JP2008206821A - 超音波プローブ - Google Patents
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Abstract
【課題】操作が容易な超音波プローブを提供する。
【解決手段】プローブケース5内に配置された超音波の送受信を行う振動子部6と、振動子部6へ供給する超音波駆動信号の生成及び/又は振動子部6からの超音波受信信号の処理を行なう回路基板8とを備えたプローブ部1と、回路基板8と超音波診断装置本体30との間で信号の伝送を行うためのケーブル部2と、超音波診断装置本体30との間で信号の伝送を行うコネクタ部3とを備え、コネクタ部3の冷却部32で冷却した所定の絶縁抵抗を有する液状の冷媒4を、プローブケース5内に送給し、その送給した冷媒4を振動子部6及び回路基板8に接触させて熱を吸収した後、冷却部32に排出する。
【選択図】図1
【解決手段】プローブケース5内に配置された超音波の送受信を行う振動子部6と、振動子部6へ供給する超音波駆動信号の生成及び/又は振動子部6からの超音波受信信号の処理を行なう回路基板8とを備えたプローブ部1と、回路基板8と超音波診断装置本体30との間で信号の伝送を行うためのケーブル部2と、超音波診断装置本体30との間で信号の伝送を行うコネクタ部3とを備え、コネクタ部3の冷却部32で冷却した所定の絶縁抵抗を有する液状の冷媒4を、プローブケース5内に送給し、その送給した冷媒4を振動子部6及び回路基板8に接触させて熱を吸収した後、冷却部32に排出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、超音波診断装置に用いられる超音波プローブに係り、特に冷却機構を備えた超音波プローブに関する。
被検体内に超音波を送信し、その反射波を利用して被検体の検査を行う超音波診断装置は、医用分野において広く用いられている。そして、超音波の送受信を行う超音波プローブは、被検体にその先端を接触させて超音波の送受信を行うプローブ部と、超音波診断装置本体との間で信号の伝送を行うコネクタ部とがケーブル部により接続されている。
そして、プローブ部は、超音波を発生すると共に受信した超音波を電気信号に変換する複数の振動子を有する振動子部が一端部に配置され、他端部でケーブル部に接続される。更に、プローブ部内には、振動子部とリード線を介して振動子部へ供給する超音波駆動信号の生成及び/又は前記振動子部からの超音波受信信号の処理を行なう回路基板が配置される。
この超音波診断装置の動作状態において、プローブ部内では被検体への送信のために発生した超音波の全てが被検体内に送信されるわけではなく、その一部は振動子部で吸収され熱に変換され発熱源となっている。また、回路基板においても振動子部に対する送受信のために電力が消費され発熱源となっている。
一方、鮮明な超音波画像を得るために画質を改善する方法の一つに、送信超音波のパワーを増大させて受信超音波のS/Nを上げる方法がある。しかしながら、送信超音波のパワーを増大させようとすると振動子部及び回路基板の発熱量が増大し、回路基板では高温における動作が可能なものの、振動子部及び回路基板で発生する熱により被検体に接するプローブ部の一端部が、被検体に対する安全な温度を超えてしまう問題がある。
この問題を解決するために、プローブ部内に振動子部からの熱を伝達するヒートパイプを配置し、コネクタ部に配置したポンプにより、熱伝導構造としたケーブル部を介してプローブ部とコネクタ部の間で冷媒を循環させる冷却機構を備えた超音波プローブが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、回路基板に接触してそこで発生した熱をプローブ部外部へ引き出すための冷却流体を通す管、金属板、ヒートパイプ等の伝熱機構を設け、この伝熱機構によって引き出された熱をケーブル部に逃がすことにより、プローブ部内の温度上昇を抑えることが可能な超音波プローブが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
ところで、最近では二次元的に配列された多数の振動子を有する振動子部を備え、超音波を三次元的に走査できる三次元走査対応の超音波プローブが開発されており、一部実用化も始まっている。このような三次元走査対応の超音波プローブでは、振動子部に一次元に配列した振動子を有する二次元走査対応の超音波プローブに比べて振動子数が増加することから、超音波の送信又は受信又は送受信の回路基板を内蔵する場合には、その回路基板の規模も振動子数の増加に応じて大きくなってきている。
