JP5434784B2 - ミキシング装置 - Google Patents

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Description

この発明は、コンソールパネルにタッチパネルとされた表示器が配置され、入力された複数のオーディオ信号をミキシングして出力するミキシング装置に関する。
従来、多数のマイクロホンあるいは電気・電子楽器などから出力される複数のオーディオ信号のレベルや周波数特性を調整してミキシングし、パワーアンプに送り出すコンサートホール等で使用されるミキシング装置が知られている。ミキシング装置を操作するオペレータは、楽器の演奏音やボーカルの各オーディオ信号の音量や音色を、ミキシング装置におけるコンソールパネルに設けられた各種操作子を操作することにより、演奏を最もふさわしく表現していると思われる状態に調整している。
従来のミキシング装置においては、各入力チャンネルや出力チャンネルの入力レベルを調整する操作子としてフェーダが設けられている。フェーダは手動あるいは電動で所定の範囲内を自在にスライド操作することが可能とされ、フェーダの摘みを把持して操作することにより信号レベルを調整するフェーダレベルを設定することができるようになっている。この場合、ミキシング装置における入力チャンネル数や出力チャンネル数は、従来は32チャンネルや48チャンネルとされていたが、最近では128チャンネルものチャンネル数とされている。このため、全ての入力チャンネル毎や全ての出力チャンネル毎のフェーダをコンソールパネルに設けることは物理的に困難となる。そこで、割り当てられたチャンネルについて操作を行う割当型チャンネルストリップ部をコンソールパネルに設けるようにしたミキシング装置が知られている。この割当型チャンネルストリップ部は複数のチャンネルストリップを有しており、各チャンネルストリップにはフェーダ、チャンネルをオン/オフするONスイッチ、入力チャンネルを選択するSELスイッチやレベルメータ等が備えられている。割当型チャンネルストリップ部には、例えば8チャンネル分のチャンネルストリップが設けられており、8チャンネルずつにまとめられたチャンネル群の1つを割当型チャンネルストリップ部に割り当てて、割り当てられたチャンネル群の各チャンネルのフェーダレベル等を調整することができる。この場合、割当型チャンネルストリップ部における各フェーダの位置を確認することにより、ユーザは各チャンネルに設定されているフェーダレベルを知ることができる。
あるチャンネルにおけるフェーダレベルの調整は、他のチャンネルに入力される信号レベルや他のチャンネルに設定されているフェーダレベルを確認しながら、総合的に他のチャンネルとのバランスを保ちながら調整するようにしている。例えば、入力チャンネル数が32チャンネルとされている場合は、32チャンネルの全ての信号レベルやフェーダレベルを確認しながら調整するのが好適とされる。しかし、割当型チャンネルストリップ部に割り当てられている各チャンネルのフェーダレベルや信号レベルは知ることができるものの、割り当てられていないチャンネルについてはフェーダレベルや信号レベルを直ちに知ることはできない。そこで、従来のミキシング装置においては、割当型チャンネルストリップ部の近傍にサブディスプレイを配置し、8チャンネルからなるチャンネル群を単位として割り当てられた表示領域毎に、各チャンネル群におけるチャンネルの信号レベルがまとめて表示されることが行われている。この場合、サブディスプレイはタッチパネルとされて、表示領域の1つにユーザがタッチすると、その表示領域が割り当てられているチャンネル群が選択され、割当型チャンネルストリップ部の各チャンネルストリップに選択されたチャンネル群の各チャンネルを割り当てられるようになる。すなわち、サブディスプレイは、割当型チャンネルストリップ部にチャンネル群を割り当てる選択手段として兼用されている。
特開2009−27574号公報
従来のミキシング装置においては、各チャンネルの信号レベルがチャンネル群毎に表示されるサブディスプレイを見ることにより、全チャンネルの信号レベルを確認することができる。しかしながら、フェーダレベルは割当型チャンネルストリップ部のフェーダ位置を見た場合に、割当型チャンネルストリップ部に割り当てられている各チャンネルのフェーダレベルしか確認できないという問題点があった。これを解決する先行技術として、所定数のチャンネルからなるチャンネル群を単位として各チャンネルの信号レベルを各チャンネル群毎に表示する表示部に、フェーダレベルも同時に表示することが提案(特願2009−78036)されている。
ところで、フェーダには、チャンネルに入力される信号レベルを調整するフェーダレベルをアサインするノーマルモード、シーンリコールされたシーンデータをオフセットするオフセット値をフェーダにアサインするオフセットリコールフィルタモード、ミキシングバスに送るチャンネルのセンドレベルをフェーダにアサインするセンズオンフェーダモードがある。上記先行技術にかかるミキシング装置においては、フェーダにいずれのパラメータがアサインされても、上記したチャンネル群毎の表示を行う表示部の表示態様は変化せず、フェーダにアサインされたパラメータに好適な表示がなされないという問題点があった。
そこで、本発明は、チャンネル群毎に全てのチャンネルの表示を行う表示部に、フェーダにアサインされたパラメータを表示させるようにしたミキシング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のミキシング装置は、全チャンネルを所定数のチャンネル数毎のチャンネル群に分割した複数のチャンネル群の内の1つのチャンネル群が割り当てられ、割り当てられたチャンネル群におけるモードに応じてアサインされた各チャンネルのパラメータを調整する上記所定数のフェーダ操作子と、表示手段に表示され、前記チャンネル群にそれぞれ対応する複数のスイッチ兼表示部を有し、各スイッチ兼表示部には対応する前記チャンネル群における各チャンネルの信号レベルと前記モードに応じて前記フェーダ操作子にアサインされた各チャンネルのパラメータが表示されると共に、前記複数のスイッチ兼表示部のいずれかがスイッチ操作された際に、スイッチ操作された前記スイッチ兼表示部に対応するチャンネル群の各チャンネルが前記フェーダ操作子にそれぞれ割り当てられるナビゲーションスイッチ部と、前記モードを変更するモード設定手段と、該モード設定手段によりモードが変更された際に、変更されたモードに対応して前記フェーダ操作子にアサインされたパラメータのアイコンを作成して、作成した前記アイコンを前記スイッチ兼表示部に表示する表示制御手段とを備えることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、フェーダ操作子に設定されるモードが変更された際に、設定されたモードに応じてフェーダ操作子にアサインされたパラメータのアイコンが、チャンネル群毎に全てのチャンネルの表示を行う表示部に表示されるようになる。これにより、調整中のパラメータについて、全チャンネルの現在値が確認しやすいように表示されるようになる。また、設定されたモードに応じてフェーダ操作子にアサインされたパラメータのアイコンが表示されることから、個々のチャンネルの現在値を調整するときの作業効率が上がると共に、誤操作を極力防止することができるようになる。
