JP2008220519A - 掃除機用吸込具および電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持部材により保持された第1および第2の回転ブラシを一体として簡単に取り外すことができ、容易にメンテナンスすることができるものとする。
【解決手段】一方端にプーリ26を備え、長手方向に沿って第1の清掃片31を有する第1の回転ブラシ30と、第1の回転ブラシ30を回転駆動する電動機24と、電動機24からの駆動力をプーリ26に伝達する駆動ベルト25と、長手方向に第2の清掃片36を有し、第1の回転ブラシ30により回転駆動される第2の回転ブラシ35と、第1および第2の回転ブラシ30、35を回転自在に軸支する1対の支持部材28、29とを備え、第2の回転ブラシ35が電動機24と第1の回転ブラシ30との間に配置され、1対の支持部材28、29により連結保持された第1および第2の回転ブラシ30、35がケース17内に着脱可能に固定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、掃除機用吸込具および電気掃除機に関するものである。
従来の掃除機用吸込具は、電動機等で回転駆動される1本の回転ブラシを備え、その回転ブラシの外周長手方向に設けた清掃片で、被掃除面の塵埃を掻き上げるようにしていた。しかしながら、回転ブラシが1本だけでは、十分被掃除面を清掃できないため、回転ブラシを2本平行に備えたものが発明された。ところが2本の回転ブラシのそれぞれを回転させるために電動機を2個用いると、掃除機用吸込具が重くなり、掃除機用吸込具の操作性が悪くなるという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示された掃除機用吸込具60では、図15に示すように、回転方向および回転数を異にする複数個の回転ブラシ61、62が被掃除面に平行に配設され、回転ブラシ61、62のブレード61b、62bが回転棒61a、62aに捻って取り付けられている。そして、この掃除機用吸込具60では、第1の回転ブラシ61の一端が、ギア63および、プーリ64、ベルト65およびプーリ66よりなる伝達機構を介して電動機68に接続されており、他端の回転軸端61cが軸受69により支承されている。また、第2の回転ブラシ62は、一端がギア70を介してギア63に螺合し、他端の回転軸端62cが軸受69に支承されている。そして、このように構成された掃除機用吸込具60の第1および第2の回転ブラシ61、62は、ギア63、70を介して互いに反対方向に回転されるようになっている。なお、ギア63、70はギアケース71で覆われている。
特開平5−111449号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載された掃除機用吸込具60の構成では、第1および第2の回転ブラシ61、62は、ギア63、70を介して互いに反対方向に回転されており、連続的な回転は得られるが、ギア63、70を介して回転駆動しているため、ギア63、70が損耗しやすいといった問題があった。また、第1および第2の回転ブラシ61、62のブレード61b、62bが回転棒61a、62aに捻って形成されているため、ギア63、70や軸受69に軸方向の負荷も加わり、被掃除面の変化によってこの軸方向の負荷が変化するため、機械的故障を引き起こしやすい構造となっている。
そして、ギア63、70が損耗等によりメンテナンスが必要となった時には、ケースを分解した上で、プーリ64からベルト65を取り外し、第1および第2の回転ブラシ61、62とともに、軸受69およびギアカバー71で覆われたギア63、70を一体としてケース外に取り出すことになるが、ギア63、70がギアカバー71で覆われた状態で組み込まれ、外方側にプーリ64が取り付けられているため、ギア63、70を点検したり、取り替えたりするのに手間が掛かるといった問題があった。
本発明は、上記したような従来の課題を解決するものであり、吸込具本体内の回転ブラシ等のメンテナンスが必要になった場合にも、支持部材により保持された第1および第2の回転ブラシを一体として簡単に取り外すことができ、容易にメンテナンスすることができる掃除機用吸込具およびそれを備えた電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の請求項1に係る掃除機用吸込具は、一方端に回転受動部を備え、周面の長手方向に沿って第1の清掃片を有する第1の回転ブラシと、
前記第1の回転ブラシを回転駆動する駆動源と、前記駆動源からの駆動力を前記第1の回転ブラシの前記回転受動部に伝達する駆動ベルトと、前記第1の回転ブラシと平行に配置され、周面の長手方向に第2の清掃片を有し、前記第1の回転ブラシにより回転駆動される第2の回転ブラシと、前記第1の回転ブラシと前記第2の回転ブラシの両端に配置され、前記第1の回転ブラシと前記第2の回転ブラシとを一定間隔を隔てて回転自在に軸支する1対の支持部材と、を備えてなり、前記第2の回転ブラシが、前記駆動部と前記第1の回転ブラシとの間に配置され、前記1対の支持部材により連結保持された前記第1の回転ブラシと前記第2の回転ブラシとが掃除機用吸込具のケース内に着脱可能に固定されていることを特徴とするものである。
請求項1に係る掃除機用吸込具によれば、第1の回転ブラシと第2の回転ブラシとが支持部材によりそれぞれが回転自在に軸支され、連結保持されているため、掃除機用吸込具のケースを分解して、駆動源と第1の回転ブラシとを連結する駆動ベルトを回転受動部から外すことにより、支持部材により連結保持された第1の回転ブラシおよび第2の回転ブラシを一体として簡単に取り外すことができる。これにより、第1の回転ブラシおよび第2の回転ブラシを容易にメンテナンスすることができ、また、メンテナンス後に、第1の回転ブラシおよび第2の回転ブラシを容易に掃除機用吸込具に取り付けることができる。
しかも、第2の回転ブラシを挟んで駆動源の反対側に位置する第1の回転ブラシに対して駆動源から駆動ベルトを介して確実に駆動力が伝達され、さらに、第2の回転ブラシが第1の回転ブラシにより回転駆動されることにより、掃除機用吸込具を前進させる方向に第1の回転ブラシを回転駆動したときに、前進方向への自走力が作用することにより走行性能に優れ、また、被掃除面上の塵埃を第1の回転ブラシと第2の回転ブラシとの間に効率良く掻き上げて、塵埃除去性能に優れた掃除機用吸込具とすることができる。
