JP2008195362A - 操舵制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操舵トルクの左右差の発生を抑制しつつ、車両に生じる偏向を効果的に抑制することが可能な操舵制御装置を提供する。
【解決手段】操舵制御装置は、運転者によって入力された操舵トルクに対してアシストトルクを発生させるために好適に利用される。具体的には、操舵制御装置は、操舵トルクが0である原点を含む所定範囲において、車両の偏向方向と逆方向のアシストトルクを付与するように設定されたアシスト特性に従って操舵アシストを行う。これにより、車両に偏向が発生した場合に、操舵トルクが概ね0である状態において、車両の偏向方向と逆方向の操舵トルクを適切に付与することができる。よって、上記の操舵制御装置によれば、操舵トルクの左右差の発生を抑制しつつ、直線走行時に車両に生じる偏向を効果的に抑制することができる。したがって、運転者は適切に直進状態を維持することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、操舵制御を行う操舵制御装置に関する。
従来から、直線走行時に左右方向に車両が流れていく現象(以下、このような現象を「偏向」又は「車両流れ」と呼ぶ。)が発生した場合に、電動パワーステアリング(EPS:Electric Power Steering)によって操舵アシストを行う技術が提案されている。例えば、特許文献1には、路面カントがある場合に、入力された操舵トルクとアシストトルクとの関係を規定したアシストトルクマップを、操舵トルクにおける左右方向に移動させて操舵アシストを行う技術が記載されている。また、特許文献2には、車線逸脱防止制御を行う運転支援装置において、操舵トルクが所定値以上である場合に、車線逸脱防止制御を禁止する技術が記載されている。更に、本発明に関連のある技術が特許文献3に記載されている。
特開2003−267250号公報 特開2005−343305号公報 特開平11−334631号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載された技術では、アシストトルクマップを左右方向に移動させることにより、操舵トルクが概ね0においてアシスト特性が勾配を有することとなり、操舵アシストが安定しない場合があった。また、右方向に操舵する場合と左方向に操舵する場合とで、入力すべき操舵トルクにおいて比較的大きな差が生じていた。上記した特許文献2及び3に記載された技術でも、このような操舵トルクの左右差を発生させることなく、車両の偏向を抑制することが困難であった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、操舵トルクの左右差の発生を抑制しつつ、車両に発生する偏向を効果的に抑制することが可能な操舵制御装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、運転者によって入力された操舵トルクに対してアシストトルクを発生させる操舵制御装置は、前記操舵トルクが0である原点を含む所定範囲において、車両の偏向方向と逆方向のアシストトルクを付与するアシスト特性に従って、操舵アシストを実行する操舵制御手段を備える。
上記の操舵制御装置は、運転者によって入力された操舵トルクに対してアシストトルクを発生させるために好適に利用される。具体的には、操舵制御装置は、操舵トルクが0である原点を含む所定範囲において、車両の偏向方向と逆方向のアシストトルクを付与するように設定されたアシスト特性に従って、操舵アシストを行う。このようなアシスト特性によれば、車両に偏向が発生した場合に、操舵トルクが概ね0である状態において、車両の偏向方向と逆方向の操舵トルクを適切に付与することができる。よって、上記の操舵制御装置によれば、操舵トルクの左右差の発生を抑制しつつ、直線走行時に車両に発生する偏向を効果的に抑制することが可能となる。したがって、運転者は適切に直進状態を維持することが可能となる。
上記の操舵制御装置の一態様では、前記所定範囲は、前記原点に対して左右非対称のアシスト特性になるように設定されていると共に、前記偏向方向と同方向のほうが前記偏向方向と逆方向よりも範囲が広く設定されている。これにより、操舵トルクの左右差の発生などを効果的に抑制することができる。
上記の操舵制御装置の他の一態様では、前記操舵制御手段は、前記所定範囲において付与すべきアシストトルク量を、少なくとも車速及び前記操舵トルクに基づいて算出する。これにより、操舵アシストにおけるアシストトルクのレベルを、車速及び操舵トルクなどに応じて適切に変化させることができる。
