JP2008189126A - 構造用部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、構造用部材を高い寸法精度で成形可能であり、且つ、曲げ衝撃特性を向上することが可能な構造用部材を提供することを目的とする。
【解決手段】構造用部材1は、板状部材の加工により形成され、一軸方向(図1におけるY軸方向)に延びるものである。そして、前記一軸方向と平行に延びて対向する一対の側壁12・12と、前記一軸方向と平行に延びて当該一対の側壁を連結する連結壁13と、を有する。前記一対の側壁12・12は、対向する間隔が狭い幅狭部aと当該間隔が広い幅広部bとが前記一軸方向において交互に形成されている。前記幅狭部aと前記幅広部bとの少なくともいずれか一方が複数存在するとともに、前記間隔は前記一軸方向に連続して拡大又は縮小している。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に自動車車体に適用される構造用部材に関する。
自動車関連業界では、車体の衝突安全性の向上やCO2の排出量低減に関する社会的な要請から、自動車メーカーでは自動車ボディの強化と軽量化(燃費向上)に取り組んでいる。軽量化の観点からは、アルミやチタン等の低比重の材料の実用化が進められている。また、衝突安全性の観点からは、従らの薄板材料よりも更に高強度の材料の実用化がなされつつある。なお、このような自動車部材は、材料をプレス成形することによって製造されるのが一般的である。
しかしながら、これらの高強度材料をプレス成形によって成形する際には、割れで定まる成形限界の低下以外に、離型(成形後に金型から取り出すこと)後の弾性回復挙動によって、「壁反り」や「ねじれ」が生じ、成形品の形状(寸法)が設計値から変化し、成形品同士の組み立て時や接合(多くはスポット溶接による接合)時に不具合が生じる場合がある。また、部品の寸法精度と衝突強度の確保のバランスから当該高強度材料の実用化の妨げとなっている場合が多く問題となっている。
特許文献1には、こうした寸法精度不良を低減することが可能な自動車用ハットチャンネル型構造用部材が記載されている。このハットチャンネル型構造用部材は、断面略コの字状に形成された長尺状本体における対向する一対の縦壁の夫々に、縦壁の高さ方向に延びる所定形状のビード部が1個若しくは複数個形成されているものである。このようなビード部を形成することにより、縦壁の上下方向に引張り応力が作用し、ハットチャンネル型構造用部材の寸法精度の向上が図れることになる。
特開2005−103613号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたハットチャンネル型構造用部材は、部材の長手方向における断続的な位置にビード部が形成された構造であるため、構造用部材の細部まで寸法改善効果を発揮させることが困難であると考えられる。即ち、特許文献1においては、ビード部を長手方向において多数設置することで、上記寸法改善効果が発揮される範囲を全域に亘って広げることが可能である旨記載されているものの、断続的なビード部を用いる構成であるが故に当該ビード部を多数設置する方法により細部まで寸法精度を向上させることには限界があり、更に寸法精度の高い成形の要望に応えることは難しい。
また、衝突性能の向上の観点から、特許文献1には、曲げ衝撃特性に関してはビードが形成されたハットチャンネル型の構造用部材が、ビードを形成しない通常のハットチャンネル型構造用部材と同等以上の特性を発揮できる旨記載されている。しかしながら、曲げ衝撃特性とビード形状等との関係についての検討は少なく、更なる曲げ衝撃特性の向上の余地があるといえる。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、構造用部材を高い寸法精度で成形可能であり、且つ、曲げ衝撃特性を向上することが可能な構造用部材を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
本発明は、主に自動車車体に適用される構造用部材に関する。そして、本発明に係る構造用部材は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明の構造用部材は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係る構造用部材における第1の特徴は、板状部材の加工により形成され、一軸方向に延びる構造用部材であって、前記一軸方向と平行に延びて対向する一対の側壁と、前記一軸方向と平行に延びて当該一対の側壁を連結する連結壁と、を有し、前記一対の側壁は、対向する間隔が狭い幅狭部と当該間隔が広い幅広部とが前記一軸方向において交互に形成された幅変動領域を有し、当該幅変動領域において、前記幅狭部と前記幅広部との少なくともいずれか一方が複数存在するとともに、前記間隔は前記一軸方向に連続して拡大又は縮小していることである。
