JP2008179367A - 梱包箱 - Google Patents

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Masakazu Takeuchi
雅和 竹内
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Abstract

【課題】梱包時の作業性を向上できる梱包箱を提供する。
【解決手段】梱包箱100は、上面が開口した底蓋体102と、この底蓋体102に挿入して組み合わせられる上部収容体104とから構成されている。底蓋体102には、その底板102aの上に下部緩衝材106が設置され、その上には上部緩衝材108が載置された状態で梱包対象物が載置される。特に上部緩衝材108はガイド板108aの上面に形成されており、その四辺にはそれぞれ突起108bが形成されている。上部緩衝材108を下部緩衝材106の上に載置すると、各突起108bが側壁102bの内面に接触して自然に位置決めがなされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば出荷前の製品を梱包する用途に適した梱包箱に関する。
例えば、複写機のようにある程度の質量を有した製品(重量物)を梱包する際、底蓋のような箱形状のベース上に緩衝材を介して製品を載置し、その上方から外箱を被せて梱包する形態が一般的に知られている(例えば、特許文献1参照。)。あるいは、底蓋とは別のパレット上に緩衝材を介して製品を載置し、その上方から梱包箱を被せて梱包するものも知られている。(特許文献2参照。)。
先に挙げた先行技術(特許文献1)では、先ず緩衝材をベース上に載置しておき、そして、緩衝材の凹部に製品を嵌め合わせるようにして載置する形態であるが、緩衝材がベース上に固定されていないため、製品を載置する時に緩衝材がずれないように注意しながら作業を行う必要がある。
この点について、後に挙げた先行技術(特許文献2)では、製品を載置するパレット上に緩衝材を固定するための凹部が設けられており、この凹部に対応して緩衝材には凸部が形成されている。この場合、予め緩衝材をパレット上に固定しておくことができるため、先に挙げた先行技術(特許文献1)のように製品を載置する時の緩衝材のずれを考慮する必要がない。
特開2006−51994号公報(図1) 特開2005−200081号公報(図1)
しかしながら、後者の先行技術(特許文献2)においても、梱包作業の過程で緩衝材を1つずつパレットの凹部に嵌め込み、その向きを全て揃える作業が必要になることから、前者の先行技術(特許文献1)に対してそれほど作業性に優れるとはいえない。
また前者の先行技術(特許文献1)のように、製品が載置されるベースの内側に角筒状の本体を挿入して梱包箱を組み立てている場合、ベースの内側に本体を挿入する際、その下端が緩衝材と干渉しないように注意しながら作業を行う必要がある。この場合、緩衝材がベースに固定されていないことから、製品とともに緩衝材の位置を調整することは可能であるが、それだけ本体を挿入する際の作業工数は多くなってしまう。
この点、後者の先行技術(特許文献2)のように緩衝材をベースに固定(ロック)させておき、予め緩衝材の周囲に本体を挿入するための空間を確保しておく方法も考えられるが、そうすると、今度は緩衝材を1つずつ固定(ロック)させるために別の作業が必要になるため、結局は全体としての作業性を改善したことにならない。
そこで本発明は、梱包作業の効率を改善することができる技術の提供を課題としたものである。
本発明の梱包箱は、底蓋体と上部収容体とを組み合わせて構成される。底蓋体は、底板とその周縁から立ち上がる側壁とから構成されており、上面が開口した形態を有する。また上部収容体は、天板とその周縁から垂下される側壁とから構成されており、下面が開口した形態を有する。上部収容体は、その下面の開口を底蓋体の上面の開口に向き合わせた状態で、底蓋体の側壁の内側に挿入される。
また本発明の梱包箱は、下部緩衝材と上部緩衝材によって、梱包対象物の荷重を支えることができる。このうち下部緩衝材は、底蓋体の底板上に側壁よりも内側に設置して収容されるものであり、また上部緩衝材は、下部緩衝材の上に載置した状態で底蓋体の側壁よりも内側に収容されるものとなっている。上部緩衝材は、例えば梱包対象物(製品)の下面を直接的に支持できる形態に成形されており、そして下部緩衝材は、上部緩衝材を介して対象物の荷重を支持するとともに、例えば落下時の衝撃荷重によって変形し、その衝撃を緩和する役割を果たす。