特開平9−294744号公報
登録実用新案第3061292号公報
しかしながら、多数の振動子及びこの振動子に対応する大規模の回路基板を内蔵する超音波プローブにおいては、ヒートパイプ等の伝熱機構をプローブ部内部に配置することにより、プローブ部の構造が複雑になると共に大型化して操作性が悪くなる問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、操作が容易な超音波プローブを提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明の超音波プローブは、プローブケース内に配置された超音波の送受信を行う振動子部と、前記振動子部へ供給する超音波駆動信号の生成及び/又は前記振動子部からの超音波受信信号の処理を行なう回路基板とを備えたプローブ部と、前記回路基板と超音波診断装置本体との間で信号の伝送を行う一端を前記プローブケースに連結したケーブル部と、前記プローブケース内に前記振動子部及び前記回路基板に接触して熱を吸収する所定の電気絶縁抵抗を有する液状の冷媒を送給すると共にこの送給により前記プローブケースから排出される前記冷媒を冷却する冷却手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、プローブ部内に電気絶縁性に優れた液状の冷媒を送給し、その送給した冷媒を発熱源に接触させて熱を吸収させる単純な構造にすることにより、プローブ部の小型化が可能となり、超音波プローブを容易に操作することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。なお、本発明の超音波プローブは、内部に超音波の送受信用の回路基板を設けた場合を実施例として説明する。これに限らず、送信又は受信の回路基板を設けた超音波プローブの場合にも適用することができる。
以下、本発明による超音波プローブの実施例1を図1乃至図4を参照して説明する。
図1は、実施例1に係る超音波プローブの構成を示したブロック図である。この超音波プローブ10は、被検体Pに対して超音波の送受信を行うプローブ部1と、超音波診断装置本体30との間で信号の伝送を行うコネクタ部3と、プローブ部1とコネクタ部3の間で信号の伝送やプローブ部1内の熱を吸収するための冷媒4の移送を行うケーブル部2とを備えている。
図1は、実施例1に係る超音波プローブの構成を示したブロック図である。この超音波プローブ10は、被検体Pに対して超音波の送受信を行うプローブ部1と、超音波診断装置本体30との間で信号の伝送を行うコネクタ部3と、プローブ部1とコネクタ部3の間で信号の伝送やプローブ部1内の熱を吸収するための冷媒4の移送を行うケーブル部2とを備えている。
冷媒4は、熱的及び化学的に安定で、電気絶縁性及び浸透性に優れた例えばフッ素系の不活性液体であり、プローブ部1、ケーブル部2、及びコネクタ部3に亘って封入され、各部内を循環している。そして、コネクタ部3内で冷却された後、ケーブル部2を介してプローブ部1内に送給され、プローブ部1内の熱を吸収する。熱を吸収した後、ケーブル部2を介してコネクタ部3内に排出される。排出された後、再びコネクタ部3内で冷却される。
次に、図1乃至図3を参照して、プローブ部1の構成を説明する。図2は、プローブ部1の構造を示した図である。また、図3は、図2に示したプローブ部1の断面線7における断面を示した図である。
図2において、プローブ部1は、外部から電気的に絶縁すると共に内部からの冷媒4の漏洩を防ぐプローブケース5と、被検体Pに対して超音波の送受信を行う振動子部6と、振動子部6と信号の送受信を行う複数の回路基板8と、ケーブル部2からの冷媒4をプローブケース5内に送給する送給口の位置を定めるための送給部9とを備えている。
プローブケース5は、電気絶縁性に優れたプラスチック材料からなり、プローブ部1の外殻を形成している。そして、一端の開口部で振動子部6を保持し、他端部でケーブル部2を保持している。また、他端面に入口51及び排出口52を有し、入口51で送給部9の一端部を保持し、送給部9からプローブケース5内に送給された冷媒4を排出口52から排出する。
振動子部6は、この外面を形成している超音波を集束させるための音響レンズと、この音響レンズの内側の面に一側の面が接合された超音波の透過効率を上げるための整合層と、この整合層の他側の面に一側の面が接合された被検体Pに対して超音波の送受信を行う複数の圧電振動子と、この圧電振動子の他側の面に一側の面が接合された圧電振動子からの不要な超音波を吸収し振動を抑えるバッキング材とにより構成される。