本発明の実施例にかかるミキシング装置の構成を示すブロック図である。 本発明にかかるミキシング装置の等価的な機能ブロック図である。 本発明のミキシング装置におけるコンソールパネルの構成を示す図である。 本発明のミキシング装置のコンソールパネルにおける表示部に表示されるナビゲーションスイッチのスイッチ兼表示部の表示画像を示す図である。 本発明のミキシング装置のコンソールパネルにおける表示部に表示されるナビゲーションスイッチのスイッチ兼表示部の他の表示画像を示す図である。 本発明のミキシング装置のコンソールパネルにおける表示部に表示されるナビゲーションスイッチのスイッチ兼表示部のさらに他の表示画像を示す図である。 本発明にかかるミキシング装置において実行されるノーマルモード処理のフローチャートである。 本発明にかかるミキシング装置において実行されるオフセットリコールフィルタモード処理のフローチャートである。 本発明にかかるミキシング装置において実行されるセンズオンフェーダモード処理のフローチャートである。 本発明にかかるミキシング装置において実行されるナビゲーションスイッチ処理のフローチャートである。 本発明にかかるミキシング装置において実行されるフェーダ操作処理のフローチャートである。
本発明の実施例にかかるミキシング装置の構成を示すブロック図を図1に示す。
図1に示すミキシング装置1は、ミキシング装置1の全体の動作を制御すると共に、コンソールパネルに設けられているフェーダ等の各種操作子の操作に応じた制御信号を生成しているCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10が実行するミキシング制御プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ11と、CPU10のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)12を備えている。このように、フラッシュメモリ11に動作ソフトウェアを格納することにより、フラッシュメモリ11内の動作ソフトウェアを書き換えることで、動作ソフトウェアをバージョンアップすることができる。また、ディジタルレコーダ等のその他の機器は、入出力インタフェースであるその他I/O13を介してミキシング装置1に接続される。
表示器14は、各チャンネルのパラメータを設定する設定画面等を表示するタッチパネルとされた液晶表示器とされている。この表示器14には、後述するナビゲーションスイッチ部が表示される。電動フェーダ15は、主に、入力チャンネルや出力チャンネル等における信号の入力レベルを調整するパラメータ、つまり、フェーダレベルの値を調整するフェーダであり、フェーダ摘みを把持して手動により、あるいは電動によりレベル調整することができる。電動フェーダ15で調整されたフェーダレベルはフェーダ摘みの位置で示される。操作子16は、パネルに設けられているスイッチやノブ等の各種操作子や、タッチパネルとされている表示器14のタッチスイッチ等である。CPU10は、操作子16を走査することによってスイッチやノブあるいはタッチパネルのイベントを検出して、イベントのあった操作子16に対応するイベントを検出している。ミキシング装置1における全ての入力と全ての出力は波形I/O(波形データインタフェース)17により行われる。この波形I/O17は、アナログ信号が入力される複数のA入力ポートと、アナログ信号が出力される複数のA出力ポートと、外部からディジタル信号を入力すると共に外部へディジタル信号を出力する双方向とされている複数のD入力/D出力ポートとを備えている。なお、本明細書における信号は、制御信号であると説明されていない限り、オーディオ信号をあらわすものである。例えば、アナログ信号とはアナログ形式のオーディオ信号であり、ディジタル信号とはディジタル形式のオーディオ信号である。
また、信号処理部(DSP)18は複数のDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成されており、CPU10の制御の元でミキシング処理やエフェクト処理などを行っている。RAM12には、このミキシング処理やエフェクト処理を制御するための各種パラメータの、信号処理部18に設定されている現在値を記憶しているカレントバッファの領域が設定されている。CPU10は、電動フェーダ15や操作子16の操作に応じてRAM12のカレントバッファの領域に記憶しているパラメータの現在値を変更する。当該変更が行われた時には、変更後の現在値を信号処理部18へ新たに設定することによって、信号処理部18が行うミキシング処理やエフェクト処理の係数やアルゴリズムを制御する。この信号処理部18においてミキシング処理されたミキシング信号をレコーダ19に供給して記録することができると共に、レコーダ19から再生したミキシング信号を信号処理部18へ供給することができる。この場合、レコーダ19においてはミキシング信号を圧縮して記録し、再生したミキシング信号を伸張して出力することができるようにされている。なお、ミキシング装置1の各部はコントロールバス、アドレスバスおよびデータバスからなる通信バス20により相互にデータの授受を行っている。
次に、本発明にかかる図1に示す構成のミキシング装置1の信号処理部18で行われるミキシング処理と、該ミキシング処理に接続された波形I/O17の入出力ポートの等価的な機能ブロック図を図2に示す。
