JP2008196574A - 液体封入式防振装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1室及び第2室の仕切部材が可動な場合において、大振幅振動入力時には異音の発生を抑制しつつオリフィス効果を十分に発揮して振動を減衰させ、微振幅振動及び高周波の入力時には低いバネ特性により振動を効果的に減衰させることのできる液体封入式防振装置を提供する。
【解決手段】エンジンマウントの収容室は、仕切部材30により第1室と第2室とに区画され、仕切部材30は、収容室の壁部に取り付けられる保持部材20に保持される。仕切部材は可撓性材料からなり、仕切部材30の外周端部には内嵌部32が形成され、保持部材20には、仕切部材30の内嵌部32を第1室及び第2室の配列方向から挟むように外嵌する外嵌部23が形成される。内嵌部32は、外嵌部23に固定される固定端部33と、外嵌部23との間で空隙40を形成して第1室及び第2室を連通させる態様で外嵌部23と嵌合する自由端部34とからなる。
【選択図】図3
【解決手段】エンジンマウントの収容室は、仕切部材30により第1室と第2室とに区画され、仕切部材30は、収容室の壁部に取り付けられる保持部材20に保持される。仕切部材は可撓性材料からなり、仕切部材30の外周端部には内嵌部32が形成され、保持部材20には、仕切部材30の内嵌部32を第1室及び第2室の配列方向から挟むように外嵌する外嵌部23が形成される。内嵌部32は、外嵌部23に固定される固定端部33と、外嵌部23との間で空隙40を形成して第1室及び第2室を連通させる態様で外嵌部23と嵌合する自由端部34とからなる。
【選択図】図3
Description
本発明は、自動車用のエンジンマウントなどに用いられる液体封入式防振装置に関する。
従来、液体封入式防振装置においては、ゴム弾性体からなる有底略筒状の防振部材とこの防振部材の下側の開口部を覆うダイヤフラムなどとによって形成される収容室に液体を封入し、この収容室を仕切部材によって第1室及び第2室に区画するとともに、両室をオリフィスによって連通するようにしている。そして、これにより大振幅の振動が入力されると、液体がこのオリフィスを通じて両室間を流動してこの振動を減衰するようにしている。また、例えば特許文献1及び2に示す液体封入式防振装置においては、仕切部材を可動とすることにより、第1室の液体に加わる圧力によってこの第1室の容積が変化するようにし、これにより微振幅の振動の減衰をも可能とするようにしている。
特許文献1に記載の液体封入式防振装置は、図9に示すように、仕切部材として全周端部が自由端となる可動板101を備えている。そして、この可動板101は、作動室(第1室)に面する外側ハット部材102と、平衡室(第2室)に面する内側ハット部材103とにより支持されている。
具体的に、外側及び内側の各ハット部材102,103は、環状のフランジ部104,105と該フランジ部104,105の環内側から突出する有底円筒部106,107とを備えており、内側ハット部材103の有底円筒部107が外側ハット部材102の有底円筒部106よりも小径に形成されている。このような構成により、内側ハット部材103の有底円筒部107が外側ハット部材102の有底円筒部106にはめ込まれるように重ね合わされた状態で、各有底円筒部106,107の間に環状空間が形成され、この環状空間を各室と連通させてオリフィス110が形成される。また、外側ハット部材102の有底円筒部106には、さらに外側に突出した第二の底部108が形成されており、この第二の底部108と内側ハット部材103の底部109との間に可動板101が収容される所定の空所が形成される。そして、この外側ハット部材102の第二の底部108及び内側ハット部材103の底部109のそれぞれには、この空所と作動室及び平衡室とを連通させる作用孔111,112が形成されている。可動板101は、このようにして各ハット部材102,103の作用孔111,112を介して両室の液体と接触するため、作動室の液体の圧力の作用によって移動し、この圧力を平衡室側に伝達する。以上の構成により、微振幅振動の入力時には、可動板101の移動によって作動室の容積が変化して液体の圧力が効果的に吸収される。そして、大振幅振動の入力時には、可動板101が何れかのハット部材102,103の底部108,109に当接して移動が規制されるため、液体がオリフィス110を通じて第1室から第2室へ流動して大振幅振動の減衰効果をも発揮することができる。
また、特許文献2の液体封入式防振装置は、図10に示すように、仕切部材として全周端部が固定された可動膜120を備え、この膜120の弾性力によって第1室の容積を変化させるようにしている。具体的に、可動膜120は、金属薄板製の仕切り板121と、この仕切り板121の外周部を覆う環状に形成されて仕切り板121の径方向における中央がくびれた形状のゴム部材122とからなる。そして、この液体封入式防振装置は、ゴム部材122のくびれた部分123よりも外周側を挟持して固定するとともに、くびれた部分123及びその内周側の部分を所定の隙間を介して受け止め可能に挟持する挟持部材125を備えている。このような構成により、この液体封入式防振装置は、微振幅振動の入力時にはゴム部材122のくびれた部分123の作用によって仕切り板121が往復動する。また、大振幅振動の入力時には、このゴム部材122のくびれた部分123とその内周側が挟持部材125に受け止められることにより仕切り板121の移動が規制されるため、液体が別途形成されたオリフィスを通って両室間を移動してこの大振幅を減衰するようにしている。