そして、各圧電振動子の両側の端子が各回路基板8の各圧電振動子に対応した電子回路に接続している。各圧電振動子では、超音波送信時には、回路基板8からの超音波駆動信号を超音波に変換し、その変換した超音波を被検体Pに送信する。また超音波受信時には、被検体Pから反射した超音波を受信して電気信号に変換し、その変換した超音波受信信号を回路基板8に伝送する。
また、振動子部6の内面を形成しているバッキング材の他側の面が冷媒4と接触しており、超音波の送受信により各圧電振動子で発生した熱を、バッキング材を介して冷媒4に放出する。
なお、振動子部6には、三次元方向へ超音波ビームを電子走査するために圧電振動子を二次元に分割配列した三次元走査対応と、二次元方向へ超音波ビームを電子走査するために圧電振動子を一次元に分割配列した二次元走査対応のものがある。以下では三次元走査対応のものを用いた場合について述べる。
各回路基板8は、ケーブル部2からの信号により送信超音波を発生させるための超音波駆動信号を生成する送信回路、及び振動子部6からの超音波受信信号を処理してケーブル部2に出力する受信回路を備えている。そして、一端部の各端子が振動子部6の各圧電振動子に接続され、他端部の各端子がケーブル部2に接続されている。
また、一端部が振動子部6のバッキング材に接合され、図3に示すように、プローブケース5内の中央付近に配置されている。また、各回路基板8の外面のすべてが冷媒4に接触し、各回路基板8の各回路から発生した熱を冷媒4に放出する。なお、冷媒4には、回路基板8の各電子部品が正常に機能するように所定の電気絶縁抵抗を有する例えばフッ素系の不活性液体を用いる。
なお、回路基板8の送信回路には、様々なパターンがあり、各圧電振動子を駆動し被検体Pに対して送信超音波を放射するための駆動パルスを生成するパルサや、超音波の送信において所定の深さに超音波を集束させるための集束用遅延時間と三次元の走査方向に超音波を送信するための偏向用遅延時間をレートパルスに与え、このレートパルスを前記パルサに供給する送信遅延回路や、被検体Pに放射する超音波パルスの繰り返し周期(Tr)を決定するレートパルス発生器などがある。
また、回路基板8の受信回路にも、様々なパターンがあり、振動子部6からの微小な超音波受信信号を増幅し十分なS/Nを確保するプリアンプや、所定の深さからの受信超音波を集束して細い受信ビーム幅を得るための集束用遅延時間と、三次元の走査方向に超音波ビームの受信指向性を設定する偏向用遅延時間とをプリアンプの出力に与えるための受信遅延回路や、受信遅延回路からのNチャンネルの受信信号を加算する加算器などがある。
送給部9は、一部が屈曲した管であり、プローブケース5の内面と回路基板8の間に配置されている。そして、一端部がプローブケース5の入口51で保持され、他端部が冷媒4の送給口として振動子部6内面の近傍に配置されている。そして、コネクタ部3で冷却され、ケーブル部2を介してプローブケース5の入口51から流入した冷媒4を、送給部9の送給口から振動子部6に向けて送給する。この送給された冷媒4は、振動子部6の熱を吸収しながら振動子部6の近傍から回路基板8の方向に流動する。更に回路基板8の熱を吸収しながら回路基板8の近傍からプローブケース5の排出口52に流動する。
このように、プローブケース5内に送給する冷媒4の送給口を振動子部6の近傍に配置し、排出口52をプローブケース5内の他端面に配置することにより、冷媒4を振動子部6及び回路基板8に向けて流動させ、振動子部6及び回路基板8で発生した熱を吸収させた後、排出口52からケーブル部2に排出することができる。
次に、図1、図2、及び図4を参照して、ケーブル部2及びコネクタ部3の構成を説明する。
図4は、ケーブル部2の断面を示した図である。このケーブル部2は、プローブ部1とコネクタ部3の間で信号を伝送する複数の信号線21と、コネクタ部3からの冷却された冷媒4をプローブ部1のプローブケース5内に送給するための送給管22と、プローブケース5内の熱を吸収した冷媒4をコネクタ部3に排出するための排出管23と、信号線21、送給管22、及び排出管23を被覆するケーブルシース24とを備えている。
図4は、ケーブル部2の断面を示した図である。このケーブル部2は、プローブ部1とコネクタ部3の間で信号を伝送する複数の信号線21と、コネクタ部3からの冷却された冷媒4をプローブ部1のプローブケース5内に送給するための送給管22と、プローブケース5内の熱を吸収した冷媒4をコネクタ部3に排出するための排出管23と、信号線21、送給管22、及び排出管23を被覆するケーブルシース24とを備えている。
