JP2008177816A - 音響信号処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 コントローラ2において、操作対象とするチャンネルの操作画面を表示部16に表示する指示を検出した際に、当該チャンネルが属する信号処理部に選択されている他の信号処理部とは異なるカラーパレットに基づいて、操作対象とするチャンネルの操作画面を描画する処理を行う。これにより、そのチャンネルが属する信号処理部に応じて表示部16に表示される操作画面の色相が異なるようになって、操作画面の文字列を読むことなく色相を見るだけで直感的に操作対象とされている信号処理部を特定することができるようになる。
【選択図】 図2
Description
このように、従来のエンジン部とコンソール部との間を通信路で接続するようにしたミキシングシステムでは、ミキシング処理を行うエンジン部をステージの近傍に設置できると共に、コンソール部を観客席に設置して聴衆の聴く音を確認しながらミキシングの操作を行うことができる。しかも、マイク/ライン信号はステージの近傍に設置されているミキシング処理されるエンジン部に入力されるため、そのケーブルの敷設作業や取り扱いを容易に行うことができる。
そこで、本発明は操作画面上の文字列を読むことなく直感的に操作対象とする信号処理部を特定することのできる音響信号処理システムを提供することを目的としている。
図1に示す音響信号処理システム1は、伝送路3と、この伝送路3にコントローラ2と拡張DSP#1と拡張DSP#2とが接続されて構成されたネットワークを構成している。信号処理部とされる拡張DSP#1と拡張DSP#2とは、複数のチャンネルの音響信号を処理するDSP(Digital Signal Processor)を備えており、入力信号系列として複数のマイク入力や伝送路3を介する複数の入力チャンネルを備え、入力信号系列をプログラムしてミキシングし、出力信号系列である複数の出力チャンネルに出力する信号処理を行っている。また、コントロール部とされるコントローラ2は拡張DSP#1と拡張DSP#2との信号処理に関する制御を、伝送路3に制御信号を送出することで行うことができ、拡張DSP#1と拡張DSP#2との各種操作を行っている。
図2において、CPU(Central Processing Unit)10は音響信号処理システム1の全体の動作を制御すると共に、表示部16に操作画面等を表示する描画プログラムや拡張DSP#1および拡張DSP#2とDSP13の信号処理部を制御する制御用プログラム等の動作ソフトウェアを実行している。RAM(Random Access Memory)11には、CPU10のワークエリアや各種データの記憶エリアが設定されており、ROM(Read Only Memory)12には、CPU10が実行する描画プログラムや制御用プログラム等の動作ソフトウェアが少なくとも格納されている。このROM12をフラッシュメモリ等の書き換え可能なROMとすることで、動作ソフトウェアを書き換え可能となり動作ソフトウェアのバージョンアップを容易に行うことができる。DSP13は、前記したように拡張DSP#1や拡張DSP#2と同様に複数のチャンネルの音響信号を処理する信号処理部である。
また、拡張DSP#1および拡張DSP#2は簡易な構成とするために操作子や表示部を有しておらず、その構成は、コントローラ2における操作子14、検出回路15、表示部16、表示回路17からなる破線で囲む構成2−1を除く構成とされている。この拡張DSPを伝送路3に接続することにより、通信I/F18および伝送路3を介して外部機器22であるコントローラ2あるいは自機以外の拡張DSPと論理的に接続されるようになる。
図3に示す操作画面は、DSP13に属する例えば96チャンネルのうちの第1チャンネル(Ch1)が操作対象とされた際の操作画面とされており、図4に示す操作画面は、拡張DSP#1に属する例えば48チャンネルのうちの第25チャンネル(DSP#1 Ch25)が操作対象とされた際の操作画面とされている。図3および図4を参照すると明らかなように、図3および図4に示す操作画面の構成は同様とされているが、操作対象とするチャンネルがDSP13に属する場合の操作画面と、拡張DSP#1に属する場合の操作画面とでは表示部16における色相が領域に応じて異なるようにされている。この場合、各操作画面において共通とされる領域と、ユーザが操作するノブやボタンの領域と、グラフ表示される領域の色相は不変とされ、これらの領域を除く部分の色相が変化している。これにより、チャンネルの操作画面の色相を一見するだけでいずれの信号処理部に属するチャンネルかを判別することができるようになる。また、拡張DSP#2に属する例えば48チャンネルのうちのいずれかのチャンネルを操作対象とする操作画面も図3および図4に示す操作画面と同様とされ、DSP13における操作画面および拡張DSP#1における操作画面の色相とは異なる色相の操作画面とされる。
パレットNo.1においては、「カラーNo.0」の実際の色が「黒」、「カラーNo.1」の実際の色が「白」、「カラーNo.2」の実際の色が「灰1」、「カラーNo.3」の実際の色が「灰2」、「カラーNo.4」の実際の色が「赤」、「カラーNo.5」の実際の色が「青」、・・・とされている。
このように、パレットNo.1〜No.3において「カラーNo.0」「カラーNo.1」「カラーNo.4」「カラーNo.5」には同じ色が割り当てられており、これらのカラーナンバを、各操作画面において共通とされる領域と、ユーザが操作するノブやボタンの領域と、グラフ表示される領域に指定し、「カラーNo.2」「カラーNo.3」を背景に指定することにより、異なるパレットナンバが指定されている信号処理部が操作対象とされても、表示された操作画面における当該領域の色相は不変となり、背景の色相だけが変わるようになる。
