図1は、無線通信システムの構成の一例を示す図である。無線通信システム1は、無線LANアクセスポイント2と、デジタルテレビジョン受像器(以下、DTVという。)3と、デジタルスチルカメラ(以下、DSCという。)4と、プリンタ5と、ノートパソコン6と、音声出力装置7と、録音装置8とを有している。
DTV3と、DSC4と、プリンタ5と、ノートパソコン6と、音声出力装置7と、録音装置8は、無線通信機能を有する無線LANクライアントであり、無線LANアクセスポイント2を介して相互に接続される。DTV3とプリンタ5とノートパソコン6と音声出力装置7は無線LANに常時接続されている。一方、DSC4は例えばDTV3に画像を表示したいとき一時的に無線LANに接続され、録音装置8は例えば音声出力装置7から音声を出力させたいとき一時的に無線LANに接続される。
すなわち、DTV3とプリンタ5とノートパソコン6と音声出力装置7は本発明の出力装置の例であり、DSC4と録音装置8は本発明の入力装置の例であり、無線LANアクセスポイント2は本発明の無線ネットワークアクセス装置の例である。また、DTV3は本発明のデジタルテレビジョン受像機の例でもあり、DSC4は本発明の撮像装置の例でもある。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るDSCとDTVを無線LANで接続する一例を示す図である。図2には、無線LANアクセスポイント2と、DTV3と、画像パターン301と、ディスプレイ302と、DSC4と、撮像素子401とが示されている。図1と図2における同一の符号は同一の構成要素を示す。無線LANは、IEEE802.11系の無線通信規格に準拠する。
DSC4の画像をDTV3で表示するためにはDSC4とDTV3を接続する必要がある。しかし、DSC4の小型化に伴い、コネクタも小型化し、有線での接続が難しくなりつつある。ここで、多くのDTV3ではTCP/IPによるネットワーク接続機能を持っており、無線接続ではIEEE802.11系の無線LANを用いるのが一般的である。そこで、この無線LANを用いてDSC4とDTV3を接続する。
無線LANの構成には、無線LANアクセスポイント2経由で通信を行うインフラストラクチャーモードと各無線通信装置が1対1で直接通信を行うアドホックモードがある。ただし、DTV3がインターネット接続を目的として無線LANに接続されている場合、インターネット接続のためのモデムやルータを兼ねた無線LANアクセスポイント2が無線LANに存在する。そこで、本実施形態ではインフラストラクチャーモードでの接続とする。
無線LANで無線通信装置間を通信する場合、お互いに共通のSSIDが必要である。また、通常は暗号化して通信を行うため、共通のWEPキーが必要になる。無線LANアクセスポイント2とDTV3は共通のSSIDとWEPキーを持っていて、DTV3は無線LANアクセスポイント2を介して既に無線LANに接続されている。この状況で、新規にDSC4を無線LANに接続しようとすると、DSC4に対して無線LANに接続するための接続情報であるSSIDとWEPキーを入力する方法が問題となる。以下では、SSIDやWEPキー等の接続情報を取得し、無線LANと安全に接続することをアソシエートするという。
本実施形態では、これらの接続情報をDSC4に入力するために、画像パターン301を使用する。DTV3のディスプレイ302に接続情報を変換した画像パターン301を表示して、その画像パターン301をDSC4で撮影することによって接続情報をDTV3からDSC4に送る。DSC4は撮影した画像パターン301を接続情報に再変換し、この接続情報を用いて無線LANにアソシエートする。
ユーザーがDSC4の画像をDTV3のディスプレイ302に表示しようとするとき、図示しないリモコン等を使ってDTV3に対して画像転送モードを設定する。DTV3は、現在アソシエートしている無線LANに関する接続情報を、例えば、2次元バーコードに変換してDTV3のディスプレイ302に表示する。
ユーザーは、DSC4のスイッチ操作でDSC4を撮影モードに切り替え、DTV3のディスプレイ302に表示されている画像パターン3を撮影する。DSC4にはCCD等の撮像素子401があり、これによって通常の撮影と同様に画像パターン301が取り込まれる。DSC4は、この画像パターン301を再変換してそこに含まれている接続情報を取り出す。DSC4は無線LAN機能を持っているので、取り出した接続情報を使ってDTV3と同じ無線LANにアソシエートすることができる。
いったん無線LANにアソシエートしてしまえば、たとえばDHCPプロトコルやAutoIPプロトコルなどを利用してIPアドレスを取得し、その後、たとえばmDNSパケットによる装置認識とPTP−IP(Picture Transfer Protocol over TCP/IP networks)を使って撮影された画像の転送を行うことができる。また、画像パターン301にDTV3のIPアドレスも含めておいても良い。このようにすることで、DSC4はDTV3に直接コンタクトすることもできる。