この構成によると、構造用部材における幅変動領域においては、一対の側壁が対向する方向に向かって側壁が凸状又は凹状に形成されるため、前記一軸方向と平行な軸に関する側壁の断面二次モーメントが大きくなり、反りの発生を抑制することが可能となる。また、側壁には前記一軸方向に圧縮変形と引張変形とが発生し、当該圧縮変形及び引張変形による応力の影響が支配的になることで、反りの発生の原因となる板厚表裏の応力差を減少させることが可能となる。
更に、一対の側壁の対向する間隔が、構造用部材の長手方向である一軸方向に連続して拡大又は縮小している。即ち、当該間隔が、前記一軸方向において変化し続けるように構成されている。この場合、前記一軸方向における狭い範囲においても、側壁が前記一軸方向と平行な軸に対して傾くように形成されるため、当該狭い範囲においてもより確実に反りの発生を抑制する効果を発揮できる。このように、構造用部材における当該幅変動領域の全域において、より細部まで寸法精度を向上させることが可能である。
また、前記一対の側壁の面内方向に力が作用する構造用部材の曲げ変形においては、部分的に側壁の座屈を伴いながら進行する場合が多い。本構成では、前記一軸方向において側壁の形状が変化するように構成されており、当該座屈が抑制されるため、結果として曲げ変形を抑制することができる。これにより、曲げ衝撃特性を向上することが可能となる。
また、本発明に係る構造用部材における第2の特徴は、前記幅狭部と前記幅広部とは、それぞれ前記側壁の面内方向における前記一軸方向と垂直な方向に当該側壁の一端から他端まで延びていることである。
この構成によると、幅変動領域における側壁の全面に亘って当該側壁の形状が前記一軸方向において変化するため、寸法精度向上効果及び曲げ衝撃特性向上効果をより顕著に発揮することが可能となる。
また、本発明に係る構造用部材における第3の特徴は、前記幅狭部と前記幅広部とが、前記幅変動領域の前記一軸方向において周期的に繰り返し形成されていることである。
この構成によると、前記一軸方向における側壁の形状変化が一定のピッチで繰り返されるため、構造用部材の幅変動領域において前記一軸方向全域に亘って寸法精度や曲げ衝撃特性を均一化することができる。また、周期的に繰り返す形状であるため、成形が容易であり、成形コストを削減することが可能である。
また、本発明に係る構造用部材における第4の特徴は、前記一対の側壁は、前記幅変動領域において滑らかな曲面状に形成されていることである。
この構成によると、側壁の一部に応力が集中することを防ぎ、曲げ衝撃特性の向上を図れるとともに、一軸方向における圧縮強度を向上させることが可能となる。
また、本発明に係る構造用部材における第5の特徴は、前記一対の側壁における前記連結壁と平行な面による断面が、前記幅変動領域において正弦波形状となるように形成されていることである。
この構成によると、波長及び振幅の値を決定することで形状を特定できるため、構造用部材の形状設計が容易となる。
また、本発明に係る構造用部材における第6の特徴は、前記軸方向と垂直な断面が略コ字状に形成された本体と、当該本体の両端部に前記一軸方向に延びる一対のフランジが形成されて構成されるハットチャンネル型部材であることである。
この構成によると、一対のフランジを有することにより、構造用部材の取り付けが容易になる。そして、一軸方向における側壁の形状変化により、当該側壁と、当該側壁の端部において屈曲して形成されるフランジと、の屈曲角度の精度を高めることが可能となる。
また、本発明に係る構造用部材における第7の特徴は、板材の絞り加工により形成されることである。
この構成によると、絞り加工により発生しやすいスプリングバックによる反りを防ぐことができるため、成形後の再加工が不要となり、生産性を向上することができる。
また、本発明に係る構造用部材における第8の特徴は、衝突荷重が作用する部分に用いられ、当該衝突荷重により曲げ変形を受けることである。
この構成によると、当該構造用部材は曲げ強度が高いため、衝突荷重により受ける曲げ変形を抑制することが可能である。したがって、構造用部材の曲げ強度の向上効果をより有効に利用することが可能となる。
また、本発明に係る構造用部材における第9の特徴は、自動車ボディの補強部材として用いられる金属薄板からなる構造用部材であることである。
この構成によると、同じヤング率の材料を用いて、構造用部材の板厚を過度に大きくすることなく、自動車の補強部材として必要な曲げ強度を持たせることができるため、より軽量な補強部材として用いることができる。したがって、コストの増加を抑制して自動車の燃費等を高めることが可能である。また、十分な曲げ強度を有するため、衝突時の安全性を高めることが可能である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係る構造用部材は、自動車用骨格部材(自動車ボディの補強部材)として用いる構造用部材を例示的に示したものである。