本発明の請求項2に係る掃除機用吸込具は、上記請求項1に記載の掃除機用吸込具において、前記1対の支持部材のうち、前記駆動ベルトが配される側の前記支持部材が、前記駆動ベルトの回転軌道の中を通って内方側に向けて延出される延出部と、該延出部において前記第2の回転ブラシを回転自在に軸支する軸受部とを有し、前記延出部における前記第2の回転ブラシの軸受部の外径が、前記回転受動部の外径よりも小さく設定されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る掃除機用吸込具によれば、延出部において第2の回転ブラシを軸支する軸受部の外径を回転受動部の外径よりも小さくすることにより、駆動ベルトが配される狭いスペースの中で、外径の小さな軸受部により第2の回転ブラシを回転自在に軸支することができる。このため、駆動ベルトが配される側の第2の回転ブラシの端部にプーリ等の別の部材を取り付ける必要がなく、且つ、駆動ベルトが配される側の支持部材を小型化することができる。そして、メンテナンス時において、小さな寸法に設定された支持部材および軸受部は、狭いスペースの中でも容易に取り扱うことができるため、第1の回転ブラシの回転受動部に架け渡された駆動ベルト、および支持部材に保持された第1の回転ブラシと第2の回転ブラシを簡単に取り外すことができる。
本発明の請求項3に係る掃除機用吸込具は、上記請求項1に記載の掃除機用吸込具において、前記1対の支持部材のうち、前記駆動ベルトが配される側の前記支持部材が、前記駆動ベルトの回転軌道の中を通って内方側に向けて延出される延出部と、該延出部において前記第2の回転ブラシを回転自在に軸支する軸受部とを有し、前記延出部は、前記第2の回転ブラシにおいて前記第2の清掃片を保持する軸芯材よりも下方に位置する部分が切り欠かれ、前記駆動源の軸心が、前記第1の回転ブラシの軸心に対して上方の位置に配置されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る掃除機用吸込具によれば、延出部の下方部分を切り欠くことにより、第1の回転ブラシの軸心に対して、駆動源の軸心を上方に位置させることができ、掃除機用吸込具のケースの底面により寸法的に規制される駆動源として、より大型の、すなわち、電気容量が大きく、より吸引力の高い電動機を使用することができ、掃除機用吸込具の走行性能、塵埃除去性能を高めることができる。また、メンテナンス時において、延出部の切り欠かれた部分を介して、掃除機用吸込具のケースに装着された支持部材、および支持部材に保持された第1の回転ブラシと第2の回転ブラシを簡単に取り外すことができる。
本発明の請求項4に係る掃除機用吸込具は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の掃除機用吸込具において、前記第1の回転ブラシと前記第2の回転ブラシの、それぞれの両端に軸芯保持材が装着され、前記第2の回転ブラシの前記駆動ベルトが配される側に配置される軸芯保持材が、前記第2の回転ブラシの長手方向において前記駆動ベルトよりも内側に配置されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る掃除機用吸込具によれば、駆動ベルトの回転軌道を避けて、第2の回転ブラシの軸芯保持材を配置することにより、第1の回転ブラシおよび第2の回転ブラシの回転駆動を駆動ベルトに干渉せずに行えるだけでなく、メンテナンス時において、第1の回転ブラシの回転受動部に架け渡された駆動ベルト、掃除機用吸込具のケースに装着された支持部材、および支持部材に保持された第1の回転ブラシと第2の回転ブラシを簡単に取り外すことができる。
本発明に係る電気掃除機は、電動送風機と、請求項1〜4のいずれか1項に記載の掃除機用吸込具を備えたものである。
本発明に係る電気掃除機によれば、掃除機用吸込具内の回転ブラシ等のメンテナンスが必要になった場合にも、支持部材により保持された第1および第2の回転ブラシを一体として簡単に取り外すことができ、容易にメンテナンスすることができる。
本発明の掃除機用吸込具および電気掃除機は、掃除機用吸込具内の回転ブラシ等のメンテナンスが必要になった場合にも、支持部材により保持された第1および第2の回転ブラシを一体として簡単に取り外すことができ、容易にメンテナンスすることができる。
以下、本発明の掃除機用吸込具に係る最良の実施の形態について、図面に基づき説明する。なお、下記に開示される実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、実施の形態で開示された内容ではなく、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれると解されるべきである。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る掃除機用吸込具15について、図1〜図9を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具を接続した電気掃除機の全体斜視図である。
本発明の電気掃除機は、図1に示すように、掃除機本体1の後方部に、電動送風機2を内蔵した電動送風機室3が配され、掃除機本体1の前方部に、吸引された塵埃を捕集する集塵袋(図示せず)を着脱自在に収納するとともに、電動送風機2の吸引側開口と連通する集塵室4が配されている。掃除機本体1の後方下部の左右両側に、1対の走行用車輪5が水平に配された走行軸に対して回転自在に取り付けられ、また、掃除機本体1の前方下部に、同じく走行用のキャスター6が垂直な軸心周りに回動自在に、且つ水平に配された走行軸に対して回転自在に取り付けられている。掃除機本体1の前面には、吸引ホース10の一端に設けられた接続ジョイント部11が着脱自在に接続されるとともに、集塵室4に連通する吸気口7が設けられている。