このような構造において、上部収容体を底蓋体の内側に挿入して梱包箱として組み立てる際、下部緩衝材及び上部緩衝材を避けながら上部収容体を挿入する必要があるが、本発明では以下の手段により作業性の向上を図っている。
先ず、下部緩衝材については底蓋体の底板上に直接設置されているため、予め周囲に上部収容体の側壁を挿入するための空間を確保しておくことは容易である。これに対し、上部緩衝材は単に下部緩衝材の上に載置されているだけであるが、その周囲に形成された突起の先端が底蓋体の側壁面に接触することで、上部緩衝材を位置決めすることができる。このようにして上部緩衝材が位置決めされた状態で、上部緩衝材の周囲と底蓋体の側壁面との間には上部収容体の挿入空間が形成されるため、特に上部緩衝材の位置調整を行ったり、前もって上部緩衝材を下部緩衝材に固定(ロック)させておいたりする必要がなく、その挿入作業を極めて容易に行うことができる。
一方、上部収容体の側壁には、その下端から部分的に上方に切り欠いて形成された切欠部が設けられている。この切欠部は、上部収容体が底蓋体に挿入された状態で、その内側に突起を相対的に受け入れることができる。すなわち、上部収容体を底蓋体に挿入する際に切欠部が突起の逃がしとなるため、上部収容体の側壁は突起に干渉することがない。また、上部収容体が挿入された状態では、底蓋体の底板と突起との間の段差は切欠部によって解消されている。
上述した突起は、その先端が底蓋体の側壁面に接触することで上部緩衝材を底蓋体に対して位置決めするとともに、底蓋体内での突起自身の位置ずれを防止することにより、上部収容体が底蓋体に対して上面の開口から挿入される際の切欠部との相対的な位置決めを行うことができる。この場合、上部収容体を単に底蓋体の内側に挿入するだけで、自然に突起と切欠部との位置合わせが行われるため、特に両者の位置関係に注意する必要がなく、極めて容易に作業を行うことができる。
また本発明の梱包箱において、上部緩衝材は、所定の板状材の上面に形成されており、上記の突起は、板状材の周縁から張り出して形成されている態様が好ましい。
例えば、下部緩衝材や上部緩衝材を段ボールのブランクから立体的に組み立てて構成する態様であれば、上記の板状材を段ボール製の板から構成するとともに、その周縁に突起を一体的に形成することができる。このような態様であっても、突起の先端が底蓋体の側壁面に接触して上部緩衝材を自然に位置決めできることから、上部収容体を挿入する際に上部緩衝材の段ボールを下部緩衝材に折込作業で固定(ロック)させておく必要がない。
本発明の梱包箱によれば、特に上部緩衝材を前もって下部緩衝材に固定(ロック)させたり、細かく位置調整をしたりすることなく、極めて容易に上部収容体を挿入することができ、それだけ作業工数を削減し、梱包作業の効率を大幅に向上することができる。
以下、本発明の梱包箱について、一実施形態を挙げて説明する。
図1は、一実施形態の梱包箱100を示す斜視図である。ここでは梱包箱100が完成した状態で示されており、その外形は略直方体(六面体)形状である。梱包箱100は底蓋体102と上部収容体104とを組み合わせて構成されており、これら底蓋体102及び上部収容体104は、例えば段ボール製のボード材をブランクに打ち抜いて、これを折り曲げることで組み立てられている。底蓋体102及び上部収容体104には、それぞれ連結用穴110,112が形成されている。これら連結用穴110,112には、図示しないジョイント等の連結部材が挿通されるものとなっており、底蓋体102及び上部収容体104は、ジョイントを介して相互に連結される。このような構成の梱包箱100は、例えば複写機や複合機、フィニッシャ等のようにある程度の質量を有する製品(いわゆる重量物)を梱包する用途に適している。
次に図2は、梱包箱100を複数の構成要素に分解して示した分解斜視図である。梱包箱100の構成要素には、図1に示される底蓋体102及び上部収容体104の他、その内部に収容される下部緩衝材106及び上部緩衝材108が含まれている。以下、各構成要素について説明する。
底蓋体102及び上部収容体104は、それぞれ直方体形状(箱形状)をなしており、このうち底蓋体102はその上面が全体的に開口し、上部収容体104はその下面が全体的に開口している。これに対して上部収容体104は、底蓋体102の上面開口を通じてその内側に挿入されるものとなっている(いわゆる半A式ケース)。このため底蓋体102の開口は、上部収容体104の胴体の外形よりも僅かに大きく設定されている。