各信号線21は、ケーブルシース24の内側で挿通配置されており、一端がプローブ部1の回路基板8に接続され、他端がコネクタ部3に接続されている。そして、振動子部6の各圧電振動子に対応した超音波を発生させるための信号をコネクタ部3から回路基板8へ伝送する。また、回路基板8からの振動子部6の各圧電振動子に対応した超音波受信信号をコネクタ部3へ伝送する。
送給管22は、シリコーンゴム、軟質塩化ビニル樹脂などのしなやかな材料で構成され、ケーブルシース24の内側でプローブケース5内の熱を吸収した冷媒4からの熱の影響を避けるために排出管23から離間して挿通配置される。また、一端部がプローブケース5の入口51に接続され、他端部がコネクタ部3に接続されている。
排出管23は、シリコーンゴム、軟質塩化ビニル樹脂などのしなやかな材料で構成され、ケーブルシース24内側の近傍に挿通配置されている。また、一端部がプローブケース5の排出口52に接続され、他端部がコネクタ部3に接続されている。このように、排出管23をケーブルシース24の近傍に挿通配置することにより、プローブケース5内で吸収した冷媒4の熱を外部に放出することができる。
コネクタ部3は、ケーブル部2の信号線21と超音波診断装置本体30を接続する接続部31と、ケーブル部2の排出管23から排出された冷媒4を冷却する冷却部32とを備えている。
接続部31は、一端部がケーブル部2の各信号線21に接続され、他端部が超音波診断装置本体30に着脱自在に接続されている。そして、超音波診断装置本体30からの超音波を発生させるための信号を各信号線21へ伝送すると共に、各信号線21からの超音波受信信号を超音波診断装置本体30へ伝送する。
冷却部32は、冷媒4を冷却する冷却器33と、プローブ部1のプローブケース5、ケーブル部2の送給管22及び排出管23、及び冷却器33を循環させるためのポンプ34とを備えている。
冷却器33は、ファンやラジエーターなどを備え、一端部が排出管23に接続され、他端部がポンプ34に接続されている。ポンプ34は、一端部が冷却器33に接続され、他端部が送給管22に接続されている。そして、ポンプ34の循環動作により、排出管23から排出された冷媒4を、冷却器33で冷却した後、送給管22に送給する。
以上述べた本発明の実施例1によれば、コネクタ部3で冷却した電気絶縁性に優れた液状の冷媒4をプローブケース5内に送給し、その送給された冷媒4を振動子部6内面及び回路基板8の外面に接触させて熱を吸収させた後、コネクタ部3に排出させることにより、冷却が可能なプローブケース5内の構造を単純にすることができる。これにより、プローブ部1の小型化が可能となり、プローブ部1を容易に操作することができる。
また、排出管23をケーブルシース24近傍に挿通配置することにより、プローブケース5内で吸収した冷媒4の熱をケーブル部2から外部に放出することができ、冷却器33の小型化が可能となる。これにより、コネクタ部3を小型化することができる。
以下に、本発明による超音波プローブのプローブ部の実施例2を、図1、図5、及び図6を参照して説明する。図5は、実施例2に係るプローブ部1aの構造を示した図である。また、図6は、図5に示したプローブ部1aの断面線7aにおける断面を示した図である。
図5に示した実施例2が図2における実施例1と異なる点は、冷媒4の送給口をプローブケース5の内周全体に亘って設けた点である。なお、実施例2に係るプローブ部1aのプローブケース、振動子部、及び回路基板は、図2と同様であるので同じ符号を付与し説明を省略する。
このプローブ部1aは、外部から電気的に絶縁すると共に内部からの冷媒4の漏洩を防ぐプローブケース5と、被検体Pに対して超音波の送受信を行う振動子部6と、振動子部6と信号の送受信を行う複数の回路基板8と、ケーブル部2からの冷媒4をプローブケース5内に送給する送給口の位置を定めるための送給部9aとを備えている。
送給部9aは、プローブケース5の入口51から流入した冷媒4の送給口の位置を定めるための隔壁を形成している。この隔壁は、断面が図6の破線9a1で示した管状の第1隔壁9a2、及び一端面が第1隔壁9a2の一端部の外面全体に亘って接合する第2隔壁9a3により構成される。
第1隔壁9a2の他端面は、プローブケース5の排出口52を内側とし、入口51を外側とする破線9a1に沿ってプローブケース5内の他端面に接合している。第2隔壁9a3は、プローブケース5内の他端面における破線9a1の外側に位置する面から、プローブケース5内の他端部と振動子部6近傍の間の内周面に亘る面に対して、内方に離間して配置されている。その他端部とプローブケース5内の振動子部6近傍の内周面とにより冷媒4の送給口が形成される。