図3は、DTVの構成の一例を示すブロック図である。DTV3は、チューナー303と、チューナー用アンテナ304と、制御部305と、記憶部306と、無線通信部307と、無線通信部用アンテナ308と、MPEGデコーダ309と、グラフィック部310と、ディスプレイ302とを有している。図2と図3における同一の符号は同一の構成要素を示す。
チューナー303は、チューナー用アンテナ304で受信されたテレビ信号から所定の帯域幅(チャネル)の信号を選択し、MPEG等の規格によって符号化されたビットストリームを出力する。MPEGデコーダ309はビットストリームを画像データに復号する。グラフィック部310は、グラフィックカードとディスプレイコントローラを含み、復号された画像データをアナログ信号に変換してディスプレイ302に送る。ディスプレイ302は、画像を表示する。なお、MPEGは一例であって、画像は例えばH.264等の規格によって符号化されている場合もある。
制御部305は、図示されていないCPUとメモリを有しており、CPU上ではOSが動作する。制御部305が無線通信部307やグラフィック部310等のハードウェアをコントロールするときはOSに含まれるデバイスドライバが使われる。
記憶部306は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されており書き換え可能である。記憶部306には、接続情報を画像パターン301に変換するためのプログラムやOS等が記憶されている。
無線通信部307は、無線LAN用アンテナ308が接続されており、無線LANとの接続に使われる。無線通信部307は、図示されていない組み込みCPUとファームウェアを含んでいる。DTV3と無線LANとの接続は無線通信部307に含まれるファームウェアがコントロールし、そのファームウェアをOSに含まれる無線LAN用のデバイスドライバがコントロールする。
図4は、DTVの制御部のソフトウェアの構成の一例を示す図である。図3と図4における同一の符号は同一の構成要素を示す。無線LANは、通常TCP/IPによるネットワークとして使われるので、ネットワークドライバの下層に位置し、ネットワークドライバからみると物理層のように働いている。ネットワークの通信プロトコルは複雑なので、通常はアプリケーションプログラムが直接アクセスするのではなく何種類かのライブラリを使ってアクセスする。図4の例では、DTV3がアップリンクのためのインターネット接続とDSC4との接続を行うためのライブラリを持っている。たとえばDSC4との接続にPTP−IPプロトコルを使うのであれば、PTP−IP用のライブラリがある。またDSC4との接続あるいは別の装置との接続にDLNA(Digital Living Network Alliance)のプロトコルを使うのであればDLNAのライブラリを持っている。
無線LANへのアソシエーションに必要な情報であるSSIDとWEPキーは、通常無線LANのファームウェアあるいは無線LANのデバイスドライバ層で使われる。一方、本実施形態ではDTV3のアプリケーションプログラムの一種である接続情報変換プログラムがSSIDとWEPキーを必要とする。かかる場合、接続情報変換プログラムはデバイスドライバを介して下層に問い合わせてSSIDとWEPキーを取り出す。
DTV3のグラフィック部310は、放送された画像を表示するプレーンの上にオーバーレイするグラフィックプレーンを持っている。本実施形態では、このグラフィックプレーンに画像パターン301を表示する。無線LANとの接続と同様にグラフィックプレーンへの表示もライブラリとデバイスドライバを介して行う。
ユーザーがDSC4で撮影された画像を表示するときには、たとえばリモコンの操作でグラフィックユーザーインターフェース(GUI)を利用してDTV3のアプリケーションをコントロールする。DTV3のアプリケーションは無線LANへの接続情報であるSSIDとWEPキーをデバイスドライバ経由で取り出し、アプリケーションプログラムの一種である接続情報変換プログラムでたとえば2次元バーコードに変換する。2次元バーコードへの変換処理はユーザーがDSC4を接続する操作を行うときに一度だけ行われるだけであり、しかも比較的軽い処理なので本実施形態では制御部305内のCPUのソフトウェアで行う。2次元バーコード(画像パターン301)はグラフィックプレーンに描画されてディスプレイ302に表示される。2次元バーコードは、DSC4が無線LANにアソシエートしたことをDTV3が確認するまで表示され続けるが、ユーザーのリモコンの操作等によって途中で表示が終了されることもできる。
なお、制御部305は本発明の第1の制御部の一例であり、ディスプレイ302は本発明の出力部の一例であり、無線通信部307は本発明の第1の無線通信部の一例である。
図5は、DSCの構成の一例を示すブロック図である。DSC4は、撮像部402と、イメージプロセッサ403と、フレームメモリ404と、無線通信部405と、無線通信部用アンテナ406と、制御部407と、記録部408とを有している。
撮像部402はCCD等の撮像素子401を含んでおり、撮像素子401は撮像部に入射した光を光電変換する。イメージプロセッサ403はフレームメモリ404を作業領域として用いて光電変換されたデータを画像に構成する。