特公平4−17291号公報
特開2005−180542号公報
ところで、上記特許文献1に記載の液体封入式防振装置では、大振幅振動の入力時に、この振動の勢いによって可動板101が各ハット部材102,103の底部108,109と衝突するため、この衝突により異音が発生する虞がある。
一方、上記特許文献2の液体封入式防振装置では、可動膜120の全周が固定されているため、上記異音の発生は抑制される。しかしながら、この液体封入式防振装置においては、可動膜120によって実現されるばね特性が、可動膜120を通じた液体の移動ではなく可動膜120自体の剛性によって決定されるために、微振幅振動を効果的に減衰可能な程度にまでそのばね特性を十分に低くすることができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1室及び第2室の仕切部材が可動な場合において、大振幅振動入力時には異音の発生を抑制しつつオリフィス効果を十分に発揮して振動を減衰させ、微振幅振動及び高周波の入力時には低いバネ特性により振動を効果的に減衰させることのできる液体封入式防振装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、液体が封入された収容室と、該収容室を第1室と第2室とに区画する略板状の仕切部材と、前記収容室の壁部に取り付けられて前記仕切部材を保持する保持部材と、前記第1室の壁部の一部を構成するとともに複数の取付部材を連結してこれら取付部材間の振動によって第1室を加減圧する防振部材と、前記第2室の壁部の一部を構成して前記第2室内の液体量に応じて変位する可撓性膜と、前記第1室及び第2室を連通させるオリフィスとを備えた液体封入式防振装置であって、前記仕切部材の周端部及び前記保持部材のうちのうちの一方には、他方に形成される内嵌部を第1室及び第2室の配列方向から挟むように外嵌する外嵌部が形成され、前記内嵌部は、前記外嵌部に固定される固定端部と、同外嵌部との間で空隙を形成して第1室及び第2室を連通させる態様で同外嵌部と嵌合する自由端部とからなり、前記仕切部材の周端部は可撓性材料からなることを要旨とする。
請求項1に記載の発明は、液体が封入された収容室と、該収容室を第1室と第2室とに区画する略板状の仕切部材と、前記収容室の壁部に取り付けられて前記仕切部材を保持する保持部材と、前記第1室の壁部の一部を構成するとともに複数の取付部材を連結してこれら取付部材間の振動によって第1室を加減圧する防振部材と、前記第2室の壁部の一部を構成して前記第2室内の液体量に応じて変位する可撓性膜と、前記第1室及び第2室を連通させるオリフィスとを備えた液体封入式防振装置であって、前記仕切部材の周端部及び前記保持部材のうちのうちの一方には、他方に形成される内嵌部を第1室及び第2室の配列方向から挟むように外嵌する外嵌部が形成され、前記内嵌部は、前記外嵌部に固定される固定端部と、同外嵌部との間で空隙を形成して第1室及び第2室を連通させる態様で同外嵌部と嵌合する自由端部とからなり、前記仕切部材の周端部は可撓性材料からなることを要旨とする。
上記の構成では、前記仕切部材が、微振幅振動の入力時において、その可撓性材料からなる周端部を保持部材と嵌合させた状態で第1室の容積を変化させるように動くこととなる。そして、仕切部材の周端部と保持部材とは、上記内嵌部の固定端部において外嵌部とが固定されているため、この微振幅振動の入力時には、上記内嵌部の自由端部と外嵌部との間に形成される空隙が閉塞されることなく、液体がこの空隙を通じて流動する。したがって、この仕切部材のバネ特性を十分に低くすることができることから、入力される微振幅振動を効果的に減衰させることができる。
また、例えば、前記仕切部材の周端部に前記内嵌部が形成されて保持部材に外嵌部が形成される場合、大振幅振動の入力時において、この内嵌部が撓んで保持部材の外嵌部における第1室側又は第2室側の壁面に当接することにより仕切部材の移動が規制されるとともに上記空隙が閉塞されるため、液体はオリフィスを通じて両室間を移動することとなる。ここで、上記の構成では、この周端部に形成される内嵌部が、保持部材の外嵌部に固定される固定端部と、同外嵌部に固定されていない自由端部とからなるため、内嵌部が撓んだ際に外嵌部と衝突する部位はこの自由端部のみであり、この衝突面積がさほど大きくない。また、上記の構成によれば、この仕切部材の周端部が可撓性材料からなることと、内嵌部の一部が外嵌部に固定される固定端部となっていることとから、この衝突の際の勢いも抑制することができる。したがって、大振幅振動の入力時において、仕切部材が保持部材に衝突する際の異音の発生を抑制することができる。
なお、前記仕切部材の周端部に前記外嵌部が形成されて、保持部材に前記内嵌部を形成する場合も大振幅振動の入力時に同様の作用効果を奏することができる。
具体的には、請求項2に記載の発明によるように、前記外嵌部には、前記内嵌部を外嵌するための嵌合凹部が形成され、前記仕切部材の中心を含み同仕切部材と直交する断面において、前記内嵌部の固定端部は前記嵌合凹部と略同じ大きさに形成される一方、前記自由端部は前記嵌合凹部よりも小さく形成されるといった態様を採用することができる。