底蓋体102は、底板102a及び4枚の側壁102bから構成されている。底板102aは長方形状をなしており、その上面には下部緩衝材104が載置されるものとなっている。また4枚の側壁102bは、底板102aの周縁(長方形の4辺)から略垂直に立ち上がるようにして上方に延びている。
上部収容体104は、天板を構成する4枚のフラップ状片104a及び4つの側壁104bから構成されている。図1に示されるように、4枚のフラップ状片104aを折り畳んで重ね合わせると、全体として長方形状の天板が形成される。この状態で天板(4枚のフラップ状片104a)は上部収容体104の上面を閉じている。また4枚の側壁104bは、天板の周縁(長方形の4辺)から略垂直に垂れ下がるようにして下方に延びている。梱包箱100の内部に収容される製品は、その四方を4つの側壁104bによって取り囲まれることになる。
図1に示されているように、上部収容体104を底蓋体102の開口内に挿入した状態では、上部収容体104の側壁104bが底蓋体102の側壁102bの内側に嵌め合わされ、4面のそれぞれで相互に重なり合った状態となる。この状態で、上記の連結用穴110,112が同じ位置で重なり合い、図示しないジョイントの挿通を可能とする。
連結用穴110,112は、材料となる段ボールを厚み方向に打ち抜いて(貫通して)形成されている。底蓋体102については、各側壁102bの幅方向でみた中央位置に1つずつ設けられている。また上部収容体104については、各側壁104bの幅方向でみた中央位置で、その下端縁部に1つずつ設けられている。このため、連結用穴110,112を形成しても側壁102b,104bは極端に脆弱化することがなく、これらは依然として適度な強度を保持している。
下部緩衝材106は、長方形状のベース板106aの上面に設けられている。ベース板106aは、その外形の大きさが底蓋体102の内法(対向する側壁102b間の寸法)よりも僅かに小さい。これに対して下部緩衝材106は、ベース板106aの周縁から内側に一回り小さく入り込んだ範囲内で設置されている。このため下部緩衝材106の側面は、ベース板106aの周縁からある程度の間隔をおいて内側に入り込んだ位置にある。
このような下部緩衝材106を底蓋体102の上面の開口から収容する際、ベース板106aの周縁が側壁102bの内面に沿って案内されるので、下部緩衝材106を底蓋体102に対して容易に位置決めすることができる。また上記のように、下部緩衝材106はベース板106aの周縁よりも内側に入り込んだ範囲内で設置されているため、下部緩衝材106が底板102a上に設置されたとき、その周囲には側壁102bとの間に隙間が確保されるものとなっている。
下部緩衝材106及びベース板106aは、例えば段ボール製のボード材から成形されている。特に下部緩衝材106はボード材ブランクに打ち抜き、これを折り曲げ加工して立体的に組み立てられており、それによってベース板106aの上面からある程度の高さを有している。このような下部緩衝材106は、梱包箱100に収容される製品の荷重を支持するとともに、例えば落下時の衝撃荷重を座屈変形によって吸収する役割を果たす。
上部緩衝材108もまた、平らなガイド板108aの上面に設けられているが、ガイド板108aの外形は略長方形状であり、その四辺の中央位置にそれぞれ突起108bが一体的に形成されている。より詳しくは、ガイド板108aはその外形の大きさが上記のベース板106aよりも一回り小さく、そして、上部緩衝材108はガイド板108aの周縁内に設置されている。このため上部緩衝材108の側面は、ガイド板108aの周縁と略同じ位置にまで達している。
また、ガイド板108aの各辺に形成されている4つの突起108bは、いずれもガイド板108aの周縁から水平に張り出すようにして延びている。突起108bはある程度の幅を有しているが、その幅はガイド板108aの長辺及び短辺に対して充分に小さい(例えば10分の1〜8分の1程度)。ただし、ガイド板108aの対辺同士では、各突起108bの先端間の寸法が底蓋体102の内法(対向する側壁102b間の寸法)よりも僅かに小さくなっている。