制御部407は、図示されていないCPUとメモリを有しており、接続情報再変換プログラム等のアプリケーションプログラムが動いている。記録部408はフラッシュメモリ等を含み、イメージプロセッサ403が構成した画像等を記録する。無線通信部405は、無線LAN用アンテナ406が接続されており、無線LANとの接続に使われる。無線通信部405は、DTV3の無線通信部307と同様に、図示されていない組み込みCPUとファームウェアを含んでいる。DSC4と無線LANとの接続は無線通信部405に含まれるファームウェアがコントロールし、そのファームウェアを制御部407のCPUのためのデバイスドライバがコントロールする。
図6は、DSCの制御部のソフトウェアの構成の一例を示す図である。図5と図6における同一の符号は同一の構成要素を示す。DSC4の制御部407に含まれるCPUとメモリは、DTV3の制御部305に含まれるCPUとメモリに比べて性能が低い場合が多いので、本実施形態ではソフトウェアの階層をあまり深くしていないが、DTV3の制御部305と同様な構成とすることもできる。
画像パターン301を使って無線通信部405にSSIDとWEPキー等の設定を行うときは、接続情報再変換プログラムが、イメージプロセッサ403によって構成された画像が画像パターン301である可能性があるか否か判定し、画像パターン301である可能性があるとき、その画像を接続情報の候補に再変換する。画像パターン301に2次元バーコードを使った場合は、静止画であること、白黒二値画像であることなどから、比較的軽い処理であるので、ソフトウェアで再変換することができるが、ソフトウェアに限定する必要はない。画像パターン301に動画像などを利用した場合などでは、ハードウェアでの再変換のほうが適している場合もある。
ソフトウェアでの再変換を行う場合は、デバイスドライバを使ってフレームメモリ403を経由してイメージプロセッサ403で構成された画像を制御部407内のメモリに取り込む。取り込まれた画像は、2値化処理の後接続情報再変換プログラムによって解析され、含まれている接続情報が取り出される。ここで取り出された接続情報は、DTV3において変換されたSSIDとWEPキーである。これらをネットワークサービスライブラリとデバイスドライバを介して無線通信部405に設定する。無線通信部405はこのSSIDとWEPキーを用いて無線LANへアソシエートすることを試みる。
画像パターン301を再変換して接続情報を取り出す処理は、距離や傾きや明るさやぶれなどによって画像に含まれたひずみ等のノイズによって失敗する場合がある。そのため画像の取り込みから接続情報の取得までを一度だけで終わらせることができる場合は少ない。無線LANアクセスポイント2によって接続が拒否されたこと等によって接続情報の取得に失敗したことが判明したときは、接続情報の取得に失敗したことをユーザーに知らせることでユーザーは距離や角度を調整して再度撮影することができる。
ただし、正しい接続情報を取得できるまで時間がかかるとユーザーに不快感を与える。これを防ぐためには、画像パターン301の変換アルゴリズムを高度なものにして接続情報の取得率を上げる方法と、ユーザーヘのレスポンスを早くしてユーザーに撮影条件を変えてもらう方法がある。DSC4は、美しい写真を撮影するために高精度の露出機構、高解像度のレンズや多画素の画像を扱えるので、高度の変換アルゴリズムを使うことができる。一方、撮影が容易になるように筐体などが工夫されているので、ユーザーが撮影条件を変えるのも容易でユーザーフィードバックによる接続情報取得率の向上も可能である。
なお、撮像部402は本発明の入力部の一例であり、制御部407は本発明の第2の制御部の一例であり、無線通信部405は本発明の第2の無線通信部の一例である。
図7は、DTVの制御部における処理のフローチャートの一例を示す図である。ユーザーが、リモコンなどでDTV3をDSCモードに切り替えると、図7に示す処理が開始される。まず、SSIDやWEPキー等の接続情報を2次元バーコード等の画像パターン301に変換する(ステップST1)。図7では、ステップST1で新規に画像パターン301を生成しているが、DTV3が無線LANに接続され、SSIDやWEPキー等の接続情報が決まった時点で予め画像パターン301を生成しておくこともできる。
次に、画像パターン301をディスプレイに表示する(ステップST2)。そして、DSC4が画像パターン301に含まれるSSIDやWEPキー等の接続情報を使って無線LANにアソシエートしたことを知るために、ここでマルチキャストされるmDNSパケットの受信を開始する(ステップST3)。図7では、DSC4がmDNSパケットを使って自分のサービス情報をマルチキャストするというmDNSのアルゴリズムを利用しているが、画像パターン301にDTV3のIPアドレスを含めることでこの手続きを省略し、DSC4とDTV3のコネクションを張ることもできる。また、ステップST3でmDNSパケットの受信を開始しているが、mDNSのプロトコルを使う場合、常時mDNSパケットを受信していてDNSサービス情報をアップデートし続けることもできる。