具体的には、請求項2に記載の発明によるように、前記外嵌部には、前記内嵌部を外嵌するための嵌合凹部が形成され、前記仕切部材の中心を含み同仕切部材と直交する断面において、前記内嵌部の固定端部は前記嵌合凹部と略同じ大きさに形成される一方、前記自由端部は前記嵌合凹部よりも小さく形成されるといった態様を採用することができる。
この請求項2に記載の発明では、例えば、外嵌部に同じ断面形状の凹みを連続して形成することにより嵌合凹部を形成し、前記仕切部材の中心を含み同仕切部材と直交する断面において、内嵌部の固定端部をこの嵌合凹部の断面形状と略同じ大きさの形状とする一方、自由端部の断面形状を固定端部の断面形状よりも小さい形状に形成するようにしてもよい。また、例えば、内嵌部の固定端部と自由端部とを連続して同じ大きさに形成し、前記仕切部材の中心を含み同仕切部材と直交する断面において、外嵌部の嵌合凹部の固定端部に対応する部位を固定端部と略同じ大きさの断面形状に形成し、自由端部に対応する部位を固定端部に対応する部位よりも大きい断面形状に形成するようにしてもよい。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記外嵌部の嵌合凹部の入口部は、前記仕切部材の中心を含み同仕切部材と直交する断面において、その幅が前記嵌合凹部の中間部の幅よりも短くなるように形成され、前記内嵌部の先端部は、前記仕切部材の中心を含み同仕切部材と直交する断面において、その幅が前記嵌合凹部の入口部の幅より長くなるように形成されて前記嵌合凹部の中間部に対応した位置に配置されることを要旨とする。
上記の構成では、前記内嵌部の先端部が、前記外嵌部の嵌合凹部の入口部よりも幅が長く形成されて同嵌合凹部の中間部に対応した位置に配置されているために、液体の圧力が作用して仕切部材が動く際、この動きによって内嵌部の先端部が外嵌部から抜け出しそうになっても、幅が短い前記嵌合凹部の入口部に係止されて抜け出すことがない。このようにして、上記の構成によれば、内嵌部と外嵌部とが嵌合した状態を確実に維持することができるため、仕切部材を保持部材によって確実に保持することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記仕切部材の周端部には、前記内嵌部が形成され、前記保持部材には、前記外嵌部が形成されることを要旨とする。
上記の構成によれば、液体が封入される収容室の壁部に取り付けられた保持部材の外嵌部によって仕切部材の周端部が外嵌されるため、仕切部材を保持部材によってより確実に保持することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記仕切部材は、前記周端部の先端部を除く部位の剛性が同先端部よりも高く形成されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、前記仕切部材の剛性により、大振幅振動の入力時には第1室の容積変動が確実に抑制され、液体がオリフィスを通じて両室間を確実に流動してこの大振幅振動の減衰を効果的に行うことができる。
なお、このように前記仕切部材の周端部の先端部を除く部位の剛性が同先端部よりも高くなるようにするには、仕切部材を例えば以下のようにして形成することができる。具体的に、前記仕切部材の全体が可撓性材料によって形成される場合、前記仕切部材において前記周端部の先端部以外の部位において所望の剛性が得られるように、この部位を肉厚に形成したり、この部位に金属製板や繊維などの芯材を埋設したりしてもよい。また、前記仕切部材において、周端部の先端部を可撓性材料のみで構成し、その他の部位を金属製板などの剛性を有する材料により構成するようにしてもよい。
(第1の実施形態)
以下、本発明の液体封入式防振装置を自動車用のエンジンマウントに適用した第1の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
以下、本発明の液体封入式防振装置を自動車用のエンジンマウントに適用した第1の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のエンジンマウント2の縦断面図を示している。このエンジンマウント2は、エンジンに取り付けられる取付部材である金属製のエンジン側ブラケット4と、車体側に取り付けられる取付部材である金属製の車体側ブラケット6とが、ゴム状の弾性体からなる有底筒状の防振部材8によって連結されてなり、これによりエンジンを車体に対して防振支持するようにしている。
具体的に、上記エンジン側ブラケット4は円形の板状に形成されており、その中央にはエンジンを固定するためのボルト4a及び位置決め用のピン4bが取り付けられている。また、上記車体側ブラケット6は、有底略円筒形状に形成されており、略円筒状の円筒部材6aと扁平な有底円筒状の底部材6bとを備えている。この車体側ブラケット6において、円筒部材6aの下端部には、内側に向って折り込まれる内折部6eが形成されている。そして、上記底部材6bの周縁部は、可撓性膜であるダイヤフラム12の周縁部とともにこの内折部6eによって覆われるようにしてかしめ加工が施され、これにより車体側ブラケット6が一体化されている。また、上記底部材6bは、その底面に車体側への取付ボルト6cが設けられるとともに、その側面にこのダイヤフラム12の下方の空間の大気を開放する貫通孔6dが形成されている。そして、上記車体側ブラケット6の円筒部材6aにおける内面とエンジン側ブラケット4の底面との間に防振部材8が加硫接着されることにより、防振部材8を介してエンジン側ブラケット4と車体側ブラケット6とが一体化される。このようにして、エンジンマウント2においては、防振部材8とダイヤフラム12とが壁部を構成する収容室3が形成され、この収容室3には液体が封入される。