ユーザが信号処理部にカラーパレットを指定する操作を行うと、この操作がコントローラ2において検出されてパレット選択処理が起動され、ステップS1にて対象となる信号処理部(DSP)がユーザにより選択されるようになる。次いで、ステップS2にてあらかじめ用意されている複数のパレットナンバのパレットからなるパレットからステップS1において対象とされた信号処理部(DSP)で使用するパレットナンバがユーザにより選択されてパレット選択処理は終了する。
この場合、あらかじめ用意されている複数のパレットナンバのパレットからなるパレットはコントローラ2のメーカがいくつかのパレットを作成して、作成したパレットにパレットナンバを付したパレットとされる。ただし、あらかじめユーザがパレットを作成して、作成したパレットにパレットナンバを付してコントローラ2に用意されている記憶手段に格納させておいたパレットでも良い。このようにして信号処理部毎にパレットを選択することで、図6および図7に示すようなパレット30が構築されることになる。
操作対象とするチャンネルの操作画面の描画の指示が検出されると選択チャンネル描画処理が起動され、ステップS10にて信号処理部毎に指定されているカラーパレット情報や操作画面の領域によって色相を不変とするか否かの描画設定が読み込まれる。描画設定において、色相を不変とする領域はパレット30におけるパレットナンバとカラーナンバとの組み合わせで示すことができる。次いで、ステップS11にて操作対象としてユーザにより選択されているチャンネルがターゲットチャンネルとして取得される。
なお、ステップS13において不変化色が指定されていないと判断された場合においても、ステップS12において選択されたカラーパレットで共通とされている領域、ユーザが操作するノブ、フェーダおよびボタンの領域、グラフの領域に指定されている実際の色が他のカラーパレットと同じ色に設定されている場合は、表示された操作画面において共通とされる領域、ユーザが操作するノブやボタンの領域やグラフ表示される領域の色相は不変となる。
複数チャンネルの操作画面を表示する指示が検出されると、ステップS20にて信号処理部毎に指定されているカラーパレット情報や操作画面の領域によって色相を変化/不変とする有無の描画設定が読み込まれる。描画設定において、色相を不変とする領域はパレット30におけるパレットナンバとカラーナンバとの組み合わせで示すことができる。次いで、ステップS21にて表示する複数チャンネルのすべてのチャンネルを描画したか否かが判断される。ここでは、まだいずれのチャンネルも描画する処理を行っていないことからNoと判断されてステップS22に進む。
なお、ステップS24において不変化色が指定されていないと判断された場合においても、ステップS23において選択されたカラーパレットで共通とされている領域、ユーザが操作するノブ、フェーダおよびボタンの領域、グラフの領域に指定されている実際の色が他のカラーパレットと同じ色に設定されている場合は、表示された操作画面において共通とされる領域、ユーザが操作するノブやボタンの領域やグラフ表示される領域の色相は不変となる。
なお、パレット30を用意することに替えて、カラー情報のフィルタ処理をソフトウェアで行うことにより、操作画面における所望の1つ以上の領域の色相を変えるようにしても良い。
Claims (5)
- 制御信号および音響信号が伝送される伝送路と、
該伝送路に接続され、それぞれに入力された複数のチャンネルの音響信号に所定の信号処理を施して前記伝送路に送り出すことのできる複数の信号処理部と、
前記伝送路に接続され、前記伝送路を介して複数の前記信号処理部のうちの操作対象とする信号処理部に制御信号を送ることで、当該信号処理部に属するチャンネルの操作を行うコントロール部とを備え、
前記コントロール部において、操作対象とするチャンネルの操作画面を表示する指示を検出した際に、当該チャンネルが属する信号処理部にユーザにより選択されている他の前記信号処理部とは異なるカラーパレットに基づいて、操作対象とする前記チャンネルの操作画面を描画する処理を行うことにより、前記コントロール部の表示手段に表示される前記チャンネルの操作画面の背景の色相が、他の信号処理部に属するチャンネルを操作対象とした際に表示される操作画面の背景の色相とは異なるようにされていることを特徴とする音響信号処理システム。 - 制御信号および音響信号が伝送される伝送路と、
該伝送路に接続され、それぞれに入力された複数のチャンネルの音響信号に所定の信号処理を施して前記伝送路に送り出すことのできる複数の信号処理部と、
前記伝送路に接続され、前記伝送路を介して複数の前記信号処理部のうちの操作対象とする信号処理部に制御信号を送ることで、当該信号処理部の操作を行うコントロール部とを備え、
前記コントロール部において、複数チャンネルの操作画面を表示する指示を検出した際に、前記複数チャンネルにおける1チャンネル毎に、当該チャンネルが属する前記信号処理部にユーザにより選択されている他の前記信号処理部とは異なるカラーパレットに基づいて、前記チャンネルの操作画面を描画する処理を行い、前記複数チャンネルにおける全チャンネルの操作画面を描画する処理が終了した際に、前記コントロール部の表示手段に表示される複数チャンネルの操作画面において、チャンネルが属する信号処理部が異なることに応じて、当該チャンネルの操作画面の背景の色相が異なるようにされていることを特徴とする音響信号処理システム。 - チャンネルが属する信号処理部が異なっていても、当該チャンネルの操作画面において操作を行うノブやボタン等を表示する領域の色相が不変とされていることを特徴とする請求項1または2記載の音響信号処理システム。
- チャンネルが属する信号処理部が異なっていても、操作画面において共通とされる領域の色相が不変とされていることを特徴とする請求項1または2記載の音響信号処理システム。
- 前記コントロール部にも、入力された複数のチャンネルの音響信号に所定の信号処理を施して前記伝送路に送り出すことのできる信号処理部が内蔵されていることを特徴とする請求項1または2記載の音響信号処理システム。
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