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係るハットチャンネル型の構造用部材1を示す全体概略図であり、図1(b)は、図1(a)に示す構造用部材1を上面図(図1(a)におけるZ方向から見た図)であり、側壁12のみの形状を示す図である。また、図1(c)に図1(b)におけるA−A断面、B−B断面の形状を模式的に示す。A−A断面は、一対の側壁12・12の対向する間隔が最も狭い位置における断面である。また、B−B断面は、一対の側壁12・12の対向する間隔が最も広い位置における断面である。また、図2〜図4は、第2〜4実施形態に係る構造用部材2〜4を示す概略図であり、図1と同様に、(a)は全体概略図、(b)は上面図、(c)は断面図である。尚、比較のため、図5に従来から自動車骨格部材として用いられているハットチャンネル型の構造用部材5を示す。
第1実施形態に係る構造用部材1は、一軸方向(図1(a)におけるY方向)に延びる構造用部材であって、当該軸方向と垂直な断面が略コ字状に形成される本体10と、当該本体10の両端部において当該軸方向に延びる一対のフランジ11とからなり、例えば板厚が約1.4mmの一枚のブランク(素材鋼板)に、図6に示す絞り加工を施すことにより成形される。本体10は、当該軸方向に延びて対向する一対の側壁12・12と、当該軸方向と平行に延びて一対の側壁12・12を連結する連結壁13とで構成される。
絞り加工(図6参照)は、製品の形状と略同形状で板厚程度の隙間を有するパンチ14及びダイ15を用いてブランク16を絞り込んで成形する板状部材の加工方法である。図6(a)に加工前の状態、図6(b)に加工後の状態を示す。ブランク16は、ダイ15とブランクホルダー17とに所定の圧力で挟まれた状態とされ(図6(a)参照)、ダイ15及びブランクホルダー17が図中矢印方向に移動することにより、パンチ14とダイ15とに付勢されて加工される(図6(b)参照)。
構造用部材1における一対の側壁12・12は、連結壁13に対して略直交する壁面となるように形成され、当該連結壁13と平行な面による断面が正弦波形状(以下、当該断面の正弦波形状を、「断面正弦波形状」と称する。第2〜4実施形態においても同様)となるように形成されている。また、一対の側壁12・12は、構造用部材1の長手方向に延びる中心軸を挟んで対称形状となるように構成されている。つまり、一対の側壁12・12は、構造用部材1の長手方向において断面正弦波形状の位相のずれがないように形成されている。
また、図1(b)に示すように、一対の側壁12・12における一方の側壁と他方の側壁とが向かい合う間隔の、長手方向の全域における平均を平均間隔Tとしたときに、当該向かい合う間隔が当該平均間隔Tよりも狭い幅狭部aと、当該平均間隔Tよりも広い幅広部bと、が構造用部材1の軸方向において交互に形成されている。そして、一対の側壁12・12の向かい合う間隔は、構造用部材1の軸方向の一端から、軸方向の中心部に向かって連続して減少するとともに、当該中心部から他端に向かって連続して増加している。即ち、当該間隔が、軸方向の全領域において連続して変化するように構造用部材1が構成されており、本実施形態においては、構造用部材1の長手方向における全領域が幅変動領域となる。
尚、第1実施形態に係る構造用部材1は、1つの幅狭部aと、2つの幅広部bと、からなるものを例示しているが、用途に応じて構造用部材の全長を調整し、幅狭部と幅広部とを繰り返し形成することも可能である。
また、構造用部材1の全長は400mmであり、一対の側壁12・12は、1波長に相当する断面正弦波形状を形成するように構成されている。また、図1(c)に示すように、一対の側壁12・12の間隔は、対向する間隔が最も狭い部分で60mm、最も広い部分で80mmとなっており、一対の側壁12・12の平均間隔Tは70mmとなっている。即ち、一の側壁12は、前記断面正弦波形状が波長400mm、振幅5mmの正弦波形状となるように形成されている。また、下端のフランジ11から連結壁13までの高さは70mmである。尚、図1(c)において、板材が90度屈曲する部分は、半径5mmの円弧形状となるように形成されている。
次に、第2実施形態の構造用部材2について説明する。
図2(a)に示すように、第2実施形態の構造用部材2は、第1実施形態の構造用部材1と同様に、一軸方向(図2(a)におけるY方向)に延びる構造用部材であって、当該軸方向と垂直な断面が略コ字状に形成される本体20と、当該本体20の両端部において当該軸方向に延びる一対のフランジ21とからなり、一枚のブランク(素材鋼板)に、絞り加工を施すことにより成形される。本体20は、当該軸方向に延びて対向する一対の側壁22・22と、当該軸方向と平行に延びて一対の側壁22・22を連結する連結壁23とで構成される。一対の側壁22・22は、連結壁23に対して略直交する壁面となるように形成され、当該連結壁23と平行な面による断面が正弦波形状となるように形成されている。
第2実施形態の構造用部材2においては、当該一対の側壁22・22の形状が第1実施形態の構造用部材1と異なり、図2(b)に示すように、当該一対の側壁22・22の断面正弦波形状が、波長200mmの正弦波形状となるように形成されている。尚、第1実施形態の構造用部材1と同様に、断面正弦波形状の振幅は5mmである。また、構造用部材2の全長は400mm、一対の側壁22・22が対向する間隔は、最も狭い部分で60mm、最も広い部分で80mm、下端のフランジ21から連結壁23までの高さは70mmである。
