JP2008201327A - 運搬用台車 - Google Patents

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JP2008201327A JP2007041435A JP2007041435A JP2008201327A JP 2008201327 A JP2008201327 A JP 2008201327A JP 2007041435 A JP2007041435 A JP 2007041435A JP 2007041435 A JP2007041435 A JP 2007041435A JP 2008201327 A JP2008201327 A JP 2008201327A
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Teruyoshi Osawa
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Abstract

【目的】箱形の運搬物専用に係る運搬用台車を提供する。
【構成】上部にハンドル、下部に車輪を有する台車フレーム(3)の左右に前方に向けて一対の支持腕(11)を延設する。この両支持腕に内外方に出没する係止駒(13)を向い合せに備え常にはばね(20)より内方に押出すように付勢支持する。そして、運搬時には運搬物(2)の背後から前記支持腕(11)を運搬物の両側面部(2a)に沿って前進させ、且つ衝突する前記係止駒(13)を前記ばね(20)に抗して後退させながら前進させ、側面部(2a)の掛止め部(24)に達したところで前記ばね(20)の付勢で係止し持ち運びを可能にする。一方、荷降ろしに当っては運搬物(2)を床面に下ろし、台車フレーム(3)を後退させて前記支持腕(11)を引抜くことで前記係止駒(13)を掛止め部(24)からばねに抗して後退させ、係止状態を解くことで運搬物の荷降ろしを完了るす。
【選択図】図1

Description

本発明は、運搬用台車、更に詳しくは箱形をなす運搬物を運搬するための運搬用台車に関する。
運搬用台車には運搬物を選ばない汎用型の台車と、特定の運搬物のための専用型の台車とがある。本発明は、後者の特定の運搬物を運搬するための専用型の運搬用台車に関するもので、中でも本発明は運搬物が外形的に箱形に形成され、しかも比較的重量のある運搬物、例えばスロットマシンの様な箱形に形成するキャビネットの内部に重量のある装置類を組入れることで相当な重量物となる運搬物を運ぶのに適した運搬用台車に関するものである。
例えば、スロットマシンの場合には、これを遊技場に持込んで設置する場合、トラック等で遊技場まで運び込んだ後は一般にはキャビネットの側面部に設ける手掛け用の凹部に作業員が指を掛けて持ち上げ、その状態で設置位置まで運び込むことになる。しかし、知られるようにスロットマシンは内部に金属製の部品が組込まれて数十キロの重量物となることから一人の作業員によって持ち運ぶことは殆ど不可能に近い。
ことにスロットマシンの場合は、組込まれる部品が精密なものであって衝撃を嫌うものであることから安全に運ぶことが求められるものであり、また遊技場に設置する場合、或は機種の交換等によって持運ぶ場合、多数個の運搬となるため容易な作業ではない。
しかし、現状におけるスロットマシンの運搬移動は、作業員が二人掛りで手掛け凹部に指を掛け、持上げて運んだり、汎用型の手押し車に乗せて運んだりしているのが現状であり、運搬途中での落下や転倒の危険に晒されており、安全に、しかも容易に運ぶことができない状況にある。
従って、ここで求められる運搬用台車は取扱いが容易な専用の台車である。特にスロットマシンの如く箱形のキャビネットに収められ、比較的重量物の運搬物を運搬するための台車である。
従来、運搬する対象を異にしたものであるが、専用の運搬用台車として、例えばハンドルの操作によって運搬物を抱持し、この抱持した状態でキャスター(車輪)を使って移動運搬する運搬車について特許文献1に記載される提案がある。
特開平11− 91574号公報。