上記車体側ブラケット6における円筒部材6aの内折部6eには、上記底部材6bとダイヤフラム12とともに、金属製の保持部材20がかしめられている。この保持部材20は、内周側に位置する環状(図2の断面形状は矩形状)の外嵌部23と外周側に位置する環状(図2の断面形状は矩形状)のオリフィス部21とが一体に形成されてなる。内周側の外嵌部23には、内側に向って開口する断面形状が略「C」字状の嵌合凹部24が形成されており、外周側のオリフィス部21は、外側に向って開口する断面形状が矩形状の外周溝部22を有して断面視「コ」字状に形成されている。このオリフィス部21は、外周溝部22を形成する下側の壁部26が上側の壁部25よりも外側へ大きく突出しており、上側の壁部25がその先端を上記防振部材8に当接させることにより同防振部材8に密着し、下端の壁部26が上記円筒部材6aの内折部6eによって底部材6bとダイヤフラム12とともにかしめられている。このようにして、保持部材20は、収容室3の壁部を構成する部材に取り付けられている。
上記収容室3には、この収容室3を上下に区画する板状の仕切部材30が配設されている。この仕切部材30は、可撓性材料により構成され、中央に広がる略円形の板状に形成された仕切板本体31と、この仕切部材30の周端部である外周端部に位置する環状の内嵌部32とが一体形成されてなる。そして、この仕切部材30は、内嵌部32が上記保持部材20の外嵌部23に外嵌されることにより、前記収容室3を上側の第1室14と下側の第2室16とに区画している。そして、このようにして区画された第1室14は、防振部材8を壁部の一部とし、第2室16は、ダイヤフラム12を壁部の一部としている。
また、上述した保持部材20のオリフィス部21には、この第1室14及び第2室16とそれぞれ連通する貫通孔27,28が形成されており、これら貫通孔27,28及び上記外周溝部22が第1室14と第2室16を連通させるオリフィス29を形成している。このようにして形成されるオリフィス29は、エンジン側ブラケット4と車体側ブラケット6との間で大振幅振動が入力されたときに、第1室14と第2室16との間でこのオリフィス29を通じて液体が流動することにより、この大振幅振動の防振作用が生じる形状に形成されている。
次に、上記仕切部材30の内嵌部32及び上記保持部材20の外嵌部23の構成を、図2及び図3に基づいてより詳細に説明する。図2は、仕切部材30及び保持部材20の上面図であり、図3の(a)及び(b)は、図2のA−A線及びB−B線において、同仕切部材30と直交する方向に切断した場合の部分断面図である。なお、図2におけるA−A線及びB−B線は、仕切部材の中心Cを通っている。
上述したように、保持部材20の外嵌部23に形成される嵌合凹部24は、その断面形状が略「C」字状に形成されているが、より詳細には、図3に示すように、嵌合凹部24の中間部から奥側に位置する断面形状が略円形状の嵌合本体部24aと、断面形状がこの嵌合本体部24aよりも小さい矩形状の入口部24bとからなる。このようにして、嵌合凹部24は、図3に示す断面において、その入口部24bの幅が嵌合本体部24a(中間部)の幅よりも短くなるように形成されている。そして、嵌合凹部24は、外嵌部23の内周側にこの断面形状略「C」字状の凹みが連続することにより形成される。
また、上記仕切部材30の内嵌部32は、図2及び図3に示すように、断面形状が上記保持部材20の外嵌部23に形成される嵌合凹部24と略同じ大きさの形状に形成される4つの固定端部33と、断面形状が上記保持部材20の嵌合凹部24よりも小さい形状に形成される自由端部34とからなる。
具体的に、この固定端部33及び自由端部34は、それぞれ外周側に位置する断面形状が略円形状の先端部35,37と、断面形状がこの先端部35,37よりも小さい略矩形状に形成された板連結部36,38とを備えている。そして、図3(a)に示すように、固定端部33の断面形状は、その先端部35が嵌合凹部24の嵌合本体部24aと略同じ大きさに形成されるとともに、その板連結部36が嵌合凹部24の入口部24bと略同じ大きさに形成されている。一方、図3(b)に示すように、自由端部34の断面形状は、その先端部37が嵌合凹部24の嵌合本体部24aよりも小さく形成されるとともに、その板連結部38が嵌合凹部24の入口部24bよりも小さく形成されている。これにより、仕切部材30の内嵌部32と保持部材20の嵌合凹部24との間には、この自由端部34に対応する部位において、第1室14と第2室16とを連通させる空隙40が形成される。なお、固定端部33及び自由端部34の境界部分は、その形状が急激に変化することなく、その形状が滑らかに連続するように形成されている。