吸引ホース10の他端には、操作者が掃除の際に把持するとともに、掃除機本体1の運転を操作するための操作部14aを有する把手14を備えた先端ジョイント部12が設けられている。この吸引ホース10の先端ジョイント部12に、伸縮自在あるいは継ぎ自在に構成された延長管13の手元側の一端が着脱自在に接続され、さらに、その延長管13の先端側の他端が、本実施の形態1の掃除機用吸込具15に着脱自在に接続される。
掃除機本体1の前部から両側にかけての表面に、弾性材料からなるバンパー8が延設されており、掃除機本体1の走行時に、掃除機本体1が家具、柱などに衝突してもそれらに傷を付けないようにしている。掃除機本体1の後部上面に起伏可能に設けられた本体ハンドル9は、掃除機本体1を持ち運ぶ際に把持されるものである。
次に、本実施の形態1における掃除機用吸込具15の詳細な構成について、図2〜図5を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の外観斜視図であり、図3は、この掃除機用吸込具の底面側から見た斜視図であり、また、図4は、この掃除機用吸込具の下ケースを外し、底面側から見た平面図であり、図5は、この掃除機用吸込具の断面図(吸込具本体の左方側から見た状態)である。なお、図2以降の図において、掃除機用吸込具15の走行方向について、把手14を掴んだ操作者が掃除機用吸込具15を押し進める(前進させる)方向を前方(図2において左下方向)といい、操作者が掃除機用吸込具15を引き戻す(後退させる)方向を後方(図2において右上方向)という。また、掃除機用吸込具15を前進させる方向に向かって右側を右方(図2において左上方向)、左側を左方(図2において右下方向)という。
図2に示すように、掃除機用吸込具15の本体ケース17は、上ケース17aと、底面に開口部18を有する下ケース17bから構成され、上ケース17aの後方中央部には、接続管19が傾動自在に取着され、延長管13の先端がこの接続管19の開口端に着脱自在に嵌合固定される。また、下ケース17bの外周面には、ウレタン系樹脂などの弾性材料からなるノズルバンパー20が設けられており、家具(図示せず)などに当たったときの衝撃を和らげる機能を果たしている。
また、図3に示すように、下ケース17bの底面には、その中央左右端近傍に走行用の前輪21が1対、後方左右端近傍に走行用の後輪22が1対、それぞれ回転自在に取着されている。また、開口部18の後方中央に起伏安全スイッチ23が起伏可能に取着され、この起伏安全スイッチ23が被掃除面に接触し、その取着されている凹部内に倒れこんだ状態で、操作者が操作部14aを操作したときに、掃除機本体1の後述の第1および第2の回転ブラシ30、35が回転し、また、この起伏安全スイッチ23が被掃除面から離れて凹部内から起立した状態では、操作者が操作部14aを操作しても、第1および第2の回転ブラシ30、35が回転しないように構成されている。
掃除機用吸込具15の前部には、図4および図5に示すように、開口部18から掃除機用吸込具15の上方に向けて回転ブラシ収容空間としての回転ブラシ収容空間18aが形成され、この回転ブラシ収容空間18aの後方側は接続管19に連通している。そして、この回転ブラシ収容空間18a内の前方側に第1の回転ブラシ30が、後方側に第1の回転ブラシ30と平行に第2の回転ブラシ35が収容され、それぞれ掃除機用吸込具15に対して回転自在に、掃除機用吸込具15の進退方向に対して垂直に軸支されている。また、掃除機用吸込具15の回転ブラシ収容空間18aの後方側には、第1の回転ブラシ30を正転方向、すなわち掃除機用吸込具15を前進させる方向に第1の回転ブラシ30を回転駆動する駆動源としての電動機24が収納されている。
次に、本実施の形態1における第1および第2の回転ブラシ30、35および1対の支持部材(連結支持材28、連結軸受材29)の詳細な構成について、前掲の図を参照しながら、図6〜図10を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の1対の支持部材により保持された第1および第2の回転ブラシの底面側から見た斜視図(吸込具本体から取り外した状態)であり、図7は、支持部材と第1および第2の回転ブラシの軸芯保持材周辺の構造を示す(a)平面図(軸芯保持材を装着していない状態)と(b)平面断面図(軸芯保持材を装着している状態)である。また、図8は、駆動ベルト側に配置される支持部材の斜視図であり、図9は、駆動源と第1および第2の回転ブラシと支持部材との位置関係を示す断面図である。なお、図6以降の図において、矢印は、第1および第2の回転ブラシ30、35の回転方向を示している。
本実施の形態1においては、図4、図5に示すように、第2の回転ブラシ35が、電動機24と第1の回転ブラシ30との間に配置されており、第1の回転ブラシ30の一端側(左方端部)には外周面に凹凸が形成されたプーリ26(回転受動部)が装着され、第2の回転ブラシ35の一端側(左方端部)には軸芯保持材27Aが装着されている。
そして、連結支持材28(駆動ベルト側の支持部材)が、その前方側に配された前方軸受部28aにおいて、プーリ26の左端側に突出した回転ボス26a(図7参照)を回転可能に支持するとともに、前方軸受部28aの後方側で駆動ベルト25の回転軌道の中を通って内方側に向けて延出された延出部28b(図8参照)を有し、延出部28bに設けられた後方軸受部28cにおいて、第2の回転ブラシ35に装着された軸芯保持材27A(回転ボス27a)を回転可能に支持している。この連結支持材28は、吸込具本体16の上ケース17aにおける左方側内面の適所に着脱可能に固定されている。
また、第1の回転ブラシ30の他端側(右方端部)および第2の回転ブラシ35の他端側(右方端部)にはそれぞれ軸芯保持材27B、27Cが装着され、連結軸受材29(支持部材)が、その前方側に配された前方軸受部29aにおいて、第1の回転ブラシ30に装着された軸芯保持材27Bを回転可能に支持するとともに、その後方側に配された後方軸受部29bにおいて、第2の回転ブラシ35に装着された軸芯保持材27Cを回転可能に支持している。この連結軸受材29は、吸込具本体16の上ケース17aにおける右方側内面の適所に着脱可能に固定されている。