この特許文献1に記載の運搬車は、ボンベを運搬するものとして開発されたもので、スロットマシン等の箱形の運搬物を運搬するものとはなっていないが、運搬物を抱持する手段としてホルダー3を備え、縦フレーム1には下部にキャスター4を備えて上部に備えるハンドル2によって上部ホルダー3を操作し、ボンベ14を抱持すると共に、この状態で上記縦フレーム1を傾け、これにより上記キャスター4を接地させて移動操作する運搬車が開示される。
この運搬車は、言うまでもなくボンベ等を運搬する専用の車として適した構造のものであり、取扱いも簡単なものになっているが、その対象は飽くまでボンベの如く円柱状,円筒状の運搬物であることから、箱形の運搬物を運ぶのには不向きである。
従って、本発明は上記従来の実情に鑑み、スロットマシンの如く箱形のキャビネット、つまり本体枠に包まれる運搬物を容易に且つ安全に、そして効率的に運べる運搬用台車を提供することにある。
スロットマシンは周知の様に箱形の本体枠内部に装置を収めたもので、所定の外形を形成するものとなっており、本体枠そのものは大きさの上からも作業員一人では抱えられるものとはなっていないし、強度的に挟み付けて保持することも出来ない。従って、前記特許文献に記載された運搬車におけるホルダーによって抱え込むようにして運搬することは本体枠を潰す危険があって採用することができない。
本発明はこの様な実情に鑑み、箱形をなす運搬物で、比較的重量のある物を、一人の作業員によって容易に、且つ安全に運搬移動できるようにした運搬用台車を提供しようとするものである。
特に、本発明は外形の形状が定型化された運搬物、例えば先に挙げたスロットマシンの様な一定形状の運搬物を対象とする専用型の運搬用台車とするもので、運搬物の定型化に合せ保持部分の構造を一定のものにし、運搬作業を安全且つ効率的に行えるようにした運搬用台車を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するため、運搬物の特徴である箱形であることを捉えて、左右の側面部を利用し、この運搬物を持ち運ぶ係止駒を出没操作し、運搬時にはこの係止駒を上記側面部に形成する掛止め部、例えば持ち運びのため形成する指掛け用の凹部に掛け止め、持ち上げを可能にするもので、同時に車輪を転がすことによって移動させ、運搬後は上記係止駒を出没する動きを利用して上記凹部から外し、運搬作業を終了できるようにした運搬用台車を提供しようとするものである。
更に詳述すれば、本発明は、運搬物の左右の側面部に形成される掛止め部を利用して保持し運搬する運搬用台車であって、上部にハンドルを備え、下部に車輪を備える台車フレームと、上記台車フレームの高さの途中から前方に向けて延び出し、前記運搬物の左右の側面部間の間隔より広い間隔をもって延設される左右の支持腕と、上記左右の支持腕に向い合せに設けられ、常にはばねによって係止先端部を前記運搬物の左右の側面部より内側に突き出すように付勢され、出没自由に支持される係止駒とを有してなり、運搬時には前記係止駒の係止先端部を運搬物の左右の側面部に当接して後退させた後、該側面部に沿って前記掛止め部に臨ませて前記ばね付勢によって突出係止して持ち上げ運搬を可能にする一方、運搬終了時には前記係止駒の係止先端部を前記ばねの付勢に抗して前記掛止め部から脱出後退させ、前記突出係止状態を解除することにより前記運搬物を降せるようにしてなることを特徴とした運搬用台車を提供することにある。
上記本発明に係る運搬用台車は、特定の運搬物、例えば前述するようにスロットマシンの如く箱形の枠体をもった運搬物を対象とした専用の運搬用台車である。
ところで、前記台車フレームは、この運搬物の高さに対応させて高さが設定され、またこの台車フレームから前方に向けて延設される左右の支持腕は、両者間に運搬物の左右の側面部を受け入れる間隔が設けられる。
そして、この左右の支持腕に設けられる前記係止駒は、運搬物の前記左右の側面部に予め形成される掛止め部、具体的には手掛けのために形成される指掛け用の凹部の高さに合せ、且つこの指掛け用の凹部に係入し掛止めることができる大きさに形成することになる。
更にこの係止駒は、上記台車フレームから前方に向けて突き出す左右の支持腕に備えられる。そして、水平方向に出没が自由であり、常にはばねの付勢によって係止先端部を突出させた状態、更に言えばそれぞれ支持腕に対して内方(内側)に向けて突出す状態で保持される。
台車の主体部となる台車フレームは、上部に台車を操作するためのハンドルが一体に設けられ、下部に移動のための車輪が設けられる。