mDNSを使う場合、DSC4以外の装置もこのプロトコルを使うので受信したmDNSパケットがDSC4のものか解析し、判断する(ステップST4)。もし、受信したmDNSパケットがDSC4以外の別の装置のものである場合は、ステップST3に戻り、DSC4のmDNSパケットを受信するまで待つ(ステップST5)。ただし、図示されていないが、ユーザー操作によってステップST3からステップST5のループを抜け、DSCモードを終了することもできる。
ステップST4における受信したmDNSパケットがDSC4のものであるかの判断の処理について説明する。
DSC4の判断の第1の例としては、画像パターン301に、SSIDやWEPキー等の接続情報に加えて、番号などのキーワードを含めておき、このキーワードを利用する手法がある。DTV3は、SSIDやWEPキー等の接続情報とキーワードを画像パターン301に変換して表示する。DSC4は、画像パターン301を撮影して、接続情報とキーワードを得た後、キーワードをmDNSパケットに乗せて送信する。mDNSパケットを受信したDTV3は、受信したmDNSパケットに含まれるキーワードと自身が画像パターン301に変換したキーワードとが一致するかを判定することで、mDNSパケットを送信した装置が画像パターン301を撮影したDSC4であることを確認できる。
第2の例としては、mDNSパケットの解析による画像サーバーの有無の情報を利用する手法がある。DSC4は、画像サーバーとしてmDNSパケットを送信するため、受信したmDNSパケットを解析することにより、表示可能な画像サーバーの存在を知ることができる。そこで、DTV3は、DSC4が送信したmDNSパケットに基づき、画像サーバーであるDSC4に対してPTP−IPプロトコルにより接続する。サーバー側であるDSC4がクライアント側であるDTV3からの接続を受け入れると、両者の間の接続が完了する。DSC4が接続を受け入れたことにより、DTV4は、最初に受信したmDNSパケットがDSC4からのものであることを判断することができる。
尚、第2の手法よりも第1の手法の方が、接続のためのセキリィティを高めることができる。
受信したmDNSパケットがDSC4のものである場合、このmDNSパケットに含まれる情報からDSC4のIPアドレスとサービス内容がわかる。図7では、DSC4の画像をDTV3に転送するのにPTP−IPのプロトコルを利用するので、mDNSパケットには、DSC4がPTP−IPのサーバー機能をもつことが記述されている。
図7の例では、mDNS/PTP−IPのプロトコルを利用したが、これに限られない。たとえば、DLNAのプロトコルの場合はUPnPプロトコルを利用しているが、UPnPプロトコルでは機器情報が含まれたHTTPパケットがマルチキャストされる。また、別のプロトコルを利用してDTV3とDSC4との転送を行うこともできる。
DTV3が、DSC4が無線LANに接続されていることを知るともはや画像パターン301は必要ないので、画像パターン301を消去する(ステップST6)。この後、DTV3とDSC4がコネクションを確立し(ステップST7)、DSC4に保存されている画像データのスライドショー等のアプリケーションが実行される(ステップ8)。なお、図7では、ステップ6で画像パターン301を消去了した後、ステップST7でDTV3とDSC4の通信を確立しているが、逆の順番でも良い。
図8は、DSCの制御部における処理のフローチャートの一例を示す図である。DSC4側でもユーザー操作によってDTVモードに切り替えると、図8に示す処理が開始される。このとき通常の撮影時と同様に、電子ビューファインダー表示を行うこともできる。まず、撮影され、イメージプロセッサ403によって構成された画像を制御部407内のメモリに取り込んで(ステップST9)、画像パターン301を再変換してSSIDや暗号キー7等の接続情報を取り出す(ステップST10)。ユーザーは必ずしも画像パターン301を撮影するわけではない。ユーザーが画像パターン301以外のものを撮影している場合、あるいは、傾いていたり小さかったりピントが合っていなかったりなどの撮影条件が良くない場合は、画像パターン301の変換中にエラーが発生する。その場合は撮影・取り込み(ステップST9)と再変換(ステップST10)を繰り返す(ステップST11)。なお、図示していないが、ユーザーの操作によってDTVモードを解除し、ステップST9からステップST11のループを抜けることもできる。
画像パターン301の再変換がエラーなく行われ、図示していないが、取り出された接続情報のエラーチェックがおこなわれ、正しい接続情報が得られると、この接続情報を使ってDSC4の無線LANの設定が行われる(ステップST12)。図8の例では、接続情報としてSSIDとWEPキーが得られる。このSSIDとWEPキーを無線LANに設定することで、DSC4をDTV3と同じ無線LANにアソシエートすることができる(ステップST13)。もし、ステップST13で何らかのエラーが起こった場合は、図示していないが、自動的にリトライを何度か行ったり、ユーザーに警告を表示したりすることができる。