軸芯保持部27A〜27Cはそれぞれ同じ構造を有し、ここでは、第2の回転ブラシ35の軸芯材37の左方端部に装着される軸芯保持部27Aを例にとってその構造を説明する。軸芯保持部27Aは、図7(a)、(b)に示すように、第2の回転ブラシ35の軸芯材37に装着される軸芯材受部27bと、軸芯材受部27bの外方側開口空間に装着される軸受ブッシュ27cと、軸芯材受部27bの中軸空間に嵌着される回転ボス27aと、軸受ブッシュ27cと後方軸受部28cとの間に介在させるワッシャ27dとによって構成されている。
そして、軸芯材受部27bの外方側開口空間の内周面と軸受ブッシュ27cの外周面との間に連結支持材28の後方軸受部28cが摺動可能に嵌め込まれ、回転ボス27aの先端部に周方向に突出するように形成された鍔部が後方軸受部28cの外方側端面の中心部に設けられた嵌挿孔を乗り越えて挿着されることにより、軸芯材受部27bが回転可能に後方軸受部28cに支持されている。また、軸芯材受部27bは、内方側開口に軸芯材37が嵌め込まれ、外方側開口に連結支持材28の後方軸受部28cが嵌め込まれ、先端側開口の内面に軸受ブッシュ27cの外縁が当接して封止することによって、後方軸受部28cの摺動部分および軸芯材32、36内部に塵埃が入り込むのを防止している。
軸芯保持部27B、27Cは、装着される軸芯材端部と、軸支される軸受部が異なるだけで、構造的には軸芯保持部27Aと同様の構造を有している。
また、プーリ26は、基本的には軸芯保持部27Aと同様の構造を有しており、軸芯材受部26bの外周面に凹凸状の動力伝達溝が形成されている点において、軸芯保持部27Aと異なっているだけである。プーリ26が前方軸受部28aに回転ボス26aを介して回転可能に保持された状態で、軸芯材受部26bの外周面に駆動ベルト25が架け渡されると、駆動ベルト25は、この外周面の内方側に設けられた鍔部26cと連結支持材28の前方軸受部28aのガイド面28dとの間で左右方向への動きが規制され、プーリ26を介して、電動機24からの回転駆動力が、電動機24のシャフト24aに固着されたプーリ24b、駆動ベルト25およびプーリ26を介して、第1の回転ブラシ30に伝達されることになる。
このようにして、第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35とは、連結支持材28と連結軸受材29によって所定の間隔を隔てて、回転自在に連結保持されている。これにより、吸込具本体16の下ケース17bを分解して、電動機24と第1の回転ブラシ30とを連結する駆動ベルト25をプーリ26から外すことにより、連結支持材28により連結保持された第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35を一体として簡単に取り外すことができる。また、連結支持材28、連結軸受材29は、それぞれ第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35の軸芯材32、36に対して取り外し可能に装着されている。これにより、第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35から連結支持材28、連結軸受材29を取り外して、第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35を容易にメンテナンスすることができ、また、メンテナンス後に、第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35を容易に吸込具本体16に取り付けることができる。
しかも、第2の回転ブラシ35を挟んで電動機24の反対側に位置する第1の回転ブラシ30に対して電動機24から駆動ベルト25を介して確実に回転駆動力が伝達され、さらに、第2の回転ブラシ35が第1の回転ブラシ30により回転駆動されることにより、掃除機用吸込具15を前進させる方向に第1の回転ブラシ30を回転駆動したときに、前進方向への自走力が作用することにより走行性能に優れ、また、被掃除面上の塵埃を第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35との間に効率良く掻き上げて、塵埃除去性能に優れた掃除機用吸込具15とすることができる。
本実施の形態1において、連結支持材28は、延出部28bにおける第2の回転ブラシ35の後方軸受部28cの外径が、プーリ26の外径よりも小さく設定されている。これにより、駆動ベルト25が配される狭いスペースの中で、外径の小さな後方軸受部28cにより第2の回転ブラシ35を回転自在に軸支することができる。このため、駆動ベルト25が配される側の第2の回転ブラシ35の左方端部にプーリ等の別の部材を取り付ける必要がなく、且つ、駆動ベルト25が配される側の連結支持材28を小型化することができる。そして、メンテナンス時において、小さな寸法に設定された連結支持材28および後方軸受部28cは、狭いスペースの中でも容易に取り扱うことができるため、第1の回転ブラシ30のプーリ26に架け渡された駆動ベルト25、および連結支持材28に保持された第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35を簡単に取り外すことができる。
第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35の左右両端部にそれぞれプーリ26および軸芯保持材27A〜27Cが装着され、第2の回転ブラシ35の駆動ベルト25が配される側に配置される軸芯保持材27Aが、第2の回転ブラシ35の長手方向において駆動ベルト25よりも内側に配置されている。駆動ベルト25の回転軌道を避けて、第2の回転ブラシ35の軸芯保持材27Aを配置することにより、第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35の回転駆動を駆動ベルト25に干渉せずに行えるだけでなく、メンテナンス時において、第1の回転ブラシ30のプーリ26に架け渡された駆動ベルト25、吸込具本体16の下ケース17bに装着された連結支持材28、および連結支持材28に保持された第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35を簡単に取り外すことができる。