このように、構造用部材2は、長手方向の両端部に最大幅部分が位置するとともに、一対の側壁22・22の平均間隔(70mm)に比べて間隔が広い幅広部bと、当該平均間隔よりも間隔が狭い幅狭部aと、が周期的に繰り返し形成されている。
第3実施形態の構造用部材3については、一対の側壁部32・32の断面正弦波形状が波長100mmとなるように形成されている点で他の実施形態と異なり、振幅が5mm、全長は400mm、一対の側壁32・32が対向する間隔は、最も狭い部分で60mm、最も広い部分で80mm、下端のフランジ31から連結壁33までの高さは70mmである点は、他の実施形態と同様である。
第4実施形態の構造用部材4については、一対の側壁42・42の断面正弦波形状が波長50mmとなるように形成されている点で他の実施形態と異なり、振幅は5mm、全長は400mm、一対の側壁42・42が対向する間隔は、最も狭い部分で60mm、最も広い部分で80mm、下端のフランジ41から連結壁43までの高さは70mmである点は、他の実施形態と同様である。
次に、第1〜4実施形態の構造用部材1〜4の寸法精度向上効果について説明する。
構造用部材1〜4、及び、比較のため図5に示す従来の構造用部材5を、絞り曲げ成形(ハットチャンネルドロー)により成形する成形解析(FEM解析)を行い寸法精度への影響を調査した。成形解析は、図7に示すダイ15、ブランクホルダー17、パンチ14、及び、ブランク16の1/4モデルについて、表1に示す590MPa級鋼板の材料特性値を用いて行った。尚、図7におけるダイ15及びパンチ14は、従来の構造用部材5を成形するためのダイ15及びパンチ14を例示的に示したものであり、成形する構造用部材の形状に基づいて適宜形状を変更して解析を行った。
Figure 2008189126
比較に用いた従来の構造用部材5(図5参照)は、一対の側壁52・52が互いに平行に配置された平面として形成され、当該一対の側壁52・52の対向する間隔は長手方向(図5中のY方向)全域において一定である点で第1〜4実施形態の構造用部材1〜4と異なる。ただし、一対の側壁52・52の平均間隔が70mmである点は、第1〜4実施形態の構造用部材1〜4と同様である。その他、全長(400mm)、下端のフランジ51から連結壁53までの高さ(70mm)等についても構造用部材1〜4と同様である。
図8は、成形後、金型から成形品を取り出したときの、フランジの跳ね量を評価した解析結果である。具体的には、図10に示す構造用部材の軸方向(長手方向)に垂直な断面図(最大幅部分における断面図)においてδで示す高さ方向(図1〜図5におけるZ方向)への変位量を測定した結果である。当該変位量δは、成形下死点における構造用部材の形状(図10において一点鎖線で示す形状)からの変位量である。尚、図8において、縦軸は前記変位量δ(mm)、横軸は側壁の断面正弦波形状の波長(mm)とした。また、従来の構造用部材5の評価結果は、図8において点線で示している。
また、図9は、成形後、成形品を金型から取り出したときの、側壁の反り角度(図10におけるθで示す角度)を評価した解析結果である。図9において、縦軸は前記反り角度θ(°)、横軸は側壁の断面正弦波形状の波長(mm)とした。また、従来の構造用部材5の評価結果は、図9中に点線で示している。
図8に示すように、本発明の実施形態(第1〜4実施形態)の構造用部材1〜4は、従来の構造用部材5に比べて、変位量δが小さいことが分かる。また、変位量δは、断面正弦波形状の波長が短くなるほど小さくなっている。
また、図9に示すように、本発明の実施形態(第1〜4実施形態)の構造用部材1〜4は、従来の構造用部材5に比べて、反り角度θが小さいことが分かる。また、反り角度θは、断面正弦波形状の波長が短くなるほど小さくなっている。
図8及び図9に示す結果から、本発明によって成形時のスプリングバックが抑制され、寸法精度を向上できることが分かる。更に、断面正弦波形状の波長が小さいほど寸法精度の向上効果が大きいことが分かる。
次に、本発明の寸法精度向上効果のメカニズムについて説明する。
図11は、上記解析により得られた側壁の外側表面における加工時のプレス方向(図1〜5におけるZ方向)の応力(以下、Z方向応力と称する)の分布を示す図である。尚、外側表面とは、一対の側壁が対向する側の表面と逆側の面である。また、当該Z方向応力は、図7に示す解析モデルを用いて絞り成形の解析を行ったときの成形下死点における側壁部分のZ方向応力であり、引張応力を正として示している。
図11(a)は、第1実施形態に係る構造用部材1の側壁12における外側表面の応力分布を示す。尚、Z方向応力の分布は長手方向において左右対称であり、長手方向中心から一端側のZ方向応力の分布のみを示す。また、側壁の上端における連結壁に連結する屈曲部分及び下端のフランジに連結する屈曲部分を除く中央部分(高さ約5mm〜65mmの部分)のZ方向応力の分布を示している。図11(b)〜(d)には、同様にして、それぞれ第2実施形態〜第4実施形態に係る構造用部材2〜4についてのZ方向応力の分布を示している。また、図11(e)は、比較のため、従来の構造用部材5のZ方向応力の分布を示している。