本発明の運搬用台車は、運搬移動時を除いて上記台車フレームを略垂直に起立した状態に保ち、移動時には前記ハンドルを後に引いて上部を後方に傾け、下部の車輪を接地させることになる。尚、好ましくはこの車輪を支持するブラケットを台車フレームの下部から後方に向けて直角状に突出すように設けて台車フレームを傾けたとき、これに合せて車輪が接地するように設けるとよい。
この様にしてなる本発明運搬用台車は、運搬作業に当って、箱形をなす運搬物、例えばスロットマシンに対してその後方から臨ませ、前述したように台車フレームを起立した状態に保持しながらそのまゝ床に沿って前進させることによって積込みを行うことができるものとなっている。
これを詳述すると、先ず台車フレームを起立した状態で前進させると、前方に突出す左右の支持腕が運搬物の側面部に沿って前進し、両支持腕間に運搬物を割込ませることになる。このとき、運搬物の割込みによって上記左右の支持腕に備えた係止駒が最初に運搬物の背面隅部に衝突し、この衝突を受けてばねの付勢に抗してその係止先端部を外に向けて後退させることになる。そのため左右の支持腕は障害がなくなるため運搬物の側面部に沿って前進することになるのである。
上記左右の支持腕が前進する間、没の状態に後退する係止駒は、ばねによる付勢を受けた状態にあり、その係止先端部を運搬物の側面部に擦り付けて前進移動することになる。そして、この係止先端部が側面部に形成する掛止め部、つまり指掛け用の凹部に達したところで側面部に対する擦り付けが解放されることになる結果、前記ばねの付勢によって内方に向けて突き出すこと(出の状態)になり、この凹部に突入して係止状態を作ることになるのである。
つまり、上記一連の動作を通して係止駒は台車の前進移動に伴って運搬物の側面部に形成する凹部に自動的に係合することになるのである。
従って、この係合が得られた状態で、次に台車フレームを上部のハンドルを操作して後方に引き、台車フレームを後方に傾けると、下部の車輪が接地し転がりが可能になる。またこの車輪を支点にして左右の支持腕の先端側が上昇するため、係止駒が上昇して運搬物を吊り下げた状態で持ち上げることになるのである。このため、この傾き状態を保って台車を押出せば、運搬物を吊り下げた状態で自由に移動することができ、目的の場所に運搬することができるのである。
この様にして目的の場所に運搬した後、降ろす作業は傾けた台車フレームを起立した姿勢に戻し、運搬物を床面上に置き、この状態で台車フレームを起立姿勢のまゝ後方に引出せば上記置いた位置に降ろすことができることになる。
このとき、上記台車フレームの後方への引出しによって左右の支持腕が後方に引き抜かれると、前記凹部に係入した係止駒が再びばねに抗して運搬物の側面部に引出され、この側面部を擦りながら運搬物の後方に抜けることになるので、再び係止先端部を内方に向けて突出すことになり、次の運搬に備えることになる。
要するに、本発明の運搬用台車は、運搬物に対し、台車自体を前進させる作業を通して寄り添わせることで係止駒を手掛けのための凹部に係止させ、運搬を可能にし、また運搬物を床面に置いて後退させ、運搬物から離すようにすると、自動的に係止駒の係合が解かれてその運搬移動が完了することになるのである。
また一方、本発明は上記係止駒を偏心カム形の駒部材とする運搬用台車を提供することにある。
上記の運搬用台車において、前記係止駒は偏心カム形に形成して垂直な支軸に軸承し、水平方向に回転自由に支持すると共に、前記支軸を基点にして短径側の端部を上記支軸に対して直径方向にばねによって牽引付勢し、常時係止先端部とする長径側の端部を内方に向け突出させ運搬物の側面部に形成する掛止め部に対する突入係止を可能にしてなることを特徴とした運搬用台車を提供することにある。
また更に本発明は、前記運搬用台車において、前記係止駒は支持腕に固定する取付枠に収め、該取付枠の上下の板枠間に渡す支軸に軸承させて水平方向に回動自由に支持すると共に、上記取付枠と係止駒との間に張設するばねによって常時係止駒の長径側の端部である係止先端部を内方に向けて突き出すようにすることを特徴とした運搬用台車を提供することにある。
また本発明は、前記運搬物において、前記係止駒の下面若しくは取付枠の下板枠の上面には係止駒に作用する運搬物の重量を受ける滑合受台を突設し、補強してなることを特徴とした運搬用台車を提供することにある。