図2において、複数のアナログ入力ポート(A入力)30に入力された複数のアナログ信号は、波形I/O17に内蔵されているAD変換器によりディジタル信号に変換されて入力パッチ32に入力される。また、複数のディジタル入力ポート(D入力)31に入力された複数のディジタル信号は、そのまま入力パッチ32に入力される。入力パッチ32では、信号の入力元である複数の入力ポートの何れか1つの入力ポートを、例えば128チャンネルとされる複数の入力ch部33a,33b,・・・33nの各入力チャンネル毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各入力チャンネルには、入力パッチ32でパッチされた入力ポートからの信号が供給される。
入力ch部33a〜33nにおける各入力チャンネルには、アッテネータ、イコライザ、コンプレッサやゲート、フェーダと、ミキシング(MIX)バス34a,34b,・・・34kへの送り出しレベルを調整するセンド調整部が備えられており、これらの入力チャンネルにおいて、周波数バランスやレベル制御およびMIXバス34a〜34kへの送出レベルが調整される。入力ch部33a〜33nから出力される128チャンネルのディジタル信号は、それぞれMIX1〜128の128本のMIXバス34a〜34kの1ないし複数に選択的に出力される。MIXバス34a〜34kにおいては、128本の各バスにおいて、128入力チャンネルのうちの任意の入力チャンネルから選択的に入力された1ないし複数のディジタル信号がミキシングされて、合計128チャンネルのミキシング出力が出力ch部35a,35b,・・・35mに出力される。これにより、128通りにミキシングされた128チャンネルのミキシング出力を得ることができる。
出力ch部35a〜35mにおける各出力チャンネルには、アッテネータ、イコライザ、コンプレッサ、フェーダが備えられており、これらの出力チャンネルにおいて、周波数バランスやレベル調整および出力パッチ36へ送出されるレベルが制御される。出力パッチ36では、信号の入力元である出力ch部35a〜35mからの128チャンネルのミキシング信号の何れか1つの出力チャンネルを、アナログ出力ポート部(A出力)37やディジタル出力ポート部(D出力)38の各出力ポート毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各出力ポートには、出力パッチ36でパッチされた出力チャンネルからの信号が供給される。
また、複数のアナログ出力ポートを備えるアナログ出力ポート部(A出力)37へ供給されたディジタル出力信号は、波形I/O17に内蔵されているDA変換器によりアナログ出力信号に変換されてアナログ出力ポートから出力される。そして、アナログ出力ポート部(A出力)37から出力されるアナログ出力信号は、増幅されてメインのスピーカから放音される。さらに、このアナログ出力信号は出演者が耳に装着するインイヤーモニタに供給されたり、その出演者の近傍に置かれたステージモニタスピーカで再生される。また、複数のディジタル出力ポートを備えるディジタル出力ポート部(D出力)38から出力されるディジタルオーディオ信号は、レコーダや外部接続されたDAT等に供給されてディジタル録音することができるようにされている。
次に、本発明にかかるミキシング装置1におけるコンソールパネル2の構成を図3に示す。
図3に示すミキシング装置1のコンソールパネル2には、右側の上部にタッチパネルとされている表示器14が設けられ、表示器14の下に選択チャンネル操作部40および割当型チャンネルストリップ部41とが設けられている。また、パネルの左半分の上側にはチャンネルストリップ部(上段)42が設けられ、その下側にチャンネルストリップ部(下段)43が設けられている。チャンネルストリップ部(上段)42とチャンネルストリップ部(下段)43とは、例えばそれぞれ32本ずつチャンネルストリップが設けられており、図示しないレイヤースイッチで選択された32chの入力チャンネルが1本のチャンネルストリップに1チャンネルずつ割り当てられる。チャンネルストリップ部(上段)42とチャンネルストリップ部(下段)43における各チャンネルストリップには、当該チャンネルストリップに割り当てられた入力チャンネルの入力レベルを設定できるフェーダと、チャンネル番号やチャンネル名が表示される表示部と、その入力チャンネルを選択するSELスイッチおよびチャンネルをオン/オフするONスイッチとが図示するように設けられている。
割当型チャンネルストリップ部41は主要なパラメータを制御することのできる16本のストリップ部(16本のチャンネルストリップ)からなり、割当型チャンネルストリップ部41には、16チャンネルを割当単位とした入力チャンネルのチャンネル群を割り当てることができる。表示器14はタッチパネルとされており、ストリップ表示部51およびナビゲーションスイッチ部52と選択チャンネル表示部53が表示される。ストリップ表示部51には、直下に配置された16本のストリップ部のそれぞれに対応する16個のストリップが表示され、対応するチャンネル部に割り当てられている入力チャンネルを対象とする各種のパラメータの値や操作子が表示される。割当型チャンネルストリップ部41における各ストリップ部には割り当てられた入力チャンネルのレベル操作を行うフェーダと、チャンネル番号やチャンネル名が表示される表示部と、割り当てられたチャンネルを選択するSELスイッチおよびオン/オフするONスイッチとパラメータを設定するノブとが設けられている。割当型チャンネルストリップ部41へのチャンネル群の割り当てはナビゲーションスイッチ部52における後述するチャンネル群毎に対応している複数のスイッチ兼表示部のいずれかにタッチすることにより行える。
ナビゲーションスイッチ部52には、第1入力チャンネルないし第128入力チャンネルを16チャンネルずつに分割して、分割した8つのチャンネル群のそれぞれに対応するスイッチ兼表示部が横一列に表示されており、スイッチ兼表示部には対応するチャンネル群の各チャンネルの信号レベルが棒グラフで表示されると共に、フェーダにアサインされたパラメータのアイコンが表示されている。すなわち、横一列に表示された8つのスイッチ兼表示部のそれぞれには、1ch−16ch,17ch−32ch,33ch−48ch,49ch−64ch,65ch−80ch,81ch−96ch,97ch−112ch,113ch−128chの入力チャンネルからなるチャンネル群の各チャンネルの信号レベル等が表示されている。そこで、これらの8つのスイッチ兼表示部の表示内容をユーザが観察することにより、全入力チャンネルの信号レベルを確認することができる。また、8つのスイッチ兼表示部のいずれか1つにタッチすることにより、タッチされたスイッチ兼表示部に表示されているチャンネル群が選択され、選択されたチャンネル群の各チャンネルが割当型チャンネルストリップ部41における各チャンネルストリップに割り当てられるようになる。