そして、コネクタ部3で冷却され、ケーブル部2を介してプローブケース5内に流入した冷媒4を、送給部9aの送給口から振動子部6の縁辺に向けて送給し、送給された冷媒4は振動子部6の熱を吸収しながら振動子部6の近傍から回路基板8の方向に流動する。更に回路基板8の熱を吸収しながら回路基板8の近傍からプローブケース5の排出口52に流動する。
このように、冷媒4の送給口をプローブケース5内の内周面の振動子部6近傍に配置し、排出口52をプローブケース5内の他端面に配置することにより、冷媒4を振動子部6及び回路基板8に向けて流動させ、振動子部6及び回路基板8で発生した熱を冷媒4に吸収させた後、ケーブル部2に排出することができる。
以上述べた本発明の実施例2によれば、コネクタ部3で冷却した電気絶縁性に優れた液状の冷媒4をプローブケース5内に送給し、その送給された冷媒4を振動子部6内面及び回路基板8の外面に接触させて熱を吸収させた後、コネクタ部3に排出させることにより、冷却が可能なプローブケース5内の構造を単純にすることができる。これにより、プローブ部1aの小型化が可能となり、プローブ部1aを容易に操作することができる。
以下に、本発明による超音波プローブのプローブ部及びケーブル部の実施例3を、図1、図7、及び図8を参照して説明する。図7は、実施例3に係るプローブ部1b及びケーブル部2bの構造を示した図である。また、図8は、図7に示したケーブル部2bの断面を示した図である。
図7に示した実施例3が図2における実施例1と異なる点は、プローブケースに複数の排出口を設けた点と、この排水口に対応する排出管をケーブルシース内部に設けた点である。なお、実施例3に係るプローブ部1bの振動子部、回路基板、及び送給部と、ケーブル部2bの信号線及び送給管は、図2と同じであるので同じ符号を付与し説明を省略する。
このプローブ部1bは、外部から電気的に絶縁すると共に内部からの冷媒4の漏洩を防ぐプローブケース5bと、被検体Pに対して超音波の送受信を行う振動子部6と、振動子部6と信号の送受信を行う複数の回路基板8と、プローブケース5b内に配置された送給部9とを備えている。
プローブケース5bは、電気絶縁性に優れたプラスチック材料からなり、プローブ部1bの外殻を形成している。そして、一端の開口部で振動子部6を保持し、他端部でケーブル部2bを保持している。また、他端面に入口51及びこの入口51の外周に形成された複数の排出口52bを有し、入口51で送給部9を保持し、送給部9からプローブケース5b内に送給される冷媒4を排出口52bから排出する。
ケーブル部2bは、プローブ部1bとコネクタ部3との間で信号を伝送する複数の信号線21と、コネクタ部3で冷却された冷媒4をプローブ部1bのプローブケース5b内に送給するための送給管22と、プローブケース5b内の熱を吸収した冷媒4をコネクタ部3に排出するための複数の排出管23bと、信号線21及び送給管22を被覆するケーブルシース24bとを備えている。
各排出管23bは、図8に示したケーブルシース24b内部のほぼ等間隔の位置に形成された孔に挿通配置されている。そして、一端部がプローブケース5bの各排出口52bに接続され、他端部が各排出管23b間を連通する連結管を介してコネクタ部3の冷却部32に接続されている。このように、排出管23bをケーブルシース24b内部に配置することにより、プローブケース5b内で吸収した冷媒4の熱を外部に放出することができる。
以上述べた本発明の実施例3によれば、コネクタ部3で冷却した電気絶縁性に優れた液状の冷媒4をプローブケース5b内に送給し、その送給された冷媒4を振動子部6内面及び回路基板8の外面に接触させて熱を吸収させた後、コネクタ部3に排出させることにより、冷却が可能なプローブケース5b内の構造を単純にすることができる。これにより、プローブ部1bの小型化が可能となり、プローブ部1bを容易に操作することができる。
また、排出管23bをケーブルシース24b内部に挿通配置することにより、プローブケース5b内で吸収した冷媒4の熱をケーブル部2bから外部への放出がすることができ、冷却器33を小型化することができる。これにより、コネクタ部3を小型化することができる。
P 被検体
1,1a,1b プローブ部
2,2b ケーブル部
3 コネクタ部
4 冷媒
5,5b プローブケース
6 振動子部
7,7a 断面線
8 回路基板
9,9a 送給部
10 超音波プローブ