次に、本実施の形態1における第1および第2の回転ブラシ30、35の詳細な構造について、前掲の図を参照しながら、図10を用いて説明する図10は、第1の回転ブラシおよび第2の回転ブラシの構造を示す断面図である。
本実施の形態1においては、図3、図4および図6に示すように、第1の回転ブラシ30の第1の清掃片31が、長手方向(軸心方向)の中央側に寄るに従って回転方向に対して後退角側に変位する略V字状に形成されるとともに、第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36が、第1の清掃片31と逆形状の略V字状に形成されている。そして、後で詳しく説明するように、第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36が、第1の回転ブラシ30の回転駆動に伴い、第1の回転ブラシ30における複数条の第1の清掃片31あるいはそれらの間に連続的に噛み合わされ、第1の清掃片31によって回転方向の背面側から押圧されることにより、第1の回転ブラシ30により円滑に回転駆動される。しかも、第2の回転ブラシ35の回転が、ギアなどを介さずに、第1の回転ブラシ30の回転力を利用して行われるため、被掃除面が絨毯などの場合に、第2の回転ブラシ35が回転しにくくなっても、第2の回転ブラシ35を支持する連結支持材28や連結軸受材29など部分(前方・後方軸受部28a、28bや連結軸受材29の前方・後方軸受部29a、29b)に過大な負荷が加わることもなく、これらの部分で機械的故障を引き起こすこともない。
さらに、本実施の形態1においては、第1の清掃片31ならびに第2の清掃片36における略V字形状が、それぞれ第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35の長手方向の中間点を挟んで左右対称となるように構成されている。すなわち、第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35の中間点に略V字形状の頂点が位置している。そして、この略V字形状の頂点から、第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35の端部側に移行するにしたがって前進角側に変位する第1の清掃片31および第2の清掃片36の配列線を平面上に展開したときに、この配列線がほぼ直線状となっている。このように第1の清掃片31ならびに第2の清掃片36を構成することによって、軸方向(スラスト方向)の荷重バランスが崩れることなく、連結支持材28や連結軸受材29(前方・後方軸受部28a、28bや連結軸受材29の前方・後方軸受部29a、29b)への負荷を軽減させることができ、機械的故障を引き起こさないようにすることができるとともに、より軽量な材料で連結支持材28や連結軸受材29、延いては掃除機用吸込具15を構成することができる。さらに、掃除機用吸込具15の走行性能を向上させることができる。
ここで、本実施の形態1の第1および第2の回転ブラシ30、35において、第1および第2の清掃片31、36の略V字形状の頂点は、図6に示すように、それぞれの両端が配される円周上の位置より回転方向に対して約90°後退した位置に設定されている。
第1の回転ブラシ30は、掃除機用吸込具15の進退方向に対して垂直な方向に長く、開口部18の左右幅寸法とほぼ同じ長さに設定された円管状の軸芯材32と、この軸芯材32とほぼ同じ長さに設定され、軸芯材32に挿着される複数条(本実施の形態1においては3条)の第1の清掃片31とを備えている。
軸芯材32には、その長手方向に沿って、図10に示すように、その外周面から外方に突出する複数対のリブ条部32aが設けられ、対をなすリブ条部32aの互いに対向する面に他方に向けて突出した鍔条部32bが形成されている。これにより、これらの一対のリブ条部32aと鍔条部32bとの間に、開口部分が狭められた溝条部32cが形成され、この溝条部32cに第1の清掃片31が挿着される挿着空間33が形成されている。
第1の清掃片31は、基端部31aと、この基端部31aから起毛された複数の繊維からなる繊維状部31bとを備えている。そして、この第1の清掃片31の基端部31aが軸芯材32に形成された装着空間33内に挿入、案内されて組み付けられ、第1の清掃片31の繊維状部31bが軸芯材32の鍔条部32bからその直径方向に突出している。このように、第1の清掃片31は、基端部31aが装着空間33内に挿入されることで、簡単に第1の回転ブラシ30の軸芯材32に組み付けられ、また、交換が必要な時には、この装着空間33内から抜き出されることで、簡単に軸芯材32から取り外される。
また、軸芯材32の対をなすリブ条部32aのうち、第1の回転ブラシ30の回転方向に対して背面側に位置するリブ条部32aの鍔条部32bの上面に、外方に向けて突出する支持条部32dが形成され、第1の清掃片31を背面側から支持している。さらに、この支持条部32dの第1の清掃片31に対向する面に、第1の清掃片31に向けて突出する凸部32eが第1の回転ブラシ30の長手方向に沿って連続的または断続的に形成されている。これにより、第1の清掃片31は回転駆動される際に、背面側から支持条部32dにより支持され、さらに凸部32eにより拘束されて、背面側あるいは側方側に撓むのが抑制され、効果的に被掃除面上の塵埃を掻き上げるとともに、掃除機用吸込具15を前進する回転力を被掃除面に作用させて自走性を向上させることができる。
また、第2の回転ブラシ35は、第1の回転ブラシ30と同様に、掃除機用吸込具15の進退方向に対して垂直な方向に長く、開口部18の左右幅寸法とほぼ同じ長さに設定された棒状の軸芯材37と、この軸芯材37とほぼ同じ長さに設定され、軸芯材37に挿着される複数条(本実施の形態1においては3条)の第2の清掃片36とを備えている。
軸芯材37には、その長手方向に沿って、図10に示すように、その外周面から直径方向に突出する複数対の保持条部37aが設けられ、対をなす保持条部37aの互いに対向する基端部分が切り欠かれて、開口部分が狭められた溝条部37bが形成され、この溝条部37bに第2の清掃片36が挿着される挿着空間38が形成されている。