上記の操舵制御装置において好適には、前記車両における偏向方向を検出する偏向方向検出手段を備え、前記操舵制御手段は、前記偏向方向検出手段によって検出された前記偏向方向に基づいて、前記所定範囲において前記アシストトルクを付与する方向を切り替えることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[全体構成]
まず、本実施形態に係る操舵制御装置が適用された操舵制御システム50の全体構成について説明する。図1は、操舵制御システム50の構成を示す概略図である。
操舵制御システム50は、ステアリングホイール1と、ステアリングシャフト2と、回転角センサ3と、モータ5と、操舵トルクセンサ6と、ラックアンドピニオン部7と、タイロッド8r、8lと、ナックルアーム9r、9lと、車輪(前輪)10Fr、10Flと、車速センサ12と、コントローラ20と、を備える。なお、以下では、タイロッド8r、8l、ナックルアーム9r、9l、及び車輪10Fr、10Flの符号の末尾に付した「r」、「l」は、これらを区別しないで用いる場合には、省略するものとする。また、以下では、ステアリングホイールのことを単に「ステアリング」とも呼ぶ。
操舵制御システム50は、所謂電動パワーステアリング(EPS:Electric Power Steering)システムによって構成される。具体的には、操舵制御システム50は、車両に搭載され、転舵輪である車輪10Fを転舵駆動するモータ5の駆動制御を行い、ステアリングホイール1の操作に応じて転舵輪を転舵させるシステムである。
ステアリングホイール1は、運転者により車両を旋回等させるために操作される。ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト2を介して、ラックアンドピニオン部7に接続される。ステアリングシャフト2には、回転角センサ3、モータ5、及び操舵トルクセンサ6が設けられている。
モータ5は、減速機や電動モータなどによって構成され、コントローラ20から供給される制御信号S5によって制御される。反力モータ5は、例えば操舵感や操舵安定性などを向上させるために、運転者による操舵に応じてアシストトルク(操舵アシスト力)を発生させると共に、操舵安定性及び操舵感などを向上させるために付加減衰力を発生させる。
回転角センサ3は、運転者によるステアリングホイール1の操作に対応する回転角を検出する。回転角センサ3は、検出した回転角に対応する検出信号S3をコントローラ20に供給する。また、操舵トルクセンサ6は、運転者によって入力された操舵トルク(以下、「入力トルク」とも呼ぶ。)を検出する。操舵トルクセンサ6は、検出した操舵トルクに対応する検出信号S6をコントローラ20に供給する。更に、車速センサ12は、車速を検出し、検出した車速に対応する検出信号S12をコントローラ20に供給する。
ラックアンドピニオン部7は、ラックやピニオンなどによって構成され、ステアリングシャフト2から回転が伝達されて動作する。更に、ラックアンドピニオン部7にはタイロッド8及びナックルアーム9が連結されており、ナックルアーム9には車輪10Fが連結されている。この場合、タイロッド8及びナックルアーム9がラックアンドピニオン部7によって動作されることにより、ナックルアーム9に連結された車輪10Fが転舵されることとなる。
コントローラ20は、図示しないCPU、ROM、RAM、及びA/D変換器などを含んで構成される。コントローラ20は、車両内のECU(Electronic Control Unit)に相当する。コントローラ20は、主に、上記した各種センサから供給される検出信号に基づいて、モータ5に対する制御を行う。本実施形態では、コントローラ20は、運転者によって入力された操舵トルクに対してアシストトルクを発生させるための操舵制御を実行する。具体的には、コントローラ20は、少なくとも操舵トルク及び車速に基づいて、モータ5からアシストトルクを発生させる制御を行う。この場合、コントローラ20は、操舵トルクセンサ6から取得される検出信号S6、及び車速センサ12から取得される検出信号S12に基づいて、モータ5に対して制御信号S5を供給する。以上のように、コントローラ20は、本発明における操舵制御装置に相当する。具体的には、コントローラ20は、本発明における操舵制御手段として機能する。
[操舵制御方法]
次に、上記したコントローラ20が実行する操舵制御方法について、具体的に説明する。
本実施形態では、直線走行時に左右方向に車両が流れていく現象(以下、このような現象を「偏向」又は「車両流れ」と呼ぶ。)を効果的に抑制するために、操舵アシストを実行する。つまり、コントローラ20は、車両の偏向が発生している際に、運転者が適切に直進状態を維持できるように、モータ5からアシストトルクを発生させる制御を行う。
