JP2008191606A - 撮像装置 - Google Patents

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Kohei Yamamoto
恒平 山本
Junji Kitamura
淳二 北村
Masao Nishiyama
昌男 西山
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Abstract

【課題】撮像装置を構成する部品の製造やその組立が容易であり、フォーカス調整及び撮像素子固定後のレンズユニットと撮像素子との位置調整を容易にする。
【解決手段】レンズユニット2のユニット外筒22の外周面とホルダ3の内周面にらせん溝23、33を儲け、各らせん溝を噛み合わせて、レンズユニット2とホルダ3を同時に移動可能とする。また、ホルダ3の外周部に突起部31を設け、ハウジング4の内周面に突起部31と嵌合される溝部41を設ける。ホルダ3の移動に追随して突起部31が溝部41内を移動し、それによって、レンズユニット2を傾斜させることなく光軸方向にスムーズに移動可能にする。さらに、ホルダ3をハウジング4のストッパ42に当接させた初期位置において、レンズユニット2を回転させることによりレンズユニット2を光軸に平行な方向へ移動させ、レンズユニット2と撮像素子51の相対的な位置調整を可能にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話、携帯型情報端末、パーソナルコンピュータなどの各種電子機器に搭載される撮像装置に関する。
従来からレンズユニット及びCCD型イメージセンサやCMOS型イメージセンサなどの固体撮像素子を備えた撮像装置が、携帯電話機、携帯型情報端末、パーソナルコンピュータなどの各種電子機器に搭載されている。
上記のような電子機器に搭載される撮像装置では、固体撮像素子の小型化高性能化に伴い、レンズユニットを光軸に平行の方向に移動させてフォーカス調整を行うことのできるものが多くなっている。従来、このような撮像装置では、撮像装置に駆動機構を接続し、レンズユニットの傾斜を抑えて、スムーズに移動させるために、光軸方向に設けられたガイドピンなど各種の関連部品が使用されていた。しかし、ガイドピンを設けても、レンズユニットの傾斜を抑えて、移動させることは困難であった。そのため、撮像装置の構造が複雑となったり、撮像装置を構成する部品点数が多くなったりして、撮像装置の組立工程が多く、複雑になるという課題が生じていた。また、撮像装置組立において、撮像素子を固定した後、レンズユニットと撮像素子との位置調整を行うことが難しく、製品の良品率が低下するという問題を有していた。
上記問題点を解決するため、特許文献1に示された撮像装置は、レンズユニットの外周面上に設けたピンをフォーカス調整用押圧環の固定筒端部に設けられたカム面で押圧することにより、フォーカス調整を行うように構成されている。このような構成によれば、レンズユニット移動をサポートするガイドピンなどの部品が不要であり、従来技術に比べ、撮像装置の構造は単純化されている。しかし、フォーカス調整用押圧環の回転時のバランス変動がレンズユニット外周面のピンに直接影響を与え、レンズユニットの傾斜を抑えることが不十分となり、正確なフォーカス調整が難しくなることがある。また、撮像素子固定後、レンズユニットと撮像素子との相対的な位置調整を行うことは困難である。
特許文献2に示された撮像装置は、レンズユニットの外周面に設けられたらせん溝とレンズユニットの外側に配設されている回転体の内部に設けられたらせん溝とを噛み合わせ、レンズユニットを光軸と平行の方向に移動させるように構成されている。このような構成によれば、レンズユニットの移動をサポートするガイドピンなどの部品が不要で、撮像装置の構造は単純化されており、部品点数も少ない。しかし、撮影時、短時間でのフォーカス調整が要求されるが、この提案の構成では、フォーカス調整はレンズユニット自体を回転させて行うため、短時間で精度良くフォーカス調整を行うことは容易でない。また、撮像素子固定後、レンズユニットと撮像素子との相対的な位置調整を行うことは困難である。
特許文献3に示された撮像装置は、特定形状のカム部品を組み込み、カムの形状を利用してフォーカス調整を行い、高性能のCPUや特別のソフトウエアを用いることなく、フォーカス調整を可能としている。このような構成によれば、レンズユニットの移動をサポートするガイドピンなどの部品が不要であり、撮像装置の構造は単純化されている。しかし、フォーカス調整はカムの特定形状を利用して行われるため、精密なフォーカス調整は難しい。また、レンズの性能が異なると、カムの形状を変える必要がある。この提案でも、撮像素子固定後、レンズユニットと撮像素子との相対的な位置調整を行うことは困難である。