割当型チャンネルストリップ部41におけるチャンネルストリップに用意されているフェーダには各種のパラメータをアサインして、アサインされたパラメータを調整することができる。ここで、フェーダがノーマルモードとされている場合はフェーダにフェーダレベルがアサインされて、割当型チャンネルストリップ部41に割り当てられたチャンネル群の各チャンネルの入力レベルを調整することができる。また、フェーダがオフセットリコールフィルタモードとされている場合はフェーダにシーンデータのオフセット値がアサインされ、シーンリコールされる各チャンネルのシーンデータのオフセット値を調整することができる。さらに、フェーダがセンズオンフェーダモードとされている場合はフェーダにセンドレベルがアサインされ、選択されたMIXバス34a〜34kの内のいずれか1本のMIXバスに送られる各チャンネルのセンドレベルを調整することができる。
そこで、ノーマルモード時のナビゲーションスイッチ部52に表示される8つのスイッチ兼表示部の表示画面の内の一部を図4(a)に、各チャンネルの表示態様の詳細を図4(b)に示す。
ナビゲーションスイッチ部52には、128チャンネルの入力チャンネル分とされる8つのスイッチ兼表示部52−1a、52−2a、・・・が表示される。図4(a)に示すように、スイッチ兼表示部52−1aには1ch−16chの入力チャンネルからなるチャンネル群が表示され、52−2aには17ch−32chの入力チャンネルからなるチャンネル群が表示される。図示する場合は、スイッチ兼表示部52−1aがタッチされて枠が選択状態を示す表示態様とされており、割当型チャンネルストリップ部41に1ch−16chの入力チャンネルからなるチャンネル群が割り当てられている。なお、各スイッチ兼表示部52−1a、52−2a、・・・において、前の8チャンネルと後の8チャンネルとの間に所定幅のスペースが設けられて見やすくされているが、スペースを設けることなく16チャンネルを連続的に表示するようにしても良い。
ノーマルモードに設定されている場合には、割当型チャンネルストリップ部41の各チャンネルストリップのフェーダに割り当てられたチャンネルの入力レベルを調整するフェーダレベルのパラメータがアサインされ、フェーダにより当該チャンネルの入力レベルを調整することができるようになる。そして、ノーマルモード時においては、スイッチ兼表示部52−1a、52−2a、・・・に表示される各チャンネルの情報としては、図4(b)に示すように各チャンネルの信号レベルの現在値が棒グラフ60により表示されると共に、当該チャンネルのフェーダレベルの現在値が、フェーダの摘みの位置を示す細長い矩形のアイコンであるフェーダポジションマーカ62により表示される。さらに、リコールされるシーンデータ内の当該チャンネルのフェーダレベルの目標値が、フェーダの摘みの位置を示す細長い矩形のアイコンで示されるシーン目標値マーカ61により表示される。なお、フェーダポジションマーカ62の表示色は例えば白色、シーン目標値マーカ61の表示色は例えば橙色とされて一目見て区別できる表示色に設定されている。また、ノーマルモード中のスイッチ兼表示部52−1a、52−2a、・・・には、他のモード時に表示される各種のマーカ(オフセット値マーカ63、センドレベルマーカ64)は表示されない。
棒グラフ60で示す信号レベルの現在値、フェーダポジションマーカ62で示すフェーダレベルの現在値およびシーン目標値マーカ61で示すシーン目標値を示すための目盛りは共通とされ、その目盛りが図4(b)に示されている。この目盛りはナビゲーションスイッチ部52には表示されない。目盛りでは図4(b)に示すように、フェーダレベルが取りえる値の範囲(フェーダの操作可能範囲)、つまり、−∞のレベルから10dBまでの間のレベルが表わされており、その中途に−18dBとノミナル値の0dBの目盛りが設定されている。この目盛りを表示しないことに替えて、図4(b)に示すように棒グラフ60の表示色が信号レベルの大きさに応じて変えられている。具体的には、−∞から−18dBまでのレベルでは緑色の表示色で表示され、−18dBを超えてノミナル値の0dBまでのレベルの間は黄色の表示色で表示され、0dBを超えるレベルは赤色の表示色で表示される。このように、棒グラフ60の表示色を見ることにより大体の信号レベルを把握することができる。なお、チャンネルがオフされている場合は図4(a)に示すようにオフされているチャンネルの棒グラフ60はグレーアウト表示されると共に、フェーダポジションマーカ62およびシーン目標値マーカ61もグレーアウト表示される。図示する場合は、スイッチ兼表示部52−1aにおいて6ch、7chがオフとされ、スイッチ兼表示部52−2aにおいて22ch、23chがオフ状態を示すグレーアウト表示とされている。
このように、ノーマルモードに設定されている場合は、ナビゲーションスイッチ部52に、全入力チャンネルの信号レベルの現在値とフェーダレベルの現在値とが表示され、ユーザは全入力チャンネルの信号レベルの現在値とフェーダレベルの現在値とを確認して、チャンネル間のバランスを考えながら各入力チャンネルのフェーダレベルを調整することができるようになる。この場合、フェーダレベルを調整するチャンネル群を変更する場合は、ナビゲーションスイッチ部52における所望のチャンネル群のスイッチ兼表示部にタッチすることにより、そのチャンネル群の各チャンネルが割当型チャンネルストリップ部41の各チャンネルストリップに割り当てられるようになる。そして、フェーダレベルを調整したいチャンネルに対応するチャンネルストリップのフェーダを調整することにより、当該チャンネルのフェーダレベルを調整することができる。調整していくに従い、当該チャンネルに対応するスイッチ兼表示部のフェーダポジションマーカ62の位置が移動するようになる。