上部緩衝材108は、下部緩衝材106の上に載置するようにして底蓋体102に収容される。このような上部緩衝材108を底蓋体102の上面の開口から収容する際、ガイド板108aの4つの突起108bの先端が側壁102bの内面に沿って案内されるため、上部緩衝材108を底蓋体102に対して容易に位置決めすることができる。また上記のように、上部緩衝材108はガイド板108aの周縁にまで達しているものの、ガイド板108aの周縁は突起108bの先端よりも内側に入り込んでいるため、上部緩衝材108が下部緩衝材106上に載置されたとき、その周囲には側壁102bとの間に隙間が確保されるものとなっている。
上部緩衝材108、ガイド板108a及び突起108bもまた、例えば段ボール製のボード材から成形されている。このうち上部緩衝材108はボード材ブランクに打ち抜き、これを折り曲げ加工して立体的に組み立てられており、それによってガイド板108aの上面からある程度の高さを有している。このような上部緩衝材108は、梱包箱100に収容される製品の下面を直接に支持するとともに、例えば落下時の衝撃荷重を座屈変形によって吸収する役割を果たす。
上部収容体104の側壁104bには、それぞれ切欠部114が形成されている。この切欠部114は、各側壁104bをその下端縁から上方に向けて矩形に切り欠いて形成されており、その幅は上記の突起108bよりも大きい。また切欠部114の深さ(縦方向の長さ)は、下部緩衝材106の上に上部緩衝材108が載置された状態で、底蓋体102の底板102aの上面から突起108bの上面までの高さよりも大きい。
このため図1に示されているように、上部収容体104が底蓋体102に挿入されたとき、側壁104bの下端縁が底板102a上に着地した状態で4つの突起108bはそれぞれ対応する切欠部114の内側に入り込み、これによって底板102aと各突起108bとの間の段差が吸収されている。
次に図3は、上部収容体104を構成するブランクの展開図である。上部収容体104は1枚のブランクから成形することができる。上記の連結用穴112及び切欠部114は、ブランクの状態で既に形成されている。このブランクは、その長手方向に沿って4つの側壁104bとなる部位を有しており、各部位は折り曲げ線(図中1点鎖線)を介して区画されている。また側壁104bとなる部位には、それぞれ折り曲げ線(図中2点鎖線)を介してフラップ片104aが連結されている。
先ず、図3に示されるブランクを各折り曲げ線(図中1点鎖線)で折り曲げると、角筒状の胴体が整形される。ブランクの長手方向でみた一端部には接合用のフラップFが形成されており、このフラップFは長手方向でみて反対側に位置する側壁104bの内面に重ね合わせて接着される。
次に、4つに分かれたフラップ状片104aを各折り曲げ線(図中2点鎖線)にて折り畳み、これらを1つの天板として構成することで上部収容体104が成形される。なおフラップ状片104aは、折り畳んだ状態で上側に位置する2つの合わせ目を粘着テープ等で貼り合わせることで、相互に接合することができる。なお、底蓋体102については公知のものを適用できるため、ここでは特にブランク等の図示を省略する。
図4は、底蓋体102と上部緩衝材108及びガイド板108a(突起108b)との寸法関係を示した平面図である。以下、各部の寸法関係について詳細に説明する。
底蓋体102の対向する側壁102b間の各寸法(内法)をL1,W1とし、ガイド板108aの長辺及び短辺の各寸法をL2,W2とすると、これらは次の関係にある。すなわち、側壁102b間の長い方の寸法L1よりもガイド板108aの長辺の寸法L2は小さく、また、側壁102b間の短い方の寸法W1よりもガイド板108aの短辺の寸法L2は小さい(関係式:L1>L2,W1>W2)。
そして、対向する側壁102b間の各寸法L1,W1と、ガイド板108aの長辺及び短辺の各寸法L2,W2との差は、上部緩衝材108及びガイド板108aの周囲に形成される隙間S1,S2の大きさに相当する(関係式:S1=L1−L2,S2=W1−W2)。なお隙間S1,S2の大きさは、上部収容体104の側壁104bの板厚よりも大きい。また、隙間S1,S2は略同じ大きさでよい。
また、ガイド板108aの対辺同士でみて各突起108bの先端間の寸法のうち長い方をL3、短い方をW3とすると、これらは次の関係を持つ。すなわち、側壁102b間の長い方の寸法L1よりも各突起108bの先端間の長い方の寸法L3は僅かに小さく、また、側壁102b間の短い方の寸法W1よりも各突起108bの先端間の短い方の寸法W3は僅かに小さい(関係式:L1>L3,W1>W3)。ただし、突起108bがガイド板108aの周縁から突出している分、寸法L3,W3の方が寸法L2,W2よりも大きい。各突起108bの突出した長さの寸法は、隙間S1,S2と略同じか、それより僅かに小さい。