さて、偏心カム形をなす上記係止駒は、垂直な支軸に対して、この支軸から最も遠い端部、つまり長径側の端部を係止先端部とし、この端部が常時内方に向けて突出するようにばね付勢される。そして、この偏心カム形の係止駒は、支軸を支点に水平方向に回転し、運搬物を運搬するため台車を前進させて左右の支持腕を側面部に沿って進めたとき、内向きに突き出す前記係止先端部を後方に向けて回転させることになり、また手掛けの凹部から外すため台車を後方に引いたときには前方に向けて回転して凹部から引き抜かれると同時に、側面部に擦り付けるようにして後方に移動し、この運搬物から外れることによって運搬を完了することになる。
前記取付枠は係止駒と、この係止駒を軸承する支軸と、係止駒を付勢するばねを組込み収容するためのもので、これら相互の関係を正確に保ち組合せる上で有効に作用する。そして、滑合受台は支軸を支点に水平方向に回転する係止駒が運搬物の凹部に係合してこれを吊り下げる状態となったとき、上記支軸に負荷する荷重を分散するためのものであり、係止駒と取付枠の下板枠との間に介在して係止駒を水平な状態に支持しながら荷重を受けて支軸に対する負荷を軽減することになる。
上記構成に係る本発明の運搬用台車は、外形が箱形をなし、しかも箱形の側面部に手掛け(指賭け)用の凹部乃至これと同等の形状をなす掛止め部を有する運搬物に対する専用の台車となるものであって、その優れた点は運搬物に対して後方から臨ませて左右の支持腕をこの運搬物の側面部に沿って前進させ突き出せば、自動的に係止駒が前記掛止め部に係止することができ、そのまま持ち上げて運ぶことができることであり、更に持ち運んだのち運搬物の底を床面上に置いて降した状態にして台車を後方に引き、左右の支持腕を運搬物の側面部から後退させれば、ばねによって付勢される上記係止駒が掛止め部から自動的に外れ、運搬を完了することができることにある。
以上のことから明らかなように、本発明運搬用台車は、台車を前後に移動させることで運搬物を利用して係止駒を出没させる構造となることから、作業者は運搬物に全く手を触れることなく運搬作業が行えると同時に、この運搬物に対して台車を前後させるだけで保持し、或は離すことができるため迅速に運搬作業を行うことができる。
次に、本発明を図示する実施の態様に基づき詳述し、その特徴とするところを明らかにする。
添付する図面において、図1は本発明に係る運搬用台車1の斜視図であり、図2はこの運搬用台車により運搬物であるスロットマシン2を運搬するするため背後に臨ませた状態における右側面図、図3はスロットマシン2を運搬用台車1に抱え込んで運搬可能な体勢に持込んだ右側面図である。
運搬用台車1は並行して立ち上り状に設けられる左右の台車フレーム3,3を有し、この台車フレーム3,3の各上端部を後方に向け斜めに折曲げ、折曲げた先端部間に棒状の操作用ハンドル4を渡し、また各フレームの下端部には後方に向けてブラケット5,5を直角に突き出し、これらのブラケットに左右の車輪6,6を回転自由に軸承する。
台車フレーム3,3は図示するように、ここでは帯板状の鉄板を使用し、折曲げた上部の間と、下端部の間にそれぞれ連結し間隔を支持するフレーム7,8を渡して一体化してあり、上部フレーム7と下部フレーム8の前面には運搬時にスロットマシン2の背面部を受止める受枠9,10を前方に突き出す状態で設けてある。
図中、11,11は前記左右の台車フレーム3,3の高さの途中の前面部から前方に向けて相互に並行するように設けた支持腕であり、12,12はこの支持腕11,11の先端部に向い合せに設けた取付枠で、13,13はこの取付枠12,12に収めた係止駒である。
支持腕11,11は後述するように運搬時に重量のあるスロットマシン2を支えることから、水平な腕11aと吊設する斜めの腕11bの組合せによって形成してあり、取付枠12,12は上記両腕11a,11bが交わる先端部に相対向する如く取付けてある。
それぞれの取付枠12は、図4〜図6に拡大して示すように開口部14,14を内側、つまり内方に向ける箱形に形成してあり、互いに向かい合わせになる上記開口部14,14から前記内部に収める係止駒13,13を内向きに突出すようにしてある。
ここに示す上記係止駒13は、楕円形に形成して偏心した位置に前記取付枠12の上下の板枠15,16間に渡す支軸17を通し、カム形にしてあり、支軸17を中心にして水平方向に自由に回転するように支持してある。