また、図3(b)に示すように、自由端部34の先端部37は、嵌合凹部24の嵌合本体部24aよりは小さく形成されているものの、同嵌合凹部24の入口部24bよりは大きく形成されている。つまり、内嵌部32において、固定端部33及び自由端部34の先端部35,37は、何れも、図3に示す断面においてその幅が嵌合凹部24の入口部24bの幅より長くなるように形成されており、これにより、内嵌部32は外嵌部23の嵌合凹部24から抜け出すことがなく確実に嵌合することとなる。なお、このように、内嵌部32の先端部35,37は、嵌合凹部24の入口部24bよりも大きく形成されているが、保持部材20は、組み立て前には上下に2分割された部材からなり、組み立て時にはこの上下2分割された部材によって仕切部材30の内嵌部32が挟みこまれる。そして、この組み立ての際に、内嵌部32の固定端部33は、外嵌部23にかしめられ、これにより、同固定端部33の略全周が外嵌部23の嵌合凹部24と接するようにして固定される。
また、上記仕切部材30において、仕切板本体31の外周端は内嵌部32の板連結部36,38と連続して同板連結部36,38と略同じ板厚に形成されている。そして、仕切板本体31についても、固定端部33及び自由端部34の各板連結部36,38と連続する部分は、その外周端部の板厚が異なるが、この境界部分は、その形状が急激に変化することなく、その形状が滑らかに連続するように形成されている。
以上の構成により、車両の高速走行中のエンジンの振動である高周波微振幅振動やアイドル運転中のエンジンの振動である低周波微振幅振動などの微振幅振動が、このエンジンマウント2に入力されると、この仕切部材30がその内嵌部32を保持部材20の外嵌部23と嵌合させた状態で第1室の容積を変化させるように動くこととなる。そして、仕切部材30は、その内嵌部32の固定端部33が保持部材20の嵌合凹部24に固定されているために、自由端部34に対応する部位に形成される上記空隙40が閉塞されることなく、この空隙40を通じて液体が流動するため、この仕切部材30のバネ特性が十分に低くなり、入力される微振幅振動が効果的に減衰される。
一方、車両が、例えば、凹凸が形成された路面上を走行するなどして大きく揺れると、大振幅振動がこのエンジンマウント2に入力される。その際、仕切部材30の内嵌部32が撓んで、図4に示すように、その自由端部34が保持部材20の外嵌部23に形成された嵌合凹部24における第1室14側又は第2室16側の壁面に当接することにより仕切部材30の移動が規制されるとともに上記空隙40が閉塞される。ここで、上述したように、仕切部材30の内嵌部32は、固定端部33が保持部材20の嵌合凹部24に固定されているために、内嵌部32が撓んだ際に自由端部34のみが嵌合凹部24の壁面と衝突することとなる。また、このように仕切部材30の内嵌部32は、固定端部33が保持部材20の嵌合凹部24に固定されていることと、仕切部材30が可撓性材料からなることから、自由端部34が嵌合凹部24の壁面と衝突する際の勢いも抑制される。したがって、このような大振幅振動の入力時には、仕切部材30が保持部材20に衝突する際の異音が抑制されながら上記空隙40を閉塞させることとなり、これにより、液体はオリフィス29を通じて両室14,16間を移動してこの大振幅振動が減衰される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態のエンジンマウント2は、仕切部材30が可撓性材料からなり、仕切部材30の外周端部に形成される内嵌部32が保持部材20の外嵌部23によって、第1室14及び第2室16の配列方向から挟まれるように外嵌されている。そして、仕切部材30の内嵌部32は、保持部材20の外嵌部23に形成される嵌合凹部24に固定される固定端部33と、嵌合凹部24との間で空隙40を形成して第1室14及び第2室16を連通させる態様で同外嵌部23と嵌合する自由端部34とからなる。
(1)本実施形態のエンジンマウント2は、仕切部材30が可撓性材料からなり、仕切部材30の外周端部に形成される内嵌部32が保持部材20の外嵌部23によって、第1室14及び第2室16の配列方向から挟まれるように外嵌されている。そして、仕切部材30の内嵌部32は、保持部材20の外嵌部23に形成される嵌合凹部24に固定される固定端部33と、嵌合凹部24との間で空隙40を形成して第1室14及び第2室16を連通させる態様で同外嵌部23と嵌合する自由端部34とからなる。
これにより、微振幅振動の入力時には、仕切部材30が、その可撓性材料からなる内嵌部32を保持部材20の外嵌部23と嵌合させた状態で第1室の容積を変化させるように動くこととなる。そして、仕切部材30は、内嵌部32の固定端部33が保持部材20の嵌合凹部24と固定されているため、上記内嵌部32の自由端部34と嵌合凹部24との間に形成される空隙40が閉塞されることなく、液体がこの空隙40を通じて流動する。したがって、この仕切部材30のバネ特性を十分に低くすることができることから、入力される微振幅振動を効果的に減衰させることができる。
また、大振幅振動の入力時において、この内嵌部32が撓んで保持部材20の外嵌部23における第1室14側又は第2室16側の壁面に当接することにより仕切部材30の移動が規制されるとともに空隙40が閉塞されるため、液体はオリフィス29を通じて両室14,16間を移動する。そして、本実施形態では、この内嵌部32が、保持部材20の外嵌部23に固定される固定端部33と、同外嵌部23に固定されていない自由端部34とからなるため、内嵌部32が撓んだ際に嵌合凹部24の壁面と衝突する部位はこの自由端部34のみであり、この衝突面積がさほど大きくない。また、この仕切部材30が可撓性材料からなることと、内嵌部32の一部が外嵌部23に固定されていることとから、この衝突の際の勢いも抑制されることとなる。したがって、大振幅振動の入力時において、仕切部材30が保持部材20に衝突する際の異音の発生を抑制することができる。