図4には示されていないが、下部緩衝材106のベース板106aについは、その長辺の寸法が側壁102b間の長い方の寸法L1よりも僅かに小さく、また、短辺の寸法は側壁102b間の短い方の寸法W1よりも僅かに小さい。そして、下部緩衝材106が設置されている範囲は、その外形の長い方の寸法がガイド板108aの長辺の寸法L2と略同じであり、また短い方の寸法はガイド板108aの短辺の寸法W2と略同じである。このため、下部緩衝材106の周囲にも各側壁102bとの間に隙間S1,S2が確保されることになる。
そして、上記の隙間S1,S2により、上部緩衝材108及び下部緩衝材106の周囲に上部収容体104の挿入空間(図中のハッチング部分)が形成されている。上部収容体104を底蓋体102に挿入するとき、各側壁104bは挿入空間を通じて下降することができ、上部緩衝材108及び下部緩衝材106に干渉することなく底蓋体102に組み合わせることができる。
また上部緩衝材108は、四方の突起108bがそれぞれ対応する側壁102bの内面に接触した状態にあるため、下部緩衝材106の上で位置がずれることはない。このため、底蓋体102に対して上部収容体104が挿入される際に、各突起108bと対応する側壁104bの切欠部114との相対的な位置決めが確実になされることから、各突起108bは対応する切欠部114に容易に入り込むことができる。
図5は、梱包箱100の組み立て時に、突起108bが切欠部114に受け入れられた状態を示す縦断面図である。上述したように底蓋体102には、その底板102a上にベース板106aを介して下部緩衝材106が設置されており、そして、その上にガイド板108aを介して上部緩衝材108が載置されている。梱包される製品Pは上部緩衝材108によってその下面を直接に支持され、さらに下部緩衝材106によって荷重を支持される。
このとき突起108bと底板102aとの間には、下部緩衝材106とベース板106aの厚さ分だけ段差が生じている。ただし、突起108bは側壁104bの切欠部114に入り込むことができるため、梱包箱100の組み立て時に上記の段差は解消されている。
次に、梱包箱100を用いた梱包作業の一形態について説明する。なお、以下の作業手順はあくまで一例であり、これに制約されるものではない。
(1)作業パレット等の上に底蓋体102を設置する。
(2)底蓋体102の上面の開口を通じて下部緩衝材106を収容し、底板102a上に設置する。このとき下部緩衝材106は、ベース板106aの周縁が側壁102bの内面に沿って案内されるので、底蓋体102に対して容易に位置決めされる。
(3)底蓋体102の上面の開口を通じて下部緩衝材106の上に上部緩衝材108を載置する。このとき上部緩衝材108は、ガイド板108aの突起108bの先端が四方の側壁102bの内面に接触し、それによって下部緩衝材106の上で底蓋体102に対して容易に位置決めされる。また、このとき上部緩衝材108と側壁102bとの間に上記の挿入空間が確保される。
(4)上部緩衝材108の上に製品(例えば複写機)を載置する。
(5)上部収容体104を構成するブランクについて、これを先ず角筒状に成形する。このときフラップ状片104aはまだ折り畳まれていない。
(6)上部緩衝材108上に載置された製品に対し、その上方から角筒状の上部収容体104を被せる。これは、上部収容体104の天板を開放した状態にしておくことで、空気の抜けをよくするためである。製品に被せた上部収容体104をさらに下降させると、側壁104bが底蓋体102の開口を通じて差し込まれる。このとき側壁102bは、上部緩衝材108及び下部緩衝材106の周囲に形成された挿入空間を通じて下降し、これらと干渉することなく底板102aの上面に着地することができる。また突起108bについては、それぞれ対応する切欠部114に確実に受け入れられる。
(7)4枚のフラップ状片104aを折り畳み、上側の突き合わせ部分を貼り合わせて1つの天板を構成する。
(8)連結用穴110,112にジョイントを挿通し、底蓋体102と上部収容体104を連結する。
なお、上記手順の(6)において、先にフラップ状片104aを折り畳んでおいてもよい。この場合、手順(7)は手順(6)より前に実行される。