特開2005−275002号公報 特開2006−47906号公報 特開2006−267617号公報
本発明は上記従来例の問題点を解決するためになされたものであり、撮像装置を構成する部品の製造やその組立てが容易であり、レンズユニットの傾斜を抑えて移動させて、フォーカス調整することが可能であり、撮像素子固定後のレンズユニットと撮像素子との相対的な位置調整を容易に行える撮像装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、レンズユニットと、撮像素子と、前記レンズユニットを保持し、かつ、駆動機構との接続部を有するホルダと、前記撮像素子を所定の位置に保持するハウジングを備えた撮像装置であって、
前記レンズユニットと前記ホルダとは、光軸に平行な方向に同時に移動されるように結合されており
前記ホルダの外周部と前記ハウジングの内周面いずれか一方に光軸に対して直交する方向に突出した突起部が設けられ、他方には前記突起部と嵌合される溝部が設けられており、前記ホルダの移動に追随して、前記突起部が前記溝部内を移動し、それによって、前記レンズユニットの傾斜を抑えて光軸方向にスムーズに移動可能にしたことを特徴とする撮像装置である。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、前記レンズユニットのユニット外筒の外周面と前記ホルダの内周面にそれぞれらせん溝が設けられており、両方のらせん溝を噛み合わることで、前記レンズユニットと前記ホルダとは結合され、この状態で前記レンズユニットを回転させることにより前記レンズユニットを光軸に平行な方向への移動を可能として、これによって、前記撮像素子固定後、前記レンズユニットと前記撮像素子の相対的な位置調整を可能にしたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、光軸に平行な方向におけるレンズユニットの移動をサポートするために、ホルダの外周面とハウジングの内周面いずれか一方に光軸に対して直交する方向に突出した突起部を設け、他方には突起部と嵌合される溝部を設けているので、例えば樹脂成形によりホルダ又はハウジングと突起部を一体的に成形することができる。そのため、従来例のように光軸方向に突出する例えばガイドピンを別途用意する必要が無く、撮像装置を構成する部品数が少なくなり、撮像装置の組立ても容易になる。また、従来例と同様に、レンズユニットを光軸に平行な方向に移動させても、その移動が突起部及び溝部によりガイドされているため、レンズユニットの傾斜が抑えられ、スムーズなフォーカス調整が可能になると共に、フォーカス調整の精度を向上させることができる。
また、請求項2の発明によれば、レンズユニットのユニット外筒がホルダに対して光軸に平行な方向へ移動可能であるため、撮像素子をハウジングに固定した後、例えばホルダをハウジングのストッパに当接させた初期位置の状態でレンズユニットを回転させることにより、例えば無限遠にある物体に対してレンズユニットと撮像素子の相対的な位置、即ち、焦点位置を容易に調整することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る撮像装置について、図面を参照しつつ説明する。なお、本発明の範囲は、図示された実施形態の範囲に限定されるものではない。図1は、本発明の一実施形態の撮像装置1の構成を示す平面図であり、図2は図1のA−A面の断面図である。
図1及び図2に示すように、撮像装置1は、複数(例えば3枚)のレンズ21で構成される光学系と、各レンズ21を保持するユニット外筒22等で構成されたレンズユニット2と、レンズユニット2を保持し、かつ、駆動機構(図1及び2において、図示せず)との接続部32を有し、駆動機構により移動可能なホルダ3と、ホルダ3を光軸に平行な方向に移動可能に保持するハウジング4と、撮像素子51が保持され、ハウジング4の底部に固定される撮像素子ユニット5と、ハウジング4の前面をカバーする蓋6等で構成されている。なお、ハウジング4と撮像素子ユニット5は撮像素子51の取付け及び位置調整等を考慮して別部品に構成されているが、これに限定されるものではなく、ハウジング4と撮像素子ユニット5を一体としてハウジングを構成しても良い。