なお、ノーマルモードに設定されていることが一目で分かるように、スイッチ兼表示部52−1a、52−2a、・・・の背景色は、ノーマルモードを示す背景色とされている。背景色に替えて、スイッチ兼表示部52−1a、52−2a、・・・の枠の表示色をノーマルモードを示す表示色としても良い。また、スイッチ兼表示部52−1a、52−2a、・・・に表示されるパラメータの現在値が当該パラメータの値の変更を追従した現在値となるように、カレントバッファから所定の周期でパラメータの現在値が取り込まれ、取り込まれたパラメータの現在値に対応する表示画面が作成されて表示が更新されるようになる。
次に、オフセットリコールフィルタモード時のナビゲーションスイッチ部52に表示される8つのスイッチ兼表示部の表示画面の内の2つを図5(a)に、各チャンネルの表示態様の詳細を図5(b)に示す。
図5(a)に示すように、オフセットリコールフィルタモードに設定されている場合には、割当型チャンネルストリップ部41の各チャンネルストリップのフェーダにシーンリコールされる各チャンネルのシーンデータのオフセット値のパラメータがアサインされ、フェーダにより当該チャンネルのオフセット値を調整することができるようになる。そして、オフセットリコールフィルタモード時においては、スイッチ兼表示部52−1b、52−2b、・・・に表示される各チャンネルの情報としては、図5(b)に示すように各チャンネルの信号レベルの現在値が棒グラフ60により表示されると共に、当該チャンネルのシーンリコールされるシーンデータのオフセット値が、フェーダの摘みの位置を示す細長い矩形のアイコンであるオフセット値マーカ63により表示される。なお、オフセット値マーカ63の表示色は例えば青色とされて、フェーダポジションマーカ62およびシーン目標値マーカ61の表示色と一目見て区別できる表示色に設定されている。また、オフセットリコールフィルタモード中のスイッチ兼表示部52−1b、52−2b、・・・には、他のモード時に表示される各種のマーカ(シーン目標値マーカ61、フェーダポジションマーカ62、センドレベルマーカ64)は表示されない。
棒グラフ60で示す信号レベルの現在値の目盛りと、オフセット値マーカ63で示すオフセット値の目盛りが図5(b)に示されている。この目盛りはナビゲーションスイッチ部52には表示されない。信号レベルの目盛りでは図5(b)に示すように、オフセット値が取りえる値の範囲(フェーダの操作可能範囲)、つまり、−∞のレベルから10dBまでの間のレベルが表わされており、その中途に−18dBとノミナル値の0dBの目盛りが設定されている。この目盛りを表示しないことに替えて、図4(b)で説明したのと同様に棒グラフ60の表示色が信号レベルの大きさに応じて変えられている(図5(b)参照)。また、オフセット値の目盛りでは、図5(b)に示すように信号レベルが−18dBに相当する位置の目盛りが0dBとされ、0dBより上が+のオフセット値、0dBより下が−のオフセット値とされている。図示する場合は、スイッチ兼表示部52−1bにおける5ch、6chのオフセット値と、スイッチ兼表示部52−2bにおける21ch、22chのオフセット値マーカ63が「+」側の位置に移動されておえい、他のチャンネルのオフセット値マーカ63の位置が0dBの位置に配置されている。これにより、シーンリコールされた時に、リコールされたシーンデータの1ch−32chの内の5ch、6ch、21ch、22chのシーンデータにオフセット値マーカ63で示す「+」のオフセット値が加算され、他のチャンネルのシーンデータはオフセットされずそのままのシーンデータ値とされる。なお、チャンネルがオフされている場合は、オフされているチャンネルの棒グラフ60はグレーアウト表示されると共に、シーン目標値マーカ61もグレーアウト表示されて、オフされていることが一目で分かるようにされている。
このように、オフセットリコールフィルタモードに設定されている場合は、ナビゲーションスイッチ部52に、全入力チャンネルの信号レベルの現在値とシーンリコールされるシーンデータのオフセット値とが表示され、ユーザは全入力チャンネルの信号レベルの現在値を確認して、チャンネル間のバランスを考えながらシーンリコールされるシーンデータのオフセット値を調整することができるようになる。この場合、オフセット値を調整するチャンネル群を変更する場合は、ナビゲーションスイッチ部52における所望のチャンネル群のスイッチ兼表示部にタッチすることにより、そのチャンネル群の各チャンネルが割当型チャンネルストリップ部41の各チャンネルストリップに割り当てられるようになる。そして、オフセット値を調整したいチャンネルに対応するチャンネルストリップのフェーダを調整することにより、当該チャンネルのオフセット値を調整することができる。調整した場合は、当該チャンネルに対応するスイッチ兼表示部のオフセット値マーカ63の位置が移動するようになる。
なお、オフセットリコールフィルタモードに設定されていることが一目で分かるように、スイッチ兼表示部52−1b、52−2b、・・・の背景色は、オフセットリコールフィルタモードを示す背景色とされている。背景色に替えて、スイッチ兼表示部52−1b、52−2b、・・・の枠の表示色をオフセットリコールフィルタモードを示す表示色としても良い。また、スイッチ兼表示部52−1b、52−2b、・・・に表示されるパラメータの現在値が当該パラメータの値の変更を追従した現在値となるように、カレントバッファから所定の周期でパラメータの現在値が取り込まれ、取り込まれたパラメータの現在値に対応する表示画面が作成されて表示が更新されている。
次に、センズオンフェーダモード時のナビゲーションスイッチ部52に表示される8つのスイッチ兼表示部の表示画面の内の2つを図6(a)に、各チャンネルの表示態様の詳細を図6(b)に示す。
図6(a)に示すように、センズオンフェーダモードに設定されている場合には、割当型チャンネルストリップ部41の各チャンネルストリップのフェーダに選択された1本のMIXバスに送る各入力チャンネルのセンドレベルのパラメータがアサインされ、フェーダにより当該チャンネルのセンドレベルを調整することができるようになる。そして、センズオンフェーダモード時においては、スイッチ兼表示部52−1c、52−2c、・・・に表示される各チャンネルの情報としては、図6(b)に示すように各チャンネルの信号レベルの現在値が棒グラフ60により表示されると共に、当該チャンネルのセンドレベルの現在値が、フェーダの摘みの位置を示す細長い矩形のアイコンであるセンドレベルマーカ64により表示される。なお、センドレベルマーカ64の表示色は、フェーダポジションマーカ62およびシーン目標値マーカ61やオフセット値マーカ63の表示色と一目見て区別できる表示色に設定されている。また、センズオンフェーダモード中のスイッチ兼表示部52−1c、52−2c、・・・には、他のモード時に表示される各種のマーカ(シーン目標値マーカ61、フェーダポジションマーカ62、オフセット値マーカ63)は表示されない。