上記の手順を経て底蓋体102と上部収容体104とが組み合わせられると、梱包箱100による製品の梱包作業が完了する。このように、本実施形態の梱包箱100によれば、いわゆる半A式ケース仕様の梱包作業において、下部緩衝材106の上に上部緩衝材108を載置するだけで、四方の突起108bが側壁102bの内面に接触して位置決めが自然に行われるため、上部緩衝材108を下部緩衝材106にロック(連結)させる作業を行う必要がない。
また、特に上部緩衝材108を下部緩衝材106にロックさせていなくても、四方の突起108bによって確実に上部緩衝材108が位置決めされ、その周囲には上部収容体104の挿入空間が確保されているため、上部収容体104の挿入時に下部緩衝材106の位置を微調整する必要がなく、その作業工数が削減されて作業効率が大幅に向上する。
さらに、四方の突起108bは側壁102bの内面に接触した状態で位置がずれないため、上部収容体104を挿入する際にそれぞれ対応する切欠部114に容易に入り込むことができ、突起108bと側壁104bとが干渉することなくスムーズに上部収容体104の挿入作業を完了させることができる。
本発明は上述した一実施形態に制約されることなく、各種の変形を伴って実施することが可能である。例えば、梱包箱は段ボールだけでなく、その他の包装材料を用いて成形することが可能である。
また一実施形態では突起108bを矩形状としているが、その形状は特に限定されておらず、台形や半円形でもよい。また、対応する切欠部114の形状についても、突起108bの形状に合わせて適宜変更することができる。
さらに、突起108bの配置や個数については特に制約がなく、実施する梱包箱のサイズに合わせて適宜増減したり、その配置を変更したりすることは可能である。
その他、一実施形態で挙げた梱包箱の構造はあくまで好ましい例示であり、その具体的な寸法や内容積等について何ら限定されるものではない。
一実施形態の梱包箱を示す斜視図である。 梱包箱を底蓋体と上部収容体とに分解して示した分解斜視図である。 上部収容体を構成するブランクの展開図である。 底蓋体と上部緩衝材及びガイド板(突起)との寸法関係を示した平面図である。 梱包箱の組み立て時に、突起が切欠部に受け入れられた状態を示す縦断面図(図1中V矢視断面図)である。
符号の説明
100 梱包箱
102 底蓋体
102a 底板
102b 側壁
104 上部収容体
104a フラップ状片(天板)
104b 側壁
106 下部緩衝材
106a ベース板
108 上部緩衝材
108a ガイド板
108b 突起
114 切欠部

Claims (3)

  1. 底板とその周縁から立ち上がる側壁とから構成されて上面が開口した底蓋体と、
    天板とその周縁から垂下される側壁とから構成されて下面が開口し、この下面の開口を前記底蓋体の上面の開口に向き合わせた状態で前記側壁の内側に挿入される上部収容体と、
    前記底蓋体の底板上に、その側壁よりも内側に設置して収容される下部緩衝材と、
    前記下部緩衝材の上に載置した状態で前記底蓋体の側壁よりも内側に収容される上部緩衝材と、
    前記上部緩衝材の周囲に部分的に突出して形成され、先端が前記底蓋体の側壁面に接触することにより前記下部緩衝材上に載置された前記上部緩衝材を前記底蓋体に対して位置決めするとともに、この位置決めした状態にて、前記上部緩衝材の周囲と前記底蓋体の側壁面との間に前記上部収容体の挿入空間を形成する突起と、
    前記上部収容体の側壁をその下端から部分的に上方に切り欠いて形成され、前記上部収容体が前記底蓋体に挿入された状態で前記突起を相対的に受け入れる切欠部と
    を備えたことを特徴とする梱包箱。
  2. 請求項1に記載の梱包箱において、
    前記突起は、先端が前記底蓋体の側壁面に接触することで前記上部緩衝材を前記底蓋体に対して位置決めするとともに、前記底蓋体内での前記突起自身の位置ずれを防止することにより、前記上部収容体が前記底蓋体に対して上面の開口から挿入される際の前記切欠部との相対的な位置決めを行うことを特徴とする梱包箱。
  3. 請求項1又は2に記載の梱包箱において、
    前記上部緩衝材は、所定の板状材の上面に形成されており、
    前記突起は、前記板状材の周縁から張り出して形成されていることを特徴とする梱包箱。
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