レンズユニット2は、物体などからの入射光を撮像素子51の表面(受光面)に集光させる機能を有する部品であり、上記のように複数のレンズ21とユニット外筒22で構成されている。ユニット外筒22の外周面上には、概略的に図示しているが、らせん溝23が設けられている。らせん溝23は、光軸に平行な方向において、0.3mm以上の長さを有することが好ましいが、これに限定されるものではない。このらせん溝23は、後述するホルダ3の内周面に設けられているらせん溝31と噛み合わされ、レンズユニット2を回転させることにより、レンズユニット2を光軸に平行な方向に移動させることができる。なお、レンズユニット2には、必要に応じて、絞り、遮光板、ガラス板(いずれも図示せず)などが使用されることがある。さらに、レンズ21はガラス製やプラスチック製のものが使用される。レンズユニット2は、レンズ外筒22に所定特性のレンズ21を光学設計で得られた位置に配設し、接着剤などを用いて固定することにより得られる。
図2に示した構成例では、複数のレンズ21の相対的な位置は固定され、複数のレンズ21で構成される光学系の焦点距離は変化しない単焦点レンズである。しかしながら、複数のレンズ21の相対的な位置を変化させ、複数のレンズ21で構成される光学系の焦点距離を可変とするズームレンズの場合、各レンズ21を個別に移動させるための機構が設けられる。また、光学系の構成は図2に例示したものに限定されず、単レンズ又は2枚のレンズで構成されていてもよいし、あるいは4枚以上のレンズで構成されていても良い。なお、レンズ21は、予めレンズ表面に反射防止や表面硬化などの表面処理が施されていることが好ましい。
レンズユニット2のユニット外筒22外周部には、略円筒形状のホルダ3が配設される。ホルダ3はレンズユニット2のユニット外筒22と結合され、かつ、撮像装置1の外部に設けられた駆動機構(図1及び図2において図示せず)との接続部32を有している。ホルダ3は駆動機構と接続されることにより、移動可能となり、ホルダ3とレンズユニット2とは一体的に光軸に平行な方向に移動させることができる。これによりレンズユニット2は光軸に平行な方向に移動でき、フォーカス調整を行うことができるようになる。レンズユニット2のユニット外筒22とホルダ3との結合方法は、後述するらせん溝により噛合わせる方法でも良く、接着剤などを用いた化学的な方法でも良く、あるいはねじ止めやその他の公知の物理的な方法であってもよい。
駆動機構は、動力を直線運動に変換可能な駆動機構であって、ホルダ3を駆動し、ホルダ3とレンズユニット2とを光軸に平行な方向に移動させるものあれば、特に制約はない。具体例として、通電により磁界を発生させるソレノイド類、ステッピングモータやギャードモータなどのモータ類、イオン電動や圧電素子などによるアクチュエータ類などが挙げられる。
ホルダ3を形成する材料としては、例えばステンレス系材料などの金属材料や樹脂材料又は金属材料と樹脂材料との複合化された材料などを用いることが可能である。ホルダ3と駆動機構を連結するための接続部32は、ホルダ3の外周面にあり、他の部品の取付けなどに障害を与えなければ、その位置は特に制約はない。また、形状は、駆動機構の動力伝達部品を接続固定できる形状であれば、特に制約はない。駆動機構の動力伝達部品の固定は、接着剤などを用いた化学的な方法でも良く、磁石のような磁気的方法でも良く、あるいはねじ止めやその他の公知の物理的な方法であってもよい。なお、磁気的方法で接続固定される場合、ホルダ3の材料は金属材料、あるいは、駆動装置との接続部32が金属材料とされた金属インサート樹脂成形品が使用される。
ホルダ3は略円筒形状で、レンズユニット2のユニット外筒22と結合されている。ホルダ3の内周面には、レンズユニット2のらせん溝23と噛み合うらせん溝33が設けられている。らせん溝33の長さや形状はレンズユニット2のらせん溝23と対応している。レンズユニット2のユニット外筒22のらせん溝23とホルダ3のらせん溝33を噛み合わせた状態でレンズユニット2を回転させることにより、光軸に平行な方向におけるレンズユニット2とホルダ3の相対的な位置を変化させることができる。それにより、後述するように、撮像装置組立時の初期位置におけるレンズユニット2と撮像素子51の相対的な位置調整を行うことができる。なお、ハウジング4と撮像素子ユニット5の間にスペーサを挿入するなど、その他の方法によりレンズユニット2と撮像素子51の相対的位置を調整する場合には、レンズユニット2のユニット外筒22のらせん溝23及びホルダ3のらせん溝33は不要であり、その場合はレンズユニット2のユニット外筒22とホルダ3を接着剤などで固定しても良いし、あるいはユニット外筒22とホルダ3を一体的に形成しても良い。