図11より、従来の構造用部材5においては、長手方向(図中Y軸方向)において側壁に作用するZ方向応力が略一定であるのに対して、本発明の実施形態に係る構造用部材1〜4においては、長手方向において、側壁の凹凸形状に合わせて、作用するZ方向応力が繰り返し変化していることが分かる。本実施形態に係る構造用部材1〜4においては、側壁が長手方向において連続的に変化しているため、成形時において長手方向に圧縮変形と伸び変形が発生していると考えられ、当該長手方向における変形がZ方向応力に影響を与えたものと考えられる。このように、成形時において、側壁に、長手方向における圧縮または伸び変形が発生するような形状とすることで、後述するように、ダイ肩部での曲げ、曲げ戻しによる板厚表裏におけるZ方向応力の差を減少することが可能となる。
図12及び図13に、上記解析により得られた側壁の板厚方向における応力分布について示す。図12及び図13に示す応力は、図11で示した応力と同様に、成形下死点において側壁表面及び内部に作用するZ方向応力であり、引張側の応力を正、圧縮側の応力を負として示している。また、板厚方向は、側壁における板厚中心位置を0とし、側壁内側(他の側壁と対向する側)の表面位置を−1、側壁外側の表面位置を+1として示している。
図12は、構造用部材における最小幅となる位置であって、高さ方向中央部(図1〜4及び図11において点Atで示す位置)における板厚方向のZ方向応力の分布を示し、図13は、構造用部材における最大幅となる位置であって、高さ方向中央部(図1〜4及び図11において点Btで示す位置)における板厚方向のZ方向応力の分布を示す。従来の構造用部材5においては、図12、図13ともに図5及び図11における点Atで示す位置における板厚方向のZ方向応力の分布を示す。
図12に示すように、断面正弦波形状の波長が短い構造用部材ほど側壁の表裏のZ方向応力の差が小さくなっている。特に、当該波長が200mm以下である構造用部材2〜4については、板厚方向全域に亘ってZ方向応力が正となっている。このように側壁の表裏のZ方向応力差が小さくなることで、ハットチャンネル成形時の壁反りの原因となるモーメントを抑制することが可能となる。また、図13に示すように、幅狭部を形成する部分のZ方向応力については、特に断面正弦波形状の波長が短い構造用部材3、4においては、従来の構造用部材5に比べて圧縮応力が支配的になっている。そのため、外側表面付近に作用する引張応力の影響が相対的に小さくなり反りの発生を抑制することが可能となる。
また、実施形態に係る構造用部材1〜4の側壁は、他の側壁に対向する方向(X軸方向)において凸状又は凹状に形成されているため、平面状に形成されている場合に比べて、側壁の高さ方向(Z軸方向)に垂直な断面(X−Y断面)における長手方向と平行な軸(Y軸)に関する断面二次モーメントが大きくなる。当該断面二次モーメントの増加も、図10においてθで示すような反りの発生の抑制に寄与することになり、更に効果的である。
次に、衝突時における構造用部材の特性を評価するために、構造用部材の曲げ圧壊についての解析(FEM解析)を行った結果について説明する。
図14に曲げ圧壊の解析に用いた3点曲げの解析モデルを示す。図14(a)に解析モデルの全体図、図14(b)に、図14(a)に示す構造用部材の長手方向垂直断面を示す。図14(a)に示すように、構造用部材の両端を半径30mmの支持部18で支え、構造用部材の軸方向中央部を、連結壁側からフランジ側に向かって(図中Z方向と平行に)、半径150mmの押し子19により14m/secの速度で付勢したときの、押し子19の変位と、構造用部材が押し子19から受ける荷重と、の関係を算出した。
解析対象とした構造用部材は、第1〜4実施形態の構造用部材1〜4、及び、従来の構造用部材5(長さ400mm)において、長手方向における長さを800mmとした構造用部材(断面正弦波形状の波長は変化せず)とした。また、構造用部材のフランジは、構造用部材の長手方向に連結壁と平行に延びる平板60に固定した状態として解析を行った(図14(b)参照)。フランジと平板との固定は、軸方向においてピッチ50mmでのスポット溶接を想定した固定とした。また、解析に用いた鋼板の機械的特性は表2に示す通りである。
Figure 2008189126
また、構造用部材における押し子19の付勢位置による影響を考慮するため、構造用部材の長手方向の中心に幅広部における最も幅が広い部分が位置する場合と、当該中心に幅狭部における最も幅が狭い部分が位置する場合と、について評価した。
以下、解析で用いた構造用部材を、構造用部材1〜4にそれぞれ対応させ、押し子19を幅広部に当接させて解析したものを構造用部材1A〜4Aと称し、押し子19を幅狭部に当接させて解析したものを構造用部材1B〜4Bと称す。また、従来の構造用部材5に対応させ、解析で用いた構造用部材を構造用部材5ABと称す。図15は、上記構造用部材1A〜4A、及び、構造用部材5ABにおける押し子19の負荷位置を示す解析モデルである。また、図16は、構造用部材1B〜4Bにおける押し子19の負荷位置を示す解析モデルである。