21 信号線
22 送給管
23,23b 排出管
24,24b ケーブルシース
30 超音波診断装置本体
32 冷却部
33 冷却器
34 ポンプ
51 入口
52,52b 排出口
1,1a,1b プローブ部
2,2b ケーブル部
3 コネクタ部
4 冷媒
5,5b プローブケース
6 振動子部
7,7a 断面線
8 回路基板
9,9a 送給部
10 超音波プローブ
21 信号線
22 送給管
23,23b 排出管
24,24b ケーブルシース
30 超音波診断装置本体
32 冷却部
33 冷却器
34 ポンプ
51 入口
52,52b 排出口
Claims (8)
- プローブケース内に配置された超音波の送受信を行う振動子部と、前記振動子部へ供給する超音波駆動信号の生成及び/又は前記振動子部からの超音波受信信号の処理を行なう回路基板とを備えたプローブ部と、
前記回路基板と超音波診断装置本体との間で信号の伝送を行う一端を前記プローブケースに連結したケーブル部と、
前記プローブケース内に前記振動子部及び前記回路基板に接触して熱を吸収する所定の電気絶縁抵抗を有する液状の冷媒を送給すると共にこの送給により前記プローブケースから排出される前記冷媒を冷却する冷却手段とを
備えたことを特徴とする超音波プローブ。 - 前記プローブケース内に前記冷媒が送給される送給口は、前記プローブケース内の一端部に配置された前記振動子近傍に配置され、前記プローブケース内から前記冷媒が排出される排出口は、前記プローブケースの他端部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の超音波プローブ。
- 前記送給口は、前記プローブケース内周全体に亘って配置されていることを特徴とする請求項2に記載の超音波プローブ。
- 前記ケーブル部は、前記回路基板と超音波診断装置本体との間で信号の伝送を行うための信号線と、前記冷却手段からの前記冷媒を前記プローブケース内へ移送するための送給管と、前記回路基板の熱を吸収した前記冷媒を前記冷却手段へ移送するための排出管と、前記信号線、前記送給管、及び前記排出管を被覆するケーブルシースとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の超音波プローブ。
- 前記排出管は、前記送給管から離間して前記ケーブルシース近傍に挿通配置されていることを特徴とする請求項4に記載の超音波プローブ。
- 前記排出管は、前記ケーブルシース内部に形成された孔に挿通配置されていることを特徴とする請求項4に記載の超音波プローブ。
- 前記ケーブル部は、コネクタ部を介して前記超音波診断装置本体に接続され、前記冷却手段が前記コネクタ部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の超音波プローブ。
- 前記冷媒はフッ素系の不活性液体であることを特徴とする請求項1に記載の超音波プローブ。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010193973A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Toshiba Corp | 超音波プローブ及び超音波診断装置 |
JP2010259695A (ja) * | 2009-05-11 | 2010-11-18 | Toshiba Corp | 超音波プローブ |
KR101254874B1 (ko) | 2009-06-24 | 2013-04-15 | 도시바 메디칼 시스템즈 코포레이션 | 초음파 진단 장치 |
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2007
- 2007-02-27 JP JP2007047655A patent/JP2008206821A/ja not_active Withdrawn
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JP2010193973A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Toshiba Corp | 超音波プローブ及び超音波診断装置 |
JP2010259695A (ja) * | 2009-05-11 | 2010-11-18 | Toshiba Corp | 超音波プローブ |
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