第2の清掃片36は、基端部36aと、この基端部36aから起毛された複数の繊維からなる繊維状部36bとを備えている。そして、この第2の清掃片36の基端部36aが軸芯材37に形成された装着空間38内に挿入、案内されて組み付けられ、第2の清掃片36の繊維状部36bが軸芯材37の溝条部37bからその直径方向に突出している。このように、第2の清掃片36は、基端部36aが装着空間38内に挿入されることで、簡単に第2の回転ブラシ35の軸芯材37に組み付けられ、また、交換が必要な時には、この装着空間38内から抜き出されることで、簡単に軸芯材37から取り外される。
なお、第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36を構成する繊維状部36bが、第2の回転ブラシ35の長手方向に沿って間引かれ、複数の繊維束として断続的に形成されていてもよい。そして、この複数の繊維束が、複数条の第2の清掃片36において互いに幅方向(第2の回転ブラシ35の長手方向)に重複しながらそれぞれの起毛位置がずらされ、全体として第2の回転ブラシ35の長手方向の全幅域をカバーするように構成すればよい。これにより、第2の回転ブラシ35が柔軟に撓むことができるので、第2の回転ブラシ35に加わる負荷が減り、それにより第2の回転ブラシ35を回転駆動する第1の回転ブラシ30に加わる負荷も減り、第1および第2の回転ブラシ30、35を効率よく回転させることができるとともに、第1および第2の回転ブラシ30、35の回転により被掃除面上の塵埃を効率的に掻き上げることができるので、塵埃除去性能を大幅に向上させることができる。なお、繊維束の長手方向の長さは、上述したように、複数の繊維束が全体として第2の回転ブラシ35の長手方向の全幅域をカバーしていればよく、長手方向に形成される配設個数との関係で任意に設定されればよい。
そして、第1の回転ブラシ30の軸芯材32には、鍔条部32bが形成されていない面同士で対向するリブ条部32aの間に噛合空間34が形成されている。そして、第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36が、この第1の回転ブラシ30の第1の清掃片31あるいは噛合空間34に噛み合わされ、第1の回転ブラシ30の回転駆動に伴い、第1の清掃片31によって回転方向の背面側から押圧されることにより、第2の回転ブラシ35は第1の回転ブラシ30により効果的に回転駆動される。
なお、本実施の形態1において、第2の清掃片36における繊維状部36bの鍔条部37bから突出した部分の長さ(突出代)は、第1の清掃片31における繊維状部31bの鍔条部32bから突出した部分の長さとほぼ同じに設定され、第2の清掃片36における繊維状部36bの繊維の太さも、第1の清掃片31における繊維状部31bの繊維の太さとほぼ同一に設定されている。
第2の清掃片36を構成する繊維状部36bが、複数の繊維束36cとして断続的に形成されているため、第2の清掃片36における繊維状部36bの繊維の本数は、第1の清掃片31における繊維状部31bの繊維の本数より少なく、第2の清掃片36においては第1の清掃片31に比較して繊維状部36bの腰が弱く、撓みやすくなっている。このため、回転駆動された時における第2の清掃片36と被掃除面との接触抵抗が、第1の清掃片31と被掃除面との接触抵抗より小さく設定されることになり、第2の回転ブラシ35に加わる負荷が減り、それにより第2の回転ブラシ35を回転駆動する第1の回転ブラシ30に加わる負荷も減り、第1および第2の回転ブラシ30、35が効率よく回転し、塵埃除去性能を大幅に向上させることができる。
次に、以上のように構成された掃除機用吸込具15と電気掃除機(掃除機本体1)の動作、作用について、前掲の図を参照しながら、図11および図12を用いて説明する。図11は、本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の第1および第2の回転ブラシの噛み合わせ状態の時間的変化を示す断面図(吸込具本体の左方側から見た状態で、図の下方向が底面側)であり、図12は、第1および第2の回転ブラシの斜視図(底面側から見た状態)と軸方向の各位置における噛み合わせ状態を示す断面図である。なお、図11において、(a)〜(d)で第1および第2の回転ブラシ30、35が30°ずつ回転したときの噛み合わせ状態を、時間経過を追って示している。また、図12において、(a)が第1および第2の回転ブラシ30、35における右端位置での噛み合わせ状態を、(b)が右端位置から左端側に長手方向寸法の1/6寄った位置での噛み合わせ状態を、(c)が右端位置から左端側に長手方向寸法の1/3寄った位置での噛み合わせ状態を、(d)が長手方向の中間位置での噛み合わせ状態を示している。
掃除機本体1から図示しない電源コードを引き出し、その先端についた電源プラグ(図示せず)を部屋のコンセントに差し込んで、把手14に設けた操作部14aを操作して、電動送風機2および掃除機用吸込具15に内蔵された電動機24に通電すると、掃除機用吸込具15の下ケース17bの底面に設けられた開口部18に電動送風機2による吸引力が作用し、木床や絨毯などの被掃除面上の塵埃が第1および第2の清掃片31、36の繊維状部31b、36bにより掻き上げられ、吸引されて、延長管13、吸引ホース10を通って集塵室4に運ばれ、そこで捕集される。
先にも記したように、本実施の形態1の第1および第2の回転ブラシ30、35において、第1および第2の清掃片31、36の略V字形状の頂点は、図6に示すように、それぞれの両端が配される円周上の位置より回転方向に対して約90°後退した長手方向の中間位置に設定されている。