具体的には、本実施形態では、コントローラ20は、入力トルクが0である原点を含む所定範囲において、車両の偏向方向と逆方向のアシストトルクを付与するように設定されたアシスト特性に従って、操舵アシストを行う。詳しくは、コントローラ20は、所定範囲において原点に対して左右非対称に設定されたアシスト特性に基づいて、操舵アシストを行う。また、コントローラ20は、所定範囲以外の範囲では、入力トルクが0である原点に対して概ね左右対称に設定されたアシスト特性に従って操舵アシストを行う。つまり、所定範囲以外の範囲では、一般的なアシスト特性に従って操舵アシストを行う。
なお、上記した車両の偏向は、車両側に左右差があることが原因で発生したり、道路側が原因で発生したりする。具体的には、車輪のコニシティー成分の左右差が大きい場合や、左右でサスペンションの特性(例えばキャンバー角)が異なる場合など、車両側に左右差がある場合に偏向が発生する。また、路面のカント(キャンバー角)が大きい場合などにも、偏向が発生する。
ここで、図2を参照して、本実施形態に係る操舵アシストについて具体的に説明する。
図2は、横軸に入力トルク(操舵トルク)を示し、縦軸にアシストトルクを示している。この場合、横軸における右方向は、左方向に入力トルクを入力することを示し、横軸における左方向は、右方向に入力トルクを入力することを示す。また、縦軸における上方向は、左方向にアシストトルクを付与することを示し、縦軸における下方向は、右方向にアシストトルクを付与することを示す。
破線A1は、一般的な操舵アシストを行う際に用いるアシストトルクマップを示している。アシストトルクマップA1は、入力トルクが0である原点付近の領域ではアシストトルクが0となり、入力トルクがある程度の大きさとなったときに入力トルクに応じたアシストトルクが付与されように設定されている。また、このアシストトルクマップA1は、入力トルクが0である原点を挟んだ左右方向において、左右対称のアシスト特性を有している。
実線A2は、本実施形態に係る操舵アシストを行う際に用いるアシストトルクマップを示している。アシストトルクマップA2は、入力トルクが0である原点を含む所定範囲B1において、左方向へ均一なアシストトルクが付与されるように設定されている。また、アシストトルクマップA2は、所定範囲B1において、原点を挟んだ左右方向において左右非対称のアシスト特性を有している。具体的には、所定範囲B1は、右方向の範囲B2のほうが左方向の範囲B3よりも広く設定されている。更に、アシストトルクマップA2は、入力トルクが所定範囲B1を超えた場合、上記した左方向への均一なアシストトルクからアシストトルクマップA1上のアシストトルクまで速やかに変化するように設定されている。これにより、入力トルクが所定範囲B1を超えた場合に、アシストトルクマップA2からアシストトルクマップA1に速やかに移行して、左右対称のアシスト特性に設定されたアシストトルクマップA1に従って操舵アシストを行うことができる。
次に、アシストトルクマップA2に従って操舵アシストを行った場合の作用について説明する。ここでは、路面に右下がりの勾配を有する道路を走行する場合(この場合には、車両は右方向に偏向していく傾向にある)を考える。
アシストトルクマップA2によれば、入力トルクが0である状態(つまり、ステアリング1を手放しの状態)で、左方向のアシストトルクが付与されることとなる。そのため、車両が右方向に偏向していくことを抑制することができ、運転者は適切に直進状態を維持することが可能となる。また、運転者が操舵を行った場合でも、入力トルクが所定範囲B1を超えた際に、アシストトルクマップA2からアシストトルクマップA1に速やかに移行して操舵アシストが行われるので、操舵トルクの左右差(右方向に操舵する場合と左方向に操舵する場合とで入力すべき操舵トルクの差)は小さいと言える。
更に、アシストトルクマップA2によれば、付与するアシストトルクに左右差があるため(所定範囲B1において、原点に対して左右非対称のアシスト特性を有するため)、操舵トルクの左右差を効果的に低減することができる。具体的には、左方向においては早めにアシストトルクマップA2からアシストトルクマップA1に移行するため(つまり、所定範囲B1では、左方向の範囲B3が右方向の範囲B2よりも狭く設定されているため)、左方向に操舵した場合、アシストトルクが過剰になることを、言い換えるとステアリング1の操作が軽くなり過ぎることを、適切に防止することができる。これに対して、右方向に操舵した場合は、もともと路面の勾配により右方向に車両が偏向していくが、左方向と同一のアシストトルクを付加しているので操舵トルクに対する車両の動きが速くなり、ステアリング1の操作が軽いと感じる傾向にある。この場合、アシストトルクマップA2によれば、右方向においては遅めにアシストトルクマップA2からアシストトルクマップA1に移行するため(つまり、所定範囲B1では、右方向の範囲B2が左方向の範囲B3よりも広く設定されているため)、ステアリング1の操作が軽く感じられることを防止することができる。