棒グラフ60で示す信号レベルの現在値、センドレベルマーカ64で示すセンドレベルの現在値の目盛りは共通とされ、その目盛りが図6(b)に示されている。この目盛りはナビゲーションスイッチ部52には表示されない。この共通の目盛りでは図6(b)に示すように、センドレベルが取りえる値の範囲(フェーダの操作可能範囲)、つまり、−∞のレベルから10dBまでの間のレベルが表わされており、その中途に−18dBとノミナル値の0dBの目盛りが設定されている。この目盛りを表示しないことに替えて、図4(b)で説明したのと同様に棒グラフ60の表示色が信号レベルの大きさに応じて変えられている(図6(b)参照)。なお、チャンネルがオフされている場合はオフされているチャンネルの棒グラフ60およびセンドレベルマーカ64がグレーアウト表示される。
このように、センズオンフェーダモードに設定されている場合は、ナビゲーションスイッチ部52に、全入力チャンネルの信号レベルの現在値とセンドレベルの現在値とが表示され、ユーザは全入力チャンネルの信号レベルの現在値とセンドレベルの現在値とを確認して、チャンネル間のバランスを考えながら各入力チャンネルのセンドレベルを調整することができるようになる。この場合、センドレベルを調整するチャンネル群を変更する場合は、ナビゲーションスイッチ部52における所望のチャンネル群のスイッチ兼表示部にタッチすることにより、そのチャンネル群の各チャンネルが割当型チャンネルストリップ部41の各チャンネルストリップに割り当てられるようになる。そして、フェーダレベルを調整したいチャンネルに対応するチャンネルストリップのフェーダを調整することにより、当該チャンネルのセンドレベルを調整することができる。調整していくに従い、当該チャンネルに対応するスイッチ兼表示部のセンドレベルマーカ64の位置が移動するようになる。
なお、センズオンフェーダモードに設定されていることが一目で分かるように、スイッチ兼表示部52−1c、52−2c、・・・の背景色は、センズオンフェーダモードを示す背景色とされている。背景色に替えて、スイッチ兼表示部52−1c、52−2c、・・・の枠の表示色をセンズオンフェーダモードを示す表示色としても良い。また、スイッチ兼表示部52−1c、52−2c、・・・に表示されるパラメータの現在値が当該パラメータの値の変更を追従した現在値となるように、カレントバッファから所定の周期でパラメータの現在値が取り込まれ、取り込まれたパラメータの現在値に対応する表示画面が作成されて表示が更新されている。
図4、図5、図6からわかるように、本発明におけるスイッチ兼表示部は、割当型チャンネルストリップ部41のフェーダにアサインされているパラメータの現在値を表示するものであって、表示されるパラメータがモードの変更、つまり、フェーダにアサインされるパラメータの変更に追従して変更され、フェーダにアサインされているパラメータと一致するパラメータを常に表示するように制御される。
次に、ノーマルモードに移行された時に起動されるノーマルモード処理のフローチャートを図7に示す。なお、ノーマルモードに移行されるのはミキシング装置1の電源投入時、および、ミキシング装置1のパネル上に設けられたモード切替操作子(図略)を使ってユーザがモードをノーマルモードへ移行することを設定したとき、つまり、他のモードをノーマルモードへ移行する指示(操作)を検出した時である。
ノーマルモード処理が起動されると、ステップS10にて割当型チャンネルストリップ部41の各チャンネルストリップのフェーダに、制御対象パラメータとしてフェーダレベルがアサインされる。次いで、ステップS10においてフェーダレベルがアサインされた割当型チャンネルストリップ部41の各チャンネルストリップのフェーダにおける摘みの位置を、カレントバッファから読み出したフェーダレベルの現在値の位置へステップ11にて移動させる。この場合、カレントバッファから読み出されるフェーダレベルのチャンネルは、割当型チャンネルストリップ部41に割り当てられているチャンネル群の各チャンネルとされる。
ここで、ナビゲーションスイッチ部52に全ての入力チャンネルの信号レベルを表示させるために、ステップS12にて全ての入力チャンネルの信号レベルの現在値を読み出す。さらに、ナビゲーションスイッチ部52に全ての入力チャンネルのフェーダレベルを表示させるために、ステップS13にて全ての入力チャンネルのフェーダレベルの現在値をカレントバッファから読み出す。さらに、ステップS14にて最後にリコールされたシーンデータの各チャンネルにおけるフェーダレベルの目標値をカレントバッファから読み出す。ステップS12ないしステップS14における読み出しは、ナビゲーションスイッチ部52におけるスイッチ兼表示部に対応する16チャンネル分ずつが全チャンネルについて読み出される。そして、読み出された各チャンネルの信号レベルを表示する棒グラフ60の画像、読み出されたフェーダレベルの位置にフェーダポジションマーカ62のアイコンを表示する画像、読み出されたシーンデータの目標値の位置にシーン目標値マーカ61のアイコンを表示する画像を作成して、ナビゲーションスイッチ部52のすべてのスイッチ兼表示部について、それまで表示されていた他のモードのアイコンを表示した画像を消し、それにかえて当該作成したノーマルモードのアイコンを表示する画像を表示する(ステップS15)。これにより、図4(a)に示す棒グラフ60、シーン目標値マーカ61およびフェーダポジションマーカ62が表示されるノーマルモード画面に、ナビゲーションスイッチ部52の表示が更新されるようになる。ステップS15の処理が終了すると、ノーマルモード処理は終了する。
なお、シーン目標値マーカ61は、次にシーンリコールされるシーンデータの目標値の位置を示すようにしても良い。この場合は、シーンデータの識別情報(シーン番号)とそのシーンデータを読み出すタイムデータとのセットが複数セット記録されているシーンリコールリストを参照して、次に読み出すシーンデータを特定することができる。また、各チャンネルの信号レベルおよびフェーダレベルは、現在値が表示されるように所定のタイミングで更新される。さらに、ナビゲーションスイッチ部52の表示がノーマルモード画面に更新表示された際に、ストリップ表示部51の表示もアサインされたフェーダレベルを調整するノーマルモード画面に更新表示されるようになる。