そして、この係止駒13は支軸17を中心にして短径側の縁部13aに立ち上げるボス18と下板枠16の上面に起立する支柱19との間に付勢のばね20を張設し、これにより常に係止駒13の長径側の縁部13bが内方に向くようにして前記開口部14から突き出すように付勢してある。
上記係止駒13は、運搬物の重量に耐えるように、また後述するように運搬物を運搬するとき、その損傷を防ぐため厚みが選択してある。そしてまた、上記長径側の縁部13bは後述するように運搬物に形成する掛止め部に係止する係止先端部となることからこの掛止め部に係止することができる厚みを超えないものとしている。
またここでは、運搬物、即ちスロットマシン2を吊り下げたとき支軸17に荷重が集中して破損の危険を回避するため、上記係止駒13には下面に支軸17を囲むように3点の受台21を突設し、下板枠16の上面に向き合うようにしてあり、係止駒13に荷重が作用したとき、支持軸17と協働して下板枠16に当接し、支えるようにしてある。
尚、この受台21は下板枠16の上面から立ち上げ、上端を係止駒13の下面に臨ませるようにしても同じである。
本発明運搬用台車1は、上述の様に構成されるもので、常態においては台車フレーム3,3を垂直に立ち上げ、下部のフレーム8の前面側に突き出す受枠10の下面と、後方に突き出す車輪6によってこの垂直姿勢が保持される。
図2は、この運搬用台車の起立した姿勢を示している。この姿勢においてスロットマシン2の後方に起立させ、次に床面22に沿って前進させると、左右の支持腕11,11がスロットマシン2の両側面部2a,2aに向かい、それぞれの係止駒13,13を添わせることになる。
図7〜図10は、本発明運搬用台車1によってスロットマシン2を運搬するとき、そして運搬を終了するときの前記係止駒13とスロットマシン2との関係を説明したものであり、図7は運搬のため係止駒13をスロットマシン2に近付けたときであり、図8はこの係止駒13をスロットマシン2の側面部2aに擦り付けた状態を示している。
尚、前述したように左右の支持腕11,11は運搬するスロットマシン2の横巾より僅かに広い間隔を開けて並行に設けて、それぞれの先端部に備える取付枠12,12がスロットマシンの側面部2a,2aに沿って前進することができるようにしておくことになる。そして、このときばね20によって付勢される係止駒13の係止先端部13bが上記側面部2a,2aに接触し、ばね20の付勢に抗して回転して後退する間隔、つまり係止駒13の突き出し量より狭い間隔に設定しておくことになる。
さて、スロットマシン2を運搬するため運搬用台車1を後方から近付けると、係止駒13,13は内側に向けて突き出す長径側の縁部である係止先端部13bをスロットマシン2の外枠体23の後面部の隅部に衝合することになる(図7参照)。この状態において、更に台車1を前進させ、支持腕11を前方に矢符の如く進めると、上記衝合した係止駒13は無理な押付けを受けることによって支軸17を支点にばね20を伸長させながら回転することになり、更にこの前進を続けると、係止駒13は外枠体23(スロットマシン2)の側面部2aに乗り上げ、その周面を擦り付けた状態になって側面部2aを滑り前進を続けることになる(図8参照)。
図中、24はスロットマシン2を持ち運ぶため側面部2aに開設した掛止め部、つまり作業員が手を掛けるため設けた指掛け用の凹部である。前記側面部2aに沿って前進する係止駒13はこの指掛け用の凹部24に達したとき、側面部2aによる押付けを解放されるため、ばね20の付勢を受けて一旦後退させた係止先端部13bを突出し状態に復元させることになり、この凹部24に突入係止することになる。
図9は、上記の行程を通して指掛け用の凹部24に係止駒13の係止先端部13bが係入した状態を示すものである。そして、図3は、この係止駒13が凹部24に係止したときにおける運搬用台車1とスロットマシン2との位置関係を示すもので、運搬されるスロットマシン2は背面部を上下の受枠9,10に当接して台車の前面に密着し安定した状態になる。
尚、上記説明において明らかな様に、支持腕11の先端部に備えられる係止駒13,13は、スロットマシンの背面部が上記受枠9,10に当接したとき、その側面部2aに形成される指掛け用の凹部24の位置と一致する位置に設けることになる。