ここで、路面に左下がりの勾配を有する道路を走行する場合(この場合には、車両は左方向に偏向していく傾向にある)に、上記したアシストトルクマップA2に従って操舵アシストすることを考える。この場合には、入力トルク0付近において左方向のアシストトルクが付与されるため、車両の偏向が助長されてしまうが、運転者はステアリング1を右方向に操舵して修正しようとするものと考えられる。このように運転者がステアリング1を操舵した場合、アシストトルクマップA2によれば、アシスト特性が速やかにアシストトルクマップA2からアシストトルクマップA1に移行するため、車両の偏向を適切に抑制することができると言える。
以上より、本実施形態に係る操舵制御方法によれば、操舵トルクの左右差の発生を抑制しつつ、直線走行時に車両に発生する偏向を効果的に抑制することが可能となる。よって、運転者は適切に直進状態を維持することが可能となる。
なお、上記では、所定範囲B1において左方向へのアシストトルクを付与するように設定されたアシストトルクマップA2を示したが、この代わりに、所定範囲B1において右方向へのアシストトルクを付与するように設定されたアシストトルクマップを用いても良い。この場合、所定範囲B1においてアシストトルクを付与する方向は、車両の特性に合わせて設定することが好ましい。
また、所定範囲B1においてアシストトルクを付与する方向が固定されたアシストトルクマップを用いることに限定はされない。他の例では、スイッチなどによってアシストトルクを付与する方向を変えられるように操舵制御システムを構成して、運転者がスイッチを操作することによってアシストトルクを付与する方向を変化させても良い。つまり、この例では、左方向へのアシストトルクを付与するように設定されたアシストトルクマップと、右方向へのアシストトルクを付与するように設定されたアシストトルクマップとを、スイッチ操作によって運転者が切り替えることができる。例えば、運転者が右方向への偏向を感じた場合には、所定範囲B1において左方向へのアシストトルクが付与されるようにスイッチを操作でき、運転者が左方向への偏向を感じた場合には、所定範囲B1において右方向へのアシストトルクが付与されるようにスイッチを操作できる。
更に、他の例では、車両における偏向方向を検出して、検出された偏向方向に基づいて、所定範囲B1においてアシストトルクを付与する方向を切り替えても良い。つまり、車両に発生する偏向に基づいて、アシストトルクを付与する方向を自動で切り替えても良い。この場合、車両に偏向が発生していない際には、一般的なアシストトルクマップ(つまり、所定範囲B1などにおいてアシストトルクを付与しないアシストトルクマップ)を用いることができる。なお、車両に発生する偏向は、例えば、センサなどによって車両における加速度やヨーや操舵トルクなどを検出し、これらの変化などに基づいて求めることができる。
[アシストトルク量の算出方法]
次に、前述したアシストトルクマップA2を用いた場合に付与するアシストトルク量(所定範囲B1において付与するアシストトルク量)の算出方法について説明する。本実施形態では、コントローラ20は、少なくとも車速及び操舵トルクに基づいて、このようなアシストトルク量を算出する。つまり、コントローラ20は、車速や操舵トルクなどに応じて、車両の偏向に対策するためのアシストトルク量(以下では、「車両偏向対策後基本アシスト量」とも呼ぶ。)を変化させる処理を行う。
図3は、車両偏向対策後基本アシスト量の算出処理を示すフローチャートである。この処理は、コントローラ20によって所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS101では、コントローラ20は、車速を取得する。具体的には、コントローラ20は、車速センサ12から検出信号S12を取得する。そして、処理はステップS102に進む。
ステップS102では、コントローラ20は、ステップS101で取得された車速に基づいて車速ゲインを求める。この場合、コントローラ20は、車速と車速ゲインとの関係を規定した車速ゲインマップ(メモリなどに記憶されている)を参照して、車速ゲインを求める。車速ゲインマップによれば、車速が比較的小さい場合には概ね0の車速ゲインが求められ、車速が所定値以上となった場合には概ね一定の車速ゲインが求められる。以上のステップS102の処理が終了すると、処理はステップS106に進む。
ステップS103では、コントローラ20は、操舵トルクを取得する。具体的には、コントローラ20は、操舵トルクセンサ6から検出信号S6を取得する。そして、処理はステップS104に進む。
ステップS104では、コントローラ20は、ステップS103で取得された操舵トルクにおけるノイズを除去して位相補償後トルクを求める。そして、処理はステップS105に進む。