次に、オフセットリコールフィルタモードに移行された際に起動されるオフセットリコールフィルタモード処理のフローチャートを図8に示す。なお、オフセットリコールフィルタモードに移行されるのは、ミキシング装置1のパネル上に設けられたモード切替操作子(図略)を使ってユーザがモードをオフセットリコールフィルタモードへ移行することを設定したとき、つまり、他のモードをオフセットフィルタリコールモードへ移行する指示(操作)を検出した時である。
オフセットリコールフィルタモード処理が起動されるとステップS20にて割当型チャンネルストリップ部41の各チャンネルストリップのフェーダに、制御対象パラメータとしてシーンデータのオフセットがアサインされる。次いで、ステップS20においてオフセットがアサインされた割当型チャンネルストリップ部41の各チャンネルストリップのフェーダにおける摘みの位置を、カレントバッファから読み出したオフセットの現在値の位置へステップ21にて移動させる。この場合、カレントバッファから読み出されるオフセットのチャンネルは、割当型チャンネルストリップ部41に割り当てられているチャンネル群の各チャンネルのオフセットとされる。
ここで、ナビゲーションスイッチ部52に全ての入力チャンネルの信号レベルを表示させるために、ステップS22にて全ての入力チャンネルの信号レベルの現在値を読み出す。さらに、ナビゲーションスイッチ部52に全ての入力チャンネルのオフセット値を表示させるために、ステップS23にて全ての入力チャンネルのオフセットの現在値をカレントバッファから読み出す。ステップS22およびステップS23における読み出しは、ナビゲーションスイッチ部52におけるスイッチ兼表示部に対応する16チャンネル分ずつが全チャンネルについて読み出される。そして、読み出された各チャンネルの信号レベルを表示する棒グラフ60の画像、読み出されたオフセット値の位置にオフセット値マーカ63のアイコンを表示する画像を作成して、ナビゲーションスイッチ部52のすべてのスイッチ兼表示部について、それまで表示されていた他のモードのアイコンを表示した画像を消し、それにかえて当該作成したオフセットリコールフィルタモードのアイコンを表示する画像を表示する(ステップS24)。これにより、図5(a)に示す棒グラフ60およびオフセット値マーカ63が表示されるオフセットリコールフィルタモード画面に、ナビゲーションスイッチ部52の表示が更新されるようになる。ステップS24の処理が終了すると、オフセットリコールフィルタモード処理は終了する。
なお、各チャンネルの信号レベルおよびオフセット値は、現在値が表示されるように所定のタイミングで更新される。また、ナビゲーションスイッチ部52の表示がオフセットリコールフィルタモード画面に更新表示された際に、ストリップ表示部51の表示もアサインされたオフセットを調整するオフセットリコールフィルタモード画面に更新表示されるようになる。
次に、センズオンフェーダモードに移行された際に起動されるセンズオンフェーダモード処理のフローチャートを図9に示す。なお、センズオンフェーダモードに移行されるのは、ミキシング装置1のパネル上に設けられたモード切替操作子(図略)を使ってユーザがモードをセンズオンフェーダモードへ移行することを設定したとき、つまり、他のモードをセンズオンフェーダモードへ移行する指示(操作)を検出した時である。
センズオンフェーダモード処理が起動されるとステップS30にて割当型チャンネルストリップ部41の各チャンネルストリップのフェーダに、制御対象パラメータとしてセンドレベルがアサインされる。次いで、ステップS30においてセンドレベルがアサインされた割当型チャンネルストリップ部41の各チャンネルストリップのフェーダにおける摘みの位置を、カレントバッファから読み出したセンドレベルの現在値の位置へステップ31にて移動させる。この場合、カレントバッファから読み出されるセンドレベルは、128本のMIXバスの内から予め選択された1本のMIXバスのセンドレベルが読出対象とされ、このセンドレベルの内の割当型チャンネルストリップ部41に割り当てられているチャンネル群の各チャンネルのセンドレベルが読み出される。
ここで、ナビゲーションスイッチ部52に全ての入力チャンネルの信号レベルを表示させるために、ステップS32にて全ての入力チャンネルの信号レベルの現在値を読み出す。さらに、ナビゲーションスイッチ部52に選択された1本のMIXバスに対する全ての入力チャンネルのセンドレベルを表示させるために、選択された1本のMIXバスに対する全ての入力チャンネルのセンドレベルの現在値をステップS33にてカレントバッファから読み出す。ステップS32およびステップS33における読み出しは、ナビゲーションスイッチ部52におけるスイッチ兼表示部に対応する16チャンネル分ずつが全チャンネルについて読み出される。そして、読み出された各チャンネルの信号レベルを表示する棒グラフ60の画像、読み出されたセンドレベルの位置にセンドレベルマーカ64のアイコンを表示する画像を作成して、ナビゲーションスイッチ部52のすべてのスイッチ兼表示部について、それまで表示されていた他のモードのアイコンを表示した画像を消し、それにかえて当該作成したセンズオンモードのアイコンを表示する画像を表示する(ステップS34)。これにより、図6(a)に示す棒グラフ60およびセンドレベルマーカ64が表示されるセンズオンフェーダモード画面に、ナビゲーションスイッチ部52の表示が更新されるようになる。ステップS34の処理が終了すると、センズオンフェーダモード処理は終了する。
なお、各チャンネルの信号レベルおよびセンドレベルは、現在値が表示されるように所定のタイミングで更新される。また、ナビゲーションスイッチ部52の表示がセンズオンフェーダモード画面に更新表示された際に、ストリップ表示部51の表示もアサインされたセンドレベルを調整するセンズオンフェーダモード画面に更新表示されるようになる。
次に、ナビゲーションスイッチ部52におけるスイッチ兼表示部52−1a、52−2a、・・・のいずれかにタッチされた際に起動するナビゲーションスイッチ処理のフローチャートを図10に示す。