そして、第1および第2の回転ブラシ30、35の長手方向のある部分では、ある時期(例えば、図11における(a)〜(c)の時間帯)において、第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36が、第1の回転ブラシ30の回転駆動に伴い、第1の回転ブラシ30における複数条の第1の清掃片31あるいは噛合空間34に連続的に噛み合わされ、第1の清掃片31によって回転方向の背面側から押圧されることにより、第1の回転ブラシ30により回転駆動される。そして、この第1の回転ブラシ30(第1の清掃片31)と第2の回転ブラシ35(第2の清掃片36)とが噛み合わされた状態が終わって、ある時期(例えば、図11における(d)の時間帯)、第1の清掃片31と第2の清掃片36とは互いに離間しているが、やがて直に図11における(a)の状態に戻り、第1および第2の回転ブラシ30、35が噛み合わされ始める。このように、長手方向のある部分を取ってみた場合、1回転する間のほぼ半分の時間帯において、第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35とが噛み合わされた状態が維持されている。
しかも、このような第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35(第1および第2の清掃片31、36)とが噛み合わされた状態が、図12における第1および第2の回転ブラシ30、35の長手方向のいずれかの位置(例えば、図12における(d)〜(b)の位置)において維持されている。そして、このように第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35とが噛み合わされた状態が、第1および第2の回転ブラシ30、35の回転に伴い、第1および第2の回転ブラシ30、35の外方(左右の端部側)から内方(中間位置側)に向けて変位していく。
このように、本実施の形態1における第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35によれば、第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36が、第1の回転ブラシ30の回転駆動に伴い、その長手方向のいずれかの位置で第1の回転ブラシ30における複数条の第1の清掃片31あるいは噛合空間34に連続的に噛み合わされ、第1の清掃片31によって回転方向の背面側から押圧される状態が維持されることにより、第1の回転ブラシ30により連続的に、しかも円滑に回転駆動されることになる。
したがって、連続的で円滑な第1および第2の回転ブラシ30、35の回転により、被掃除面上の塵埃を第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35との間に弾き飛ばして、塵埃を外部に漏らすことなく確実に除塵することができ、このことによって掃除機用吸込具15の塵埃除去性能を大幅に向上させることができる。しかも、第1および第2の回転ブラシ30、35の第1および第2の清掃片31、36が、それぞれ逆方向に開いた、長手方向の中央側に寄るに従って回転方向に対して後退角側に変位する略V字形状に形成されているため、被掃除面上の塵埃を吸塵力のより強い中央側に掻き上げ、より確実に外部に漏らすことなく除去することができる。
また、本実施の形態1によれば、第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36の腰が弱く、絨毯上でも容易に撓んで、第2の清掃片36と被掃除面との接触抵抗が第1の清掃片31と被掃除面との接触抵抗より小さくなるので、第2の回転ブラシ35に加わる負荷が減り、それにより第2の回転ブラシ35を回転駆動する第1の回転ブラシ30に加わる負荷も減り、第1および第2の回転ブラシ30、35を効率よく回転されて、塵埃除去性能を大幅に向上させることができる。
また、電動機24で回転駆動される第1の回転ブラシ30を前方側に、第2の回転ブラシ35を後方側にそれぞれ配し、運転時に第1の回転ブラシ30を、吸込具本体16を前進させる方向に回転させ、第2の回転ブラシ35を第1の回転ブラシ30の回転方向と逆方向に回転させるようにしているので、掃除機用吸込具15を前方方向に移動させる力が効率よく、且つ強力に被掃除面に作用し、絨毯上であっても、掃除機用吸込具15を軽く操作できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る掃除機用吸込具15’について、図13図および14を用いて説明する。図13は、本発明の実施の形態2における掃除機用吸込具の駆動ベルト側に配置される支持部材の斜視図であり、図14はこの支持部材を用いて構成した掃除機用吸込具の断面図である。なお、上記実施の形態1と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態2における掃除機用吸込具15’において、連結支持材39は、図13に示すように、上記の実施の形態1における連結支持材28と同様、第1の回転ブラシ30を回転自在に軸支する前方軸受部39aと、駆動ベルト25の回転軌道の中を通して内方側に向けて延出される延出部39bと、この延出部39bにおいて第2の回転ブラシ35を回転自在に軸支する後方軸受部39cとを有している。そして、本実施の形態2においては、延出部39bは、第2の回転ブラシ35の軸芯材37よりも下方に位置する部分が切り欠かれ、電動機24の軸心が、第1の回転ブラシ30の軸心に対して上方の位置に配置されている。
このように、延出部39bの下方部分を切り欠くことにより、図14に示すように、上記の実施の形態1の場合に比べて、第1の回転ブラシ30の軸心に対して、電動機24の軸心をより上方に位置させることができ、吸込具本体16の下ケース17bの底面により寸法的に規制される電動機24として、より大型の、すなわち、電気容量が大きく、より吸引力の高いものを使用することができ、掃除機用吸込具15’の走行性能、塵埃除去性能を高めることができる。また、メンテナンス時において、延出部39bの切り欠かれた部分を介して、吸込具本体16の下ケース17bに装着された連結支持材39、および連結支持材39に保持された第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35を簡単に取り外すことができる。
また、電動送風機2を有する掃除機本体1に、塵埃除去性能に優れた上記の掃除機用吸込具15、15’を接続することにより、操作性、掃除性能に優れた電気掃除機を提供することができることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる掃除機用吸込具は、第1および第2の回転ブラシが効率よく回転し、塵埃除去性能に優れたもので、家庭用、業務用、店舗用の各種電気掃除機に使用することができる。