この様にして係止駒13を指掛け用の凹部24に掛止めることによって、運搬作業が開始される。係止駒13が凹部24に係合したのを確認したのち、台車フレーム3,3を車輪6,6を支点に後方に傾けると、係止駒13が上昇し、スロットマシン2は吊り下げ状態で持ち上げられることになる。従って、この状態を保持して台車1を押し出すと、車輪6,6の転りによって簡単に移動が開始されることになり、目的の場所に運搬することができることになる。
次に、積荷のスロットマシン2を降ろす作業は、目的の場所に運んだ後、台車フレーム3,3を元の起立した状態に戻し、スロットマシン2の底部を床面22に付けたのち、そのまゝ台車1を後方に引き出せば、凹部24から係止駒13が外れて側面部2aを擦ってスロットマシン2の後方に離れることになるので簡単に降ろすことができる。
図10は、係止駒13が後方に引き出されて凹部24から抜け出し、側面部2aを擦りながら移動する状態を示しいてる。係止駒13は、凹部24に係止するときとは逆に係止先端部13bを、ばね20に抗して前方側に傾け、その突き出し状態をを後退させることになる。そして、この係止駒13はスロットマシンの外枠体23の側面部2aから外れてその後方に抜け出たとき、再びばね20の収縮によって係止先端部13bを内向きに突き出した状態に復元することになり、次の運搬に備えられることになる。
さて図11は、前記係止駒13の変形例を示したものである。ここに示す係止駒25は楕円形状に代えて扇形状乃至いちょうの葉形に形成したものである。支軸17に対して要の部分に当る短径側端部25aにボス18を起立し、取付枠12の下板枠16から起立する支柱19との間にコイルばね20を張設して長径側端部25bとなる係止先端部を取付枠12の開口部14から突出させるようにした例である。
ここで重要視している点は、係止先端部25bの円弧面である。この円弧面をなすことによってスロットマシン2の側面部2aへの乗り上げと、この面に沿っての擦り付けによる滑りが得られることにある。
以上の説明において明らかな様に、本発明運搬用台車1によれば、スロットマシン2の様な箱形の運搬物を運搬するに当って、台車1を運搬物の背後から臨ませ、左右の支持腕11,11をこの運搬物の側面部2a,2aに沿って前方に押し出してやると、この支持腕11,11に備える係止駒13,13が内側に向けて突き出す係止先端部13b,13bを自動的に後退させることになり、次にこの係止駒13,13が指掛け様の凹部24,24に達すると、ばね20の付勢で再び突き出し状態に戻されて上記係止先端部13bを指掛け用の凹部24,24に突入させ、自動的に係止させることになる。このため極めて簡単に運搬物を台車1に載せることができることになる。
そして、抱え込むようにして台車に載せた時点で台車フレーム3,3を後に傾ければ、そのまゝ持上げることができ、且つ車輪6,6が接地することからそのまゝ押出すことで簡単に目的の場所に運ぶことができることになる。そして、運んだ後運搬物を床に置き、台車1を後に引けば、前記係止駒13,13の係止状態を外すことができるので、作業は極めて容易なものとなる。
ところで、上記説明の実施例では、係止駒13(25)として楕円形乃至扇形(いちょう形)の板状のものを選び、垂直に起立する支軸17に回転自由に軸承支持して運搬物の運搬に当っては係止先端部13b(25b)をその側面部2a,2aに当接することで水平方向に回転させ、この回転によって係止先端部を出没させる構造としたが、係止駒を更に変化させ、楕円形から更に棒状に近い長楕円形状に形成したものであってもよい。
ここで重要なことは、係止駒13(25)が水平方向にのみ回転して出没変化することであり、これにより指掛け用の凹部24に係止して運搬物(スロットマシン2)を持上げたとき、係止した係止先端部13b(25b)が下がらないことにある。
また係止駒を楕円形状の板を選択しているのは係止先端部13b(25b)が運搬物に衝突したとき、そして側面部に沿って擦りながら移動し、指掛け用の凹部24に向うとき、また後退するときに側面部との擦り合せが円滑に行われることにある。従って、多少の抵抗を無視するならば、長楕円形から更に進んで棒状のものとしてもよい。この場合、上記抵抗は付勢ばね20の調整によって加減することが可能である。