ホルダ3の外周面には、光軸に直交する方向に突出する突起部31が形成されている。突起部31は、光軸と平行の方向に長く伸びた縦長の形状であり、ホルダ3の外周面上に2個以上設けることができる。好ましくは、2〜4個である。2個の場合は、光軸に対し、180°の回転対象に、3個の場合は120°の回転対象に、4個の場合は90°の回転対象になるように配設されることが好ましいが、これに限定されるものでない。この突起部31は、突起部31に対応してハウジング4に設けられた溝部41に嵌合される。突起部31を設置する目的は、レンズユニット2をフォーカス調整のために光軸に平行な方向に移動させた場合や衝撃を受けた場合などに、レンズユニット2が光軸に対して傾斜しないよう、言いかえれば、レンズユニット2の光学特性を変化させないようにするためである。
光軸に直交する断面における突起部31の面の形状は、ハウジングの溝41に勘合した状態で、レンズユニット2を移動させた時に、その移動によってもレンズユニット2を傾斜を抑えて、また、光学特性に変化を起こさせない形状であれば、形状に制約はない。好ましい形状の例のいくつかを、図3(a)〜(d)に例示する。図3(a)は、突起部31及び溝部41の断面形状が共に略長方形である例を示す。図3(b)は、溝部41の断面形状が略長方形であり、突起部31の断面形状が所定間隔を隔てて設けられた2つの略正方形で構成されている例を示す。図3(c)は、溝部41の断面形状が略V形であり、突起部31の断面形状が略半円形状である例を示す。図3(d)は、突起部31及び溝部41の断面形状が共に略V形である例を示す。
次に、上記光軸に直交する断面における突起部31の寸法関係について説明する。図4に示す突起物31の幅bは、ホルダの円周の長さの1/50〜1/5の長さであることが好ましく、また、高さaはハウジング4の厚みcの20〜100%の長さであることが好ましいが、これらに限定されるものではない。なお、光軸に平行な方向における突起部31の長さは、出来るだけ長い方が好ましい。通常、ホルダ3の高さの1/10以上の長さがあれば良いが、これに限定されるものではなく、レンズユニット2の光学特性に変化を起こさせない長さであれば、特に制約はない。また、突起部31の撮像素子51側の面41aは、ホルダ3の撮像素子51側の面と同一面にあることが好ましい。この突起部31の撮像素子51側の面は、後述するハウジング4のストッパ42と当接する。この点が、光軸に平行な方向におけるレンズユニット2の移動の一方の停止点である。もう一方の停止点(図示せず)は、ハウジング4の上部に設けられている。両方のストッパの間がレンズユニット2の移動範囲となる。
ハウジング4は、例えば樹脂製の略正方形断面を有する箱形状であり、ホルダ3の外側に配置されている。ハウジング4は、撮像素子51を内蔵する撮像素子ユニット5と固定されている。この固定は、接着剤などを用いた化学的な方法など公知の方法で行われる。
なお、ハウジング4の形状は、ホルダ3をカバーし、撮像素子ユニット5を固定できる形状であれば、箱形状に限定されず、略円筒形状やその他の形状であってもよい。
ハウジング4には、上記ホルダ3の突起部31に対応した溝部41が形成されている。図2に示すように、溝部41は、光軸に平行な方向において、ストッパ42よりも上方に形成されている。溝部41の長さは、突起部31の長さとレンズユニット2の最大移動長さとの和より長ければ良く、ハウジング4の上面に突き抜けていても良い。
溝部41の深さは突起部31の高さより長く、突起部31が自由に移動できる長さであれば良い。溝部41の断面形状は、図3(a)〜(d)に例示したように、突起部31の断面形状に対応した形状であればよい。溝部41と突起部31との間の隙間(嵌合公差)は、突起部31が溝部41に沿って自由に移動でき、かつレンズユニット2を傾斜させることなく移動させることができる間隔であればよい。なお、撮像装置1では、ホルダ3の突起部31が、ハウジング4に溝部41が設けられているが、逆にホルダ3に溝部が設けられ、ハウジング4に突起部が設けられていても良い。
撮像素子ユニット5は、例えばセラミックや樹脂で形成され、上面に開口部を有するケース52と、ケース52の所定位置に固定されたCCD型イメージセンサやCMOS型イメージセンサなどの固体撮像素子である撮像素子51と、ケース52の開口部を覆う透明なガラス板53などで構成されている。ガラス板53は、撮像素子51への水分や塵芥の悪影響を防止するため、ケース52の開口部をカバーしている。また、透明なガラス板53として、IRカットフィルタ又はローパスフィルタの機能を有するものを使用してもよい。撮像素子ユニット5は、予めユニットとして別に組み立てられた後、ハウジング4の下部に固定される。撮像素子ユニット5とハウジング4の固定は、接着剤などを用いた化学的な方法や公知の物理的な方法で行われる。
ハウジング4の上面には、例えば金属や樹脂材料で形成され、一体化されたレンズユニット2、ホルダ3をカバーするための蓋6が固定されている。蓋6の固定は、接着剤などの化学的な方法や公知の物理的な方法で行われる。なお、蓋6は、必ずしも必要でなく、場合によっては使用されないこともある。