ナビゲーションスイッチ処理が起動されると、ステップS40にてタッチされたスイッチ兼表示部に対応するチャンネル群を、割当型チャンネルストリップ部41の各チャンネルストリップへアサインし、各種の初期設定を行う。この初期設定では、各チャンネルストリップのフェーダの摘みの位置を、フェーダに割り当てられているパラメータの現在値をカレントバッファから読み出して、現在値に対応する位置に移動させたり、ストリップ表示部51の表示画面を新たに選択されたチャンネル群用に変更する設定が行われる。ステップS40の処理が終了するとナビゲーションスイッチ処理は終了する。
次に、割当型チャンネルストリップ部41のチャンネルストリップにおけるフェーダが操作された時に起動するフェーダ操作処理のフローチャートを図11に示す。
フェーダ操作処理が起動されると、ステップS50にてRAM12上の現在値を記憶しているカレントバッファの操作されたフェーダに対応する現在値(現在設定されているモードに応じてフェーダに割り当てられているパラメータの現在値であって、当該フェーダが属するチャンネルストリップに割り当てられているチャンネルにおける現在値)が更新される。この場合、フェーダにフェーダレベルあるいはセンドレベルがアサインされている場合は、カレントバッファの該当する現在値が更新されるが、フェーダにシーンデータのオフセットがアサインされている場合は、該当するシーンデータのファイルのオフセットが更新されることになる。ステップS51では、割当型チャンネルストリップ部41に割り当てられているチャンネル群に対応するナビゲーションスイッチ部52のスイッチ兼表示部の表示内容が操作されたフェーダの新たな現在値に応じて更新される。この場合、フェーダにフェーダレベルがアサインされている場合は、フェーダポジションマーカ62の表示位置が更新され、フェーダにオフセットがアサインされている場合は、オフセット値マーカ63の表示位置が更新され、フェーダにセンドレベルがアサインされている場合は、センドレベルマーカ64の表示位置が更新されることになる。次いで、ステップS52にてストリップ表示部51におけるフェーダにアサインされているパラメータ用の回転操作子等の表示内容が更新される。ステップS52の処理が終了すると、フェーダ操作処理は終了する。
以上説明したように本発明においては、チャンネルストリップのフェーダに割り当てられるパラメータ種類の更新(つまりモードの変更)に追従して、図4、図5、図6のように、ナビゲーションスイッチ部52のすべてのスイッチ兼表示部における表示内容が適宜に更新され、現在のモードに適したパラメータがナビゲーションスイッチ部52に表示されることになる。このため、割当型チャンネルストリップ部41のフェーダに現在割り当てられているパラメータの現在値を迅速かつ的確に把握でき、当該パラメータを適切に調整できるようになる。
また、本発明における制御対象は入力チャンネルに限られず、出力チャンネルなど他のチャンネルも採用することができ、ナビゲーションスイッチ部52へ表示するスイッチ兼表示部およびパラメータの値は採用されている制御対象のチャンネルに対応するものとすればよい。
さらに、本発明においてフェーダによりディレイを調整するフェーダディレイモードを設けるようにして、フェーダにディレイがアサインされたフェーダディレイモード時においては、ナビゲーションスイッチ部52に各チャンネルの信号レベルおよびアサインされた各チャンネルのディレイ値を示すディレイマーカを表示するようにしても良い。
1 ミキシング装置、2 コンソールパネル、10 CPU、11 フラッシュメモリ、12 RAM、13 その他I/O、14 表示器、15 電動フェーダ、16 操作子、17 波形I/O、18 信号処理部、19 レコーダ、20 通信バス、30 アナログ入力ポート、31 ディジタル入力ポート、32 入力パッチ、33a〜33n 入力ch部、34a〜34k MIXバス、35a〜35m 出力ch部、36 出力パッチ、37 アナログ出力ポート部、38 ディジタル出力ポート部、40 選択チャンネル操作部、41 割当型チャンネルストリップ部、42 チャンネルストリップ部(上段)、43 チャンネルストリップ部(下段)、51 ストリップ表示部、52 ナビゲーションスイッチ部、52−1a,52−1b,52−1c,52−2a,52−2b,52−2c スイッチ兼表示部、53 選択チャンネル表示部、60 棒グラフ、61 シーン目標値マーカ、62 フェーダポジションマーカ、63 オフセット値マーカ、64 センドレベルマーカ

Claims (2)

  1. 全チャンネルを所定数のチャンネル数毎のチャンネル群に分割した複数のチャンネル群の内の1つのチャンネル群が割り当てられ、割り当てられたチャンネル群におけるモードに応じてアサインされた各チャンネルのパラメータを調整する上記所定数のフェーダ操作子と、
    表示手段に表示され、前記チャンネル群にそれぞれ対応する複数のスイッチ兼表示部を有し、各スイッチ兼表示部には対応する前記チャンネル群における各チャンネルの信号レベルと前記モードに応じて前記フェーダ操作子にアサインされた各チャンネルのパラメータが表示されると共に、前記複数のスイッチ兼表示部のいずれかがスイッチ操作された際に、スイッチ操作された前記スイッチ兼表示部に対応するチャンネル群の各チャンネルが前記フェーダ操作子にそれぞれ割り当てられるナビゲーションスイッチ部と、
    前記モードを変更するモード設定手段と、
    該モード設定手段によりモードが変更された際に、変更されたモードに対応して前記フェーダ操作子にアサインされたパラメータのアイコンを作成して、作成した前記アイコンを前記スイッチ兼表示部に表示する表示制御手段と、
    を備えることを特徴とするミキシング装置。
  2. 前記スイッチ兼表示部には、対応する前記チャンネル群における各チャンネルの信号レベルが棒グラフにより表示されると共に、前記モードが変更されて前記フェーダ操作子にフェーダレベルがアサインされた場合は、該フェーダレベルの現在値を前記棒グラフ上の位置で示すポジションマーカが表示され、前記モードが変更されて前記フェーダ操作子にシーンデータのオフセット値がアサインされた場合は、該オフセット値を前記棒グラフ上の位置で示すオフセット値マーカが表示され、前記モードが変更されて前記フェーダ操作子にセンドレベルがアサインされた場合は、該センドレベルを前記棒グラフ上の位置で示すセンドレベルマーカが表示されることを特徴とする請求項1に記載のミキシング装置。
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