JP2008215157A - エンジンバルブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジンバルブは、鉄合金製の素材を鍛造することによりバルブ軸部及びバルブ傘部が一体成形された中実構造のエンジンバルブ成形体に焼入れ処理を施す工程と、焼入れ処理後のエンジンバルブ成形体に低温焼戻し処理を施す工程と、低温焼戻し処理後のエンジンバルブに機械加工を施す工程と、機械加工後のエンジンバルブに低温焼戻し処理温度以下の温度で表面処理を施す工程とを備えるエンジンバルブの製造方法により製造される。
【選択図】図1
Description
図7に示すように、特許文献1に記載されたポペットバルブ110は、ステム部材11とキャップ部材114とからなる。ステム部材11は、中空構造であって、その主体をなすステム部112と、その一端部(図7において上端部)に形成されたチップ部118と、その他端部(図7において下端部)に形成されたフレア形のフィレット部116とを有している。また、キャップ部材114は、ステム部材111のフィレット部分116に閉鎖するように取り付けられている。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1にかかるエンジンバルブによると、鉄合金製の素材を鍛造することによりバルブ軸部及びバルブ傘部が一体成形された中実構造のエンジンバルブ成形体に焼入れ処理を施す工程と、前記焼入れ処理後のエンジンバルブ成形体に低温焼戻し処理を施す工程とを備えるエンジンバルブの製造方法により製造されたものである。したがって、中実構造のエンジンバルブであるため、中空構造のもの(特許文献1参照。)に比べて、部品点数、製作工数を削減し、コストを低減することができる。また、鉄合金製の素材を鍛造することにより成形された中実構造のエンジンバルブ成形体に焼入れ処理及び低温焼戻し処理を施すことにより、エンジンバルブの疲労強度を向上することができる。よって、コストを低減しながらも、疲労強度を向上することのできるエンジンバルブを提供することができる。また、エンジンバルブの疲労強度の向上により、バルブ軸部の外径(軸径ともいう。)の小径化及び/又はバルブ傘部の肉厚の薄肉化を図ることができ、ひいてはエンジンの動弁系部品の軽量化が可能である。なお、エンジンバルブ成形体に対する焼入れ処理及び低温焼戻し処理は、エンジンバルブ成形体の全体に施したり、あるいは、エンジンバルブ成形体の必要な部位に部分的に施したりすることができる。
図2に示すように、エンジンバルブ10は、鉄合金製で、中実構造をなしている。エンジンバルブ10には、丸軸状のバルブ軸部12と、そのバルブ軸部12の一端部(図2において下端部)に連続するほぼ円形傘状のバルブ傘部13とが一体形成されている。バルブ軸部12の他端部(図2において上端部)は、軸端部12aとなっている。軸端部12aの基部側(図2において下側)の外周面に、周方向に連続するコッタ溝15が形成されている。このエンジンバルブ10は、次に述べる製造方法により製造されている。
図1に示すように、第1の工程P1において、鉄合金製の素材を鍛造することによりエンジンバルブ成形体が形成される。なお、図3はエンジンバルブ成形体を示す側面図である。
また、本実施例において、第2の工程P2を終えたエンジンバルブ10の硬さは、ビッカース硬度でHV530(ロックウェル硬さでHRC51)以上としている。また、エンジンバルブ成形体20に対する焼入れ処理及び低温焼戻し処理は、本実施例では、エンジンバルブ成形体20の全体に施しているが、必要な部分に部分的に施すこともできる。
その結果、バルブ軸部12の軸径12dを約20%程度小径化することができ、エンジンバルブ10単体で約20%程度軽量化し、動弁系部品(エンジンバルブ10、コッタ34、スプリングリテーナ35、バルブスプリング36、ロッカアーム43)の慣性質量で約16%程度軽量化することが確認できた。ちなみに、安全率Sは、材料の疲労強度をσsとし、材料に発生する応力σaとしたとき、
S=σS/σa
の数式により求められる。
なお、表1に、実施例1〜4及び従来例1,2のエンジンバルブにかかる傘径13d、軸径12d、傘/軸比、焼戻し処理温度、材料硬度との関係を具体的に示す。
また、前記筒状部19の内周面には、めねじ部19aが形成されている。めねじ部19aは、バルブ軸部12の軸端部12aのおねじ部12cに螺合可能に形成されている。また、前記別部材17は、例えば、鉄合金製で、焼入れ処理が施されている。
(1)請求項1〜4のいずれか1つに記載のエンジンバルブであって、
前記バルブ傘部の傘径がΦ32mm〜Φ38mmで、前記バルブ軸部の軸径がΦ4.2mm〜Φ4.5mmにおいて、バルブ傘部の傘径に対してのバルブ軸部の軸径の比率が、7.1以上で9以下であることを特徴とするエンジンバルブ。
このように構成すると、バルブ傘部の傘径を従来(表1の従来例1,2参照。)と同等にしながらも、バルブ傘部の傘径に対してのバルブ軸部の軸径の比率が7.1以上で9以下のエンジンバルブを得ることができる。
12 バルブ軸部
12a 軸端部
12b 軸端面
13 バルブ傘部
17 別部材
20 エンジンバルブ成形体
Claims (6)
- 鉄合金製の素材を鍛造することによりバルブ軸部及びバルブ傘部が一体成形された中実構造のエンジンバルブ成形体に焼入れ処理を施す工程と、
前記焼入れ処理後のエンジンバルブ成形体に低温焼戻し処理を施す工程と
を備えるエンジンバルブの製造方法により製造されたことを特徴とするエンジンバルブ。 - 請求項1に記載のエンジンバルブであって、
低温焼戻し処理後の硬さがビッカース硬度でHV530以上であることを特徴とするエンジンバルブ。 - 請求項1又は2に記載のエンジンバルブであって、
前記低温焼戻し処理後のエンジンバルブに機械加工を施す工程と、
前記機械加工後のエンジンバルブに前記低温焼戻し処理温度以下の温度で表面処理を施す工程と
を備えるエンジンバルブの製造方法により製造されたことを特徴とするエンジンバルブ。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載のエンジンバルブであって、
前記鉄合金がマルテンサイト系耐熱鋼であることを特徴とするエンジンバルブ。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載のエンジンバルブであって、
前記バルブ傘部の外径に対しての前記バルブ軸部の外径の比率が、7以上であることを特徴とするエンジンバルブ。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載のエンジンバルブであって、
前記バルブ軸部の軸端部に、その軸端部の軸端面の面積よりも大きい面積の軸端面を形成する別部材が一体化されていることを特徴とするエンジンバルブ。
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JP (1) | JP2008215157A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2007
- 2007-03-02 JP JP2007052543A patent/JP2008215157A/ja active Pending
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