上記3点曲げの解析結果について、図17及び図18を用いて説明する。図17は、押し子19の変位とそのときに押し子19が構造用部材に与える荷重との関係を示すグラフである。図16において、符号1A〜4A、1B〜4B、5ABは、それぞれ、構造用部材1A〜4A、構造用部材1B〜4B、構造用部材5ABの解析結果であることを示している。
図17に示すように、押し子19の変位が約5mm程度に達すると構造用部材に作用する荷重がピークに達している。その後、更に押し子19の変位が大きくなっても当該ピーク時における最大荷重を超えることはない。当該ピーク時の最大荷重を各構造用部材毎に抜き出して、棒グラフとしたものを図18に示す。尚、従来の構造用部材5ABについては、点線でピーク時の最大荷重を示す。また、比較例として、従来の構造用部材5ABと同形状であって、引張強さを780MPa級とした構造用部材(比較例1)、及び、引張強さを980MPa級とした構造用部材(比較例2)についての解析結果を併記している。
図18に示すように、本発明の実施形態に係る構造用部材1A〜4A、及び構造用部材1B〜4Bのうち、構造用部材1B以外の構造用部材に関しては、従来の構造用部材5ABに比べて最大荷重が増大していることが分かる。また、構造用部材の側壁の断面正弦波形状の波長が短いほど最大荷重が増大していることが分かる。これより、構造用部材の軸方向における幅寸法の変化の周期が小さいほど、曲げに対する強度が増大することが分かる。そして、本実施形態においては、側壁の断面正弦波形状の波長を200mm以下とすることで、力が作用する位置によらず曲げに対する強度を増大させることが可能となる。
また、側壁の断面正弦波形状の波長が100mm以下である構造用部材3A、4Aと構造用部材3B、4Bとをそれぞれ比較すると、幅寸法が最大の部分に荷重を負荷した構造用部材3A、4Aよりも幅寸法が最小の部分に荷重を負荷した構造用部材3B、4Bの方が、構造用部材が受け持つことが可能な荷重が増大する、即ち、曲げに対する強度が増大することが分かる。
尚、これらの構造用部材3A、3B、4A、4Bにおいては、引張強さ780MPa級の構造用部材(比較例1)よりも大きい最大荷重を受け持つことが可能であり、特に、構造用部材3B、4A、4Bにおいては、引張強さ980MPa級の構造用部材(比較例2)よりも大きい最大荷重を受け持つことが可能である。これより、引張強さ590MPa級の材料を用いた本実施形態においては、断面正弦波形状の波長を100mm以下とすることで、引張強さ780MPa級の構造用部材(比較例1)よりも大きい曲げ強度を得ることが可能であり、また、断面正弦波形状の波長を50mm以下とすることで、引張強さ980MPa級の構造用部材(比較例2)よりも大きい曲げ強度を得ることが可能である。
構造用部材1〜4の構成では、長手方向において側壁の形状が正弦波形状を形成するように変化して構成されており、Z方向矢視直線状に側壁が形成されている従来の構造用部材5に比べて、Z方向から受ける荷重による座屈強度が向上される。上述したような、一対の側壁の面内方向(Z方向)に力が作用する構造用部材の曲げ変形においては、部分的に(特に押し子19により付勢される部分において)側壁の座屈を伴いながら進行すると考えられ、座屈強度が向上する結果として曲げ変形が抑制されたことが、曲げ強度増大の原因の一つと考えられる。
尚、断面正弦波形状の波長は、その他の寸法(例えば、当該正弦波形状の振幅、一対の側壁の対向間隔等)との関係で、相対的により小さくなるように設定することで、より顕著に効果を発揮することが可能となる。特に本実施形態においては、正弦波形状の振幅が5mmであるのに対して、波長を、当該振幅の40倍以下、即ち、200mm以下とすることで力が作用する位置によらず曲げに対する強度を増大させることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る構造用部材1は、板状部材の加工により形成され、一軸方向(図1(a)におけるY軸方向)に延びる構造用部材であって、前記一軸方向と平行に延びて対向する一対の側壁12・12と、前記一軸方向と平行に延びて当該一対の側壁12・12を連結する連結壁13と、を有し、前記一対の側壁12・12は、対向する間隔が狭い幅狭部aと当該間隔が広い幅広部bとが前記一軸方向において交互に形成された幅変動領域(構造用部材1の全領域)を有し、当該幅変動領域において、前記幅狭部aと前記幅広部bとの少なくともいずれか一方が複数存在するとともに、前記間隔は前記一軸方向に連続して拡大又は縮小していることである。
この構成によると、構造用部材の全領域において、一軸方向に向かって常に一対の側壁12・12の間隔が変化するように構成され、一対の側壁12・12が対向する方向(図1(a)におけるX軸方向)に向かって側壁12が凸状又は凹状に形成される。これにより、前記一軸方向と平行な軸に関する側壁12の断面二次モーメントが大きくなり、反りの発生を抑制することが可能となる。