無線LANにアソシエートしただけではTCP/IPネットワークに必要なIPアドレスなどが未定である。図8の例では、無線LANに無線LANアクセスポイント2と一体のルータが存在していて、ここにDHCPサーバー機能がある。このDHCPサーバー機能を使ってIPアドレスとサブネットマスクを取得する(ステップST14)。これによってDSC4はDTV3とTCP/IPプロトコルで通信することができるようになる。図8の例ではIPアドレスの取得にDHCPサーバーを使ったが、AutoIPなど他のプロトコルでIPアドレスを取得することもできる。また、IPV6を使う場合は、初めから装置固有のIPV6アドレスがある場合が普通なのでこのアドレスを使うこともできる。
TCP/IPネットワークが確立した後で、図8の例ではmDNSプロトコルを使ってTCP/IPネットワークに接続されている装置にDSC4の存在を知らせる。mDNSプロトコルではサービス情報とIPアドレスをmDNSパケットとしてマルチキャストする。このため、ステップST14で取得したIPアドレスと既に持っているPTP−IPサーバーの機能を情報として含むmDNSパケットを構成し(ステップST15)、マルチキャストする(ステップST16)。
そして、DSC4は、DTV3からのコネクションを待つ(ステップST17)。なお、図8の例では、mDNSパケットでDSC4のサービス情報をネットワークに発信してDTV3が見つけるのを待っているが、画像パターン301にDTV3のIPアドレスも含めるようにすれば、直接DTV3とコネクションすることもできる。また、図8の例ではサービス情報の発信にmDNSプロトコル、画像の伝送プロトコルにPTP−IPを使用しているが、DLNAのようにUPnPなどを使うこともできる。
mDNSプロトコルを使った場合、DSC4が行うのはサービス情報の発信までで、実際の転送はDTV3側からのコネクションを待つ必要があるが、マルチキャストはUDPパケットを使うのでackが帰らず、DTV3に届いたかどうかは不明である。そのため通常は一定時間待っても反応がない場合(ステップST18、ST19)、何らかのエラーが考えられるので再びmDNSパケットをマルチキャスト送信する(ステップST16、ST19)。図示されていないが、DTV3からのコネクションを待っている間にユーザーがキャンセル操作を行った場合は、ステップST16からステップST19のループを抜けてDTVモードを終了する。DTV3からの接続が成功すると、PTP−IPのプロトコルにしたがって、DSC4の画像データのスライドショー等のアプリケーションのために、DTV3のリクエストで画像データを転送する(ステップST20)。図示していないが、これら一連の処理でネットワークエラーが発生する場合があるが、その場合は最初あるいは適切なところからリトライを行うことが望ましい。
図9は、本発明の第2の実施形態に係るDSCとセットトップボックスを無線LANで接続する例を示す図である。図9には、DTV3と、画像パターン301と、ディスプレイ302と、セットトップボックス(以下、STBという。)311と、DSC4とが示されている。図2と図9における同一の符号は同一の構成要素を示す。本実施形態では、DTV3には無線LAN機能がなく、STB311が無線LAN機能を持っている。この場合、STB311が画像パターン301を生成し、その画像パターン301をHDMIなどの画像インターフェースを通してDTV3に表示することで第1の実施形態と同様にDSC4とSTB311とのネットワークのコネクションができる。この場合、画像パターン301を表示するのはDTV3のディスプレイ302ではあるが、画像パターン301を生成するのはSTB311なので、ネットワークのコネククションはSTB311とDSC4で確立すればよくDTV3は単なる表示装置となりDTV3とDSC4のコネクションは必要でない。
なお、図示されていないSTB311の制御部は本発明の第1の制御部の一例であり、ディスプレイ302は本発明の出力部の一例であり、図示されていないSTB311の無線LAN接続部は本発明の第1の無線通信部の一例である。
図10は、本発明の第3の実施形態に係るDSCと無線LANアクセスポイントを無線LANで接続する例を示す図である。図10には、無線LANアクセスポイント2と、DTV3と、画像パターン301と、ディスプレイ302と、DSC4とが示されている。図1と図2と図10における同一の符号は同一の構成要素を示す。DTV3に無線LAN機能がない場合でも、DTV3と無線LANアクセスポイント2が有線LANで接続されているときは、この有線LANを使って、DTV3が無線LANアクセスポイント2の接続情報を知ることができる。これにより、DTV3が第1の実施の形態と同様に画像パターン301を生成し、ディスプレイ302に表示することができる。
なお、DTV3の制御部は本発明の第1の制御部の一例であり、ディスプレイ302は本発明の出力部の一例であり、図示されていない無線LANアクセスポイント2の無線LAN接続部は本発明の第1の無線通信部の一例である。
