である。
本発明に基づく実施形態に係わる金属ガスケットを示す平面図である。 図1におけるA−A断面図である 図1におけるB−B断面図である 図1におけるC−C断面図である 接合面外周側のボルト孔間の口開きを説明する模式図であり、(a)は張出部4が無い場合を、(b)は張出部4を設けた場合を示す。 本発明に基づく実施形態に係るシム板の変形例を示す 本発明に基づく実施形態に係るシム板の変形例を示す 本発明に基づく実施形態に係るシム板の変形例を示す
符号の説明
1,2 基板
3 シム板本体部
4 張出部
5 シム板
7 燃焼室孔
8 燃焼室孔側ビード
9 冷却水孔
10 冷却水用ビード
11 ボルト孔
12 シム板
17 増厚部
18,19 補助ビード
50 シリンダブロック
50a 燃焼室
50b 冷却水領域
S1 冷却水領域より内側の接合面
S2 冷却水領域より外側の接合面

Claims (6)

  1. 燃焼室とその外周側に形成されて冷却水が通過する冷却水領域とを備えるシリンダブロックの接合面とシリンダヘッドとの接合面との間に介装される金属ガスケットであって、
    1又は2枚以上の基板とシム板とが積層され、
    上記基板には、燃焼室に対応した燃焼室孔が開口すると共にその燃焼室孔を囲むように燃焼室孔側ビードが設けられ、その燃焼室孔側ビードの外周側であって上記冷却水領域と対向可能な位置に冷却水孔が開口すると共に、上記冷却水領域よりも外周側に複数のボルト孔が開口しており、
    上記シム板は、
    上記冷却水領域よりも燃焼室側の接合面と対向配置され且つ外周端部が冷却水領域若しくは当該冷却水領域よりも燃焼室側の接合面位置に設定される第1のシム板と、
    その第1のシム板の外側に配置され、上記冷却水領域よりも外周側では上記燃焼室孔の外周に沿ったボルト孔間に位置する上記基板にだけ対向配置される第2のシム板と、
    からなることを特徴とする金属ガスケット。
  2. 上記基板に、上記冷却水領域よりも外周側に上記冷却水をシールするための冷却水用ビードが形成される金属ガスケットにおいて、
    上記第2のシム板は、その冷却水用ビードよりも内側に配置されることを特徴とする請求項1に記載した金属ガスケット。
  3. 上記第1のシム板と第2のシム板とは一体に構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した金属ガスケット。
  4. 上記ボルト孔の外側に位置する基板部分と対向する第3のシム板を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載した金属ガスケット。
  5. 上記第1のシム板に一条以上の補助ビードを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載した金属ガスケット。
  6. 燃焼室孔側ビードよりも燃焼室孔側の基板部分及び第1のシム板部分の少なくとも一方に対し、他の位置よりも板厚が厚い増厚部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載した金属ガスケット。
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