次に、ハウジング4と撮像素子ユニット5との固定後の、初期位置におけるレンズユニット2と撮像素子51の相対的な位置調節について説明する。周知のように、各レンズ21、ユニット外筒22、ホルダ3、ハウジング4、ケース52などの構成部品は、それぞれ部品形成時における寸法公差を有している。また、レンズ21やガラス板53などの光学部品の屈折率も誤差を含んでいる。そのため、撮像装置1においては、その組立工程において、レンズユニット2と撮像素子51との位置関係を調節する必要が生ずる場合がある。一般的には、無限遠にある物体の像を撮像素子上に結合させ、レンズユニット又は撮像素子のいずれかの位置を移動させつつ、最良の画像が得られるように、それらの相対的な位置を調節する。
本実施形態によれば、レンズユニット2のユニット外筒22のらせん溝23とホルダ3のらせん溝33を利用して、レンズユニット2を光軸に平行な方向に移動させ、撮像装置1組立ての際、撮像素子ユニット5を固定した後、レンズユニット2と撮像素子51との相対的な位置関係を調整することができる。これは、最初の組立工程において、レンズユニット2と撮像素子51との位置関係に不具合があったとしても、簡単にレンズユニット2と撮像素子51との位置関係の修復が可能となり、撮像装置1組立における良品率を向上させることができ、本発明の特徴の一つである。
ハウジング4の底部に撮像素子ユニット5を固定した後、予めレンズユニット2のらせん溝23とホルダ3のらせん溝32を噛み合わせて一体的に組み立てられていたホルダ3を、突起部31が溝部41に嵌合されるように、ハウジング4に装着する。そして、ホルダ3の突起部31の撮像素子51側の面41aをハウジング4のストッパ42と当接させた状態で、すなわち、初期位置で、レンズユニット2をホルダ3に対して回転させ、レンズユニット2を光軸に平行な方向に移動させながら、レンズユニット2と撮像素子51との相対的な位置関係を調整する。レンズユニット2と撮像素子51との相対的な位置関係が好適に調整されると、次に、レンズユニット2のユニット外筒22にホルダ3を嵌合させ、その状態で固定する。それにより、レンズユニット2はホルダ3に対して回転することが出来なくなり、初期位置におけるレンズユニット2と撮像素子51の相対的な位置関係が固定される。なお、レンズユニット2とホルダ3との固定は、レンズユニット2のユニット外筒22の外周面とホルダ3の内周面の間に接着剤7を塗布するなどの方法で行われる。
撮像装置1を構成する部品の多くは樹脂材料である。レンズ21にプラスチックが使用される場合、特定の光線透過率や屈折率を有する樹脂材料が使用される。光線透過率の基準は、波長450〜600nmの範囲での光線透過率が80%以上、好ましくは85%以上であればよい。また、屈折率の基準はASTM D542法に準じて測定されたd線の屈折率が1.40〜1.70の範囲である。
レンズ21に使用可能な樹脂材料の具体例としては、シクロ環や、その他の環状構造を有する非晶性のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンなどを構成成分とするポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂などが挙げられ、熱可塑性樹脂であっても、熱硬化性樹脂であっても良い。レンズ21の製造は、これら樹脂材料の中から光学設計に適応した屈折率、アッベ数を有するものが、適宜、選択され、射出成形、圧縮成形、注型成形、トランスファー成形など公知の成形加工法により製造することができる。
ユニット外筒22、ホルダ3、ハウジング4の材料も樹脂材料が使用できる。これら部品に使用される樹脂材料は、機械的強度、熱的性質や化学的性質などの諸性質が良好な樹脂材料が選択される。通常、エンジニャリングプラスチック、スーパーエンプラと総称される樹脂材料が選択される。これらの具体例としては、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルファイド、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などの熱可塑性や熱硬化性の樹脂を挙げることができる。これらの中で、ポリカーボネート、液晶ポリマーなどが特に好ましく。撮像装置1の部品は、これらの樹脂材料を用い、射出成形、圧縮成形、注型成形、トランスファー成形など公知の成形加工法により製造することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る撮像装置1を構成する部品の形状は、略円筒形、略箱型、平板、略直方体と単純な形状である。