図11は、本発明の第4の実施形態に係るDSCを無線LANに接続する例を示す図である。図11には、DTV3と、画像パターン301と、DSC4と、ノートパソコン6と、ルータ7が示されている。図1と図2と図11における同一の符号は同一の構成要素を示す。DTV3は無線LANには接続されていないが、ルータ7を介して有線LAN9に接続されている。本実施形態では、無線LANにアソシエートしているノートパソコン6が接続情報を画像パターン301として表示し、それをDSC4が撮影する。DSC4はノートパソコン6のディスプレイに表示されている画像パターン301を使ってノートパソコン6と同じ無線LANにアソシエートする。DTV3は無線LANには接続されていないが、無線LANアクセスポイント2は有線LAN9に接続されているので、DTV3とDSC4は同一のTCP/IPネットワークに存在する。このため、DSC4からのmDNSパケットを含むIPパケットは届くので、第1の実施形態と同じプロトコルを使ってDSC4からDTV3に画像を転送することができる。
なお、図示されていないノートパソコン6のプロセサは本発明の第1の制御部の一例であり、ノートパソコン6のディスプレイは本発明の出力部の一例であり、図示されていないノートパソコン6の無線LAN接続部は本発明の第1の無線通信部の一例である。
上述した第1の実施形態から第4の実施形態では、SSIDやWEPキー等の接続情報は固定の値を使ったが、無線LANでのセキュリティを考慮すると、これらは定期的に変更したほうが良い。また、第1の実施形態ではDTV3がインターネット接続に使っている無線LANをDSC4の画像転送にも利用したが、この無線LANを別の目的にも利用している場合、無線LANの構成、特にWEPキーが画像パターン301で公開されることになるのでセキュリティ的に問題になる場合がある。
第5の実施形態では、セキュリティを高めるために、乱数を使ってネットワークパラメータを短い時間で更新する。例えば、共通の無線LANを使いながらWEPキーだけを短時間で更新する。セキュリティを更に高めるため、DSC4を接続するとき、一時的にアドホックネットワークなどの別系統のネットワークを構成する。DSC4は一次的な別系統のネットワーク上でDTV3と無線通信を行い、インフラストラクチャーモードの無線LANにアソシエートするために必要な接続情報を取得する。そして、この接続情報を用いてインフラストラクチャーモードで動作している無線LANアクセスポイント2に接続する。画像パターン301を用いて無線LANへアソシエートすることは非常に短時間で行うことができるので、WEPキーを短時間で変更することを繰り返しても良い。
図12は、WEPキーを短時間で変更する処理のフローチャートを示す図である。DSC4からDTV3に画像を転送するモードに入るとこの処理がスタートする。まず、乱数を使ってWEPキーを生成する(ステップST21)。新しく生成されたWEPキーはDTV3自身でも使う必要があるので新しく生成されたWEPキーを無線通信部307に設定する(ステップST22)。第1の実施形態と同様に、WEPキー等の接続情報を画像パターン301に変換し(ステップST23)、画像パターン301をディスプレイ302に表示する(ステップST24)。このDTV3自身への設定(ステップST22)と画像パターン301ヘの変換(ステップST23)の順番はどちらが先でも問題ないが、画像パターン301の表示(ステップST24)の前にはDTV3自身への設定(ステップST22)を済ましておかないと、DSC4が非常に高速の場合に対応がつかなくなる可能性がある。
画像パターン301を表示した状態でマルチキャストされるmDNSパケットの受信を開始する(ステップST25)。一定時間mDNSパケットを受信しない場合(ステップST26)、タイムアウトとしていったんmDNSパケット受信待ちループを抜ける(ステップST28)。そして、リトライ回数をオーバするまでステップST21に戻り、新たにWEPキーの生成からやり直す(ステップST29)。また、mDNSを使う場合、DSC4以外の装置もこのプロトコルを使うのでmDNSパケットを受信すると(ステップST26)、受信したmDNSパケットがDSC4のものか判断する(ステップST27)。もし、受信したmDNSパケットがDSC4以外の別の装置のものである場合は、ステップ25に戻り(ステップST28)、DSC4のmDNSパケットを受信するまで待つ。DSC4のmDNSパケットを受信すると(ステップST27)、その後は第1の実施形態(図7)と同様の処理を行う。
ステップST27の受信したmDNSパケットがDSC4のものかの判断の処理については、上述した図7のステップST4における判断の処理と同様であってよい。
以上の処理により、同じ値のWEPキーが表示されている時間を制限できる。画像パターン301の変換時間が十分に早ければ、この表示時間を短くすることができるのでネットワークセキュリティを高めることができる。また、WEPキーを再生成し、表示し直す回数にも制限を設ければ(ステップST29)、更にセキュリティが高められる。
また、図12ではWEPキーだけを乱数ベースで生成しているが、SSIDやその他の接続情報も同様に乱数ベースで生成して使うことも可能である。
図13は、本発明の第6の実施形態に係るプリンタとDSCを無線LANで接続する例を示す図である。図13には、DSC4と、無線LAN用アンテナ406と、プリンタ5と、画像パターン501と、画像パターン501がプリントされた紙502と、無線LAN用アンテナ503とが示されている。図1と図5と図13における同一の符号は同一の構成要素を示す。プリンタ5は無線LAN機能を持っており、第1の実施形態におけるDTV3と同様に、プリンタ5はこの無線LANの接続情報を画像パターン501に変換する。ただし、第1の実施形態とは異なり、プリンタ5では、生成した画像パターン501を紙502にプリントする。このプリントされた画像パターン501をDSC4が撮影して、その画像パターン501を変換することにより、接続情報を取得する。この接続情報で無線LAN機能を設定して、DSC4とプリンタ5との間の無線LAN接続を行う。