また、成形時において、側壁12には前記一軸方向において圧縮変形と引張変形とが繰り返し発生し、当該圧縮変形及び引張変形による応力の影響が支配的になることで、反りの発生の原因となる板厚表裏の応力差を減少させることが可能となる。
更に、一対の側壁12・12の対向する間隔が、構造用部材の長手方向である一軸方向に連続して拡大又は縮小している。即ち、当該間隔が、前記一軸方向において変化し続けるように構成されている。これは、側壁において当該一軸方向と平行に延びる平板状に形成された部分がないことを意味する。この場合、前記一軸方向における狭い範囲においても、側壁12が前記一軸方向と平行な軸に対して傾くように形成されるため、当該狭い範囲においてもより確実に反りの発生を抑制する効果を発揮できる。このように、構造用部材の全域において、より細部まで寸法精度を向上させることが可能である。
また、前記一対の側壁12・12の面内方向に力が作用する構造用部材の曲げ変形(図14に示す曲げ変形)においては、部分的に側壁の座屈を伴いながら進行する場合が多い。本構成では、前記一軸方向において側壁の形状が変化するように構成されており、当該座屈が抑制されやすい形状となっているため、結果として曲げ変形を抑制することができる。これにより、曲げ衝撃特性を向上することが可能となる。
また、構造用部材1における幅狭部aと幅広部bとは、それぞれ側壁12・12の面内方向における構造用部材1の長手方向と垂直な方向(図1(a)におけるZ方向)に当該側壁12・12の一端から他端まで延びている。これにより、側壁12・12の全面に亘って当該側壁12・12の形状が構造用部材1の長手方向において変化するため、寸法精度向上効果及び曲げ衝撃特性向上効果をより顕著に発揮することが可能となる。
また、構造用部材1における一対の側壁12・12は、滑らかな曲面状に形成されているため、側壁12の一部に応力が集中することを防ぎ、曲げ衝撃特性の向上を図れるとともに、構造用部材1の長手方向における圧縮強度を向上させることが可能となる。
また、構造用部材1の一対の側壁12・12における前記連結壁13と平行な面による断面が、正弦波形状となるように形成されている。これにより、波長及び振幅の値を決定することで形状を特定できるため、構造用部材1の形状設計が容易となる。
また、構造用部材1は、前記一軸方向と垂直な断面が略コ字状に形成された本体10と、当該本体10の両端部に前記軸方向に延びる一対のフランジ11・11が形成されて構成されるハットチャンネル型部材である。この構成によると、一対のフランジ11・11を有することにより、構造用部材1の取り付けが容易になる。そして、一軸方向における側壁12・12の形状変化により、当該側壁12と、当該側壁12の端部において屈曲して形成されるフランジ11と、の屈曲角度の精度を高めることが可能となる。
また、構造用部材1は、板材の絞り加工により形成されたものであるが、絞り加工により発生しやすいスプリングバックによる反りを抑制して成形される。したがって、成形後の再加工が不要であり、生産性を向上することができる。
また、構造用部材1は、自動車骨格部材として、当該自動車における衝突荷重が作用する部分に用いられ、当該衝突荷重により曲げ変形を受けるものである。当該構造用部材1は曲げ強度が高いため、衝突荷重により受ける曲げ変形を抑制することが可能である。したがって、構造用部材の曲げ強度の向上効果をより有効に利用することが可能となる。特に、側壁の断面正弦波形状の波長が200mmよりも短い構造用部材2〜4は、衝撃荷重の受ける位置によらず曲げ強度が高くなるため、上記曲げ変形を受ける用途に適している。
また、構造用部材1は、自動車ボディの補強部材として用いられる厚さ約1.4mmの金属薄板からなる構造用部材である。この構成では、同じヤング率の材料を用いて、構造用部材1の板厚を過度に大きくすることなく、自動車の補強部材として必要な曲げ強度を持たせることができるため、より軽量な補強部材として用いることができる。したがって、コストの増加を抑制して自動車の燃費等を高めることが可能である。
また、構造用部材2〜4においては、幅狭部aと幅広部bとが、構造用部材の長手方向において周期的に繰り返し形成されている。これにより、構造用部材の長手方向において側壁の形状変化が一定のピッチで繰り返されるため、構造用部材において長手方向全域に亘って寸法精度や曲げ衝撃特性を均一化することができる。また、周期的に繰り返す形状であるため、成形が容易であり、成形コストを削減することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。例えば、以下のように変更して実施することができる。
(1)実施形態においては、構造用部材の軸方向の全領域において、間隔が連続して変化する場合を例示しているが、図19(a)に変形例に係る構造用部材6の上面図(側壁部分のみ)を示すように、軸方向両端部において、一対の側壁62が一軸方向に平行に並び、当該一対の側壁の対向する間隔が変化しない部分が存在する形状であってもよい。尚、当該構造用部材6においては、図19(a)におけるLで示す領域が幅変動領域となる。