(2)本実施形態のエンジンマウント2は、図3に示す仕切部材30の中心を含み同仕切部材30と直交する断面において、保持部材20の外嵌部23に形成される嵌合凹部24の入口部24bの幅が、この嵌合凹部24の中間部の幅よりも短くなるように形成されている。そして、この断面において、内嵌部32の先端部35,37は、その幅が嵌合凹部24の入口部24bの幅より長くなるように形成されて嵌合凹部24の中間部に対応した位置に配置されている。これにより、液体の圧力が作用して仕切部材30が動く際、この動きによって内嵌部32の先端部35,37が外嵌部23から抜け出しそうになっても、幅が短い嵌合凹部24の入口部24bに係止されて抜け出すことがないため、仕切部材30を保持部材20によって確実に保持することができる。
(3)本実施形態のエンジンマウント2は、仕切部材30の外周端部に内嵌部32が形成され、保持部材20に外嵌部23が形成されている。このように、エンジンマウント2において、液体が封入される収容室3の壁部に取り付けられた保持部材20の外嵌部23によって仕切部材30の外周端部が外嵌されるため、仕切部材30を保持部材20によってより確実に保持することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るエンジンマウントについて、図5及び図6を参照して説明する。
次に、本発明の第2の実施形態に係るエンジンマウントについて、図5及び図6を参照して説明する。
この第2の実施形態は、上記第1の実施形態の仕切部材30を可撓性材料からのみ形成したことに代わり、図5及び図6に示すように、仕切部材70の仕切板本体71に芯材として金属製板71aを設け、この金属製板71aを可撓性材料で被覆するようにして仕切部材70を形成するようにしたものである。
具体的に、仕切部材70は、全体の縦断面図は省略するが、第1の実施形態と同じ態様で、中央に広がる略円形の板状に形成された仕切板本体71と、この仕切部材70の外周端部に位置する環状の内嵌部72とからなる。仕切板本体71は、円形の板状に形成された金属製板71aを可撓性材料で被覆することにより形成され、内嵌部72は、この金属製板71aを被覆する可撓性材料がこの金属製板71aよりもさらに外周側まで延びて第1の実施形態の内嵌部32と同じ形状を形成することにより構成される。つまり、本実施形態の仕切部材70においても、内嵌部72が図5(a)に示す固定端部73と図5(b)に示す自由端部74とからなり、これら固定端部73及び自由端部74は、それぞれ外周側に位置する断面形状が略円形状の先端部75,77と断面形状がこの先端部75,77よりも小さい略矩形状の板連結部76,78とを備えている。
そして、上記金属製板71aは、より詳細には、仕切板本体71よりも外周側まで延設して、上記板連結部76,78の内部に若干入り込んでいる。これにより、本実施形態では、仕切部材70において、その内嵌部72の先端部75,77を除く部位の剛性(仕切板本体71及び内嵌部72の板連結部76,78の剛性)が内嵌部72の先端部75,77のよりも高く形成される。なお、その他の構成は、上記第1の実施形態と同じである。
以上詳述した第2の実施形態では、先の第1の実施形態において記載した前記(1)〜(3)の効果に加えて、以下の(4)の効果を奏することができる。
(4)本実施形態のエンジンマウントは、仕切部材70が、芯材である金属製板71aを可撓性材料によって被覆されるようにして形成され、これにより、仕切部材70において、仕切板本体71と内嵌部72の板連結部76,78との剛性が、内嵌部72の先端部75,77の剛性よりも高くなるようにしている。したがって、大振幅振動の入力時には、図6に示すように自由端部74が変移して空隙40が閉塞されることと、この仕切部材70の剛性とにより、第1室14の容積変動が確実に抑制されるため、液体がオリフィスを通じて両室間を流動してこの大振幅振動をさらに確実に減衰させることができる。
(4)本実施形態のエンジンマウントは、仕切部材70が、芯材である金属製板71aを可撓性材料によって被覆されるようにして形成され、これにより、仕切部材70において、仕切板本体71と内嵌部72の板連結部76,78との剛性が、内嵌部72の先端部75,77の剛性よりも高くなるようにしている。したがって、大振幅振動の入力時には、図6に示すように自由端部74が変移して空隙40が閉塞されることと、この仕切部材70の剛性とにより、第1室14の容積変動が確実に抑制されるため、液体がオリフィスを通じて両室間を流動してこの大振幅振動をさらに確実に減衰させることができる。
なお、仕切部材70において、この剛性を高くする部位を仕切板本体71のみとして、この仕切板本体71のみに金属製板71aを埋設するようにした場合においても、大振幅振動の入力時に、仕切部材70の剛性により第1室14の容積変動が確実に抑制されるという効果を得ることができる。しかしながら、本実施形態のように金属製板71aの外周端部を板連結部76,78にまで入り込むようにすることにより、大振幅振動の入力により図6に示す状態となったときに、この金属製板71aの外周端部も嵌合凹部24の壁面により支持されるため、仕切板本体81が第1室14及び第2室16の配列方向に動くことが確実に抑制される。したがって、本実施形態によれば、第1室14の容積変動をより確実に抑制することができる。