画像パターン501がプリントされている紙502は保存が可能なので、一度プリントしておけば次回はそれを使うこともできる。また、無線LANを別の装置と共有している場合はセキュリティを考慮して、第5の実施形態のように紙502に画像パターン501をプリントするたびに更新してもよい。
プリンタの場合は画像パターン501の精度を高くできるので、多くの情報を盛り込むことができる。SSIDやWEPキー等の無線LANへの接続に使われる情報だけでなく、プリンタそのもののスピードやバッファメモリの量等のプリンタの動作条件に関する情報等も画像パターン501に盛り込むことで、DSC4側では無線LANへの接続状態を選択することができる。たとえば、プリンタ5のスピードが遅い場合は、そのことがDSC4に伝わるので、無線LANへの接続を間欠的におこなって消費電力を下げることができる。また、プリンタ5が非常に大きなバッファメモリを持っている場合は、DSC4は一気に画像を転送してしまって、無線LANへの接続を短時間で終わらせることで電力を下げることができる。もし、バッファメモリの量が少ない場合でもバッファメモリの量とスピードの関係から、短時間に高速で一部の画像を送って、それがプリントされるまでの時間DSC4は無線LANとの接続を切断することができる。このため、DSC4の消費電力を下げることができる。
図14は、DSCがプリンタの動作条件に関する情報を持たない状態でのDSCの無線LANへの接続に要する消費電力のグラフを示す図である。DSC4からプリンタ5への画像の転送はプリンタからのリクエストによって行われるが、プリンタ5からいつ次のリクエストがあるか分からないため、DSC4は常に受信状態を保つ必要がある。画像の転送間隔はT1であるが、実際の転送はプリンタ5からのリクエストがあってからT2の時間だけしか行われない。この場合、画像の転送が行われていないT1-T2の時間は無駄な電力を消費することになる。
図15は、DSCがプリンタの動作条件に関する情報を有する状態でのDSCの無線LANへの接続に要する消費電力のグラフを示す図である。図15は、プリンタ5からDSC4に画像パターン501を使って無線LANへの接続に使われる情報に加えてプリンタ5の動作条件に関する情報も伝えた場合である。DSC4は、プリンタ5のバッファメモリの情報等を知っているので、プリンタ5が次のリクエストを送ってくると思われる時間T1を知ることができる。このため、画像の転送時間T2と無線LANの動作時間T3を近づけることができ、無線LANへの接続に要する消費電力を削減することができる。
図16は、プリンタの構成の一例を示すブロック図である。プリンタ5は、無線LAN用アンテナ503と、制御部504と、記録部505と、印刷部506と、無線通信部507とを有している。また、図16には印刷部506によってプリントされる紙502も示されている。図13と図16における同一の符号は同一の構成要素を示す。
制御部504は、図示されていないCPUとメモリを有している。制御部504は、無線通信部507に記憶されているSSIDとWEPキー等の接続情報を取り出し、これらの接続情報を画像パターン501へ変換する。また、制御部504は、印刷部506や無線通信部507等のハードウェアをコントロールする。記憶部505は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されており書き換え可能である。
記憶部505は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されており書き換え可能である。記憶部505には、接続情報を音声パターン501に変換するためのプログラムや、プリンタそのもののスピードやバッファメモリの量等のプリンタの動作条件に関する情報等が記憶されている。
印刷部506は、制御部504によってコントロールされ、紙502に画像パターン501等をプリントする。また、無線通信部507は、アンテナ503が接続されており、無線LANとの接続に使われる。
なお、制御部504は本発明の第1の制御部の一例であり、記憶部505は本発明の記憶部の一例であり、印刷部506は本発明の出力部の一例であり、無線通信部507は本発明の第1の無線通信部の一例である。
図17は、本発明の第7の実施形態に係る音声パターンを使って接続情報を送る例を示す図である。図17には、音声出力装置7と、音声パターン701と、スピーカ702と、無線LAN用アンテナ703と、録音装置8と、マイクロフォン801と、無線LAN用アンテナ802とが示されている。第1の実施形態から第6の実施形態では画像パターン301を使ってSSIDやWEPキー等の接続情報を送っていたが、本実施形態では音声パターン701を使って接続情報を送る。