(2)実施形態においては、側壁が曲面状に形成されているが、図19(b)に変形例に係る構造用部材7の上面図(側壁部分のみ)を示すように、平板を部分的に折り曲げた形状として側壁72を構成してもよい。また、長手方向において同じ形状が周期的に繰り返されるように側壁を形成する場合に限らず、例えば所定のピッチで異なる形状が並ぶように構成されていてもよい。
(3)実施形態において、幅狭部aと幅広部bとは、それぞれ構造用部材の側壁の高さ方向(図1〜4におけるZ方向)に当該側壁の一端(フランジ側の端部)から他端(連結壁側の端部)まで延びているが、例えば、図20に変形例に係る構造用部材8を示すように、側壁82を連結壁側の端部近傍(図中、h1として示す位置)において長手方向に延びる平板状に形成し、高さ方向における一部(図中、h2として示す位置)に幅狭部と幅広部とを形成することもできる。
(4)構造用部材は、ハットチャンネル型に構成される場合に限らず、側壁の端部にフランジが形成されていない構成としてもよい。
(5)自動車部品として用いる構造用部材に限定されず、高い寸法精度や、曲げ強度が要求される構造の部材として様々な用途に用いることができる。
本発明の第1実施形態に係るハットチャンネル型の構造用部材を示す概略図である。 本発明の第2実施形態に係るハットチャンネル型の構造用部材を示す概略図である。 本発明の第3実施形態に係るハットチャンネル型の構造用部材を示す概略図である。 本発明の第4実施形態に係るハットチャンネル型の構造用部材を示す概略図である。 従来のハットチャンネル型の構造用部材を示す概略図である。 絞り加工の概要を説明するための図である。 絞り加工の成形解析用モデルを示す図である。 フランジ跳ね量を評価した解析結果を示す図である。 側壁の反り角度を評価した解析結果を示す図である。 寸法精度解析により評価する変位量δ及び反り角度θを示す図である。 側壁の外側表面におけるZ方向応力の分布を示す図である。 板厚方向におけるZ方向応力の分布を示す図である。 板厚方向におけるZ方向応力の分布を示す図である。 曲げ圧壊の解析用モデルを示す図である。 曲げ圧壊解析における押し子の負荷位置を示す図である。 曲げ圧壊解析における押し子の負荷位置を示す図である。 曲げ圧壊解析の解析結果を示す図である。 曲げ圧壊解析の解析結果を示す図である。 変形例に係る構造用部材を示す図である。 変形例に係る構造用部材を示す図である。
符号の説明
1〜4、1A〜4A、1B〜4B 構造用部材
5、5AB 従来の構造用部材
10 本体
11 フランジ
12 側壁
13 連結壁
a 幅狭部
b 幅広部

Claims (9)

  1. 板状部材の加工により形成され、一軸方向に延びる構造用部材であって、
    前記一軸方向と平行に延びて対向する一対の側壁と、
    前記一軸方向と平行に延びて当該一対の側壁を連結する連結壁と、を有し、
    前記一対の側壁は、対向する間隔が狭い幅狭部と当該間隔が広い幅広部とが前記一軸方向において交互に形成された幅変動領域を有し、
    当該幅変動領域において、前記幅狭部と前記幅広部との少なくともいずれか一方が複数存在するとともに、前記間隔は前記一軸方向に連続して拡大又は縮小を繰り返していることを特徴とする構造用部材。
  2. 前記幅狭部と前記幅広部とは、それぞれ前記側壁の面内方向における前記一軸方向と垂直な方向に当該側壁の一端から他端まで延びていることを特徴とする請求項1に記載の構造用部材。
  3. 前記幅狭部と前記幅広部とが、前記幅変動領域の前記一軸方向において周期的に繰り返し形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の構造用部材。
  4. 前記一対の側壁は、前記幅変動領域において滑らかな曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の少なくともいずれか1項に記載の構造用部材。
  5. 前記一対の側壁における前記連結壁と平行な面による断面が、前記幅変動領域において正弦波形状となるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の構造用部材。
  6. 前記軸方向と垂直な断面が略コ字状に形成された本体と、当該本体の両端部に前記一軸方向に延びる一対のフランジが形成されて構成されるハットチャンネル型部材であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の少なくともいずれか1項に記載の構造用部材。
  7. 板材の絞り加工により形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項6の少なくともいずれか1項に記載の構造用部材。
  8. 衝突荷重が作用する部分に用いられ、当該衝突荷重により曲げ変形を受けることを特徴とする請求項1乃至請求項7の少なくともいずれか1項に記載の構造用部材。
  9. 自動車ボディの補強部材として用いられる金属薄板からなる構造用部材であることを特徴とする請求項8に記載の構造用部材。
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