また、この自由端部74において、金属製板71aは板連結部78まで入り込んでいるものの先端部77にまでは達していないため、この先端部77の剛性が比較的低くなって可撓性が確保される。したがって、大振幅振動の入力時に仕切部材70と保持部材20との間で上記異音が発生することを抑制することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係るエンジンマウントについて、図7を参照して説明する。
次に、本発明の第3の実施形態に係るエンジンマウントについて、図7を参照して説明する。
上記各実施形態では、仕切部材30の内嵌部32において、自由端部34よりも固定端部33が大きく形成されていた。しかしながら、この第3の実施形態は、図7に示すように、仕切部材80の内嵌部82が、全周に亘って断面形状が同一の大きさの略円形状に形成されている。すなわち、内嵌部82は図7(a)に示す固定端部83と図7(b)に示す自由端部84とが同じ大きさの形状に形成されている。また、これにより、仕切部材80の仕切板本体81も全体に亘って略同じ厚みに形成されている。
そして、本実施形態では、保持部材85の外嵌部86に形成される嵌合凹部87は、断面形状が略「C」字状に形成されて、上記仕切部材80の内嵌部82と略同じ形状に形成される固定凹部88と、上記仕切部材80の内嵌部82よりも一回り大きく形成される自由凹部89とからなる。そして、この嵌合凹部87において、この固定凹部88に上記内嵌部82が嵌合することによりこの部位が固定端部83を構成し、この自由凹部89に上記内嵌部82が嵌合することによりこの部位が自由端部84を構成する。なお、その他の構成は上記第1の実施形態と同じである。
以上詳述した第3の実施形態においても、先の第1の実施形態において記載した前記(1)〜(3)の効果を奏することができる。なお、本実施形態においても、仕切部材80の先端部以外の部位に芯材として金属製板を設けるようにしてもよく、その場合は、上記第2の実施形態の(4)の効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・上記第2実施形態では、仕切部材70の内嵌部72における先端部75,77以外の部分の剛性をこの先端部75,77よりも高くするために、金属製板71aを芯材として設けるようにしたが、このように、仕切部材において、内嵌部の先端部を除く部位に所望の剛性が得られるようにするには、金属製板を芯材として用いる構成に限定されない。
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・上記第2実施形態では、仕切部材70の内嵌部72における先端部75,77以外の部分の剛性をこの先端部75,77よりも高くするために、金属製板71aを芯材として設けるようにしたが、このように、仕切部材において、内嵌部の先端部を除く部位に所望の剛性が得られるようにするには、金属製板を芯材として用いる構成に限定されない。
具体的には、図8に示すように、仕切部材90において、仕切板本体91は、全体を可撓性材料で被覆することなく金属製板91aで構成し、図8(a)に示す内嵌部92の固定端部93及び図8(b)に示す自由端部94は可撓性材料で構成するようにする。そして、金属製板91aを内嵌部92の板連結部96,98にまで若干入りこむように延設する。また、金属製板91aを板連結部96,98よりも内周側の部分まではこの可撓性材料によって被覆することにより、金属製板91aと可撓性材料とを適度に強固に結合する。また、この場合においても、金属製板91aが内嵌部92の先端部95,97にまでは達しないようにする。
また、仕切部材の先端部以外の剛性を高くするためには、例えば、仕切部材全体を可撓性材料によって形成する場合は、仕切部材において内嵌部の先端部以外の部位において所望の剛性が得られるように、この先端部以外の部位を肉厚に形成してもよい。また、可撓性材料の内部に、金属製板に代わって繊維などの芯材を埋設するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、仕切部材の中心を含み仕切部材と直交する縦断面において、内嵌部は円形状の先端部を備え、外嵌部は略「C」字状の嵌合凹部を備えるようにしたが、内嵌部及び外嵌部の形状は特に限定されない。具体的には、例えば、内嵌部の先端部や外嵌部の嵌合凹部を矩形状に形成してもよい。また、内嵌部の固定端部は、その全周に亘って嵌合凹部と接触するようにして嵌合凹部に固定されていたが、全周ではなく一部において嵌合凹部と接触して嵌合凹部に固定されていてもよい。
また、上記各実施形態では、仕切部材の中心を含み同仕切部材と直交する断面において、保持部材の嵌合凹部の入口部の幅が嵌合凹部の中間部の幅よりも短くなり、この入口部の幅より長い幅の内嵌部の先端部が、嵌合凹部の中間部に対応した位置に配置されることで、保持部材の外嵌部から仕切部材の内嵌部が抜け出さないようにしていた。しかしながら、上記断面において、嵌合凹部の入口部の幅が中間部の幅よりも短くならず、例えば入口部の幅と中間部の幅とが同じ長さに形成された矩形状に形成されていてもよい。このような場合でも、例えばこの嵌合凹部を十分に深い凹みに形成して、仕切部材の内嵌部をこの嵌合凹部の奥まで挿入するなどすれば、保持部材の外嵌部と仕切部材の内嵌部は適度に強固な嵌合強度を有することができる。また、外嵌部に嵌合凹部を形成することなく、外嵌部を単に第1室及び第2室の配列方向から内嵌部を挟む二つの部材により構成するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、仕切部材の外周端部に内嵌部が形成されていて、保持部材に外嵌部が形成されていたが、保持部材に内嵌部が形成されて、仕切部材の外周端部に保持部材の内嵌部を外嵌する外嵌部を形成するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、仕切部材において固定端部を4箇所に設けるようにしたが、仕切部材における固定端部の位置や個数は特に限定されない。