ミュージックデータサーバ等の音声出力装置7は無線LANに接続されており、スピーカ702を備えている。また、ポータブルプレーヤ等の録音装置8は録音用のマイクロフォン801を備えている。音声出力装置7から録音装置8に音声パターン701を使って接続情報を送る。接続情報を音声パターン701に変換する方法としては、電話モデムで使われる方法等を使うことができる。音声出力装置7は接続情報を音声パターン701に変換してスピーカ702から音声として発信する。このとき大きな音だと耳障りだが、録音装置8は音声出力装置7の近くに置いておくことができるので、音量を上げる必要は特にない。録音装置8は、録音用のマイクロフォン801を使ってこの音声パターン701を受け取り、接続情報に再変換することで接続情報を取り出す。この取り出した接続情報をもとに無線LANにアソシエートする。無声LANにアソシエートした後のネットワークプロトコルについては、画像パターン301を用いる他の実施形態と同様である。
図18は、音声出力装置の構成の一例を示すブロック図である。音声出力装置7は、スピーカ702と、無線LAN用アンテナ703と、制御部704と、記録部705と、音声出力部706と、無線通信部707とを有している。また、音声出力装置7は、図示されていないCD−ROMやMD等の駆動部を有している。
制御部704は、図示されていないCPUとメモリを有している。制御部704は、接続情報を音声パターン701へ変換し、また音声出力部706や無線通信部707等のハードウェアをコントロールする。
記憶部705は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されており書き換え可能である。記憶部705には、接続情報を音声パターン701に変換するためのプログラムや音声データ等が記憶されている。
音声出力部706は、音声データをデジタル信号からアナログ信号に変換し、スピーカ702を駆動する。また、無線通信部707は、アンテナ703が接続されており、無線LANとの接続に使われる。
なお、制御部704は本発明の第1の制御部の一例であり、スピーカ702は本発明の出力部の一例であり、無線通信部707は本発明の第1の無線通信部の一例である。
図19は、録音装置の構成の一例を示すブロック図である。録音装置8は、マイクロフォン801と、無線LAN用アンテナ802と、音声入力部803と、制御部804と、録音部805、無線通信部806とを有している。
音声入力部803は、マイクロフォン801から入力されるアナログ信号の音声をデジタル信号の音声データに変換する。録音部805は、フラッシュメモリやハードディスク等で構成され、書き換え可能であり、音声データ等を記録する。
制御部804は、図示されていないCPUとメモリを有している。制御部804は、音声パターン701をSSIDやWEPキー等の接続情報に再変換し、また音声入力部803や無線通信部806等のハードウェアをコントロールする。無線通信部806は、無線LAN用アンテナ802が接続されており、無線LANとの接続に使われる。
なお、音声入力部803は本発明の入力部の一例であり、制御部804は本発明の第2の制御部の一例であり、無線通信部806は本発明の第2の無線通信部の一例である。
以上説明したように、第1の実施形態から第7の実施形態によれば、IEEE802.11a/b/g、Bluetooth,UWBなどの無線LANへの接続に必要な接続情報を自動的に取得できるため、非常に簡単かつ非常に短時間で無線通信装置の無線LANへの接続設定を行うことができる。
第1の実施形態から第4の実施形態では、画像パターンを表示するために通常画像を表示するディスプレイが使え、また撮影も通常画像を撮影する撮像素子が使えるので、新たなハードウェアを必要としない。更に、複数のDTVがあってもユーザーがどのDTVの画像を撮影するか選ぶことが容易なので、複数のDTVが異なる接続情報を表示している場合に、どのような接続情報で無線LANに接続するかユーザーが自由に選択することができる。
第5の実施形態によれば、WEPキー等の接続情報を短時間で変更するため、セキュリティを高めることができる。また、無線LANへの接続設定を非常に簡単かつ非常に短時間で行うことができるため、無線通信装置を無線LANに接続するごとにテンポラリの無線LAN構成としても手間がかからない。このようにすることでセキュリティを更に高められる。
第6の実施形態によれば、プリンタの動作条件に関する情報を画像パターンに盛り込むことで、DSCが無線LANに間欠的に接続することが可能となり、DSCの消費電力を削減することができる。
第7の実施形態では、音声パターンを出力するために通常音声を出力するスピーカが使え、また通常音声を入力するマイクが使えるので、新たなハードウェアを必要としない。
1…無線通信システム、2…無線LANアクセスポイント、3…DTV、302…ディスプレイ、305…制御部、307…無線通信部、311…STB、4…DSC、402…撮像部、405…無線通信部、407…制御部、5…プリンタ、504…制御部、505…記憶部、506…印刷部、507…無線通信部、6…ノートパソコン、7…音声出力装置、702…スピーカ、704…制御部、707…無線通信部、8…録音装置、803…音声入力部、804…制御部、806…無線通信部