また、部品の固定方法も、主に接着剤による方法など公知の技術的に確立された方法である。そのため、撮像装置1は、単純な形状の部品を公知の固定方法を用い、容易に組み立てることが出来ると共に、組立工程の単純化を図ることが可能となる。また、光軸に平行な方向におけるレンズユニット2の移動をサポートするために、ホルダ3の外周面とハウジング4の内周面いずれか一方に光軸に対して直交する方向に突出した突起部31を設け、他方には突起部31と嵌合される溝部41を設けているので、例えば樹脂成形によりホルダ3又はハウジング4と突起部31を一体的に成形することができる。そのため、従来例のように光軸方向に突出する例えばガイドピンを別途用意する必要が無くなり、撮像装置1を構成する部品の製造及び撮像装置の組立てが容易になる。また、従来例と同様に、レンズユニット2を光軸に平行な方向に移動させても、その移動が突起部31及び溝部41によりガイドされているため、レンズユニット2の傾斜を抑えて、スムーズなフォーカス調整が可能になると共に、フォーカス調整の精度を向上させることができる。
さらに、レンズユニット2のユニット外筒22がホルダ3に対して光軸に平行な方向へ移動可能であるため、撮像素子51をハウジング4に固定した後、例えばホルダ3をハウジング4のストッパ42に当接させた初期位置の状態でレンズユニット2を回転させることにより、例えば無限遠にある物体に対してレンズユニット2と撮像素子51の相対的な位置(焦点距離)を容易に調整することができる。
本発明の一実施形態に係る撮像装置の構成を示す平面図。 図1に示す撮像装置の構成を示すA−A断面図。 (a)〜(d)は、それぞれレンズユニットのユニット外筒とホルダに設けられた突起部及び溝部の光軸に直交する断面形状を示す図(図1のBの位置)。 突起部と溝部の上記断面における寸法関係を示す図。
符号の説明
1 撮像装置
2 レンズユニット
21 レンズ
22 ユニット外筒
23 ユニット外筒のらせん溝
3 ホルダ
31 突起部
32 駆動装置との接続部
33 ホルダ内面のらせん溝
4 ハウジング
41 溝部
42 ストッパ
5 撮像素子ユニット
51 撮像素子
52 ケース
53 透明ガラス板
6 蓋
7 接着剤
a 光軸に直交する断面における突起部の高さ
b 光軸に直交する断面における突起部の幅
c ハウジングの厚み

Claims (2)

  1. レンズユニットと、撮像素子と、前記レンズユニットを保持し、かつ、駆動機構との接続部を有するホルダと、前記撮像素子を所定の位置に保持するハウジングを備えた撮像装置であって、
    前記レンズユニットと前記ホルダとは、光軸に平行な方向に同時に移動されるように結合されており、
    前記ホルダの外周部と前記ハウジングの内周面いずれか一方に光軸に対して直交する方向に突出した突起部が設けられ、他方には前記突起部と嵌合される溝部が設けられており、前記ホルダの移動に追随して、前記突起部が前記溝部内を移動し、それによって、前記レンズユニットの傾斜を抑えて光軸方向にスムーズに移動可能にしたことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、前記レンズユニットのユニット外筒の外周面と前記ホルダの内周面にそれぞれらせん溝が設けられており、両方のらせん溝を噛み合わせることで、前記レンズユニットと前記ホルダとは結合され、この状態で前記レンズユニットを回転させることにより前記レンズユニットを光軸に平行な方向への移動を可能とし、それによって、前記撮像素子固定後、前記レンズユニットと前記撮像素子との相対的な位置調整を可能にしたことを特徴とする撮像装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011191417A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Omron Corp 計測処理用撮像装置
KR101070337B1 (ko) 2010-01-25 2011-10-06 자화전자 주식회사 카메라의 자동 초점 조정 장치
KR101070333B1 (ko) * 2010-01-25 2011-10-06 자화전자 주식회사 카메라의 자동 초점 조정 장치
WO2018066775A3 (ko) * 2016-10-05 2018-09-07 자화전자 주식회사 Ois를 위한 반사계 구동장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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