尚、上記実施例において係止駒13(25)の係止部として運搬物であるスロットマシン2の指掛け用の凹部24を選択しているが、係止駒13(25)を掛け止めることが可能であれば、突起部であってもよい。たゞ、指掛け様の凹部24の場合はスロットマシンなどにおいて作業員が運び易くするため重心を考慮して位置を決め、また所定の強度を備えて形成し、しかも一定位置に予め形成して置かれるものであることから係止駒の係止部として最も適したものとなっている。
以上の説明から本発明運搬用台車によれば、運搬に当って運搬用台車1をスロットマシン2等の運搬物に向けて押付けるようにすることで係止駒13(25)を掛止め、そのまゝ運搬できる体勢となり、運搬後は運搬物から台車1を離すように引き取れば、上記係止駒の係止を外して運搬物を目的の場所に置くことができるため極めて簡単に、しかも迅速に作業できることになる。
本発明に係る運搬用台車の斜視図。 運搬物を運搬するためその背後に臨ませた状態の運搬用台車の側面図。 運搬物を抱持した状態の運搬用台車の側面図。 取付枠に収められた係止駒を説明する一部断面とする要部の拡大平面図。 図4のA−A線に沿って断面とした縦断面図。 図4のB−B線に沿って断面とした縦断面図。 運搬のため運搬物の背後から側面部に向けて係止駒を接近させた状態を説明する一部断面とした要部の拡大平面図。 運搬物の側面部に係止駒を乗り上げ前進移動する状態を説明する係止駒の没入時の一部断面とした要部の拡大平面図。 係止駒が突出して側面部の掛止め部に係止した状態を説明する一部断面とした要部の拡大平面図。 係止駒が再び没入して掛止め部から外れ、側面部に沿って後方に移動している状態を説明する一部断面とした要部の拡大平面図。 係止駒の他の例を示す一部断面とした要部の拡大平面図である。
符号の説明
1 運搬用台車
2 運搬物たるスロットマシン
2a スロットマシンの側面部
3 台車フレーム
4 ハンドル
6 車輪
7,8 連結のフレーム
9,10 受枠
11 支持腕
12 取付枠
13,25 係止駒
13b,25b 係止先端部
14 開口部
15 上板枠
16 下板枠
17 支軸
20 付勢のばね
21 受台
24 掛止め部たる指掛け用の凹部

Claims (4)

  1. 運搬物の左右の側面部に形成される掛止め部を利用して保持し運搬する運搬用台車であって、上部にハンドルを備え、下部に車輪を備える台車フレームと、上記台車フレームの高さの途中から前方に向けて延び出し、前記運搬物の左右の側面部間の間隔より広い間隔をもって延設される左右の支持腕と、上記左右の支持腕に向い合せに設けられ、常にはばねによって係止先端部を前記運搬物の左右の側面部より内側に突き出すように付勢され、出没自由に支持される係止駒とを有してなり、運搬時には前記係止駒の係止先端部を運搬物の左右の側面部に当接して後退させた後、該側面部に沿って前記掛止め部に臨ませて前記ばね付勢によって突出係止して持ち上げ運搬を可能にする一方、運搬終了時には前記係止駒の係止先端部を前記ばねの付勢に抗して前記掛止め部から脱出後退させ、前記突出係止状態を解除することにより前記運搬物を降せるようにしてなることを特徴とした運搬用台車。
  2. 請求項1に記載の運搬用台車において、係止駒は偏心カム形に形成して垂直な支軸に軸承し、水平方向に回転自由に支持すると共に、前記支軸を基点にして短径側の端部を上記支軸に対して直径方向にばねによって牽引付勢し、常時係止先端部とする長径側の端部を内方に向け突出させて運搬物の側面部に形成する掛止め部に対する突入係止を可能にしてなることを特徴とした運搬用台車。
  3. 請求項2に記載の運搬用台車において、係止駒は支持腕に固定する取付枠に収め、該取付枠の上下の板枠間に渡す支軸に軸承させて水平方向に回動自由に支持すると共に、上記取付枠と係止駒との間に張設するばねによって常時係止駒の長径側の端部である係止先端部を内方に向けて突き出すようにすることを特徴とした運搬用台車。
  4. 請求項3に記載の運搬用台車において、係止駒の下面若しくは取付枠の下板枠の上面には係止駒に作用する運搬物の重量を受ける滑合受台を突設し、補強してなることを特徴とした運搬用台車。
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