本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具を接続した電気掃除機の全体斜視図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の外観斜視図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の底面側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の下ケースを外し、底面側から見た平面図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の断面図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の1対の支持部材により保持された第1および第2の回転ブラシの底面側から見た斜視図(吸込具本体から取り外した状態)である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の支持部材と第1および第2の回転ブラシの軸芯保持材周辺の構造を示す(a)平面図(軸芯保持材を装着していない状態)と(b)平面断面図(軸芯保持材を装着している状態)である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の駆動ベルト側に配置される支持部材の斜視図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の駆動源と第1および第2の回転ブラシと支持部材との位置関係を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の第1の回転ブラシおよび第2の回転ブラシの構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の第1および第2の回転ブラシの係合状態の時間的変化を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の第1および第2の回転ブラシの斜視図と軸方向の各位置における噛み合わせ状態を示す断面図である 本発明の実施の形態2における掃除機用吸込具の駆動ベルト側に配置される支持部材の斜視図である。 本発明の実施の形態2における掃除機用吸込具の駆動源と第1および第2の回転ブラシと支持部材との位置関係を示す断面図である。 従来の掃除機用吸込具のある実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1 掃除機本体
15 掃除機用吸込具
16 吸込具本体
17 本体ケース
18 開口部
18a 回転ブラシ収容空間
24 電動機(駆動源)
25 駆動ベルト
26 プーリ(回転受動部、軸芯保持材)
27A〜27C 軸芯保持材
28 連結支持材(駆動ベルト側の支持部材)
28b 延出部
28c 後方軸受部(軸受部)
29 連結軸受部(他方の支持部材)
30 第1の回転ブラシ
31 第1の清掃片
31a 基端部
31b 繊維状部
32 軸芯材
32a リブ条部
32b 鍔条部
32c 溝条部
32d 支持条部
35 第2の回転ブラシ
36 第2の清掃片
36a 基端部
36b 繊維状部
37 軸芯材
37a 保持条部
37b 溝条部

Claims (5)

  1. 一方端に回転受動部を備え、周面の長手方向に沿って第1の清掃片を有する第1の回転ブラシと、
    前記第1の回転ブラシを回転駆動する駆動源と、
    前記駆動源からの駆動力を前記第1の回転ブラシの前記回転受動部に伝達する駆動ベルトと、
    前記第1の回転ブラシと平行に配置され、周面の長手方向に第2の清掃片を有し、前記第1の回転ブラシにより回転駆動される第2の回転ブラシと、
    前記第1の回転ブラシと前記第2の回転ブラシの両端に配置され、前記第1の回転ブラシと前記第2の回転ブラシとを一定間隔を隔てて回転自在に軸支する1対の支持部材と、を備えてなり、
    前記第2の回転ブラシが、前記駆動部と前記第1の回転ブラシとの間に配置され、前記1対の支持部材により連結保持された前記第1の回転ブラシと前記第2の回転ブラシとが掃除機用吸込具のケース内に着脱可能に固定されていることを特徴とする掃除機用吸込具。
  2. 前記1対の支持部材のうち、前記駆動ベルトが配される側の前記支持部材が、前記駆動ベルトの回転軌道の中を通って内方側に向けて延出される延出部と、該延出部において前記第2の回転ブラシを回転自在に軸支する軸受部とを有し、
    前記延出部における前記第2の回転ブラシの軸受部の外径が、前記回転受動部の外径よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1に記載の掃除機用吸込具。
  3. 前記1対の支持部材のうち、前記駆動ベルトが配される側の前記支持部材が、前記駆動ベルトの回転軌道の中を通って内方側に向けて延出される延出部と、該延出部において前記第2の回転ブラシを回転自在に軸支する軸受部とを有し、
    前記延出部は、前記第2の回転ブラシにおいて前記第2の清掃片を保持する軸芯材よりも下方に位置する部分が切り欠かれ、前記駆動源の軸心が、前記第1の回転ブラシの軸心に対して上方の位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の掃除機用吸込具。
  4. 前記第1の回転ブラシと前記第2の回転ブラシの、それぞれの両端に軸芯保持材が装着され、
    前記第2の回転ブラシの前記駆動ベルトが配される側に配置される軸芯保持材が、前記第2の回転ブラシの長手方向において前記駆動ベルトよりも内側に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の掃除機用吸込具。
  5. 電動送風機と、請求項1〜4のいずれか1項に記載の掃除機用吸込具を備えた電気掃除機。
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