ステップS105では、コントローラ20は、ステップS104で取得された位相補償後トルクに基づいて、目標補正量を求める。この場合、コントローラ20は、位相補償後トルクと目標補正量との関係を規定した目標補正量マップ(メモリなどに記憶されている)を参照して、目標補正量を求める。目標補正量マップによれば、位相補償後トルクの絶対値が比較的小さい領域において、所定の値を有する目標補正量が得られる。以上のステップS105の処理が終了すると、処理はステップS106に進む。なお、基本的には、ステップS101、S102の処理、及びステップS103〜S104の処理は平行して行われる。
ステップS106では、コントローラ20は、ステップS102で得られた車速ゲインと、ステップS105で得られた目標補正量とを乗算することによって、車両偏向対策制御量を算出する。そして、処理はステップS108に進む。
ステップS107では、コントローラ20は、操舵アシストを行う際の基本となる基本アシスト量を取得する。具体的には、コントローラ20は、車速と基本アシスト量とが対応付けられたマップなどを参照して、現在の車速に対応する基本アシスト量を取得する。そして、処理はステップS108に進む。なお、基本的には、ステップS108の処理は、上記したステップS101〜S106の処理と平行して行われる。
ステップS108では、コントローラ20は、ステップS106で得られた車両偏向対策制御量と、ステップS107で得られた基本アシスト量とを加算することによって、車両偏向対策後基本アシスト量を算出する。そして、コントローラ20は、このようにして算出された車両偏向対策後基本アシスト量に基づいて操舵アシストを実行する。
図4は、上記した処理によって求められた車両偏向対策後基本アシスト量の一例を示す図である。図4は、横軸に入力トルクを示し、縦軸にアシストトルクを示している。なお、横軸に示す入力トルクはノイズ除去後の位相補償後トルク(ステップS104で得られるトルク)に相当する。破線C1は、車両の偏向への対策前のアシストトルクマップ(前述したアシストトルクマップA1に対応する)を示す。また、実線C2は、車両の偏向への対策後のアシストトルクマップ(前述したアシストトルクマップA2に対応する)であり、上記した処理によって求められた車両偏向対策後基本アシスト量に対応する。
この場合、図3に示す処理を行うことにより、図4中の白抜き矢印C3で示すように、車速や操舵トルクなどに応じて、偏向に対して対策するためのアシストトルクのレベルを適切に変化させることができる。よって、直線走行時に車両に発生する偏向を、より効果的に抑制することが可能となる。
なお、上記では車速などに基づいてアシストトルク量(車両偏向対策後基本アシスト量)を変化させる例を示したが、これに限定はされない。他の例では、スイッチなどによってアシストトルク量が変化できるように操舵制御システムを構成して、運転者がスイッチを操作することによってアシストトルク量を変化させることができる。
本実施形態に係る操舵制御システムの構成を示す概略図である。 本実施形態に係るアシストトルクマップを説明するための図である。 車両偏向対策後基本アシスト量の算出処理を示すフローチャートである。 車両偏向対策後基本アシスト量の一例を示す図である。
符号の説明
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 回転角センサ
5 モータ
6 操舵トルクセンサ
7 ラックアンドピニオン部
10F 車輪(前輪)
12 車速センサ
20 コントローラ
50 操舵制御システム

Claims (4)

  1. 運転者によって入力された操舵トルクに対してアシストトルクを発生させる操舵制御装置において、
    前記操舵トルクが0である原点を含む所定範囲において、車両の偏向方向と逆方向のアシストトルクを付与するアシスト特性に従って、操舵アシストを実行する操舵制御手段を備えることを特徴とする操舵制御装置。
  2. 前記所定範囲は、前記原点に対して左右非対称のアシスト特性になるように設定されていると共に、前記偏向方向と同方向のほうが前記偏向方向と逆方向よりも範囲が広く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の操舵制御装置。
  3. 前記操舵制御手段は、前記所定範囲において付与すべきアシストトルク量を、少なくとも車速及び前記操舵トルクに基づいて算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の操舵制御装置。
  4. 前記車両における偏向方向を検出する偏向方向検出手段を備え、
    前記操舵制御手段は、前記偏向方向検出手段によって検出された前記偏向方向に基づいて、前記所定範囲において前記アシストトルクを付与する方向を切り替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の操舵制御装置。
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