2…エンジンマウント、3…収容室、4…エンジン側ブラケット、4a…ボルト、4b…ピン、6…車体側ブラケット、6a…円筒部材、6b…底部材、6c…取付ボルト、6d,27,28…貫通孔、6e…内折部、8…防振部材、12…ダイヤフラム、14…第1室、16…第2室、20,85…保持部材、21…オリフィス部、22…外周溝部、23,86…外嵌部、24,87…嵌合凹部、24a…嵌合本体部、24b…入口部、25…上側の壁部、26…下側の壁部、29…オリフィス、30,70,80,90…仕切部材、31,71,81,91…仕切板本体、32,72,82,92…内嵌部、33,73,83,93…固定端部、34,74,84,94…自由端部、35,37,75,77,95,97…先端部、36,38,76,78,96,98…板連結部、40…空隙、71a,91a…金属製板、88…固定凹部、89…自由凹部、101…可動板、102…外側ハット部材、103…内側ハット部材、104,105…フランジ部、106,107…有底円筒部、108…第二の底部、109…底部、110…オリフィス、111,112…作用孔、120…可動膜、121…仕切り板、122…ゴム部材、123…くびれた部分、125…挟持部材。
Claims (5)
- 液体が封入された収容室と、該収容室を第1室と第2室とに区画する略板状の仕切部材と、前記収容室の壁部に取り付けられて前記仕切部材を保持する保持部材と、前記第1室の壁部の一部を構成するとともに複数の取付部材を連結してこれら取付部材間の振動によって第1室を加減圧する防振部材と、前記第2室の壁部の一部を構成して前記第2室内の液体量に応じて変位する可撓性膜と、前記第1室及び第2室を連通させるオリフィスとを備えた液体封入式防振装置であって、
前記仕切部材の周端部及び前記保持部材のうちの一方には、他方に形成される内嵌部を第1室及び第2室の配列方向から挟むように外嵌する外嵌部が形成され、
前記内嵌部は、前記外嵌部に固定される固定端部と、同外嵌部との間で空隙を形成して第1室及び第2室を連通させる態様で同外嵌部と嵌合する自由端部とからなり、
前記仕切部材の周端部は可撓性材料からなる
ことを特徴とする液体封入式防振装置。 - 請求項1において、
前記外嵌部には、前記内嵌部を外嵌するための嵌合凹部が形成され、
前記仕切部材の中心を含み同仕切部材と直交する断面において、前記内嵌部の固定端部は前記嵌合凹部と略同じ大きさに形成される一方、前記自由端部は前記嵌合凹部よりも小さく形成される
ことを特徴とする液体封入式防振装置。 - 請求項2において、
前記外嵌部の嵌合凹部の入口部は、前記仕切部材の中心を含み同仕切部材と直交する断面において、その幅が前記嵌合凹部の中間部の幅よりも短くなるように形成され、
前記内嵌部の先端部は、前記仕切部材の中心を含み同仕切部材と直交する断面においてその幅が前記嵌合凹部の入口部の幅より長くなるように形成されて前記嵌合凹部の中間部に対応した位置に配置される
ことを特徴とする液体封入式防振装置。 - 請求項1〜3の何れか1項において、
前記仕切部材の周端部には、前記内嵌部が形成され、
前記保持部材には、前記外嵌部が形成される
ことを特徴とする液体封入式防振装置。 - 請求項1〜4の何れか1項において、
前記仕切部材は、前記周端部の先端部を除く部位の剛性が同先端部よりも高く形成されている
ことを特徴とする液体封入式防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007031986A JP2008196574A (ja) | 2007-02-13 | 2007-02-13 | 液体封入式防振装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007031986A JP2008196574A (ja) | 2007-02-13 | 2007-02-13 | 液体封入式防振装置 |
Publications (1)
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JP2007031986A Pending JP2008196574A (ja) | 2007-02-13 | 2007-02-13 | 液体封入式防振装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010169121A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Tokai Rubber Ind Ltd | 流体封入式防振装置 |
-
2007
- 2007-02-13 JP JP2007031986A patent/JP2008196574A/ja active Pending
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